JPH05111919A - プログラム制御によるフアイバ分配装置及びフアイバトウのバンドの整列状態を維持する方法 - Google Patents

プログラム制御によるフアイバ分配装置及びフアイバトウのバンドの整列状態を維持する方法

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JPH05111919A
JPH05111919A JP25813691A JP25813691A JPH05111919A JP H05111919 A JPH05111919 A JP H05111919A JP 25813691 A JP25813691 A JP 25813691A JP 25813691 A JP25813691 A JP 25813691A JP H05111919 A JPH05111919 A JP H05111919A
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fiber
roller
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creel
band
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JP25813691A
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English (en)
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L Staydl Richard
リチヤード・エル・スタイドル
C Swope David
デーヴイツド・シー・スウオープ
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Milacron Inc
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータ制御によるファイバ分配機械内
でファイバ分配ヘッドがクリール組立体に関して動くと
き、ファイバトウの整列状態を維持すると共に、該トウ
が損傷する可能性を軽減するのに十分な角度が得られる
ようにすること。 【構成】 コンピュータ制御によるファイバ分配機械1
0内でファイバトウ38が該トウの供給源とファイバ分
配ヘッド36との間を移動するとき、ファイバトウバン
ド62の整列状態を維持するため、一対の再方向決めロ
ーラ64、66が設けられ、そのローラの少なくとも1
つはトウの供給源に関してファイバ分配ヘッドに命令さ
れた動きに関係する程度だけ、自動的にかつ駆動可能に
旋回され、該供給源とファイバ分配ヘッドとの間でファ
イババンドの整列状態を維持し、その結果、ファイババ
ンドがその上を通るとき、ファイババンドに直角でかつ
その幅を横断するベクトルが再方向決めローラの縦回転
軸線に対して平行であるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファイバトウ(fiber
tows)を構造要素に供給するコンピュータ制御によるフ
ァイバ分配機械に関するものである。より具体的には、
本発明は、ファイバ供給源と、ファイバトウを供給する
ためにコンピュータプログラム制御下で動く工具との間
をファイバトウが進むとき、該ファイバトウの整列状態
を維持することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】背景技術の一例として、コンピュータ制
御によるファイバ分配機械は、個々のファイバトウから
成るバンドを張力の下でファイバ分配ヘッドのような工
具に供給するクリール組立体(creel assembly)を備え
ている。ファイバ分配ヘッドは、例えば、ロボット手首
に取り付けられ、このためプログラム制御の下、各種の
空間方向に向けて動くことが出来る。ファイバ分配ヘッ
ドが動くのに伴ない、ファイバトウは、例えばマンドレ
ルに供給され、翼型のような構成要素を構成する。典型
的に、クリール組立体は、ファイバ分配ヘッドから離間
されており、このためファイバ分配ヘッドがクリール組
立体に関して顕著に動くのを許容する。しかし、ファイ
バ分配ヘッドはクリール組立体に関して各種のパターン
にて動くため、その間のファイバトウのバンド(band)
が捻れかつ屈曲する可能性がある。この目的のため、ト
ウのバンドは、該バンドをクリール組立体とファイバ分
配ヘッドとの間で案内する一対の再方向決めローラに沿
って進むようにし、これら再方向決めローラはその回転
軸線に対して垂直な軸線を中心として旋回可能であるよ
うにしてあるため、ファイバ分配ヘッドの動きに伴なっ
てトウに加わる張力により、再方向決めローラはファイ
バトウの整列状態を維持しかつトウの損傷を軽減し得る
ような方法にて旋回する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トウに加えら
れる張力が比較的小さく、又はトウプレグが粘着性であ
る場合、再方向決めローラの一方又は双方は十分に旋回
せず、その結果、ファイバトウが損傷され、又は機械が
停止する可能性がある。例えば、再方向決めローラの旋
回が不十分である場合、1又は2以上のトウは相互に、
又はローラの端縁に対して擦られ、或はローラから完全
に離脱する可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファイバ分配
ヘッドが動くとき、再方向決めローラが十分に旋回しな
い状態を解消するものである。この目的のため、本発明
の原理に依れば、一方又は双方の再方向決めローラはコ
ンピュータ制御下、駆動可能にかつ自動的に旋回され
て、クリール組立体に関するファイバ分配ヘッドのプロ
グラム制御による動きに関係した角度となる。より具体
的には、コンピュータ制御装置がかかるファイバ分配ヘ
ッドの命令された動きを補正するために必要とされる再
方向決めローラの旋回角度を計算する。次に、一方又は
双方の再方向決めローラはその計算された旋回角度に従
って駆動可能に旋回され、再方向決めローラ上を通るフ
ァイバトウの整列状態を維持する。
【0005】理解され得るように、コンピュータ制御に
よるファイバ分配機械のユーザは、典型的に、ファイバ
分配ヘッドを支持するロボット手首の中心点のような機
械のフレームに関する選択されたトウの供給点を画成す
るいわゆる世界座標内にコンピュータ制御をプログラム
化する。コンピュータプログラムはこれら世界座標入力
を制御し、これらをユーザによって入力される各対の世
界座標間で複数の増分工具経路に分割し、機械の各種の
部品の複数の増分動作を画成する。この増分動作によ
り、ファイバトウは対の世界座標間に供給される。従っ
て、ユーザは機械の微小な動き毎にプログラム化した
り、ユーザが入力する世界座標の動作を実現するために
必要な多数の調節、計算及び変換の必要がない。一例と
して、ユーザが2つの世界座標を入力する間にファイバ
トウを供給するためには、コンピュータ制御装置は数十
の増分命令信号を発生させ、その結果、ファイバ分配ヘ
ッドは2つの点の間を横断するとき、何回もその位置を
変化させる。従って、再方向決めローラもこれに応じて
旋回させなければならない。
【0006】望ましくは、再方向決めローラの適当な旋
回角度は、ファイバ分配ヘッドを増分的に動かすコンピ
ュータ制御装置により発生される同一の増分命令信号に
基づいて計算される。本発明に依れば、コンピュータ制
御によるファイバ分配機械のユーザは、ヘッドの各増分
的動きに対して再方向決めローラの旋回角度に関して制
御装置をプログラム化するという非常に困難で誤差の生
じ易い作業を行なう必要がない。コンピュータ制御装置
が再方向決めローラの所望の旋回角度を自動的にかつ正
確に画定し、これに応じて、一方又は双方の再方向決め
ローラの旋回角度を駆動可能に調節する。
【0007】上記のことから、ファイバ分配ヘッドがク
リール組立体に関して動くとき、トウに作用する張力が
比較的小さい場合、及び/又はトウプレグが粘着性であ
る場合であっても、一方又は双方の再方向決めローラは
自動的に旋回し、ファイバトウの整列状態を維持すると
共に、該トウが損傷する可能性を軽減するのに十分な角
度が得られる。
【0008】
【実施例】本発明の上記及びその他の目的並びに利点
は、添付図面及び以下の詳細な説明から明らかになるで
あろう。
【0009】本明細書の一部を構成する添付図面は本発
明の実施例を図示するものであり、本発明の上記全体的
な説明、及び以下の詳細な説明と共に、本発明の原理を
説明する働きをするものである。
【0010】本発明の説明のため、プログラム制御によ
