JPH05115785A - エチルアミン製造用触媒 - Google Patents

エチルアミン製造用触媒

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JPH05115785A
JPH05115785A JP4107538A JP10753892A JPH05115785A JP H05115785 A JPH05115785 A JP H05115785A JP 4107538 A JP4107538 A JP 4107538A JP 10753892 A JP10753892 A JP 10753892A JP H05115785 A JPH05115785 A JP H05115785A
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clinoptilolite
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JP4107538A
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Graham John Hutchings
グラハム・ジヨン・ハツチングズ
Themistoclis Themistocleous
テミストクリス・テミストクルース
George Coperthwaite Richard
リチヤード・ジヨージ・コツパースワイト
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ZUIIOFUYUUERUZU RES Pty Ltd
Zeofuels Research Pty Ltd
Original Assignee
ZUIIOFUYUUERUZU RES Pty Ltd
Zeofuels Research Pty Ltd
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    • B01J29/04Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
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    • B01J29/70Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of types characterised by their specific structure not provided for in groups B01J29/08 - B01J29/65
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エテンとアンモニアを反応させてエチルアミ
ン類に転化させるプロセスにおける触媒として使用する
ための変性天然クリノプチロライト,及び前記触媒を使
用してエテンとアンモニアを反応させる方法を提供す
る。 【構成】 無変性クリノプチロライトを,撹拌しながら
74℃で8時間,2M塩酸の溶液に懸濁させ,ろ過によ
って補集する。これを脱イオン水で洗浄し,120℃で
4時間乾燥し,次いで500℃で4時間焼成して変性ク
リノプチロライトを得た。この変成クリノプチロライト
を触媒として用い,エテンとアンモニア(NH3/C2
4=4:1)を50気圧で反応させた場合,エテンの転
化率は15%であり,反応生成物中のモノエチルアミン
対ジエチルアミンの比は20:1以上であった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,エテンとアンモニアを
反応させてエチルアミン類に転化させるプロセスにおけ
る触媒として使用するための変性した天然クリノプチロ
ライト,及び前記触媒を使用してエテンとアンモニアを
反応させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチルアミン類は,種々の溶媒,医薬
品,有機ゴム,及び界面活性剤を製造するための出発物
質として使用される重要な化学中間体である。従って,
これらの化学物質を得るための改良された製造プロセス
が常に求められている。低級アルキルアミンを工業規模
で製造する従来の方法は,一般には酸性触媒を使用して
