JPH0512826B2

JPH0512826B2 -

Info

Publication number: JPH0512826B2
Application number: JP58175162A
Authority: JP
Inventors: Samyueru Deibisu Uein; Buraian Razachitsuku Danieru; Chaarusu Suengeru Junia Robaato
Original assignee: AMP Inc
Current assignee: TE Connectivity Corp
Priority date: 1982-09-21
Filing date: 1983-09-21
Publication date: 1993-02-19
Also published as: US4457575A; JPS5978481A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、中にプラグ受入れ開口を有するレ
セプタクルと、前記開口内に受け入れられるプラ
グとを備えるタイプの電気コネクター組立体のた
めのキー止めシステムに関する。後述する本発明
の実施例は、米国特許第4193654号、第4210376
号、および第4331458号に示された一般的なタイ
プの電気コネクター組立体に設けられるキー止め
システムを開示している。しかし、本発明の原理
は他のタイプのコネクターにも有利に用いること
ができる。

米国特許第4193654号、第4210376号、および第
4221458号は既知のタイプの電気コネクター組立
体を示し、当該組立体は通信産業やコンピユー
タ、およびコンピユータ関連装置で広く用いられ
るようになつている。上記の米国特許に示された
レセプタクルは、米国特許第3860316号に示され
た一般的なタイプのコネクタープラグを受け入れ
る寸法を与えられている。

上記したレセプタクルおよびプラグは普通はそ
の中に８個以下の端子を有し、そして特定のプラ
グを特定のレセプタクルにキー止めするため、キ
ー止めシステムを設ける必要があるとは普通は考
えられていない。しかし、中に非常に増大された
数の接点端子を持つ上記した一般的なタイプのコ
ネクター組立体に対する需要があり、また中に変
化する数の端子を持つ一群もしくは一連のコネク
ターに対する需要もある。このような必要性は、
コンピユータおよびコンピユータ関連装置の製造
者によつて特に感じられている。

ここで考慮しているタイプのコネクター組立体
が、当該組立体中の端子の数に関連して、種々な
寸法の範囲に亘り複数製造された場合、より少数
の接点端子を持つ前記組立体のプラグ部品が、よ
り多数の接点端子を持つレセプタクルの中へ挿入
される可能性がある。なぜなら、寸法が異なる２
つの組立体のプラグとレスプタクルは、プラグの
幅と、レセプタクル内のプラグ受入れ開口の幅と
が異なつているだけだからである。寸法が異なる
多数のコネクターが互いに隣接して取り付けられ
ると、プラグは当該プラグよりも多数の接点端子
を持つレセプタクルと誤嵌合する可能性があるこ
とは容易に理解できる。換言すると、前記プラグ
はレセプタクルのプラグ受入れ開口の中央部分の
中へ簡単に挿入することができる。そのような誤
嵌合に基づく重大な破損の可能性を回避するた
め、前記コンピユータ等の装置のためのコネクタ
ーシステムは、明らかに上記のような可能性を排
除しなければならない。本発明の一実施例による
と、本発明は一連もしくは一群の電気コネクター
組立体のための一次キー止めシステムを達成する
ことを目的とし、この一次キー止めシステムは、
比較的小寸法のプラグが当該プラグの意図してい
るレセプタクルの寸法よりも大きいレセプタクル
の中へ挿入されることを防止する作用をする。

一次キー止めシステムに対する必要性に加え
て、従来のキー止めシステムもここで考慮中のタ
イプのコネクター組立体にとつて必要である。同
一の寸法を持つ（同一数の端子を中に持つ）２つ
のコネクター組立体が緊密に隣り合つて用いられ
たとすると、プラグおよびレセプタクルが誤嵌合
する可能性があり、そして上記した一次キー止め
システムはそのような誤嵌合を阻止しないことが
ある。したがつて、特に特定のプラグを特定のレ
セプタクルにキー止めするため、二次キー止めシ
ステムが必要となる。本発明は他の特徴による
と、改良された特別のキー止めシステムの達成を
目的とし、特に一次キー止めシステムに組合わさ
れる特別なキー止めシステムを目的とする。