る第1のファイバ分配機械の一実施例について詳細に説
明する。以下に説明する機械10は、本発明の譲受人で
あるシンチナティ・ミラクロン・インコーポレーテッド
(Cincinnati Milacron Inc.,)から入手可能なモデル
T3−886ガントリーシリーズ産業用ロボットとする
ことが出来る。通信線110を介して機械10と連通す
る制御装置120はシンシナティ・ミラクロンからその1
986年1月28日付けで改訂された文献No.CTL−45
2「シンシナティ・ミラクロン・アクラマティク(Acrama
tic)975−Cの特徴の説明」に記載された、該シン
シナティ・ミラクロン社から同様に入手可能であるアク
ラマティク975−C CNCとすることが出来る。こ
の文献No.CTL−452は引用して、本明細書の一
部に含める。ファイバを分配するためには、制御装置と
して機械No.A975−Fを使用することが可能であ
る。機械10は本発明の譲受人が譲受けた米国特許第4,
872,619号の明細書に更に詳細に記載されている。上記
米国特許第4,872,619号の開示内容は引用して本明細書
に含めてある。
【0011】図1及び図2に関して機械10を説明す
る。ファイバ分配機械10は、一対の水平方向側部材1
4を固定状態に支持し、機械フレームを画成する複数の
垂直支持スタンド又はパイロン12を備えている。通路
16が各側部材14に固定状態に固着されている。スロ
ット溝付きの水平方向ガントリー又はキャリッジ18が
ガントリー18に剛性に固定したスライド20により、
側部材14の通路16上に摺動可能に支持される。ガン
トリー18が垂直支持スタンド12に関して水平方向に
動くことにより、機械10のX軸線の動作が画成され
る。
【0012】十字スライド22はガントリー18上に可
動に支持される。この目的のため、十字スライド22は
ガントリー18に固定状態に取り付けられた通路26上
に摺動可能に支持されるスライド24(一方のみ図示)
を備えている。十字スライド22が通路26に沿ってガ
ントリー18に関して水平方向に動くことはY軸線の動
作として画成される。
【0013】十字スライド22は、スロット付きガント
リー18内を垂直方向に動いて、Z軸線の動作を画成す
る前腕30を含むサドル28に対する支持手段を提供す
る。前腕30の端部には、工具板34を有する多軸ロボ
ット手首32が支持されている。該工具板34には、ヘ
ッドストック42及びテールストック44のようなマン
ドレル装置により回転可能に又は固定状態に支持された
マンドレル40上に複数のファイバトウ38を配置する
ファイバ分配ヘッド又は工具36(図2)が取り付けら
れている。図2に概略図で示すように、ファイバ分配ヘ
ッド36は、裁断、クランプ、再始動装置46、及びフ
ァイバトウ38をマンドレル40上に押し付け、翼型の
ような構成要素を形成する加圧部材48を備えている。
適当なファイバ分配ヘッド36の一例は、1989年12月4
日付けで出願し、本発明の譲受人が譲受けた米国特許第
07/445,201号「ファイバ分配ヘッド」の明細書に記載さ
れている。該米国特許第07/445,201号の開示内容は引用
して本明細書に含めてある。
【0014】良く理解され得るように、手首32を作動
させる駆動機構(図示せず)が前腕30内に設けられて
いる。前腕30及び手首32は本発明の譲受人が譲受
け、その開示内容を引用して本明細書に含めた米国特許
第4,068,536号の明細書に記載されたた直列ロール型式
とすることも出来る。手首32は又ロール−ベンド−ロ
ール型式としてもよい。多軸手首32の動作は機械10
の動作ピッチ(D)、ヨー(E)及びロール(R)軸線
を画成する。
【0015】クリール組立体52が前腕30と共に動き
得るように該前腕30に取り付けられており、機械10
のピッチ、ヨー及びロール動作の結果、クリール組立体
52とファイバ分配ヘッド36との間には、相対的動作
が生じる。
【0016】エポキシのような母材を含浸させたグラフ
ァイトファイバのような強化ファイバ材料から成る複数
のスプール56がクリール組立体52の軸線54上に回
転可能に支持されており、これにより複数のファイバト
ウ又はトウプレグ38を提供する。各トウ38は直線状
に可動であるダンサーロールのようなそれぞれの張力維
持ローラ58上を列を成して進む。ローラ58を使用し
て、トウ38を案内すると共に、クリール組立体52の
中心軸54はコンピュータ制御装置120からの張力命
令信号に応答して、サーボ駆動され、トウ38がクリー
ル組立体52からファイバ分配ヘッド36に進むとき、
該トウ38の張力を維持する。
【0017】各トウ38は、クリール組立体52と関係
しかつ前腕30に固定された溝付きローラ60上を個々
に進み、トウ38を平行にしてバンド62を形成する。
次に、トウバンド62は一対の旋回可能な再方向決めロ
ーラ組立体64、66に沿って列を成して進み、クリー
ル組立体52とファイバ分配ヘッド36との間を案内さ
れる。
【0018】図2及び図5に図示するように、クリール
組立体52と関係する供給側の再方向決めローラ組立体
64は、クリールブラケット70に回転可能に取り付け
られた再方向決めローラ68を備えており、一方、該ブ
ラケット70は前腕30上に回転可能に取り付けられ
る。同様に、ファイバ分配ヘッド36と関係するヘッド
側の再方向決めローラ組立体66は外側支持ブラケット
74に回転可能に取り付けられた再方向決めローラ72
を備えており、一方、該ブラケット74は支持ブラケッ
ト76を介して分配ヘッド36に回転可能に取り付けら
れる。再方向決めローラ68、72の各々は各々トウ3
8がその上を進むとき、それぞれの縦軸線78、80を
中心として回転可能であるようにそのそれぞれのブラケ
ット70、74に回転可能に取り付けることが望まし
い。一方、ブラケット70、74の各々は、そのそれぞ
れの構造体に回転可能に取り付けており、再方向決めロ
ーラ組立体64、66の各々は、図2に矢印86で図示
するように、関係するローラ68、72の端縁に正接す
る(それぞれ図5の点E及びBにて)と共に、そのそれ
ぞれの縦回転軸線に対して垂直な軸線82、84を中心
として枢動する。
【0019】図示しないが、再方向決めローラ68、7
2の各々は、上述の米国特許第4,872,619号の図6に図
示するような別個にかつ独立的に回転可能である複数の
単一の溝付きローラ部分を備えることが出来、これによ
り各トウ38はバンド62内の他のトウ38から独立し
た速度にてその上を進む。
【0020】理解され得るように、分配ヘッド36が空
間内で動くと、ファイバトウ38のバンド62は多くの
場合、非常に急速にその方向を変化させ、場合によって
は、捻れることもある。バンド62は点D(図5)にて
供給側の再方向決めローラ組立体64から出て、点C
(図5)にてヘッド側再方向決めローラ組立体66に入
り、各トウ38の縦軸線がそれぞれのローラの回転縦軸
線(78又は80)に対して垂直となるようにすること
が望ましい。換言すれば、バンド62の幅は、該バンド
が68から去って、ローラ72に入るとき、再方向決め
ローラの縦軸線に対して平行となるようにする。トウ3
8に作用する張力が極めて大きく、トウ38が非常に粘
着性でない場合、分配ヘッド36が動くとき、張力のみ
によりブラケット70、74は十分に旋回されて、かか
る整列状態を維持することが可能となる。
【0021】しかし、特に、トウの張力が小さく、又は
トウプレグが粘着性である場合、ブラケットは常に正確
な斜め方向に旋回するとは限らない。再方向決めローラ
が適正に旋回しない場合、1又は2以上のトウは損傷
し、又は機械が停止する。例えば、再方向決めローラ6
8、72の一方が十分に旋回しない場合、1又は2以上
のトウ38は相互に又はローラの端縁89(図4)に対
して擦り合い、或はローラから完全に脱落する可能性が
ある。
【0022】かかる問題点を軽減するため、ヘッド再方
向決めローラ組立体66には、サーボモータ組立体90
を設け、以下に説明するように、制御装置120からの
旋回制御信号に応答して該モータ組立体90が再方向決
めローラ組立体を駆動可能に旋回する。サーボモータ組
立体90はサーボモータ92(分配ヘッド36に結合し
たブラケット76で支持したモータのような)を備え、
モータ90及びブラケット74に取り付けられたプーリ
96、98に結合されたベルト74を介して再方向決め
ローラ組立体を駆動可能に旋回させることが出来る。釣
り合い重り100もブラケットに結合させる。
【0023】図6を参照すると、サーボモータ組立体9
0は制御装置120によりブラケット74の斜め方向へ
の旋回状態を監視し得るレゾルバ102を備えることが
