JPH05108U - 磁気共鳴装置用コイル装置 - Google Patents
磁気共鳴装置用コイル装置Info
- Publication number
- JPH05108U JPH05108U JP4939491U JP4939491U JPH05108U JP H05108 U JPH05108 U JP H05108U JP 4939491 U JP4939491 U JP 4939491U JP 4939491 U JP4939491 U JP 4939491U JP H05108 U JPH05108 U JP H05108U
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- JP
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- Prior art keywords
- coil
- port
- resonance frequency
- resonance
- magnetic resonance
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の共振周波数においてインピーダス整合
をとることが出来る磁気共鳴装置用コイル装置を提供す
る。 【構成】 複数の共振周波数を持つ多重核同調コイル2
から前記共振周波数のそれぞれに対応したポートを引き
出し、各ポートをそのポートに対応する共振周波数付近
について通過帯域を有し他のポートの共振周波数付近に
ついて阻止帯域を有するフィルタ回路5を介してパワー
アンプ20に接続する。 【効果】 複数の共振周波数においてインピーダンス整
合を行うことが出来る。また、異なる共振周波数をもつ
各ポートへ選択的にパワーを送り込むことが出来る。
をとることが出来る磁気共鳴装置用コイル装置を提供す
る。 【構成】 複数の共振周波数を持つ多重核同調コイル2
から前記共振周波数のそれぞれに対応したポートを引き
出し、各ポートをそのポートに対応する共振周波数付近
について通過帯域を有し他のポートの共振周波数付近に
ついて阻止帯域を有するフィルタ回路5を介してパワー
アンプ20に接続する。 【効果】 複数の共振周波数においてインピーダンス整
合を行うことが出来る。また、異なる共振周波数をもつ
各ポートへ選択的にパワーを送り込むことが出来る。
Description
【0001】
この考案は、磁気共鳴装置用コイル装置に関し、さらに詳しくは、複数の共振 周波数において好適にインピーダンス整合が行える磁気共鳴装置用コイル装置に 関する。
【0002】
従来の磁気共鳴装置用コイル装置の一例を図2に示す。 この磁気共鳴装置用コイル装置51において、主コイル52は、2つの共振周 波数を持っている。すなわち、コイルL1S とコンデンサC1S により決まる共振周 波数f1と、コイルL2S とコンデンサC2S により決まる共振周波数f2とを持っ ている。 共振周波数f1は、例えばリン化合物の共鳴周波数に対応した周波数の約25 MHzである。共振周波数f2は、例えば水素の共鳴周波数に対応した周波数の約 64MHzである。
【0003】 ピックアップコイル60には、コンデンサCpを介して、同軸ケーブル4の一 端が接続されている。 同軸ケーブル4の他端は、パワーアンプ20にコネクタ6を介して接続されて いる。
【0004】 図3に示すように、主コイル52とピックアップコイル60との距離dを変化 させることにより相互インダクタンスMを変化させ、磁気共鳴装置用コイル装置 51と同軸ケーブル4のインピーダンス整合を行っている。
【0005】
上記従来の磁気共鳴装置用コイル装置51では、相互インダクタンスMを変化 させてインピーダンス整合を行っているが、これにより調整できる範囲には限界 があるため、例えば25MHzと64MHzの両方の周波数でインピーダンス整合を とることができない問題点がある。
【0006】 そこで、この考案の目的は、複数の共振周波数においてインピーダス整合をと ることが出来る磁気共鳴装置用コイル装置を提供することにある。
【0007】
この考案の磁気共鳴装置用コイル装置は、複数の共振周波数を持つ多重核同調 コイルから前記共振周波数のそれぞれに対応したポートを引き出し、各ポートを そのポートに対応する共振周波数付近について通過帯域を有し他のポートの共振 周波数付近について阻止帯域を有するフィルタ回路を介してパワーアンプ側に接 続したことを構成上の特徴とするものである。
【0008】
この考案の磁気共鳴装置用コイル装置では、複数の共振周波数のそれぞれに対 応したポートを、多重核同調コイルの異なる部位から可変コンデンサを介して引 き出している。そこで、複数の共振周波数のそれぞれに対応する可変コンデンサ を調整することにより、複数の共振周波数のそれぞれについてインピーダンス整 合をとることが出来る。
【0009】 さらに、各ポートをそのポートに対応する共振周波数付近について通過帯域を 有し他のポートに対応する共振周波数付近について阻止帯域を有すフィルタ回路 を介してパワーアンプ側に接続している。そこで、パワーアンプから供給する信 号周波数に合致する共振周波数をもつポートのみに選択的に信号を送ることがで き、不要RF信号の発生を防止できる。
【0010】
以下、図に示す実施例によりこの考案をさらに詳細に説明する。なお、これに よりこの考案が限定されるものではない。 図1は、この考案の一実施例の磁気共鳴装置用コイル装置1の構成図である。
【0011】 この磁気共鳴装置用コイル装置1において、主コイル2は、コイルL2とコン デンサC2の並列回路とコンデンサC1を直列に接続し、その直列回路にコイル L1を並列に接続したものである。
【0012】 主コイル2は、コイルL1とコンデンサC1により決まる共振周波数f1と、 コイルL2とコンデンサC2により決まる共振周波数f2とを持っている。 共振周波数f1は、例えばリン化合物の共振周波数に対応した25MHzである 。 共振周波数f2は、例えば水素の共振周波数に対応した64MHzである。
【0013】 コンデンサC1とコンデンサC2の間には、アース点Gが設けられている。 主コイル2のコイルL1とコンデンサC1の接続点からは、可変コンデンサ3 aを介して、第1のポートが取り出されている。 コイルL1と前記コンデンサC2の接続点からは、可変コンデンサ3bを介し て、第2のポートが取り出されている。
