JPH0510396A - 高負荷伝動用vベルト及びその製造方法 - Google Patents

高負荷伝動用vベルト及びその製造方法

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JPH0510396A
JPH0510396A JP29158191A JP29158191A JPH0510396A JP H0510396 A JPH0510396 A JP H0510396A JP 29158191 A JP29158191 A JP 29158191A JP 29158191 A JP29158191 A JP 29158191A JP H0510396 A JPH0510396 A JP H0510396A
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belt
tension
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JP29158191A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Matsukawa
浩和 松川
Sakae Umeda
栄 梅田
Masaaki Kobayashi
雅明 小林
Akinori Fujiwara
章憲 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/166V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts with non-metallic rings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高負荷伝動用VベルトBにおける各ブロック
6の強度を増大させ、ベルトBに極めて高いトルクが連
続的にかかったときの各ブロック6の破壊を防止する。 【構成】 ブロック6として、上下ビーム6a,6bを
センタ及び左右の3つのピラー6c〜6eで結合し、上
下ビーム6a,6bと各ピラー6c〜6eとの間に貫通
状の嵌合部7,7を形成したものとし、各嵌合部7にそ
れぞれ張力帯1を挿通して係合固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の変速装置等に
使用される高負荷伝動用Vベルト及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車或いはコンバインやト
ラクタ等の農業用機械等における変速装置は、歯車式又
は流体式のものが一般に広く使用されているが、近年、
変速時の操作性の向上、燃費の向上等を目的としてベル
ト式無段変速装置の開発が進められている。
【0003】このベルト式無段変速装置に使用されるベ
ルトは極めて高いトルクの伝動能力を必要とし、従来の
一般的なゴム製のVベルトでは高い側圧に耐えきれず、
座屈変形を生じて使用することができない。
【0004】そこで、斯かる要求を満足させる高負荷伝
動用Vベルトの一例として、従来、特開昭60−491
51号公報等に開示されるものが知られている。このも
のは、例えば図8に示すように、保形層22に複数の心
線23,23,…を埋設してなる1対のエンドレスの張
力帯21,21と、左右側面に、Vプーリの溝面に摺接
する摺接部28,28をそれぞれ有するとともに、該各
摺接部28に上記各張力帯21を嵌合するスリット状の
嵌合部27が形成された略台形板状の多数のブロック2
6,26,…とで構成される。上記各張力帯21の上下
面にはそれぞれブロック26,26,…と同数の凹溝2
4,25が長さ方向に等間隔をあけかつ上下に対応して
形成されている一方、ブロック26の各嵌合部27上下
面にはそれぞれ上記張力帯21の凹溝24,25に嵌合
可能な凸条29,30が形成されており、張力帯21の
凹溝24,25と各ブロック26の凸条29,30との
係合により、ブロック26,26,…が張力体21,2
1に対しベルト長手方向に係止固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
