JPH05117172A - オレフイン精製方法 - Google Patents
オレフイン精製方法Info
- Publication number
- JPH05117172A JPH05117172A JP4090106A JP9010692A JPH05117172A JP H05117172 A JPH05117172 A JP H05117172A JP 4090106 A JP4090106 A JP 4090106A JP 9010692 A JP9010692 A JP 9010692A JP H05117172 A JPH05117172 A JP H05117172A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- olefin
- olefins
- vinylidene
- mixture
- vinyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C9/00—Aliphatic saturated hydrocarbons
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C7/00—Purification; Separation; Use of additives
- C07C7/148—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound
- C07C7/177—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound by selective oligomerisation or polymerisation of at least one compound of the mixture
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 蒸留では容易に分離できない混合物である、
ビニル、ビニリデンおよび内部オレフィン類を含有して
いる混合物から、ビニリデンオレフィン類を分離するた
めの方法。 【構成】 (A)BF3−水および/または活性を示す
プロトン含有有機促進剤触媒系の存在下オレフィン混合
物を反応させて、ビニリデンオレフィン類を選択的に二
量化し、そして(B)その二量化したビニリデンオレフ
ィンからビニルオレフィンおよび内部オレフィンを分離
することで、上記出発オレフィン混合物に比較して実質
的に減少したビニリデンオレフィン含有量と上昇したビ
ニルオレフィン含有量とを有するオレフィン製品を生じ
させる、ことを特徴とする、1〜55モル%のビニリデ
ンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィンとを含
みそしてその残りがビニルオレフィンであるところのオ
レフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選択的に
除去するための方法。
ビニル、ビニリデンおよび内部オレフィン類を含有して
いる混合物から、ビニリデンオレフィン類を分離するた
めの方法。 【構成】 (A)BF3−水および/または活性を示す
プロトン含有有機促進剤触媒系の存在下オレフィン混合
物を反応させて、ビニリデンオレフィン類を選択的に二
量化し、そして(B)その二量化したビニリデンオレフ
ィンからビニルオレフィンおよび内部オレフィンを分離
することで、上記出発オレフィン混合物に比較して実質
的に減少したビニリデンオレフィン含有量と上昇したビ
ニルオレフィン含有量とを有するオレフィン製品を生じ
させる、ことを特徴とする、1〜55モル%のビニリデ
ンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィンとを含
みそしてその残りがビニルオレフィンであるところのオ
レフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選択的に
除去するための方法。
Description
【0001】本発明は、一般に、ビニルオレフィン類の
精製、より詳細には、分枝鎖状オレフィン、特にビニリ
デンオレフィン不純物を、該ビニルオレフィン類から容
易に分離できるオリゴマー類に変換することによる、そ
れらの選択的除去に関する。同様な炭素数を有するビニ
ル、ビニリデンおよび内部オレフィン類を含有している
オレフィン混合物を蒸留で分離するのは困難である。何
故ならば、これらは非常に近い沸点を有しているからで
ある。これら3種オレフィン類の全てを生じ得る方法に
よってこれらのオレフィン類を製造するとき、一般に、