アルコールとアンモニアとを反応させる。多くの場合,
アルコールは対応するアルケンの水和によって得られ
る。従って,アルケンとアンモニアの直接反応によりア
ルキルアミンを得る方法の確立が求められている。この
方法に関する初期の研究によれば,アルカリ金属アミド
触媒が有効であることがわかっている〔NB.Gas
c,A.Lattes,及びJJ.Perie,Tet
rahedron39(1983)703−731;G
P.Pezによる米国特許第4,302,603号明細
書;を参照〕。これらの触媒は適度な性能をもってはい
るが,さらに改良された触媒が求められている。この点
に関して,M.Deeba,ME.Ford,及びT
A.Johnsonによってゼオライト触媒を使用した
アルケンの直接アミノ化が確立されており〔J.Che
m.Soc.,Chem.Commun.,(198
7)562−563〕,該文献によれば,中程度の孔径
のゼオライトを使用した場合に最も高い活性が得られた
と報告されている。酸性反応座の特質及びゼオライトの
孔構造によって定められる形状選択性は,アルケンのオ
リゴマー化競争反応によるゼオライトの失活を抑えるの
に重要であると考えられている。その後,M.Deeb
aとME.Fordは研究を進めて,イソブテンのアミ
ノ化に対するゼオライト触媒の有効性を明らかにし
〔J.Org.Chem.53(1988)4594−
4596〕,そしてさらに,エチルアミンの合成に対し
ては,水素形態(hydrogen form)におけ
る合成ゼオライト・エリオナイト(synthetic
zeolite erionite)が特に優れた有
効寿命とモノエチルアミン生成物に対する良好な選択性
を与えることを示した。これらの研究に続いて,W.H
olderich,M.Hesse,及びF.Naum
ann〔Angewandte Chemie Int
ernational Edition in Eng
lish,27(1988)226−246〕,並びに
V.Taglieber,W.Holderich,
R.Kummer,WD.Mross,及びG.Sal
adia(ドイツ特許第3326579及び33270
00号各明細書)は,アルミニウム,鉄,及びホウ素等
で置換したペンタシルゼオライト(pentasilz
eorite)もアルケンのアミノ化に有効であること
を示した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】工業的な触媒反応にて
通常使用される条件下においては,上記のゼオライト触
媒はアルキルアミンの混合物を生成しやすい。化学業界
では,所望の生成物(すなわちモノアルキルアミン)に
対する高い選択性をもった触媒の使用を好む。なぜな
ら,こうした触媒を使用すれば,生成物の分離コストや
製造コストが低減できるからである。化学業界はさら
に,比較的安価な触媒を利用しようとしているが,上記
の合成ゼオライトを使用する場合は,こうしたもくろみ
は容易には達成されない。M.Deeba,ME.Fo
rd,及びTA.Johnsonは,前記の文献〔J.
Chem.Soc.,Chem.Commun.,(1
987)562−563〕において,天然ゼオライトク
リノプチロライトがアルケンのアミノ化反応の触媒とし
て使用できることを示した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば,エテンとアンモニアを反応させてエチルアミン類
に転化させるプロセスにおける触媒として使用するため
の変性天然クリノプチロライトであって,このとき生成
するエチルアミン類の50重量%以上(好ましくは70
重量%以上,さらに好ましくは90重量%以上)がモノ
エチルアミンであるような前記変性天然クリノプチロラ
イトが提供される。
【0005】本発明の変性天然クリノプチロライトは,
例えば,南アフリカ共和国のズールーランドや日本のフ
タツイから産出の天然クリノプチロライト等の,いかな
る適切な天然クリノプチロライトからスタートしても製
造することができる。種々の変性プロセスについては後
述する。
【0006】本発明の第2の実施態様によれば, (a) 変性天然クリノプチロライトを収容した反応器
にエテンとアンモニアを供給する工程; (b) 反応器中において,300℃と600℃を含ん