本発明の好ましい実施例は一連の電気コネクタ
ー組立体を具備し、各組立体はプラグおよびレセ
プタクルを備え、各プラグおよび各レセプタクル
は成形された絶縁ハウジングからなり、当該絶縁
ハウジングは嵌合端部と、後端部を有するととも
に、互いに対向した複数の外部ハウジング周壁
と、前記嵌合端部から前記後端部まで延在する互
いに対向した複数の外部ハウジング端部壁とを有
している。前記レセプタクルの各々は、その嵌合
端部の中へ延在する桶状のプラグ受入れ開口を有
し、このプラグ受入れ開口は各レセプタクルにお
いて、前記外部ハウジング周壁に接近した互いに
反対向きの複数のプラグ開口周壁と、前記外部ハ
ウジング端部壁に接近した互いに反対向きの複数
のプラグ開口端部壁とを有している。各コネクタ
ー組立体の前記プラグは前部分を有し、この前部
分は前記プラグの嵌合端部から部分的に前記プラ
グの後端部に向かつて延在するとともに、同一の
コネクター組立体のレセプタクルにおける前記プ
ラグ受入れ開口の中に受け入れられる寸法を有し
ている。複数のプラグ接点が各組立体のプラグ内
に設けられ、同様に複数のレセプタクル接点が同
一の組立体のレセプタクル内に設けられている。
前記レセプタクル接点は前記プラグ受入れ開口の
範囲内に位置するとともに、前記プラグ開口端部
壁間に延在する列の中に配置されている。各プラ
グの前記プラグ接点は前記プラグの嵌合端部に接
近しているとともに、前記プラグの端部壁間に延
在する列の中に配置されている。前記一連の組立
体中のレセプタクルのプラグ受入れ開口は、前記
プラグ開口端部壁間で測定するときの幅が増大す
るとともに、前記レセプタクル内のレセプタクル
接点の数が増大し、前記一連の組立体中のプラグ
は前記プラグのハウジング端部壁間で測定すると
きの幅が同様に増大するとともに、前記プラグ内
のプラグ接点の数が増大する。前記プラグ開口の
高さは、前記プラグ開口周壁間で測定するとき、
前記一連の組立体中の全てのレセプタクルに対し
て一様となつている。上記一連の電気コネクター
組立体が特徴とするところは、一次キー止めシス
テムが前記一連のコネクター組立体上に設けら
れ、この一次キー止めシステムは前記一連の組立
体の各々において、各組立体のレセプタクル上に
ある少なくとも１つの一次キーと、同一の組立体
のプラグ内にある少なくとも１つの一次キー通路
とを備え、前記レセプタクルの各一次キーは、同
一の組立体のプラグにおける対応する一次キー通
路と整列されることである。

より多数の接点を持つ前記コネクター組立体の
前記一次キーおよび一次キー通路は、より少数の
接点を持つプラグがより多数の接点を持つレセプ
タクルの中へ挿入されるのを防ぐため、より少数
の接点を持つ組立体の一次キーおよび一次キー通
路用敷地に対して選択的に配置される。

他の実施例によると、前記一連の組立体中の特
定のプラグを特に特定のレセプタクルへキー止め
するため、前記一連のコネクター組立体上に二次
キー止めシステムが設けられる。さらに他の実施
例によると、前記レセプタクル内の二次キーおよ
び前記プラグ内の二次キー通路は、その中の一次
キーが二次キー通路の中へ入り込むのを阻止する
寸法を与えられている。