【0014】 第1のポートには、50Ω同軸ケーブル4aの一端が接続されている。共振周 波数f1において、可変コンデンサ3aを調整して、第1のポートと50Ω同軸 ケーブル4aのインピーダンス整合をとる。 第2のポートには、50Ω同軸ケーブル4bの一端が接続されている。共振周 波数f2において、可変コンデンサ3bを調整して、第2のポートと50Ω同軸 ケーブル4bのインピーダンス整合をとる。 従って、この磁気共鳴装置用コイル装置1では、2つの共振周波数のおのおの に対してインピーダンス整合をとることが出来る。
【0015】 50Ω同軸ケーブル4aの他端および50Ω同軸ケーブル4bの他端は、ダイ プレクサ回路5に接続されている。 ダイプレクサ回路5において、コイルL10,L10とコンデンサC10は、 ローパスフィルタとして働いており、45MHz以下に通過帯域を有し、45MHz 以上に阻止帯域を有している。一方、コイルL20,L20とコンデンサC20 は、ハイパスフィルタとして働いており、45MHz以上に通過帯域を有し、45 MHz以下に阻止帯域を有している。 ダイプレクサ回路5は、コネクタ6を介して、パワーアンプ20に接続されて いる。
【0016】 パワーアンプ20から25MHzの信号を供給するとき、コネクタ6を介してダ イプレクサ回路5に入力された25MHzの信号は、ローパスフィルタとして働い ている部分を通過するため、同軸ケーブル4aを介して、主コイル2の第1のポ ートに入力される。第1のポートは、25MHzの共振周波数f1に対応している ので、25MHzのRF信号が効率よく送信される。一方、前記25MHzの信号は 、ダイプレクサ回路5のハイパスフィルタとして働いている部分を通過できない ため、主コイル2の第2のポートに入力されず、不要なRF信号が送信されるこ とは防止される。
【0017】 パワーアンプ20から64MHzの信号を供給するとき、コネクタ6を介してダ イプレクサ回路5に入力された64MHzの信号は、ハイパスフィルタとして働い ている部分を通過するため、同軸ケーブル4bを介して、主コイル2の第2のポ ートに入力される。第2のポートは、64MHzの共振周波数f2に対応している ので、64MHzのRF信号が効率よく送信される。一方、前記64MHzの信号は 、ダイプレクサ回路5のローパスフィルタとして働いている部分を通過できない ため、主コイル2の第1のポートに入力されず、不要なRF信号が送信されるこ とは防止される。
【0018】 以上のように、25MHzのRF信号と64MHzのRF信号とを選択的に供給で きるので、オペレータが接続を切り替えなくてもよい利点がある。
【0019】 なお、この考案は、ボディコイル,頭部コイル,サーフェィスコイル等のいず れに対しても適用できる。
【0020】
この考案の磁気共鳴装置用コイル装置によれば、複数の共振周波数においてイ ンピーダンス整合を行うことが出来る。また、異なる共振周波数をもつ各ポート へ選択的にパワーを送り込むことが出来る。このため、磁気共鳴装置の操作・調 整が簡易化および迅速化され、被検者を拘束する時間を短縮することが出来る。 また、ノイズの少ない観測を行うことが出来る。
【図1】この考案の磁気共鳴装置用コイル装置の一実施
例の構成図である。
例の構成図である。
【図2】従来の磁気共鳴装置用コイル装置の一例の構成
図である。
図である。
【図3】図2の磁気共鳴装置用コイル装置の調整の説明
図である。
図である。
1 磁気共鳴装置用コイル装置 2 主コイル 3a 可変コンデンサ 3b 可変コンデンサ 4a 同軸ケーブル 4b 同軸ケーブル 5 ダイプレクサ回路 6 コネクタ 20 パワーアンプ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 複数の共振周波数を持つ多重核同調コイ
ルから前記共振周波数のそれぞれに対応したポートを引
き出し、各ポートをそのポートに対応する共振周波数付
近について通過帯域を有し他のポートの共振周波数付近
について阻止帯域を有するフィルタ回路を介してパワー
アンプ側に接続したことを特徴とする磁気共鳴装置用コ
イル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4939491U JPH05108U (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 磁気共鳴装置用コイル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4939491U JPH05108U (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 磁気共鳴装置用コイル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05108U true JPH05108U (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=12829817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4939491U Pending JPH05108U (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 磁気共鳴装置用コイル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05108U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104067136A (zh) * | 2012-01-17 | 2014-09-24 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于mr图像生成的多谐振t/r天线 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP4939491U patent/JPH05108U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104067136A (zh) * | 2012-01-17 | 2014-09-24 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于mr图像生成的多谐振t/r天线 |
JP2015503431A (ja) * | 2012-01-17 | 2015-02-02 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | Mr画像生成のためのマルチ共振t/rアンテナ |
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