JPH05104411A - 精密切削加工装置 - Google Patents

精密切削加工装置

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JPH05104411A
JPH05104411A JP26184391A JP26184391A JPH05104411A JP H05104411 A JPH05104411 A JP H05104411A JP 26184391 A JP26184391 A JP 26184391A JP 26184391 A JP26184391 A JP 26184391A JP H05104411 A JPH05104411 A JP H05104411A
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Japan
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work
cutting
holder
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fixed
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Withdrawn
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JP26184391A
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Haruyuki Kusunoki
晴行 楠
Shigeo Yamazaki
茂夫 山崎
Tsuyoshi Sasaki
剛志 佐々木
Kikuo Yasutome
菊夫 安留
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回(1か所)以上の切削加工をワークに対
して行う場合に、切削加工の度に装置からワークを取り
外す面倒な作業を省略できる切削加工装置を提供する。 【構成】 切削加工装置1の回転切削具200とワーク
89のワーク支持体100とを切削加工装置の本体に対
して静圧支持し、挿脱自在に設けるとともに、本体に設
けられてワークの切削状態を測定する測定手段11、1
2を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速回転する切削工具
に対してワークの精密相対位置決めを行い切削加工をす
る方法に係り、特に微細溝を所定ピツチで高精度に連続
切削加工するのに適した精密切削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】微細溝を高精度で切削加工するために
は、高速回転するバイトに対して切削加工されるワーク
の精密相対位置決めを行い切削加工が行われる。図面を
参照して、従来の加工手順を述べると、図28(a)の
切削加工状態の正面図に示すように、回転軸122に対
してねじ止め等によりバイト124を取り付け、回転軸
122を図中の矢印J方向に高速回転させておき、移動
ステージ126上に固定されたワーク128を図中の矢
印H方向に向きに移動させながら一本の溝の溝を切削加
工形成する。
【0003】その後、図28(b)の側面図に図示のよ
うに、移動テーブル126を矢印H方向に直交する矢印
Iの向きに所定のピツチP分の移動をさせてから、次の
溝の切削加工を行い、以降、この切削加工を順次行って
図29に図示に図示される完成品のワーク128を得て
いる。この上述の従来方法によれば、ワーク128の加
工精度確保の必要上から1回分のバイト切削加工後に、
わざわざワークを切削加工装置から取り外して、被切削
加工部の寸法測定を行ない、切削量が足りない場合には
切込量を設定して再度、切削加工を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来のように
1回毎の切削加工後に、ワークを切削加工装置から取り
外して、被切削加工部の寸法測定を行って、切込量を再
設定して、再度切削加工を行う面倒な作業を改善するこ
とが要求される。したがって、本発明は上述の要請に鑑
みてなされたものであり、その目的は1回(1か所)以
上の切削加工をワークに対して行う場合に、切削加工の
度に装置からワークを取り外す面倒な作業を省略できる
切削加工装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の目的を達成し、課題を解決するために、
本発明は切削加工装置の回転切削具とワークのワーク支
持体とを切削加工装置の本体に対して静圧支持し、かつ
前記本体に対して挿脱自在に設けるとともに、前記本体
に設けられてワークの切削状態を測定する測定手段を具
備する構成であり、ワークの連続切削を切削加工装置上
において連続的に行うように働く。
【0006】また、好ましくは、前記回転切削具は前記
本体の上下方向に駆動される上下駆動テーブル上に設け
られるとともに、前記回転切削具の回転により構成され
る平面を前記本体の前後方向に沿う平面上に設定し、前
記本体の前後方向に移動する前後駆動テーブル上に設け
られるとともに、前記本体の左右方向に移動する左右駆
動テーブル上に設けられる軸受体に対して前記ワーク支
持体を前記挿脱自在に設け、前記測定手段を前記上下駆
動テーブル上に設ける構成であり、ワークの連続切削を
各テーブルの所定駆動を行いつつ、切削加工装置上にお
いて連続的に行行うように働く。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の一実施例であって、ワーク
に微小溝を連続切削加工する構成例であって、ワークに
所定ピッチの10乃至100ミクロンメートル間隔で複
数の微小溝を切削加工してインクジエットノズル部を樹
