JPH05102723A - 2周波共用アンテナ装置 - Google Patents

2周波共用アンテナ装置

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JPH05102723A
JPH05102723A JP3258858A JP25885891A JPH05102723A JP H05102723 A JPH05102723 A JP H05102723A JP 3258858 A JP3258858 A JP 3258858A JP 25885891 A JP25885891 A JP 25885891A JP H05102723 A JPH05102723 A JP H05102723A
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reflecting mirror
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Takashi Ishii
隆司 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2周波共用の開口面アンテナにおいて、一次
放射器の構成を簡単にし、アンテナ特性として高能率、
低サイドローブな特性を得ることを目的とする。 【構成】 2周波に対応したそれぞれの一次放射器1
a、1bを、主反射鏡3の焦点と副反射鏡2の焦点に分
けて配置し、主反射鏡3の焦点に置かれた一次放射器1
bを垂直偏波、もう一方の一次放射器1aを水平偏波で
励振する。また、副反射鏡2上に水平グリッド7を構成
し垂直偏波を透過し、水平偏波を反射する特性を持たせ
る。また、主反射鏡3に斜め45度のグリッド6を構成
し副反射鏡2の焦点に置かれている一次放射器1aから
の電波の偏波のみを90度変える特性を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロ波帯で使用
される主反射鏡、副反射鏡、2つの一次放射器から構成
される2周波共用アンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の2周波共用アンテナ装置の
断面図の一例である。図において1は一次放射器、2は
副反射鏡、3は主反射鏡、4は回転対称軸、5は開口面
である。図5に従来の2周波共用アンテナ装置の一次放
射器の一例を示す。図において、1a、1bはそれぞれ
別の周波数帯域の一次放射器であり、15は副反射鏡焦
点である。
【0003】次に動作について説明する。回転対称軸4
を含む任意の断面において主反射鏡3は通常放物線であ
り、副反射鏡2は双曲線または楕円である。双曲線また
は楕円の焦点上に配置された2つの一次放射器1a、1
bから放射された球面波が副反射鏡2、主反射鏡3の順
で反射され、平面波として開口面5方向に放射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の2周波共用アン
テナ装置は以上のように構成されているので、副反射鏡
の焦点に2つの一次放射器を置くためには、2周波に対
応した一次放射器を一体化しなければならず構成が複雑
になり、また、外側の一次放射器の間隔を大きくしなけ
ればならないため、一次放射器のビーム幅が小さくなり
スピルオーバが大きくなるためアンテナ効率が低下す
る。また、主反射鏡内に一次放射器の放射パターンのサ
イドローブが入ってくるためサイドローブの上昇が起こ
るという課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、一次放射器の構成を簡単にし、2
つの周波数において高効率、低サイドローブ特性を持つ
2周波共用アンテナ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる2周波
共用アンテナ装置は、一方の一次放射器を主反射鏡の焦
点に配置して垂直偏波で励振し、他方の一次放射器を副
反射鏡の焦点に配置し水平偏波で励振しするとともに、
回転対称軸を含む任意の断面が双曲線または楕円からな
る副反射鏡上に水平グリッドを配置し、回転対称軸を含
む任意の断面が放物線からなる主反射鏡上に斜め45゜
のグリッドを配置したものである。
【0007】また、一方の一次放射器を主反射鏡の焦点
に配置して水平偏波で励振し、他方の一次放射器を副反
射鏡の焦点に配置し垂直偏波で励振しするとともに、回
転対称軸を含む任意の断面が双曲線または楕円からなる
副反射鏡上に垂直グリッドを配置し、回転対称軸を含む
任意の断面が放物線からなる主反射鏡上に斜め45゜の
グリッドを配置したものである。
【0008】
【作用】この発明における2周波共用アンテナ装置は、
一方の一次放射器を主反射鏡の焦点に配置して垂直偏波
で励振し、他方の一次放射器を副反射鏡の焦点に配置し
水平偏波で励振しするとともに、回転対称軸を含む任意
の断面が双曲線または楕円からなる副反射鏡上に水平グ
リッドを配置し、回転対称軸を含む任意の断面が放物線
からなる主反射鏡上に斜め45゜のグリッドを配置した
ので、一次放射器を別々に回転対称軸上に配置すること
ができるため一次放射器の構成が簡単になり、また、高
効率、低サイドローブのアンテナ性能を得ることができ
る。
【0009】
【実施例】実施例1.図1はこの発明の一実施例を示す
図であり、1bは主反射鏡の焦点に配置され垂直偏波で
励振された一次放射器、1aは副反射鏡2の焦点に配置
され水平偏波で励振された一次放射器、6は主反射鏡3
上に配置された斜め45゜グリッド、7は回転対称軸4
を含む任意の断面が双曲線または楕円からなる副反射鏡
2上に配置された水平グリッドである。
【0010】次に動作について説明する。一次放射器1
aから放射された球面波は水平偏波にて励振されている
ので、水平グリッド7を持つ副反射鏡2において反射さ
れ主反射鏡3に吹きつけられる。
【0011】図2は主反射鏡の断面図、図3は主反射鏡
における電波の反射を示した図である。図において、8
は主反射鏡の導体板、9は入射電波、10は入射電波の
グリッドに直交する成分、11は入射電波のグリッドに
平行な成分、12は反射電波のグリッドに直交する成
分、13は反射電波のグリッドに平行な成分、14は反
射電波である。主反射鏡に対して水平偏波にて入射した
電波は、グリッド6に平行な成分と直交する成分に分け
られる。グリッド6に平行な成分はグリッド6にて反射
され、位相が180度変化する。一方、グリッド6に直
交する成分は透過し主反射鏡の導体板8にて反射され
る。このとき、グリッド6と導体板8の間隔dを次式で
示されるように決めれば、導体板8で反射された電波が
グリッド面に達したとき、その位相は入射した電波と同
相となる。
【0012】
【数1】
【0013】よって、導体板8で反射され電波は、グリ
ッド面6にて反射された電波と合成され偏波が90度変
化して垂直偏波の平面波となって放射される。垂直偏波
に変わった電波は副反射鏡2に到達するが、副反射鏡2
上の水平グリッド7は透過し平面波となって開口面方向
の放射される。
【0014】一方、主反射鏡3の焦点に置かれた一次放
射器1bから放射された球面波は垂直偏波にて励振され
ているので、水平グリッド7を持つ副反射鏡2を透過し
主反射鏡3に吹きつけられる。主反射鏡に入射した電波
のグリッド6に平行な成分はグリッド6にて反射され位
相が180度変化する。また、直交する成分は透過す
る。
【0015】ここで、一次放射器1aから放射される電
波の周波数faと一次放射器1bから放射される電波の
周波数fbを次式のように設定する。
【0016】
【数2】
【0017】この場合、前記“数1”は次式のようにな
る。
【0018】
【数3】
【0019】この場合、グリッド6を透過したグリッド
6に直交する成分の電波は主反射鏡の導体板8で反射さ
れるが、反射してグリッド面に到達した電波は180度
変化する。よって、入射した場合と同様の垂直偏波の平
面波となって放射される主反射鏡から放射された電波は
副反射鏡2を透過して開口面方向に放射される。
【0020】これにより、一次放射器1a、1bの性能
はそれぞれ独立に決めることができるため構成が簡単に
なる。また、副反射鏡のブロッキングが無いため、高効
率で低サイドローブな特性を得ることができる。
【0021】実施例2.なお、上記実施例においては、
一方の一次放射器を主反射鏡の焦点に配置して垂直偏波
で励振し、他方の一次放射器を副反射鏡の焦点に配置し
水平偏波で励振しするとともに、回転対称軸を含む任意
の断面が双曲線または楕円からなる副反射鏡上に水平グ
リッドを配置し、回転対称軸を含む任意の断面が放物線
からなる主反射鏡上に斜め45゜のグリッドを配置した
場合について説明したが、一方の一次放射器を主反射鏡
の焦点に配置して水平偏波で励振し、他方の一次放射器
を副反射鏡の焦点に配置し垂直偏波で励振しするととも
に、回転対称軸を含む任意の断面が双曲線または楕円か
らなる副反射鏡上に垂直グリッドを配置し、回転対称軸
を含む任意の断面が放物線からなる主反射鏡上に斜め4
5゜のグリッドを配置しても同様の効果を奏する。
【0022】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば一方の
一次放射器を主反射鏡の焦点に配置して垂直偏波で励振
し、他方の一次放射器を副反射鏡の焦点に配置し水平偏
波で励振しするとともに、回転対称軸を含む任意の断面
が双曲線または楕円からなる副反射鏡上に水平グリッド
を配置し、回転対称軸を含む任意の断面が放物線からな
る主反射鏡上に斜め45゜のグリッドを配置するように
構成したので、一次放射器の構成を簡単にし、また、高
効率で低サイドローブな特性を得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】図2は、この発明による主反射鏡の正面図であ
る。
【図3】図3は、この発明による主反射鏡の断面図であ
る。
【図4】図4は、従来の2周波共用アンテナを示す断面
図である。
【図5】図5は、従来の2周波共用アンテナの一次放射
器を示す図である。
【符号の説明】
1 一次放射器 2 副反射鏡 3 主反射鏡 4 回転対称軸 5 開口面 6 45゜グリッド 7 水平グリッド 8 導体板 9 入射電波 10 入射電波のグリッドに直交する成分 11 入射電波のグリッドに平行な成分 12 反射電波のグリッドに直交する成分 13 反射電波のグリッドに平行な成分 14 反射電波

