JPH0510410U - 冷房及び薬剤混合装置付き安全防除服 - Google Patents

冷房及び薬剤混合装置付き安全防除服

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JPH0510410U
JPH0510410U JP5867291U JP5867291U JPH0510410U JP H0510410 U JPH0510410 U JP H0510410U JP 5867291 U JP5867291 U JP 5867291U JP 5867291 U JP5867291 U JP 5867291U JP H0510410 U JPH0510410 U JP H0510410U
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JP
Japan
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work
cooling
drug
safety control
water
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Pending
Application number
JP5867291U
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English (en)
Inventor
敦夫 安田
力 杉本
芳隆 市場
利樹 多治見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防除作業中の人体を薬害から護り、作業中の
作業服による蒸れを防止して快適な作業が行えるように
する。 【構成】 作業服の任意位置に冷房装置と薬剤混合装置
を取り付け、薬剤を希釈する為の水を該作業服内に導
き、作業服内を冷却すると共に、散布直前に薬剤と水を
混合すべく構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は防除作業時において人体を安全に保護する為の作業服の改良技術に関 する。
【0002】
【従来の技術】
防除作業において最も配慮すべき事は、人体の安全の確保である。その為、従 来の防除作業では、バッテリー等で自走する防除機械を遠隔操作する方法等があ るが、高い作業精度を得る為には作業者自身による手作業が効果的であり、その 為には人体に農薬のかからない為の作業服が必要なのである。該作業服は薬剤が 入らないように密閉状態に近いようにしているために、蒸れたり、ヘルメット内 の空気が悪くなったりしていたのである。そこで、実開昭55−176792号 公報に示すように、散布機を連設したトラクタに搭乗する作業者のかぶる衛生ヘ ルメットで、内部に洗浄済みの空気を送り込むクリーナーユニットと連結された 技術は公知となっているのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来、防除作業を行う作業者は、皮膚を外気に露出しない構成の作業服を身に つけていたのであるが、最も問題となるのは、夏期やハウス内等の作業において は大変暑くなり、発汗によって非常な苦痛を伴うことである。また、狭い畝間や ハウス内或いはきめ細かな防除作業を必要とする場合等に、実開昭55−176 792に開示されたような薬剤タンク等を搭載したトラクタを乗り入れての作業 は無理であり、作業者直接により快適に防除作業を行う技術はなかったのである 。更に、従来、散布に使用される薬剤は、予め規定倍率に希釈した農薬を薬剤タ ンクに注入したものであり、作業状況の変化や病害虫の発生状況により薬剤の使 用量が変化するために、事前に準備する量と実際の使用量とが一致することは稀 であり、後に残った薬剤は効力が低下して使えなくなる。このように、従来の防 除作業においては、農薬の無駄が大変多かったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、以上のような不具合を解消する為に次のような手段を用いるもので ある。即ち、防除作業用作業服において、作業服任意位置に冷房装置と薬剤混合 装置を取り付け、薬剤を希釈する為の水を該作業服内に導き、作業服内を冷却す ると共に、散布直前に薬剤と水を混合すべく構成したものである。
【0005】
【実施例】
本考案の解決すべき課題及び解決するための手段は以上の如くであり、次に添 付の図面に示した本考案の実施例を説明する。図1は本考案の安全防除服Aを用 いた防除作業を示す斜視図、図2は安全防除服Aにおける冷房装置及び農薬混合 装置の配管図、図3は安全防除服A内における冷房装置の冷却状態を示す図、図 4は散布ノズル制御機能付手袋Bによる防除作業を示す図、図5は散布ノズル付 マニピュレータCの斜視図、図6は安全防除用ヘルメットDの側面図である。