脂加工するための金型部品を加工形成する加工例につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0008】(全体構成)図1は一実施例の外観斜視図
であり、一部を破断して示したものである。本図により
概略構成を述べると、後述する各構成部品の取付基部と
なる基台1の底部には3個以上のエアクッション2が設
けられており、外部振動を吸収して切削加工時に有害な
振動が基台1に伝わらないようにしている。この基台1
の直上には油静圧により案内されるX送りテーブル3が
図中のX矢印方向に駆動されるように配設される一方、
このX送りテーブル3の上にはX送りテーブル3と直交
するZ矢印方向に駆動されるZ切込みテーブル4が設け
られている。 この切込みテーブル4の上には軸受部5
とワークを保持するホルダー6とで構成されるワーク保
持部100が固定されており、このワーク保持部100
がX送りテーブル3とZ切込みテーブル4によつてX−
Z方向で規定される平面内を移動するように構成されて
おり、ワークを後述の回転バイトに対する相対位置に精
密駆動できるようにしている。
【0009】一方、基台1の上下方向には上述のX送り
テーブル3とZ切込みテーブル4にそれぞれ直交する方
向に駆動される油静圧ガイドにより支持されたY上下テ
ーブル14が設けられている。このY上下テーブル14
にはブラケット9を介して主軸部200が固定されてい
る。この主軸部200は図示のように主軸本体7とバイ
トホルダー8とで構成されており、このバイトホルダー
8に取付られたバイト56を図中の矢印J方向に高速回
転するとともに、基台1の上下方向の矢印Y方向にスチ
ールベルト15とプーリ16を介して油圧シリンダー1
8により釣り合い状態を保ちつつ精密駆動される。
【0010】このY上下テーブル14にはブラケット9
とは別に、さらにブラケット10が固定されており、こ
のブラケット10にワークの切削加工状態を上下方向か
ら観察する上下方向顕微鏡11とワークの切削加工状態
を上述のX−Z平面に沿う横方向から観察する水平方向
顕微鏡12が固定されている。以上の概略構成により、
ワークが切削加工される一方、上下方向顕微鏡11と水
平方向顕微鏡12によつてワークの形状寸法が測定され
る。
【0011】(Y上下テーブル14の構成)次に、図2
はY上下テーブルの上下駆動構成を示した断面図であ
り、本図において、Y上下テーブル14を図中の矢印Y
方向に精密駆動するために、Y上下テーブル14は基台
1の天井部位において回動自在に軸支された1対2組の
プーリ16により方向転換されて案内されたスチールベ
ルト15の一端が固定されている。また、このスチール
ベルト15の他端はチエーン18aを介して基台1に固
定される油圧シリンダー18のアクチエータに連結され
ている。
【0012】Y上下テーブル14には、上述した主軸ユ
ニツト200の重量に対して釣り合いをバランスウエイ
ト19が載置固定されている。また、油圧シリンダー1
8は主軸部Bとバランスウエイトが固定されたY上下テ
ーブル14を矢印Y方向につり合わせるために後述の油
圧回路が接続されている。以上のように基台1において
釣り合いを保持しつつ上下駆動されるY上下テーブル1
4の駆動手段は、基台1の天井部において固定された上
下駆動モータ17の出力軸に対してカップリング31を
介して動力伝達されるボールネジ軸32に螺合して回転
運動を往復運動に変換するボールネジナット22により
行っている。このためにボールネジ軸32の両端は基台
1に対してベアリング48を用いて回動自在に支持され
ている。
【0013】このボールネジナツト22は切欠ヒンジ状
のカップリング300において内蔵保持されており、ボ
ールネジナツト22とY上下テーブル14をカップリン
グ300を用いて連結させている。このように上下駆動
されるY上下テーブル14が下方向へオーバランした時
には基台1に固定されたストッパー21に当接してY上
下テーブルを停止させるとともに、ボールネジ軸32の
途中に固定されており、ボールネジナット22の外直径
よりも小さい外直径を有するストツパ20がボールネジ
ナット22に直接当接して停止させることで、切欠ヒン
ジ25に圧縮荷重がかかるのを防止し、切欠ヒンジ25
の破損を防ぐようにしている。
【0014】次に、図3はY上下テーブル14を正面か
ら見た要部断面図であり、カップリング300の概略構
成を図示している。また図4は図3のカップリング30
0を構成する切欠ヒンジ25の外観斜視図であり、図5
(a)、(b)は切欠ヒンジ25の動作説明図を示した
ものである。先ず、図3、図4においてY上下テーブル
14は基台1に埋設されている平軸受14pにより上下
Y方向にガタ防止されて案内される一方、上述の1対の
スチールベルト15を上端に固定しており、釣り合い状
態を保っている。
【0015】このように上下移動されるように案内され
るY上下テーブル14に対して上下駆動モータ17によ
り動力伝達するために、カップリング300は切欠ヒン
ジ25と連結板23、24とを上部と側面に設けてY上
下テーブル14に対して固定してる。この切欠ヒンジ2
5は図4に図示のように、内蔵されるボールネジナツト
22の振れ回りをa方向とb方向に吸収するために開口
部25aと開口部25bを90度ずらして一体形成して
おり、これらの開口部が弾性変形して振れ回りの外力吸
収ができるようにしている。
【0016】即ち、図5(b)は比較のために示した並
列タイプの切欠ヒンジの模式図であり図5(c)はその
外観斜視図であって、上述の切欠ヒンジ25に比べて収
容スペースは小さくて良いが、ボールネジ軸32を図示
のように挿通した場合に、c方向は引張荷重であるが、
d方向に大きな圧縮荷重が加わる結果、切欠ヒンジ25
0は破損することがある。そこで図5(a)に示したよ