構造のベルトにおいては、極めて高いトルクが連続して
作用した場合の負荷に対する各ブロック26の強度が未
だ不足しており、斯かる条件下ではブロック26の耐久
性に難がある。すなわち、図9に示す如く、ベルトの駆
動時、各ブロック26には張力帯21,21により押付
力Fr と剪断力Ft とが働くが、これらの力Fr ,Ft
により、上下のビーム26a,26bを結合するセンタ
ピラー26cの上ビーム26aとの結合部左右両側(図
で斜線部にて示す部分)に最大の引張応力がかかり、こ
の部分の強度不足によりブロック26が破壊する虞れが
ある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、各ブロ
ックの構造に改良を加えることにより、その強度をさら
に増大させ、ベルトに極めて高いトルクが連続的にかか
ったときの各ブロックの破壊を防止するようにすること
にある。
【0007】また、本発明の他の目的は、上記のように
各ブロックが破壊し難く、高いトルクを伝達できる高負
荷伝動ベルトを容易に製造できるようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、請求項1の発明では、各ブロックにおいて、各張力
帯を嵌合する嵌合部をスリット状にせず、張力帯を挿通
する貫通孔とした。
【0009】具体的には、この発明では、ベルトを、エ
ンドレスの1対の張力帯と、該張力帯を挿通する左右1
対の貫通状の嵌合部を有し、かつ左右側面にプーリの溝
面に摺接する摺接部が形成された多数のブロックとで構
成する。
【0010】そして、上記張力帯の上下面にそれぞれブ
ロックと同数の幅方向に延びる凹溝を長さ方向に等間隔
をあけかつ上下に対応して形成する。一方、各ブロック
は、上下ビームをセンタ及び左右の3つのピラーにより
該各ピラー間に上記嵌合部を形成するように結合してな
るものとし、各嵌合部の上下面にそれぞれ上記張力帯の
凹溝に係合可能な凸条を形成する。そして、張力帯の凹
溝と各ブロックの凸条との係合によりブロックを張力体
に対しベルト長手方向に係止固定する構成とする。
【0011】請求項2及び4の発明では、各ブロックに
おける上ビームを残りの部分に対して分離し、その残り
の部分への張力帯の嵌装の後に、上ビームを組み付けて
各ブロックを張力帯に係合するようにした。
【0012】すなわち、請求項2の発明では、各ブロッ
クを、下ビームと、該下ビームの上面に互いに間隔をあ
けて一体結合され、各々の上端部に左右方向に延びるビ
ーム挿通孔が同心状に貫通形成されたセンタ及び左右の
3つのピラーと、該ピラーのビーム挿通孔に上記下ビー
ム及び各ピラーとの間に上記嵌合部を形成するように挿
通固定された上ビームとで構成する。
【0013】また、請求項4の発明では、請求項2の発
明の高負荷伝動用Vベルトの製造方法として、各ブロッ
クを張力帯に組み付ける際、センタピラーと左右ピラー
との間にそれぞれ上方から張力帯を嵌合し、各ピラー上
端部のビーム挿通孔に上ビームをブロックの一側から挿
通してピラーに固定することにより、ブロックを張力帯
に係止固定する。
【0014】請求項3の発明では、各ブロックを略エ字
状の補強部材と、その補強部材にベルト幅方向の両側か
ら外嵌合される1対の略コ字状のブロック本体とで構成
し、補強部材と各ブロック本体との間で張力帯を嵌合保
持するようにした。
【0015】すなわち、この発明では、各ブロックを、
ベルト幅方向に延びる上下ビーム部の中央部同士をセン
タピラー部により上下に接続してなる略エ字状の補強部
材と、各々、上下ビーム部の外端同士を、外面に上記摺
接部を有するアウタピラー部で接続してなる略コ字状と
され、かつ各ビーム部の上下対向面に上記補強部材にお
ける上下ビーム部のベルト幅方向半部を嵌挿可能な係合
溝が形成され、補強部材に、該補強部材の上下ビーム部
と上記アウタピラー部との間に上記嵌合部を形成するよ
うにベルト幅方向両側から外嵌合されて固定される1対
のブロック本体とからなす。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1、2又は3の発明
