JPH05111389A - 新規な抗ウイルス剤 - Google Patents

新規な抗ウイルス剤

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JPH05111389A
JPH05111389A JP3305236A JP30523691A JPH05111389A JP H05111389 A JPH05111389 A JP H05111389A JP 3305236 A JP3305236 A JP 3305236A JP 30523691 A JP30523691 A JP 30523691A JP H05111389 A JPH05111389 A JP H05111389A
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JP
Japan
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JP3305236A
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English (en)
Inventor
Eiji Kojima
鋭士 小島
Shuji Ishida
修治 石田
Hidetoshi Yoshioka
英敏 吉岡
Kunimutsu Murakami
邦睦 村上
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Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式[I]で表される化合物。 【効果】 本発明化合物は新規な抗ウイルス剤として、
特にHIV(エイズウイルス)やRSV(ラウス肉腫ウ
イルス)などのレトロウイルスに対する抗ウイルス剤と
して有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な抗ウイルス剤とそ
の有効な合成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗ウイルス剤としては、現在までに種々
のものが開発されてきている。例えば、良く知られたも
のとして、単純ヘルペスウイルス(HSV)に対するア
シクロビル(ACV),サイトメガロウイルス(CM
V)に対するガンシクロビル(GCMV),エイズウイ
ルス(HIV)に対するアジドチミジン(AZT)があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先に述べたように、従
来より種々の抗ウイルス剤が開発されてきているが、今
なお、さらに多くの新規薬剤の開発が望まれている。そ
れは、数の多いウイルス病に対応し、個々のウイルスに
特異的に作用する薬、及びより効果の高い薬を見いだす
ためである。しかし、それと同時にウイルスの変異に追
従出来るような薬剤のシリーズを確保することは重要で
ある。すなわち、ある薬剤は長期間投与すると、ウイル
スの薬剤耐性株が出現する可能性が高くなるので、適当
な時期に新しい薬剤に切り替えて行く方法が適当であ
る。このことは、ウイルス疾病の治療・克服のためには
効果の高い優れた薬を数多く揃えておくことの重要性を
示唆しており、新薬の開発が望まれ続けている理由の一
つとなっている。
【0004】適当な抗ウイルス剤とは、理想的には、ウ
イルス特有の酵素にのみ認識され、ヒトおよび動物の酵
素には認識されにくいものである。具体的には、例え
ば、核酸化合物であれば、DNAやRNAの構成物質で
ある、アデノシン,グアノシン,ウリジン,シチジン,
2'- デオキシアデノシン,2'-デオキシグアノシン,チ
ミジン,2'- デオキシシチジンなど、及びその代謝産物
であるイノシン,2'- デオキシイノシンなどに、非常に
似た構造・骨格を持った化合物が、比較的ウイルスの酵
素に認識され易い。
【0005】さきにも挙げた、AZTやアシクロビルな
どは、ウイルスの酵素の持つこのような性質(すなわ
ち、認識のあいまいさ)を巧みに利用した化合物であ
る。すなわち、AZTはチミジンの、アシクロビルはグ
アニンのそれぞれ非常に構造的に類似した化合物であ
る。このように、ウイルスの酵素により認識され易くデ
ザインされ、かつ人体に対して毒性の低い、新しい抗ウ
イルス剤の開発の必要性は益々増加してきている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、新しい
効能を有する新規な抗ウイルス剤と、その合成方法を提
供することにある。
【0007】本発明は、下記の式[I]および[II] で表される新規な核酸誘導体が、抗ウイルス作用を有す
ることを見いだしたことに基づいている。
【0008】即ち本発明は、上記の式[I]および式
[II]で表される化合物、およびこれらの化合物の製薬
上容認される誘導体のうち、少なくとも一種類を有効成
分として含有することを特徴とする、新規な抗ウイルス
剤、及びその製造方法に関するものである。
【0009】なお本発明において、式[I]及び式[I
I]で表される化合物の合成原料として、本発明で用い
