JPH05126277A - 半導体マイクロバルブ - Google Patents

半導体マイクロバルブ

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Publication number
JPH05126277A
JPH05126277A JP4973591A JP4973591A JPH05126277A JP H05126277 A JPH05126277 A JP H05126277A JP 4973591 A JP4973591 A JP 4973591A JP 4973591 A JP4973591 A JP 4973591A JP H05126277 A JPH05126277 A JP H05126277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
flow path
valve seat
fluid
fluid flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4973591A
Other languages
English (en)
Inventor
Patoritsuku Jieemusu Furenchi
フレンチ・パトリツク・ジエームス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4973591A priority Critical patent/JPH05126277A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、1チップ上に形成することがで
きて小形コンパクトで簡単な構造にすることを目的とす
る。 【構成】 半導体基板10内に、流体流路8と、流体流
路8中に設けられた弁座部11と、流体圧により弁座部
11を開、閉する弁体13とを形成したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体マイクロバル
ブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバルブとしては、例えば図9に示
すようなものがある(Sensors and Actuators ,vol .
A21-A23 ,(1990),pp 161− 167,Integrated Micro
FlowControl System)。バルブは、孔32の開いたパ
イレックスガラスシート31に、孔32に対応するスト
ッパ(ボス)34を有するシリコンチップ33が接着さ
れている。ストッパ34の形成部位におけるシリコンチ
ップ33の裏面には、ガラスチューブホルダ36に支持
されたピエゾアクチュエータ35が取付けられている。
37はガスのインレットチューブ、38はアウトレット
チューブ、39はキャビティ部である。ガスはインレッ
トチューブ37からキャビティ部39に流入し、アウト
レットチューブ38を経て流出するようになっている。
そして、ピエゾアクチュエータ35への電圧のオン、オ
フにより、ストッパ34が駆動されてバルブの開、閉が
行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のバルブは、孔の
開いたパイレックスガラスシートにストッパを有するシ
リコンチップを接着し、このシリコンチップの裏面にガ
ラスチューブホルダに支持されたピエゾアクチュエータ
を取付けた構造となっていたため、構造が複雑で組立て
が面倒であり、さらには小形化に限度があった。
【0004】そこで、この発明は、1チップ上に形成す
ることができて小形コンパクトで構造の簡単な半導体マ
イクロバルブを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するために、半導体基板内に、流体流路と、該流体流
路中に設けられた弁座部と、流体圧により前記弁座部を
開、閉する弁体とを形成してなることを要旨とする。
【0006】
【作用】弁体が、流体流路を流れる流体の圧力により弁
座部を封止又は開放してバルブの開、閉が行われる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0008】図1ないし図3は、この発明の第1実施例
を示す図である。
【0009】まず、半導体マイクロバルブの構成を図1
及び図2を用いて説明する。
【0010】これらの図において、1はp型基板、2は
p型基板1に形成されたp埋込層であり、p埋込層
2の上に後述するようにn型エピタキシャル層が形成さ
れてエピタキシャル半導体基板10が構成されている。
エピタキシャル層の所要部位には、p拡散領域5,
6,7が形成され、これらのp拡散領域5,6,7に
囲まれるようにして流体流路8が形成されている。流体
流路8中には、空洞状の弁室8a、弁室8aの下部に位
置する弁座部11が形成されている。また、弁室8aに
は、弁座部11に対応した弁体13が同じくp拡散領
域により形成されている。15は第1の窒化物層、16
は第2の窒化物層であり、第2の窒化物層16により流
路8の上部が封じられている。
【0011】この実施例の半導体マイクロバルブは上述
のように構成されており、A側からB側へ流体が流れる
と、その流体圧力により、弁室8a内において弁体13
が上方に押上げられて流路8が開けられる。また、B側
からA側へ流体が流れると、その流体圧力により弁体1
3が押下げられて弁座部11が封じられ、流路8は閉じ
られる。したがって逆方向の流れが防止されたワンウェ
イ(1方向)バルブが実現される。
【0012】次いで、図3を用いて、この実施例の半導
体マイクロバルブの製造工程の一例を説明する。なお、
以下の説明において、(a)〜(d)の各項目記号は、
図3の(a)〜(d)のそれぞれに対応する。
【0013】(a)p型基板1の主面にp埋込層2を
形成し、その上に第1のn型エピタキシャル層3を形成
する。n型エピタキシャル層3の所要部位に、p拡散
領域5,6を形成し、流体流路8の垂直側壁部及び下方
上壁部を形作る。
【0014】(b)第1のn型エピタキシャル層4を形
成し、さらにp拡散領域7,9を形成する。p拡散
領域7は弁室8aの側壁となり、p拡散領域9は弁体
13となる。
【0015】(c)第2のn型エピタキシャル層4の表
面に薄い酸化膜を形成した後、第1の窒化物層15を堆
積し、エッチングにより所要形状にパターニングする。
PSG層17を堆積して平坦化し、第1の窒化物層15
