JPH0510841Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、種々のスポーツのスコアボードに関
し、特に互いに係合、離脱可能な雌面フアスナー
テープと雄面フアスナーテープとを用いたスコア
ボードに関するものである。

従来の技術 従来、スコアボードは、黒板や紙等に書いてバ
ツクネツト等に取り付けて使用していた。

考案が解決しようとする問題点 しかし、黒板等は、持ち運びが不便であり、ま
た紙に記入する方法であると、１度使用した後使
い捨てとなるため、試合数に合わせて紙を作成し
なければならず、従つて面倒であり無駄であつ
た。さらに、屋外スポーツ等の場合、雨などによ
り得点が消えたり紙が破れたりしてとても煩わし
く使いづらい等の問題点があつた。

本考案は上記問題点に着目して成されたもの
で、持ち運びが簡単で、繰り返し使用できるとと
もに、表示が確実で容易であり、かつ外観良好で
安価なスコアボードを提供することを目的とす
る。

問題点を解決するための手段 上記問題点は本考案によれば、面フアスナーテ
ープの一方の係合要素を表側に設けた巾広の生地
からなるシート本体の表面に、区画線と、表示片
とを設け、得点を表示する得点片が、前記シート
本体の係合要素と係合、離脱する面フアスナーテ
ープの他方の係合要素をその裏面に有して成るス
コアボードとすることで解決される。

作 用 巾広の生地からなるシート本体の係合要素と、
得点片の係合要素とを係合、離脱させることによ
り、シート本体に対し得点片を取付けたり、取外
したりすることができ、しかもシート本体が生地
からなつているため、シート本体を巻いて持ち運
ぶことができる。

実施例 以下、図面に示す実施例に基づいて本考案を説
明する。

第１図は、本考案に係るスコアボードの一実施
例を示す正面図であり、このスコアボードは、シ
ート本体１と、区画線２と、表示片３と、得点片
４とから成つている。

前記シート本体１は、面フアスナーテープの一
方の係合要素、すなわちループ状の雌係合要素７
を巾広の生地８の表側全面に設けた雌面フアスナ
ーテープで構成されている（第２図参照）。また
シート本体１の上縁には、バツクネツト等にシー
ト本体１を取付け固定するための取付け用フツク
９が適宜間隔をおいて複数個設けられている。こ
の取付け用フツク９は、シート本体１の上縁のみ
ならず下縁にも設けると、シート本体１が張設し
た状態でバツクネツト等に取付け固定されて見栄
がよくなる。

前記区画線２は、シート本体１の縁取り線及び
区分線を含み、第２図に示されるように、シート
本体１の雌係合要素７に係合、離脱するキノコ状
またはフツク状の雄係合要素１１を生地１２の裏
側全面に設けた細巾の雄面フアスナーテープで形
成され、この雄係合要素１１をシート本体１の雌
係合要素７に係合させることでシート本体１に貼
り付けられている。また区画線２は、細巾の織、
編成テープをシート本体１に縫着して形成しても
よく、さらにはシート本体１自体に染色（捺染）
または印刷して形成してもよい。

３は、第１図に示す“TEAM”、“TOTAL”、
“１〜９”のイニング数さらには“Ａ”，“Ｂ”等
の表題を表示する表示片であり、この表示片３
は、前記区画線２と同様に雄面フアスナーテープ
を用いて文字、数字状に打ち抜くことにより形成
され、第３図に示されるように、生地１４の裏側
全面に設けた雄係合要素１５をシート本体１の雌
係合要素７に係合させることでシート本体１に添
装している。またこの表示片３は、織、編成生地
からなる文字、数字をシート本体１に縫着しても
よく、第４図に示されるように、プラスチツク板
等を文字、数字に打ち抜いて基板１６を形成し、
その裏面に前記雄係合要素１５と生地１４とから
成る雄面フアスナーテープ片１７を複数個貼着
し、シート本体１に添装するようにしてもよい。
このようにすれば、表示片３自体が撓むことなく
シート本体１に添装できる。さらにこの表示片３
は、第５図に示されるように、プラスチツクまた
はアクリル等の合成樹脂材により板状に形成され
た平板１８を有し、その裏面に前記雄面フアスナ
ーテープ片１７（第４図参照）を複数個貼着し、
シート本体１に添装するようにしてもよい。な
お、平板１８を用いた表示片３は、第１図におい
て“Ａ”，“Ｂ”等のチーム名を表示したものを指
しており、“Ａ”，“Ｂ”等の表示は、書込み、消
去可能なマジツク等により表示される。さらにま
たこの表示片３は、シート本体１自体に染色（捺
染）、印刷して形成するか、または樹脂シートを
文字、数字状に打ち抜いてウエルダー加工等によ
りシート本体１に溶着してもよい。

