JPH05123943A - 生産ラインの製造方法 - Google Patents

生産ラインの製造方法

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JPH05123943A
JPH05123943A JP27810691A JP27810691A JPH05123943A JP H05123943 A JPH05123943 A JP H05123943A JP 27810691 A JP27810691 A JP 27810691A JP 27810691 A JP27810691 A JP 27810691A JP H05123943 A JPH05123943 A JP H05123943A
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耕三郎 田中
Akira Sakuramoto
昭 桜本
Akihiro Ryu
昭弘 龍
Hideo Yoneda
英夫 米田
Kazuharu Kinoshita
計治 木下
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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業手段に対して公平に作業を分担させ、不
公平の無い生産ラインを得ることができる生産ラインの
製造方法の提供を目的とする。 【構成】 疲労評点に応じて、その疲労を伴う作業が現
場で改善できるか、設備の変更で改善できるか、部品の
仕様変更で改善できるか、疲労回復工数を設けることで
改善できるか否かがそれぞれ判断され(ステップ10
0)、これら判断結果に基づき、ステップ31・41・
51及びステップ61〜64の改善工程により、疲労を
伴う作業の現場での改善(ステップ31)、設備変更に
よる改善(ステップ41)、部品の仕様変更による改善
(ステップ51)、疲労回復工数を設けることによる改
善(ステップ61〜64)がそれぞれ行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業者、ロボット等の
作業手段に対して公平に作業を行わせることができる生
産ラインの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車組立ラインのような流れ作
業を行う生産ラインにあっては、1台の自動車を流す周
期(これをタクトという)毎に各工程の作業が終了する
ように、各工程の作業工程(負荷)を設定することが行
われている。すなわち具体例を挙げれば、タクト60秒
の条件下で600秒の工数を要する作業を行おうとする
と、10の工程が必要とされている。ところで、工数の
算出方法の例として、標準時間法と言われるものがあ
る。この標準時間法では、作業を複数の単一作業毎に分
類し、単一作業毎に測定された時間を積算することによ
って作業工数が算出される。具体例を挙げれば、Aおよ
びBの二つの部品をn個のボルトで一体に組み立てる作
業にあっては、二つの部品をそれぞれ運搬するために必
要な時間をt1、位置合わせするために必要な時間をt
2(これらの時間t1,t2はそれぞれ部品の重量や搬
送距離によって設定される)、ボルトの締め付けに要す
る時間をt3(この時間はボルトの締め付けトルクや長
さに応じて設定される)、検査に必要な時間をt4、完
成品の搬出に必要な時間をt5とすれば、総工数Σは、 Σt=t1+t2+t3×n+t4+t5 となり、この総工数をタクトTによって除すことにより
得られる数の工数へ各作業を割り振ることが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで各工程に配置
される作業者(自動化工程にあってはロボットなどの自
動機)の負荷は、公平の見地から(自動機の場合は、特
定の箇所の部品にのみ負荷が掛からず全体を均一に消耗
させるという見地から)一定に設定することが望まし
く、通常は、上記標準時間法により算出された工数を各
作業者に均等に割り振るようにしているが、標準時間法
によって算出される工数のみでは計り得ない不公平が生
じる場合がある。例えば同一トルク、同一長さのボルト
を締め付ける作業であっても、狭小な部分における作業
では標準より多くの労力が必要であり、一方、その後に
増し締めなどの作業が行われる場合のボルト締め作業で
は標準より少ない労力で足りる。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、負荷の大きい作業工程を改善することに