望ましい。サーボモータ組立体90は又、ドライブ増幅
器104及び回転速度計106を有する従来の速度フィ
ードバックループを備えることも出来る。従来と同様
に、回転速度計106の出力は速度フィードバックルー
プ用のドライブ増幅器104に戻すことも出来る。ドラ
イブ増幅器104は手動で利得を設定する利得調節装置
(図示せず)を備えており、制御装置120からの所定
の旋回制御信号により、再方向決めローラ組立体が所定
の速度にて旋回するようにすることが望ましい。ドライ
ブ増幅器104は、釣り合い調節装置(図示せず)を更
に備えることが望ましく、該調節装置によりその偏倚力
を手動で設定し、制御装置120からの零ボルトの旋回
制御信号の結果、再方向決めローラブラケットの角速度
が零となるようにする。ヘッド再方向決めローラ組立体
66と関係するサーボモータ組立体90について多少詳
細に説明したが、同様のサーボモータ組立体90′を設
け、供給側の再方向決めローラ組立体64を所望通りに
旋回させることが可能であることが理解されよう。
【0024】制御装置120を利用して、機械10の動
作及びその他の機能を監視しかつ制御するが、これはデ
ジタルマイクロプロセッサに基づくコンピュータシステ
ムとして実現される。従って、制御装置120内で発生
される各種の命令信号はデジタル言語として実現され
る。制御装置120は主たる監視装置(又はブロックプ
ロセッサ)122と、サーボ監視装置124と、再方向
決めローラと、サーボ入力/出力モジュール(サーボI
/O)126と、符号128で示すようなその他のサー
ボI/Oモジュールと、装置の入力/出力モジュール1
30と、データ入力/出力モジュール132とを含む独
立的な複数のモジュールを備えており、これらは全て共
通な母線134により接続される。これらモジュールの
各々は、典型的に、インテル・コーポレーション(Intel
Corporation)から入手可能な80186マイクロプロ
セッサ及び周辺装置のようなモジュールの機能に必要と
される、マイクロプロセッサ、及び関係する周辺装置並
びに記憶装置を含んでいる。制御装置120は又、主た
る記憶装置136を備えており、この記憶装置136内
には、機械フレームに対して手首32の中心点W(図
5)を関係付ける世界座標(例えば、X、Y、Z、D、
E、R)を含むブロックにおける応用プログラム、及び
望ましくは、クリール組立体52に対する張力命令が格
納され、これらは全て機械10の全体的な作動サイクル
を集合的に画成し、これにより、マンドレル40上に構
成要素を画成する。記憶装置136内に格納された応用
プログラムは独立的な装置にて形成し、バルクデータ送
受信機138からデータ入力/出力モジュール132を
通じて装填することが出来る。ペンダント140が機械
10を手動で制御するための装置I/O130により母
線134に結合されている。
【0025】プログラムが最後となるまで、即ち、分配
ヘッド36の全ての動作が完了し、構成要素が画成され
るまで、記憶装置136内に格納された応用プログラム
は主たる監視装置122のマイクロプロセッサ装置14
2により実行される。この目的のため、主たる監視装置
122は、機械10の各動作軸線に対してスパン及び制
御信号(図7Aを参照)を発生し、以下に説明するよう
に、サーボ監視装置124はこの信号を利用して、サー
ボ制御モジュールの作用を制御するための位置命令信号
を反復的に増分変化させる。サーボI/O128は、実
際には、幾つかのモジュールにて構成し、これらは全て
集合的に各種のドライブ、アクチュエータ、センサ又は
レゾルバ、及びサーボ監視装置124からの命令信号に
応答して協働し、ヘッド38によりファイバトウ36を
マンドレル40に供給して構成要素を形成する機械10
の他の構成要素と全体的に連通する。
【0026】サーボ監視装置124は局部的な記憶装置
146内に格納されたサーボ処理プログラム(図7B及
び図7C参照)を実行する局部的なマイクロプロセッサ
144と、マスタサーボI/O(例えば、I/O128
内に収容されたサーボI/Oの1つをマスタサーボI/
Oとして選択することが出来る)からの中断命令に応答
する中断制御装置148とを備えている。マスタサーボ
I/Oからの中断命令に応答し、10ミリ秒毎といった
位置命令信号の変化が各軸線毎にサーボ監視装置124
によって設定され、サーボI/O128に配分される。
サーボ監視装置124は又、旋回命令信号(SCMD)
を発生させ、以下に説明するように、該信号はサーボI
/O126に結合されて旋回制御信号を発生させ、再方
向決めローラ組立体66及び/又は組立体64を適正に
旋回させる。
【0027】モジュール126と共通の母線134との
間の接続は二重ポート記憶装置150を介して行われ
る。モジュール126と装置内のその他のモジュールと
の間でて交換すべきデータは二重ポート記憶装置150
を介して非同期化状態に伝達される。局部的プロセッサ
152は局部的記憶装置156内に格納されたサーボ入
力/出力プログラム154を実行し(図7D参照)、再
方向決めローラ組立体を適当に旋回させる。
【0028】局部的プロセッサ152は、二重ポート記
憶装置150、記憶装置156、レゾルバインターフェ
イス158、160、及びドライバインターフェイス1
62、164と局部的母線166を介して連通し、これ
により、再方向決めローラ組立体の旋回角度を監視し、
サーボ監視装置124により発生されるSCMDに応答
して再方向決めローラ組立体を駆動可能に旋回させるた
めの旋回制御信号を発生させる。この目的のため、サー
ボモータ組立体90のレゾルバ102は、レゾルバイン
ターフェイス158を通じて位置情報を提供し、マイク
ロプロセッサ152は二重ポート記憶装置150内のS
CMDと共に、この情報を利用してドライバインターフ
ェイス162へのデジタル速度命令信号(VCMD)を
発生させ、該インターフェイスはVCMDをアナログ旋
回制御信号に変換し、ドライブ増幅器104を介してモ
ータ92に結合させ、従って、ヘッド側の再方向決めロ
ーラ組立体66のブラケット74を駆動可能に旋回させ
る。同様の構造は、レゾルバインターフェイス160及
びドライバインターフェイス164を介して供給側の再
方向決めローラ組立体64と関係するサーボモータ組立
体90′に関して設けることが可能である。説明の便宜
上、ヘッド再方向決めローラ組立体66の制御装置につ
いて説明するが、供給側の再方向決めローラ組立体64
を駆動可能に旋回させるための同様の構造をサーボI/
O126内に設けることが可能であることが理解されよ
う。
【0029】記憶装置136内に格納された応用プログ
ラムの作動中、再方向決めローラ組立体66を制御する
ための制御方法をフローチャートを参照しつつ説明す
る。図7Aのフローチャートには、記憶装置136内に
格納された位置及び機能を画成する応用プログラムに従
ってスパン及び制御信号を発生させる主たる監視装置1
22より実行される処理段階が図示されている。図7B
のフローチャートには、サーボ監視装置124により実
行され、主たる監視装置122により発生されるスパン
及び制御信号に基づいて、ヘッド36を位置決めする位
置命令信号を変化させる処理段階が図示されている。図
7Cのフローチャートには、本発明の原理に従い、サー
ボI/O126により利用され、再方向決めローラ組立
体を駆動可能に旋回させるための旋回命令信号(SCM
D)を発生させるサーボ監視装置124により実行され
る更なる処理段階が図示されている。最後に、図7Dの
フローチャートには、本発明の原理に従い、SCMDに
応答して、サーボI/O126のマイクロプロセッサ1
52により実行され、再方向決めローラ組立体を自動的
に位置決めし、これにより、ヘッド36の命令された動
きを補正する処理段階が図示されている。
【0030】図7Aのフローチャートの手順段階の処理
は、操作盤170のサイクル開始押しボタン(図示せ
ず)を操作することに応答して発生させるサイクル開始
信号により開始される。処理段階201にて、例えば、
世界座標内の工具(トウ供給ヘッド36)の2つの連続
的なプログラム位置間の直線状経路に沿った中間位置を
補間するために必要なデータが計算される。各軸線(例
えば、X、Y、Z、D、E及びR)内のスパン長さS
は、これら位置の世界座標データを基にして求められ
る。予めプログラム化した速度又は供給速度は記憶装置
136から呼び出し、各軸線に対するスパン長さ信号S
と共に、処理段階202−205にて更なる速度制御信
号が次のように計算される。
【0031】NI=ある段階の速度変化を画成する第1
及び最後の補間間時間中、部材が選択された軸線内で動
くべき距離Sのパーセント。
