JPH05123440A - 可変表示装置 - Google Patents

可変表示装置

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JPH05123440A
JPH05123440A JP3290959A JP29095991A JPH05123440A JP H05123440 A JPH05123440 A JP H05123440A JP 3290959 A JP3290959 A JP 3290959A JP 29095991 A JP29095991 A JP 29095991A JP H05123440 A JPH05123440 A JP H05123440A
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JP
Japan
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light
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light emitting
display device
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Application number
JP3290959A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転部材に表示される識別情報に、遊技者の
注意を集中させると共により鮮明に識別情報が視認でき
る可変表示装置を提供する。 【構成】 回転部材74a〜74cの識別情報が形成さ
れる部材82を透光性のある部材で形成し、そのうち遊
技者が視認し得る識別情報に対して光を照射する発光部
材47a〜47cを設け且つその前面を着色透視板39
で被覆した。 【効果】 識別情報に光が照射されて識別情報が鮮やか
に視認されると共に、着色透視板39により識別情報と
その下地部分とが明確に識別され、遊技者に対して識別
情報全体を鮮明に視認させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の識別情報が形成
された回転部材を備えた可変表示装置に関し、特に遊技
機に使用される可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機、例えば、弾球遊技機や回
動式遊技機(スロットルマシーンともいう)において
は、複数の回転ドラムを回転させ、その回転ドラムの停
止時に表示される識別情報の組合せが所定の組合せとな
ったときに、予め定められた遊技価値を付与するように
構成された可変表示装置を備えたものが市場に提供され
ていた。これらの可変表示装置においては、回転ドラム
の外周面に表示される識別情報が単に色彩を有する図柄
として描かれているだけであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、回転ドラム
の各種の回転モードにおいて、同じような色彩の識別情
報が可変表示しているだけで識別情報に対する遊技者の
興趣を引き付ける魅力に欠けるという問題があった。本
発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、回転ドラム等の回転部材に表示され
る識別情報に、遊技者の注意を集中させると共により鮮
明に識別情報が視認できる可変表示装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明においては、複数の識別情報が表面に
形成された回転部材を備えた可変表示装置において、前
記回転部材の前記識別情報が形成される部材を少なくと
も透光性のある部材で形成し、遊技者が視認し得る識別
情報に光を照射する発光部材を設けると共に、前記遊技
者が視認し得る識別情報の前面を着色透視板で被覆した
ことを特徴するものである。
【0005】
【作用】回転部材の識別情報が形成される部材を透光性
のある部材で形成し、そのうち遊技者が視認し得る識別
情報に対して光を照射する発光部材を設け且つその前面
を着色透視板で被覆したので、識別情報に光が照射され
て識別情報が鮮やかに視認されると共に、着色透視板に
より識別情報とその下地部分とが明確に識別され、遊技
者に対して識別情報全体を鮮明に視認させることができ
る。つまり、本発明にあっては、識別情報全体を鮮明に
することができ、回転部材の可変表示に対して遊技者の
興味を引き付けることができる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。まず、図8を参照して、この実施例