より、作業手段(自動化工程にあってはロボットなどの
自動機)に対して公平に作業を分担させ、これによって
不公平の無い生産ラインを得ることができる生産ライン
の製造方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、作業手段が行う作業工程により生
産物を製造するようにした生産ラインにおいて、作業工
程に含まれる疲労を伴う作業の程度を疲労評点として数
値化し、この疲労評点に基づき、この疲労を伴う作業に
改善の必要があるか否かを判断する疲労評価工程と、こ
の疲労評価工程により、前記疲労を伴う作業を改善する
必要があると判断された場合に、前記疲労評点に基づ
き、この疲労を伴う作業の改善策を選択する改善策選択
工程と、この改善策選択工程により、前記疲労を伴う作
業の改善が現場にてできると判断された場合に、この疲
労を伴う作業の改善を行わせる第1の改善工程と、前記
改善策選択工程により、前記疲労を伴う作業の改善が設
備の変更にてできると判断された場合に、この疲労を伴
う作業の改善を行わせる第2の改善工程と、前記改善策
選択工程により、前記疲労を伴う作業の改善が部品の仕
様変更にてできると判断された場合に、この疲労を伴う
作業の改善を行わせる第3の改善工程と、前記改善策選
択工程により、疲労回復工数を設定すると判断された場
合に、疲労を伴う作業を含む作業工程中に、疲労を回復
させるための疲労回復工数を設ける第4の改善工程と
を、生産ラインを製造方法とする。
【0006】第2の発明では、作業手段が行う作業工程
により生産物を製造するようにした生産ラインにおい
て、作業工程に含まれる疲労を伴う作業の程度を疲労評
点として数値化し、この疲労評点に基づき、この疲労を
伴う作業に改善の必要があるか否かを判断する疲労評価
工程と、この疲労評価工程により、前記疲労を伴う作業
を改善する必要があると判断された場合に、前記疲労評
点に基づき、この疲労を伴う作業の改善が現場でできる
か否かを判断する第1の判断工程と、この第1の判断工
程により、前記疲労を伴う作業の改善が現場にてできな
いと判断された場合に、前記疲労評点に基づき、この疲
労を伴う作業の改善が設備の変更にてできるか否かを判
断する第2の判断工程と、この第2の判断工程により、
前記疲労を伴う作業の改善が設備の変更にてできないと
判断された場合に、前記疲労評点に基づき、この疲労を
伴う作業の改善が部品の仕様変更にてできるか否かを判
断する第3の判断工程と、この第3の判断工程により、
前記疲労を伴う作業の改善が部品の仕様変更にてできな
いと判断された場合に、前記疲労評点に基づき、この疲
労を伴う作業を含む作業工程に、疲労を回復させるため
の疲労回復工数を設けるか否かを判断する第4の判断工
程と、前記第1の判断工程により、前記疲労を伴う作業
の改善が現場にてできると判断された場合に、この疲労
を伴う作業の改善を行わせる第1の改善工程と、前記第
2の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善が設備
の変更にてできると判断された場合に、この疲労を伴う
作業の改善を行わせる第2の改善工程と、前記第3の判
断工程により、前記疲労を伴う作業の改善が部品の仕様
変更にてできると判断された場合に、この疲労を伴う作
業の改善を行わせる第3の改善工程と、前記第4の判断
工程により、疲労回復工数を設定すると判断された場合
に、疲労を伴う作業を含む作業工程中に、疲労を回復さ
せるための疲労回復工数を設ける第4の改善工程とを、
生産ラインを製造方法とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、疲労評価工程により、作業工
程中に改善を必要とする疲労が含まれていると判断され
た場合に、更に、第1の発明では改善策選択工程におい
て、例えば疲労の程度等に応じて、その疲労を伴う作業
が現場で改善できるか、設備の変更で改善できるか、部
品の仕様変更で改善できるか、疲労回復工数を設けるこ
とで改善できるか否かがそれぞれ判断され、更にこれら
判断結果に基づき改善策が選択される。また、第2の発
明では、第1〜第4の判断工程において、疲労の程度等
に応じて、その疲労を伴う作業が現場で改善できるか、
設備の変更で改善できるか、部品の仕様変更で改善でき
るか、疲労回復工数を設けることで改善できるか否かが
それぞれ判断される。そして、これら判断結果に基づ
き、第1〜第4の改善工程により、疲労を伴う作業の現
場での改善、設備変更による改善、部品の仕様変更によ
る改善、疲労回復工数を設けることによる改善がそれぞ
れ行われる。すなわち、本発明の生産ラインの製造方法