上記混合物が得られる。例えば、トリエチルアルミニウ
ムの使用に続くオレフィン置換を用いたエチレン連鎖成
長方法。生じてくるオレフィンの種類は、主にビニルオ
レフィン類、即ちR−CH=CH2(式中、Rは脂肪族
炭化水素基である)であるが、この生成物はまた、より
少ない量の内部オレフィン、即ちR−CH=CH−R
(式中、Rは脂肪族炭化水素基である)、並びにビニリ
デンオレフィン類、即ち
精製、より詳細には、分枝鎖状オレフィン、特にビニリ
デンオレフィン不純物を、該ビニルオレフィン類から容
易に分離できるオリゴマー類に変換することによる、そ
れらの選択的除去に関する。同様な炭素数を有するビニ
ル、ビニリデンおよび内部オレフィン類を含有している
オレフィン混合物を蒸留で分離するのは困難である。何
故ならば、これらは非常に近い沸点を有しているからで
ある。これら3種オレフィン類の全てを生じ得る方法に
よってこれらのオレフィン類を製造するとき、一般に、
上記混合物が得られる。例えば、トリエチルアルミニウ
ムの使用に続くオレフィン置換を用いたエチレン連鎖成
長方法。生じてくるオレフィンの種類は、主にビニルオ
レフィン類、即ちR−CH=CH2(式中、Rは脂肪族
炭化水素基である)であるが、この生成物はまた、より
少ない量の内部オレフィン、即ちR−CH=CH−R
(式中、Rは脂肪族炭化水素基である)、並びにビニリ
デンオレフィン類、即ち
【0002】
【化1】 (式中、RおよびR′は脂肪族炭化水素基である)も含
有している。12個以下の炭素原子を有するオレフィン
混合物を製造する場合、これらの混合物は、主に、即ち
約80モル%以上の、ビニルオレフィン類から成る。し
かしながら、高級オレフィン類、例えば14個以上の炭
素原子を有するオレフィン類を製造する場合、内部オレ
フィン類、特にビニリデンオレフィン類の量は鋭敏に上
昇し、その結果として、このC16-18オレフィンの範囲
に在るオレフィン混合物は、約20〜55モル%のビニ
リデンオレフィン類と5〜20モル%の内部オレフィン
とを含有するようになる。ある用途では、このオレフィ
ン混合物のビニリデンオレフィン含有量は悪影響を与え
るものではない。しかしながら、ある用途では、ビニリ
デンオレフィン類が存在しているとこのオレフィン混合
物の価値が低下する。例えば、オレフィン混合物と硫化
水素とを反応させることで二重結合に硫化水素を付加さ
せ、その結果としてメルカプタンを製造することによ
り、界面活性剤が製造できる。これらを更に酸化するこ
とでスルホン酸類を生じさせるが、これらを変換した後
の塩類は有効な界面活性剤である。しかしながら、ビニ
リデンオレフィン類は硫化水素と反応して第三級メルカ
プタン類を生じ、これらをスルホン酸に酸化するのは非
常に困難である。従って、蒸留では容易に分離できない
混合物であるところの、ビニル、ビニリデンおよび内部
オレフィン類を含有している混合物から、ビニリデンオ
レフィン類を分離する、ための方法に対する必要性が存
在している。
有している。12個以下の炭素原子を有するオレフィン
混合物を製造する場合、これらの混合物は、主に、即ち
約80モル%以上の、ビニルオレフィン類から成る。し
かしながら、高級オレフィン類、例えば14個以上の炭
素原子を有するオレフィン類を製造する場合、内部オレ
フィン類、特にビニリデンオレフィン類の量は鋭敏に上
昇し、その結果として、このC16-18オレフィンの範囲
に在るオレフィン混合物は、約20〜55モル%のビニ
リデンオレフィン類と5〜20モル%の内部オレフィン
とを含有するようになる。ある用途では、このオレフィ
ン混合物のビニリデンオレフィン含有量は悪影響を与え
るものではない。しかしながら、ある用途では、ビニリ
デンオレフィン類が存在しているとこのオレフィン混合
物の価値が低下する。例えば、オレフィン混合物と硫化
水素とを反応させることで二重結合に硫化水素を付加さ
せ、その結果としてメルカプタンを製造することによ
り、界面活性剤が製造できる。これらを更に酸化するこ
とでスルホン酸類を生じさせるが、これらを変換した後
の塩類は有効な界面活性剤である。しかしながら、ビニ
リデンオレフィン類は硫化水素と反応して第三級メルカ
プタン類を生じ、これらをスルホン酸に酸化するのは非
常に困難である。従って、蒸留では容易に分離できない
混合物であるところの、ビニル、ビニリデンおよび内部
オレフィン類を含有している混合物から、ビニリデンオ
レフィン類を分離する、ための方法に対する必要性が存
在している。
【0003】BF3−促進剤から成る触媒系を用いて該
混合物を反応させて好適にビニリデンオレフィン類を二
量化することにより、ビニリデンオレフィン含有量を低