うにボールネジ軸32の長手方向に長く構成した直列タ
イプの切欠ヒンジ25にすることで、図中のe方向とf
方向とも同じ引張荷重となり、切欠ヒンジ25に対して
座屈荷重が作用しないことになり破損が防止されること
になる。
【0017】次に、図6は油圧シリンダー18の配管図
であり、Y上下テーブル14を上下Y方向に安定駆動す
るために油圧シリンダー18に対して供給圧力を一定に
保つ構成を示している。図示のように、油圧シリンダー
18のピストンにより形成された部屋に連通してハイド
ロタンク27が接続されている。また他方の部屋にはサ
ーボ弁29により供給圧力を一定に保つようにした配管
がされており、アキュムレータ26と圧力センサー28
とフイルター30がサーボ弁29に対して図示のように
配管されている。以上の配管により、圧力センサー28
で圧力を測定し、サーボ弁29へ補正値の指令を与え、
油圧シリンダー18の供給圧力を一定に保つとともに、
アキュムレータ26によつて油圧シリンダ18の供給圧
力の脈動を取り除いている。
【0018】(主軸部200の構成)主軸部200の構
成について、図7の主軸部200の中心断面図に基づい
て述べる。図7において、主軸部200は主軸本体7と
モータ部400とから構成されており、モータ部400
の回転軸に対して容易に着脱可能にされたのホルダーシ
ャフト41を設けている。このホルダーシャフト41は
バイト56を固定したバイトホルダー8を端面において
ボルト締めして固定する一方、他端の中心部位において
係合部41hを一体形成しており、この係合部41hを
介して回転駆動力を伝達するようにしている。このホル
ダーシャフト41にはフランジ部41fが一体形成され
ており、このフランジ部41fを後述のスライダー36
a、36bにより挟持してスラスト方向の抜け防止を図
るとともに、スライダー36a、36bをホルダーシャ
フト41の半径方向に移動することで、ホルダーシャフ
ト41を挿脱できるようにしている。
【0019】一方、ホルダーシャフト41を支持するハ
ウジング35は貫通穴部35aを形成するとともにフラ
ンジ部35fを一体形成している。筒状の多孔質軸受3
8、40はこの貫通穴部35a内に埋設される一方、円
盤平板状の多孔質軸受39をフランジ部35fの側面に
おいて図示のように埋設して設けている。スライダー3
6a、36bはフランジ部35f上を図中の実線と破線
図示の位置に移動可能に設けられる一方、一部分におい
て円盤平板状をなす多孔質軸受37a、37bを固定し
ており、ホルダーシャフト41のフランジ部41fを多
孔質軸受39との間で挟むように保持している。
【0020】以上の多孔質軸受には空気が圧送されて、
ハウジング35に対してホルダーシャフト41を非接触
で静圧支持するようにしている。また、ストツパ42
a、42bはスライダー36a、36bに夫々固定され
る一方、ストツパ44a、44bはハウジング35のフ
ランジ部35fの外周面上に固定されている。ホルダー
シャフト41を挿脱する際に、スライダ36a、36b
はこれらのストツパ43a、43bとストツパ44a、
44bにより位置規制されて直線運動するように手動操
作さる。
【0021】次に、モータ部400はビルトインモータ
400として構成されるものであり、ハウジング49に
内蔵されてベアリング48により回転支持されるロータ
47には、上述のホルダーシャフト41の係合部41h
に対して係合する係合穴47aが形成されるとともに、
カップリングプレート45とカップリングゴムシート4
6がロータ47の係合穴47aに図示のように設けられ
ている。
【0022】ハウジング49にはケーブルコネクタ50
を固定したフタ54が取付られるとともに、ロータ47
にはマグネツト51が固定されており、フタ54に固定
されたステータコイル52に回転磁界を発生させて、ロ
ータ47を回転させる。また、フタ54はオーリング5
3を介して取付られており、気密状態を保持できるよう
にしている。また、ハウジング49はハウジング35に
ボルトにて取付けられているので、ビルトインモータ4
00はこれらのボルトを取り外すことによって、簡単に
主軸本体7からの取り外しができるようになっている。
【0023】図8はホルダーシャフト41の挿脱説明図
であり、ホルダーシャフト41をj方向に取りはずして
いる状態を表わした図である。上述のようにスライダー
36a、36bは図中の矢印g、h方向に直線運動する
ので、スライダーを外側に向けて移動して、ストッパー
44a、44bにつき当てた状態で、ホルダーシャフト
41の交換が可能になる。
【0024】ここで、このホルダーシャフト41の外周
面はクロムメツキされているため、キズがつきにくく、
また、カップリングゴムシート46を介したカップリン
グプレート45によつて、ビルトインモータ400の回
転力iがホルダーシャフト41へ伝えられることにな
る。続いて、図9は主軸部の冷却構成部の断面図であっ
て、ハウジング35の外周面上には螺旋状に加工された
油溝57が形成されており、オーリング55、56を介
してブラケット9に穿設された穴部9aに挿入後に固定
されている。この穴部9aに連通するようにして油配管
口58と埋め栓ネジ59が設けられている。
【0025】一方、カバー60はビルトインモータ40
0を囲うようにしてブラケット9に固定されており、そ
の内部に底部に多数の穴部61aを加工したシヤワーボ
ツクス61を設けている。このシヤワーボツクス61は
図示のように一端を閉塞するとともに、取付端部が油配
管口58と連通している。また、カバー60の底部には
排油ホース62が設けられており、油を排出する。さら
に、上述のフタ54には冷却エア配管入口63と冷却エ
ア配管出口64が固定されている。
【0026】以上の構成により、油配管口58を介して
一定温度になるように制御された油を油ミゾ57に循環
させて、ハウジング35の冷却をするとともに、油をシ