によれば、作業工程中に改善を必要とする疲労が含まれ
ていると判断された場合に、この疲労の程度等に応じ
て、種々の改善策を選択することができるとともに、疲
労の程度を示す疲労評点に基づき、これに応じた改善策
を採ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例をまず図1のフロー
チャートに基づいて説明する(請求項1に対応)。な
お、本実施例では自動車の製造ラインを例に挙げて順に
説明する。また、この製造ラインにおいて、自動車(生
産物)の生産作業を行う作業手段としては、作業者、ロ
ボットなどがある。また、以下の説明において示すステ
ップnは図面のSPnに対応する。
【0009】《ステップ1》自動車の生産作業をする製
造ラインは複数の工程(以下、作業工程という)により
構成されている。例えば、仕様書貼り付け工程、クーラ
ーパイプ取付工程、タイタンフック取付工程等の作業工
程により構成され、これら作業工程のそれぞれでは、作
業者、ロボット等の作業手段が作業を行っている。ま
た、これらの作業工程は、主作業、準作業、補助作業、
ロス作業により構成され、更にこれら主作業、準作業、
補助作業、ロス作業は複数の単一作業により構成され
る。具体的には、主作業は、自動車を構成する部分の組
付作業であって、ボルト等の締め付け、各種部品の組み
付け、仕様書等の貼り付け、セッテイング、増し締め、
グリス等の塗布、位置合わせなどの単一作業からなる。
また、準作業は、主作業に付随するものであって、工
具、部品を取る、戻す、蓋等の開閉動作などの単一作業
からなる。また、補助作業は、本来不必要であるが現状
で行わざるを得ない作業であって、微調整、トルクチェ
ック等の検査などからなる。また、ロス作業は、理想的
な観点から見れば不要であるが、現行の生産システム上
どうしても生じるものであり、特に移動等の作業手段の
動作を主とするものである。
【0010】《ステップ2》次に、上記単一作業を行う
ときに生じる疲労の程度を疲労評点として表す。なお、
ここでいう疲労は一定の負荷を有する困難な作業により
生じるものとする。以下に、疲労を具体的に説明する。
疲労を筋肉疲労としてとらえると、(1)難姿勢作業、
(2)難作業、(3)重量物作業に分類される。そし
て、難姿勢の作業としては、膝を深く曲げた中腰、腰を
折る、しゃがみこみ、上体を浅く前屈、フロアに座った
状態などがあり、また、難作業としては、指先の負荷、
手ハンマー、衝撃・振動、手首の無理などがあり、ま
た、重量物作業としては、重量物を支える、あるいは重
量物を支えながら該重量物を固定するなどの作業があ
る。そして、このように示された難姿勢作業、難作業、
重量物作業を、疲労の程度によって疲労評点として表
す。ここで、難姿勢作業、難作業、重量物作業を具体的
に疲労評点で表すと、例えば、難姿勢の作業である膝を
深く曲げた中腰は10点、腰を折るは9点、しゃがみこ
みは7点、上体を浅く前屈は6点、フロアに座った状態
は4点等となり、また、難作業である指先の負荷は5
点、手ハンマーは5点、衝撃・振動は4点、手首の無理
は2点等となり、また、重量物作業は10点等となる。
【0011】なお、前記疲労の説明では、作業手段とし
て人間である作業者を例に挙げたが、ロボットの場合の
難姿勢作業としては、ロボットを構成するアームあるい
は手首機構がストロークエンド付近に位置した状態で行
う作業などがあり、難作業としては、衝撃、振動等のア
ームあるいは手首機構に対して過度の負担を強いる作業
などがある。また、ここでは、疲労を筋肉疲労としてと
らえるようにしたが、これに限定されず、精神的疲労を
その程度に応じて評点化して、単一作業の仕事量を評価
するようにしても良い。また、上記疲労の程度は、単一
作業を一つの単位としてそれぞれ評価するようにした
が、これに限定されず、それぞれの作業工程を一つの単
位として疲労の程度を把握しても良く、あるいは複数の
単一作業によりグループを形成し、グループ単位で疲労
の程度を把握しても良い。
【0012】《ステップ3》上記ステップ2にて単一作
業毎に評価した疲労の程度を示す疲労評点が、疲労の程
度が大とされ、かつ改善の必要があるとされる例えば
4.5以上あるか否かを判断し、YESの場合にステッ
プ100に進んで、疲労の程度が大とされる難姿勢作業
/難作業/重量物作業を改善させるようにし、また、N
Oの場合に、これら難姿勢作業/難作業/重量物作業の
疲労の程度が小であり、特に改善の必要はないとして本
フローチャートを終了する。なお、このステップ3で判
断される改善の必要があるとされる4.5以上の作業を
過負荷作業と表現する。
