JPH05129193A - 荷電ビーム露光装置 - Google Patents

荷電ビーム露光装置

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JPH05129193A
JPH05129193A JP28797691A JP28797691A JPH05129193A JP H05129193 A JPH05129193 A JP H05129193A JP 28797691 A JP28797691 A JP 28797691A JP 28797691 A JP28797691 A JP 28797691A JP H05129193 A JPH05129193 A JP H05129193A
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JP
Japan
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deflection
insulator
electrodes
electrode
beam exposure
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Withdrawn
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JP28797691A
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English (en)
Inventor
Akio Takemoto
暁生 竹本
Yoshihisa Daikyo
義久 大饗
Akio Yamada
章夫 山田
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電偏向により荷電ビームを偏向させて試料
に投影し所望のパターンを形成する荷電ビーム露光装置
に関し、小型で寸法精度に優れ、かつ加工が容易で分解
組立て自在な偏向電極を有する荷電ビーム露光装置を提
供する。 【構成】 電極11aと12a,13aと14a,11
bと12b,13bと14bは、円筒上の絶縁体10内
部に、互いに対向して設けられている。各電極は、ネジ
181,…188 とピン191,…198 とにより絶縁体1
0に着脱自在に支持され、互いに絶縁されている。各電
極に駆動電圧を印加して各電極間に発生する電界によ
り、電子ビーム1を偏向させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電ビーム露光装置に係
り、特に静電偏向により荷電ビームを偏向させて試料に
投影し、所望のパターンを形成する荷電ビーム露光装置
に関する。
【0002】LSI(Large Scale Integrated Circuit)
の半導体チップ等にパターンを作成する荷電ビーム露光
装置は、静電偏向器により荷電ビームを偏向させるもの
が、高速動作が可能なために現在広く一般に使用されて
いる。しかるに、近年LSIの高集積化が進むのにとも
ない、より高速で高精度な静電偏向器を使用した荷電ビ
ーム露光装置が要求されている。
【0003】
【従来の技術】図3は、荷電ビーム露光装置の一つであ
る電子ビーム露光装置の一例の概略構成を示す斜視図で
ある。
【0004】図3において、電子銃2より生成された荷
電ビームである電子ビーム1は、第1レンズ3a、円形
のアパーチャ4a、第2レンズ3bを順に通過したの
ち、矩形のアパーチャ4bを通過してその断面を矩形に
整形される。矩形とされた電子ビーム1は、縮小レンズ
5を通過して縮小されたのち投影レンズ6を介し、アー
ス電位に保たれた半導体チップ9上に投影される。
【0005】半導体チップ9の直上には静電偏向器が配
設されており、図3には、静電偏向器の偏向電極を示し
た。偏向電極7a、7bおよび8a,8bは夫々対向し
て配設されている。偏向電極7a、7b間および8a,
8b間には夫々駆動電圧が印加されて、各偏向電極に包
囲された空隙部分に電界を発生する。
【0006】電子ビーム1は、この電界中を通過するこ
とにより図示の如く偏向されて半導体チップ9上に投影
される。よって、各偏向電極に印加する駆動電圧を可変
することにより電子ビームの偏向量を制御し、半導体チ
ップ9上に所望のパターンを作成できる。
【0007】したがって、パターンの精度を上げるため
には、電子ビームの偏向の精度を向上させればよい。こ
のためには電子ビームが通過する各偏向電極に包囲され
た空隙部分の電界を一様とし、電子ビームの通過位置が
多少変化しても、所定の電界により所定量正確に偏向さ
れるようにすればよい。
【0008】ところで、対向する偏向電極の間隔を大き