【0032】NB=補間増分距離が変化する距離Sのパ
ーセント。
【0033】NC=一定速度モード中の各補間時間中に
部材が動くべき距離Sのパーセント。
【0034】SD=プログラム化した速度から減速を開
始すべきスパン端部からの距離。
【0035】S、NI、NB、NC及びSDに対するこれら
の値は、記憶装置136内のバッファに格納され、サー
ボ監視装置によるスパンの実行中、サーボ監視装置12
4がアクセスする。
【0036】処理段階201−205の実行後、主たる
監視装置により行われる操作工程全体のサイクルは、決
定段階206にてスパン信号の終了が検出されることで
表示される動作の終了により制御される。サーボ監視装
置がここでEOSと称するスパンフラグの終了を設定し
ない場合、その手順はスパンが終了する(EOS=1)
まで処理段階206にてアイドル状態となる。段階20
1−205の手順は、前のスパンが終了する前に次のス
パンを実行し、次に、バッファに装填することの出来る
次の組のスパン及び制御信号を発生させる処理前の情報
を得ることが望ましい。
【0037】補間の完了後、処理段階208にて、現在
のスパンの終了を画成する位置が記憶装置136内に格
納されたプログラムの終了に対応するか否かが判断され
る。対応しない場合、図7Aの制御手順の実行が継続さ
れ、処理段階201に進み、次のプログラム化したスパ
ン用のデータを初期状態にする。このように、決定段階
208にて、プログラムの最後位置に達したと判断され
るまで、格納された動作プログラムが実行される。その
後、ファイバ分配プログラムの実行は停止するが、プロ
グラム全体は操作者の介在により再度実行することが可
能である。
【0038】サーボ監視装置124の軸線命令信号の処
理について図7Bを参照しつつ説明する。マスタサーボ
I/Oにより発生される中断信号に周期的に応答し、図
7Bのスパン増分補間手順が各軸線毎に実行され、位
置、及びその他のサーボ命令信号の変化をサーボI/O
モジュール128に出力する。
【0039】決定段階220にて、スパン増分補間法の
現在の実行がその現在のスパンに対する最初のものであ
るか否かが判断される。肯である場合、スパン変数は処
理段階222にて初期状態とされ、現在のスパンの最初
の増分の補間の準備を整える。スパンの長さの残りΔS
は、軸線スパン長さSに初期状態にする。増分ファクタ
Tの現在の値は段階速度ファクタNIに初期状態にす
る。最初の実行フラグSTRTは0に初期状態にし、減
速フラグは0に初期状態にする。現在のスパン増分補間
法の実施がそのスパンに対する最初のものでない場合、
処理段階222はスキップされる。決定段階224に
て、繰返しトグルIは1に設定され、命令された位置Δ
CMDにおける補間された変化に対する最初の繰返しで
あることを示すかどうが判断される。命令された位置Δ
CMDの各変化は2つの繰返しによって処理され、繰返
しは各々、命令された位置における全変化の半分を適当
なサーボI/Oに出力する。補間法は現在のスパンにお
ける進行状況をスパン長さの残りΔSの大きさとして記
録する。この大きさは各対の繰返しを行う毎に小さくす
る。
【0040】処理段階226にて、次の対の繰返しに対
する命令された位置の変化の大きさ(ΔCMD)が軸線
スパン長さSと現在の増分ファクタNTの値の積として
計算される。この方法の最初の実行を最初に繰返すと
き、増分ファクタNTは処理段階202において予補間
法により計算した処理速度ファクタNIに等しい値とな
る。決定段階228にて、命令された位置ΔCMDの変
化の大きさが残りのスパン長さΔSの現在の大きさと比
較される。命令された位置ΔCMDの変化が残りのスパ
ン長さΔSより大きく又は等しい場合、処理段階230
にて命令された位置ΔCMDの変化は残りのスパン長さ
ΔSに等しく設定される。この状態は現在のスパンの最
後のスパン増分補間に対応するため、第1のフラグは真
に設定され、スパンフラグEOSの終了も真に設定され
る(=1)。命令された位置の変化ΔCMDが残りのス
パン長さΔS以下である場合、処理段階230はスキッ
プされる。
【0041】処理段階232にて、残りのスパン長さΔ
Sの前の値から命令された位置の変化ΔCMDの大きさ
を差し引くことにより、残りのスパン長さΔSに対する
新たな値が計算される。処理段階234にて、問題とす
る軸線における絶対的な命令位置(ABSCMD)は、
現在のABSCMDとΔCMDの合計値に等しいように
計算される。段階236にて、X、Y、Zのピッチ、ヨ
ー及びロール軸線各々に対して計算されたABSCMD
命令は、公知の方法にて絶対的なジョイント命令(AB
SJOINT)に変換され、これにより、本発明の譲受
人に譲渡され、その開示内容を引用して本明細書の一部
に加えた米国特許第3,920,972号及び第3,909,600号の明
細書に記載されたように、機械10の各ジョイントに命
令し、加圧部材48が世界座標軸系の絶対的命令位置に
動くようにすることが出来る。段階238にて、段階2
34からのピッチ、ヨー及びロールのABSCMDデー
タを利用して、以下に説明するように再方向決めローラ
の絶対的ジョイント命令を計算する。
【0042】手順は段階240に進み、ここで、ジョイ
ント位置(ΔJOINT)命令の変化を各軸線毎に計算
し、図7Bの手順の前回の実行時に計算した絶対的ジョ
イント命令(ABSJOINTOLD)と各軸線毎の現在
の絶対的ジョイント命令(ABSJOINT)との差に
等しくなるようにする。 次に、段階242にて、ABS
JOINTOLDは現在のABSJOINTに等しく設定
し、図7Bの手順を通じて次の繰返し時に使用し得るよ
うにする。段階244にて、速度の送り前方成分
(VFF)は次のように計算される。
【0043】
【数1】 VFF(JOINT)(6)
(1)
【0044】GF ここで、GFは図7Dの段階410に関して説明するソ
フトウェアの利得定数である。
【0045】次に、手順は処理段階246に進み、ここ
でジョイント位置命令における第1及び第2の繰返し変
化、即ち、第1のジョイントCMD及び第2のジョイン
トCMDを計算する。これら命令は、#ジョイントCM
D(ここで#印は第1又は第2の該当するものを意味す
る)と称する。第1のジョイントCMDはΔジョイント
を2で割ることにより計算され、第2のジョイントCM
DはΔジョイントと最初のジョイントCMDとの差に等
しい。この計算自体はΔジョイントの割算の誤差をまる
める補正をする。処理段階248にて、繰返しトグルは
次の繰返しの準備として0に設定される。処理段階25
0にて、位置命令、第1のジョイントCMDの第1の繰
返し変化は、適当なサーボI/Oモジュールに装填され
る。再方向決めローラ組立体の場合、#ジョイントCM
Dは、旋回命令信号(SCMD)と称され、以下に説明
するように、サーボI/O126の二重ポート記憶装置
150に挿入され、再方向決めローラ組立体の旋回角度
を制御する。
【0046】位置命令、第2のジョイントCMDの第2
の繰返しの変化は、決定段階224にてIが0値である
ことを検出することで開始される。第1の繰返し後、次
の中断時、繰返しトグルフラグIの値は0となり、決定
段階252にて補間法が継続実施される。ここで、減速
フラグが真に設定され、補間が減速点SD又はそれ以上
に進んだことを示すかどうかが判断される。否であるな
らば、決定段階254にて実行が継続し、ここで残りの
スパン長さΔSが処理段階205にて予補間法により計
算した減速距離SD以上であるかどうかが判断される。
残りのスパン長さΔSが減速距離SD以上でない場合、
処理段階256にて実行が継続され、ここで減速フラグ
は真に設定され、一定速度フラグは偽に設定される。そ
の後、増分ファクタNTの新たな値が処理段階258に
て計算され、加速度/減速度の増分調整分NBだけ、増
分ファクタNTの大きさを小さくする。決定段階260
にて、増分ファクタNTの新たな値が処理速度ファクタ
I以下であるかどうかが判断される。肯である場合、
補間ファクタNTは処理段階206にて段階速度ファク
タNIに等しく設定される。否である場合、処理段階2
62はスキップされる。その後、処理段階264にて、
繰返しトグルフラグIが次の繰返しの準備として1に等
しく設定される。処理段階266にて、ジョイント位置
命令、第2のジョイントCMDの第2の繰返しの変化が
適当なサーボI/Oモジュールに装填される。増分ファ
クタNTの新たな値の結果、増分補間法の次の実行によ
り、より小さい増分命令Δジョイントが補間され、これ
により影響を受ける機械部材の速度を低下させる。
【0047】補間が減速度点まで進んでいなかった場
合、決定段階254からの実行は、段階268に進み、
