JPH05104598A - 多段射出成形機の駆動シリンダ構造とその駆動方法 - Google Patents
多段射出成形機の駆動シリンダ構造とその駆動方法Info
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- JPH05104598A JPH05104598A JP29988691A JP29988691A JPH05104598A JP H05104598 A JPH05104598 A JP H05104598A JP 29988691 A JP29988691 A JP 29988691A JP 29988691 A JP29988691 A JP 29988691A JP H05104598 A JPH05104598 A JP H05104598A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/47—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
- B29C45/50—Axially movable screw
- B29C45/5008—Drive means therefor
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、射出成形機
の多段駆動を簡便に行う事ができるようなシリンダ構造
を提供する事である。 【構成】 駆動シリンダ(4)内にスライ
ド自在に収納されている主ピストン(3)によって、成形
樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されているスクリ
ュー(2)を前進後退させ、主ピストン(3)と駆動シリンダ
(4)の閉塞端(5)との間に補助ピストン(6)をスライド自
在に収納し、駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された
通孔(7)にスライド自在に補助ピストンロッド(8)を挿通
した事を特徴とするものである。
の多段駆動を簡便に行う事ができるようなシリンダ構造
を提供する事である。 【構成】 駆動シリンダ(4)内にスライ
ド自在に収納されている主ピストン(3)によって、成形
樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されているスクリ
ュー(2)を前進後退させ、主ピストン(3)と駆動シリンダ
(4)の閉塞端(5)との間に補助ピストン(6)をスライド自
在に収納し、駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された
通孔(7)にスライド自在に補助ピストンロッド(8)を挿通
した事を特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂や合成ゴムな
どの射出成形に用いる多段射出成形機の駆動シリンダ構
造とその駆動方法に関するものである。
どの射出成形に用いる多段射出成形機の駆動シリンダ構
造とその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形を行う場合、適切な射出速度と
射出圧力とを選択する事が最もも重要な要素であり、そ
の適否が成形品の良否に重大な影響を与えるとされてい
る。射出条件は使用樹脂の種類や形状、要求される寸法
精度によって異なるもので、作業者はこれらの事項を勘
案して最適の射出条件を選定することになる。多段射出
成形機は、このような要求を満たすべく開発されたもの
であるが、従来の多段射出成形機(B)の駆動シリンダ(4
0)にあっては、図7に示すように段階的に径寸法の異な
る数種のピストン(41)をその径寸法の大きな順に連続さ
せ、該ピストン(41)とシリンダ(44)とによって構成され
る油室(42)を円筒状に形成すると共に、各油室(42)には
それぞれ圧油流入管(43)を接続し、これを方向制御弁
(図示せず)に導き、各々の油室(42)に独立に、あるいは
複数の油室(42)に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入
してピストン(41)を作動させるようにしたものである。
(特公昭59-15295号公報)
射出圧力とを選択する事が最もも重要な要素であり、そ
の適否が成形品の良否に重大な影響を与えるとされてい
る。射出条件は使用樹脂の種類や形状、要求される寸法
精度によって異なるもので、作業者はこれらの事項を勘
案して最適の射出条件を選定することになる。多段射出
成形機は、このような要求を満たすべく開発されたもの
であるが、従来の多段射出成形機(B)の駆動シリンダ(4
0)にあっては、図7に示すように段階的に径寸法の異な
る数種のピストン(41)をその径寸法の大きな順に連続さ
せ、該ピストン(41)とシリンダ(44)とによって構成され
る油室(42)を円筒状に形成すると共に、各油室(42)には
それぞれ圧油流入管(43)を接続し、これを方向制御弁