ャワーボツクス61中に供給して、ビルトインモータ4
00の外側表面全体に油を注ぐ。この後に、カバー60
内部の底に溜った油を排油ホース62を介して排出す
る。一方、冷却配管入口63からは、冷却空気がステー
タコイル52に向けて噴射され冷却空気配管出口64か
ら排気するようにしている。
【0027】上述のようにホルダーシャフト41は、多
孔質軸受37a、37b、39で静圧支持されているの
で、ビルトインモータ400の発熱によってハウジング
35が熱膨張しても、図9中の範囲D2における熱膨張
による寸法変化量の影響はホルダーシャフト41に及ぶ
ことがない結果、切削加工のバイト56の位置に影響を
与えないことになる。また、図中の範囲D1の寸法を最
小にすることによつてホルダーシャフト41自体の熱膨
張による寸法変化量を最小にしてバイト56の位置の変
位を最小にしている。ここで、ホルダーシャフト41お
よびバイトホルダー8とバイト56に低熱膨張合金を使
用することで、熱膨張による影響をより小さくすること
ができる。
【0028】(Z切込みテーブル4の構成)図1におい
て述べたX送りテーブル3上に固定されるZ切込みテー
ブル4の構成について述べる。図10はZ切込みテーブ
ル4の一部破断平面図であり、また図11は図10のH
−H矢視断面図である。図10において、Z切込みテー
ブル4の可動スライド76上にはワークを保持するワー
クホルダーが固定されており、Z方向の送りが行なわれ
る。
【0029】この可動スライド76はX送りテーブル3
上に固定されたベース70上において図11に図示され
た複数のニードルローラ72を介してZ方向に移動する
ように案内されている。この可動スライド76をZ方向
の送り方向に駆動する機構は、ベース70上に固定され
たZモータ71の出力送りネジ軸77に螺合するボール
ネジブロック79を可動スライド76の底面に固定して
おり、Zモータ71の回転運動を直線運動に変換するよ
うにしている。またベース70上には両側面を精密加工
された案内部材70aが固定されており、可動スライド
76側に固定されたスライドブロック76aとコイルバ
ネ78bにより押圧状態にされている押圧ローラ78b
により、案内部材70aを両側から挟むようにしてZ方
向に移動可能にすることでガタを防止して移動可能にし
ている。
【0030】一方、可動スライド76の外壁にはZ方向
に伸縮自在にされたジヤバラ74が図示のように搭載固
定されており、このジヤバラ74の下端部をベース70
側に設けられた油槽75中に貯蔵された油中に漬かるよ
うにしている。このようにして可動スライド76とバー
ス70間の隙間を介して侵入するゴミや切削粉の侵入を
防止している。また、切削加工時にX方向の送りを行な
うX送りテーブル3もZ切込みテーブル4の構成とほぼ
同様にして構成されている。
【0031】(ワーク保持部の構成)図12はワークの
保持部100の一実施例の外観斜視図を示したものであ
り、本図において、ワークの保持部100は後述のよう
に着脱自在にされるホルダー6とZ切込みテーブル4上
に固定される軸受部5とから構成されており、回転する
バイト56によりワーク89を切削加工するものであ
る。また、図13は図12のE−E矢視断面図、図14
は図12のF−F矢視断面図、図15は図12のG−G
矢視断面図を夫々示している。
【0032】先ず、図12、図13、図14においてホ
ルダー6は多孔質空気パツドにより静圧支持される本体
部品81aと、本体部品81aの略中心から上に向かう
ように設けられたワーク支持部81bとワークを固定す
る上面部81cとから一体構成されており、上面部81
cをワーク89用の取付面にしている。一方、上記のホ
ルダー6を交換自在に支持する軸受部5の構成は、図1
2に示されているようにテーブル4上に固定されるとと
もに、上方に開口して形成されるハウジング基部80a
と、このハウジング基部80aの開口部を一部蓋をする
ように固定されて、上記のワーク支持部81bを挿通自
在にするハウジング上蓋部80b、80cと、ホルダー
6を所定位置にセットした後に、蓋をするためにハウジ
ング基部80aに対して固定されるハウジング横蓋部8
0dから構成されている。
【0033】また、ホルダー6を軸受部5の所定位置に
セットする方向はバイト56の回転方向と一致させてお
り、ホルダー6のセット時の寸法誤差の影響が切削加工
精度に影響しないようにしている。さらに、図12にお
いて、ハウジング基部80aの片側の側面には空気パッ
ド88が固定される一方、1組の空気パッド87a、8
7bが底面に固定されている。以上の構成により、ホル
ダー6を図中の矢印方向に案内する際に、本体部品81
aを空気パッド87a、87b上に載せるとともに空気
パッド88に対して突き当てるようにして所定位置に移
動できるようにしている。その後にハウジング横蓋部8
0dを固定して図12の状態にする。
【0034】次に、図13において、ホルダー6の本体
部品81aはハウジング基部80aの開口側面部位に夫
々固定された空気パッド84a、84bと、突き当て部
位に固定された空気パッド83aと、ハウジング横蓋部
80dに固定された空気パッド83bの合計4個の空気
パッドにより4側面が位置規制されるとともに、空気パ
ッドを介して流出される空気によりハウジング基部に対
する非接触状態で静圧支持される。
【0035】一方、ホルダー6の本体部品81aを上下
方向に静圧支持するための空気パッドは図14、図15
に示されるように、ハウジング基部80aの底面上に固
定された空気パッド82cと、ハウジング上蓋部80
b、80cに固定された空気パッド82a、82bによ
り構成されている。これらの空気パッドに夫々空気を送
り込むことで、ハウジングに対する非接触状態で上下方
向に静圧支持するようにしている。以上の構成により、
ハウジング横蓋部80dを取外してホルダー6を着脱で