さらに他の実施例は、成形されたプラグと、整
形されたレセプタクルとを備えるタイプの電気コ
ネクター組立体を具備し、当該プラグおよびレセ
プタクルは前記したようなものとなつている。ま
た、当該組立体は一次キー止めシステムを有し、
この一次キー止めシステムは、前記レセプタクル
上の少なくとも１つの一次キーと、前記プラグ内
の少なくとも１つの一次キー通路とを備えてい
る。前記レセプタクルの各一次キーは、前記組立
体のプラグの対応する一次キー通路と整列され
る。前記一次キー止めシステムは、前記レセプタ
クルのプラグ受入れ開口の中へ前記プラグが挿入
されるのを可能にするとともに、第２プラグであ
つて、その外部ハウジング端部壁間で測つたとき
の幅が対応するプラグの寸法よりも小さい当該第
２プラグが前記組立体のレセプタクルの中へ挿入
されるのを阻止する。

さらに他の実施例によると、前記一次キー止め
システムに加えて二次キー止めシステムが設けら
れ、この二次キー止めシステムは、前記プラグお
よびレセプタクルが当該プラグおよびレセプタク
ルと同じ一次キー止めシステムを持つほぼ同一の
レセプタクルおよびほぼ同一のプラグとそれぞれ
誤嵌合するのを防止する作用をする。

さらに他の実施例によると、プラグ用シールド
およびレセプタクル用シールドが前記一連の組立
体中の各プラグおよびレセプタクル上に設けられ
る。前記プラグ用シールドは前記プラグの前部分
に重なるとともに、これの後端部に向かつて延在
する。前記プラグの前部分はシールドを設けられ
ない区域を有し、この区域は前記嵌合端部に隣接
している。前記レセプタクル用シールドは前記レ
セプタクルの嵌合端部上に位置するとともに、前
記プラグ受入れ開口の中に向かつて延在する。前
記プラグ用シールドおよびレセプタクル用シール
ドは、前記プラグが前記レセプタクルの中へ挿入
されたときに互いに接触するシールド接点部分を
有している。一実施例において、前記シールド接
点部分は片持ち梁状スプリングであつて、当該ス
プリングは前記レセプタクル用シールドと一体で
あるとともに、前記プラグ受入れ開口の中に延在
する。

以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を説
明する。

第１〜３図は、８つのポジシヨンを有するコネ
クター組立体２を示し、この組立体２はプラグ
（差込み）４とレセプタクル（受け具）６とを備
えている。また、組立体２は本発明にしたがい、
一次キー止めシステムと二次キー止めシステムと
を併有している。初めに組立体２の構造を詳細に
説明する。それから、コネクターの一群もしくは
コネクターのシリーズに対するキー止めシステム
の関係と重要性につき、第４〜１５図を参照して
説明する。

前記プラグ４はほぼ米国特許第3860316号の教
示するところに従つていて、絶縁ハウジングを具
備し、この絶縁ハウジングは嵌合面を構成する嵌
合端部８と、後端部１０と、上部および下部ハウ
ジング周壁１２，１４と、反対側を向いた複数の
ハウジング端部壁１６とを備えている。引掛けア
ーム１８がそれぞれ前記ハウジング端部壁１６か
ら突出していて、後向きの肩１９を有し、これら
の肩１９は、前記プラグ４が前記レセプタクル６
と嵌合したとき、前記レセプタクル６内の肩６１
に係合する。

ケーブル受入れ開口２０が前記後端部１０の中
まで延在し、この開口２０の中にケーブル２２が
挿入される。ケーブル２２の個々の導体２４は、
前記開口２０の断面を縮小された前部分の中へ突
出し、この際米国特許第3860316号で概略的に説
明されているように、ケーブル２２が一体的な緊
張解除締付け具２６により保持され、且つ各導体
２４は導体緊張解除手段２８により保持される。
前記プラグの接点端子３０は、打抜きにより形成
された偏平な接点部材からなるとともに、凹部３
２の中へ受け入れられる。凹部３２は前記嵌合端
部８から内側へ延在するとともに、前記下部周壁
１４から内側へ延在している。前記各接点端子３
０は絶縁材突刺し部分を有し、これらは前記開口
２０の中を通つて前記個々の導体２４中へ突出す
る。前記プラグの接点は、前記プラグ４が前記レ
セプタクル６へ連結されたとき、前記レセプタク
ルの接点６２のバネ状接点部分７２と係合する。