が適用される遊技機の一例としてのパチンコ遊技機につ
いて説明する。図8は、パチンコ遊技機の正面図であ
る。図において、パチンコ遊技機1の額縁状に形成され
た前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設され、該扉保
持枠3には、ガラス板4a,4b(図1参照)を有する
ガラス扉枠4及び前面扉板5が一側を軸支されて開閉自
在に取り付けられている。ガラス扉枠4の後方には、遊
技盤10が着脱自在に設けられている。また、前面扉板
5の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉の
発射位置に一個宛供給する打球供給皿6が固定されてい
る。打球供給皿6の上流側の内部空間には、遊技に関連
する効果音を発生するスピーカ7が内蔵されている。ま
た、前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構成
する操作ハンドル8や、前記打球供給皿6に貯留しきれ
なかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿9が設けら
れている。
【0007】前記遊技盤10の表面には、発射された打
玉を誘導するための誘導レール11がほぼ円状に植立さ
れ、該誘導レール11で区画された領域が遊技領域12
を構成している。遊技領域12のほぼ中央には、回転体
としての複数の回転ドラム74a〜74cを有する可変
表示装置30が設けられ、該可変表示装置30の下方に
入賞領域14を有する可変入賞球装置13が設けられて
いる。入賞領域14は、遊技盤10の表面に対して下端
を軸にして開閉自在に軸支された開閉板15によって開
閉され、その内部が中央の特定入賞口と左右の通常入賞
口とに区画されている。そして、可変入賞球装置13の
開閉板15は、前記可変表示装置30の回転ドラム74
a〜74cの停止時の表示窓38を通して視認される識
別情報の組合せが所定の表示態様となったときに、特定
遊技状態(以下、大当り状態という)となり、所定期間
(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の入賞
玉が発生するまで)開放するように設定され、その開放
している間遊技領域12を落下する打玉を受止めるよう
になっている。そして、受け止められた打玉が特定入賞
口に設けられる特定入賞玉検出器17をONさせると、
再度上記した開放状態を繰り返し、開放状態中において
特定入賞玉検出器17がONする毎に上記した開放状態
を連続して最高16回繰り返すことができるように設定
されている。
【0008】また、可変入賞球装置13の中央上部及び
下方両側には、前記回転ドラム74a〜74cの回転を
許容する始動入賞口20a〜20Cが設けられている。
また、始動入賞口20a〜20Cには、始動入賞玉検出
器21a〜21cが設けられ、始動入賞口20a〜20
Cに入賞した打玉を検出するようになっている。そし
て、この検出信号は、前記回転ドラム74a〜74cの
回転開始信号としての機能を有している。なお、可変入
賞球装置13には、特定遊技状態となって開閉板15に
入賞した入賞玉を検出する入賞玉検出器18と、該入賞
玉検出器18によって検出された入賞玉数を表示する入
賞個数表示器19とが設けられている。
【0009】更に、遊技領域12には、前記可変表示装
置30の左右側方及び下部側方に通常の入賞口22a,
22b、23a,23bが設けられている。また、可変
表示装置30の上部にも通常入賞口33が設けられてい
る。上記した入賞口のうち、入賞口23a,23bは、
ランプを内蔵しており、始動入賞時あるいは大当り状態
時に点灯あるいは点滅してその旨を遊技者に報知する。
また、遊技領域12には、落下する打玉の流下速度や方
向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられるとと
もに、前記した大当り状態になったときに点灯又は点滅
して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ25a,
25bが設けられている。この遊技効果ランプ25a,
25bと同じ効果を奏するものとして前記前面枠2の上
部に設けられる枠ランプ26a〜26cがある。なお、
これらのランプ類は、大当り状態となったときだけでな
く、前記回転ドラム74a〜74cが回転しているとき
にも異なる態様で点灯、あるいは点滅して遊技の雰囲気
を盛り上げるようになっている。更に、遊技領域12の
最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しなか