では、各ブロックは、上下のビームがセンタのみならず
左右の計3つのピラーで結合されているため、変形し難
くなる。従って、ピラーの上ビームとの結合部両側に発
生する最大引張応力は従来に比べ小さくなり、ベルトに
極めて高いトルクが連続して作用するときでも、ブロッ
クは破壊し難くなって、ベルトの高寿命化を図ることが
できる。
【0017】また、各ブロックの左右側面全体がプーリ
への摺接部とされているので、嵌合部をスリット状にし
た従来構造に比しブロックのプーリへの接触ロスが小さ
く、プーリとの接触面積の増大により高トルクを伝達す
ることができる。しかも、このブロックの接触面積の増
大に伴いプーリに対する反力も小さくなり、ブロックの
左右端面での割れが生じ難くなって、ベルトの寿命をさ
らに延ばすことができる。
【0018】特に、請求項3の発明では、各ブロックが
略エ字状の補強部材と、その補強部材にベルト幅方向の
両側から外嵌合される1対の略コ字状のブロック本体と
で構成され、補強部材の上下ビーム部と各ブロック本体
のアウタピラー部との間に張力帯が嵌合保持されて、各
ブロックが張力帯に組み付けられるので、プーリからの
側圧が各ブロックに作用した際、その側圧はブロックに
おいて補強部材の上下ビーム部とブロック本体の上下ビ
ーム部とで構成される上下ビームに分散されるととも
に、補強部材への応力集中をも分散でき、ブロックの割
れをさらに効果的に防止できる。
【0019】請求項4の発明では、請求項2の発明のベ
ルトにおける各ブロックを張力帯へ組み付ける際、ブロ
ックのセンタピラーと左右ピラーとの間にそれぞれ張力
帯を嵌合した後、ピラー上端部のビーム挿通孔に上ビー
ムを挿通固定すると、この上ビームと下ビームとの間に
張力帯が挟み込まれ、ブロックが張力帯に係合固定され
る。従って、この場合、各ブロックの張力帯との組付け
が容易になり、高負荷伝動ベルトを容易にかつ確実に製
造することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】(実施例1)図1及び図2は本発明の実施
例1に係る高負荷伝動用VベルトBを示す。このベルト
Bは、左右1対の平ベルトからなるエンドレスの張力帯
1,1に多数のブロック6,6,…を係止固定したもの
である。上記各張力帯1は、繊維強化ゴム又は繊維強化
プラスチックからなる保形層2と、該保形層2の上下中
央部にベルト幅方向に並んで埋設された長手方向に延び
る複数の心線3,3,…とで構成されている。また、保
形層2の上面にはその幅方向に延びる多数の上側凹溝
4,4,…が、また下面には上記上面の凹溝4,4,…
に対応して幅方向に延びる下側凹溝5,5,…がそれぞ
れベルト長さ方向に一定ピッチで並んで形成されてい
る。
【0022】一方、上記各ブロック6は略台形板状のも
ので、図3に示すように、左右方向に平行に延びる上ビ
ーム6a及び下ビーム6bと、両ビーム6a,6bの左
右中央部を一体に連結するセンタピラー6cと、両ビー
ム6a,6bの左右端部を一体に連結する左右ピラー6
d,6eとからなる。ブロック6の左右側部には上記上
下ビーム6a,6bとピラー6c〜6eとで囲まれる矩
形貫通孔からなる1対の嵌合部7,7がそれぞれ形成さ
れ、この嵌合部7,7にそれぞれ上記張力帯1,1が挿
通されている。また、各ブロック6の左右側面には図外
のプーリのベルト溝面に摺接する摺接部8,8が設けら
れている。上記各嵌合部7の上壁面には上記張力帯1上
面の各上側凹溝4に係合する上側凸条9が、また嵌合部
7下壁面には張力帯1下面の各下側凹溝5に係合する下
側凸条10がそれぞれ形成されている。そして、これら
の凸条9,10をそれぞれ張力帯1の凹溝4,5に係合
せしめて各ブロック6の嵌合部7,7にそれぞれ張力帯
1,1を嵌合することで、ブロック6が張力帯1,1に
対しベルト長さ方向に連続的に係止固定されている。
【0023】したがって、上記実施例においては、各ブ
ロック6における上下ビーム6a,6bがセンタピラー
6cのみならず左右ピラー6d,6eで一体に結合され