前記レセプタクル６は、ほぼ米国特許第
4221458号に示されたタイプのものであつて、単
一片として成形された絶縁ハウジングを備え、こ
の絶縁ハウジングは嵌合面を構成する嵌合端部３
４と、後端部３６と、上部および下部の外部ハウ
ジング周壁３８，４０の各々と、反対側に向いた
複数の外部ハウジング端部壁４２とを有してい
る。フランジ４４が前記嵌合端部３４上に設けら
れていて、パネル４６の開口部に重なる。前記レ
セプタクル６は回路基板４８上に取り付けられる
とともに、同レセプタクル６の下部周壁４０から
突出する一体的な干渉・嵌合取付け突起５０を有
することができる。

プラグ受入れ開口５２が前記嵌合端部３４から
内側へ延在していて、前記プラグ４の前部分５４
を受け入れる。この前部分５４は前記プラグ４の
嵌合端部８から後端部１０に向かつて、かなりの
長さに亘り延在し、前記各引掛けアーム１８の一
部分が前記開口５２の中へ受け入れられ、その結
果各引掛けアーム１８の肩１９が肩６１に係合す
る。

プラグ受入れ開口５２は上部および下部のプラ
グ開口周壁５６，５８と、互いに対向した複数の
プラグ開口端部壁６０とを有している。前記各レ
セプタクル接点６２は打抜きにより形成された偏
平なシート状金属部分材からなり、これらの部材
は、前記プラグ開口端部壁６０間に延在する列の
中で横に並ぶ関係に設けられている。各接点６２
は支柱部分６４を有し、これはハウジング周壁４
０を越え、且つ前記回路基板の開口を通つて突出
するとともに、前記回路基板の下側の導体にロウ
付けされている。また、各接点６２は、前記下部
周壁４０から内側へ延在する凹部６８の中に受け
入れられる中間部分６６と、前記プラグ受入れ開
口の中へ斜めに突出する接点バネ部分７２とを有
している。接点６２は符号７０で示す個所で図示
のように曲げられ、そして嵌合端部３４から引つ
込められている。前記接点部分７２の自由端部
は、前記開口５２の内端部における互いに離され
た障壁７３により形成される凹部の中へ突出す
る。これらの障壁７３は、隣接する接点が互いに
係合するのを防止する。また、障壁７３は符号７
４の個所で示されるように、隣り合つた接点６２
の折曲げ部分７０間にも設けられている。

第１図に示すように、前記レセプタクル６の中
央下部部分７６は嵌合端部３４の個所で開放さ
れ、、それにより前記接点６２をハウジングへ組
付けることを可能にするとともに、前記接点部分
７２を米国特許第4221458号で示されるように折
曲げることを可能にする。

前記一次キー止めシステムは複数の一次キー７
８からなり、これらは前記上部のプラグ開口周壁
５６と一体に成形されている。各キー７８は、前
記ハウジングの後端部３６に近い内端部８０を有
するとともに、前記レセプタクルのハウジングの
嵌合端部から内側へ設けられた前端もしくは外端
部８２を有している。第１〜３図に示す特別な８
つのポジシヨンを持つコネクターにおいては、２
つの一次キー７８が前記レセプタクル６の中に設
けられ、これらのキーは中心線の各側に位置する
とともに、中心線に密接している。

前記プラグ４内の対応する一次キー通路８４
は、一次キー７８を受け入れる寸法を与えられて
いるとともに、必要に応じて中心線の各側に、且
つ中心線の近くに設けられる。

第３図に示すように、二次キー８６が前記上部
のプラグ開口周壁５６上に設けられ、且つ前記一
次キー７８と同一の広がりを持つている。二次キ
ー８６は断面がほぼ四角形であつて、本実施例で
は、一次キー７８の幅の約1/2倍の幅を持つてい
る。前記プラグ４内の二次キー通路８８は一次キ
ー通路８４と同一の広がりを持つとともに、一次
キー通路８４の幅に比較して狭い幅を持つてい
る。