った打玉が遊技盤10の後方に導かれるアウト口24が
設けられている。また、パチンコ遊技機1の裏面には、
上記した可変表示装置30や可変入賞球装置13等の動
作を制御する遊技制御基板27が設けられている。
【0010】次に、この実施例の要部を構成する可変表
示装置30の構成について図1乃至図7を参照して説明
する。図1は、可変表示装置30を水平方向に切断した
断面図であり、図2は、実施例に係る可変表示装置30
の正面図であり、図3は、可変表示装置30の分解斜視
図であり、図4は、可変表示装置30を垂直方向に切断
した断面図であり、図5は、可変表示装置30に含まれ
る回転ドラムの側面図であり、図6は、図5のA−A′
線で切断した断面図であり、図7は、図5のB−B′線
で切断した断面図である。
【0011】可変表示装置30は、前記遊技盤10の表
面に取り付けられる取付基板31と、遊技盤10の裏面
に取り付けられる駆動機構部分を収納するボックス本体
60とに分けられる。そこで、まず遊技盤10の表面に
取り付けられる取付基板31の構成について主として図
1乃至図3を参照して説明する。なお、他の図面は、説
明に必要な都度引用する。
【0012】取付基板31の上部には、上部装飾板32
が突設され、その上部装飾板32の中央上端に通常入賞
口33が形成されている。この上部装飾板32の前面に
は、前記可変入賞球装置13の開閉板15の継続回数を
表示する継続回数表示器34が設けられるとともに、そ
の継続回数表示器34の左右に前記始動入賞口20a〜
20cに入賞した入賞玉数を最高4個まで記憶した旨を
報知する始動入賞記憶表示器35a〜35dが設けられ
ている。また、上部装飾板32の内部であって通常入賞
口33の左右には、装飾ランプ36a〜36dが内蔵さ
れ、可変表示装置30の上部を装飾している。上記した
継続回数表示器34、始動入賞記憶表示器35a〜35
d、及び装飾ランプ36a〜36dは、1つの配線基板
37に形成されて取付基板31の裏面から止着される。
【0013】また、取付基板31の下方部分には、正方
形状の表示窓38が開設され、該表示窓38に透明の着
色レンズ板39が円弧状に取り付けられている。この着
色レンズ板39は、回転ドラム74a〜74cの表面に
描かれた識別情報(以下、図柄という)が3つ分遊技者
に見えるような大きさに選ばれるとともに識別情報がよ
り大きく見えるようにレンズ状に形成されている。そし
て、回転ドラム74a〜74cの停止時に表示窓38を
通して視認される識別情報の組合せに基づいて前記した
大当り状態を遊技者が確認できることになる。また、後
述するように、回転ドラム74a〜74cの識別情報が
形成される表示部材82が光りによって照射されるの
で、着色レンズ板39によって図柄部分と下地部分とが
鮮明に区別されて図柄をより鮮明にすると共に、長時間
の遊技によっても目が疲れないという利点がある。な
お、表示窓38に設けられる着色透視板は、レンズ状で
なくても良い。
【0014】更に、取付基板31には、後方に突出する
ように嵌合筒40a,40bが形成され、この嵌合筒4
0a,40bに後述する駆動部側の発光源取付枠41の
嵌合突起42a,42bが嵌入され、取付基板31とボ
ックス本体60との相互の位置関係を正確に規定してい
る。
【0015】一方、遊技盤10の裏面に取り付けられる
駆動機構部分を収納するボックス本体60の構成につい
て主として図1乃至図3を参照して説明すると、ボック
ス本体60の前方には、前方支持枠52と発光源取付枠
41が固定される。そこで、まず、発光源取付枠41に
ついて説明すると、発光源取付枠41は、中央が開口し
た正方形状の薄板状に形成されるもので、その上部前方
には、前記嵌合筒40a,40bに嵌合する嵌合突起4
2a,42bが突設されている。また、中央の開口の上
下には、適宜間隔を置いて嵌合凹溝43a〜43c、4
4a〜44cが形成されている。この嵌合凹溝43a〜
43c、44a〜44cには、発光源基板45a〜45
cが後方から装着されるようになっている。
【0016】この発光源基板45a〜45cは、円弧状
に形成され、それぞれの発光源基板45a〜45cに
は、3つ1組として上下方向に3組の発光源46a〜4
6c、47a〜47c、48a〜48cが設けられてい
る。そして、1組の発光源は、後に詳述する回転ドラム
74a〜74cに設けられる表示部材82の一側面を照
射するようになっている。したがって、3つの発光源基
板45a〜45cに設けられるそれぞれ3組の発光源4
6a〜46c、47a〜47c、48a〜48cは、そ
れぞれの回転ドラム74a〜74cの表示窓38で表示
される3つの表示部材82を個々に照射することにな
る。しかして、回転ドラム74a〜74cの表示窓38