くすることで、ビニル、ビニリデンおよび内部オレフィ
ン類を含有しているオレフィン混合物の品質を上昇させ
ることができることをここに見い出した。この二量化し
た生成物は該生成混合物から蒸留で容易に分離できるば
かりでなく、この生成物は、特に残存する不飽和を水添
で無くした後、有益な合成オイルであり、従って、この
精製方法は非常に経済的である。
混合物を反応させて好適にビニリデンオレフィン類を二
量化することにより、ビニリデンオレフィン含有量を低
くすることで、ビニル、ビニリデンおよび内部オレフィ
ン類を含有しているオレフィン混合物の品質を上昇させ
ることができることをここに見い出した。この二量化し
た生成物は該生成混合物から蒸留で容易に分離できるば
かりでなく、この生成物は、特に残存する不飽和を水添
で無くした後、有益な合成オイルであり、従って、この
精製方法は非常に経済的である。
【0004】本発明に従って、(A)BF3−水および
/または活性を示すプロトン含有有機促進剤触媒系の存
在下オレフィン混合物を反応させて、ビニリデンオレフ
ィン類を選択的に二量化し、そして(B)その二量化し
たビニリデンオレフィンからビニルオレフィンおよび内
部オレフィンを分離することで、上記出発オレフィン混
合物に比較して減少したビニリデンオレフィン含有量と
上昇したビニルオレフィン含有量とを有するオレフィン
製品を生じさせる、ことから成る、1〜55モル%のビ
ニリデンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィン
とを含みそしてその残りがビニルオレフィンであるとこ
ろのオレフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選
択的に除去するための方法を提供する。
/または活性を示すプロトン含有有機促進剤触媒系の存
在下オレフィン混合物を反応させて、ビニリデンオレフ
ィン類を選択的に二量化し、そして(B)その二量化し
たビニリデンオレフィンからビニルオレフィンおよび内
部オレフィンを分離することで、上記出発オレフィン混
合物に比較して減少したビニリデンオレフィン含有量と
上昇したビニルオレフィン含有量とを有するオレフィン
製品を生じさせる、ことから成る、1〜55モル%のビ
ニリデンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィン
とを含みそしてその残りがビニルオレフィンであるとこ
ろのオレフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選
択的に除去するための方法を提供する。
【0005】
【詳細な記述】本方法は、トリエチルアルミニウムを用
いたエチレン連鎖成長のチーグラー方法に続くオレフィ
ン置換によって製造されたオレフィン混合物からのビニ
リデンオレフィン類除去に関して特に有益である。上記
オレフィン生成物は、反応条件に応じて、4〜30個も
しくはそれ以上の炭素原子を有している。12個以下の
炭素原子を有するオレフィンを製造するために利用する
場合、これらの生成物は、主に(即ち80モル%以
上)、線状のビニルオレフィン類であり、そしてこれら
は、より少ない量のビニリデンおよび内部オレフィン類
を含有している。上記オレフィン類は、下記の式:
いたエチレン連鎖成長のチーグラー方法に続くオレフィ
ン置換によって製造されたオレフィン混合物からのビニ
リデンオレフィン類除去に関して特に有益である。上記
オレフィン生成物は、反応条件に応じて、4〜30個も
しくはそれ以上の炭素原子を有している。12個以下の
炭素原子を有するオレフィンを製造するために利用する
場合、これらの生成物は、主に(即ち80モル%以
上)、線状のビニルオレフィン類であり、そしてこれら
は、より少ない量のビニリデンおよび内部オレフィン類
を含有している。上記オレフィン類は、下記の式:
【0006】
【化2】 ビニルオレフィン類 R―CH=CH2
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】 内部オレフィン類 R―CH=CH―R′ [式中、RおよびR′はアルキル基である] で表される。
【0009】チーグラー方法を用いて高級オレフィン類
を製造する場合、内部およびビニリデンオレフィン類の
量が上昇し、そしてまた鎖分枝が多く生じる。一般に本
方法は、このオレフィン類が6〜30個の炭素原子を有
しており、その1〜55モル%がビニリデンであり、0
〜20モル%が内部オレフィン類であり、そしてその残
りがビニルオレフィン類であるところの、オレフィン混
合物の品質を上昇させるために利用できる。しばしば、