(図示せず)に導き、各々の油室(42)に独立に、あるいは
複数の油室(42)に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入
してピストン(41)を作動させるようにしたものである。
(特公昭59-15295号公報)
【0003】この多段射出成形機(B)の駆動シリンダ(4
0)では、前述のように段階的に径寸法の異なる数種のピ
ストン(41)をその径寸法の大きな順に連続させ、且つ、
該ピストン(41)に合わせてシリンダ筒(44)も段階的に径
寸法の異なるものを数種用意しなければならず、構造が
非常に複雑で製作が困難であるばかりか製作コストも増
大するという問題点がある。
0)では、前述のように段階的に径寸法の異なる数種のピ
ストン(41)をその径寸法の大きな順に連続させ、且つ、
該ピストン(41)に合わせてシリンダ筒(44)も段階的に径
寸法の異なるものを数種用意しなければならず、構造が
非常に複雑で製作が困難であるばかりか製作コストも増
大するという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来例
の問題点に鑑みてなされたもので、射出成形機の多段駆
動を簡便に行う事ができるようなシリンダ構造とその駆
動方法を提供する事が本発明の解決課題である。
の問題点に鑑みてなされたもので、射出成形機の多段駆
動を簡便に行う事ができるようなシリンダ構造とその駆
動方法を提供する事が本発明の解決課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
を解決するためのシリンダ構造は、請求項1に示すよう
に、 成形樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されてい
るスクリュー(2)を前進後退させるための主ピストン(3)
と、 主ピストン(3)がスライド自在に収納されている駆
動シリンダ(4)と、 主ピストン(3)と駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)との
間にスライド自在に収納された補助ピストン(6)と、 駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された通孔(7)
にスライド自在に挿通された補助ピストンロッド(8)と
で構成された事を特徴とするものである。
を解決するためのシリンダ構造は、請求項1に示すよう
に、 成形樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されてい
るスクリュー(2)を前進後退させるための主ピストン(3)
と、 主ピストン(3)がスライド自在に収納されている駆
動シリンダ(4)と、 主ピストン(3)と駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)との
間にスライド自在に収納された補助ピストン(6)と、 駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された通孔(7)
にスライド自在に挿通された補助ピストンロッド(8)と
で構成された事を特徴とするものである。
【0006】前記多段射出成形機(A)の駆動方法は、請
求項2に示すように、 成形樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されてい
るスクリュー(2)を前進後退させるための主ピストン(3)
と、 主ピストン(3)がスライド自在に収納されている駆
動シリンダ(4)と、 主ピストン(3)と駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)との
間にスライド自在に収納された補助ピストン(6)と、 駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された通孔(7)に
スライド自在に挿通された補助ピストンロッド(8)とで
構成され、 主ピストン(3)と補助ピストン(6)との間に形成され
る空間を第1油室(9)とし、 補助ピストン(6)に接する補助ピストンロッド(8)側
の空間を第2油室(10)とし、 主ピストン(3)に接する主ピストンロッド(3a)側の
空間を第3油室(11)とし 、 第1油室(9)の主ピストン面に対する接触面積と
第2油室(10)の補助ピストン面に対する接触面積と第3
油室(11)の主ピストン面に対する接触面積がそれぞれ相
違するように形成し、 各々の油室(9)(10)(11)に独立に、あるいは複数の
油室に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入して主ピス
トン(3)を作動させるようにした事を特徴とするもので
ある。
求項2に示すように、 成形樹脂加熱混練用の加熱筒(1)内に収納されてい
るスクリュー(2)を前進後退させるための主ピストン(3)
と、 主ピストン(3)がスライド自在に収納されている駆