で表示される表示部材82は、図2に示すように、3つ
の水平ラインと2つの斜めラインとで識別情報の組合せ
が可能であり、この5つの当りライン上のいずれかに特
定の識別情報(例えば、数字の「7」)が揃って表示さ
れたときに、前記した大当り状態となる組合せとなる。
【0017】そして、大当り状態となる組合せが表示さ
れたときには、回転表示中とは異なる態様で発光源46
a〜48cのそれぞれを駆動表示する。例えば、通常の
回転表示中には、発光源を点灯させた状態を維持し、大
当り表示となったときに、成立した当りライン上の識別
情報に対応する発光源46a〜48c(図2に示す場合
には、左上から右下の当りラインに対応する発光源46
a,47b,48c)のすべてのLEDを点灯あるいは
点滅表示させれば良い。また、通常の回転表示中におい
て、発光源46a〜48cを上から下に向けて順次点灯
移動させたり、当りラインに対応する発光源46a〜4
8cを順次点灯移動させるようにしてもよいし、あるい
は、回転表示中は、上記したいずれかの表示駆動を行
い、リーチ状態(2つの回転ドラムが停止したときにそ
の回転ドラムに表示されている識別情報が特定の識別情
報である状態;図2の左上から右下の当りライン)のと
きには、停止した特定の識別情報に対応する発光源(図
2の46a,48c)を点灯表示し、未だ回転している
回転ドラム(図2の74b)の当りラインに対応する発
光源(図2の47b)を点滅表示させ、すべて停止した
ときに大当り表示である場合には、当りライン上のすべ
ての発光源(図2の46a,47b,48c)を点灯又
は点滅表示しても良い。
【0018】つまり、この実施例においては、表示窓3
8を通して遊技者に視認されるすべての表示部材82に
対応して発光源46a〜46c、47a〜47c、48
a〜48cが個々に設けられるので、識別情報に対応す
る表示部材82に対して複雑な表示駆動を行うことがで
きると共に、視認され得るすべての表示部材82におけ
る光の散乱度が均一となる上に前記着色レンズ板39に
よって遊技者にとって識別情報が極めて鮮明に見易いと
いう利点がある。なお、この実施例においては、回転ド
ラム74a〜74cの停止順序は、左回転ドラム74
a、右回転ドラム74c、中央回転ドラム74bの順で
あり、前記したリーチ状態においては、最後まで回転す
る中央回転ドラム74bの回転速度がリーチ状態後徐々
に遅くなって停止するように駆動制御される。また、表
示窓38に表示される識別情報は、打玉が始動入賞口2
0a〜20cに入賞した時点で遊技制御基板27内に設
けられる乱数テーブルから表示すべき識別情報の組合せ
が選択され、その選択された識別情報が表示窓38に表
示されるように後述するステッピングモータ93a〜9
3cが駆動制御される。
【0019】また、発光源基板45a〜45cには、発
光源46a〜46c、47a〜47c、48a〜48c
に電気を供給するための配線49a〜49cが接続さ
れ、その配線49a〜49cの末端にコネクタ50a〜
50cが設けられている。なお、配線49a〜49c
は、後述する配線貫通穴64aを貫通させた後、中継基
板68に設けられる端子69a〜69cに接続されるよ
うになっている。また、発光源としては、本実施例の場
合、発光LEDが使用されている。発光LEDを使用し
た場合、該発光LEDを2色発光LEDで構成し、上記
したリーチ状態時及び大当り時と通常の回転表示中とで
は、異なる色を発光するようにしてもよい。また、大当
り表示となっている当りラインに対応する発光源は、点
灯状態とし、他のラインに対応する発光源は、速い間
隔、例えば、0.1秒間隔で点滅させるようにし、大当
り表示のラインとそれ以外のラインとの明暗を区別させ
てもよい。また、発光源は、ランプを用いてもよい。
【0020】上記のように構成される発光源取付枠41
のほぼ四隅には、前方支持枠52とビス54で止着され
る取付穴51が穿設されている。一方、前方支持枠52
も発光源取付枠41と同様に中央が開口した正方形状の
板状に形成されるもので、発光源取付枠41よりもやや
巾寸法が大きく形成されている。しかして、前方支持枠
52の前面四隅にも取付穴53が形成され、この取付穴
53を前記取付穴51に対応させてビス54で螺着する
ことにより発光源取付枠41と前方支持枠52とを一体
的に構成している。
【0021】また、前方支持枠52の中央には、回転ド
ラム74a〜74cが臨む正方形状の開口部55が開設
され、その開口部55を3つに仕切る仕切片56a,5
6bが立設されている。仕切片56a,56bは、前記
発光源基板45a〜45cの後端と当接するもので、前
方支持枠52と発光源取付枠41とが一体化されたとき