これらのオレフィン混合物は、少なくともある程度の内
部オレフィン類を含有しており、そしてこれらは、1〜
50モル%のビニリデンと1〜20モル%の内部オレフ
ィン類とから成り、そしてその残りがビニルオレフィン
類から成る組成を有している。該連鎖成長方法から得ら
れるオレフィン混合物を分離することで、本発明の方法
のための原料として使用するための、単一炭素数を有す
るオレフィン異性体、例えばヘキセン類またはオクテン
類か、或はC12〜C14またはC16〜C20の如き混合炭素
数を有する異性体が得られる。
を製造する場合、内部およびビニリデンオレフィン類の
量が上昇し、そしてまた鎖分枝が多く生じる。一般に本
方法は、このオレフィン類が6〜30個の炭素原子を有
しており、その1〜55モル%がビニリデンであり、0
〜20モル%が内部オレフィン類であり、そしてその残
りがビニルオレフィン類であるところの、オレフィン混
合物の品質を上昇させるために利用できる。しばしば、
これらのオレフィン混合物は、少なくともある程度の内
部オレフィン類を含有しており、そしてこれらは、1〜
50モル%のビニリデンと1〜20モル%の内部オレフ
ィン類とから成り、そしてその残りがビニルオレフィン
類から成る組成を有している。該連鎖成長方法から得ら
れるオレフィン混合物を分離することで、本発明の方法
のための原料として使用するための、単一炭素数を有す
るオレフィン異性体、例えばヘキセン類またはオクテン
類か、或はC12〜C14またはC16〜C20の如き混合炭素
数を有する異性体が得られる。
【0010】BF3と一緒に用いるに適切な促進剤は、
水および/または有機材料、例えばアルコール類(例え
ばイソプロパノール、n−ブタノール、および1−デカ
ノール)、有機酸類(例えばスルホン酸およびカルボン
酸、例えば酢酸、吉草酸、カプロン酸または他の脂肪
酸)、多価アルコール類(例えばグリコールおよびグリ
セロール)、ケトン類(例えばアセトンおよびメチルエ
チルケトン)、アルデヒド類(例えばブチラルデヒ
ド)、酸無水物(例えば無水酢酸)、ジアルキルエーテ
ル類(例えばジエチルエーテルおよびジ−n−ブチルエ
ーテル)、ジオキサン、グリコールエーテル類(例えば
エチレングリコールモノエチルエーテル)2−メトキシ
エタノール)、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジイソブチルエーテル、およ
びプロピレングリコールモノエチルエーテル)、並びに
脂肪酸のアルキルエステル類(例えば酢酸メチル、プロ
ピオン酸エチル、吉草酸エチル、およびオレイン酸メチ
ル)である。これらのエーテル類、エステル類、無水
物、ケトン類およびアルデヒド類は、活性を示すプロト
ンを有する他の促進剤、例えば水またはアルコール類、
と組み合わせたとき良好な促進特性を与える。上述した
促進剤の他の混合物もまた使用できる。好適な種類の有
機促進剤は、BF3/ROHモル比が0.7〜1.3/
1.0、特に0.80〜1.1/1.0から成るモル比
の、アルコール類、特に低い炭素数のアルコール類、例
えばn−ブタノールである。
水および/または有機材料、例えばアルコール類(例え
ばイソプロパノール、n−ブタノール、および1−デカ
ノール)、有機酸類(例えばスルホン酸およびカルボン
酸、例えば酢酸、吉草酸、カプロン酸または他の脂肪
酸)、多価アルコール類(例えばグリコールおよびグリ
セロール)、ケトン類(例えばアセトンおよびメチルエ
チルケトン)、アルデヒド類(例えばブチラルデヒ
ド)、酸無水物(例えば無水酢酸)、ジアルキルエーテ
ル類(例えばジエチルエーテルおよびジ−n−ブチルエ
ーテル)、ジオキサン、グリコールエーテル類(例えば
エチレングリコールモノエチルエーテル)2−メトキシ
エタノール)、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジイソブチルエーテル、およ
びプロピレングリコールモノエチルエーテル)、並びに
脂肪酸のアルキルエステル類(例えば酢酸メチル、プロ
ピオン酸エチル、吉草酸エチル、およびオレイン酸メチ
ル)である。これらのエーテル類、エステル類、無水
物、ケトン類およびアルデヒド類は、活性を示すプロト
ンを有する他の促進剤、例えば水またはアルコール類、
と組み合わせたとき良好な促進特性を与える。上述した
促進剤の他の混合物もまた使用できる。好適な種類の有
機促進剤は、BF3/ROHモル比が0.7〜1.3/
1.0、特に0.80〜1.1/1.0から成るモル比
の、アルコール類、特に低い炭素数のアルコール類、例
えばn−ブタノールである。
【0011】この促進剤量は、オレフィン混合物の0.
