JPH05125369A - ガソリンの実在ガムの減少方法 - Google Patents

ガソリンの実在ガムの減少方法

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JPH05125369A
JPH05125369A JP31855791A JP31855791A JPH05125369A JP H05125369 A JPH05125369 A JP H05125369A JP 31855791 A JP31855791 A JP 31855791A JP 31855791 A JP31855791 A JP 31855791A JP H05125369 A JPH05125369 A JP H05125369A
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JP
Japan
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gasoline
distillation column
bottom oil
oil
xylene
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Pending
Application number
JP31855791A
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English (en)
Inventor
Seiji Goto
征治 後藤
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KYUSHU SEKIYU KK
Original Assignee
KYUSHU SEKIYU KK
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Publication date
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 接触改質油をガソリンに混合するに当り、キ
シレン蒸留塔塔底油を、その重質分が1〜50%除去さ
れるように、蒸留塔の気相部から気体状態で抜き出した
後に液体状態とし、該重質分が除去された塔底油を、ガソ
リンに混合する。 【効果】 ガソリン中へ高オクタン価の混合基材である
重質接触改質油の混合量を増加でき、簡易な方法でガソ
リンの実在ガムを減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】本発明はガソリンの実在ガムの減少方法に
関し、詳細には接触改質油を主要基材としたガソリンの
実在ガムの減少方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
【0004】近年、ガソリンの主要混合基材である接触
改質油からキシレン分を分離し、該分離したキシレン分
で、石油化学の基礎原料であるパラキシレンやオルトキ
シレン等を製造することが広く行なわれるようになっ
た。
【0005】更に、接触改質油装置の能力が増強され、
接触改質油が増産されるようになった。
【0006】その結果、ガソリンの混合基材として、キ
シレン分が除去された接触改質油が利用されるようにな
った。接触改質油からキシレン分を除去する手段として
一般には、蒸留法が用いられる。トルエン蒸留塔でキシ
レンより軽い留分と重い留分とに分け、重い留分はキシ
レン蒸留塔により、キシレンとキシレンより重い留分に
分離する。
【0007】すなわち、ガソリン混合用の接触改質油と
して、トルエン蒸留塔で分離されるキシレンより軽い留
分と、キシレン分より重い留分であるキシレン蒸留塔塔
底油(沸点範囲150〜250℃)が、利用されるよう
になった。
【0008】該キシレン蒸留塔塔底油はオクタン値が高
く、オクタン価からは好ましいガソリン混合基材であ
る。
【0009】そのため、なるべく多量のキシレン蒸留塔
塔底油を、そのガソリン混合基材として利用することが
好ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】しかしながら、キシレン蒸留塔塔底油は、
JIS K 2261によって測定される実在ガムの数値
の面では、ガソリン混合用として好ましいものではな
い。
【0012】従って、キシレン蒸留塔塔底油を、そのま
まガソリンへ混合する割合が増加するにつれ、ガソリン
の品質に影響を与えるようになる。
【0013】すなわち、キシレン蒸留塔塔底油を多量に
混合したガソリンは、JIS K 2261によって測定
される実在ガムの数値が高くなる。
【0014】JIS K 2261の測定方法によると、
ガムまたはガム生成物質を含有していない場合でも、高