くとって、電界が一様な部分にのみ電子ビームを通過さ
せ方法がある。偏向電極の間隔を大きくとると、電子ビ
ームが通過する部分を電子ビームを所定量偏向させるた
めに必要な電界強度とするために、偏向電極に高い駆動
電圧を印加しなくてはならない。
【0009】しかし、駆動電圧を発生する偏向増幅器は
出力電圧を高くすると応答速度が低下する欠点があり、
現在のところこの方法で高速応答と高精度とを両立する
ことはできない。
【0010】一方、偏向電極の間隔を小さくして駆動電
圧を低くすることにより、偏向増幅器の応答速度の低下
を防止して、高速応答を実現する方法がある。また、偏
向電極を細分化してその数を増やし、各偏向電極に印加
する駆動電圧を細かく設定することにより一様な電界を
発生させ、高精度な偏向を実現する方法もある。
【0011】しかし、これらの方法によれば、個々の部
品が小型化されるために偏向電極の寸法精度を相対的に
上げることが必要となるが、寸法精度を出すことは困難
である。また、組立精度の低下および小型化による個々
の部品の強度低下により電子ビームの偏向歪が増大し、
解像度が劣化する欠点もある。
【0012】そこで、小型化、細分化された偏向電極の
寸法精度を向上させてこれらの欠点を解消した例とし
て、従来つぎのような電子ビーム露光装置の偏向電極が
知られている。
【0013】図4は、従来の電子ビーム露光装置の要部
をなす偏向電極の一例の平面図である。
【0014】図4において、管状のセラミック材からな
る絶縁体40の内部には、金属製の偏向電極41a,4
1bと42a,42bと43a,43bと44a,44
bとが夫々対向して設けられている。各偏向電極は、絶
縁体40に接着固定されている。
【0015】また、各偏向電極は絶縁溝451,…458
により互いに離間され、絶縁が保たれている。対向する
偏向電極間に所定の駆動電圧を印加することにより偏向
電極に包囲された空隙部に電界を発生させ、この空隙部
を通過する電子ビームを偏向させる。
【0016】これらの偏向電極は、円筒状の一体物から
形成されている。すなわち、はじめに管状の絶縁体40
の内周面と同一寸法の外周面とされた金属製の円筒状電
極材を絶縁体40の内部にはめ込み、その電極材の中央
部に、円筒の高さ方向に沿って円筒状の孔を穿設する。
【0017】次に、この孔の内周面が所定寸法の真円と
なるよう研磨加工する。そして、電極材に放電加工を施
し金属を溶融させることにより内周面より絶縁溝451,
…458 を形成して電極材を電気的に分離し、図4に示
す偏向電極が得られる。
【0018】つぎに、図5は従来の電子ビーム露光装置
の要部をなす偏向電極の他の例の平面図である。
【0019】図5において、金属製の偏向電極51a,
51bと52a,52bと53a,53bと54a,5
4bとが夫々対向して設けられている。各偏向電極は、
絶縁体501,…508 に接着され固定され、また絶縁溝
551,…558 により互いに離間されて絶縁が保たれて
いる。
【0020】これらの偏向電極は、図4に示した例と同
様円筒状の一体物から形成されている。すなわち、はじ
めに金属製の円筒状電極材の中央部に、円筒の高さ方向
に沿って円筒状の孔を穿設する。次に、この孔の内周面
が所定寸法の真円となるよう研磨加工する。
【0021】つづいて、電極材の外周面に円筒の高さ方
向の溝を放電加工により形成し、この溝にセラミック材
からなる絶縁体501,…508 を挿入し接着する。そし
て、電極材の内周面より放電加工をほどこし、絶縁溝5
1,…558 を絶縁体501,…508まで形成して電極
材を電気的に分離し、図5に示す偏向電極が得られる。
【0022】図4及び図5に示した偏向電極の絶縁溝
は、電極材の中心部から放射状に形成されたのち円周方
向に屈曲して形成され、ふたたび屈曲して放射状に形成
される。これにより、電子ビームが絶縁溝中を通って絶
縁体に投射されることを防いでいる。
【0023】上記の偏向電極は、一体物の電極材を加工
して得られるため、小型でも寸法精度を出すことが比較
的容易であり、高速応答、高精度の電子ビーム露光装置
に使用されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の電
子ビーム露光装置の偏向電極は、放電加工により形成さ
れた部分の表面粗さに欠点がある。
【0025】近年の電子ビーム露光装置の偏向電極は、
装置の小型化要求により絶縁溝の幅寸法を0.5mm程度
と小さくされており、各偏向電極の絶縁溝部分の表面が
粗くバリがあったりすると、その部分でスパークが生
じ、偏向精度を低下させる問題がある。また、表面が粗
いために塵芥が付着して汚れやすく、汚れた場合には狭
い絶縁溝の部分を洗浄することは困難である。
【0026】さらに、放電加工により上記のとおり屈曲