４は、第１図に示す“０”，“１”，“２”等の得
点を表示する得点片であり、この得点片４は、表
示片３と同様にプラスチツク板を数字に打ち抜い
た基板２０を有し、その裏面に前記雄面フアスナ
ーテープ片２１を複数個貼着して形成されている
（第４図参照）。従つてこのテープ片２１の生地２
２に設けた雄係合要素２３をシート本体１の雌係
合要素７に係合させることによりシート本体１に
添装できるようになつている。これにより、表示
片４自体が撓むことなくシート本体１に添装でき
見易いものとなる。また、この得点片４は、第３
図に代えて示されるように、雄面フアスナーテー
プを用いて数字に打ち抜くことにより形成し、生
地２２の裏面にある雄係合要素２３をシート本体
１の雌係合要素７に係合させることによりシート
本体１に添装するようにしてもよい。

第６図及び第７図は、本考案に係るスコアボー
ドの他の実施例を示し、第６図及び第７図におい
て、“白組”、“赤組”、“前半”、“後半”、“計”
等
の文字及び“Ａ”，“Ｂ”は表示片３を示し、
“25”，“30”，“０”，“１”，“２”，“３”等の
数字
は得点片４を示している。

このような構成としたスコアボードは、シート
本体１が生地８からなる雌面フアスナーテープで
形成されているため、巻いた状態で持ち運びがで
き、しかもシート本体１の雌係合要素７と区画線
２、表示片３及び得点片４の雄係合要素１１，１
５，２３とが係合、離脱するようになつているか
らシート本体１に対する区画線２、表示片３及び
得点片４の取付け、取外しが任意に、かつ簡単に
行なえ、しかも面フアスナーテープを用いている
ため安価なものとなる。

なお、上記実施例において、シート本体１を雄
面フアスナーテープで構成し、区画線２、表示片
３及び得点片４を雌面フアスナーテープで構成し
ても同様な効果を得ることができる。また、シー
ト本体１に縫着した束ね用バンドでシート本体１
を巻いた状態で締め付けるか、あるいは収納袋を
用いて収納することにより、より一層持ち運びが
便利なものとなる。さらに、シート本体１に表示
片３及び得点片４を入れる袋を取付けることで表
示片３及び得点片４の紛失を防止できる。

考案の効果 以上のように本考案によれば、シート本体が生
地からなる面フアスナーテープで構成されている
ために持ち運びが簡単であり、しかもシート本体
の係合要素に得点片の係合要素を係合、離脱させ
るように成つているので繰り返し使用できるとと
もに表示が確実で容易であり、さらに外観良好で
安価である等の実用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るスコアボードの一実施
例を示す正面図、第２図は、シート本体に区画線
を添装する前の状態を示す斜視図、第３図は、シ
ート本体に表示片または得点片を添装する前の状
態を示す斜視図、第４図は、表示片または得点片
の他の実施例を示す断面図、第５図は、表示片の
一例を示す斜視図、第６図及び第７図は、本考案
のスコアボードの他の実施例を示す正面図であ
る。 １……シート本体、２……区画線、３……表示
片、４……得点片、７……雌係合要素、８……生
地、９……取付け用フツク、２３……雄係合要
素。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 〔１〕 面フアスナーテープの一方の係合要素７
   を表側に設けた巾広の生地８からなるシート本
   体１の表面に、区画線２と、表示片３とを設
   け、得点を表示する得点片４が、前記シート本
   体１の係合要素７と係合、離脱する面フアスナ
   ーテープの他方の係合要素２３をその裏面に有
   していることを特徴とするスコアボード。 〔２〕 前記シート本体１に、複数の取付け用フ
   ツク９を設けたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のスコアボード。