ているので、ブロック6の強度が大幅に増大してその変
形は生じ難くなる。このため、ベルトBの駆動時、セン
タピラー6cの上ビーム6aとの結合部左右両側に発生
する引張応力(図9参照)は小さくなり、その結果、ベ
ルトBに極めて高いトルクが連続して作用する条件下で
も、ブロック6は破壊し難くなり、よってベルトBの寿
命を延ばすことができる。
【0024】また、各ブロック6の左右側面全体に亘り
それぞれプーリへの摺接部8,8が形成されていて、こ
の各摺接部8のプーリへの接触面積が大きいので、その
分、プーリとの間で高トルクを伝達することができる。
【0025】さらに、このような接触面積の増大に伴
い、各ブロック6のプーリに対する反力は小さくなり、
ブロック6の左右端面での割れが生じ難く、よってベル
トBの寿命をさらに延ばすことができる。
【0026】(実施例2)図4及び図5は実施例2を示
し(尚、以下の実施例では、図1及び図3と同じ部分に
ついては同じ符号を付してその詳細な説明は省略す
る)、ブロック6の構造を変えたものである。
【0027】この実施例では、各ブロック6′は、下ビ
ーム6b′と、該下ビーム6b′の上面に張力帯1の幅
と同程度の間隔をあけて一体結合されたセンタ及び左右
の3つのピラー6c′〜6e′とを備えている。上記各
ピラー6c′〜6e′の上端部にはそれぞれビーム挿通
孔11,11,…が下ビーム6b′と平行に同心に貫通
形成され、このビーム挿通孔11,11,…には断面円
形のピン等からなる上ビーム6a′が挿通固定されてお
り、この上ビーム6a′と上記下ビーム6b′及び各ピ
ラー6c′〜6e′とに囲まれて1対の矩形状貫通孔か
らなる嵌合部7,7が形成されている。各嵌合部7の上
壁面には上ビーム6a′の下半部で構成される上側凸条
9′が、また下壁面には下側凸条10がそれぞれ形成さ
れており、上側凸条9′は各張力帯1の上側凹溝4に、
また下側凸条10は同下側凹溝5にそれぞれ係合され
る。
【0028】そして、上記各ブロック6′の張力帯1,
1への組付前の段階では、上ビーム6a′は他の部分,
つまり下ビーム6b′及び3つのピラー6c′〜6e′
とは分離されており、これによって各ブロック6′の嵌
合部7,7は上側に開放されている。そして、各ブロッ
ク6′を張力帯1,1に組み付ける場合に、先ず、上記
上方に開放された嵌合部7,7に上方からそれぞれ張力
帯1,1をその各下側凹溝5が嵌合部7下壁面の下側凸
条10と係合するように嵌入させる。次いで、上ビーム
6a′をブロック6′の左右一側から各ピラー6c′〜
6e′のビーム挿通孔11,11,…に挿通し、その上
ビーム6a′の下半部(上側凸条9′)を張力帯1上面
の上側凹溝4に係合させた状態で張力帯1,1を上下ビ
ーム6a′,6b′間に挟持する。そのとき、ビーム挿
通孔11,11,…に挿通された上ビーム6a′の固定
方法としては、上ビーム6a′をビーム挿通孔11,1
1,…に密嵌合して固定する方法、上ビーム6a′をビ
ーム挿通孔11,11,…に螺合締結して固定する方
法、ビーム挿通孔11,11,…に挿通した上ビーム6
a′の両端をかしめて結合する方法、上ビーム6a′を
接着材により固定する方法等が採用できる。
【0029】したがって、この実施例でも、上記実施例
1と同様の作用効果が得られる。また、この実施例で
は、各ブロック6′の張力帯1,1への組付けの際、上
記したように、ブロック6′の上方に開放された嵌合部
7,7にそれぞれ上方から張力帯1,1を嵌合した後、
ピラー6c′〜6e′上端部のビーム挿通孔11,1
1,…に上ビーム6a′を挿通固定して、張力帯1,1
に各ブロック6′をその上下ビーム6a′,6b′間に
張力帯1,1を挟み込んだ状態で係合固定するので、各
ブロック6′の張力帯1,1との組付けが容易となり、
ベルトB′の製造を容易化することができる。
【0030】(実施例3)図6及び図7は実施例3を示
し、ブロック6の構造をさらに変えたものである。
【0031】この実施例では、図7に示す如く、各ブロ
ック6″は補強部材12と左右1対のブロック本体1
3,13とからなっている。補強部材12は例えば金属
製のもので、ベルト幅方向に延びる上下のビーム部12