きるようにしている。さらに、上述の各空気パツド8
2、83、84と本体部品81aの間の微小隙間中に噴
出する空気により静圧支持されるので、摩耗発生がなく
なり、着脱を何度繰り返しても位置決め再現性は高く保
持される。
【0036】ここで、ホルダー6と空気パツド82、8
3、84との隙間は非常に微小なので、ホルダー6をハ
ウジング基部80aに直接取付けるのは困難であるの
で、ホルダー6をハウジング基部80aに案内誘導する
上記の片側パツド87a、87b、88に連続して配設
された隙間パツド85a、85b、86a、86bを設
けている。片側パツド87a、87b、88はホルダー
6を押し付けることにより、姿勢を調整するガイド空気
パツドとして機能する一方、隙間パツド85a、85
b、86a、86bは空気パツド82、83、84より
ホルダー6との隙間を大きく設定しておきホルダー6を
容易に挿入通過できるようにする。これにより空気パツ
ド82、83、84にホルダー6を挿入する位置決め用
として機能するようにしている。これらの隙間パツドは
図13、図14に図示のように上下・左右方向に設置さ
れているが、ホルダー6の取付過程において、ホルダー
6を移動させる時に、上下方向の姿勢調整と左右方向の
姿勢調整および上下方向の位置調整と左右方向の位置調
整の隙間パツドに対して同時に通過しないように、夫々
の隙間パッドをズラして配設することにより、ホルダー
6を空気パツド82、83、84に対して容易に誘導で
きるようになる。
【0037】以上説明のようにワークを固定したホルダ
ーの位置決め再現性が高い結果、ワークの機外段取りが
可能であり、加工工具側の位置再現性が確保できれば、
ワークの加工行程が複数回に及ぶ場合でもワーク位置の
再調整を交換の度に行うことが不要となり、段取り時間
を大いに短縮できるようになる。また、ホルダー6を空
気パツド83bが支持する方向は、ホルダー6の着脱時
に空気パツド83bを取付けたハウジング横蓋部80d
を取出すために、他の支持方向より位置決め再現性が低
いが、この取り出し方向を切削加工の送り方向と一致さ
せることにより、位置決め再現性の低下による加工精度
への影響度を小さくすることができる。次に、図16は
ホルダー6の外観斜視図であり、(a)はホルダー6の
本体部品81aを円形にした変形例、(b)は本体部品
81aを矩形にした変形例を示している。(a)に図示
の円筒形のホルダーの製作は多角形の柱状のホルダーよ
り容易であるが、回り止め機構を付加する必要がある。
また、(b)に図示の矩形または少なくとも2対の平行
側面8eを有する多角形の柱状のホルダーの場合には回
り止め機構は不要であり、ハウジングを小型に構成でき
る。
【0038】多角形を正方形にすることにより取付方向
の数を最大とすることができる。例えば、長方形であれ
ば2方向であるが、実施例のように正方形であれば4方
向の取付が可能となる。また、正方形の場合には、同一
面積の円よりも外周の長さが長い為、外周部分を支持す
る空気パツドの面積も大きくでき、ホルダーの支持剛性
を高くすることができる。また、ホルダー6の外周部に
は挿入を容易にする工夫が施されている。
【0039】図17(a)はホルダー6の側面図、
(b)はホルダー6の平面図である。まず、図17
(a)において、ホルダーの本体部品81aの各陵部に
は、挿入方向を軸としたテーパ角度θの傾斜加工が施し
てある。この結果、挿入時のセルフロツクが防止され、
挿入が容易になり、またホルダーの本体部品81aと空
気パツド82、83、88が直接的に接触した場合に空
気パツドの欠損を防ぐことができる。さらに、(b)に
図示のように本体部品81aの側面81eにも同様に挿
入方向を軸としたテーパ角度θの傾斜加工が施してあ
る。これにより、側面のセルフロックを防止できるよう
にしている。
【0040】以上説明のホルダー6を軸受部5に挿入セ
ットする手順を図18(a)乃至(c)を参照して次に
述べる。図18(a)においてホルダー6は、まず空気
パツド87a、87bに載置され、上下方向の姿勢が調
整される。次に、図中の矢印方向へ手動で進めると、隙
間パツド85a、85b、85c、85dにより上下方
向の位置調整を行う。その後に、図18(c)に図示の
ようにさらに、進めることにより、空気パツド82a、
82b、82c、82dにより上下方向の位置決めが行
われる。また、ホルダー6の左右方向についても同様
に、片側パツド88に押し付けることにより、左右方向
の姿勢が調整されてから、隙間パツド86a、86bを
通過して、空気パツド84a、84bで左右方向の位置
決めが行われる。最後に、図12で示されたように、空
気パツド83aとハウジング80dに取付けられた空気
パツド83bにより挿入方向の位置決め固定をする。
【0041】以上のように段階を追って各空気パツドに
対する姿勢と位置とを調整しながら挿入することにより
挿入が容易になる。また、ホルダーの本体部品81aの
各陵部には、上述のように挿入方向を軸としたテーパ加
工が施してあるので、セルフロツクが防止される。また
本体部品81aと各空気パツドが直接的に接触した場合
に空気パツドの欠損を防ぐことができる。
【0042】以上説明の軸受部5にはゴミや切削粉の侵
入対策が施されている。図19はホルダー6を内蔵した
軸受部5の中心断面図であり、既に説明済の構成につい
ては同様の符号を付してある。図示のようにワーク取付
面81cの外周縁部には垂直面130aを連続形成した
第1カバー130が固定されている。一方、第2カバー
131と第3カバー132は軸受部5の外側を囲うよう
に設けられており、第3カバー132はハウジング基部
80aの側面に対してボルト133を用いて取り外し可
能に設けられている。また、第1カバー130の垂直面
130aに一部潜入する溝部を第2カバー、第3カバー
に夫々形成して気密性の確保の配慮がされている。