1〜10モル%から成る範囲であり得る。
1〜10モル%から成る範囲であり得る。
【0012】時間と温度は、ビニルオレフィン類の異性
化および二量化の度合を最低限にしながら、該ビニリデ
ンオレフィン類を所望レベルまで減少させるように選択
される。適切な温度は−20〜80℃の範囲であり、そ
して反応時間は1〜120分の範囲である。本方法を用
いることで、該ビニルオレフィンの二量体への変換を約
20%未満、好適には約5%未満にしたとき、この混合
物中のビニリデンオレフィン類の量に関して、80%も
しくはそれ以上の減少が達成できる。
化および二量化の度合を最低限にしながら、該ビニリデ
ンオレフィン類を所望レベルまで減少させるように選択
される。適切な温度は−20〜80℃の範囲であり、そ
して反応時間は1〜120分の範囲である。本方法を用
いることで、該ビニルオレフィンの二量体への変換を約
20%未満、好適には約5%未満にしたとき、この混合
物中のビニリデンオレフィン類の量に関して、80%も
しくはそれ以上の減少が達成できる。
【0013】以下の実施例によって本方法を更に詳しく
説明するが、それに限定することを意図したものではな
い。
説明するが、それに限定することを意図したものではな
い。
【0014】
【実施例】実施例1 プラスチック製のボトルに、2.62gのn−ブタノー
ルを入れた後、このボトルに2.73gのBF3を泡立
てるように加えて、BF3/n−ブタノールのモル比を
約0.99/1にした。このボトルを冷却した後、表I
に示す組成を有するオレフィン混合物109.3gを加
えた。これらのオレフィン類を添加した後、この反応混
合物の温度を約35℃にし、そして直ちに、この反応混
合物を水氷浴中で冷却して約5〜10℃にした。この混
合物のサンプルを5、10、および30分の間隔で取り
出し、急冷した後、ガスクロ(GC)で分析した。この
分析を表Iに面積%で示す。
ルを入れた後、このボトルに2.73gのBF3を泡立
てるように加えて、BF3/n−ブタノールのモル比を
約0.99/1にした。このボトルを冷却した後、表I
に示す組成を有するオレフィン混合物109.3gを加
えた。これらのオレフィン類を添加した後、この反応混
合物の温度を約35℃にし、そして直ちに、この反応混
合物を水氷浴中で冷却して約5〜10℃にした。この混
合物のサンプルを5、10、および30分の間隔で取り
出し、急冷した後、ガスクロ(GC)で分析した。この
分析を表Iに面積%で示す。
【0015】
【表1】
【0016】これらの結果は、5分後に約18%の二量
体が生じたとき、全ビニリデン含有量が約18.5%か
ら約3.2%にまで減少していた、即ち80%以上の減
少が生じていた、ことを示している。この二量体を差し
引くと、このオレフィン反応混合物は、約4パーセント
のみのビニリデンと90%以上のビニルオレフィン類を
含有していたことになる。
体が生じたとき、全ビニリデン含有量が約18.5%か
ら約3.2%にまで減少していた、即ち80%以上の減
少が生じていた、ことを示している。この二量体を差し
引くと、このオレフィン反応混合物は、約4パーセント
のみのビニリデンと90%以上のビニルオレフィン類を
含有していたことになる。
【0017】10および30分の時の引き続くサンプル
は、二量体は上昇したが、全体量としてほとんど同じビ
ニリデン含有量を有していた。このことは、該ビニリデ
ン類のほとんどが二量化された後でのみ該ビニルオレフ
ィン類が二量化され、その結果、該混合物のビニリデン
オレフィン含有量を減少させることに関して、初期の反
応が非常に選択的である、ことを示している。ビニルの
消費を最小限にするため、初期の二量化が生じた後、例
えば水で急冷することによって、該触媒を不活性化する
ことができる。
