JPH05115713A - セラミツクスラリーの濾過方法 - Google Patents

セラミツクスラリーの濾過方法

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JPH05115713A
JPH05115713A JP27996891A JP27996891A JPH05115713A JP H05115713 A JPH05115713 A JP H05115713A JP 27996891 A JP27996891 A JP 27996891A JP 27996891 A JP27996891 A JP 27996891A JP H05115713 A JPH05115713 A JP H05115713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic slurry
beads
filter element
filtering
slurry
Prior art date
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Pending
Application number
JP27996891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kokichi Doi
孝吉 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH05115713A publication Critical patent/JPH05115713A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配管及びフィルターハウジング内におけるセラ
ミックスラリーの残留量を低減させる。 【構成】回転する円筒状フィルターエレメント8の濾過
面にセラミックスラリーSを高圧噴射し、セラミックス
ラリーS中の異物を濾過するセラミックスラリーの濾過
方法において、セラミックスラリーS中に一定のビーズ
を混入する。これにより、ビーズの容積分だけ死容積が
減少し、残留量を軽減できる。配管2等内に固着した粒
子はビーズにより分散され、配管2等内が洗浄される。
このとき、ビーズはフィルターエレメント8の濾過孔径
の2倍以上の直径を有するため、濾過面で捕捉され、ジ
ェット流により弾き飛ばされて目詰まりを生じさせな
い。また、ビーズは耐溶媒性があるためセラミックスラ
リーを変質させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶媒中にセラミック粒
子等の粉体が分散されたセラミックスラリーから凝集粒
子や粗大粒子を取り除く濾過方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所定速度で回転する円筒状フィル
ターエレメントの濾過面に所定角度でセラミックスラリ
ーを高圧噴射し、セラミックスラリー中の異物を濾過す
るセラミックスラリーの濾過方法が知られている(「配
管と装置」1989.5、1〜8頁)。
【0003】この濾過方法では、原液タンクから供給さ
れるセラミックスラリーを高圧噴射させるポンプ及び噴
射ノズルと、内部にフィルターエレメントを収納し、噴
射ノズルから噴射された高圧のセラミックスラリーをフ
ィルターエレメントの濾過面に所定角度で衝突させるフ
ィルターハウジングとを具備した濾過装置が採用され
る。そして、かかる濾過方法により、セラミックスラリ
ー中の凝集粒子や粗大粒子をフィルターエレメントの濾
過面で濾過できるとともに、セラミックスラリーのジェ
ット流により、濾過面に捕捉された凝集粒子等を濾過面
から弾き飛ばして目詰まりを防止することができ、同時
にセラミックスラリー中の粒子の分散をも行なうことが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の濾
過方法では、濾過装置における噴射ノズルでセラミック
スラリーを100kg/cm2 程度以上に高圧化する必
要性から、各構成品を連通させる配管内におけるセラミ
ックスラリーの流量を多くしなければならない。このた
め、比較的大きな内径の配管を採用する必要があり、死
容積となる配管内に大量にセラミックスラリーが残留し
やすかった。加えて、この濾過方法では、セラミックス
ラリーそのものによるフィルターエレメントの洗浄を効
率的に行なう必要性から、フィルターエレメントとフィ
ルターハウジングとの間に適当な空間を要し、この空間
がやはり死容積となって、フィルターハウジング内にも
大量にセラミックスラリーが残留しやすかった。よっ
て、この濾過方法では、原液タンクに投入したセラミッ
クスラリーを可及的に大量に射出工程等の次工程に送る
ことが困難であり、歩留りが悪かった。
【0005】また、この濾過方法では、配管内に残留し