で300〜600℃の温度(好ましくは400℃と50
0℃を含んで400〜500℃の温度),及び1気圧と
100気圧を含んで1〜100気圧の圧力(好ましくは
1気圧と60気圧を含んで1〜60気圧の圧力)にて,
変性天然クリノプチロライトの存在下でエテンとアンモ
ニアを反応させる工程;及び (c) 得られた生成物を回収する工程;を含む,触媒
の存在下でエテンとアンモニアを反応させて,反応器中
に少なくとも50重量%(好ましくは少なくとも70重
量%,さらに好ましくは少なくとも90重量%)のモノ
エチルアミンを含有した生成物を得るプロセスが提供さ
れる。
【0007】本発明の第1の態様は,エテンとアンモニ
アを反応させてエチルアミン類を得るプロセスにおける
触媒として使用する変性天然クリノプチロライトであ
り,このときエチルアミン類の50重量%以上,好まし
くは70重量%以上,さらに好ましくは90重量%以上
がモノエチルアミンである。
【0008】天然クリノプチロライトを変性して,触媒
として使用できるよう安定化させる方法がいくつかあ
り,これらの方法について以下に説明する。
【0009】先ず第1の方法は,Sakoh,Nitt
a,及びAomuraによる“Applied Cat
alysis,16(1985)249−253”の論
文に開示されている方法である。この論文は,日本のフ
タツイから産出される天然クリノプチロライトを変性す
る2つの方法を開示している。1つの方法は,天然クリ
ノプチロライトを1MのHClで80℃にて24時間処
理した後,サンプルを濾別し,蒸留水で洗浄し,そして
自然乾燥する,という方法である。もう1つの方法は,
クリノプチロライトに0.05Mと0.5MのH2SO4
を含浸させた後,サンプルを濾別し,自然乾燥し,次い
で400℃の温度で空気中にて3時間焼成する,という
方法である。これらの触媒は,固定層連続流れ反応器中
で大気圧の条件下で,メタノールの軽質オレフィン(l
ight olefin)への転化反応において利用さ
れている。
【0010】第2の方法は,南アフリカ共和国特許第8
8/6733号明細書に開示されている方法である。該
特許は,天然クリノプチロライトに変性を施して,炭化
水素製造反応や炭化水素変換反応に使用する変性クリノ
プチロライトを得る方法を開示しており,この方法は,
天然クリノプチロライトを,1Mより高い濃度(好まし
くは1Mより高くて最高2.5Mまでの濃度)の適切な
無機酸(例えば塩酸)を使用して,適切な処理温度(好
ましくは40〜80℃)で24時間より長い処理時間に
わたって処理して変性クリノプチロライトを生成させる
工程を含む。酸処理工程の後に,適切な焼成温度(例え
ば450〜550℃,さらに好ましくは500℃)にて
適切な焼成時間(例えば3〜4時間)にわたって,クリ
ノプチロライトを焼成するのが好ましい。このようにし
て生成された変性触媒は,メタノール及び/又はジメチ
ルエーテルを炭化水素生反応生成物へと転化させるプロ
セス,及び炭化水素生成物のクラッキング反応を起こさ
せるプロセスにおいて使用することができる。
【0011】第3の方法は,南アフリカ共和国特許第8
9/3131号明細書に開示されている。該特許は,天
然クリノプチロライトに変性を施して,炭化水素製造の
ための反応に使用される変性クリノプチロライトを得る
方法を開示しており,この方法は,天然クリノプチロラ
イトを,0.5M以上の濃度(好ましくは0.5Mより
高くて最高2Mまでの濃度)のリン含有酸(例えば,リ
ン酸,ピロリン酸,メタリン酸,次亜リン酸,亜リン
酸,又はピロ亜リン酸等)を使用して,適切な処理温度
(好ましくは40℃と80℃を含んで40〜80℃の温
度)で24時間以上(好ましくは最高96時間まで)の
処理時間にわたって処理して変性クリノプチロライトを
生成させる工程を含む。酸処理工程の後に,400〜5
50℃の適切な焼成温度にて適切な焼成時間(例えば3
〜4時間,好ましくは4時間))にわたって,変性クリ
ノプチロライトを焼成する。このようにして生成された
変性クリノプチロライトは,メタノール及び/又はジメ
チルエーテルを炭化水素生反応生成物へと転化させるプ
ロセスにおいて使用することができる。
【0012】第4の方法は,南アフリカ共和国特許第8