沸点成分が存在すると、未洗実在ガムとして測定され
る。
【0015】そのため、キシレン蒸留塔塔底油の自動車
ガソリンへの混合比率を増加させると、自動車ガソリン
の実在ガムの数値が増加し、JIS K 2202で規定
されている自動車ガソリンの規格に合わなくなる。
【0016】この実在ガムを減少させる手段としては、
キシレン蒸留塔塔底から取り出したキシレン蒸留塔塔底
油を、別の蒸発器や蒸留塔などで処理し、蒸発器の蒸発
残渣や蒸留塔の塔底油重質分が除かれた残りの軽質分を
自動車ガソリンの混合基材とする方法が考えられる。
【0017】しかし、該手段は、別の蒸発器や蒸留塔な
どを設置する必要があるので、簡単に行なうことができ
ない。
【0018】よって、ガソリン中へ高オクタン価の混合
基材である接触改質油の混合量を増加でき、簡易にガソ
リンの実在ガムを減少させることができる手段が望まれ
ていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】
【0020】本発明者らは、上記課題を解決するために
鋭意検討した結果、キシレン蒸留塔塔底からキシレン蒸
留塔塔底油全量を液体として取り出すのではなく、キシ
レン蒸留塔の気相部に取出ノズルを設け、塔底油の一部
を気体状態で抜き出し、重質分を1〜50%(好ましく
は1〜10%)除き、該重質分を除去した塔底油を接触
改質油としてガソリンに添加すると、ガソリンの実在ガ
ムの数値を減少させることができることを見い出し、ま
た、該手段により、塔底油から重質分と軽質分とを容易
に分離して、各々を取り出すことができることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0021】即ち、本発明は、キシレン蒸留塔の塔底油
である接触改質油をガソリンに混合するに当り、該塔底
油を、その重質分が1〜50%除去されるように、キシ
レン蒸留塔の気相部から気体状態で抜き出した後に液体
状態とし、該重質分が除去された塔底油を、ガソリンに
混合することを特徴とする、ガソリンの実在ガムの減少
方法である。なお、この方法は、主にキシレン分除去後
のキシレン塔塔底油を用いるが、その他の蒸留塔の塔底
油を用いることもできる。
【0022】蒸留塔の気相部からの塔底油の抜き出し
は、蒸留塔の底面に塔底油の取入口、蒸留塔の気相部側
面に戻口を設け、取入口と戻口との間を、途中にリボイ
ラーを設けた管体で接続すると共に、取出ノズルを、蒸
留塔の塔底部下部の気相部や、これより上部のトレイ間
の気相部に設置し、該取出ノズルから塔底油を気体状態
で抜き出すことで行なう。
【0023】なお、塔底油を抜き出す際には、取出ノズ
ルで抜き出す気体中への飛沫の同伴を極力避ける必要が
ある。
【0024】そのため、取出ノズルを蒸留塔の円周の中
央に配置し、該取出ノズルの先端部分に笠を被せたり、
デミスターを取り付けたりすると良く、また、リボイラ
ーへの取入口とリボイラーからの戻口とをできるだけ離
す等の工夫をしても良い。
【0025】
【実施例】
【0026】以下、本発明の一実施例を、図1の蒸留塔
の塔底油の重質分除去手段の概略図を参照しながら説明
する。
【0027】図1中、Aはキシレン分が除去された塔底
油、1は上下方向に大きな塔の下部の塔底部が示された
蒸留塔、2は蒸留塔1の塔底部に設置されたトレイ、3
は蒸留塔1の塔底面に設置された塔底油Aの取入口、4
は気化状態の塔底油Aの戻口、5は取入口3と戻口4と
の間を接続する管体、6は管体5の途中に設置された塔
底油Aを気化させるためのリボイラーを示している。
【0028】また、図1中、7は蒸留塔1の円周の中央
に設置された取出ノズル、8は取出ノズル7の先端部分
を被う笠、9は取出ノズル7に接続された管体、10は
管体9の途中に設置された気化状態の塔底油Aを液化さ
せるための冷却器を示している。
【0029】図1では、取入口3、戻口4、管体5、リ
ボイラー6によって気化ラインが形成され、取出ノズル
7、笠8、管体9、冷却器10によって気相取出ライン
が形成され、また、塔底油Aの液面上部に、気相部1a
が形成されている。
【0030】なお、図1中、11は蒸留塔1の塔底面に
設置された液体状態の塔底油Aの取出口、12は取出口
11に接続される管体を示し、該取出口11と管体12
とによって塔底油Aの塔底取出ラインが形成されてい
る。
【0031】気化ラインでは、取入口3から管体5へ入
り込んだ塔底油Aが、リボイラー6によって気化され、
気化状態で戻口4から気相部1aに供給される。
【0032】気相取出ラインでは、気相部1aに充満し
ている気化状態の塔底油Aが、笠8によって飛沫の同伴
が極力避けられつつ、取出ノズル7から管体9へ入り込
み、冷却器10によって冷却され、液化状態の塔底油A
となる。
