JPH051170Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は原稿の画像をCCD等の受光素子で読
み取る画像読取部と、受光素子からの信号に基づ
いて変調した光線により感光材料に画像を記録す
る画像記録部とを備えて成る画像読取記録装置に
関するものである。

＜従来技術＞ この種の画像読取記録装置としては従来より例
えば第２図に示すものが知られている。

それは、定置型原稿ホルダ１１２で保持した原
稿１１３に対して走行式結像光学系１１５を走行
させながら照明灯１１４で照明した原稿１１３の
画像を受光素子１１８で読み取るように構成した
光学系走行式画像読取部１１０と、この画像読取
部１１０の下側に設けられ、受光素子１１８から
の信号に基づいて画像記録用レーザ光源１３２か
らのレーザ光を変調し、この変調光によりマガジ
ン１２６内の巻取り状感光材料を繰り出して、そ
の感材１２７の感光面に画像を記録するように構
成した画像記録部１３０とを備えて成り、画像読
取制御用の電装ユニツト１５１は独立配置した画
像読取部１１０内に、また画像読取記録制御用の
電装ユニツト１５２は独立配置した画像記録部１
３０内にそれぞれ取容されている。

＜考案が解決しようとする問題点＞ しかるに、上記従来例のものは画像読取部１１
０が光学走行式であるため、内部に光学系１１５
が走行するためのスペースＳを確保しながらも、
更に、画像読取制御用の電装ユニツト１５１を同
じ空間内の狭い場所に収容させねばならないので
メンテナンスの作業性にいくらかの問題を伴つて
いる。

一方、画像記録部１３０はその上面が画像読取
部１１０の載置用テープとして所定の高さを必要
とすることから必然的に内容積が大きくなり、そ
の内部にマガジン１２６や画像記録制御用の電装
ユニツト１５２等を取容してもなお、第２図に示
すように、余分な空間即ち、デツドスペースＤを
有する。このため全体としては必要な構成部材が
占める空間の占有率が比較的低くデツドスペース
が比較的広い割には、電装ユニツト１５１，１５
２の保守や感光材料の搬送トラブル等に対するメ
ンテナンスの作業性が好適とはいえなかつた。

更に、マガジンが装置の高さに比して、低い位
置に装填される構造となるため、マガジンの交換
時の操作性もやや問題があつた。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
で、無駄なスペースを排除しながらも、メンテナ
ンスの作業性及びマガジン交換時の操作性を高め
るようにすることをその目的とする。

＜問題点を解決するための手段＞ 上記の目的を達成するために本考案に係る画像
読取記録装置は次のように構成される。

即ち、原稿ホルダを走行させながら照明灯で照
明した原稿の画像を結像光学系を介して受光素子
で読み取るように構成した原稿ホルダ走行式画像
読取部と、この画像読取部の下側に設けられ、受
光素子からの信号に基づいて画像記録用光源から
の光線を変調し、この変調光によりマガジンより
繰り出される感光材料に画像を記録するように構
成した画像記録部と、画像の読取制御及び画像の
記録制御用の電装ユニツトを収容する電装ユニツ
ト収容部とを区画配置して構成するとともに、マ
ガジンを画像読取部の区画内に装填可能に配設
し、ロール感材を画像記録の結像位置へ垂下させ
て繰り出すように構成したことを特徴とするもの
である。

＜考案の効果＞ 上記のように、本考案によれば次のような効果
を奏することができる。

(イ) 画像読取部を原稿ホルダ走行式のもので構成
したことから、その内部に光学系が走行するた
めのスペースは不要となり、当該スペースをマ
ガジンを配設するためのスペースとして利用す
ることができる。これに伴つて画像記録部内よ
りマガジンを排除することができ、画像読取部
及び画像記録部内のデツドスペースをなくし、
全体としてコンパクトにまとめることができ
る。

(ロ) 画像読取制御用及び画像記録制御用の電装ユ
ニツトをまとめて電装ユニツト収容部内に必要
に応じた空間をもたせて収容したことから、メ
ンテナンスの作業性を高めることができる。

(ハ) マガジンを上位置の画像記録部内に配置して
いるので、その着脱の操作がし易くなる。

＜実施例＞ 以下、本考案に係る画像読取記録装置の実施例
を第１図に基づいて説明する。

この画像読取記録装置は原稿ホルダ走行式画像
読取部１０と、この画像読取１０の下側に設けら
れた画像記録部３０と、画像記録部３０の下側に
設けられた電装ユニツト取容部５０とを備えて成
り、これら各部１０，３０，５０は別々に区画配
置して構成されている。