【0043】さらに、第2カバー131には上述の各空
気パツドに対して送気する配管とは別系統になるように
空気パツド用配管の延長配管であって排気を利用するよ
うな空気配管134が設けられており、供給空気圧Pa
をカバー内に送り込むようにして、第3カバー132と
第1カバー130の間から内部に流入するようにして内
部雰囲気圧Pbを得るようにしている。
【0044】この結果、カバー外側の外気圧Pcは内部
雰囲気圧Pbより低くなるが、この内部雰囲気圧Pbは
供給空気圧Paよりも低くなる。この結果、Pa>Pb
>Pcの関係となり、外部からゴミや油ミスト、切削粉
が侵入しないようにできることから空気パツドとホルダ
ー本体間を常に理想状態に維持できるので軸受部5の精
度を保持できる。
【0045】次に、以上説明の軸受部5とホルダー6に
接続される過負荷検出装置の構成について述べる。図2
0は装置全体のブロック図であり、図示のように既に説
明済のモータ類は駆動回路を内蔵した制御装置400に
接続されている。一方、ホルダー6と軸受部5には過負
荷検出装置152に接続される過負荷検出部151が接
続されており、切削加工時に発生する過負荷を検出でき
るようにしている。
【0046】図21は軸受部5とホルダー6に接続され
る過負荷検出部151の回路図であり、軸受部5とホル
ダー6の空気パツド82aと、84aはグラファイト系
などの導電性の多孔質部材で形成されており、電極15
3と電極154とが軸受部5とホルダー6に夫々接続さ
れている。また、電極153と電極154には図示のよ
うに電源Vと抵抗器Rとが直列に接続した閉回路が接続
されており、両電極間の電位差を検出することで過負荷
検出部151を構成している。この過負荷検出部は過負
荷検出装置152を介して制御装置400に検出信号を
送る。
【0047】以上の構成において、ワーク加工中に何ら
かの異常が発生して、外力がホルダー6と軸受部5の間
に作用すると、空気パツド82aと、84aが接触する
と電極間153、154間の電位差に変化が現れるの
で、この変化を過負荷として捕らえて過負荷検出装置1
52に送る。そこで、制御装置400は異常信号を発生
して作業を中止するように各駆動部に指令を送る。
【0048】したがって、以上の過負荷検出によりワー
ク切削中において異常が発生しても作業を中断できるの
で、異常原因を除去して作業を再開できる。特に、装置
全体を後述のようにプログラム制御する場合において、
プログラムミスや暴走があると各駆動部間の衝突発生が
起こるが、異常の過負荷検出装置を設けることで空気パ
ツドの損傷を防止できる。このために、過負荷検出装置
152はホルダーと軸受部のみではなく、各駆動箇所に
設けられた電極に接続される。
【0049】(顕微鏡部の構成)図22は顕微鏡の取付
状態を示した正面図であり、本図において、上述の主軸
部をブラケット9を用いて取付けて上下するYスライド
テーブル14上には上下方向と左右方向に上下方向顕微
鏡11と水平方向顕微鏡12をブラケット9とは別構成
されるブラケット10を用いて取り付けている。上下方
向顕微鏡11と水平方向顕微鏡12は夫々対物レンズ1
03a、103bと光源より入射する光を通す光フアイ
バの取付口105a、105bとCCDカメラ104
a、104bからなり、ブラケット10を構成する支持
台106、107、108に固定されており、Yスライ
ドテーブル14とともに上下移動するようにされてい
る。
【0050】ここで、ワーク89をバイト56で切削す
る切削方向と主軸の回転方向とが同じであることから、
主軸の回転方向と逆向きに水平方向顕微鏡12を取付け
ることによつて、切削時のバリ89hが顕微鏡ユニツト
12とは反対側に発生する。この結果、ワーク89の切
削量をCCDカメラ104bを通してTVモニタに写さ
れた像はバリ89hが無い見易い画像となる。また、顕
微鏡の光源を光フアイバーケーブルを使って主軸や顕微
鏡から遠ざけた位置に置き、光源の熱による膨張を極力
おさえた構造としている。更に、主軸と各顕微鏡とを同
じブラケットに直接取付けず、別々にスライド14に取
付けることによつて主軸の回転による振動が顕微鏡ユニ
ツトへ伝わりにくくしている。以上のようにワーク測定
用の顕微鏡を取りつけることで、装置上においてワーク
を取り外すことなくワークを測定し修正加工を行なえる
ようになる。
【0051】(動作説明)図23(a)は精密切削加工
が全自動的に行われるワーク89aの正面図、(b)は
精密切削加工順序を示した正面図である。先ず、図23
(a)に図示のようにワーク89aの上縁部には斜線で
図示される微小溝89dが所定ピッチで複数分が切削加
工形成される。また、微小溝89dの両側にはニゲ溝部
89cが同様に切削加工形成される。これらの溝は上述
のバイト56を総形バイトとして予め加工しておき、1
回の切削動作で微小溝89dを切削形成するようにして
いるが、微小溝の深さ如何では、2回以上の切削を行っ
ても良い。
【0052】次に、(b)の精密切削加工順序に示され
るように、試し切削をポイントU1にバイト56の右角
部が位置するようにして行う。この後に、ポイントU1
の位置測定を水平方向顕微鏡と垂直方向顕微鏡を用いて
行う。引き続き、予め入力してある微小溝89dの最左
位置の右角部のポイントU2までの補正値δz,δyを
ポイントU1の測定結果に基づいて求める。この後に、
バイト56の右角部がポイントU2に対して一致する位
置までZ切込みテーブル4とYスライドテーブル14他
を移動させて微小溝89dの切削加工を行う。この後
は、所定ピッチ分の送りを行いながら全ての微小溝89
dの切削加工を行う。
【0053】図24は精密切削加工順序の説明図であ
り、Z切込みテーブル4の移動方向を矢印Zf,Zbで
表して、Y上下テーブル14の移動方向を矢印Yu、Y
dで表すとともに、X送りテーブル3の移動方向を矢印
