JPH0511303U - 回転陽極x線管 - Google Patents

回転陽極x線管

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JPH0511303U
JPH0511303U JP6496491U JP6496491U JPH0511303U JP H0511303 U JPH0511303 U JP H0511303U JP 6496491 U JP6496491 U JP 6496491U JP 6496491 U JP6496491 U JP 6496491U JP H0511303 U JPH0511303 U JP H0511303U
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JP
Japan
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permanent magnet
ray tube
anode
target
electromagnet
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Pending
Application number
JP6496491U
Other languages
English (en)
Inventor
幸一 鈴木
肇志 林
Original Assignee
株式会社日立メデイコ
日立デバイスエンジニアリング株式会社
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Publication date
Application filed by 株式会社日立メデイコ, 日立デバイスエンジニアリング株式会社 filed Critical 株式会社日立メデイコ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】回転陽極X線管の陽極の回転振動を抑制する。 【構成】回転陽極の回転軸を陰極側に延長し、絶縁物を
介して円筒状の永久磁石を取付け、外部に電磁石を配置
して、永久磁石との間に斥力または引力が働くようにし
て支承した構造にする。 【効果】回転振動を抑制することにより、回転寿命の延
長,X線写真の画質向上が達成できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は回転陽極X線管に係り、特に重い回転陽極の振動および振れの抑制に 関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の回転陽極X線管の一例を示す断面図である。図中、1は陽極を回 転させる駆動力を発生させるロータ、2は電子ビームに射突されて矢印A方向へ X線を放射する陽極のターゲット、3はターゲット2を支持する回転軸、4は回 転軸3を支える2個の球軸受、5は球軸受4を介してロータ1,ターゲット2, 回転軸3より成る陽極を回転自在に支持する固定部、6はガラス外囲器または中 間金属部、7a,7bは外囲器の陰極側および陽極側の絶縁物部、8は電子ビー ムを放出する陰極、9は回転磁界を発生させてロータ1に従ってターゲット2を 毎秒50〜180回転の高速度で回転させるステータコイルである。
【0003】 上記の如く構成された回転陽極X線管において、陰極8から放出された電子ビ ームは陽極と陰極間に印加された高電圧で加速されてターゲットに射突しターゲ ットからX線を放射すると同時にターゲット2を平均温度で1000℃以上温度 に加熱する。X線管内部は高真空に気密保持されているので、ターゲット2に蓄 積された熱の大部分は輻射伝熱により外部に放散される。しかし、ターゲット2 に蓄積された熱の一部分は熱伝導により回転軸3,球軸受4,固定部5を通して X線管の陽極側端部に伝えられ、この熱により球軸受4は約500℃に近い温度 になる。このため、熱膨張を考慮して球軸受4のすきまは30〜60μm(通常 の電動機用では5〜10μm)としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記の如く構成した回転陽極X線では、回転初期において室温で運転されると 、球軸受4のすきまが大きすぎるためにターゲット2は不安定な回転振動を起こ す場合があり、そのときは球軸受4に異常な荷重が作用し、球軸受4の摩耗が大 きくなり、また回転音も大きくなる。この結果、X線管の寿命が短くなると共に 、特にターゲット2の振動が大きくなると、X線管の焦点のぼけを招き、十分な 画質が得られないばかりでなく、微小焦点用の場合にはターゲット2の振動過大 はX線写真撮影上致命的な欠陥となっていた。 本考案の目的は、上記の問題を考慮して、従来の回転陽極X線管の陽極の振動 を抑制し、低騒音,長寿命の回転陽極X線管を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、回転陽極X線管の回転陽極の支持軸を陰極側に延長し、その先 端部に絶縁物を介して永久磁石を同軸に固定し、その永久磁石の外周を真空容器 を介して囲むように電磁石を配設し、両磁石間に互いに斥力または引力が生じる ように構成することにより達成できる。
【0006】
【実施例】
本考案の一実施例を図1と図2を用いて説明する。 図1は本考案の一実施例である回転陽極X線管の断面図である。図3と共通す る部分については同じ符号を用いることにする。ターゲット2を支持する軸3を 陰極8側に延長し(延長部を3aとする)、その延長部3aの先端に絶縁物10 を結合し、その絶縁物10の外周にリング状の永久磁石11を同軸に嵌合・固定 する。さらに、永久磁石11の外周を囲むようにリング状の電磁石12が絶縁物 の陰極側外囲器7aを介し配設されており、永久磁石11と電磁石12の間に互 いに斥力または引力が生じるようにしてある。また、永久磁石11を取付けた部 分は接触摺動子13を介し、外囲器外に接地した構成にしてある。このように構 成することにより、X線管の陽極の振動に対し、電磁石12から回転陽極端部 (陰極側)に、振動方向とは逆方向に任意に適当な斥力または引力を加えて振動 を抑制しようとするものである。