した絶縁溝を形成する際、電極材の内周面側から溝を形
成して行って、絶縁体が僅かでも露出した瞬間に放電が
停止するためにそれ以上は他の方法により絶縁溝を形成
しなければならない。
【0027】たとえば、極めて細いワイヤを絶縁溝に挿
入して機械加工により絶縁体近傍の溝の形状を整えるこ
とが考えられるが、この方法は非常に困難で、加工精度
も低下する問題がある。
【0028】上記の点に鑑み本発明では、小型で寸法精
度に優れ、かつ加工が比較的容易で分解して補修可能な
偏向電極を有する荷電ビーム露光装置を提供することを
目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明では、互いに対向する電極を複数組有し、複
数組の電極に電圧を印加して発生する電界により荷電ビ
ームを偏向させ、荷電ビームにより半導体にパターンを
形成する荷電ビーム露光装置において、複数組の電極夫
々との係合手段を有し、複数組の電極を一体に、かつ着
脱自在に支持してなる絶縁材を設けて構成した。
【0030】
【作用】上記構成の本発明によれば、絶縁材は複数組の
電極夫々と係合して電極を一体かつ着脱自在に支持する
ため、個々の電極と絶縁材とは分解されるよう作用し、
また、一体に組み直すことができて、絶縁材と複数組の
電極夫々とが係合して組み立て精度が高いよう作用す
る。
【0031】
【実施例】図1は本発明の一実施例の電子ビーム露光装
置の要部をなす偏向電極の二面図である。同図(A)
は、同図(B)に示した平面図中、I−I線における断
面図である。
【0032】図1において、管状のセラミック材からな
る絶縁体10の内部には、金属製の偏向電極11a,1
1bと12a,12bと13a,13bと14a,14
bとが夫々対向して設けられている。
【0033】絶縁体10にはネジ穴161,…168 が、
各偏向電極にはネジ穴171,…17 8 が穿設され螺刻さ
れている。そして、絶縁体10に設けられたネジ穴およ
び各偏向電極のネジ穴には、絶縁体10の外周面よりネ
ジ181,…188 が螺合している。
【0034】さらに、各偏向電極には位置決め用の孔が
穿設されており、絶縁体10を介して位置決めピン19
1,…1910および図に表れない位置決めピン1911, …
19 16が各偏向電極に嵌入している。
【0035】これにより、各偏向電極は絶縁体10に一
体に支持され、また絶縁溝151,…158 により互いに
離間されて電気的に絶縁されている。各偏向電極により
包囲される円筒上の空隙部には、図示しない電子銃から
電子ビーム1が入来する。
【0036】そして、対向する夫々の偏向電極間に所定
の駆動電圧を印加して空隙部に所定の電界を発生させ、
この電子ビーム1を偏向させることにより、図3に示し
た半導体チップ9(試料)に所望のパターンが形成され
る。
【0037】これらの偏向電極は、以下のとおり円筒状
の金属製一体物から形成される。
【0038】すなわち、はじめに管状の絶縁体10の内
周面と同一寸法の外周面とされた金属製の円筒状電極材
を絶縁体10の内部にはめ込み、その電極材の中央部
に、円筒の高さ方向に沿って円筒状の孔を穿設する。次
に、絶縁体10の外周面側から位置決め用の孔を穿設
し、さらにネジ穴161,…168 、ネジ穴171,…17
8 を穿設し螺刻する。
【0039】そして、位置決めピン191,…1916を絶
縁体10を介して電極材に嵌入させる。さらに、ネジ1
1,…188 を絶縁体10および電極材に設けられたネ
ジ穴161,…168 171,…178 夫々と螺合させる。
この結果、電極材は位置決めピンとネジにより絶縁体1
0に固定され支持される。
【0040】つづいて、この状態で電極材の中央部に円
筒の高さ方向に沿って円筒状の孔を穿設し、この孔の内
周面が所定寸法の真円となるよう研磨加工する。この孔
の寸法形状により、偏向電極の対向面の寸法形状が決定
される。
【0041】そして、電極材に内周面より放電加工を施
し金属を溶融させることにより、絶縁溝151,…158
を形成して電極材を電気的に分離する。電極材は、各絶
縁溝により4対の互いに対向する偏向電極11aと11
b,12aと12b,13aと13b,14aと14b
に細分化される。
【0042】これらの絶縁溝は、電極材の中心部から放
射状に形成されたのち円周方向に屈曲して形成され、ふ
たたび屈曲して放射状に形成される。これにより、電子
ビームが絶縁溝中を通って絶縁体に投影されない構造と
されている。
【0043】電極材が細分化されたのち、ネジ181,…
188,位置決めピン191,…1910および図に表れない
位置決めピン1911, …1916を各偏向電極および絶縁
体10から外して個々の偏向電極と絶縁体10とに分解
する。
【0044】そして、各偏向電極の絶縁溝の絶縁体近傍