Xr、Xlで夫々アイソメトリック図法により表してい
る。また、バイト56は図中の矢印J方向に上述のよう
に回転されるが、後述のステツプS3において回転を開
始し、ステツプS28において回転を停止するように制
御される。また、このバイト56の下方に図示された矢
印S1乃至Snは各テーブルの移動方向に対応して図示
されており、後述の駆動制御フローチヤートのステツプ
Sに対応してアイソメトリック図法により表されてい
る。
【0054】図25乃至図27は駆動制御フローチヤー
トであり、図24に対応して示している。図25と図2
4において、装置の駆動の準備段階のステツプSP1で
バイト56バイトホルダー8に取付けてから、前段階試
し加工により、バイト56の位置寸法を測定把握して、
制御装置400に入力する。その後に、ステツプS1に
おいて、ホルダシヤフト41をハウジング35に挿入す
る。一方、準備段階のステツプSP2ではワーク89a
がホルダー6に固定され、前段階試し加工によりワーク
89aの寸法を測定把握して、制御装置400に入力す
る。
【0055】次に、ホルダー6を軸受部5に挿入固定す
るとともに空気パッド他に空気を送り込む。ステツプS
3では図24に示されるように矢印J方向にバイトホル
ダー8の回転が開始されて、ステツプS4に進みY上下
テーブル14を矢印Yd方向に下降させて、退避ポイン
トTにバイト56先端を移動させる。続いて、ステツプ
S5ではZ切込みテーブル4が矢印Zf方向に前進移動
され、ステツプS6において、X送りテーブル3が矢印
Xr方向に早送りされて、切削開始位置にワークが来る
ようにする。これに続いて、図中の破線矢印で示される
切削加工がステツプS7において行われて試し加工が完
了する。
【0056】この後に、ステツプS8に進みZ切込みテ
ーブル4が矢印Zb方向に後退移動されて、続くステツ
プS9のX送りテーブル3移動により水平方向顕微鏡
と、垂直方向顕微鏡による測定位置U1に移動し、ステ
ツプS10においてY、Z方向の試し加工分の測定を行
い、予め入力してある微小溝89dの最左位置の右角部
のポイントU2までの補正値δz,δyを演算する。
【0057】引き続き、図26のフローチヤートに示さ
れるように、ステツプS11に進み、Y上下テーブル1
4をδy分の降下移動と、ステツプS12のZ切込みテ
ーブル4のδz分の移動が行われて、最初の微小溝89
dの加工準備に入る。次のステツプS13ではX送りテ
ーブル3が矢印Xr方向に早送りされて、切削開始位置
にワークが来るようにして、ステツプS14において最
初の微小溝89dの切削加工が行われる。
【0058】その後に、ステツプS15において、Z切
込みテーブル4が矢印Zb方向に後退移動された後に、
ステツプS16に進みX送りテーブル3の矢印Xl方向
の移動が行われるが、この移動量は測定点U1まで届く
ことなく、隣り合う微小溝の加工に移行する。次のステ
ツプS17ではZ切込みテーブル4のZf方向であっ
て、微小溝の所定ピッチ分を差し引いた分の移動が行わ
れて、2番目の微小溝の切削加工準備に入る。
【0059】続いて、ステツプS18において、X送り
テーブル3が破線矢印方向に移動されて2番目の微小溝
の切削加工が行われる。これ以降、X送りテーブル3が
破線矢印方向に移動されて3番目以降の微小溝の切削加
工が行われて、ステツプS19において、微小溝の加工
が全て終了したかの判別が行われて、終了した場合には
ステツプS20に進み、Z切込みテーブル4がZb方向
に後退して、ステツプS21に進み、X送りテーブル3
がXl方向に移動されて、測定点U1にワークを移動さ
せる。ステツプS22では各顕微鏡による寸法測定が実
行されて、規格を満足する場合には次のステツプS23
に進み、規格を満足しない場合には図25の(イ)に戻
り、再切削加工が行われる。
【0060】次に、図27のフローチヤートにおいて、
ステツプS23では、Z切込みテーブル4の後退(Zb
方向)とX送りテーブル3の左移動(Xl方向)の移動
が行われて、取り出し位置Tにする。これに続いて、ス
テツプS24においてY上下テーブル14がYu方向に
上昇する。その後に、ステツプS25に進み、ワークを
取りつけたホルダー6を軸受部5から抜き出して切削加
工後のワークを得る。
【0061】次のステツプS26では同様の加工を行う
かの判定がなされて、加工有りの場合には(ロ)に進
み、再度加工が行われる。一方、再度加工を行わない場
合にはステツプS27において別の種類の加工をするか
どうかの判定がされて、別の種類の加工をする場合には
元にリターンし、しない場合いはステツプS28におい
てバイトホルダー8の回転を停止して作業を終了する。
【0062】以上の切削加工工程を経て得られたワーク
は微小溝が高い精度で加工されるので、例えばインクジ
エトノズルを射出樹脂成形する場合の成形型に利用でき
る。以上の様に、本発明によれば、微細な溝等の加工に
おいて、ワークとバイトが静圧軸受で支持されるロータ
に固定され交換可能であるため、段取り換えが容易であ
り、数多い工程の加工が精度良好にかつ少ない工数で可
能となる。
【0063】また、顕微鏡が機械装置内にあるので、段
取り換え等により誤差が生じてもワークを顕微鏡で測定
することによつて補正でき、精度良好な加工が可能とな
る。したがって、以上説明のように特に、微小・微細な
溝などの加工において、顕微鏡ほかの測定装置を本体側
に一体的に設けてあるので、ワークや切削具の段取り換
えにより、相対誤差が生じた場合にも、加工の初期設定
が容易に可能となり、この結果、高精度の加工が可能と
なる。また、ワークと加工具の回転バイトが容易に交換
自在であり、より少ない作業工数で良い効果がある。
【0064】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、1回
(1か所)以上の切削加工をワークに対して行う場合
