JPH0511414U - インダクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 巻線作業を容易とし、位置決め、固定を容易
とするインダクター構造を提供する。 【構成】 絶縁性樹脂で成り、円周上の一部にギャップ
部２を有し、ギャップ部２の相対する面の延長上に一対
の突起３ａ，３ｂを設けたリング状の巻線枠１に巻線４
を施し、絶縁性樹脂で成る基板５の孔６に上記の突起３
ａ，３ｂを挿入し、固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、無線通信機器に用いられるインダクターの構造に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来例の斜視図を図３に示す。この従来例は、絶縁性樹脂で成るリング状の巻 枠１０に巻線１１が施され、端子電極１３ａ、１３ｂを有し絶縁性樹脂で成る基 板１２の表面に接着剤１４で固定されている。巻線１１の各端部はそれぞれ電極 １３ａ、３ｂに接続されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の構造ではリング状の巻線枠が小さく成るに従い巻線作業の難度が高く成 り、又、基板に固定する場合の位置決めが容易でなかった。 本考案の目的は、巻線作業を容易とし、位置決め、固定を容易とするインダク ター構造を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、絶縁性樹脂で成り、円周上の一部にギャップ部を有し、ギャップ部 の相対する面の延長上に一対の突起を設けたリング状の巻線枠に巻線を施し、絶 縁性樹脂で成る基板の孔に上記の突起を挿入し、固定するものである。 また本考案は、上記巻線枠、基板が磁性体粉又は誘電体粉を含有する絶縁性樹 脂で成るものである。

【０００５】

【作用】

本考案では、巻線枠にギャップ部が形成されているため、この巻線枠に巻線を 施す際、ギャップ部を通して線材を挿入できるため、閉じたリング状の巻線枠に 巻線を施す場合に比べ、巻線作業が極めて容易となる。 また、本考案では、巻線枠のギャップ部に突起を設け、基板に穴を設け、この 突起と穴とを合わせ、巻線枠を基板に装着するため、位置決め及び固定が容易で ある。

【０００６】

【実施例】

本考案に係る一実施例の分解斜視図を図１に、斜視図を図２に示す。 絶縁性樹脂で成るリング状の巻線枠１にはギャップ部２を有し、このギャップ 部２の相対する面には一対の突起３ａ、３ｂが設けてある。この巻線枠１には巻 線４が施してある。 また、絶縁性樹脂で成る基板５には孔６と電極７ａ、７ｂが設けてある。 この巻線４を施した巻線枠１の突起３ａ、３ｂは基板５の孔６に挿入され接着 剤６で固定されている。そして、巻線４の各端部は基板５の電極７ａ、７ｂに接 続されている。

【０００７】

【考案の効果】

本考案によれば、巻線作業を極めて容易とすることができ、又基板への取り付 け時の位置決め、固定も極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る一実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案に係る一実施例の斜視図である。

【図３】従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１、１０ 巻線枠 ２ ギャップ部 ３ａ、３ｂ 突起部 ４、１１ 巻線 ５、１２ 基板 ６ 孔 ７ａ、７ｂ、１３ａ、１３ｂ 電極

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 絶縁性樹脂で成り、円周上の一部にギャ
   ップ部を有し、ギャップ部の相対する面の延長上に一対
   の突起を設けたリング状の巻線枠に巻線を施し、絶縁性
   樹脂で成る基板の孔に上記の突起を挿入し、固定したこ
   とを特徴とするインダクター。
2. 【請求項２】 上記巻線枠、基板が磁性体粉を含有した
   絶縁性樹脂で成ることを特徴とする請求項１に記載のイ
   ンダクター。
3. 【請求項３】 上記巻線枠、基板が誘電体粉を含有した
   絶縁性樹脂で成ることを特徴とする請求項１に記載のイ
   ンダクター。