に、発光源基板45a〜45cが後方に脱落しないよう
にしている。また、開口部55の後端上下には、後述す
る回転ドラム機構73a〜73cを構成するモータ固定
板86a〜86cの前方側上下を係止するための位置決
め凹溝57a〜57c、58a〜58cが形成されてい
る。また、前方支持枠52の上下(ただし、下方は、図
示しない)には、ボックス本体60とビス60aで連結
するための取付筒59が形成されている。
【0022】ボックス本体60は、前方が開放した箱状
に形成され、その前方上下には、前記前方支持枠52と
固定するための取付穴61が穿設され、その内部に回転
ドラム74a〜74cが収容されるようになっている。
回転ドラム74a〜74cは、それぞれ個々に回転ドラ
ム機構73a〜73cとしてユニット化され、簡単にボ
ックス本体60に収納されるようになっている。この回
転ドラム機構73a〜73cについては、後に詳述す
る。ところで、ボックス本体60の前方開放上下には、
回転ドラム機構73a〜73cを所定の位置に保持すべ
く後に詳述するモータ固定板86a〜86cの位置決め
突起87a〜87c、88a〜88cが挿入される位置
決め凹溝62a〜62c、63a〜63c(ただし、6
2b,c及び63b,cは、符号省略)が形成され、ま
た、ボックス本体60の後面壁の上下に配線貫通穴64
a,64bが形成されている。上方に形成される配線貫
通穴64aには、前記発光源基板45a〜45cから延
びる配線49a〜49cが貫通され、下方に形成される
配線貫通穴64bには、後述するステッピングモータ9
3a〜93cから延びる配線99a〜99cが貫通され
るようになっている。
【0023】また、ボックス本体60の裏面には、モー
タ固定板86a〜86cの後端上下に形成される取付片
89a〜89cにビス67で放熱板66がほぼ密着して
取り付けられており、ステッピングモータ93a〜93
cで発生した熱をモータ固定板86a〜86c、ビス6
7を伝導させてボックス本体60の外側に配置される放
熱板66に伝達して放熱するようになっている。更に、
ボックス本体60の後面四隅には、取付ボス65が突設
され、該取付ボス65に中継基板68がビス72によっ
て止着されている。この中継基板68には、端子69a
〜69c、70、71a〜71cが設けられており、端
子69a〜69cには、前記発光源基板45a〜45c
から延びる配線49a〜49cのコネクタ50a〜50
cが接続され、端子70には、前記遊技制御基板27に
接続するための配線(図示しない)が接続されるように
なっている。また、端子71a〜71cには、ステッピ
ングモータ93a〜93cから延びる配線99a〜99
cのコネクタ100a〜100c(ただし、99b,9
9cと100b,100cは、図示省略)が接続される
ようになっている。
【0024】上記したボックス本体60に収納される回
転ドラム機構73a〜73cは、図3の1つの回転ドラ
ム機構73a(他の2つの回転ドラム機構73b,73
cも全く同じ構成である)に示すように、その外周表面
に複数の識別情報が描かれた回転ドラム74a〜74c
と、該回転ドラム74a〜74cを回転せしめるステッ
ピングモータ93a〜93cと、該ステッピングモータ
93a〜93cを固定するためのモータ固定板86a〜
86cとから構成される。以下、各構成について1つの
回転ドラム機構73aを取り上げて説明する。
【0025】まず、回転ドラム74aは、図3及び図5
に示すようにドラム本体を構成する筒状本体75と、該
筒状本体75の外周表面に取り付けられ且つ識別情報が
形成された複数の表示部材82とから構成される。筒状
本体75は、外周が円筒状となっていると共に、その円
筒部から中心に向って「十」字状のスポーク76が形成
され、そのスポーク76の中心部分に軸嵌合穴77が形
成され、しかも、それらが合成樹脂によって一体的に形
成されている。軸嵌合穴77は、断面「D」字状に形成
され、ステッピングモータ93aの後述する出力軸94
aが所定の位置関係で嵌入されるようになっている。な
お、スポーク76と円筒部との内側の接続部及びスポー
ク76と軸嵌合穴77との外側の接続部には、補強リブ
78a、78bが形成され、合成樹脂で形成される筒状
本体75の剛性を強めている。また、スポーク76の形
成される位置が円筒部の中央よりやや外側であるため、
ステッピングモータ93aが筒状本体75の内部に全て
収納されるようになっている。これによって回転ドラム
機構73aに無駄な空間を作ることなく、コンパクトな
構造とすることができる。
【0026】また、筒状本体75の円筒部には、外側に
向って放射状に仕切係止片79が突設され、隣り合う仕
切係止片79のほぼ中間であって円筒部の一側縁には、