次に、前記一次および二次キー止めシステムの
作用を第４〜１５図に関連して説明する。これら
の図は、増大する数の接点を持つ一連のコネクタ
ー部品の嵌合端部を概略的に示す図である。した
がつて、包囲された領域９３は、プラグ４の嵌合
端部８か、あるいはレセプタクル６の嵌合端部３
４のいずれかを示す。第４〜１５図は、このシリ
ーズの最小部材（第４図）の中で４つの接点を持
つとともに、このシリーズの最大のコネクター組
立体（第１５図）の中で26の接点を持つ一連のコ
ネクター組立体に基づいている。間に位置する第
５〜１４図のコネクター組立体は、それぞれ前の
コネクター組立体よりも２つ多い接点を持つてい
る、したがつて、第５図は６個の接点を持つコネ
クター組立体を示し、第６図は８個の接点を持つ
コネクター組立体を示し、以下同様となる。

第４〜第１５図における黒く塗られた四角形８
９は、レセプタクル６内の一次キー７８の位置も
しくはプラグ４内の一次キー通路８４の位置を示
す。より小さくて黒く塗られていない四角形９０
は、二次キー８６もしくは二次キー通路８８の占
め得る位置を示す。符号９２で示すように、レセ
プタクル６の下部の開口周壁５８上に２つの二次
キー用位置を設けることができるとともに、プラ
グ４の下部のハウジング周壁１４上にそれらに対
応するキー通路を設けることができる。

第４〜１５図を注意深く検討すると、少数の接
点を持つプラグ４を前記少数よりも多数の接点を
内部に持つたレセプタクル６の中へ挿入すること
は、大きいレセプタクル６の中に一次キーがあ
り、そして小さいプラグ４の中にはキー通路がな
いことにより、不可能であるという事実が見出さ
れる。この事実は、第４〜１４図のいずれか１つ
を、最初の図のものよりも多い識別数を持つ他の
いずれか１つの図に重ねることによつて、確証さ
れる。第４図の実施例は、４つのポジシヨンを持
つコネクター組立体であつて、一次キーおよびキ
ー通路を必要としない。

特に同一寸法のプラグ４およびレセプタクル６
を互いにキー止めするため、１つの二次キーが、
レセプタクル６内の二次キーおよびキー通路用敷
地９０，９２の１つに設けられ、そしてこれに対
応するキー通路がプラグ４内に設けられる。前記
二次キーおよびキー通路用敷地９０，９２は、前
記一次キーおよびキー通路の幅の約1/2倍だけの
幅を有することに留意されたい。二次キー通路
は、プラグを差し込もうとするレセプタクル、換
言すると同プラグよりも多数の接点を中に持つた
レセプタクルの一次キーは受け入れないことにな
る。

二次キーおよびキー通路のための占有し得る敷
地が比較的多数であることにより、二次キーとキ
ー通路の多数のユニークな組合わせが可能とな
り、それゆえ前記シリーズもしくは群の範囲で、
コネクター組立体のための対応する多数のユニー
クなキー止め構造が可能となる。第４〜１５図に
示すコネクター群もしくはコネクターのシリーズ
の実施例においては、二次キーおよびキー通路用
敷地９０，９２の数が10に限定されている。より
大きい寸法のコネクターにおいては、要求に応じ
て二次キーおよびキー通路用敷地を追加すること
ができ、その結果ユニークもしくは特別なキー止
めの組合わせが増大される。