動シリンダ(4)と、 主ピストン(3)と駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)との
間にスライド自在に収納された補助ピストン(6)と、 駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)に穿設された通孔(7)に
スライド自在に挿通された補助ピストンロッド(8)とで
構成され、 主ピストン(3)と補助ピストン(6)との間に形成され
る空間を第1油室(9)とし、 補助ピストン(6)に接する補助ピストンロッド(8)側
の空間を第2油室(10)とし、 主ピストン(3)に接する主ピストンロッド(3a)側の
空間を第3油室(11)とし 、 第1油室(9)の主ピストン面に対する接触面積と
第2油室(10)の補助ピストン面に対する接触面積と第3
油室(11)の主ピストン面に対する接触面積がそれぞれ相
違するように形成し、 各々の油室(9)(10)(11)に独立に、あるいは複数の
油室に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入して主ピス
トン(3)を作動させるようにした事を特徴とするもので
ある。
【0006】これにより、1本の駆動シリンダ(4)で多
段駆動を行える事ができ、多段射出成形機(A)の製作を
簡素化に出来、大幅なコストダウンを達成する事ができ
た。
段駆動を行える事ができ、多段射出成形機(A)の製作を
簡素化に出来、大幅なコストダウンを達成する事ができ
た。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って説明す
る。図1は本発明にかかる多段射出成形機(A)の断面図
で、(3)は主ピストンで、成形樹脂加熱混練用の加熱筒
(1)内に収納されているスクリュー(2)を前進後退させる
ためのものである。主ピストン(3)は、主ピストンロッ
ド(3a)にてスクリュー(2)の回転駆動機構(16)に接続さ
れており、駆動シリンダ(4)にスライド自在に収納され
ている。
る。図1は本発明にかかる多段射出成形機(A)の断面図
で、(3)は主ピストンで、成形樹脂加熱混練用の加熱筒
(1)内に収納されているスクリュー(2)を前進後退させる
ためのものである。主ピストン(3)は、主ピストンロッ
ド(3a)にてスクリュー(2)の回転駆動機構(16)に接続さ
れており、駆動シリンダ(4)にスライド自在に収納され
ている。
【0008】駆動シリンダ(4)は、1つのシリンダ孔(4
a)を有し、前部開口に前記主シリンダロッド(3a)がスラ
イド自在に挿通されているシール部材(12)が配設されて
おり、駆動シリンダ(4)の前部鍔部(13)にタイバー(14)
の後端が装着されている。主ピストン(3)と駆動シリン
ダ(4)の閉塞端(5)との間には補助ピストン(6)がスライ
ド自在に収納されており、駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)
に穿設された通孔(7)に補助ピストンロッド(8)がスライ
ド自在に挿通されている。
a)を有し、前部開口に前記主シリンダロッド(3a)がスラ
イド自在に挿通されているシール部材(12)が配設されて
おり、駆動シリンダ(4)の前部鍔部(13)にタイバー(14)
の後端が装着されている。主ピストン(3)と駆動シリン
ダ(4)の閉塞端(5)との間には補助ピストン(6)がスライ
ド自在に収納されており、駆動シリンダ(4)の閉塞端(5)
に穿設された通孔(7)に補助ピストンロッド(8)がスライ
ド自在に挿通されている。
【0009】主ピストン(3)と補助ピストン(6)との間に
形成される空間を第1油室(9)とし、補助ピストン(6)に
接する補助ピストンロッド(8)側の空間を第2油室(10)
とし、主ピストン(3)に接する主ピストンロッド(3a)側
の空間を第3油室(11)とする。本実施例では補助ピスト
ン(6)には、補助ピストンロッド(8)を貫通する第1圧油
孔(21)が形成されており、第1油室(9)に圧油を供給す
るようになっており、第2油室(10)と第3油室(11)には
駆動シリンダ(4)に穿設された第2圧油孔(22)と第3圧
油孔(23)とが形成されている。
形成される空間を第1油室(9)とし、補助ピストン(6)に
接する補助ピストンロッド(8)側の空間を第2油室(10)
とし、主ピストン(3)に接する主ピストンロッド(3a)側
の空間を第3油室(11)とする。本実施例では補助ピスト
ン(6)には、補助ピストンロッド(8)を貫通する第1圧油
孔(21)が形成されており、第1油室(9)に圧油を供給す
るようになっており、第2油室(10)と第3油室(11)には
駆動シリンダ(4)に穿設された第2圧油孔(22)と第3圧
油孔(23)とが形成されている。
【0010】第1油室(9)の主ピストン面に対する接触
面積と第2油室(10)の補助ピストン面に対する接触面積
と第3油室(11)の主ピストン面に対する接触面積がそれ
ぞれ相違するように形成されているのであるが、本実施
例では、補助ピストンロッド(8)が主ピストンロッド(3