【0013】《ステップ100》上記ステップ3にて単
一作業の疲労の程度が大と判断された(過負荷作業有り
と判断された)場合には、このステップ100におい
て、単一作業の改善が現場にてできるか、設備変更にて
できるか、仕様変更にてできるか、新しい作業工程を作
成することでできるかを判断し、これら判断結果に基づ
いて、ステップ31・41・51・61のいずれかを選
択して該当するステップ31・41・51・61に進
む。なお、ここでの判断は具体的には上記疲労評点の値
に基づき行うものであるが、疲労評点と、これらステッ
プ31・41・51・61の選択との関係については作
業者が任意に設定できるものである。
【0014】《ステップ31》例えば、以下の(1)〜
(4)に示す改善法により疲労の程度の大きい作業を現
場にて改善する。 (1)保護具を使用する。例えば、腰を保護するために
椅子、台等を使用する、膝を保護するためにクッショ
ン、マット等を使用するなど。 (2)工程分散。例えば、疲労の程度の大きい単一作業
が連続する場合、可能であればこれら単一作業の間に、
疲労の程度の小さい単一作業(疲労評点が4.5以下の
作業)を入れて、疲労の程度の大きい単一作業を分散さ
せるようにし、これによって作業者の疲労の蓄積を防止
する。 (3)治具を使用する。例えば、治具により重量物を支
えるようにする、あるいは部品を特定の角度に保持する
ことにより、重量物、部品の車本体への固定作業を容易
に行ない、作業者への作業の負担を軽減する。 (4)ミニ自動化。例えば、手作業で行っていた作業を
電動工具等により部分的に自動化し、作業者への負担を
軽減する。
【0015】なお、上記説明では、作業手段として人間
である作業者を例に挙げたが、ロボットの場合の改善法
としては、ロボットを再度ティーチングし直す、ロボッ
トの特定箇所のアームあるいは手首を補強する、複数の
ロボットにより負担の大きい作業を分担して行わせる、
衝撃が直接伝達されないように緩衝装置を設ける等があ
る。
【0016】《ステップ41》例えば、以下の(1)及
び(2)により設備を見直して、疲労の程度の大きい作
業を改善する。 (1)自動車を運搬するコンベアの高さを変更し、作業
者が自動車に対して行う作業の位置を変更する。 (2)自動車を上下方向に移動させる装置、自動車の角
度を全体的に変更する装置を設けること等により、
(1)と同様に作業者が自動車に対して行う作業の位置
を変更する。これによって作業手段が人間である場合
に、例えば中腰になる、フロアに座った状態で作業をす
るという、作業位置が悪いことにより起こる疲労を伴っ
た単一作業を改善することができ、また、作業手段がロ
ボットである場合に、該ロボットに無理な姿勢を強いる
ことを防止し、該ロボットのアーム、手首及びこれらを
相対変位させる機構等に掛かる負荷を低く抑えることが
できる。 《ステップ51》部品を仕様変更し直して、疲労の程度
の大きい単一作業を改善する。例えば、ボルトで固定し
ていたものを接着剤、ファスナー等により固定する、あ
るいは他の部品で用途を兼用させることにより、従来必
要であった部品を省略するなど。
【0017】《ステップ61》〜《ステップ62》上記
ステップ1にて分類した単一作業の仕事量を、標準時間
法により求めた作業時間(以下、この作業時間を通常作
業工数という)でそれぞれ表し、更に、この単一作業が
疲労を伴った作業である場合に、ステップ2で分析した
疲労の程度に応じた疲労評点を疲労回復工数として前記
通常作業工数に加算する。なお、本例では作業手段
(イ)がaの疲労評点を含み、作業手段(ハ)がcの疲
労評点を含むものとする。これによって作業手段(イ)
には疲労回復工数aが設定され、作業手段(ハ)には疲
労回復工数cが設定される。そして、このようにして求
めた、単一作業の仕事量を表す通常作業工数及び疲労評
点a,cを示す疲労回復工数a,cにより、複数の単一
作業により構成される各作業手段毎の作業工程の仕事量
を総合的に求める。ここで、各作業手段(イ)〜(ニ)
の仕事量をそれぞれA〜Dとし、これら仕事量A〜Dを
棒グラフで表すと、図2の(I)のようになり、これら
作業手段(イ)〜(ニ)の中で、作業手段(イ)には疲
労回復工数aが設定され、また、作業手段(ハ)には疲
労回復工数cが設定されている。
【0018】《ステップ63》以上のように、単一作業
の仕事量を通常作業工数及び疲労評点に基づき評価した
ならば、複数の単一作業により構成される作業工程を平
準化する。すなわち、図2の(II)に示すように疲労
回復工数a,cが設定された作業手段(イ)(ハ)の仕
事量A,C、及び疲労回復工数が設定されていない作業
手段(ロ)(ニ)の仕事量B,Dが均一となるように平