位置となっている、放電が停止して溝形状の整っていな
い部分を所望の形状に加工するとともに、放電加工され
た面全体を研磨加工して所望の表面粗さに仕上げる。
【0045】各偏向電極の仕上げ加工が終了したら、た
とえば、まず位置決めピン191,1916を絶縁体10を
介して偏向電極13aに嵌入させて偏向電極13aの絶
縁体10に対する位置を分解前と同一に位置決めする。
そして、ネジ183 をネジ穴163,173 夫々と螺合さ
せて偏向電極13aを絶縁体10に固定する。
【0046】つづいて、上記と同様に各偏向電極11
a,11b,12a,12b,13b,14a,14b
に絶縁体10を介して位置決めピンを嵌入させて位置決
めし、各偏向電極をネジ181,182,184,…188
よりネジ止めし固定する。この結果、各偏向電極は、図
1に示すとおり絶縁体10に対して分解前と同一の位置
に固定され支持される。したがって、偏向電極同志の位
置関係も分解前と同一とされたまま、互いに絶縁されて
絶縁体10に支持される。
【0047】このように本実施例によれば、各偏向電極
と絶縁体とは、一度個々の部品に分解されても、偏向電
極が電極材から加工されて細分化された時の夫々の位置
関係を保ったまま、ネジと位置決めピンとにより再び組
み立て直すことが可能である。
【0048】したがって、個々の部品に分解して、上述
のとおり放電加工された面を容易に研磨加工することが
できてバリ等を除去できるので、隣接する偏向電極間に
スパークが生じて偏向の精度が低下する不都合がない。
【0049】また、偏向電極の研磨加工された面は表面
粗さが良好とされるので塵芥は比較的付着しにくく汚れ
にくくなる。しかし、長年の使用により汚染された場合
には、個々の電極に分解して洗浄することも容易であ
る。
【0050】図2は本発明の他の実施例の電子ビーム露
光装置の要部をなす偏向電極の二面図である。同図
(A)は上面図、同図(B)は同図(A)に示した上面
図中II−II線における断面図である。
【0051】図2において、絶縁体20は管状のアルミ
ナ焼結材からなり、内面に突出部201,…208 が配設
されている。各突出部は、絶縁体20の図2(B)中高
さ方向に延在している。
【0052】絶縁体20の内部には、金属製の偏向電極
21aと21b,22aと22b,23aと23b,2
4aと24bとが夫々対向して設けられている。各偏向
電極の絶縁体20に対向する面には溝261,…268
形成されている。そして、各溝は偏向電極の図2(B)
中高さ方向に延在し、突出部201,…208 と係合する
形状とされている。
【0053】また、各偏向電極は絶縁溝251,…258
により互いに離間されており、絶縁体20により一体に
支持され電気的に絶縁されている。これらの偏向電極
は、以下のとおり円筒状の金属製一体物から形成され
る。
【0054】すなわち、はじめに金属製の円筒状電極材
の外周面に電極材の高さ方向に延在する溝261,…26
8 を機械加工により形成する。つぎに、この電極材の外
周面にアルミナ材を焼結させ管状の絶縁体20を形成す
る。これにより、絶縁体20には溝261,…268 と係
合する突出部201,…208 が形成される。
【0055】つづいて、前記実施例と同様に、電極材の
中央部に円筒の高さ方向に沿って円筒状の孔を穿設して
所定の寸法形状となるよう研磨加工する。そして、この
孔の内周面より放電加工をほどこして絶縁溝251,…2
8 を形成し、偏向電極11aと11b,12aと12
b,13aと13b,14aと14bに分離する。絶縁
溝の形状は、前記実施例と同様の形状とされる。
【0056】電極材が4対の対向する偏向電極に細分化
されたのち、各偏向電極に偏向電極の長手方向の押圧力
を印加することにより、各偏向電極は絶縁体20より離
脱し、個々の偏向電極と絶縁体20とに分解される。そ
して、各偏向電極の形状を機械加工により整え、表面を
研磨加工して所望の表面粗さに仕上げる。
【0057】表面の仕上げ加工が終了したら、絶縁体の
突出部に各偏向電極の溝を係合させて各偏向電極を溝の
長手方向に押圧してはめ合わせることにより、図2に示
す形状の偏向電極を組立てなおすことができる。この結
果、各偏向電極は、絶縁体20に対して分解前と同一の
位置に支持され、偏向電極同志の位置関係も分解前と同
一とされるので、前記実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0058】本実施例では、電極材の高さ方向に長手方
向を有する溝を形成しこの電極材にアルミナを焼結させ
て電極材と係合する絶縁体を得たが、溝の形状と方向は
これにかぎるものでなく、電極材より分離された偏向電
極と絶縁体とが係合し着脱自在となるものであればよ
い。また、絶縁材に溝を形成して電極材にこれと係合す