る下記一般式 [III]及び式[IV]で表される化合物は、
いずれも容易に入手可能なものである。
【0010】 (ただし、Bはヒポキサンチン-9- イル,グアニン-9-
イル,アデニン-9- イル,シトシン-1- イル,ウラシル
-1- イル,チミン-1- イルのいずれかを表している。)
【0011】上記一般式 [III]で表される化合物の合成
方法は、すでに報告されている方法[例えば、Chem.Pha
rm. Bull. 22, 128(1974), Chem. Pharm. Bull. 18, 15
54(1970)など]を用いて合成することができるし、ま
た、市販されている試薬を用いることもできる。また上
記式[IV]で表される化合物は、川名(MasajiroKawan
a)らの方法に従って容易に合成することができる[J.M
ed. Chem. 15 841(1972)]。また、その他用いた試薬
類等は、通常入手が容易なものであり、市販されてい
る。
【0012】
【作用】上記式[I]および式[II]で表される化合物
は、構造的に新規な化合物である。したがって、その合
成方法および抗ウイルス効果については、今まで知られ
ていない。
【0013】以下に、本発明の新規核酸誘導体の抗ウイ
ルス効果について説明する。本発明において、式[I]
および式[II]で表される化合物(新規ジデオキシヌク
レオシド類、以下ddNsと略記)の抗ウイルス効果
は、拮抗阻害とチェーン・ターミネーション効果がその
主なものである。
【0014】すなわち、ddNsは、ヒトの酵素よりも
ウイルスの酵素により親和性が強く、ウイルスの酵素の
良い基質となり、生体内に普通に存在するヌクレオシド
(例えば、アデノシンやグアノシンなど)がウイルスの
酵素によって代謝されるのを防ぎ、結果的にウイルスの
酵素を失活させて抗ウイルス効果を発現する(拮抗阻
害)。
【0015】また、本発明のddNsは、糖成分に活性
な水酸基を5'- の位置に一つしか持たないため、5'- 水
酸基が生体内酵素の作用によって3燐酸化された場合、
この化合物はウイルスの持つ有る種の酵素(例えば、レ
トロウイルスの逆転写酵素)の基質となる。しかし、3'
- の位置に水酸基を持たないため、ウイルスの遺伝情報
であるDNAあるいはRNAを伸張することが出来な
い。その結果として、抗ウイルス効果を発現する(チェ
ーン・ターミネーション効果)。
【0016】さらに本発明のddNsは、上述の拮抗阻
害とチェーン・ターミネーション効果による、抗ウイル
ス効果をより高めるために、以下に述べるような構造的
な考察が加えられている。
【0017】すなわち、本発明の式[I]の化合物は、
構造的にはイノシン(あるいは2'-デオキシイノシン)
の誘導体として見ることができる。イノシン(あるいは
2'-デオキシイノシン)は、生体内ではアデノシン(あ
るいは2'- デオキシアデノシン)と等価(互いに変換が
可能)なので、本発明の式[I]の化合物は、ウイルス
の酵素によって、イノシン(あるいは2'- デオキシイノ
シン)およびアデノシン(あるいは2'- デオキシアデノ
シン)として認識されることが期待できる。
【0018】さらに、本発明の式[I]の化合物は、A
ZT(アジドチミジン)[Proc.Natl.Acad.Sci. USA 81
7096(1985) ]についで最近米国で認可薬となった下記
のddI(ジデオキシイノシン)[Proc. Natl. Acad.S
ci. USA 82 1911(1986) ]にも構造が良く似ている。
【0019】
【0020】ただし、本発明の式[I]の化合物が従来
のddIと異なる点は、以下のような改良が加えられて
いることにある。すなわち、比較的ウイルスの酵素に対
して認識が甘いと考えられる核酸塩基部分の複素環内部
に(つまり、具体的には、核酸塩基の2位の位置に)窒
素原子を導入した点にある。式[I]の化合物の2位に
ある窒素原子は、それが置換される前の状態(メチレン
基)に比べ、電荷が多くなっている。したがって、酵素
等の蛋白質に対し、より結合力が強まることが考えられ
る。
【0021】すなわち、ddIの核酸塩基の2位に窒素
原子を導入した形の化合物である、本発明の式[I]の
化合物は、その導入された窒素原子の効果により、ウイ
ルスの酵素に対しては、結び付きが強く、かつ、人体の
酵素に対しては良い基質でなく異物として認識されやす
いようにデザインした化合物である。
【0022】また、本発明の式[II]の化合物は、従来
の抗HIV剤と比較すると、ddA(ジデオキシアデノ
シン)やddIと非常に良く似た構造をしていることが
わかる。
【0023】すなわち、式[II]の化合物は以下のよう
に、2つのコンホメーションを取ることができ、その2
つの形はそれぞれddA,ddIに酷似している。
【0024】
【0025】すなわち、本発明の式[II]の化合物は、
ウイルスの酵素に対して、既にその効果が認められてい
るddA,ddIの両方として認識され、効果を発現す
るように、デザインされたものである。このことは、式
[II]の化合物の抗ウイルス効果においては、ddA,
ddIの同時投与に匹敵する効果が期待でき、かつ式