【0006】 先ず図1より全体の構成について説明する。安全防除服Aは、背中に冷房装置 と農薬混合装置を内蔵する背負いケース1を取り付け、該背負いケース1にはホ ース2a・2bを介してホース巻取・繰出装置3と接続され、他方、噴霧杆5と も接続され、ノズル5a・5a・・・より散布することができる。前記ホース巻 取・繰出装置3は前部にホースを巻くリールを配置し、後部に用水タンクを配置 している。そして、該ホース巻取・繰出装置3は動力噴霧機4と連結され、該動 力噴霧機4はエンジンまたはモーターMにより駆動される。
【0007】 図2によって冷房装置と農薬混合装置について説明する。用水タンク5より動 力噴霧機4の給水用ポンプ4aにて水をくみ上げ、ホース2aに水を送り込む。 該ホース2aの動力噴霧機4側には圧力センサー10が接続され、背負いケース 1内ではバルブ11と分岐ホース2cと並列に接続され、該バルブ11には背負 いケース1の内側に設けた冷房装置6と連通され、該冷房装置6には噴霧ノズル 6aが多数開口されている。該冷房装置6は図3の如く二重構造となっている安 全防除服Aの内部に冷却水を超微細の霧状にして噴霧し、該安全防除服Aの周囲 の熱を気化熱で吸収して冷却する。熱の吸収で凝縮した霧は水滴となり、下方へ 落下してたまる。たまった水は路地での作業では外へ廃棄しても良いが、ハウス 内等では廃棄すると高湿度による障害が発生するため、図1,図2に示す如く、 安全防除服Aの二重構造部分に溜まる水を動力噴霧機4の排水用ポンプ4bによ り吸い出し用水タンク7へ戻すようにし、該安全防除服Aと排水用ポンプ4bの 間にはバルブ12とホース2bが介装されている。
【0008】 前記背負いケース1には更に薬剤混合装置が設けられており、薬剤タンク8と 薬剤混合用ポンプ9とバルブ14が内蔵され、分岐ホース2cにはチェックバル ブ13とバルブ15が介装され、チェックバルブ13にて薬剤が水側に流れ込ま ないようにし、バルブ14・15は吐出量を調節でき、規定の希釈倍率の薬剤を 作り出すように調整可能としている。但し、薬剤混合用ポンプ9の吐出量、即ち 、モーターの回転数を変更することによっても希釈倍率の調整を行うことも可能 である。従って、作業終了後薬剤タンク8に残った薬剤は、保存瓶へ戻すことが でき、次回作業時に使用可能となり、無駄な農薬の使用を無くすことができるの である。
【0009】 次にホース巻取・繰出装置の制御機構について説明する。一つの方法はラジコ ン操作による制御方法であり、この場合には図1に示したように例えば背負いケ ース1に発信装置16を取り付け、ホース巻取・繰出装置3側には受信装置18 を設置し、安全防除服Aの任意位置、例えば胸に設けた操作スイッチ17を操作 することによりホース2の巻き取り信号又は繰り出し信号又は停止信号を発信装 置16から発して受信装置18にて受信し、ホース巻取・繰出装置3を遠隔操作 するものである。
【0010】 ホース巻き取り繰り出し制御の他の方法としては、ホース2a内の水圧を圧力 センサー10にて検知し、該水圧の変化により巻き取り繰り出しの制御を行うも のであり、該水圧は三段階あり、バルブ11・15を閉じると最も圧力が高く、 バルブ11を開けてバルブ15を閉じると圧力が下がり、バルブ11・15を開 けると最も圧力は下がるのである。この圧力差を検知して巻き取り繰り出しの制 御を行うものである。即ち、バルブ11・12・14・15と前記操作スイッチ 17を接続しておき、ホース2を巻き取りながら散布作業を行う場合においては 、全てのバルブ11・12・14・15を閉じた場合は非作業状態であるから、 最も高い圧力を検知してホース2の巻き取り・繰り出しは行われず、バルブ11 ・12を開けた場合は冷却が行われて圧力が少し下がったことを検知してホース 2が繰り出され、作業者は畝端まで移動する。畝端に至りバルブ14・15を開 けると散布作業が可能となり、圧力は最も低くなり、その圧力を検知してホース 2が巻き取られるのである。そして、畝始端側に至るとバルブ11・12・14 ・15を閉じて作業が終わり巻き取りも停止されるのである。
【0011】 図4は前記噴霧杆5の代わりに散布ノズル制御機能付き手袋Bを使用した実施 例を示しており、手袋の指の先端にノズル20・20・・・を設け、手の甲(掌 側でも可能)の部分には圧力センサー21が設けられ、手の握り具合により散布 状態を変更できるものであり、例えば、手を開いた状態では曲げ圧力が小さく散 布角度が大きい拡散状態の霧として噴霧される。手を閉じた状態では甲部に圧力 がかかり、ノズル20が少し閉じられて散布角度が狭くなり線状に散布されるよ うになる。そして、手を握ると甲部に高い圧力がかかりノズル20は閉じられて 散布作業は停止されるようにしている。このように構成することにより、ハウス 内等の作物に散布する場合は手の届く範囲なので、きめ細かく散布作業ができる のである。