a)より細く形成されていて第1油室(9)の主ピストン面
に対する接触面積が最大になり、第2油室(10)の補助ピ
ストン面に対する接触面積が中で、第3油室(11)の主ピ
ストン面に対する接触面積が最小となるように形成され
ている。
面積と第2油室(10)の補助ピストン面に対する接触面積
と第3油室(11)の主ピストン面に対する接触面積がそれ
ぞれ相違するように形成されているのであるが、本実施
例では、補助ピストンロッド(8)が主ピストンロッド(3
a)より細く形成されていて第1油室(9)の主ピストン面
に対する接触面積が最大になり、第2油室(10)の補助ピ
ストン面に対する接触面積が中で、第3油室(11)の主ピ
ストン面に対する接触面積が最小となるように形成され
ている。
【0011】(1)は加熱筒で、内部にスクリュー(2)が回
転自在且つスライド自在に配設されており、タイバー(1
4)にスライド自在に取着されている加熱筒ホルダ(19)に
装着されている。(15)は、加熱筒(1)に連通する原料樹
脂供給用ホッパ孔である。
転自在且つスライド自在に配設されており、タイバー(1
4)にスライド自在に取着されている加熱筒ホルダ(19)に
装着されている。(15)は、加熱筒(1)に連通する原料樹
脂供給用ホッパ孔である。
【0012】(16)はスクリューの回転駆動機構で、カプ
ラ(17)を介して駆動モータ(20)とスクリュー(2)とが連
結されている。(18)はカプラ(17)を保持するためのベア
リングである。
ラ(17)を介して駆動モータ(20)とスクリュー(2)とが連
結されている。(18)はカプラ(17)を保持するためのベア
リングである。
【0013】(24)は方向制御弁、(25)は油圧ポンプ、(2
6)は圧油タンクで、第1〜3油室(9)(10)(11)に連通す
る第1〜3圧油孔(21)(22)(23)に接続した第1〜3圧油
供給管(27)(28)(29)が接続されている。
6)は圧油タンクで、第1〜3油室(9)(10)(11)に連通す
る第1〜3圧油孔(21)(22)(23)に接続した第1〜3圧油
供給管(27)(28)(29)が接続されている。
【0014】しかして、ホッパ孔(15)から加熱筒(1)の
基部に樹脂ペレットを供給し、加熱筒(1)に巻設したヒ
ータ(図示せず)によって樹脂ペレットを加熱しつつ駆動
モータ(20)を回転させると樹脂ペレットは徐々に溶融さ
れると共に混練されて行き、次第に前方に送り出され、
加熱筒(1)の先端部に貯留されて行く。これに比例して
スクリュー(2)が後退し、主ピストン(3)は所定の位置ま
で後退する。この状態から主ピストン(3)を作動させて
スクリュー(2)を前方に突き出し、金型(図示せず)内に
加熱筒(1)の先端に貯留した溶融混練樹脂を射出するで
あるが、各々の油室(9)(10)(11)に独立に、あるいは複
数の油室に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入して主
ピストン(3)を作動させ、射出速度と射出圧力を切り替
えるるようにしてあるのであるが、その突き出し速度と
射出圧力を本発明では4段階に切り替える事ができるの
である。それぞれを図2〜図5に示す。
基部に樹脂ペレットを供給し、加熱筒(1)に巻設したヒ
ータ(図示せず)によって樹脂ペレットを加熱しつつ駆動
モータ(20)を回転させると樹脂ペレットは徐々に溶融さ
れると共に混練されて行き、次第に前方に送り出され、
加熱筒(1)の先端部に貯留されて行く。これに比例して
スクリュー(2)が後退し、主ピストン(3)は所定の位置ま
で後退する。この状態から主ピストン(3)を作動させて
スクリュー(2)を前方に突き出し、金型(図示せず)内に
加熱筒(1)の先端に貯留した溶融混練樹脂を射出するで
あるが、各々の油室(9)(10)(11)に独立に、あるいは複
数の油室に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入して主
ピストン(3)を作動させ、射出速度と射出圧力を切り替
えるるようにしてあるのであるが、その突き出し速度と
射出圧力を本発明では4段階に切り替える事ができるの
である。それぞれを図2〜図5に示す。
【0015】図2は最大圧力最小射出速度の場合で、補
助ピストンロッド(8)は最後退位置に位置しており、補
助ピストンロッド(8)の第1圧油孔(21)を通って第1油
室(9)に圧油が供給されるようになっている。この場
合、第1油室(9)にだけ圧油が供給されるようになって
いるため、主ピストン面全面にかかる圧力によって射出
が行なわれることになるので、前述のように射出圧力は
最大となり、射出速度は最小となる。
助ピストンロッド(8)は最後退位置に位置しており、補
助ピストンロッド(8)の第1圧油孔(21)を通って第1油
室(9)に圧油が供給されるようになっている。この場
合、第1油室(9)にだけ圧油が供給されるようになって
いるため、主ピストン面全面にかかる圧力によって射出
が行なわれることになるので、前述のように射出圧力は
最大となり、射出速度は最小となる。
