JPH0510473A - 比例弁駆動装置 - Google Patents

比例弁駆動装置

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JPH0510473A
JPH0510473A JP3161703A JP16170391A JPH0510473A JP H0510473 A JPH0510473 A JP H0510473A JP 3161703 A JP3161703 A JP 3161703A JP 16170391 A JP16170391 A JP 16170391A JP H0510473 A JPH0510473 A JP H0510473A
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秀彦 高木
Kenji Touya
謙二 洞谷
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    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電流回路が不要であるとともに、比例弁の
コイルが短絡してもマイクロコンピュータや電子スイッ
チが破壊されない比例弁駆動装置の提供。 【構成】 積分回路5とマイクロコンピュータ7のA-
D入力ポート71との間に過電圧制限回路6を接続し、
所定値以上の出力64を検知すると駆動手段73の作動
を強制的に止め、パルス幅変調信号72の送出を停止保
持する保持手段75をマイクロコンピュータ7内に設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロコンピュータ
から送出されるパルス変調信号で比例弁を制御する比例
弁駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すごとく、従来より、電源回路
500に、電子スイッチ511(スイッチング回路)、
および比例弁のコイル512を直列接続してなる比例弁
回路510と、コイル512の通電電流を検出するため
の電流検出回路513と、パルス幅変調信号521を送
出するマイクロコンピュータ520と、パルス幅変調信
号521および電流検出回路513の出力が入力される
比例弁電流監視用の定電流回路530とを有する比例弁
駆動装置Bが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の比例弁
駆動装置Bは、定電流回路530が実装スペースを広く
占有するとともに多くの部品を必要とする欠点を有する
ので、発明者らは、図4に示すごとく、電子スイッチ6
11および比例弁のコイル612を直列接続してなる比
例弁回路610と、コイル612の通電電流を検出する
ための電流検出回路613と、マイクロコンピュータ6
20とを備えるとともに、マイクロコンピュータ620
に、目標値信号640に基づくパルス幅変調信号621
を電子スイッチ611の制御端子611aに送出して電
子スイッチ611を駆動する駆動手段661、および電
流検出回路613の出力に基づいて目標値信号640を
補正する補正手段662を内蔵させた比例弁駆動装置C
を試作した。しかるに、比例弁駆動装置Cにおいて、比
例弁のコイル612が短絡した場合、マイクロコンピュ
ータ620のA- D入力ポート663に略電源電圧(2
0〜30ボルト)がかかり、電子スイッチ611のトラ
ンジスタ611bに過大な電流が流れるので、マイクロ
コンピュータ620やトランジスタ611bが破壊され
る事がある、という新たな不具合を見出した。本発明の
目的は、定電流回路が不要であるとともに、比例弁のコ
イルが短絡してもマイクロコンピュータや電子スイッチ
が破壊されない比例弁駆動装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、制御端子を有する電子スイッチと比例弁のコ
イルとを電源回路に直列に接続してなる比例弁回路と、
前記比例弁のコイルを流れる電流を検出する電流検出回
路と、該電流検出回路とマイクロコンピュータとの間に
接続される過電圧制限回路とを備え、前記マイクロコン
ピュータは、目標値信号に基づいて変調されたパルス変
調信号を、前記制御端子に送出して前記電子スイッチを
駆動する駆動手段と、前記過電圧制限回路を介した、前
記電流検出回路の出力に基づいて、前記目標値信号を補
正する補正手段と、所定値以上の前記出力を検知する
と、前記パルス変調信号の送出を停止保持する保持手段
とを有する構成を採用した。
【0005】
【作用】駆動手段は、周期的なパルスを、目標弁開度に
対応した目標値信号に基づいて変調し、このパルス変調
信号を電子スイッチの制御端子に送出する。電子スイッ
チは、パルス変調信号に基づいてスイッチング作動し、
比例弁は目標弁開度になる。通電や受熱等により比例弁
のコイルの電気抵抗値が変化しても比例弁が目標弁開度
を保つように、マイクロコンピュータの補正手段が、過
電圧制限回路を介した電流検出回路の出力に基づき目標
値信号を補正する。比例弁のコイルが、短絡または短絡
に近い状態になると、電流検出回路は略電源電圧を検出
する。しかし、過電圧制限回路が、マイクロコンピュー
タの補正手段に印加する電圧の値を安全限界値までに抑
えるのでマイクロコンピュータは破壊されない。また、
過電圧制限回路の出力が所定値以上となると、マイクロ
コンピュータの保持手段がパルス変調信号の送出を停止
保持するように動作するので、電子スイッチも破壊され
ない。
【0006】
【発明の効果】比例弁のコイルの短絡に起因する、マイ
クロコンピュータや電子スイッチの破壊が防止できる。
部品点数が多く且つ実装スペースを広く占有する定電流
回路が不要である。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2に基づい
て説明する。比例弁駆動装置Aは、スイッチング回路1
およびガバナ比例弁のコイル2を直列接続して電源回路