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転対称軸を含む任意の断面が放物線か
    らなる主反射鏡と、回転対称軸を含む任意の断面が上記
    放物線の焦点と1つの焦点を一致する双曲線または楕円
    からなる副反射鏡と、上記主反射鏡の焦点に置かれた一
    次放射器と、上記副反射鏡の上記以外の焦点に置かれた
    一次放射器とを備えたアンテナ装置において、上記主反
    射鏡の焦点に置かれた上記一次放射器を垂直偏波で励振
    しもう一方の一次放射器を水平偏波で励振し、上記主反
    射鏡上に斜め45゜のグリッドを配置し、副反射鏡上に
    水平グリッドを配置したことを特徴とする2周波共用ア
    ンテナ装置。
  2. 【請求項2】 回転対称軸を含む任意の断面が放物線か
    らなる主反射鏡と、回転対称軸を含む任意の断面が上記
    放物線の焦点と1つの焦点を一致する双曲線または楕円
    からなる副反射鏡と、上記主反射鏡の焦点に置かれた一
    次放射器と、上記副反射鏡の上記以外の焦点に置かれた
    一次放射器とを備えたアンテナ装置において、上記主反
    射鏡の焦点に置かれた上記一次放射器を水平偏波で励振
    しもう一方の一次放射器を垂直偏波で励振し、上記主反
    射鏡上に斜め45゜のグリッドを配置し、上記副反射鏡
    上に垂直グリッドを配置したことを特徴とする2周波共
    用アンテナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038459A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Mitsubishi Electric Corp 反射鏡アンテナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009038459A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Mitsubishi Electric Corp 反射鏡アンテナ

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