準化する。なお、これら仕事量A〜Dを平準化する方法
としては、例えばこれら仕事量A〜Dが基準値Xに近づ
くように、仕事量を分配する、増減させる、見直すとい
った手法が用いられる。そして、以上のように平準化さ
れた場合には、疲労評点を含む作業を行っている作業手
段(イ)(ハ)に対して、疲労回復工数a,cで表され
た時間を、疲労回復のための休息時間として与えるよう
にしている。
【0019】なお、図2に示す工数の適正化において
は、基準値Xを基準とした各作業手段(イ)〜(ニ)の
工数の増減量に拘らず、疲労評点から疲労回復工数を得
るようにしたが、これに限定されず、各作業手段(イ)
〜(ニ)の工数の増減量に応じて、疲労回復工数を補正
しても良い。また、前記疲労評価工数は、疲労評点をそ
のまま用いても良く、疲労評点に所定の係数を乗じるこ
とにより求めても良い。また、この疲労評価工数は、通
常作業工数と同様に時間を単位として表す。
【0020】《ステップ64》以上のように網線a及び
cで示す疲労回復工数を得たならば、この図2の(I
I)に示す、疲労回復工数a,cを含む作業工程を新作
業工程として設定した後、本フローチャートを終了す
る。そして、このように設定された新作業工程により、
前記単一作業に疲労を伴う作業が含まれる場合に、この
疲労を伴う作業に相当する仕事量、すなわち疲労評点
a,cを、疲労を回復させるための疲労回復工数a,c
として、休息にあてることができ、その結果作業手段
(イ)〜(ニ)のそれぞれに対して負荷を同じくして、
該作業手段(イ)〜(ニ)に対して公平に仕事を行わせ
ることができる。
【0021】以上説明したような、本実施例に示す生産
ラインの製造方法によれば、ステップ3により、作業工
程中に改善を必要とする疲労が含まれていると判断され
た場合に、更に、ステップ100の改善判断工程におい
て、疲労評点に応じて、その疲労を伴う作業が現場で改
善できるか、設備の変更で改善できるか、部品の仕様変
更で改善できるか、疲労回復工数を設けることで改善で
きるか否かがそれぞれ判断され、これら判断結果に基づ
き、ステップ31・41・51及びステップ61〜64
の改善工程により、疲労を伴う作業の現場での改善(ス
テップ31参照)、設備変更による改善(ステップ41
参照)、部品の仕様変更による改善(ステップ51参
照)、疲労回復工数を設けることによる改善(ステップ
61〜64参照)がそれぞれ行わせることができる。す
なわち、本発明の生産ラインの製造方法によれば、作業
工程中に改善を必要とする疲労が含まれていると判断さ
れた場合に、この疲労評点に応じて、種々の改善策を選
択することができ、作業者あるいはロボット等の作業手
段に対して公平な作業工程を設定することが可能になる
効果を奏する。
【0022】次に、本発明の第2実施例を図3のフロー
チャートを参照して説明する(請求項2に対応)。な
お、以下の説明において図1のフローチャートと処理内
容を共通とするステップに同一符号を付し説明を簡略化
する。 《ステップ30》ステップ3にて単一作業の疲労の程度
が大と判断された(過負荷作業有りと判断された)場合
には、このステップ30において単一作業の改善が現場
にてできるか否かを判断し、YESの場合に次のステッ
プ31に進み、また、NOの場合に次のステップ40に
進む。なお、ここでの判断は、具体的には上記疲労評点
(例えば評点が5.5以上か否か)に基づき行う。
【0023】《ステップ40》上記ステップ30にて単
一作業の改善が現場にてできないと判断された場合に
は、このステップ40において、該単一作業が設備の変
更によりできるか否かを判断し、YESの場合に次のス
テップ41に進み、また、NOの場合に次のステップ5
0に進む。なお、ここでの判断は、具体的には上記疲労
評点(例えば評点が6.5以上か否か)に基づき行う。
【0024】《ステップ50》上記ステップ40にて単
一作業の改善が設備の変更にてできないと判断された場
合には、このステップ50において、該単一作業の改善
が、部品の仕様(設計)変更にて可能か否かを判断し、
YESの場合に次のステップ51に進み、また、NOの
場合に次のステップ60に進む。なお、ここでの判断
は、具体的には上記疲労評点(例えば評点が7.5以上
か否か)に基づき行う。
【0025】《ステップ60》疲労の程度の大きい単一
作業が現場にて改善できず(ステップ30参照)、設備
の変更にて改善できず(ステップ40参照)、部品の仕
様変更にて改善できない(ステップ50参照)場合に
は、作業工程の中に「疲労回復工数」を設定すべきか否
かを判断する。これにより、作業工程の中に「疲労回復