る突出部を形成してもよい。
【0059】以上、電子ビームを静電偏向により偏向さ
せる電子ビーム露光装置について本発明を適用した例に
ついて説明したが、荷電ビームを静電偏向により偏向さ
せる装置であればこれに限らず適用することが考えられ
る。たとえば、イオンビーム露光装置に本発明を適用し
ても構わない。
【0060】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、絶縁材と複
数組の電極とは分解、組み立てが自在とされるので電極
の洗浄等のメンテナンスが容易であり、また、夫々の電
極は絶縁材に係合して支持されるので精度良く組立て直
すことができて偏向精度が劣化することがない等の特長
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の二面図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部の二面図である。
【図3】電子ビーム露光装置の一例の概略構成を示す斜
視図である。
【図4】従来の電子ビーム露光装置の要部をなす偏向電
極の一例の平面図である。
【図5】従来の電子ビーム露光装置の要部をなす偏向電
極の他の例の平面図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム(荷電ビーム) 9 半導体チップ(試料) 10,20 絶縁体(絶縁材) 181,…188 ネジ(係合手段) 191,…1916 ピン(係合手段) 201,…208 突出部(係合手段) 261,…268 溝(係合手段) 11a,12a,13a,14a,11b,12b,1
3b,14b,21a,22a,23a,24a,21
b,22b,23b,24b 偏向電極(電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 章夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する電極(11a,12a,
    13a,14a,11b,12b,13b,14b,2
    1a,22a,23a,24a,21b,22b,23
    b,24b)を複数組有し、該複数組の電極(11a,
    12a,13a,14a,11b,12b,13b,1
    4b,21a,22a,23a,24a,21b,22
    b,23b,24b)に電圧を印加して発生する電界に
    より荷電ビーム(1)を偏向させ、該荷電ビーム(1)
    により試料(9)にパターンを形成する荷電ビーム露光
    装置において、 該複数組の電極(11a,12a,13a,14a,1
    1b,12b,13b,14b,21a,22a,23
    a,24a,21b,22b,23b,24b)夫々と
    の係合手段(181,…188,191,…1916, 201,…
    208,261,…268)を有し、該複数組の電極(11
    a,12a,13a,14a,11b,12b,13
    b,14b,21a,22a,23a,24a,21
    b,22b,23b,24b)を一体に、かつ着脱自在
    に支持してなる絶縁材(10,20)を具備したことを
    特徴とする荷電ビーム露光装置。
  2. 【請求項2】 該係合手段(181,…188,191,…1
    16, 201,…20 8,261,…268)は、該複数組の電
    極(11a,12a,13a,14a,11b,12
    b,13b,14b,21a,22a,23a,24
    a,21b,22b,23b,24b)と該絶縁材(1
    0,20)の少なくともいずれか一方に螺合してなるネ
    ジ(181,…188)を含むことを特徴とする請求項1記
    載の荷電ビーム露光装置。
  3. 【請求項3】 該係合手段(181,…188,191,…1
    16, 201,…20 8,261,…268)は、該複数組の電
    極(11a,12a,13a,14a,11b,12
    b,13b,14b,21a,22a,23a,24
    a,21b,22b,23b,24b)と該絶縁材(1
    0,20)のいずれかに配設された溝(261,…268)
    と該溝に係合する突出部(201,…208)とからなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の荷電ビーム露光装置。
JP28797691A 1991-11-01 1991-11-01 荷電ビーム露光装置 Withdrawn JPH05129193A (ja)

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