本発明の一次および二次キー止めシステムは、
比較的容易な製造工程で以つて一連のもしくは一
群のコネクター組立体の中に設けることができ
る。第１図に示す前記プラグおよびレセプタクル
は、「直線作用成形型」で成形することができる
ものである。すなわち、「直線作用成形型」とは、
この型が開閉されるときに、全てのコア・ピンが
互いの側に向かつて、および互いに離れるよう
に、成形型の半割部の移動方向と平行に延在する
ものである。直線作用成形型は、コア・ピンが型
部品の移動方向に垂直に延在する「横引き」型と
比較して、比較的簡単なものである。前記プラグ
およびレセプタクル内の一次および二次キーとキ
ー通路は、型部品の移動方向に延在するコア・ピ
ンによつて形成される。図示の実施例において
は、これらのコア・ピンは同様の四角形の断面を
持つている。したがつて、これらのコア・ピンは
所望の二次キーおよびキー通路を形成するため、
比較的容易に型部品の中へ置くことができ、ある
いは型部品から取り除くことができる。一次キー
およびキー通路を形成するためのコア・ピンは、
普通は永久的に型部品の中に残存される。

第１６，１７図は他の実施例を示し、この例で
は１つの一次キーおよび１つもしくは２つの隣り
合つた二次キーが、第１６図の符号９４，９６で
示すように複合キーによつて置換されている。こ
の手段は、二次キーが強度を必要とする場合に、
また一次キー通路と二次キー通路の間において、
前記プラグ内に非常に薄いウエブもしくは障壁を
形成することが実用的でないと判断された場合
に、採用することができる。したがつて、前記複
合キー９４は一次キーと二次キーと、これらの２
つのキー間の隙間を満たす成形材料とからなつて
いる。前記複合キー９６は１つの一次キーと、２
つの二次キーと、さらにこれらの一次キーおよび
二次キー間の材料とからなつている。前記複合キ
ー９４，９６のための複合キー通路９９，１０１
は、第１７図に示すように、各複合キーを受け入
れるために充分な広さを持つている。また、前記
コネクター４は変更された引掛けアーム１０３を
有するとともに、以下に述べるようにシールド９
８を設けられている。

第１８，１９，２０図は、本発明によるシール
ドを設けられたコネクター組立体の特徴を示して
いる。ケーブル２２は、導体２４を包囲する関係
にある金属性シールド１０２を有し、絶縁シース
１０４が前記シールド材料１０２を包囲してい
る。

第１８，１９図のプラグ４およびレセプタクル
６は先に説明したプラグおよびレセプタクルとほ
ぼ類似しており、それゆえ同一の参照符号で指示
してある。

前記プラグのシールド９８はシート状金属から
なるとともに、上部周壁１０６と、下部周壁１０
８と、前記プラグのハウジングの対応する周壁お
よび端部壁に当接する互いに反対向きの端部壁１
１０とを有している。前記シールド９８の前端部
１１２は前記ハウジングの嵌合端部８から引つ込
められ、その結果前記ハウジングの前部分５４は
シールド９８によつて被覆されない。シールド９
８の後端部１１４は内側へ折り返されたフランジ
１１６を有し、フランジ１１６は抑止部材２６に
より前記シールド材料１０２と接触した状態に保
持される。複数の舌１１８が下部周壁１０８上に
設けられ、且つ舌１１８はシールド９８を前記ハ
ウジング上に保持するため、前記プラグのハウジ
ングの凹部の中へ折り曲げられることが可能とな
つている。また、シールド９８は前記プラグのハ
ウジングの上部周壁１２上にあるボス１２０によ
り保持され、ボス１２０はシールド９８の開口１
２１内に受け入れられる。

前記レセプタクルのシールド１００は正面部分
１２２を有し、正面部分１２２は前記レセプタク
ルのハウジングの嵌合端部に当接するように配置
され、且つ前記レセプタクルのハウジングのフラ
ンジ４４上に延在するフランジ１２４を有してい
る。第２０図に示すように、このフランジ１２４
からは組みつき耳１２６が突出し、それによりレ
セプタクルのシールド１００を前記レセプタクル
のハウジング上に保持する。

舌１２８が前記下部のハウジング周壁を部分的
に横切つて前記フランジ１２４から突出するとと
もに、必要ならば前記回路基板上の接地導体と電
気的に接続することが可能となつている。接点ア
ーム１３０が前記シールド１００のプラグ受入れ
開口から突出し、且つ第２０図に示すように各部
品が互いに嵌合したときに、前記レセプタクルの
シールド１００により係合されるようになつてい
る。