工数」を設定すべきとの判断結果の場合(YESの場
合)にはステップ61に進み、「疲労回復工数」を設定
すべきではないとの判断結果の場合(NOの場合)には
本フローを終了する。なお、ここでの判断は、具体的に
は上記疲労評点(例えば評点が8.5以上か否か)に基
づき行う。なお、上記ステップ30・40・50・60
の判断基準となる疲労評点は任意に設定変更可能とす
る。
【0026】以上説明したような、第2実施例に示す生
産ラインの製造方法によれば、ステップ3により、作業
工程中に改善を必要とする疲労が含まれていると判断さ
れた場合に、更に、ステップ30・40・50・60の
判断工程において、疲労の程度等に応じて、その疲労を
伴う作業が現場で改善できるか(ステップ30参照)、
設備の変更で改善できるか(ステップ40参照)、部品
の仕様変更で改善できるか(ステップ50参照)、疲労
回復工数を設けることで改善できるか(ステップ60参
照)否かがそれぞれ判断され、これら判断結果に基づ
き、ステップ31・41・51及びステップ61〜64
の改善工程により、疲労を伴う作業の現場での改善(ス
テップ31参照)、設備変更による改善(ステップ41
参照)、部品の仕様変更による改善(ステップ51参
照)、疲労回復工数を設けることによる改善(ステップ
61〜64参照)がそれぞれ行われる。すなわち、本発
明の生産ラインの製造方法によれば、作業工程中に改善
を必要とする疲労が含まれていると判断された場合に、
この疲労の程度等に応じて、種々の改善策を選択するこ
とができるとともに、疲労の程度が大きくなる程に、こ
れに応じた改善策を採ることができ、これによって複数
ある作業工程を可能な限り低コストにて同じ負荷にする
ことができ、作業者あるいはロボット等の作業手段に対
して公平な作業工程を設定することが可能になる効果を
奏する。
【0027】なお、本実施例では、図1に示すフローチ
ャートにより生産ラインの製造方法を説明したが、この
ようなフローチャートをコンピュータに記憶させるよう
にしても良い。そして、この場合、コンピュータに対す
るデータの入力(分析させたい作業工程の入力など)
は、キーボード等の入力手段で行うようにし、また、ス
テップ100,30・40・50・60での判断結果
は、作業者に画面表示、印刷等により示すとともに、ス
テップ100,30・40・50・60での判断結果に
応じてどのような改善策を行えば良いかを具体的に示
し、作業者に分析結果を参照させるようにしても良い。
また、このロボットの場合には、ステップ64において
作成された新作業工程により例えば該ロボットを直接動
作させるようにしても良い。また、図1のフローチャー
トをコンピュータに入力させた場合には、ステップ10
0,30・40・50・60において単一作業の疲労の
程度を評価するための基準となる疲労評点は、キーボー
ド等の入力手段により予め入力させて、メモリに記憶さ
せるようにする。
【0028】なお、本実施例において、ステップ1〜3
は請求項1,2の「疲労評価工程」に対応し、ステップ
31は請求項1,2の「第1の改善工程」に対応し、ス
テップ41は請求項1,2の「第2の改善工程」に対応
し、ステップ51は請求項1,2の「第3の改善工程」
に対応し、ステップ61〜64は請求項1,2の「第4
の改善工程」に対応する。また、ステップ100は請求
項1の改善策選択工程に対応し、ステップ30は請求項
2の「第1の判断工程」に対応し、ステップ40は請求
項2の「第2の判断工程」に対応し、ステップ50は請
求項2の「第3の判断工程」に対応し、ステップ60は
請求項2の「第4の判断工程」に対応し、
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の生産ラインの製造方法によれば、作業工程中に改善を
必要とする疲労が含まれていると判断された場合に、疲
労評点に応じて、種々の改善策を選択することができ、
作業者あるいはロボット等の作業手段に対して公平な作
業工程を設定することが可能になる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す生産ラインの製造方
法を示すフローチャート。
【図2】(I)及び(II)は図1のフローチャート中
の平準化工程を説明するためのグラフ。
【図3】本発明の第1実施例を示す生産ラインの製造方
法を示すフローチャート。
【符号の説明】
(イ)〜(ニ) 作業手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業手段が行う作業工程により生産物を
    製造するようにした生産ラインにおいて、 作業工程に含まれる疲労を伴う作業の程度を疲労評点と