【0016】図3は中高圧中低速射出速度の場合で、補
助ピストンロッド(8)は最後退位置に位置しており、補
助ピストンロッド(8)の第1圧油孔(21)を通って第1油
室(9)に圧油が供給されると同時に第3圧油孔(23)を通
って第3油室(11)に圧油が供給される。これにより第1
油室(9)に供給された圧油により主ピストン(3)に発生す
る射出圧力から第3油室(11)に供給された圧油により主
ピストン(3)を押し戻そうとする圧力を引いた差圧によ
って射出が行なわれることになる。第1油室(9)の主ピ
ストン(3)に対する接触面積は最大であり、第3油室(1
1)の主ピストン面に対する接触面積は最小であるので、
前述のように射出圧力は最大から第2番目となり、射出
速度は最大から第3番目となる。
助ピストンロッド(8)は最後退位置に位置しており、補
助ピストンロッド(8)の第1圧油孔(21)を通って第1油
室(9)に圧油が供給されると同時に第3圧油孔(23)を通
って第3油室(11)に圧油が供給される。これにより第1
油室(9)に供給された圧油により主ピストン(3)に発生す
る射出圧力から第3油室(11)に供給された圧油により主
ピストン(3)を押し戻そうとする圧力を引いた差圧によ
って射出が行なわれることになる。第1油室(9)の主ピ
ストン(3)に対する接触面積は最大であり、第3油室(1
1)の主ピストン面に対する接触面積は最小であるので、
前述のように射出圧力は最大から第2番目となり、射出
速度は最大から第3番目となる。
【0017】図4は中低圧中高速射出速度の場合で、補
助ピストン(6)と主ピストン(3)とが接触しており、第1
圧油孔(21)を通して第2油室(10)にのみ圧油が供給され
る場合である。第2油室(10)の補助ピストン面に対する
接触面積は、第1油室(9)の主ピストン面に対する接触
面積より小さく、第3油室(11)の主ピストン面に対する
接触面積より大きいので、前述のように射出圧力は最大
から第3番目となり、射出速度は最大から第2番目とな
る。
助ピストン(6)と主ピストン(3)とが接触しており、第1
圧油孔(21)を通して第2油室(10)にのみ圧油が供給され
る場合である。第2油室(10)の補助ピストン面に対する
接触面積は、第1油室(9)の主ピストン面に対する接触
面積より小さく、第3油室(11)の主ピストン面に対する
接触面積より大きいので、前述のように射出圧力は最大
から第3番目となり、射出速度は最大から第2番目とな
る。
【0018】図5は最小圧力最大射出速度の場合で、補
助ピストン(6)は主ピストン(3)と接触しており、圧油が
第2圧油孔(22)を通って第2油室(10)に圧油が供給され
ると同時に第3圧油孔(23)を通って第3油室(11)に圧油
が供給される。これにより第2油室(10)に供給された圧
油により補助ピストン(6)に発生する射出圧力から第3
油室(11)に供給された圧油により主ピストン(3)を押し
戻そうとする圧力を引いた差圧によって射出が行なわれ
ることになる。第2油室(10)の補助ピストン面に対する
接触面積は中間であり、第3油室(11)の主ピストン面に
対する接触面積は最小であるので、前述のように射出圧
力は最小となり、射出速度は最大となる。
助ピストン(6)は主ピストン(3)と接触しており、圧油が
第2圧油孔(22)を通って第2油室(10)に圧油が供給され
ると同時に第3圧油孔(23)を通って第3油室(11)に圧油
が供給される。これにより第2油室(10)に供給された圧
油により補助ピストン(6)に発生する射出圧力から第3
油室(11)に供給された圧油により主ピストン(3)を押し
戻そうとする圧力を引いた差圧によって射出が行なわれ
ることになる。第2油室(10)の補助ピストン面に対する
接触面積は中間であり、第3油室(11)の主ピストン面に
対する接触面積は最小であるので、前述のように射出圧
力は最小となり、射出速度は最大となる。
【0019】図6に前記実施例における4段切り替えの
場合の射出圧力と射出速度との関係を表したグラフを示
す。グラフ中、横軸は射出率(cm2/sec)であり、縦軸は
射出圧力(kgf/cm2)である。
場合の射出圧力と射出速度との関係を表したグラフを示
す。グラフ中、横軸は射出率(cm2/sec)であり、縦軸は
射出圧力(kgf/cm2)である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、1つの駆動シリンダで
4段に射出速度と射出圧力を切り替える事ができるの
で、駆動シリンダ構造の製作が非常に簡単となり、製作
が簡単となり製作費も大幅に低減することが出来るとい
う利点がある。
4段に射出速度と射出圧力を切り替える事ができるの
で、駆動シリンダ構造の製作が非常に簡単となり、製作
が簡単となり製作費も大幅に低減することが出来るとい
う利点がある。
【図1】本発明の多段射出成形機の1実施例の主要部断
面図
面図
【図2】本発明における最大射出圧力最小射出速度によ
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
【図3】本発明における第2射出圧力第3射出速度によ