第２０図から明らかなように、前記シールド材
料１０２は前記プラグのシールド９８と電気的に
接触し、またプラグのシールド９８の前部分は前
記レセプタクルのプラグ受入れ開口内に受け入れ
られ、その結果プラグのシールド９８はレセプタ
クルシールド１００に重なる。したがつて、ここ
には前記導体および接点から電波が発射する可能
性がない。

第１８〜２０図のシールド部材９８，１００
は、先に述べた一次および二次キー止めシステム
と完全に両立することができる。前記レセプタク
ル内の一次および二次キーは前記レセプタクルの
嵌合端部から内側に引つ込められ、それゆえこれ
らのキーはレセプタクルのシールドと干渉しな
い。また、前記プラグのシールドは前記プラグの
ハウジングの前部分を被覆せず、さらに前記キー
通路８４，８８は上記したキー止め効果を達成す
るため前記キーと協働する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、プラグがレセプタクルから分解され
た状態で示す本発明に係る８つのポジシヨンを持
つコネクター組立体の斜視図である。第２図は、
プラグがレセプタクルに対してまつすぐに整列さ
れている状態で示す第１図の矢線２−２の方向に
見た断面図である。第３図は、一次および二次キ
ーを示す前記コネクターのレセプタクルの部分概
略正面図である。第４〜１５図は、本発明の作用
原理を示す一連の概略図である。第１６図は、他
の実施例を示す第３図と同様の図である。第１７
図は、第１６図のレセプタクルと嵌合することを
意図されたプラグの斜視図である。第１８図は、
プラグとこのプラグのためのシート状金属性シー
ルドの分解斜視図である。第１９は、レセプタク
ルと、このレセプタクルのためのシート状金属性
シールドの分解斜視図である。第２０図は、シー
ルドを施されたレセプタクルの中に挿入されたシ
ールド付きのプラグの断面図である。２……コネクター組立体、４……プラグ、６…
…レセプタクル、８，３４……嵌合端部、１２…
…上部ハウジング周壁、１４……下部ハウジング
周壁、１６……ハウジング端部壁、３０……接点
端子、５２……プラグ受入れ開口、６２……レセ
プタクル接点、７８……一次キー、８４……一次
キー通路、８６……二次キー、８８……二次キー
通路、９８，１００……シールド。

Claims

【特許請求の範囲】１略直方体状の絶縁ハウジング内に一例に配列
された異なる複数の接点端子を有しかつ幅の異な
る複数のプラグおよび該プラグを受入れる開口を
有し、該開口内に前記接点端子と電気的に接触す
る複数の弾性レセプタクル接点を有する複数のレ
セプタクルを具え、それぞれ嵌合部の幅および接
点端子数が異なる一連のプラグおよびレセプタク
ルを有する一連の電気コネクター組立体におい
て、前記レセプタクルの側壁の嵌合面近傍から後面
に向つておよび前記プラグの対応位置に、接点端
子数の同じプラグには同じ、異なる接点端子のプ
ラグには個数または間隔の異なる一次キーおよび
一次キー通路より成る一次キーシステムを設け、前記レセプタクルおよび前記プラグの前記一次
キーおよび一次キー通路の片側または両側に前記
一次キーおよび一次キー通路の幅より狭い二次キ
ーおよび二次キー通路より成る二次キーシステム
を設け、前記接点端子の少ない前記プラグは、前記一次
キーシステムの前記一次キー数または間隔の違い
或は前記一次および二次キーシステムの前記一次
および二次キーおよびキー通路の違いにより、よ
り多くの接点を有する前記レセプタクルと嵌合す
るのを阻止され、かつ前記二次キーシステムの前
記二次キーおよびキー通路は接点数の等しい前記
プラグおよびレセプタクルのうち特定のプラグお
よびレセプタクル同士を嵌合するようプログラム
することを特徴とする一連の電気コネクター組立
体。