[II]の化合物が、ddA type,ddI typeと素早く変化で
きることから、ウイルス変異による薬剤耐性株の発現抑
制にもその効果が期待できる。
【0026】本発明に関わる式[I]及び式[II]の新
規化合物は、容易に入手可能な試薬を用いて、かつ簡単
な手法で合成することができる。以下に、本発明で用い
た合成方法を示す。
【0027】
【0028】
【0029】すなわち、従来知られている手法[Chem.P
harm. Bull. 22 128(1974), Chem.Pharm. Bull. 18 5
54(1974)等]により、容易に合成できる、2',3'-ジデオ
キシヌクレオシド(例えば、上記の例ではddU;2',3
'-ジデオキシウリジン)と、AICA(5-アミノ-4- カ
ルボキシアミドイミダゾール;5-amino-4-carbox-amido
-imidazole )を原料として川名 (Masajiro Kawada)ら
の合成方法[J.Med.Chem. 15 841(1972)]により合成
できる上記式[IV]の化合物を原料として用いて、微生
物培養液中で塩基交換反応[特公平2-308797号公報およ
び特開平2-222695号公報(大腸菌(Escherichia coli)
などを用いてジデオキシウリジンとアデノシンからジデ
オキシアデノシンを高収率で得る方法)]させることに
より、上記式[I]の化合物が得られる。
【0030】この反応において、用いられる微生物とし
ては、この反応を直接行なっている酵素である、プリン
ヌクレオシドホスホリラーゼおよびピリミジンヌクレオ
シドホスホリラーゼなどの酵素を含む微生物であれば、
何を用いてもよい。ただし、その塩基交換反応を触媒す
る活性の度合いにより、エシェリヒア (Escherichia)
属,クレブシェラ (Klebsiela)属,エルビニア (Ervini
a)属のいずれかに属する微生物が、好ましい。
【0031】また、こうして得られた式[I]の化合物
を、ラネー・ニッケル(Raney-Ni)などの触媒の存在
下、水素添加により還元すると、容易に式[II]の化合
物が得られる。
【0032】以上、述べてきたように、本発明の合成方
法によれば、市販の、容易に入手可能な試薬を用いて、
かつ、簡単な手法によって本発明に関わる新規抗ウイル
ス剤を合成することができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例に従い、本発明をさらに詳細に
説明する。ただし、下記の実施例は、説明のためにのみ
示すものであって、いかなることがあっても、本発明の
範囲を制限する意図は無い。
【0034】(1)製造例 製造例1 2-アザ-6- ヒドロキシプリン -β- D-2',3'
- ジデオキシリボフラノシド(2-aza-ddI :式[I]の
化合物)の合成
【0035】酵母エキス 5g/L,ペプトン 10g/
L,NaCl 5g/Lを含み pH7.0 に調節した液体
培地の10Lをファーメンター・ジャーに入れ殺菌した。
この培地に、JA-300(Gene 10,157(1980) )を 100mg接
種し、37℃にて16時間振盪培養した。得られた培養液よ
り菌体を遠心分離して集め、生理食塩水にて洗浄後、K
2 PO4 とNa2 HPO4 により調節した、0.05M燐
酸緩衝溶液(pH6.5)に懸濁した[ 100mg湿量/mL]。
【0036】上記の懸濁溶液を、45℃まで加温した後
は、その70mLを、2',3'-ジデオキシウリジン 7.0mmol,
2-アザ−ヒポキサンチン 7.0mmolを含み、KH2 PO4
とNa2 HPO4 により調節した、0.05M燐酸緩衝溶液
(pH 6.5)70mLをあらかじめ45℃に加温したものに加え
た。この溶液を、45℃に加温しながら振盪して3時間保
ち、次いで、 100℃にて3分間加熱した。反応終了後、
遠心分離により菌体を沈殿させて、上澄みをデカンテー
ションしてビーカーに移した。
【0037】上記の上澄み液を吸着樹脂(三菱化成製,
HP−20) 120mLをいれたカラムに通液した。イオン
交換水の1Lを、カラムに通して洗浄した後、20%メタ
ノール1L,50%メタノール1Lでそれぞれ順に洗浄し
た。50%メタノールを通して出てきたフラクションを集
め、濃縮すると、淡黄色の針状結晶が得られた。収率42
%。
【0038】 Rf値 [シリカゲル:Merck 社製 F254]: 0.1 (酢酸エチルのみ) 0.34(クロロホルム/メタノール=9/1) 0.60(クロロホルム/メタノール=4/1) HPLC[東ソー ODS−80TM]:保持時間 5.8 分( 2-aza-ddI) MASSスペクトル: 238(M+1)
【0039】また、微生物として、 E.coli JA-300の代
わりに、 Klebsiella pnewmoniaeIFO-3321,および Erw
inia herbicola IFO-12686(いずれもList of Cultures
財団法人発酵研究所発行誌に記載)を用いた場合は、そ
れぞれ収率が32%,26%であった。
【0040】製造例2 AICA-ddR:式[II]の化合物;