4に結線した比例弁回路8と、コイル2の通電電流を検
出する電流検出回路3と、電流検出回路3とA- D入力
ポート71との間に接続される積分回路5および過電圧
制限回路6と、マイクロコンピュータ7とを有する。
【0008】スイッチング回路1は、抵抗11〜14、
トランジスタ15、16、ダイオード17で構成され
る。このスイッチング回路1は、トランジスタ16のコ
レクタ- エミッタ間が電子スイッチ本体に相当し、抵抗
11の一端111が制御端子に相当する。コイル2は、
コイルの温度が20℃の場合、コイルの電気抵抗は7
8.5Ω±10%であるが、通電等により、コイルの温
度が90℃になると約100Ωになる。また、ガバナ比
例弁は、コイル2に流れる比例弁電流20に比例して開
度を決定し、燃料ガスの流量を調節する。電流検出回路
3は、比例弁電流20を検出するものであり、10Ω、
2Wのセメント抵抗から成る。電源回路4は、商用10
0Vをトランスにより降圧した交流を、シリコンブリッ
ジ、電解コンデンサ(何れも図示せず)を用いて整流
し、60Hzまたは50Hzの電源リップルを含有する
DC40Vを得ている。
【0009】積分回路5は、47kΩの抵抗51、およ
び1μFのコンデンサ52からなり、電流検出回路3の
出力の電圧波形を積分して積分信号53を出力する。過
電圧制限回路6は、図示右端を積分回路5に繋いだ抵抗
61と、図示左端をA- D入力ポート71に繋いだ抵抗
62と、カソードを直流電源(+約5V)に繋いだダイ
オード63とからなり、図2に示すように、A- D入力
ポート71に印加される出力64の値を5ボルトまでに
抑える。
【0010】マイクロコンピュータ7は、1kHzの方
形波パルスを目標比例弁開度に対応した目標値信号70
でパルス幅変調し、このパルス幅変調信号72を一端1
11(制御端子)に送出してスイッチング回路1を駆動
する駆動手段73と、A- D入力ポート71に入力され
る出力64に基づいて目標値信号70を補正する補正手
段74と、3ボルト以上の出力64を検知すると駆動手
段73の作動を強制的に止め、パルス幅変調信号72の
送出を停止保持する保持手段75とを備える。
【0011】つぎに、比例弁駆動装置Aの作動を説明す
る。駆動手段73は、パルス幅変調信号72をスイッチ
ング回路1の一端111(制御端子)に送出する。スイ
ッチング回路1のトランジスタ16は、パルスオン時間
に基づいた電流をガバナ比例弁のコイル2に流し、ガバ
ナ比例弁は目標弁開度になる。ところで、通電や受熱等
によりガバナ比例弁のコイル2の温度が上昇した場合、
コイル2の電気抵抗値は高くなり、比例弁電流20が減
少してしまう。しかし、マイクロコンピュータ7の補正
手段74が、出力64(積分回路5及び過電圧制限回路
6を通った電流検出回路3の出力)に基づいて目標値信
号70を補正し、パルス幅変調信号72のパルスオン時
間が長くなるよう、変更するので比例弁は目標弁開度に
保たれる。なお、積分回路5により、電流検出回路3の
電圧波形は平滑されるので、ノイズや電源リップルがマ
イクロコンピュータ7のA- D入力ポート71へ入力さ
れることが少ない。ここで、ガバナ比例弁のコイル2
が、短絡または短絡に近い状態になった場合、電流検出
回路3には高い電圧(略40ボルト)がかかり、積分信
号53も高い電圧となる。しかし、過電圧制限回路6の
ダイオード63がこの過電圧を直流電源にバイパスする
ので、アノード側の電圧は5ボルトを越えず、A- D入
力ポート71に印加される電圧も5ボルト以下に収まる
ので、マイクロコンピュータ7は破壊されない。また、
この場合、保持手段75が3ボルト以上の出力64を検
知して駆動手段73の作動を強制的に止め、図示しない
リセットボタンが押されるまでパルス幅変調信号72の
送出を停止保持するので、トランジスタ16が不導通と
なり、トランジスタ16は破壊されない。
【0012】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.パルス変調信号は、パルス幅変調(PWM)以外
に、パルス振幅変調(PAM)、パルス数変調(PN
M)等であっても良い。 b.電子スイッチは、FET等、他の半導体素子を用い
ても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る比例弁駆動装置の電気
回路図である。
【図2】その比例弁駆動装置において、積分信号と過電
圧制限回路の出力との関係を示すグラフである。
【図3】従来の比例弁駆動装置の電気回路図である。
【図4】試作品の比例弁駆動装置の電気回路図である。
【符号の説明】
A 比例弁駆動装置 1 スイッチング回路(電子スイッチ) 2 コイル 3 電流検出回路 4 電源回路 6 過電圧制限回路 7 マイクロコンピュータ 8 比例弁回路 64 出力 70 目標値信号 72 パルス幅変調信号(パルス変調信号) 73 駆動手段 74 補正手段 75 保持手段 111 一端(制御端子)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 制御端子を有する電子スイッチと比例弁
    のコイルとを電源回路に直列に接続してなる比例弁回路
    と、 前記比例弁のコイルを流れる電流を検出する電流検出回
    路と、 該電流検出回路とマイクロコンピュータとの間に接続さ
    れる過電圧制限回路とを備え、 前記マイクロコンピュータは、 目標値信号に基づいて変調されたパルス変調信号を、前
    記制御端子に送出して前記電子スイッチを駆動する駆動
    手段と、 前記過電圧制限回路を介した、前記電流検出回路の出力
    に基づいて、前記目標値信号を補正する補正手段と、 所定値以上の前記出力を検知すると、前記パルス変調信
    号の送出を停止保持する保持手段とを有することを特徴
    とする比例弁駆動装置。
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