たセラミックスラリーが時間の経過により淀みを形成
し、粒子が沈降して再凝集するため、配管壁面に大量に
固着した粒子の洗浄が困難であるという欠点を有してい
た。本発明は、上記従来の不具合に鑑みてなされたもの
であって、配管及びフィルターハウジング内におけるセ
ラミックスラリーの残留量を低減させたセラミックスラ
リーの濾過方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミックスラ
リーの濾過方法は、所定速度で回転する円筒状フィルタ
ーエレメントの濾過面に所定角度でセラミックスラリー
を高圧噴射し、該セラミックスラリー中の異物を濾過す
るセラミックスラリーの濾過方法において、前記セラミ
ックスラリー中に、前記フィルターエレメントの濾過孔
径の2倍以上の直径を有し、耐溶媒性のあるビーズを混
入することを特徴とするものである。
【0007】ビーズとしては、合成樹脂製、セラミック
製のものを採用することができる。ビーズの最大径は、
ポンプの弁座への噛み込みが問題とならない程度まで拡
大化できる。
【0008】
【作用】本発明のセラミックスラリーの濾過方法では、
セラミックスラリー中に一定のビーズを混入しているた
め、セラミックスラリーの高圧化を図るべく径が比較的
大きな配管を採用し、かつ噴射ノズルの洗浄を行なうべ
くフィルターエレメントとフィルターハウジングとの間
に適当な空間を要しても、ビーズの容積分だけ配管及び
フィルターハウジング内の死容積が減少し、配管及びフ
ィルターハウジング内に残留するセラミックスラリーを
低減することができる。
【0009】また、この濾過方法では、配管内にセラミ
ックスラリーが低減されてビーズとともに残留し、これ
により配管壁面に粒子が固着するが、固着した粒子は、
セラミックスラリーのジェット流により、フィルターエ
レメントの濾過孔径の2倍以上の直径を有するビーズの
衝突で素早くセラミックスラリー中に分散され、容易に
洗浄される。
【0010】これらのとき、ビーズは、フィルターエレ
メントの濾過孔径の2倍以上の直径を有するため、セラ
ミックスラリー中の凝集粒子等と同様に濾過面で濾過さ
れ、濾過面に捕捉される。そして、ビーズは、セラミッ
クスラリーのジェット流により、濾過面から弾き飛ばさ
れ、フィルターエレメントの目詰まりを生じることはな
い。また、ビーズは、耐溶媒性があるため、セラミック
スラリーを変質させることもない。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1、2を図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)まず、この濾過方法に供した濾過装置につ
いて説明する。この濾過装置は、図1に示すように、セ
ラミックスラリーSを収納し、内部に攪拌装置1aをも
つ原液タンク1に接続されている。かかる濾過装置は、
原液タンク1の底内面とインプット配管2により連通さ
れたポンプ3と、ポンプ3と連通し途中に複数の弁4が
設けられ端部が圧力ゲージ5と連通された複枝配管6
と、各弁4と連通された噴射ノズル7と、各噴射ノズル
7を所定の角度(図2参照)で外壁に保持し、内部に回
転可能な円筒状のフィルターエレメント8を収納するフ
ィルターハウジング9と、フィルターエレメント8の内
部と連通するフィルターハウジング9の中央底内面と連
通されたアウトプット配管10と、フィルターエレメン
ト8の外部と連通するフィルターハウジング9の外部底
内面と連通され弁11aをもつドレン配管11と、フィ
ルターエレメント8の外部と連通するフィルターハウジ
ング9の内面と連通され、フィルター室圧力ゲージ12
a及び圧力調整弁12bをもち、原液タンク1の上方内
面と連通するリターン配管12とからなる。
【0012】フィルターエレメント8としては、濾過孔
径が4μmのものを採用した。また、配管2、12は、
セラミックスラリーSの100kg/cm2 程度以上の
流量を確保すべく径が比較的大きなものを採用し、かつ
フィルターエレメント8の洗浄効率を確保すべくフィル
ターエレメント8とフィルターハウジング9との間には
適当な空間が形成されている。
【0013】そして、ポリアセタールからなり、直径が
30μmのビーズをフィルターハウジング9の死容積及
び全配管2、6、10、11、12の容積相当量の見か
け体積だけ用意し、これをエタノールを溶媒とする粉体
濃度20体積%のSi3 4 を主とするセラミックスラ
リーに混入した。このビーズを混入したセラミックスラ
リーを原液タンク1に収納し、攪拌装置1aにより攪拌
しつつ上記濾過装置により濾過を行った。すなわち、所
定速度で図2に矢印で示す方向に回転するフィルターエ
レメント8の濾過面に所定角度でセラミックスラリーS
を高圧で噴射し、セラミックスラリー中の凝集粒子及び
粗大粒子を濾過した。
