JPH0511310U

JPH0511310U - 二重管型放電灯

Info

Publication number: JPH0511310U
Application number: JP6468891U
Authority: JP
Inventors: 広哉田原
Original assignee: 西堀稔
Priority date: 1991-07-19
Filing date: 1991-07-19
Publication date: 1993-02-12

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の二重管型放電灯は、１
本のスリーブで完全に防爆を達成する事をその目的とす
る。【構成】二重管型放電灯(A)は、発光管
(B)を外管(C)に収容した二重管型放電灯(A)において、
発光管(B)の周囲を囲繞するように円筒状セラミックス
リーブ(9)を配設した事を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、二重管型防爆放電灯の新規な構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から二重管型防爆放電灯にあっては、発光管の周囲を囲繞するようにガラススリーブを配設していたが、ガラススリーブでは発光管からの光を遮断するような事はないが、ガラススリーブが耐衝撃性に乏しいために完全に防爆するためにはガラススリーブを３重に重ねる必要があった。そのため、作業が繁雑となりコスト高を招くという欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、１本のスリーブで完全に防爆を達成する事を解決課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、『発光管(B)を外管(C)に収容した二重管型放電灯(A)において、発光管(B)の周囲を囲繞するように円筒状セラミックスリーブ(9)を配設した事を特徴とする』ものであり、これにより、１本のスリーブで完全な防爆構造とする事ができた。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の二重管型放電灯(A)を図示実施例に従って説明する。(1)は封体で、石英ガラスにて構成されており、両側にピンチシール部(2)が形成されていてその中央部分が球体部(3)となっているダブルエンド型のものである。勿論、図示していないが、封体は、一方だけにピンチシール部が設けられたシングルエンド型の封体を収納してもよい。

【０００６】図のダブルエンド型の発光管(B)では、電極(6)は、軸部(4)と巻線部(5)とで構成されており、その基端部がピンチシール部(2)にそれぞれ埋設されており、基端部はピンチシール部(2)においてモリブデン金属箔(7)にそれぞれ接続されている。ピンチシール部(2)から延出された軸部(4)は一直線上で互いに巻線部(5)が球体部(3)の中央部分にて対向するように配設されており、この部分が放電部となる。

【０００７】球体部(3)内には、白熱電球の種類に応じて各種ハロゲンガスや希ガスその他の成分が必要に応じて充填されている。

【０００８】ピンチシール部(2)内に埋設されているモリブデン金属箔(7)には中間リード棒 (8)が溶接され、外方に導出されている。この中間リード棒(8)はセラミック端子 (13)に立設されたステム(10)の外部リード棒(11)に溶接されて保持されている。外部リード棒(11)は、セラミック端子(13)の外部ピン(12)に接続されている。このようにして形成された二重管型放電灯(A)の外管(C)内は、通常は真空に保持されているが、たとえばネオン損失を防ぐためなど必要に応じてネオンガスその他必要なガスを充填してもよい。又、二重バルブは、例えば、エジソンベースの口金や、図のようにセラミックス端子(13)などに接着されて使用される。

【０００９】発光管(B)を囲繞するセラミックスリーブ(9)は、本実施例においては多結晶アルミナ(Al₂O₃)管が使用される。拡散光源として要求の場合、フロスト状態で使用され、クリヤー仕様の場合はケミカルポリッシングされたアルミナスリーブが使用される。フロスト仕様かクリヤー仕様かは、組み立て時にフロスト仕様のセラミックスリーブ(9)か、クリヤー仕様のセラミックスリーブ(9)かを選択するだけでよい。

【００１０】セラミックスリーブ(9)は耐衝撃性に優れているので、発光管(B)が点灯中に例えば電極の欠損による破裂を起こした場合、破裂したガラスの破片を１本だけてで受け止める事が出来るので、ここではセラミックスリーブ(9)は１本だけ使用すれば足る。セラミックスリーブ(9)は、組み立て時、外管(C)に収納され、その固定方法は、図に示すように中間リード棒(8)にスポット溶接したリング状の支持部材(8a)(8b)にて上下から挾持されるようになっている。(8c)は支持部材(8a) (8b)の嵌合突部である。

【００１１】又、セラミックスリーブ(9)は、発光管(B)が加熱発光すると熱せられて波長の長い赤味がかった可視光線やそれより波長の長い赤外線を多量に放出するため、赤成分の光を増してくれる働きを持つ。それ故、発光管(B)に赤色光成分が不足する希土類系ハライドを使用した場合、多結晶セラミックスリーブ(9)が加熱されて前述のように多量の赤色放射を行うと同時に有害な紫外線をカットする事ができる。

【００１２】

【考案の効果】

叙述のように本考案の二重管型放電灯にあっては、発光管の周囲を囲繞するように耐衝撃性に優れた円筒状セラミックスリーブを配設したので、発光管が点灯中に破裂を起こしたとしても、破裂したガラスの破片を１本だけで受け止める事が出来、防爆用としてセラミックスリーブを１本だけ使用すれば足るという組み立て上、部品点数削減上での利点がある。

【００１３】又、セラミックスリーブは、発光管の発光によ加熱によって波長の長い赤味がかった可視光線やそれより波長の長い赤外線を多量に放出すると同時に有害な紫外線をカットする事ができ、赤色光成分が不足する希土類系ハライドを使用した発光管に対しては特に有効である。

【００１４】又、セラミックスリーブはフロストタイプのものとクリヤータイプのものがあるので、組み立て時に選択するだけでフロスト仕様の二重管型放電灯とクリヤー仕様の二重管型放電灯とを簡単に作り分ける事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の断面図

【符号の説明】 (A)…二重管型放電灯 (B)…発光管 (C)…外管 (1)…封体 (2)…ピンチシール部 (3)…球体部 (4)…軸部 (5)…巻線部 (6)…電極 (7)…モリブデン金属箔 (8)…中間リード棒 (9)…セラミックスリーブ (10)…ステム (11)…外部リード棒 (12)…外部ピン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】発光管を外管に収容した二重管型
放電灯において、発光管の周囲を囲繞するように円筒状セラミックスリー
ブを配設した事を特徴とする二重管型放電灯。