JPH05116704A - 冷蔵・加熱型汚物処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 熱収縮性樹脂フイルム袋に汚物を投入し、保
管中は冷蔵状態で、包装・投棄時は加熱して密封小形化
し、かつ部屋の片隅にも置けるボックスタイプの処理装
置を提供する。 【構成】 上面が断熱蓋１である断熱室２とその下方の
冷風供給装置３、断熱室２内の熱風供給装置４とからな
り、断熱室２と冷風供給装置３とは断熱床５で仕切ら
れ、かつ、冷風送風口と冷風吸入口とにシャッタ８を設
けて断熱室２を冷蔵・加熱型とし、該冷蔵・加熱型断熱
室２内に、熱収縮性樹脂フイルム袋を収容する通気性の
篭９を設けてなる冷蔵・加熱型汚物処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、病院における紙おしめ
の処理をはじめ、保存中に臭気を発生する生ごみ、残
飯、調理屑その他の汚物を一時的に保存し、かつ包装投
棄するのに使用する冷蔵・加熱型汚物処理装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】病院、老人ホーム等で使用される紙おし
めや、レストラン、スーパーマーケット等から出る生ご
み、残飯、調理屑などの一時保管は、ポリ袋等に入れ特
別な部屋やボックスに集める程度である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、部屋を開けた
り、袋を開けたりする度に悪臭が漂い、かつ非衛生的で
あるが、為すすべもなく作業者にのみ苦痛が強いられて
いた。本発明はこれら汚物を投入保管中は冷蔵状態で、
包装・投棄時は密封小形化でき、かつ部屋の片隅にも置
けるボックスタイプのものを提供することを目的に開発
したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】その解決手段として、上
面が断熱蓋１である断熱室２とその下方の冷風供給装置
３、断熱室２内の熱風供給装置４とからなり、断熱室２
と冷風供給装置３とは断熱床５で仕切られ、かつ、冷風
送風口６と冷風吸入口７とにシャッタ８を設けて冷蔵・
加熱型とし、その冷蔵・加熱型断熱室内に、熱収縮性樹
脂フイルム袋を収容する通気性の篭９を設けた構造の冷
蔵・加熱型汚物処理装置を開発した。

【０００５】

【作用】このような構造であると、冷蔵・加熱型の冷風
供給装置３からの冷風が汚物を投入保管中には冷蔵状態
とし、これにより悪臭が抑えられ、また、包装・投棄時
には熱風供給装置４からの熱風によって熱収縮性樹脂フ
イルム袋を内容物と共に密封小形化させて投棄を容易に
する。

【０００６】

【実施例】図１は本発明の装置の図２中Ａ−Ａ相当断面
図であり、図２は図３中Ｂ−Ｂ相当断面図である。図３
は正面図である。図４は回路図の一例を示す。これらの
図にみられるように、この装置は、縦長のボデーケーシ
ング10の上面に断熱蓋１がヒンジによって取付けられて
いる。ボデーケーシング10の前面上部には冷却−加熱間
の切換スイッチ11、及び、温度計12がある。ボデーケー
シング10内の断熱室２は断熱材によって断熱構造となっ
ている。断熱室２の下方に冷風供給装置３があり、更
に、断熱室２内へ熱風供給装置４がある。断熱室２と冷
風供給装置３とは断熱床５で仕切られ、かつ、冷風送風
口６と冷風吸入口７があって、それらにはシャッタ８を
設けている。このような冷蔵・加熱型断熱室内に、熱収
縮性樹脂フイルム袋を収容する多孔通気性の篭９を設け
ており、熱収縮性樹脂フイルム袋の中へ紙おしめなどを
投入することができる。電気回路は、冷却のためのコン
プレッサの回転制御関連回路と、加熱のための熱風制御
関連回路を主なものとしている。コンプレッサユニット
のための回路手前に保護サーモスタットを設けて、所定
温度以下にならないとコンプレッサの回転ができない構
造として冷媒配管の事故を未然に防いでいる。加温時と
冷却時の各構成部材の作動状態を表１に示す。

【０００７】 表 １ シャッタ ヒータ 庫内フアン コンプレッサ 冷却フアン 加温時 閉 入 入 切 切 冷却時 開 切 入 入 入

【０００８】本実施例における冷蔵・加熱型汚物処理装
置の仕様を表２に示した。 表 ２ 外形寸法 幅650 奥行650 高さ930 内径寸法 幅560 奥行560 高さ570 収容能力 おしめ20枚 尿取りパット40枚 扉 上面蝶番開閉式１枚扉 圧縮機 単相100 150Ｗ 冷却機 フインチューブ型 強制循環式 ５Ｗ×２ 凝縮器 ワイヤーアンドチューブ型 強制空冷式 ４Ｗ 霜取り テイマー式 加熱装置 単相 100Ｖ ２ＫＷ 庫内温度 冷却時 ０〜５℃ 加熱時 85〜95℃

【０００９】ここで、本発明の装置の使用方法を説明す
る。初めに、庫内の篭９の内部へ熱収縮性フイルムの
袋をセットする。 切換スイッチ11を冷却側にセットする。 使用済おしめ等を投入する。 保存(庫内温度は温度計で確認)。 おしめ等でいっぱいになったら熱収縮性フイルム袋の
口を閉じる。 切換スイッチを加熱側にする。 所定の加熱時間が経過したら自動的に電源が切れる。 熱収縮性フイルム袋ごと取り出して捨てる。

【００１０】

【発明の効果】本発明の冷蔵・加熱型汚物処理装置は以
上のような構成としたので、 使用済おしめや家庭のゴミを次回の回収日まで保存す
ることができる。 おしめ等が低温(４℃程度)で保管されるので、蓋を開
けても臭いがしない。 熱収縮性樹脂フイルムを使用し、かつ捨てる前に庫内
を加熱することにより、おしめ等の容量がほぼ半分程度
になる。 コンパクトで設置場所が限定されないし、騒音の発生
もない静かな装置となっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】冷蔵・加熱型汚物処理装置の図２中Ａ−Ａ相当
断面図である。

【図２】同装置の図３中Ｂ−Ｂ相当断面図である。

【図３】同装置の正面図である。

【図４】回路図である。

【符号の説明】

１ 断熱蓋 ２ 断熱室 ３ 冷風供給装置 ４ 熱風供給装置 ５ 断熱床 ６ 冷風送風口 ７ 冷風吸入口 ８ シャッタ ９ 篭

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面が断熱蓋である断熱室とその下方の
   冷風供給装置、断熱室内の熱風供給装置とからなり、断
   熱室と冷風供給装置とは断熱床で仕切られ、かつ、冷風
   送風口と冷風吸入口とにシャッタを設けて断熱室を冷蔵
   ・加熱型とし、該冷蔵・加熱型断熱室内に、熱収縮性樹
   脂フイルム袋を収容する通気性の篭を設けてなる冷蔵・
   加熱型汚物処理装置。