【0033】気相取出ラインによって供給された液化状
態の塔底油Aは、重質分が1〜50%程度除去されたも
ので、接触改質油としてガソリンに混合される。
【0034】このように、重質分が除去された接触改質
油が混合されたガソリンは、JISK 2261によっ
て測定しても、実在ガムの値が減少しており、JIS
K 2202によって規定されているガソリンの規格を
満足するものであった。
【0035】なお、ガソリンに混合する接触改質油とし
ては、気相取出ラインによって気体状態で抜き出した後
に液体とした塔底油Aを単独で利用する以外にも、気相
取出ラインによる塔底油Aと、取出口11、管体12に
よって形成されている塔底取出ラインによって液体状態
で取り出した塔底油Aとを、JISで規定されているガ
ソリンの規格を満足させる範囲で混合して利用すること
ができる。
【0036】
【試験例1】
【0037】キシレン蒸留塔塔底油、及び実験室でこの
塔底油の蒸留試験を行なって得られた各種の留出油をア
ルキレート、接触分解ガソリン等他のガソリン混合基材
と混合して、実在ガム以外の自動車ガソリンとしての規
格を満足する自動車ガソリンを製造し、それらのガソリ
ンの実在ガムの含有量をJIS K2261の測定方法
によって測定した。
【0038】なお、実施例1の精密蒸留は、段数が1
5、環流比3の条件で行なった。
【0039】その結果を、蒸留性状と共に、表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】なお、表1中の実在ガムの項目における1
5%,20%は、調合ガソリン中の塔底取出ラインによ
る塔底油(留出油)の混合割合を示している。
【0042】また、表1中の実在ガム量は、調合ガソリ
ン中の実在ガム量をmg/100mlで表わしている。
【0043】表1によると、精密蒸留を行なっても良い
が、単蒸留で3%以上残渣を除くだけで、実在ガムがJ
IS規格を合格させ得ることを示している。
【0044】
【試験例2】
【0045】キシレン蒸留塔塔底油、及び気相取出ライ
ンによる塔底油(抜出油)をアルキレート、接触分解ガ
ソリン等他のガソリン混合基材と混合して、実在ガム以
外の自動車ガソリンとしての規格を満足する自動車ガソ
リンを製造し、それらのガソリンの実在ガムの含有量を
JIS K 2261の測定方法によって測定した。
【0046】その結果を、蒸留性状と共に、表2に示
す。
【0047】
【表2】
【0048】なお、表2中の実在ガムの項目の15%
は、調合ガソリン中の気相取出ラインによる塔底油(抜
出油)の混合割合を示している。
【0049】また、表2中の実在ガム量は、調合ガソリ
ン中の実在ガム量をmg/100mlで表わしている。
【0050】表2によると、表1の結果と同様に、気相
取出ラインによる塔底油(抜出油)は、実在ガムがJI
S規格を合格させ得ることを示している。
【0051】
【発明の効果】
【0052】本発明によると、ガソリン中へ高オクタン
価の混合基材である重質接触改質油の混合量を増加で
き、簡易な方法でガソリンの実在ガムを減少させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、蒸留塔の塔底油の重質分除去手段の概略図であ
る。
【符号の説明】
A 塔底油 1 蒸留塔 1a 気相部 2 トレイ 3 取入口 4 戻口 5 管体 6 リボイラー 7 取出ノズル 8 笠 9 管体 10 冷却器 11 取出口 12 管体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触改質油をガソリンに混合するに当
    り、キシレン蒸留塔塔底油を、その重質分が1〜50%
    除去されるように、蒸留塔の気相部から気体状態で抜き
    出した後に液体状態とし、該重質分が除去された塔底油
    を、ガソリンに混合することを特徴とする、ガソリンの
    実在ガムの減少方法。
JP31855791A 1991-11-07 1991-11-07 ガソリンの実在ガムの減少方法 Pending JPH05125369A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217450A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Adeka Corp 燃料油組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217450A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Adeka Corp 燃料油組成物

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