    して数値化し、この疲労評点に基づき、この疲労を伴う
    作業に改善の必要があるか否かを判断する疲労評価工程
    と、 この疲労評価工程により、前記疲労を伴う作業を改善す
    る必要があると判断された場合に、前記疲労評点に基づ
    き、この疲労を伴う作業の改善策を選択する改善策選択
    工程と、 この改善策選択工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が現場にてできると判断された場合に、この疲労を伴う
    作業の改善を行わせる第1の改善工程と、 前記改善策選択工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が設備の変更にてできると判断された場合に、この疲労
    を伴う作業の改善を行わせる第2の改善工程と、 前記改善策選択工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が部品の仕様変更にてできると判断された場合に、この
    疲労を伴う作業の改善を行わせる第3の改善工程と、 前記改善策選択工程により、疲労回復工数を設定すると
    判断された場合に、疲労を伴う作業を含む作業工程中
    に、疲労を回復させるための疲労回復工数を設ける第4
    の改善工程とからなる生産ラインの製造方法。
  2. 【請求項2】 作業手段が行う作業工程により生産物を
    製造するようにした生産ラインにおいて、 作業工程に含まれる疲労を伴う作業の程度を疲労評点と
    して数値化し、この疲労評点に基づき、この疲労を伴う
    作業に改善の必要があるか否かを判断する疲労評価工程
    と、 この疲労評価工程により、前記疲労を伴う作業を改善す
    る必要があると判断された場合に、前記疲労評点に基づ
    き、この疲労を伴う作業の改善が現場でできるか否かを
    判断する第1の判断工程と、 この第1の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が現場にてできないと判断された場合に、前記疲労評点
    に基づき、この疲労を伴う作業の改善が設備の変更にて
    できるか否かを判断する第2の判断工程と、 この第2の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が設備の変更にてできないと判断された場合に、前記疲
    労評点に基づき、この疲労を伴う作業の改善が部品の仕
    様変更にてできるか否かを判断する第3の判断工程と、 この第3の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が部品の仕様変更にてできないと判断された場合に、前
    記疲労評点に基づき、この疲労を伴う作業を含む作業工
    程に、疲労を回復させるための疲労回復工数を設けるか
    否かを判断する第4の判断工程と、 前記第1の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が現場にてできると判断された場合に、この疲労を伴う
    作業の改善を行わせる第1の改善工程と、 前記第2の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が設備の変更にてできると判断された場合に、この疲労
    を伴う作業の改善を行わせる第2の改善工程と、 前記第3の判断工程により、前記疲労を伴う作業の改善
    が部品の仕様変更にてできると判断された場合に、この
    疲労を伴う作業の改善を行わせる第3の改善工程と、 前記第4の判断工程により、疲労回復工数を設定すると
    判断された場合に、疲労を伴う作業を含む作業工程中
    に、疲労を回復させるための疲労回復工数を設ける第4
    の改善工程とからなる生産ラインの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011118736A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Nec Corp 気分転換支援装置、気分転換支援方法およびプログラム
JP4827731B2 (ja) * 2003-06-26 2011-11-30 エービービー エービー システム、コンピュータプログラム、データ信号、及びguiを含むマシンの制御方法

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