ここで増分ファクタNTの大きさが加速度/減速度ファ
クタNBだけ増加される。決定段階270にて、増分フ
ァクタNTの新たな値は、処理段階204にて予補間法
方の実行中に計算された一定速度ファクタNCと比較さ
れる。増分ファクタNTが一定速度ファクタNCより大き
い場合、該ファクタは処理段階272にて、該一定速度
ファクタNCに等しく設定される。否である場合、処理
段階272はスキップされる。
【0048】あたかも1つの軸線に対するかのように、
ジョイント位置信号の変化について上記に説明したが、
この手順は各軸線毎に同時に行われる。従って、各種の
サーボI/O128は、該当する軸線に対するジョイン
ト命令(#ジョイントCMD)のそれぞれの補間の変化
を略同時に受け入れ、その結果、全ての軸線における動
きが調和される。即ち、各軸線内の動きは一定速度に加
速され、このため、それぞれの定速度又は送り速度が各
軸線毎に同時に達成される。同様に、減速も同時に実現
される。このように、主たる監視装置122は、これに
従って各軸線に対するスパン及び制御信号S、NI
B、NC及びSDの各種の値を計算する。
【0049】更に、スパン長さS(又は、これとは別に
回転角度)はそのそれぞれの軸線内の部材の前方又は後
方への動きを示す正又は負の値を示す。その結果、ジョ
イント位置信号(#ジョイントCMD)の繰返し変化は
動きの方向を示す正又は負の値の何れかとなる。
【0050】ユーザ(図示せず)は世界座標にデータを
入力し、制御装置120がこれら座標から機械の各種の
構成要素に対する絶対的ジョイント命令を発生させるこ
とが想起されよう。図1の機械10の再位置決めローラ
組立体を位置決めする目的にて、クリール組立体52に
関するヘッド36の動きを考慮する必要がある。この目
的上、手首32に対するピッチ(D)、ヨー(E)及び
ロール(R)の絶対的命令のみが必要であり、図5に図
示するように、局部的なX軸線に対する手首の中心線が
ページの内側を向いた状態で局部的座標フレーム(局部
的X、局部的Y及び局部的Z軸線)に関係付けられてい
る。クリール組立体52に関する手首の中心点Wを知る
ことにより、ヘッド36が制御装置120の命令にて動
くとき、ファイババンド62の整列状態を維持するため
の再方向決めローラ組立体64、66の適当な旋回角度
を計算することが可能となる。図7Cの手順はかかる計
算方法を述べるものである。
【0051】図7Cの手順を説明する前に、幾つかの用
語を次のように定義することが有用である。
【0052】1.BFRAME: 点Bにて、ファイバ
バンド62の座標フレーム(局部的X、Y及びZ軸線)
を手首の中心点Wに関係付ける4×4の方向決めマトリ
ックスであって、点Bがヘッド側の再方向決めローラブ
ラケット74の回転軸線84、及びヘッド再方向決めロ
ーラ72の円周上にあるマトリックスをいう。
【0053】2.EFRAME 点Eにて、ファイバ
バンド62の座標フレーム(局部的X、Y及びZ軸線)
を手首の中心点Wに関係付ける4×4の方向決めマトリ
ックスであって、点Eが供給側の再方向決めローラブラ
ケット70の回転軸線82、及び供給側再方向決めロー
ラ68の円周上にあるマトリックスをいう。
【0054】3.CFRAME 点Cにて、ファイバ
バンド62の座標フレーム(局部的X、Y及びZ軸線)
を手首の中心点Wに関係付ける4×4の方向決めマトリ
ックスであって、点Cがファイババンド62とローラ7
2との接触線の中心にて、ヘッドの再方向決めローラ7
2の円周に沿って位置するマトリックスをいう。
【0055】4.DFRAME 点Dにて、ファイバ
バンド62の座標フレーム(局部的X、Y及びZ軸線)
を手首の中心点Wに関係付ける4×4の方向決めマトリ
ックスであって、点Dがファイババンド62とローラ6
8との分離線の中心にて、供給側再方向決めローラ68
に円周上に位置するマトリックスをいう。
【0056】上記の各(−)FRAME方向決めマトリ
ックスは、次の形態にて形成することが可能である。
【0057】
【数2】
【0058】ここで、nx、ny及びnzは点(−)にお
ける局部的軸線xに沿った単位ベクトルのそれぞれx、
y及びz座標であり、ox、oy及びozは点(−)にお
ける局部的軸線yに沿った単位ベクトルのそれぞれx、
y及びz座標であり、γx、γy及びγzは点(−)にお
ける局部的軸線xに沿った単位ベクトルのそれぞれx、
y及びz座標であり、ρx、ρy及びρzは点(−)にて
世界的フレームの原点(手首の中心点Wにおける)から
点(−)における局部的な座標原点に向けた位置ベクト
ルである。
【0059】5.BTRANS 手首32の全ての角度
(D、E及びR)を零に設定したときの、分配ヘッド3
6に関する点Bの位置の4×4の変化マトリックスをい
う。
【0060】6.BT ヘッド側のブラケット
74の旋回角度をいう。
【0061】7.BC 供給側のブラケット7
0の旋回角度をいう。
【0062】8.WT 点B及びC間における
ヘッド側のローラ72を中心とするファイババンド62
の包み込み角度をいう。
【0063】9.WC 点D及びE間における
供給側ローラ68を中心とするファイババンド62の包
み込み角度をいう。
【0064】10.ROT 局部的軸線xを中心
として角度φにて回転する4×4の回転マトリックスを
いう。ここで、
【0065】
【数3】
【0066】11.ROT 局部的軸線yを中心
として角度φにて回転する4×4の回転マトリックスを
いう。ここで、
【0067】
【数4】
【0068】12.ROT 局部的軸線zを中心
として角度φにて回転する4×4の回転マトリックスを
いう。ここで、
【0069】
【数5】
【0070】13.TRzL 局部的軸線zに沿って
Lだけ動く4×4の並進マトリックスをいう。ここで、
【0071】
【数6】
【0072】次に、図7Cを参照して、再方向決めロー
ラ組立体の旋回命令(即ち、絶対的ジョイント)を計算
する手順(図7Bの段階238)について説明する。再
方向決めローラの手順は段階238にて開始し、決定段
階300に進み、ここで手順は機械10が始動している
場合、即ち、トウ38が最初に供給される場合、初期化
段階302に分岐する。段階302にて、変数BT、B
C、WT及びWCは全て零に設定される。機械10が段
階300にて始動していない場合、又は段階302が実
行されている場合、手順は段階304に進み、ここで、
次のように、局部的軸線zを中心とするヨー角度(E)
の回転マトリックス、局部的軸線yを中心とする90°
以下のピッチ角度(D−90°)の回転マトリックス、
及び局部的軸線xを中心とするロール角度(R)の回転
マトリックスをBTRANSに掛けることによりBFR
AMEが計算される。
【0073】
【数7】
【0074】 BFRAME=(ROTzE)(ROTy(D-90°))(ROTxR)(BTRANS)(7) ここで、BTRANSは、局所xにおける世界的フレー
ムに関するファイババンド62の単位ベクトルが[0.81
9 0.0 0.573]、局所yにおける世界的フレームに関
するファイババンド62の単位ベクトルが[0 1
0]、局所zにおける世界的フレームに関するファイバ
バンド62の単位ベクトルが[-0.573 0.0 0.819]、
及び点Bにおける世界フレームに関するベクトルが[1
7.10 0.014.10]である機械10に対する、点Bと手首
中心Wとの間の寸法上の関係に基づく定数である。その
結果、
【0075】
【数8】
【0076】となる。等式(7)の値は、表1に図示す
るようにBFRAMEのマトリックスの解答となる。
【0077】次に、図7Cの手順は段階306に進み、
ここで、次式に従い、局部的軸線xを中心として角度B
Tにて回転する回転マトリックス、及び局部的軸線yを
中心として角度WTにて回転する回転マトリックスをB
FRAMEに掛け、更に、z軸線に沿ってヘッド側再方
向決めローラ72の径(RDH)の正及び負の値だけ動
く並進マトリックスを掛けることにより、CFRAME
が計算される。
【0078】
【数9】
【0079】 CFRAME=(BFRAME′)(ROXy(WT))(TRz(RDH)) (9) ここで、
【0080】
【数10】
【0081】 BFRAME′=(BFRAME)(ROTx(BT))(TRz(-RDH)) (10) 等式(10)の値は、表1に示したBFRAME′のマ
トリックスの解答となる。等式(9)の値は同様に表1
に示したCFRAMEマトリックスの解答となる。
【0082】次に、手順は段階308に進み、ここで、
次式に従い、局所xを中心として角度BCにて回転する
回転マトリックス、局所yを中心として角度WCにて回
転する回転マトリックス、及びz軸線に沿って供給側の