【0014】このとき、この濾過方法では、ビーズの容
積分だけ配管2、6、10、11、12及びフィルター
ハウジング9内の死容積が減少しているため、配管2、
6、10、11、12及びフィルターハウジング9内に
残留するセラミックスラリーSを従来の1/2程度に低
減することができた。また、この濾過方法では、セラミ
ックスラリーSのジェット流により、配管2、6、1
0、11、12の壁面にビーズとともに固着した粒子を
ビーズの衝突で素早くセラミックスラリーS中に分散す
ることができ、メンテナンスが不要となった。
【0015】これらのとき、ビーズは、セラミックスラ
リーS中の凝集粒子等と同様にフィルターエレメント8
の濾過面で濾過され、濾過面に捕捉される。そして、ビ
ーズは、セラミックスラリーSのジェット流により、濾
過面から弾き飛ばされ、リターン配管12を経て原液タ
ンク1に戻される。よって、この濾過方法では、フィル
ターエレメント8の目詰まりを生じることはなかった。
また、ビーズは、耐溶媒性があるため、セラミックスラ
リーSを変質させることもなかった。 (実施例2)実施例2の濾過方法は、平均粒径100μ
mのSi3 4 焼結体をビーズとして採用し、このビー
ズを上記濾過装置におけるフィルターエレメント8とフ
ィルターハウジング9との間に死容積の約80%分充填
し、かつフィルターハウジング9とリターン配管12と
の連通口に50μmの孔をもつフィルターを設けたもの
である。他の構成は実施例1と同一である。
【0016】この濾過方法では、フィルターハウジング
9内に残留するセラミックスラリーSを従来の1/2程
度に低減することができた。また、この濾過方法では、
メンテナンスの不要、フィルターエレメント8の目詰ま
りがなかったこと、セラミックスラリーSの変質がなか
ったことにおいて、実施例1と同様の効果を奏すること
ができた。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のセラミッ
クスラリーの濾過方法では、セラミックスラリー中に一
定のビーズを混入しているため、配管及びフィルターハ
ウジング内におけるセラミックスラリーの残留量を低減
することができる。したがって、この濾過方法を採用す
れば、原液タンクに投入したセラミックスラリーを従来
よりも多く射出工程等の次工程に送ることができ、歩留
りを向上させることができる。
【0018】また、この濾過方法を採用すれば、セラミ
ックスラリーの残留による配管壁面への粒子の固着量を
軽減し、さらに固着した粒子をビーズにより除去するこ
とができるため、セラミックスラリーの種類変更等を容
易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の濾過方法に供した濾過装置の模式図で
ある。
【図2】実施例の濾過方法に供した濾過装置の一部拡大
平面図である。
【符号の説明】
1…原液タンク 26、10、11、1
2…配管 3…ポンプ 7…噴射ノズル 8…フ
ィルターエレメント 9…フィルターハウジング S…セラミックスラリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 33/58 24/38 33/70

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定速度で回転する円筒状フィルターエレ
    メントの濾過面に所定角度でセラミックスラリーを高圧
    噴射し、該セラミックスラリー中の異物を濾過するセラ
    ミックスラリーの濾過方法において、 前記セラミックスラリー中に、前記フィルターエレメン
    トの濾過孔径の2倍以上の直径を有し、耐溶媒性のある
    ビーズを混入することを特徴とするセラミックスラリー
    の濾過方法。
JP27996891A 1991-10-25 1991-10-25 セラミツクスラリーの濾過方法 Pending JPH05115713A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5733499A (en) * 1994-11-09 1998-03-31 Ngk Insulators, Ltd. Method for producing ceramic substrate
JP2017209742A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 三次元構造体の貫通流路を研磨するための方法およびデバイス
JP2017209741A (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 三次元構造体の貫通流路を研磨するための方法およびデバイス

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