【0012】 また、背の高い作物や大きな作物の局所部分の散布作業の場合には、前記噴霧 杆5の代わりに散布ノズル付きマニピュレータCを用いて散布することも可能で あり、図5に示すように、噴霧杆22先端にフィンガー形ノズル23・23・・ ・が装着され、該フィンガー形ノズル23・23・・・は内側にノズルを有し、 曲げたり伸ばしたりして手の如く握ったり開いたりすることができ、グリップ部 22aに設けた操作ボタン24を押すことにより曲げたり伸ばしたりし、噴霧作 業の開始・停止の操作も行えるようにしているのである。
【0013】 図6は安全防除服Aと共に使用される安全防除用ヘルメットDを示しており、 フルフェイス型で頭をすっぽり覆うことができ、前面29は透明の合成樹脂等で できており、口の前部には薬剤等を除くフィルターを内装したマスク30として おり、該マスク30の一部にはマイク31が内装され、耳の部分にはスピーカー 33が配置され、ラジオ或いは無線機或いは電話32とそれぞれ切換接続可能と して、作業中はラジオを聞きながら作業ができ、無線機或いは電話32で他の者 とも連絡がとれるようにしている。更に、作業者に異常(転倒したり、薬害に侵 された場合等)が生じた場合に自動的に緊急信号を発するようにすることもでき る。34はラジオ或いは無線機或いは電話32のアンテナである。そして、上部 には空気の入れ換え、或いは、内部の空気を対流させるためのファン35が設け られている。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、以上のような構造及び実施例を有しているので、以下のような効果 を奏するものである。即ち、皮膚が外気に露出しないために従来の作業服と同様 に安全を確保でき、更に、冷却装置を有するために快適に作業ができるようにな ったのである。そして、冷却装置の冷媒は散布用の水から得ているので特別の装 置を追加することなくコストが安く済み、また、噴霧ノズルの直前で水と薬剤を 混合するので、必要な量だけ散布でき、残った薬剤は別の機会に使用でき、病害 虫の発生状態に合わせて混合量も変更でき、無駄な散布作業が減り、薬剤を有効 使用することができるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の安全防除服Aを用いた防除作業を示す
斜視図である。
【図2】安全防除服Aにおける冷房装置及び農薬混合装
置の配管図である。
【図3】安全防除服A内における冷房装置の冷却状態を
示す図である。
【図4】散布ノズル制御機能付手袋Bによる防除作業を
示す図である。
【図5】散布ノズル付マニピュレータCの斜視図であ
る。
【図6】安全防除用ヘルメットDの側面図である。
【符号の説明】
A 安全防除服 1 背負いケース 6 冷房装置 8 薬剤タンク 9 薬剤混合ポンプ 14・15 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 多治見 利樹 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 防除作業用作業服において、作業服任意
    位置に冷房装置と薬剤混合装置を取り付け、薬剤を希釈
    する為の水を該作業服内に導き、作業服内を冷却すると
    共に、散布直前に薬剤と水を混合すべく構成したことを
    特徴とする冷房及び薬剤混合装置付き安全防除服。
JP5867291U 1991-07-25 1991-07-25 冷房及び薬剤混合装置付き安全防除服 Pending JPH0510410U (ja)

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ID=13091077

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019039120A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 有限会社吉原タイル目地工業 衣服内温度調整ユニットおよびそれを使用する作業用冷温風服

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019039120A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 有限会社吉原タイル目地工業 衣服内温度調整ユニットおよびそれを使用する作業用冷温風服

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