5-アミノ-4- カルボキシアミドイミダゾール-1- (β -
D-2',3'- ジデオキシリボフラノシド)の合成
【0041】製造例1で合成した、2-アザ-6- ヒドロキ
シプリン -β -D-2',3'−ジデオキシリボフラノシド
(2-aza-ddI :式[I]の化合物)3mmolを、水 100mL
に溶解し、ラネー・ニッケル(日興リカ製 R−20
0)を2g加える、さらにNaOHを加えてpHを11に調
製し、40℃で、1時間反応させる。反応終了後、ラネー
・ニッケルを濾過により除去し、その濾液を塩酸でpH
7.0にする。溶液を濃縮乾固し、固形分をアセトン分散
して、濾過する。この濾液を再び乾固し、メタノールか
ら再結晶すると、収率51%で得られた。
【0042】 Rf値 [シリカゲル:Merck 社製 F254]: 0.45(クロロホルム/メタノール=4/1) HPLC[東ソー ODS−80TM]:保持時間 5.8 分(AICA-ddR) MASSスペクトル: 227(M+1)
【0043】(2)抗ウイルス試験 本発明による代表的化合物の抗ウイルス・データを以下
に示す。化合物番号は、本発明の製造例で製法を例示し
ている前記の実例の番号を示している。
【0044】(試験例1)本発明の、式[I]で表され
る化合物の抗ウイルス作用を、ラウス肉腫ウイルス(R
SV)を用いて試験した。初代培養細胞 (Chick Embyo
Fibrofast)を用いて、約30分間RSV感染させた。そし
て段階的に希釈した試料を添加し、4〜7日後にRSV
感染による細胞の形質転換がどの段階において、制御さ
れたかを検査によって判定した。結果を表1に示した。
【0045】
【表1】 ただし、化合物番号1,2は、それぞれ、製造例1,2で
得られる化合物に対応する。
【0046】表1に示される通り、本発明化合物は優れ
た抗ウイルス効果を示しており、かつ新規化合物である
ので、エイズなどのようにレトロウイルスによる疾患の
治療薬として、特に、AZTやddIなどの従来の薬に
対して耐性を示したウイルスに罹った疾患に対して有効
である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、新規で抗ウイルス作用の優れた化合物が提供され
る。例えば、エイズなどのウイルス病疾患として有効で
ある。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】すなわち、従来知られている手法[Che
m.Pharm.Bull.22128(1974)、
Chem.Pharm.Bull.18554(197
4)等]により、容易に合成できる、2′,3′,−ジ
デオキシヌクレオシド(例えば、上記の例ではddU;
2′,3′−ジデオキシウリジン)と、AICA(5−
アミノ−4−カルボキシアミドイミダゾール;5−am
ino−4−carboxamido−imidazo
le)を原料として川名(MasajiroKawad
a)らの合成方法[J.Med.Chem.15841
(1972)]により合成できる上記式[IV]の化合
物を原料として用いて、微生物培養液中で塩基交換反応
[特開平2−308797号公報および特開平2−22
2695号公報(大腸菌(Escherichia c
oli)などを用いてジデオキシウリジンとアデノシン
からジデオキシアデノシンを高収率で得る方法)]させ
ることにより、上記式[I]の化合物が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 487/04 144 7019−4C // C07B 61/00 300 (C12P 17/18 C12R 1:19) 7804−4B (C12P 17/18 C12R 1:18) 7804−4B

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[I] で表される化合物。
  2. 【請求項2】 式[II] で表される化合物。
  3. 【請求項3】 一般式 [III] (ただし、Bはヒポキサンチン-9- イル,グアニン-9-
    イル,アデニン-9- イル,シトシン-1- イル,ウラシル
    -1- イル,チミン-1- イルのいずれかを表している。)
    であらわされる化合物と、式[IV] で表される化合物とを、燐酸または燐酸塩の存在下、微
    生物を懸濁させた水溶液中にて、微生物の持つ酵素の作
    用により、反応させる方法よりなる、請求項1記載の一
    般式[I]に示す化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式 [III]で表される化合物が、2',3
    '-ジデオキシウリジンである、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 微生物がエシェリヒア (Escherichia)
    属,クレブシェラ(Klebsiella)属,エルビニア (Erwini
    a)属のいずれかに属する微生物である、請求項3又は4
    記載の方法。
  6. 【請求項6】 微生物が、エシェリヒア・コリ JA-300