係止片80が形成され、隣り合う仕切係止片79の間で
あって円筒部の他側縁(発光源46a〜48cが配置さ
れる側と反対側)に沿って遮光板部81が形成されてい
る。仕切係止片79と係止片80及び遮光板部81は、
図5乃至図7に示すように、1つの識別情報が形成され
た表示部材82を筒状本体75に対して着脱自在に取り
付けるものである。すなわち、仕切係止片79は、その
上端が図5に示すように逆三角形状となっており、係止
片80は、図7に示すように、その先端が係止爪状とな
っている。したがって、表示部材82を遮光板部81と
反対側の側方から仕切係止片79の間の空間に挿入して
係止片80で係止することにより、表示部材82が筒状
本体75に装着でき、また、表示部材82を取外すとき
は、係止片80を下方に押し下げた状態で表示部材82
を引き抜くことにより、簡単に取外すことができる。
【0027】ところで、表示部材82は、図5乃至図7
に示すように、所定の肉厚を有する透明な合成樹脂で形
成され、その裏面に小凹部83が多数刻設されている。
小凹部83は、表示部材82の側方から前記発光源46
a〜46c、47a〜47c、48a〜48cによって
照射されたときに、その照射光を散乱させるものであ
る。しかして、この小凹部83は、無秩序に刻設される
わけではなく、表示部材82の正面から見た場合には、
識別情報としての所定の図柄の外郭を囲むように形成さ
れるものである。例えば、図6に示すように、識別情報
が数字の「7」とした場合には、「7」の外郭を囲むよ
うに小凹部83が刻設されている。なお、図6に示すよ
うに、大当り状態を生起せしめる図柄である「7」の小
凹部83で囲まれる部分には、縦目状のローレット加工
面84が施されている。これにより、さらに図柄部分と
下地部分との光の散乱に強弱が付けられ、且つ前記着色
レンズ板39によりその強弱が強調されて遊技者に視認
されるので、大当りとなる図柄を遊技者に対して強調す
ることができる。また、ローレット加工面84を大当り
となる図柄以外の図柄に対して形成しても良い。
【0028】また、図7に示すように、表示部材82と
筒状本体75の円筒部との間には、装飾シール85が敷
設されている。この装飾シール85は、識別情報として
の図柄が具体的に色彩を施されて描かれているもので、
図6の例で言えば、数字の「7」が所定の色彩で具体的
に描かれたものである。したがって、本実施例において
は、装飾シール85に描かれた図柄を小凹部83で囲ん
だ状態で1つの識別情報を構成していることになる。こ
の場合、装飾シール85を省略して小凹部83だけで識
別情報を表示するようにしてもよい。また、小凹部83
を装飾シール85に描かれた図柄と同じ外形に刻設する
必要はなく、例えば、大当り図柄である「7」に対する
表示部材82には、二重丸となるように小凹部83を形
成し、他の図柄に対応する表示部材82には、一重丸あ
るいは他の図形となるように小凹部83を形成しても良
い。このようにしても、装飾シール85に描かれた識別
情報に対して遊技者の注意を向けることが可能である。
【0029】なお、前記遮光板部81は、表示部材82
を透過する光を遮光して隣の回転ドラムに設けられる表
示部材に光を到達しないようにするものであると共に、
当該表示部材82内で散乱されるための光量を増加させ
る効果もある。また、光量を増加するために、仕切係止
片79及び遮光板部81の内側に反射メッキ処理を施し
てもよい。更に、本実施例においては、図1に示すよう
に、表示部材82の一側部から侵入した光は、発光源基
板45a〜45cの裏側に遮られ、このため、隣の表示
部材82に到達する光量が極めて少ないので、特に遮光
板部81を形成する必要はない。
【0030】上記のように構成される回転ドラム74a
は、その軸嵌合穴77をステッピングモータ93aの出
力軸94aに嵌合してビスで螺着することによりステッ
ピングモータ93a側に固着される。しかして、ステッ
ピングモータ93aは、前記したように、モータ固定板
86aに固着されるもので、このモータ固定板86aの
上下には、位置決め突起87a、88aが形成されてい
る。この位置決め突起87a、88aは、前記ボックス
本体60の位置決め凹溝62a、63a及び前記前方支
持枠52の位置決め凹溝57a、58aと係合するもの
で、回転ドラム機構73aのボックス本体60側への正
確な取付位置を規制している。また、モータ固定板86
aの後端上下には、前記した放熱板66と連結される取
付片89aが形成されている。
【0031】また、図4に示すように、モータ固定板8
6cの取付片89cの内側位置がボックス本体60に形
成される位置決め嵌合片90cと一致して嵌合するよう
に形成されている。この位置決め嵌合片90cを3つの