a,12bの中央部同士をセンタピラー部12cにより
上下に接続してなる略エ字状とされ、上ビーム部12a
の下面及び下ビーム部12bの上面にはそれぞれ張力帯
1の上下凹溝4,5と嵌合する凸条9,10が形成され
ている。
【0032】一方、各ブロック本体13は、上下ビーム
部13a,13bと、その上下ビーム部13a,13b
の外端同士を接続するアウタピラー部13cとからなる
略コ字状のもので、上記アウタピラー部13cの外面に
摺接部8が形成されている。また、上記互いに対向する
上ビーム部13a下面及び下ビーム部13b上面には、
それぞれ上記補強部材12の上下ビーム部12a,12
bにおけるベルト幅方向の半部をスライドして嵌挿可能
な係合溝14,15が形成されている。そして、各ブロ
ック6″を張力帯1,1に組み付ける場合、図6に示す
ように、先ず、補強部材12の上下ビーム部12a,1
2bとセンタピラー部12cとで囲まれる部分にそれぞ
れ張力帯1,1をベルト幅方向から嵌合させ、上ビーム
部12a下面の上側凸条9に各張力帯1の各上側凹溝4
を、また下ビーム部12b上面の下側凸条10に張力帯
1の各下側凹溝5をそれぞれ係合させる。次いで、補強
部材12にそのベルト幅方向の両側からブロック本体1
3,13を、その上ビーム部13aの係合溝14に補強
部材12の上ビーム部12aの半部を係合させかつ下ビ
ーム部13bの係合溝15に補強部材12の下ビーム部
12bの半部を係合させながらスライド移動により外嵌
合させて固定する。この固定に際しては、例えば張力帯
1における保形層2の弾性を利用し、各ブロック本体1
3の上下ビーム部13a,13b間に張力帯1を圧縮さ
せながら挟み込んだりする方法、或いは接着剤により接
合したりする方法を採用することができる。
【0033】したがって、この実施例の場合、ベルト
B″の各ブロック6″が略エ字状の補強部材12と、そ
の補強部材12にベルト幅方向の両側から外嵌合される
1対の略コ字状のブロック本体13,13とで構成さ
れ、補強部材12の上下ビーム部12a,12bと各ブ
ロック本体13のアウタピラー部13cとの間に張力帯
1が嵌合保持されて、各ブロック6″が張力帯1に組み
付けられるので、プーリからの側圧が各ブロック6″に
作用した際、その側圧はブロック6″において補強部材
12のビーム部12a,12bとブロック本体13のビ
ーム部13a,13bとで構成される上下ビーム6
a″,6b″に分散される。しかも補強部材12への応
力集中をも抑制できるので、ブロック6″の割れをさら
に有効に防止できる。
【0034】また、各張力帯1及びブロック6″により
ベルトB″を組み立てる場合、各ブロック6″における
補強部材12にそのベルト幅方向両側から張力帯1,1
を嵌合し、その後に補強部材12に各ブロック本体13
を被せて組み付けるので、各ブロック6″の張力帯1と
の組付けが容易となり、ベルトB″の製造を容易に行う
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、高負荷伝動用Vベルトにおけるブロックを、上下ビ
ームをセンタ及び左右の3つのピラーで結合し、上下ビ
ームと各ピラーとの間に貫通状の嵌合部を形成したもの
とし、各嵌合部にそれぞれ張力帯を挿通して係合固定す
るようにした。また、請求項2の発明では、各ブロック
を、下ビームと、該下ビーム上に突設されたセンタ及び
左右の3つのピラーと、該各ピラー上端のビーム挿通孔
に挿通固定される上ビームとで構成し、上下ビーム間に
形成される嵌合部にそれぞれ張力帯を係合固定するよう
にした。請求項3の発明では、各ブロックを略エ字状の
補強部材と、その補強部材にベルト幅方向の両側から外
嵌合される1対の略コ字状のブロック本体とで構成し、
補強部材の上下ビーム部と各ブロック本体のアウタピラ
ー部との間で張力帯を嵌合保持するようにした。従っ
て、これらの発明によると、各ブロックにおける上下ビ
ームが3つのピラーで結合されるため、ブロックの変形
が抑えられ、ベルトに極めて高いトルクが連続して作用
するときでもブロックが破壊に至るのを防止できる。し