9/3132号明細書に開示されている。該特許は,天
然ゼオライトに変性を施して,炭化水素の変換のための
反応に使用される変性ゼオライトを得る方法を開示して
おり,この方法は,天然ゼオライトを,0.5Mより高
い濃度(好ましくは0.5Mから最高5Mまでの濃度,
さらに好ましくは2Mの濃度)の適切なアルカリ(例え
ば水酸化ナトリウム)を使用して,適切な処理温度(好
ましくは30℃と80℃を含んで30〜80℃の温度)
にて1時間より長い処理時間(好ましくは最高48時
間)にわたって処理する工程;得られた生成物を洗浄す
る工程;及び洗浄した生成物を,0.1Mより高い濃度
(好ましくは0.1Mより高くて最高2Mまでの濃度)
の適切な無機酸(例えば塩酸)を使用して,適切な処理
温度(好ましくは40℃と80℃を含んで40〜80
℃)にて1時間より長い処理時間(好ましくは最高48
時間)にわたって処理して変性ゼオライトを得る工程;
を含む。酸処理工程の後に,400〜550℃の適切な
焼成温度にて3時間という適切な焼成時間にわたって,
変性ゼオライトを焼成するのが好ましい。
【0013】本発明の場合,天然クリノプチロライト
は,前述のいかなる方法によっても,あるいは他の公知
の適切な方法によっても変性を施すことができる。変性
クリノプチロライトは,南アフリカ共和国のズールーラ
ンドや日本のフタツイから産出の天然クリノプチロライ
トからスタートしても,あるいは他のいかなる適切な天
然クリノプチロライトからスタートしても製造すること
ができる。
【0014】本発明の第2の態様は,変性天然クリノプ
チロライトの存在下でエテンとアンモニアを反応させ
て,反応器中に少なくとも50重量%のモノエチルアミ
ンを含有した生成物を得るプロセスであって, (a) 前記触媒を含んだ反応器にエテンとアンモニア
を供給する工程; (b) 反応器中において,300℃と600℃を含ん
で300〜600℃の温度(好ましくは400℃と50
0℃を含んで400〜500℃の温度),及び1気圧と
100気圧を含んで1〜100気圧の圧力(好ましくは
1気圧と60気圧を含んで1〜60気圧の圧力)にて,
前記触媒存在下でエテンとアンモニアを反応させる工
程;及び (c) 得られた生成物を回収する工程;を含む。
【0015】エテンとアンモニアとの反応によるエチル
アミン類への転化はよく知られており,公知の反応条件
を使用して本発明の方法に従って行うことができる。
【0016】この反応は,一般には,固定層反応器又は
流動層反応器中で上記の温度及び圧力にて行われる。
【0017】本発明の変性クリノプチロライトを使用す
ることの最も重要な点は,過剰のアンモニアの存在下に
て,所望のモノエチルアミンへの高い選択性がエテンの
適度な転化率で達成され,このとき他のエチルアミン生
成物や炭化水素生成物の形成はごく少量である,という
点にある。
【0018】エテンとアンモニアを反応させてエチルア
ミンを得るプロセスのための触媒として変性クリノプチ
ロライトを使用する例を以下に挙げて説明する。
【0019】
【実施例】実施例1 南アフリカ共和国ズールーランドから得られた無変性の
天然クリノプチロライト(触媒1と命名)のサンプル
(50g)を,撹拌しながら74℃で8時間,2M塩酸
の溶液(500ml)中に懸濁させた。この処理の後,
濾過によりサンプルを捕集し,脱イオン水で洗浄した。
こうした処理をさらに2回繰り返した。サンプルを脱イ
オン水で充分に洗浄し,120℃で4時間乾燥し,次い
で500℃で4時間焼成した。この処理の後,変性クリ
ノプチロライトを触媒2と命名した。BET法に基づい
た測定によれば,触媒2の表面積は85m2-1,そし
て触媒1の表面積は21m2-1であった。こうした酸
による処理を行うと,結晶化度の大幅な減少を起こすこ
となく(X線回折の測定から),ゼオライトのSiO2
/Al23 比が増大することが判明した。
【0020】実施例2 無変性クリノプチロライトのサンプル(50g)を,撹
拌しながら50℃で8時間,水酸化ナトリウム水溶液
(2M,500ml)中に懸濁させた。濾過によりサン
プルを回収し,脱イオン水で充分に洗浄した。この処理
したサンプルを,撹拌しながら25℃で40分,硫酸ア
ンモニウム水溶液(1M,1リットル)中に懸濁させ
た。濾過によりサンプルを回収し,脱イオン水で充分に