のエッチング領域を充填する。その後、第2の窒化物層
16を堆積し、流路8の上蓋部を形成する。
【0016】(d)流路8及び弁体13を2重エッチン
グにより形成する。即ち、まずHFによりPSG層17
を除去し、次いでKOHより、第1、第2のn型エピタ
キシャル層3,4のn型領域を除去する。KOHエッチ
ングでは各p拡散領域5,6,7,9がエッチストッ
プとなって、流路8及び弁体13が形成される。
【0017】図4ないし図6には、この発明の第2実施
例を示す。
【0018】なお、図4ないし図6、及び後述の第3実
施例を示す図において、前記図1ないし図3における部
材及び部位と同一ないし均等のものは、前記と同一符号
を以って示し、重複した説明を省略する。
【0019】この実施例では、弁体13が可撓性を有す
る梁18に連結されている。梁18は導電性を有するポ
リシリコン層19と窒化物層21とで形成されている。
梁18は、次の2つの機能を有している。即ち、その機
能は、まず弁体13を適当な位置に保持することであ
り、次に、電気的接続を行うことである。つまり、弁体
13が流体圧力で押下げられて梁18が下方に撓むと、
ともにp拡散領域で形成されている弁体13と弁座部
11とが電気的に接続される。この電気的な接続が起る
と、逆流の警告信号が発生して読出されるように構成す
ることが可能となる。したがって、この実施例において
も、前記第1実施例において述べたように、流体の逆流
が防止可能のワンウェイバルブを構成することができ
る。但し、或る程度の逆流はバルブ構造を閉じることな
く制御することが可能であり、この逆流の程度は梁18
の撓みの大きさにより検知することができる。また、上
記構成において、弁体13と弁座部11との間に電圧を
印加することにより、その電圧の印加が停止されるま
で、当該バルブが流体流路8を閉じるように構成するこ
とも可能である。
【0020】次いで、図6を用いて、この実施例の半導
体マイクロバルブの製造工程の一例を説明する。
【0021】(a)この実施例の製造工程における初期
段階は、前記第1実施例の製造工程における図3(b)
までの段階と同じである。
【0022】初期段階を経た後、表面に薄い酸化膜を形
成し、次いで、窒化物層21を堆積し、弁体13に対す
る接続孔22をエッチングにより形成する。その後、ポ
リシリコン層19を堆積する。これらの層19,21は
梁18を形成するために後にエッチング処理を施す。
【0023】(b)第1の窒化物層15を堆積し、エッ
チングによりパターニングする。PSG層17を堆積し
て平坦化し、第1の窒化物層15のエッチング領域を充
填する。その後、第2の窒化物層16を堆積し、流路8
の上蓋部を形成する。
【0024】(c)流路8及び弁体13は、前記と同様
にHF及びKOHを用いた2重エッチングにより形成す
る。
【0025】図7及び図8には、この発明の第3実施例
を示す。
【0026】この実施例では、2個の弁体13,14
が、前記第2実施例と同様の梁18,23に、それぞれ
連結されている。この2個の弁体13,14に対応し
て、それぞれ弁座部11,12が形成されている。
【0027】そして、2組の弁体13,14及び梁1
8,23により、流体サージを防止可能の2ウェイ(2
方向)バルブが構成されている。流体サージの最大量
は、2つの梁18,23の構造により決定される。即
ち、これら2つの梁18,23は、2方向の最大流量を
同一にするために同一構造とすることもあり、また、2
方向のうちの1方向の最大流量を他方向のそれに比べて
大きくするために、異なる構造をとることもある。
【0028】この実施例の半導体マイクロバルブの製造
工程は、前記第2実施例のそれとほぼ同じである。
【0029】また、この第3実施例の半導体マイクロバ
ルブは、バルブ動作を静電的相互作用に行わせることも
可能である。この場合、バルブは、ともにp拡散領域
で形成された弁体13,14と弁座部11,12との間
の静電的相互作用により封止動作を行う。このように、
2個の弁体13,14を用いることにより、流体の大き
な流圧により開いてしまうことを防止することができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、半導体基板内に、流体流路と、この流体流路中に設
けられた弁座部と、流体圧により弁座部を開、閉する弁
体とを形成したため、バルブの全構成要素を1チップ上
に形成することができて小形コンパクトで簡単な構造と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体マイクロバルブの第1実
施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のX−X線からみた図である。
【図3】第1実施例の製造工程の一例を示す工程図であ
る。
【図4】この発明の第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】図4のY−Y線からみた図である。
【図6】第2実施例の製造工程の一例を示す工程図であ
る。
【図7】この発明の第3実施例を示す縦断面図である。
【図8】図7のZ−Z線からみた図である。
【図9】従来のバルブの内部構成を示す構成図である。
【符号の説明】
8 流体流路 10 エピタキシャル半導体基板 11,12 弁座部 13,14 弁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板内に、流体流路と、該流体流
    路中に設けられた弁座部と、流体圧により前記弁座部を
    開、閉する弁体とを形成してなることを特徴とする半導
    体マイクロバルブ。
JP4973591A 1991-03-14 1991-03-14 半導体マイクロバルブ Pending JPH05126277A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4973591A JPH05126277A (ja) 1991-03-14 1991-03-14 半導体マイクロバルブ

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JP4973591A JPH05126277A (ja) 1991-03-14 1991-03-14 半導体マイクロバルブ

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