再方向決めローラ68の径(RDS)の正及び負の値だ
け動く並進マトリックスをフレームに掛けることによ
り、DFRAMEが計算される。
【0083】
【数11】
【0084】 DFRAME=(EFRAME′)(ROTy(WC))(TRz(-RDS)) (11) ここで、
【0085】
【数12】
【0086】 EFRAME′=(EFRAME)(ROTx(BC))(TRz(RDS)) (12) 等式(12)の値は表1に示したEFRAME′マトリ
ックスの解答となる。等式(11)の値は同様に表1に
示したDFRAMEマトリックスの解答となる。
【0087】局所xにおける世界フレームに関するファ
イババンド62の単位ベクトルが[0 1 0]であ
り、局所yにおける世界的フレームに関するファイババ
ンド62の単位ベクトルが[1 0 0]、局所zに
おける世界フレームに関するファイババンド62の単位
ベクトルが[0 0 1]、及び世界フレームに関する
点Eの位置がベクトル[0 9.74 13.39]である機械
10の場合、EFRAMEのマトリックスは、点Eと手
首中心Wとの間の寸法上の関係に基づく定数であり、そ
の結果、
【0088】
【数13】
【0089】となる。
【0090】次に、図7Cの手順は段階310に進み、
ここで、点B、ローラ72の軸線80の中心点、及び点
Dを含む面がファイババンド62のベクトルに対して垂
直となるように、ヘッド側の再方向決めローラ組立体6
6のブラケット74の旋回角度BTの新たな値が計算さ
れる。角度BTの新たな値は、ファイババンドのベクト
ルと点Dから点Bまでのベクトルとの積が零に等しくな
るように設定することで次のように求められる。
【0091】
【数14】
【0092】ここで、Babの値は、段階304にて計算
したBFRAMEマトリックスから求められ、点Dの位
置ベクトルは、段階308にて計算したDFRAMEマ
トリックスからの[ρxρyρz]ベクトル値を利用し
て、[DP(1) DP(2)DP(3)]となる。次
に、手順は、角度BTがヘッド側の再方向決めローラ7
2が供給側の再方向決めローラ68の方向を向くような
値であるか否かを判断する。この目的上、段階312に
て、BROTの値が次のように計算される。
【0093】
【数15】
【0094】 BROT=(BFRAME)(ROT×(BT)) (15) ここで、BTには新たに計算した値を使用する。等式
(15)の値は、表1に示したBROTのマトリックス
の解答となる。その後、点Bにおける局所的zベクトル
と、点Eから点Bに向けたベクトルとの間の小数点積
(BDOTPRO)が段階314にて、一定のEFRA
MEマトリックスのρベクトル、及びBROTのγ及び
ρベクトルに基づき次のように計算される。
【0095】
【数16】
【0096】 BDOTPRO=(−B12 sinBT+B13 cosBT)(B14−0)+ (−B22 sinBT+B23 cosBT)(B24−9.74)+ (−B32 sinBT+B33 cosBT)(B34−13.39) (16) 次に、BDOTPROの計算値を決定段階316にて確
認し、その値が零以下である場合、再方向決めローラ7
2は誤った方向を向いていることを意味し、従って、段
階318にて、180°を加えて、BTを補正する。従
って、
【0097】
【数17】
【0098】 BT=BT+180° (17) となる。
【0099】段階316におけるBDOTPROが零以
下でない場合、又は段階318にてBTを補正した後、
新たに計算されたBTの値により、等式(10)を計算
し直すことにより、段階320にて最初にBFRAM
E′を計算し直し、次に、段階322にて、次の等式を
2回計算する2つの段階を繰り返してWTを計算するこ
とにより、WTの新たな値が計算される。
【0100】
【数18】
【0101】等式(18)を最初に演算した後に計算さ
れたWTの値を使用して、WTの最終値を2回目に計算
する場合、等式(18)を演算し、ニートンラプソン法
を利用して2つのループの近似値を求める。ここで、
【0102】
【数19】
【0103】及び
【0104】
【数20】
【0105】である。この場合、新たに計算したBFR
AME′のマトリックス、及び段階308にて計算され
たDFRAMEマトリックスのρベクトルを利用する。
【0106】次に、手順は段階324に進み、ここでB
T及びWTの新たな計算値により、等式(9)を用いて
CFRAMEを計算し直し、次いで段階326に進み、
ここで供給側の再方向決めローラ組立体64のブラケッ
ト70の旋回角度WCの新たな値を計算し、点C、ロー
ラ68の軸線78の中心点、及び点Eを含む面がファイ
ババンド62に対するベクトルに対して垂直であるよう
にする。角度BCの新たな値は、段階310で計算され
たBTの新たな値と同様の方法で求める、即ち、ファイ
ババンドのベクトルと、点Eから点Cまでのベクトルと
の積が零に等しいように設定する。その結果、
【0107】
【数21】
【0108】となる。
【0109】ここで、値Eabは、一定のEFRAMEマ
トリックスの値であり、点Cの位置ベクトルは、段階3
24にて計算し直したCFRAMEマトリックスからの
[ρx ρy ρz]ベクトル値を利用する[CP
(1) CP(2) CP(3)]である。
【0110】次に、手順は進み、ヘッド再方向決めロー
ラ68がヘッド再方向決めローラ72の方向を向いてい
る角度BCであるかどうかが判断される。この目的上、
EROTの値は段階328にて計算し、その結果、
【0111】
【数22】
【0112】 EROT=(EFRAME)(ROTx(BC)) (22) となり、BCの値が新たに計算される。等式(22)の
値は表1に掲げたEROTマトリックスの解答となる。
その後、Eにおける局部的なzベクトルと、点Eから点
Bまでのベクトルとの小数点積(EDOTPRO)は、
一定のEFRAMEマトリックスのρベクトル及びER
OTのγ及びρベクトルに基づいて次のように段階33
0にて計算される。
【0113】
【数23】
【0114】 EDOTPRO=(−E12 sinBC+E13 cosBC)(E14−0)+ (−E22 sinBC+E23 cosBC)(E24−9.74)+ (−E32 sinBC+E33 cosBC)(E34−13.39) (23) 次に、EDOTPROの計算値を決定段階332にて確
認し、その値が零以下である場合、再方向決めローラ6
8は誤った方向を向いていることを意味し、従って、段
階334にて180°を加えることによりBCを補正す
る。従って、
【0115】
【数24】 23BC=BC+180°
【0116】となる。
【0117】段階332にてEDOTPROが零以下で
ない場合、又は段階334にてBCを補正した後、先ず
BCの新たに計算した値により等式(12)を計算し直
すことにより段階336にてEFRAME′を計算し直
し、次に、段階338にて2つの段階を繰り返すことに
よりWCを計算することでWCの新たな値が計算され
る。ここで、次の等式を2回行なう。
【0118】
【数25】
【0119】等式(25)を最初に演算した後、計算し
たWCの値を使用して、WCの最終値を計算し、等式
(25)を2回目に演算し、ニートンラプソン法を利用
して2つのループの近似値を求める。ここで、
【0120】
【数26】
【0121】及び
【0122】
【数27】
【0123】となる。これは新たに計算したEFRAM
E′のマトリックス、及び段階324にて計算し直した
CFRAMEマトリックスのρベクトルに基づくもので
ある。次に、手順は段階340に進み、ここで、BC及
びWCの新たに計算した値により、等式(11)を使用
してDFRAMEを計算し直す。その後、制御装置12
0が得られたDFRAMEマトリックスを利用すること
が出来る。制御装置120が計算し直したDFRAME
マトリックスを利用しない場合、段階340は省略する
ことが可能である。他方、段階324にて計算し直した
CFRAMEは、所望であれば、供給側の再方向決めロ
ーラ組立体64に対する旋回命令を計算するのに利用す
ることが出来る。しかし、CFRAMEは図7Cの手順
により計算すべきことは勿論であり、従って、サーボ監
視装置124からのデータを利用して、一方又は双方の
再方向決めローラ組立体に対する旋回命令を提供するこ
とが可能である。
【0124】ヘッド再方向決めローラ組立体66に対す
る旋回命令を図7Bの手順により計算した後、その命令
は、サーボI/O126の二重ポート記憶装置150に
伝送され、該組立体の旋回角度を制御する。供給側の再
方向決め旋回ローラ組立体64の旋回量は、典型的に±
15−20°以上ではない一方、ヘッド側の再方向決め