かも、各ブロックの左右側面全体がプーリに摺接するの
で、ブロックのプーリに対する反力を小さくしてブロッ
ク左右端面での割れを抑制でき、ベルトの高寿命化を図
ることができる。また、各ブロックのプーリへの接触面
積の増大により高トルクを伝達することができる。
【0036】特に、請求項3の発明によると、略エ字状
の補強部材と1対の略コ字状のブロック本体とで張力帯
が嵌合保持されて各ブロックが張力帯に組み付けられる
ので、プーリからの側圧をブロックにおける上下ビーム
に分散し、かつ補強部材への応力集中をも分散でき、ブ
ロックの割れをさらに効果的に防止できる。
【0037】請求項4の発明によれば、上記請求項2の
発明のベルトにおける各ブロックを張力帯に組み付ける
際、ブロックのセンタピラーと左右ピラーとの間にそれ
ぞれ上方から張力帯を嵌合した後、ピラー上端部のビー
ム挿通孔に上ビームを挿通固定し、この上ビームと下ビ
ームとの間に張力帯を挟み込むので、請求項2の発明の
ベルトにおける各ブロックの張力帯との組付けが容易に
なり、高負荷伝動ベルトを容易にかつ確実に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるベルトの一部分を示
す斜視図である。
【図2】実施例1におけるベルトを張力帯部分で長さ方
向に切断したときの断面図である。
【図3】実施例1におけるブロックの斜視図である。
【図4】実施例2における図1相当図である。
【図5】実施例2における図2相当図である。
【図6】実施例3における図1相当図である。
【図7】実施例3におけるブロックの分解斜視図であ
る。
【図8】従来例を示す図1相当図である。
【図9】従来例を示す図3相当図である。
【符号の説明】
B,B′,B″ Vベルト 1 張力帯 4,5 凹溝 6,6′,6″ ブロック 6a,6a′,6a″ 上ビーム 6b,6b′,6b″ 下ビーム 6c,6c′,6c″ センタピラー 6d,6d′,6d″ 左ピラー 6e,6e′,6e″ 右ピラー 7 嵌合部 8 摺接部 9,9′,10 凸条 11 ビーム挿通孔 12 補強部材 12a 上ビーム部 12b 下ビーム部 12c センタピラー部 13 ブロック本体 13a 上ビーム部 13b 下ビーム部 13c アウタピラー部 14,15 係合溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 章憲 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスの1対の張力帯と、該張力帯
    を挿通する左右1対の貫通状の嵌合部を有し、左右側面
    にプーリの溝面と摺接する摺接部が形成された多数のブ
    ロックとで構成され、 上記張力帯の上下面にはそれぞれブロックと同数の幅方
    向に延びる凹溝が長さ方向に等間隔をあけかつ上下に対
    応して形成されている一方、 各ブロックは、上下ビームがセンタ及び左右の3つのピ
    ラーにより該各ピラー間に上記嵌合部を形成するように
    結合されてなり、各嵌合部の上下面にはそれぞれ上記張
    力帯の凹溝に係合可能な凸条が形成されており、 張力帯の凹溝と各ブロックの凸条との係合によりブロッ
    クを張力体に対しベルト長手方向に係止固定してなるこ
    とを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  2. 【請求項2】 エンドレスの1対の張力帯と、該張力帯
    を挿通する左右1対の貫通状の嵌合部を有し、左右側面
    にプーリの溝面と摺接する摺接部が形成された多数のブ
    ロックとで構成され、 上記張力帯の上下面にはそれぞれブロックと同数の幅方
    向に延びる凹溝が長さ方向に等間隔をあけかつ上下に対
    応して形成されている一方、 各ブロックは、下ビームと、該下ビームの上面に互いに
    間隔をあけて一体結合され、各々の上端部に左右方向に
    延びるビーム挿通孔が同心状に貫通形成されたセンタ及
    び左右の3つのピラーと、該ピラーのビーム挿通孔に上
