JPH0511922B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は花、野菜および同類品を栽培するた
めの植物保持器装置に関するものである。

（従来の技術） 周知のとおり、装飾植物、花または野菜類の栽
培のためには、びん、つぼ等が広く利用されてい
る。そのような栽培技術は、適切なスペースを要
するほかに、特に植物の定期的、かつ量的に正確
な給水に関し、常に注意を要する。

（技術的課題） これらの制限を克服するために、植物の定期的
給水を行うための各種の装置が提案されて来た。
しかしながら、前記装置はやや複雑であり、従つ
て広く行きわたらなかつた。

この発明の目的は、花、野菜および同類品を容
易な方法で栽培することができ、かつ植物に必要
量の水を定期的に給水できる植物保持器装置を設
けることにより上記の課題を解決しようとするこ
とである。

このねらいにおいて、この発明の目的は、概念
的に単純で、かさ張らず、操作が安全かつ確実
で、使用上融通性があるばかりでなく、経費が比
較的に経済的である装置を提供することである。

（技術的手段） この発明によれば、このねらいおよびこの目的
とも、花、植物および同類品を栽培するための植
物保持器装置により達成される。この装置は、貯
水器装置、少くとも１つのベース、前記ベースか
らほぼ垂直方向に延びる中空筒状を有し、植物を
収容するための複数のカツプ状容器が外部に形成
してある少くとも１つの本体、前記貯水器装置と
連通していて、前記本体の内部に縦方向に配置し
てある給水ダクト、および前記カツプ状容器の
各々に配水するため一端は給水ダクトに通じ、他
端はカツプ状容器の上部に通じていて、他端が一
端より下位に配置され、他端よりカツプ状容器の
上部へ水を供給するための管とを含むことを特徴
としている。

この発明の特徴および利点は、添附図面内に単
に非制限的例示として示した花、野菜および同類
品を栽培するための植物保持器装置の好ましい実
施例の詳細な説明から明らかとなろう。

（実施例） 図面を参照して詳細に説明すると、この発明に
よる植物保持器装置は、概むね円筒管状の本体１
により構成されていて、この本体１は、それを支
えるベース２からほぼ垂直方向上に延びており、
両者ともプラスチツクで作られるのが好ましい。

本体１は、外部に一様に配置された複数のカツ
プ状容器またはカツプ３を備えていて、それらの
各々は、栽培しようとする植物の１つを収容する
のに有利なように考慮されている。カツプ３は便
宜上、下位の囲い（又はくぼみ）部３ａと上位の
囲い（又はくぼみ）部３ｂによつて規定され、ま
た内外方向は前記管体上にほぼ水平に設けられた
関連カツト部からスタートして、本体１の内部
と、外部の各境界によつて規定されている。図示
の場合においては、カツプ３は、４つの縦列上
に、かつ隣接列に関し縦にずらせた高さに便宜的
に配置してある。

中空になつていて、水のようなバラス材を満た
して適宜にバラス積めにするようになつているベ
ース２は、ほぼ円すい台形となつていてよい。ベ
ース２は、本体１の下端部と連結するために円筒
形収容座を取付台４として備えている。

カツプ３内に収容されている植物への給水のた
めのダクト５は、本体１の内部に軸方向に配置さ
れている。ダクト５には、それぞれ前記カツプ３
のところに複数の穴があり、かつ前記カツプへの
水滴を給配するために用いられる関連管６があ
る。管６の外端は、囲い部３ｂのへり部に通じて
いて、そこでは管６は本体１に体し継ぎ手により
接続されている。ダクト５が、本体１の内部で前
記管６により支持されていることに注意すべきで
ある。

ダクト５は、本体１の頂部に配置してある適宜
のびん形容器または貯水器１０により重力給水さ
れるようになつており、かつ、植物のための水で
定期的に、例えば毎日補充されるようになつてい
る。

しかしながら、代替的に小さなポンプ７を便宜
的に設けて、在来のタイマー装置でこのポンプを
操作して、ベース２のところに配置した貯水器か
らダクト５ヘ、定期的にポンプで揚水することも
可能である。ポンプ７は、ベース２の内部に収容
するようにすることができるが、この場合、この
ベース２は、抽水タンクまたは貯水器として作用
する。ベース２から水を除きたい場合には、ベー
ス２をこの場合例えば多量のセメントまたは同類
品で便宜的にバラス敷きする必要があろう。もし
逆に、より大きな自律作動性を要する場合には、
比較的高容量を有する適宜の外部タンク、または
貯水槽および水位調整弁を介在させた主給水源へ
ポンプ７を連結することも可能である。