に、切削加工の度に装置からワークを取り外す面倒な作
業を省略できる切削加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体外観斜視図である。
【図2】Y上下テーブルの断面図である。
【図3】カップリング300の断面図である。
【図4】カップリング300の拡大斜視図である。
【図5】(a)カップリングに作用する力を表わした図
である。(b)従来のカップリングに作用する力を表わ
した図である。(c)カップリング300の外観斜視図
である。
【図6】Y上下テーブル14の配管図である。
【図7】主軸の中心断面図である。
【図8】主軸の取付説明図である。
【図9】主軸の断面図である。
【図10】Z切込みテーブル4の平面図である。
【図11】Z切込みテーブル4の断面図である。
【図12】ワーク保持部の実施例の斜視図である。
【図13】図12のE−E矢視断面図である。
【図14】図12のF−F矢視断面図である。
【図15】図12のG−G矢視断面図である。
【図16】(a)ホルダーの第1変形例である。(b)
ホルダーの第1変形例である。
【図17】(a)ホルダーの側面図である。(b)ホル
ダーの平面図である。
【図18】(a)乃至(c)ホルダー装着の様子を表わ
した図である。
【図19】ホルダーと軸受部の断面図である。
【図20】装置全体のブロック図である。
【図21】軸受部に接続される過負荷検出回路図であ
る。
【図22】顕微鏡の取付状態図である。
【図23】(a)、(b)ワークの加工順序説明図であ
る。
【図24】加工順序説明図である。
【図25】乃至
【図27】加工フローチヤートである。
【図28】(a)、(b)従来の切削加工装置の要部の
図である。
【図29】ワークの完成状態図である。
【符号の説明】
1 基台、 3 X送りテーブル、 4 Z切込みテーブル、 7 主軸本体、 8 バイトホルダー、 11 上下方向顕微鏡、 12 水平方向顕微鏡、 14 Y上下テーブル、 18 油圧シリンダ、 22 ボールネジナツト、 25 切欠ヒンジ、 26 アキユムレータ、 74 ジヤバラ、 36 油そう、 37a、37b 空気パツド、 38〜40 空気パツド、 41 ホルダーシヤフト、 45 カツプリングプレート、 46 カツプリングシート、 57 油溝、 61 シヤワーボツクスである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安留 菊夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削加工装置の回転切削具とワークのワ
    ーク支持体とを切削加工装置の本体に対して静圧支持
    し、かつ前記本体に対して挿脱自在に設けるとともに、 前記本体に設けられてワークの切削状態を測定する測定
    手段を具備することを特徴とする精密切削加工装置。
  2. 【請求項2】 前記回転切削具は前記本体の上下方向に
    駆動される上下駆動テーブル上に設けられるとともに、
    前記回転切削具の回転により構成される平面を前記本体
    の前後方向に沿う平面上に設定し、 前記本体の前後方向に移動する前後駆動テーブル上に設
    けられるとともに、前記本体の左右方向に移動する左右
    駆動テーブル上に設けられる軸受体に対して前記ワーク
    支持体を前記挿脱自在に設け、 前記測定手段を前記上下駆動テーブル上に設けることを
    特徴とする請求項1に記載の精密切削加工装置。
JP26184391A 1991-10-09 1991-10-09 精密切削加工装置 Withdrawn JPH05104411A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26184391A JPH05104411A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 精密切削加工装置
US07/957,821 US5348431A (en) 1991-10-09 1992-10-08 Precision cutting process machine and precision cutting process method
EP19920117293 EP0546273B1 (en) 1991-10-09 1992-10-09 Precision cutting process machine and precision cutting process method
DE69216570T DE69216570T2 (de) 1991-10-09 1992-10-09 Maschine und Methode für Verfahren zum Feinschneiden

Applications Claiming Priority (1)

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JP (1) JPH05104411A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071294A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Kobe Steel Ltd 数値制御工作機械における光学式被加工物形状測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH071294A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Kobe Steel Ltd 数値制御工作機械における光学式被加工物形状測定装置

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