ローラ組立体66の旋回範囲は±90°程度に大きくす
ることが出来る。このように、好適な実施例において、
ヘッド側の再方向決めローラ組立体66は、ヘッド36
がクリール組立体52に関して動くとき、該組立体が最
も臨界的であると考えられるため、ヘッド側の再方向決
めローラ組立体66に対するSCMDのみを利用する。
この目的上、図7Dに示すように、サーボ順序は、10
ミリ秒毎に初期状態にされる(段階400)。処理段階
402、404にて、レゾルバ102からのレゾルバデ
ータは、レゾルバインターフェイス158により読み取
り、マイクロプロセッサ装置152が再方向決めローラ
組立体66のブラケット74の実際の旋回角度位置(A
CT POS)を計算する。処理段階406にて、命令
旋回位置(CMD POS)はジョイント位置命令(#
ジョイントCMD)の繰返し変化(即ち、サーボ監視装
置124からのSCMD)と命令旋回位置CMD PO
Sの現在の値とを合計することにより計算する。又、処
理段階406にて、随伴する誤差信号(FE)は計算し
た命令旋回位置(CMD POS)と実際の旋回位置
(ACT POS)の差として計算される。段階408
にて、随伴する誤差信号(FE)は、サーボ監視装置1
24により計算され(又、二重ポート記憶装置150内
に配置された)前方成分VFFを速度に加えることにより
修正する。手順は処理段階410に進み、ここでモータ
92に対する速度命令(VCMD)が信号FEと、利得
ファクタ(GF)、及び出力単位変換定数Kの積として
計算される。次に、VCMD信号は電圧信号(旋回制御
信号)に変換し、ドライブ増幅器104を通じてモータ
92に結合させ、ローラ組立体66を自動的にかつ駆動
可能に旋回させる。利得ファクタ(GF)は、VCMD
に対応する旋回制御信号の電圧の結果、ブラケットが所
定の誤差信号に関係付けた所定の速度、例えば1/10
00°の誤差信号に対して1°/min(1/1000°
FE当たり1°/min)にて動くように選択する。利得
ファクタGFは、例えば、歯車/プーリ機構における既
知のオフセット及び/又は関係の補正を容易にする。同
様に、出力単位変換定数Kは、ドライバインターフェイ
ス162から出力0.001ボルト当たり1°/minのモータ
92の角速度を得るための比例定数である。これとは別
に、定数Kは、デジタルVCMD信号をモータを駆動す
るために付与されるアナログ旋回制御信号に変換するデ
ジタルアナログ変換器(図示せず)の回路に直接供給す
るようにしてもよい。
【0125】本発明が適用可能である別のファイバ分配
機械500は図8に図示されている。機械500は、図
示するように、傾斜交差送り機械であり、本発明の譲受
人に譲渡された1989年12月4日付けの米国特許出願第07/
445,583号「ファイバ分配機械」に記載されている。上
記特許出願第07/445,583号の開示内容は引用して本明細
書の一部に含めてある。機械500はマンドレル40に
関して横方向に離間した状態に図示されており、該機械
500は基部支持体502を備えており、該支持体50
2は、機械500の動くX軸線を画成し得るように動く
キャリッジ504を支持している。その前端508が傾
動し又は旋回して、機械500が動くY軸線を画成する
交差スライド506がキャリッジ504に取り付けられ
ている。交差スライド506は又マンドレル40に対し
て接近及び離反し、機械500が動くZ軸線を画成し得
るようにキャリッジ504に取り付けられている。
【0126】ファイバトウ38の複数のスプール56を
回転可能に支持するクリール組立体512が交差スライ
ド506の後端部510に取り付けられている。各スプ
ール56はトウ38を供給し、該トウ38は各スプール
56に隣接する第1のローラ514の上方を通り、ロー
ラバー516により、クリール組立体512の頂部の上
方に向けられる。次に、各トウ38は方向決めローラ5
18の周囲を進み、次いで溝付きローラ60に達し、か
かるトウのバンド62内で平行になる。次に、バンド6
2は供給側の再方向決めローラ組立体64及びヘッド側
の再方向決めローラ組立体66の上を通り、ロボット手
首32に取り付けられたファイバ分配ヘッド36に達す
る。ヘッド36がピッチ、ヨー及びロール方向(又、ロ
ール11、ロール12及びロール13とも称する)方向
に動くと、ヘッド36はクリール組立体512に関して
動き、これによりトウ38のバンド62を捻る。機械5
00は、図1の機械10に関して概ね説明したように、
制御装置120から線110を介して送られる信号に応
答して作動するが、図7Cの手順は段階234からのA
BSCMDデータではなく、図7Bの段階236から伝
送されたデータを利用し、再方向決めローラの旋回角度
を計算する際、機械500の傾動軸線の影響を軽減し又
は解消する点が異なる。
【0127】作用について説明すると、制御装置120
は位置命令信号を反復的に変化させ、これにより、ファ
イバ分配ヘッド36を動かし、ファイバトウをマンドレ
ル40に供給する。位置命令信号の変化が新たに発生さ
れる毎に、再方向決めローラの旋回角度を計算し、ファ
イババンドの再方向決めローラの間を通るとき、該ファ
イババンド62の適正な整列状態が維持され得るように
する。その目的上、再方向決めローラの旋回角度は、各
トウ38のその上を通るとき、トウの縦軸線が各再方向
決めローラの回転軸線に対して垂直に保持され、特に、
供給側の再方向決めローラ68から出てヘッド側の再方
向決めローラ72に入る場合にそうであるように計算す
る。その結果、バンド62がその上を通るとき、特に、
ローラ68から出てローラ72に入るとき、バンド62
の幅(バンドの縦軸線に対して直角なベクトル)は、ロ
ーラの縦軸線に対して平行となる。得られる旋回命令を
利用して旋回制御信号を発生させ、ヘッド側の再方向決
めローラ組立体66のような再方向決めローラ組立体の
少なくとも1つを駆動可能に旋回させ、ヘッド36の動
きを補正する。
【0128】本発明は各種の実施例を対象とし、これら
実施例について相当詳細に説明したが、特許請求の範囲
をこれら説明に限定することを意図するものではない。
当業者には、更なる利点及び応用例が容易に案出可能で
あろう。例えば、制御装置120は多数のマトリックス
掛算を行なう形態にて示したが、一定の値が零又は1で
ある場合、その値は計算する必要はない。同様に、部分
的な値のみが必要とされる場合、全マトリックスの掛算
は行なう必要はない。故に、本発明はそのより広い形態
において、図示しかつ説明した詳細、典型的な装置及び
方法、並びに実施例にのみ限定されるものではない。従
って、本出願人の一般的な発明思想の精神及び範囲内か
ら逸脱することなく、かかる細部の変形例を採用するこ
とが可能である。
【0129】
【表1】
【0130】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能である第1の一例としてのフ
ァイバ分配機械の斜視図である。
【図2】ファイバ分配ヘッドをロボットの手首上に支持
する図1のファイバ分配機械の垂直方向の前腕を示す立
面図である。
【図3】図2の線3−3に沿った再方向決めローラサー
ボドライブを示す図である。
【図4】図3の線4−4に沿った再方向決めローラサー
ボドライブを示す端面図である。
【図5】図1の機械のロボット手首に関する再方向決め
ローラの概略図である。
【図6】図1のファイバ分配機械のプログラム制御を行
なう図1のコントローラの概略図である。
【図7】図7Aは本発明の原理に従い再方向決めローラ
の旋回角度を計算する図6のコントローラの機能を示す
フローチャートである。図7Bは本発明の原理に従い再
方向決めローラの旋回角度を計算する図6のコントロー
ラの機能を示すフローチャートである。図7Cは本発明
の原理に従い再方向決めローラの旋回角度を計算する図
6のコントローラの機能を示すフローチャートである。
図7Dは本発明の原理に従い再方向決めローラの旋回角
度を計算する図6のコントローラの機能を示すフローチ
ャートである。
【図8】本発明が適用可能である第2の一例としてのフ
ァイバ分配機械の斜視図である。
【符号の説明】
10 機械 12 支持スタンド 14 側部材 16 通路 18 ガントリー 20 スライド 22 十字スライド 24 スライド 26 通路 28 サドル 30 前腕 32 手首 34 工具板 36 ファイバ分配
ヘッド 38 ファイバトウ 40 マンドレル 42 ヘッドストック 44 テールストッ
ク 46 再始動装置 48 加圧部材 52 クリール組立体 54 軸線 56 スプール 58 ローラ 62 バンド 64 ローラ組立体 66 ローラ組立体 68 再方向決めロ
ーラ 70 クリールブラケット 72 再方向決めロ