画像読取部１０は本体ケーシング１１の上側に
左右（矢印Ａ方向）へ往復動可能に設けられた原
稿ホルダ１２と、原稿ホルダ１２で圧着保持した
原稿１３をその下方より照明する一組の照明灯１
４と、照明灯１４で照明された原稿１３のスリツ
ト状の画像をラインセンサ１８上に結像させるよ
うに配設したミラー１６、結像レンズ１７を含む
結像光学系１５と、これらの光学系１５を内包す
る光学系ケーシング２０と、外気導入フアン２
２、風路切換板２３、排気フアン２４等を含む冷
却手段２１とを備えて成り、原画ホルダ１２を矢
印Ａ方向へ走行させながらCCD等の受光素子で
あるラインセンサ１８で原稿１３の画像を読み取
り、これを電気信号に変換し、時系列の画像信号
として取り出すように構成されている。なお符号
２６はロール感材２７を収納したマガジンであ
り、このマガジン２６は画像読取部１０の区画内
の右端部に上方より装填可能に設けられており、
後述する画像記録部３０内の結像位置にロール感
材２７を垂下させて繰り出すようになつている。

画像記録部３０はレーザ光源３２、変調器３
３、回転ポリゴンミラー３４、fθレンズ３５、補
正レンズ３６等を含む記録光学系３１と、マガジ
ン２６より供給された感材の感光面を結像位置に
て露光可能に狭持搬送するように設けた結像用ロ
ーラセツト４０と、カツター装置４１と排出用ロ
ーラ４２と、露光済み感材を収納して現像処理工
程へ移すための着脱可能な感材収納箱４３とを備
え、画像読取部１０の下側に隔壁２９で区画配置
されており、上記画像読取部１０からの画像信号
に基づいて変調したレーザ光線により感材２７上
に画像を露光記録し、露光済みのロール感材２７
を所要長さに切断し、感材収納箱４３内へ収納す
るように構成されている。

電装ユニツト収容部５０は、画像記録部３０の
下側に隔壁３９で区画配置されており、その内部
に画像の読取制御用回路及び画像制御用回路等を
含む多くの電装ユニツト５１がその保守・点検
等、メンテナンス作業が容易となるように適宜配
設して収容されている。

この画像記録装置の４つの側面には化粧カバー
５５が取り外し可能に装着されており、メンテナ
ンス作業時等、必要に応じて取り外して、画像読
取部１０、画像記録部３０、及び電装ユニツト収
容部５０の内部を視認することができるようにな
つている。

また、図示を省略した正面のカバーには操作盤
が設けられている。

なお、マガジン２６は原稿ホルダ１２を左へ移
動させて、本体ケーシング１１に設けられたマガ
ジン２６の上部の上蓋２８を開けて着脱すること
により、ロール幅の異なるロール感材２７を目的
に応じて使い分けることができるようになつてい
るが、これに限らず、正面あるいは右側面側より
装填するようにしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による画像読取記録装置の概要
を示す正面図、第２図は従来の画像読取記録装置
の概要図である。 １０……画像読取部、１２……原画ホルダ、１
３……原稿、１４……照明灯、１５……結像光学
系、１８……光学素子（ラインセンサ）、２６…
…マガジン、２７……ロール感材、３０……画像
記録部、３１……記録光学系、３２……画像記録
用光源、（レーザ光源）、５０……電装ユニツト収
容部、５１……電装ユニツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原稿ホルダを走行させながら照明灯で照明した
   原稿の画像を結像光学系を介して受光素子で読み
   取るように構成した原稿ホルダ走行式画像読取部
   と、この画像読取部の下側に設けられ、受光素子
   からの信号に基づいて画像記録用光源からの光線
   を変調し、この変調光によりマガジンより繰り出
   される感光材料に画像を記録するように構成した
   画像記録部と、画像の読取制御及び画像の記録制
   御用の電装ユニツトを収容する電装ユニツト収容
   部とを区画配置して構成するとともに、マガジン
   を画像読取部の区画内に装填可能に配設し、ロー
   ル感材を画像記録の結像位置へ垂下させて繰り出
   すように構成したことを特徴とする画像読取記録
   装置。