【0007】 図2は図1の要部横断面図である。永久磁石11は4極のもので、ターゲット 2と一体となって回転する。電磁石12は4極のステータで、各磁極に付勢用の コイルが巻かれている。この電磁石12は永久磁石11に斥力または引力を与え るために永久磁石11の回転に合わせた回転磁界を発生させる必要がある。この ため電磁石12には電磁石制御回路14と回転数検出回路15を接続し、回転数 検出回路15でターゲット2の回転数を検知し、電磁石制御回路14により前記 回転数に合わせた回転磁界を発生するようにする。回転数検出回路15は、陽極 の回転数を検知する回転センサ部分を持つ。この回転センサ部分としては、他に X線管の回転振動を測定して、その振動周波数分析から回転数を見出す手段を用 いてもよい。電磁石制御回路14は、回転磁界の周波数を変える手段と、回転磁 界の強さを変える手段を具備し、永久磁石11の回転に合わせて、永久磁石11 に及ぼす斥力または引力を変えられるようにする。また、電磁石制御回路14に は永久磁石11と電磁石の回転磁界との位相差をなくすための位相差変更手段を 具備させることにより、永久磁石11と電磁石12との間の斥力または引力の調 整は容易になる。
【0008】 次に、陽極の回転振動の抑制について説明する。陽極のロータ1に回転駆動力 を与えて高速回転させた後、ターゲット2の回転振動が大きい場合には、電磁石 12を付勢し、前記永久磁石11に斥力または引力を与えて振動の低減をはかる 。先ず、回転数検出回路15でターゲット2の回転数を検出し、電磁石制御回路 14により電磁石12を付勢し永久磁石11の回転数に合わせた回転磁界を作る 。この結果、永久磁石11と電磁石12の間には斥力または引力が働くが、適当 な斥力または引力が働くようにするため、位置変更手段で両者の位相差の調整を 行うか、回転磁界の強さを変える手段で回転磁界の強さを変更するか、または両 者を調整するかして、斥力または引力の調整を行う。斥力または引力を適当な値 にすることにより回転振動は低減される。
【0009】 以上の説明は、回転数が高速になってから斥力または引力の調整を行ったが、 この操作は回転始動からも可動であるので、回転始動から停止までの回転振動を 抑制することも可能である。
【0010】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、回転陽極X線管全体の振動を任意にかつ 効果的に抑制することができ、その結果球軸受に作用する動的荷重も軽減されて 球軸受の長寿命化が達成され、長期間良好な画質のX線写真が得られる効果があ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の回転陽極X線管の断面図であ
る。
【図2】本考案実施例の要部横断面図である。
【図3】従来の回転陽極X線管の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ロータ 2 ターゲット 3 回転軸 3a 回転軸 4 球軸受 5 固定部 6 外囲器 7a 絶縁物製外囲器 7b 絶縁物製外囲器 8 陰極 9 ステータコイル 10 絶縁物製回転軸 11 永久磁石 12 電磁石 13 接触摺動子 14 電磁石制御回路 15 回転数検出回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間部が金属またはガラス、両端がガラス
    またはセラミックスより成る真空外囲器を有するととも
    に、該外囲器の内部に陰極と陽極を対向配置する回転陽
    極X線管において、回転陽極のターゲットを支持する軸
    を陰極側に適度に延長し、その先端部に絶縁物を介して
    永久磁石を固定し、その周囲に真空容器を介して該永久
    磁石に任意の力を及ぼすように電磁石を配設したことを
    特徴とする回転陽極X線管。
  2. 【請求項2】前記永久磁石部を摺動接触子を介し、外囲
    器外に接地したことを特徴とする請求項1記載の回転陽
    極X線管。
JP6496491U 1991-07-23 1991-07-23 回転陽極x線管 Pending JPH0511303U (ja)

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JP6496491U JPH0511303U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 回転陽極x線管

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JP6496491U JPH0511303U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 回転陽極x線管

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Publication Number Publication Date
JPH0511303U true JPH0511303U (ja) 1993-02-12

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JP6496491U Pending JPH0511303U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 回転陽極x線管

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