ーラ 74 支持ブラケット 76 支持ブラケッ
ト 78 縦軸線 80 縦軸線 82 軸線 84 軸線 86 矢印 89 端縁 90 サーボモータ組立体 92 サーボモータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
フロントページの続き (72)発明者 デーヴイツド・シー・スウオープ アメリカ合衆国オハイオ州45052,ノー ス・ベンド,タンゴ 3753

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラム制御によるファイバ分配装置
    にして、 マンドレル(40)に供給すべき複数のファイバトウ
    (38)を提供するクリール手段(52)と、 プログラム制御下、前記クリール手段(52)に関して
    動き、ファイバトウ(38)をマンドレル(40)に供
    給する分配手段(36)と、 一対の再方向決めローラ(64、66)であって、前記
    再方向決めローラの第1のローラ(64)が前記クリー
    ル手段(52)に隣接して配置される一方、前記再方向
    決めローラの第2のローラ(66)は前記分配手段(3
    6)に隣接して配置され、前記再方向決めローラ(6
    4、66)の各々が、縦軸線(78、80)を中心とし
    て回転可能でありかつ前記縦軸線(78、80)と直交
    する軸線(82、84)を中心として旋回し、ファイバ
    トウ(38)を前記クリール手段(52)と前記分配手
    段(36)との間のバンド(62)内でその上方に案内
    する再方向決めローラ(64、66)と、 前記クリール手段(52)に関して前記分配手段(3
    6)の命令された動きに関係する程度だけ、前記再方向
    決めローラ(64、66)の少なくとも1つを旋回させ
    る制御手段(120)であって、前記クリール手段(5
    2)と分配手段(36)との間にてファイババンド(6
    2)の整列状態を維持し、ファイババンド(62)に対
    して直角でかつその幅を横断するベクトルが、ファイバ
    バンド(62)がその上方を通るとき、前記1つの再方
    向決めローラの縦回転軸線に対して平行となるようにす
    る制御手段(120)と、 前記クリール手段(52)に関する前記分配手段の動き
    を命令するための絶対的な命令位置信号を発生させる手
    段と、 前記絶対的な命令位置信号に応答して、前記絶対的な命
    令位置信号に関係する前記1つの再方向決めローラの旋
    回角度を計算し、前記旋回角度により前記1つの再方向
    決めローラの旋回を命令する手段とを備えることを特徴
    とするファイバ分配装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のファイバ分配装置にし
    て、前記1つの再方向決めローラ部材が前記第2の再方
    向決めローラであり、該分配手段と共に可動であるよう
    に前記分配手段と関係するようにしたことを特徴とする
    ファイバ分配装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のファイバ分配装置にし
    て、前記1つの再方向決めローラが前記第1の再方向決
    めローラであり、前記クリール手段と関係するようにし
    たことを特徴とするファイバ分配装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のファイバ分配装置にし
    て、前記第1の再方向決めローラが前記クリール手段と
    関係し、前記第2の再方向決めローラが前記分配手段と
    関係するようにしたことを特徴とするファイバ分配装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のファイバ分配装置にし
    て、前記1つの再方向決めローラが前記第2の再方向決
    めローラであることを特徴とするファイバ分配装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のファイバ分配装置にし
    て、前記制御手段が、前記クリール手段に関する前記分
    配手段の命令された動きに関する程度だけ、前記ローラ
    部材の各々を旋回させ、前記クリール手段と前記分配手
    段との間でファイババンドの整列状態を維持し、ファイ
    ババンドがその上方を進むとき、ファイババンドに対し
    て直角でかつその幅を横断するベクトルが前記再方向決
    めローラの各々の縦回転軸線に対して平行であるように
    することを特徴とするファイバ分配装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータ制御によりファイバ分配機
    械内にてクリール供給側と可動の分配ヘッドとの間でフ
    ァイバトウのバンドの整列状態を維持する方法にして、 ファイバトウのバンドをクリール供給体に隣接して配置
    した第1の再方向決めローラの上方、及び分配ヘッドに
    隣接して配置した第2の再方向決めローラの上方を通
    し、再方向決めローラの各々が縦回転軸線を有しかつ該
    縦回転軸線と直交する軸線を中心として旋回可能である
    ようにする段階と、 分配ヘッドの動きを命令し該ヘッドをクリール供給体に
    関して動かす段階と、 クリール供給体に関する分配ヘッドの命令された動きに
    関係する程度だけ、再方向決めローラの少なくとも1つ
    を自動的に旋回させ、クリール供給体と分配ヘッドとの
    間でファイババンドの整列状態を維持し、ファイババン
    ドがその上方を通るとき、ファイババンドに対して直角
    でかつその幅を横断するベクトルが前記1つの再方向決
    めローラの縦回転軸線に対して平行となるようにする段
    階と、 クリール供給体に関する分配ヘッドの動きを命令するた
    めの絶対的な命令位置信号を発生する段階と、 前記絶対的な命令位置信号に基づいて、1つの再方向決
    めローラを自動的に旋回させるための1つの再方向決め
    ローラの旋回角度を計算する段階とを備えることを特徴
    とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法にして、 分配ヘッドがクリール供給体に関して動くのを命令する
    ための絶対的な命令位置信号を発生させる段階と、 前記絶対的な命令位置信号に基づき、再方向決めローラ
    の1つを自動的に旋回させる該1つの再位置決めローラ
    の旋回角度を計算する段階とを備えることを特徴とする
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の方法にして、前記1つ
    の再方向決めローラが第2の再方向決めローラであるこ
    とを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の方法にして、前記1
    つの再方向決めローラが第1の再方向決めローラである
    ことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法にして、クリ
    ール供給体に関する分配ヘッドの命令された動きに関係
    する程度だけ、第2の再方向決めローラを自動的に旋回
    させ、クリール供給体と分配ヘッドとの間で整列状態を
    維持し、その結果、ファイババンドがその上方を通ると
    き、ファイババンドに対して直角でかつその幅を横断す
    るベクトルが第2の再方向決めローラの縦回転軸線に対
    して平行であるようにする段階を更に備えることを特徴
    とする方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350180A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバ信号の演算処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350180A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバ信号の演算処理装置
JP4543133B2 (ja) * 2001-05-23 2010-09-15 多摩川精機株式会社 レゾルバ信号の演算処理装置

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