更にまた、前記装置を加熱して季節の天候にす
ら無関係に、或る種の植物栽培をやり易くすると
いうようなことも可能である。この目的のため
に、便宜上電線低抗体８が採用される。この低抗
体８は、第３図に示すとおり、囲い部３ｂ間の本
体１の内部に形成された縦溝に沿つて配置するよ
うになつている。加熱は、予定の温度域におい
て、抵抗体８の電力供給を作動させるようになつ
ているサーモスタツトにより適宜に調整可能にな
つている。

前記の植物保持器装置では、比較的小さなスペ
ース内で、装飾植物および、例えば、サラダ、め
ぼうき、パセリ、またはいちごのような野菜およ
び同類品を生産するための栽培が可能である。こ
の装置は、水滴供給またはポンプ援助装置により
所定の最適配水を確実に行うことができる。事
実、ポンプ７を使用すると、比較的長期間にわた
つてさえも、植物の自動給水が行えて、給水容器
または貯水槽の定期的補充を避けることができ
る。

この発明の実用上の実施において、材料、形状
および寸法とも、必要により適宜のものを採用す
ることができる。

（効果） 従つて本発明によれば、貯水器から給水ダク
ト、及びそれから配水を受ける管６のような給配
装置を通じて水を複数のカツプ状容器に適時に適
量配水することができ、それによつて花、野菜そ
の他の植物を好適に栽培できる効果が得られ、配
水は簡単な通水構造により本体上に於て供給され
るので取扱いも容易に行なわれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明による植物保持器装置の側
面斜視図、第２図はそれの縦断面図、第３図はそ
れの横断面図である。 １……円筒管状の本体、２……ベース、３……
カツプ収容器、３ａ……下部囲い部、３ｂ……上
部囲い部、５……ダクト、７……ポンプ、１０…
…貯水器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 貯水器装置、少くとも１つのベース、前記ベ
   ースからほぼ垂直方向に延びる中空筒状を有し、
   植物を収容するための複数のカツプ状容器が外部
   に形成してある少くとも１つの本体、前記貯水器
   装置と連通していて、前記本体の内部に縦方向に
   配置してある給水ダクト、および前記カツプ状容
   器の各々に配水するため一端は給水ダクトに通
   じ、他端はカツプ状容器の上部に通じていて、他
   端が一端より下位に配置され、他端よりカツプ状
   容器の上部へ水を供給するための管とを含むこと
   を特徴とする花、野菜および同類品を栽培するた
   めの植物保持器装置。 ２ 給水ダクトが少くとも１つのポンプにより給
   水され、前記ポンプがベースの内部に収容されて
   いて、貯水器装置に接続されたタイマー装置によ
   り制御されるようになつていることを特徴とする
   請求項第１項記載の花、野菜および同類品を栽培
   するための植物保持器装置。 ３ 給水ダクトには、それぞれのカツプ状容器に
   向いたところに複数の穴があり、それらの各穴に
   カツプ状容器への水滴給配用に用いられる管の一
   端が接続され、かつそれらの管によつて前記ダク
   トが本体の内部で支持されていことを特徴とする
   請求項第１項記載の花、野菜および同類品を栽培
   するための植物保持器装置。 ４ カツプ状容器を加熱するために、前記管体の
   内面上に縦方向に配置されていてサーモスタツト
   装置により調整自在となつている電気装置を含む
   ことを特徴とする請求項第１項記載の花、野菜お
   よび同類品を栽培するための植物保持器装置。 ５ 本体上に規則的に配置された高さで水平状に
   設けられた本体円筒部のカツト部からスタートし
   て、前記本体のそれぞれ外部に向かつて設けられ
   た上部囲い部と、内部に向かつて設けられた下部
   囲い部との間に、カツプ状容器が形成されている
   ことを特徴とする請求項第１項記載の花、野菜お
   よび同類品を栽培するための植物保持器装置。