モータ固定板86a〜86cに対して異なる位置に形成
し且つモータ固定板86a〜86c側もこれに対応する
ように形成することにより、ボックス本体60に回転ド
ラム機構73a〜73cを装着する際に、各回転ドラム
機構73a〜73cを誤って異なる位置に装着すること
がない。
【0032】上記したように、すべての回転ドラム機構
73a〜73cは、ユニット化してボックス本体60に
収納固定されるので、組み付け作業が簡単に行えるとと
もに、故障時の交換が極めて容易に行える。なお、モー
タ固定板86a〜86cには、図4に示すように(図4
には、1つのモータ固定板86cだけを示すが、他のモ
ータ固定板86a,86bも同じである)、その下部後
方に配線99a〜99cを処理するための配線処理溝9
1a〜91cが形成され、ステッピングモータ93a〜
93cから延びる配線99a〜99cを配線処理溝91
a〜91cの直前で配線固定具92a〜92cで固定し
た後、配線処理溝91a〜91cに沿わせて前記配線貫
通穴64bを貫通させるようになっている。
【0033】また、上記したモータ固定板86a〜86
cの中央には、図1に示すようにステッピングモータ9
3a〜93cが固着される。このステッピングモータ9
3a〜93cは、周知のようにパルス信号に基づいて所
定角度づつ歩進する構造であり、基準点からの駆動パル
ス数(駆動ステップ数ともいう)を計数することにより
回転位置が分かるようになっている。しかして基準点を
検出するための検出器が必要となるが、本実施例のステ
ッピングモータ93a〜93cにおいては、図示しない
が、その検出器は、ステッピングモータ93a〜93c
のケーシングの内部に配置されている。すなわち、ステ
ッピングモータ93a〜93cのステータ側に検出器が
設けられ、ロータ側に基準点が形成される。そして、検
出器が基準点を検出したときに、駆動ステップ数をリセ
ットして新たに計数を開始して1回転毎に回転位置を検
出するようになっている。
【0034】ところで、ステッピングモータ93a〜9
3cをモータ固定板86a〜86cに取着するために、
ステッピングモータ93a〜93cの後面には、図1に
示すように取付板95a〜95cが設けられるが、この
取付板95a〜95cには、図4に示すように(ただ
し、図4には、取付板95cだけを示すが、他の取付板
95a,95bの構造も同じ)、その上下に取付片96
a,96bが突設形成され、該取付片96a,96bに
よってモータ固定板86a〜86cに取り付けられる。
すなわち、取付片96a,96bに形成された長穴97
a,97bからビス98a,98bを差込んで取付板9
5a〜95cを仮止めし、その後、ステッピングモータ
93a〜93cを反時計方向に長穴97a,97bとビ
ス98a,98bとが当接するまで回動し、停止した状
態でビス98a,98bを締め付けることによりステッ
ピングモータ93a〜93cをモータ固定板86a〜8
6cに正確に固定できる。
【0035】以上、実施例に係る可変表示装置30につ
いて説明してきたが、この実施例によれば、表示窓38
を通して遊技者に視認可能な複数の透光性のある部材で
形成された表示部材82に対応して光を照射する発光源
46a〜46c、47a〜47c、48a〜48cを個
々に設け且つその表示部材82の前面を着色レンズ板3
9で被覆したので、発光源46a〜46c、47a〜4
7c、48a〜48cが発光駆動されたときには、対応
する表示部材82の小凹部83及び/又はローレット加
工面84で乱反射される光によって識別情報が鮮やかに
視認されると共に、着色レンズ板39により識別情報と
その下地部分とが明確に識別され、遊技者に対して識別
情報全体を鮮明に視認させることができる。また、任意
の発光源46a〜46c、47a〜47c、48a〜4
8cを発光駆動することにより、対応する表示部材82
だけに光による乱反射を起させることができるため、い
ろいろな表示制御を行うことができる。つまり、本実施
例にあっては、識別情報全体を鮮明にすることができ、
回転ドラム74a〜74cの可変表示に対して遊技者の
興味を引き付けることができる。
【0036】上記した実施例(以下、第1実施例とい
う)においては、筒状本体75の外周面に図柄が形成さ
れる表示部材82を複数個装着して側方から発光源46
a〜48cを照射する構造の可変表示装置30を示した
が、図9に示す実施例(以下、第2実施例という)のよ
うに、透光性のある部材で回転ドラム102a〜102
c自体を形成し、その外周裏面にローレット加工面10
3a〜103cを形成し、その外周表面に図柄が表示さ
れた図柄表示シート104a〜104cを貼着し、回転
ドラム102a〜102cの裏面から収容室106a〜