    記下ビーム及び各ピラーとの間に上記嵌合部を形成する
    ように挿通固定された上ビームとからなり、 各嵌合部の上下面にはそれぞれ上記張力帯の凹溝に係合
    可能な凸条が形成されており、 張力帯の凹溝と各ブロックの凸条との係合によりブロッ
    クを張力体に対しベルト長手方向に係止固定してなるこ
    とを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  3. 【請求項3】 エンドレスの1対の張力帯と、該張力帯
    を挿通する左右1対の貫通状の嵌合部を有し、左右側面
    にプーリの溝面と摺接する摺接部が形成された多数のブ
    ロックとで構成され、 上記張力帯の上下面にはそれぞれブロックと同数の幅方
    向に延びる凹溝が長さ方向に等間隔をあけかつ上下に対
    応して形成されている一方、 各ブロックは、ベルト幅方向に延びる上下ビーム部の中
    央部同士をセンタピラー部により上下に接続してなる略
    エ字状の補強部材と、 各々、上下ビーム部の外端同士を、外面に上記摺接部を
    有するアウタピラー部で接続してなる略コ字状とされ、
    かつ各ビーム部の上下対向面に上記補強部材における上
    下ビーム部のベルト幅方向半部を嵌挿可能な係合溝が形
    成され、補強部材に、該補強部材の上下ビーム部と上記
    アウタピラー部との間に上記嵌合部を形成するようにベ
    ルト幅方向両側から外嵌合されて固定される1対のブロ
    ック本体とからなり、 各嵌合部の上下面にはそれぞれ上記張力帯の凹溝に係合
    可能な凸条が形成されており、 張力帯の凹溝と各ブロックの凸条との係合によりブロッ
    クを張力体に対しベルト長手方向に係止固定してなるこ
    とを特徴とする高負荷伝動用Vベルト。
  4. 【請求項4】 各々、上下面に幅方向に延びる多数の凹
    溝が長さ方向に等間隔をあけかつ上下に対応して形成さ
    れたエンドレスの1対の張力帯と、 上記張力帯を挿通する左右1対の貫通状嵌合部を有し、
    かつ該各嵌合部の上下面にそれぞれ上記張力帯の凹溝に
    嵌合可能な凸条が形成され、左右側面にプーリの溝面に
    摺接する摺接部を有する多数のブロックとで構成され、 各ブロックは、下ビームと、該下ビームの上面に互いに
    間隔をあけて一体結合されたセンタ及び左右の3つのピ
    ラーと、該ピラーに上記下ビーム及び各ピラーとの間に
    上記嵌合部を形成するように固定された上ビームとから
    なり、 張力帯の凹溝と各ブロックの凸条との係合によりブロッ
    クを張力体に対しベルト長手方向に係止固定してなる高
    負荷伝動用Vベルトの製造方法であって、 上記各ブロックを張力帯に組み付ける際、センタピラー
    と左右ピラーとの間にそれぞれ上方から張力帯を嵌合
    し、各ピラーの上端部に互いに同心状に貫通形成したビ
    ーム挿通孔に上ビームをブロックの一側から挿通してピ
    ラーに固定することにより、ブロックを張力帯に係止固
    定することを特徴とする高負荷伝動用Vベルトの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003031841A1 (en) * 2001-10-09 2003-04-17 Dayco Europe S.R.L. A belt for a continuously variable transmission
CN104246289A (zh) * 2012-03-19 2014-12-24 阪东化学株式会社 高负荷传动用v型带
US20190292028A1 (en) * 2016-12-21 2019-09-26 Korea Institute Of Ocean Science & Technology Hydraulic height adjustment device for installing ultra-heavy structure

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