は、二量体は上昇したが、全体量としてほとんど同じビ
ニリデン含有量を有していた。このことは、該ビニリデ
ン類のほとんどが二量化された後でのみ該ビニルオレフ
ィン類が二量化され、その結果、該混合物のビニリデン
オレフィン含有量を減少させることに関して、初期の反
応が非常に選択的である、ことを示している。ビニルの
消費を最小限にするため、初期の二量化が生じた後、例
えば水で急冷することによって、該触媒を不活性化する
ことができる。
【0018】二量化段階の後、このオレフィン類を通常
に蒸留することにより、該二量体は容易に該残存オレフ
ィン混合物から分離されて、元のオレフィン混合物に比
較して大きくビニリデン含有量が減少したビニルオレフ
ィン製品が得られる。この液状の二量体副生成物は、特
にその耐酸化性を改良するための水添を行った後、潤滑
剤用途のための合成流体として有益である。
に蒸留することにより、該二量体は容易に該残存オレフ
ィン混合物から分離されて、元のオレフィン混合物に比
較して大きくビニリデン含有量が減少したビニルオレフ
ィン製品が得られる。この液状の二量体副生成物は、特
にその耐酸化性を改良するための水添を行った後、潤滑
剤用途のための合成流体として有益である。
【0019】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
ある。
【0020】1.(A)BF3−水および/または活性
を示すプロトン含有有機促進剤触媒系の存在下オレフィ
ン混合物を反応させて、ビニリデンオレフィン類を選択
的に二量化し、そして(B)その二量化したビニリデン
オレフィンからビニルオレフィンおよび内部オレフィン
を分離することで、上記出発オレフィン混合物に比較し
て実質的に減少したビニリデンオレフィン含有量と上昇
したビニルオレフィン含有量とを有するオレフィン製品
を生じさせる、ことを特徴とする、1〜55モル%のビ
ニリデンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィン
とを含みそしてその残りがビニルオレフィンであるとこ
ろのオレフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選
択的に除去するための方法。
を示すプロトン含有有機促進剤触媒系の存在下オレフィ
ン混合物を反応させて、ビニリデンオレフィン類を選択
的に二量化し、そして(B)その二量化したビニリデン
オレフィンからビニルオレフィンおよび内部オレフィン
を分離することで、上記出発オレフィン混合物に比較し
て実質的に減少したビニリデンオレフィン含有量と上昇
したビニルオレフィン含有量とを有するオレフィン製品
を生じさせる、ことを特徴とする、1〜55モル%のビ
ニリデンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィン
とを含みそしてその残りがビニルオレフィンであるとこ
ろのオレフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選
択的に除去するための方法。
【0021】2.上記触媒系がBF3/アルコール(こ
こで、BF3/アルコールのモル比は0.7〜1.3/
1である)である第1項の方法。
こで、BF3/アルコールのモル比は0.7〜1.3/
1である)である第1項の方法。
【0022】3.反応温度が−20〜80℃である第2
項の方法。
項の方法。
【0023】4.上記触媒系がBF3/n−ブタノール
(ここで、BF3/アルコールのモル比は0.8〜1.
1/1である)である第2項の方法。
(ここで、BF3/アルコールのモル比は0.8〜1.
1/1である)である第2項の方法。
【0024】5.上記促進剤がオレフィン混合物の0.