106cに収容された発光ランプ105a〜105cで
照射する構造の可変表示装置101であっても良い。こ
の場合も、遊技者の視認し得る図柄の前面を着色レンズ
板39で被覆することにより、第1実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0037】なお、上記した第1実施例では、識別情報
の数だけ表示部材82を設けたが、例えば、2〜3個の
識別情報に対応する表示部材82を筒状本体75の外周
面に周設するようにしてもよい。また、遊技者に視認可
能な表示部材82として、5つの当りライン上に表示さ
れるものを示したが、1つの当りライン(例えば、中央
の水平ライン)に表示される表示部材82だけを視認で
きるものでもよい。また、表示部材82に形成される光
散乱部も実施例のように小凹部83だけでなく、連続し
た溝状に形成した凹部や点又は線状に突設した凸部であ
ってもよく、その光散乱部の形成位置も表示部材82の
裏面でなく、表面側であってもよい。また、回転体とし
ても回転ドラム74a〜74cだけでなく、外周面に識
別情報を有する円盤を回転させる形式のものでもよい。
また、表示部材82を照射する発光源46a〜48cの
配置位置も、側方又は裏面だけではなく、可変表示装置
と別体に設けてもよく、要は、遊技者に視認し得る識別
情報に対して照射し得る位置であれば、遊技機のいずれ
かの位置に設けてもよい。また、遊技機としてパチンコ
遊技機を例示したが、どのような遊技機(例えば、スロ
ットルマシーンやアレンジ式パチンコ遊技機等)であっ
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明においては、回転部材の識別情報が形成さ
れる部材を透光性のある部材で形成し、そのうち遊技者
が視認し得る識別情報に対して光を照射する発光部材を
設け且つその前面を着色透視板で被覆したので、識別情
報に光が照射されて識別情報が鮮やかに視認されると共
に、着色透視板により識別情報とその下地部分とが明確
に識別され、遊技者に対して識別情報全体を鮮明に視認
させることができる。このため、回転部材の可変表示に
対して遊技者の興味を引き付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変表示装置を水平方向に切断し
た断面図である。
【図2】可変表示装置の正面図である。
【図3】可変表示装置の分解斜視図である。
【図4】可変表示装置を垂直方向に切断した断面図であ
る。
【図5】可変表示装置に含まれる回転ドラムの側面図で
ある。
【図6】図5のA−A′線で切断した断面図である。
【図7】図5のB−B′線で切断した断面図である。
【図8】可変表示装置が適用される遊技機の一例として
のパチンコ遊技機の正面図である。
【図9】他の実施例に係る可変表示装置を水平方向に切
断した断面図である。
【符号の説明】
30 可変表示装置 39 着色レンズ板 46a〜46c、47a〜47c、48a〜48c 発
光源(発光部材) 74a〜74c 回転ドラム(回転部材) 82 表示部材 101 可変表示装置 102a〜102c 回転ドラム(回転部材) 105a〜105c 発光ランプ(発光部材)
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報が形成された回転部材を
    備えた可変表示装置において、 前記回転部材の前記識別情報が形成される部材を少なく
    とも透光性のある部材で形成し、 遊技者が視認し得る識別情報に光を照射する発光部材を
    設けると共に、前記遊技者が視認し得る識別情報の前面
    を着色透視板で被覆したことを特徴とする可変表示装
    置。
JP3290959A 1991-10-09 1991-10-09 可変表示装置 Pending JPH05123440A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08289960A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Maruhon:Kk パチンコ遊技機用円盤型回転電動役物用レンズ板
JP2006130172A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Samii Kk 遊技機用の回転表示装置及びその組み立て方法
JP2016059619A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 サミー株式会社 スロットマシン

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