    株(Escherichiacoli JA-300)である、請求項3〜5の
    いずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 微生物が、クレブシェラ・ニューモニア
    IFO-3321株(Kleb-siella pnewmoniae IFO-3321)であ
    る、請求項3〜5のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 微生物が、エルビニア・ヘビコラ IFO-1
    2686株(Erwiniaherbicola IFO-12686)である、請求項
    3〜5のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応条件が、反応温度として40〜60℃の
    範囲である、請求項3〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 式[I]で表される化合物を溶媒に溶
    解し、金属触媒の存在下還元する方法よりなる、式[I
    I]で表される化合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 金属試薬が、ラネー・ニッケル(Rane
    y Ni)である、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶媒が水である、請求項10又は11記載
    の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の式[I]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[I]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗ウイルス剤。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の式[I]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[I]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗レトロウイルス剤。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の式[I]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[I]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗エイズウイルス(HIV)剤。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の式[I]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[I]の誘導体のいず
    れかを有効成分として含む、遺伝子工学上用いられる実
    験用医薬および実験用試薬。
  17. 【請求項17】 請求項2記載の式[II]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[II]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗ウイルス剤。
  18. 【請求項18】 請求項2記載の式[II]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[II]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗レトロウイルス剤。
  19. 【請求項19】 請求項2記載の式[II]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[II]の誘導体のいず
    れかを有効成分とする抗エイズウイルス(HIV)剤。
  20. 【請求項20】 請求項2記載の式[II]で表される化
    合物および製薬上容認されうる式[II]の誘導体のいず
    れかを有効成分として含む、遺伝子工学上用いられる実
    験用医薬および実験用試薬。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009001558A (ja) * 2007-05-22 2009-01-08 National Univ Corp Shizuoka Univ 植物生長調節剤及び植物生長調節方法
US8742101B2 (en) 2003-07-25 2014-06-03 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Purine nucleoside analogues for treating flaviviridae including hepatitis C

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