1〜10モル%から成る量で存在している第1項の方
法。
1〜10モル%から成る量で存在している第1項の方
法。
【0025】6.上記アルコールがオレフィン混合物の
0.1〜10モル%から成る量で存在している第2項の
方法。
0.1〜10モル%から成る量で存在している第2項の
方法。
【0026】7.上記オレフィン混合物中の該オレフィ
ン類の各々が6〜30個の炭素原子を有する第1項の方
法。
ン類の各々が6〜30個の炭素原子を有する第1項の方
法。
【0027】8.上記オレフィン混合物中の該オレフィ
ン類の各々が14〜20個の炭素原子を有する第7項の
方法。
ン類の各々が14〜20個の炭素原子を有する第7項の
方法。
【0028】9.上記オレフィン混合物が1〜50モル
%のビニリデンオレフィンと1〜20モル%の内部オレ
フィンとを含有しており、BF3/アルコールのモル比
が0.8〜1.1/1であり、そして上記アルコールが
オレフィン混合物の0.1〜10モル%から成る量で存
在している第2項の方法。
%のビニリデンオレフィンと1〜20モル%の内部オレ
フィンとを含有しており、BF3/アルコールのモル比
が0.8〜1.1/1であり、そして上記アルコールが
オレフィン混合物の0.1〜10モル%から成る量で存
在している第2項の方法。
【0029】10.上記オレフィン製品から分離した
後、その二量化したビニリデンオレフィンを水添する段
階を含む第1項の方法。
後、その二量化したビニリデンオレフィンを水添する段
階を含む第1項の方法。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)BF3−水および/または活性を
示すプロトン含有有機促進剤触媒系の存在下オレフィン
混合物を反応させて、ビニリデンオレフィン類を選択的
に二量化し、そして(B)その二量化したビニリデンオ
レフィンからビニルオレフィンおよび内部オレフィンを
分離することで、上記出発オレフィン混合物に比較して
実質的に減少したビニリデンオレフィン含有量と上昇し
たビニルオレフィン含有量とを有するオレフィン製品を
生じさせる、ことを特徴とする、1〜55モル%のビニ
リデンオレフィンと0〜20モル%の内部オレフィンと
を含みそしてその残りがビニルオレフィンであるところ
のオレフィン混合物から、ビニリデンオレフィンを選択
的に除去するための方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/672,486 US5095172A (en) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | Olefin purification process |
US672486 | 1991-03-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117172A true JPH05117172A (ja) | 1993-05-14 |
JP3017876B2 JP3017876B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=24698753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4090106A Expired - Fee Related JP3017876B2 (ja) | 1991-03-20 | 1992-03-17 | オレフイン精製方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5095172A (ja) |
EP (1) | EP0505807B1 (ja) |
JP (1) | JP3017876B2 (ja) |
CA (1) | CA2062158C (ja) |
DE (1) | DE69202183T2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5498815A (en) * | 1991-12-13 | 1996-03-12 | Albemarle Corporation | Preparation of synthetic oils from vinylidene olefins and alpha-olefins |
US5396013A (en) * | 1993-07-12 | 1995-03-07 | Albemarle Corporation | Olefin oligomerization process |
US5550307A (en) * | 1994-03-24 | 1996-08-27 | Chevron Chemical Company | Increased dimer yield of olefin oligomers through catalyst modifications |
EP0748783B1 (en) * | 1995-06-12 | 1999-04-14 | Amoco Corporation | Production of monoolefin oligomer |
US5744676A (en) * | 1996-02-26 | 1998-04-28 | Theriot; Kevin J. | Olefin oligomerization process |
US6734329B1 (en) * | 2000-10-02 | 2004-05-11 | Chevron U.S.A. Inc. | Oligomerization of alpha olefins in the presence of carboxylic acids |
US7041865B2 (en) * | 2001-06-21 | 2006-05-09 | Shell Oil Company | Process for the isomerization of an olefin |
US7078579B2 (en) * | 2001-06-21 | 2006-07-18 | Shell Oil Company | Process for the isomerization of a vinylidene olefin |
FR2843111B1 (fr) * | 2002-08-05 | 2004-09-24 | Inst Francais Du Petrole | Procede pour la purification des olefines lineaires |
US6639118B1 (en) | 2002-10-11 | 2003-10-28 | Mckinnie Bonnie G. | Isomerization of vinylidene olefins |
JP4933089B2 (ja) * | 2005-05-12 | 2012-05-16 | 出光興産株式会社 | 潤滑油組成物の製造方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2065540A (en) * | 1933-05-03 | 1936-12-29 | Standard Oil Dev Co | Production of oxygenated organic compounds from unsaturated hydrocarbons |