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
【図4】本発明における第3射出圧力第2射出速度によ
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
【図5】本発明における最小射出圧力最大射出速度によ
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
る射出成形時の駆動状態を示す駆動シリンダの断面図
【図6】本発明における4段切り替えの場合の射出圧力
と射出速度との関係を表したグラフ
と射出速度との関係を表したグラフ
【図7】従来例の断面図
(1)…加熱筒 (2)…スクリュー (3)…主ピストン (4)…駆動シリンダ (5)…駆動シリンダの閉塞端 (6)…補助ピストン (7)…閉塞端(5)の通孔 (8)…補助ピストンロッ
ド (9)…第1油室 (10)…第2油室 (11)…第3油室
ド (9)…第1油室 (10)…第2油室 (11)…第3油室
Claims (2)
- 【請求項1】 成形樹脂加熱混練用の加熱筒内に収納
されているスクリューを前進後退させるための主ピスト
ンと、主ピストンがスライド自在に収納されている駆動
シリンダと、主ピストンと駆動シリンダの閉塞端との間
にスライド自在に収納された補助ピストンと、駆動シリ
ンダの閉塞端に穿設された通孔にスライド自在に挿通さ
れた補助ピストンロッドとで構成された事を特徴とする
多段射出成形機の駆動シリンダ構造。 - 【請求項2】 成形樹脂加熱混練用の加熱筒内に収納
されているスクリューを前進後退させるための主ピスト
ンと、主ピストンがスライド自在に収納されている駆動
シリンダと、主ピストンと駆動シリンダの閉塞端との間
にスライド自在に収納された補助ピストンと、駆動シリ
ンの閉塞端に穿設された通孔にスライド自在に挿通され
た補助ピストンロッドとで構成され、主ピストンと補助
ピストンとの間に形成される空間を第1油室とし、補助
ピストンに接する補助ピストンロッド側の空間を第2油
室とし、主ピストンに接する主ピストンロッド側の空間
を第3油室として第1油室の主ピストン面に対する接触
面積と第2油室の補助ピストン面に対する接触面積と第
3油室の主ピストン面に対する接触面積がそれぞれ相違
するように形成し、各々の油室に独立に、あるいは複数
の油室に同時に又は時間差を設けて圧油を圧入して主ピ
ストンを作動させるようにした事を特徴とする多段射出
成形機の駆動シリンダの駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29988691A JP3011506B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 多段射出成形機の駆動シリンダ構造とその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29988691A JP3011506B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 多段射出成形機の駆動シリンダ構造とその駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104598A true JPH05104598A (ja) | 1993-04-27 |
JP3011506B2 JP3011506B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=17878136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29988691A Expired - Fee Related JP3011506B2 (ja) | 1991-10-19 | 1991-10-19 | 多段射出成形機の駆動シリンダ構造とその駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011506B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07290529A (ja) * | 1994-04-22 | 1995-11-07 | Ube Ind Ltd | 射出成形機の射出装置 |
-
1991
- 1991-10-19 JP JP29988691A patent/JP3011506B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07290529A (ja) * | 1994-04-22 | 1995-11-07 | Ube Ind Ltd | 射出成形機の射出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3011506B2 (ja) | 2000-02-21 |
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