洗浄し,120℃で4時間乾燥し,次いで400℃で4
時間焼成した。この処理の後,変性クリノプチロライト
を触媒3と命名し,触媒3は26m2-1の表面積を有
することが見出された。こうした処理法を施すと,結晶
化度の大幅な減少を起こすことなく(X線回折の測定か
ら),ゼオライトのSiO2/Al23 比が増大するこ
とが判明した。
【0021】実施例3 無変性クリノプチロライトのサンプル(50g)を,撹
拌しながら60℃で48時間,リン酸水溶液(H2
4,1M,500ml)中に懸濁させた。この処理の
後,濾過によりサンプルを回収し,脱イオン水で充分に
洗浄し,120℃で4時間乾燥し,次いで400℃で5
時間焼成した。この変性クリノプチロライトを触媒4と
命名し,触媒4は75m2-1の表面積を有することが
見出された。こうした処理法を施すと,結晶化度の大幅
な減少を起こすことなく(X線回折の測定から),ゼオ
ライトのSiO2/Al23 比がかなり増大することが
判明した。
【0022】実施例4 以下に記載の酸処理と塩基処理の組み合わせを使用し
て,変性クリノプチロライトのさらなるサンプルを調製
した。無変性クリノプチロライトのサンプル(50g)
を,撹拌しながら50℃で8時間,水酸化ナトリウム水
溶液(2M,500ml)中に懸濁させた。濾過により
サンプルを回収し,脱イオン水で洗浄し,そして撹拌し
ながら60℃で15時間,希塩酸(0.5M,500m
l)中に懸濁させた。濾過によりサンプルを捕集し,脱
イオン水で充分に洗浄し,120℃で4時間乾燥し,次
いで400℃で5時間焼成した。こうして得られた変性
クリノプチロライトを触媒5と命名した。触媒5は無変
性クリノプチロライトの場合と同等のSiO2/Al2
3 比を有することが見出され,その表面積は60m2
-1であった。
【0023】固定層ダウンフローマイクロリアクター
(fixed bed downflow micro
reactor)を使用し,エテンの直接アミノ化に対
する有効性に関して触媒1〜5を以下のように試験し
た。エテンとアンモニアを予め混合しし(NH3/C2
4=4:1モル比),約1000h-1のガス空間速度
(20℃,1気圧にて測定)で供給した。背圧レギュレ
ーターを使用して,触媒反応器中の圧力を50気圧のト
ータル圧力に保持した。生成物を捕集し,標準的なガス
クロマトグラフィー法を使用して分析した。得られた結
果を表1に示す。
【0024】 表1 クリノプチロライト触媒によるエテンとアンモニアの転化 触媒サンプル番号 エテンの転化率(%) 1 7 2 15 3 17 4 18 5 18 表1に示されているように,触媒サンプル2,3,4及
び5を使用したときのエテンの転化率が,無変性クリノ
プチロライト触媒1の場合に比べて増大していることか
ら,変性クリノプチロライト触媒はエテンの直接アミノ
化に極めて有効であることがわかる。
【0025】全ての変性クリノプチロライト触媒に関
し,モノエチルアミンに対する選択性が極めて高いこと
が判明した。具体的にはモノエチルアミン対ジエチルア
ミンの比は20:1以上であった。
【0026】比較のため,エリオナイトゼオライトの水
素形態のサンプルを,触媒1,2,3,4,及び5と同
等の条件下にて試験した。この物質に関しては,約14
%のエテン転化率が得られ,モノエチルアミンに対する
選択性は,触媒2,3,4,及び5に関して得られた選
択性と同等であった。このことは,本発明の変性クリノ
プチロライト触媒が改良された触媒性能を与えることを
示している。
フロントページの続き (72)発明者 グラハム・ジヨン・ハツチングズ イギリス国ノース・ヨークシヤー デイー エル6 3ビーエイ,オズマザレイ,ノー ス・エンド 17 (72)発明者 テミストクリス・テミストクルース 南アフリカ共和国トランスバール,サンド トン,ブライアンストン,オールド・キル カレン・ロード 17 (72)発明者 リチヤード・ジヨージ・コツパースワイト 南アフリカ共和国トランスバール,ヨハネ スバーグ,パークタウン・ノース,サー ド・アベユー 14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エテンとアンモニアを反応させてエチル
    アミン類に転化させるプロセスにおける触媒として使用
    するための変性を施した天然クリノプチロライト(cl
    inoptilolite)であって,このとき生成す
    るエチルアミン類の50重量%以上がモノエチルアミン
    である前記変性天然クリノプチロライト。
  2. 【請求項2】 生成するエチルアミン類の70重量%以
    上がモノエチルアミンである,請求項1記載の変性天然
    クリノプチロライト。
  3. 【請求項3】 生成するエチルアミン類の90重量%以
    上がモノエチルアミンである,請求項1記載の変性天然
    クリノプチロライト。
  4. 【請求項4】 前記変性クリノプチロライトが,1Mよ
    り高い濃度の適切な無機酸を使用して,適切な処理温度
    にて24時間より長い処理時間にわたって天然クリノプ
    チロライトを処理することによって製造される,請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の変性天然クリノプチロラ
    イト。
  5. 【請求項5】 前記変性クリノプチロライトが,1Mよ
    り高い濃度から最高5Mまでの濃度の塩酸を使用して,
    40℃と80℃を含んで40〜80℃の処理温度にて2
    4時間より長い処理時間にわたって天然クリノプチロラ
    イトを処理することによって製造される,請求項4記載
    の変性天然クリノプチロライト。
  6. 【請求項6】 前記変性クリノプチロライトが,0.5
    Mより高い濃度の適切なアルカリを使用して,適切な処
    理温度で1時間より長い処理時間にわたって天然クリノ
    プチロライトを処理し;得られた生成物を洗浄し;そし
    て洗浄した生成物を,0.1Mより高い濃度の適切な無
    機酸を使用して適切な処理温度にて1時間より長い処理
    時間にわたって処理する;ことによって製造される,請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の変性天然クリノプチ
    ロライト。
  7. 【請求項7】 前記変性クリノプチロライトが,0.5
    Mより高い濃度から最高5Mまでの濃度の水酸化ナトリ
    ウムを使用して,30℃と80℃を含んで30〜80℃
    の処理温度にて,1時間より長い時間から最高48時間
    までの処理時間にわたって天然クリノプチロライトを処
    理し;得られた生成物を洗浄し;そして洗浄した生成物
    を,0.1Mより高い濃度から最高2Mまでの濃度の塩
    酸を使用して,40〜80℃の処理温度にて1時間より
    長い時間から最高48時間までの処理時間にわたって処
    理する;ことによって製造される,請求項6記載の変性
    天然クリノプチロライト。
  8. 【請求項8】 前記変性クリノプチロライトが,400
    ℃と500℃を含んで400〜500℃の適切な焼成温
    度にて3時間の適切な焼成時間にわたって焼成される,
    請求項4〜7のいずれか一項に記載の変性天然クリノプ
    チロライト。
  9. 【請求項9】 前記変性天然クリノプチロライトが,南
    アフリカ共和国ズールーランド産出の天然クリノプチロ
    ライトからスタートして製造される,請求項1〜8のい
    ずれか一項に記載の変性天然クリノプチロライト。
  10. 【請求項10】 (a) 変性天然クリノプチロライト
    を含んだ反応器にエテンとアンモニアを供給する工程; (b) 反応器中において,300℃と600℃を含ん
    で300〜600℃の温度,及び1気圧と100気圧を
    含んで1〜100気圧の圧力にて,変性天然クリノプチ
    ロライトの存在下でエテンとアンモニアを反応させる工
    程;及び (c) 得られた生成物を回収する工程;を含む,触媒
    の存在下でエテンとアンモニアを反応させて,反応器中
    に少なくとも50重量%のモノエチルアミンを含有した
    生成物を得るプロセス。
  11. 【請求項11】 前記触媒が請求項1〜9のいずれか一
    項に記載の変性天然クリノプチロライトである,請求項
    10記載のプロセス。
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