US3367987A (en) * | 1966-11-23 | 1968-02-06 | Gulf Research Development Co | Process for purifying an alpha olefin |
US3876720A (en) * | 1972-07-24 | 1975-04-08 | Gulf Research Development Co | Internal olefin |
US4218330A (en) * | 1978-06-26 | 1980-08-19 | Ethyl Corporation | Lubricant |
US4300006A (en) * | 1980-03-21 | 1981-11-10 | Philips Petroleum Company | Synthetic lube oil production |
US4527004A (en) * | 1982-05-28 | 1985-07-02 | Chevron Research Company | Purification of olefins by boron trifluoride-alcohol treatment |
FR2536085A1 (fr) * | 1982-11-12 | 1984-05-18 | Raffinage Cie Francaise | Procede de pretraitement de coupes d'olefines legeres |
US4710273A (en) * | 1985-08-08 | 1987-12-01 | Ethyl Corporation | Olefin purification process |
-
1991
- 1991-03-20 US US07/672,486 patent/US5095172A/en not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-03-02 CA CA002062158A patent/CA2062158C/en not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-09 EP EP92103978A patent/EP0505807B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-03-09 DE DE69202183T patent/DE69202183T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-03-17 JP JP4090106A patent/JP3017876B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2062158A1 (en) | 1992-09-21 |
DE69202183T2 (de) | 1995-08-31 |
EP0505807A1 (en) | 1992-09-30 |
JP3017876B2 (ja) | 2000-03-13 |
DE69202183D1 (de) | 1995-06-01 |
US5095172A (en) | 1992-03-10 |
CA2062158C (en) | 2002-05-21 |
EP0505807B1 (en) | 1995-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5068487A (en) | Olefin oligomerization with BF3 alcohol alkoxylate co-catalysts | |
US5446213A (en) | Dimerization method of lower olefins and alcohol production with dimerized products | |
JPH02191232A (ja) | 内部オレフイン類を用いたオレフインオリゴマー官能性流体 | |
EP0052999B1 (en) | Preparation of plasticizer alcohols from propylene-butene mixtures | |
TW201012790A (en) | Integrated propylene production | |
JP3017876B2 (ja) | オレフイン精製方法 | |
KR20160025604A (ko) | 최소 1-부텐 함량을 갖는 c4 흐름의 올리고머화 | |
US20130072732A1 (en) | Method of separating butene-2 from a c4 cut containing butene-2 and butene-1 by selective oligomerization of butene-1 | |
KR20110022581A (ko) | C4-함유 탄화수소 스트림으로부터 히드로포르밀화반응에 의해 1-부텐을 분리하는 방법 | |
US5998685A (en) | Process for preparing butene oligomers from field butanes | |
US20050176979A1 (en) | Manufacturing process for the preparation of a, a-branched alkane carboxylic acids providing esters with an improved softness | |
US20020026087A1 (en) | Process for preparing di-iso-butanes, di-iso-butenes and di-n-butenes from field butanes | |
US2806072A (en) | Dimerization process | |
EP0185477B1 (en) | Production of ether/ether-alcohol compositions | |
JPH0669974B2 (ja) | 可塑剤用アルコールの製造法 | |
JP2893869B2 (ja) | 可塑剤用アルコール | |
US2781396A (en) | Preparation of oxo octyl alcohols and plasticizer esters | |
JP2765073B2 (ja) | 可塑剤用アルコール | |
US3544635A (en) | Process for preparing alcohols and aldehydes | |
RU2585764C2 (ru) | Способ получения 1-бутена и производного 1,3-бутадиена | |
JP2765072B2 (ja) | 可塑剤用アルコール | |
US5120901A (en) | Olefin purification process | |
US5453561A (en) | Reactive separation process | |
JP3525461B2 (ja) | ブテンの二量化方法およびそれを用いるアルコールの製造方法 | |
JPH02124838A (ja) | アルデヒドの水素化方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |