JP2687412B2 - 反射鏡アンテナ - Google Patents

反射鏡アンテナ

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JP2687412B2 JP63096109A JP9610988A JP2687412B2 JP 2687412 B2 JP2687412 B2 JP 2687412B2 JP 63096109 A JP63096109 A JP 63096109A JP 9610988 A JP9610988 A JP 9610988A JP 2687412 B2 JP2687412 B2 JP 2687412B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、地上マイクロ波通信や衛星通信の地球局
に用いられる小形のアンテナに関するものである。
[従来の技術] 第3図(a)及び(b)は、例えば「三菱電機技報」
Vol.48,No.7,1974,P808に開示された従来の軸対称形反
射鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図であ
る。図において、1は主反射鏡、2は副反射鏡、3は一
次放射器、4は副反射鏡2を主反射鏡1と接続して保持
する支持柱である。
第4図(a)及び(b)は、例えば「三菱電機技報」
Vol.54,No.12,1980,P58に開示された従来のオフセット
形反射鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図で
ある。図において、1は主反射鏡、2は副反射鏡、3は
一次放射器、4は副反射鏡2を主反射鏡1と接続して保
持する支持柱である。
次に、上記従来の軸対称形反射鏡アンテナ及びオフセ
ット形反射鏡アンテナの動作について説明する。一次放
射器3により放射された電波は副反射鏡2によって反射
された後、主反射鏡1により反射され空間に放射され
る。
[発明が解決しようとする課題] 上記した従来の反射鏡アンテナは以上のように構成さ
れているので、まず、第3図(a)及び(b)に示す軸
対称形反射鏡アンテナの場合には、主反射鏡1により反
射された電波のうち、電界強度の大きい開口の中央部付
近の電波が副反射鏡2及び支持柱4により遮へいされる
ため、利得の低下やサイドローブレベルの上昇といった
放射特性の劣化が問題点となっていた。さらに、一次放
射器3により放射された電波のうちで、一次放射器3の
中心軸付近の電解強度の大きい電波が副反射鏡2により
反射され、再び一次放射器3に入り込むため一次放射器
3のVSWR(定在波比)特性が劣化する問題点があった。
また、第4図(a)及び(b)に示すオフセット形反
射鏡アンテナの場合には、上記軸対称形反射鏡アンテナ
における副反射鏡2及び支持柱4の電波の遮へいによる
放射特性の劣化や、副反射鏡2の反射によるVSWR特性の
劣化の問題はないが、両者のアンテナの開口径を一致さ
せた場合、アンテナの機械的寸法はオフセット形反射鏡
アンテナの方が大きくなる問題点があった。さらに、一
般に一次放射器3の中心軸が主反射鏡1の鏡軸と一致し
ないため、アンテナの方向調整が煩雑になる問題点があ
った。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、アンテナの機械的寸法を小さくできると共
に、副反射鏡と支持柱の遮へいによる放射特性の劣化
や、副反射鏡の反射によるVSWR特性の劣化を低減できる
反射鏡アンテナを得ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る反射鏡アンテナは、一次放射器及び副
反射鏡を、主反射鏡の開口面を含む平面上に投影した全
写像が開口面内にあり、かつこの開口面の中心からオフ
セットするように一次放射器及び副反射鏡を配置すると
共に、副反射鏡及びこれを保持する支持柱は、主反射鏡
の開口の周辺部付近にそれらの写像が配置される構成と
したものである。
[作用] この発明における反射鏡アンテナは、一次放射器によ
り放射された電波が副反射鏡により反射された後主反射
鏡により反射され、電界強度の小さい開口の周辺部付近
で副反射鏡及び支持柱により遮へいされる部分を除いて
空間に放射される。
[実施例] 第1図(a)及び(b)はこの発明の一実施例である
反射鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図であ
り、カセグレンアンテナ形式の場合を示している。図に
おいて、1は点F1を焦点とする主反射鏡、2は点F1及び
点F2を焦点とする副反射鏡、3は点F2にその位相中心を
配置した一次放射器、4は主反射鏡1と副反射鏡2とを
接続して副反射鏡2を保持する支持柱である。
次に、上記第1図(a)及び(b)に示すこの発明の
一実施例である反射鏡アンテナの動作について、送信の
場合を例にとり説明する。一次放射器3より放射される
点F2を曲率中心とする球面波は、副反射鏡2により反射
された後は点F1を曲率中心とする球面波に変換され、最
後に主反射鏡1により反射された後に平面波に変換さ
れ、主反射鏡1の鏡軸方向に放射される。この主反射鏡
1により平面波に変換された電波は、副反射鏡2及び支
持柱4により一部が遮へいされる。ここで、主反射鏡1
により変換された平面波は、開口の中央部で電界強度が
強く、上記開口の周辺部で弱いテーパ状の電界強度分布
を持つ。電波を遮へいする副反射鏡2及び支持柱4は上
記開口の周辺部付近にそれらの写像が配置される構成に
しているので、遮へいされる電波の電界強度は上記した
従来の軸対称形反射鏡アンテナの場合に比べて弱くな
り、利得の低下やサイドローブレベルの上昇といった放
射特性の劣化が最も改善される。さらに、一次放射器3
及び副反射鏡2を主反射鏡1の開口面を含む平面上に投
影した全写像が上記開口面内にあるため、アンテナの機
械的寸法は主反射鏡1の開口径と一致する。これと、上
記した従来のオフセット形反射鏡アンテナに対し主反射
鏡1の開口径を等しくした場合と比較すると、アンテナ
全体の機械的寸法は前者の方が小さくなる。また、一次
放射器3の中心軸に沿って放射された光線は副反射鏡2
上の点S0で反射された後に主反射鏡1上の点M0に向うの
で、上記した従来の軸対称形反射鏡アンテナの場合に比
べて、副反射鏡2で反射された電波が一次放射器3に入
り込む電力は小さくなりVSWR特性が改善される。以上説
明した第1図(a)及び(b)に示す反射鏡アンテナ
は、一次放射器3の中心軸方向が点F2から副反射鏡2の
周辺部を見込む角を等分する方向に一致させた例を示し
ている。
第2図(a)及び(b)はこの発明の他の実施例であ
る反射鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図で
ある。この発明の他の実施例に示すものは、一次放射器
3の中心軸方向を主反射鏡1の鏡軸方向と一致させた構
成としている。この場合、一次放射器3の機械軸とアン
テナの電気軸が一致しているので、アンテナの放射ビー
ム方向の調整が容易になる。その他、構成及び動作の説
明については、上述の実施例とほぼ同じであるので省略
する。
なお、上記実施例では、主反射鏡1をパラボラ、副反
射鏡2を双曲面から構成されるカセグレンアンテナ形式
の場合を示したが、主反射鏡1をパラボラ、副反射鏡2
を楕円面から構成されるグレゴリアンアンテナ形式の場
合でも良い。また、主反射鏡1及び副反射鏡2の非2次
曲面から構成される鏡面修整アンテナ形式の場合であっ
ても良い。
[発明の効果] 以上のように、この発明の反射鏡アンテナによれば、
一次放射器及び副反射鏡を、主反射鏡の開口面を含む平
面上に投影した全写像が開口面内にあり、かつこの開口
面の中心からオフセットするように一次放射器及び副反
射鏡を配置すると共に、副反射鏡及びこれを保持する支
持柱は、主反射鏡の開口部の周辺部付近にそれらの写像
が配置される構成としたので、アンテナの機械的寸法を
小さくでき、副反射鏡及び支持柱による電波の遮へいを
原因とする放射特性の劣化を最小にでき、また副反射鏡
の反射波によるVSWR特性の劣化を改善できるなどの優れ
た効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)及び(b)はこの発明の一実施例である反
射鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図、第2
図(a)及び(b)はこの発明の他の実施例である反射
鏡アンテナの概略構成を示す側面図及び正面図、第3図
(a)及び(b)は従来の軸対称形反射鏡アンテナの概
略構成を示す側面図及び正面図、第4図(a)及び
(b)は従来のオフセット形反射鏡アンテナの概略構成
を示す側面図及び正面図である。 図において、1……主反射鏡、2……副反射鏡、3……
一次放射器、4……支持柱である。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主反射鏡、副反射鏡及び一次放射器から構
    成される反射鏡アンテナにおいて、上記一次放射器及び
    副反射鏡を、上記主反射鏡の開口面を含む平面上に投影
    した全写像が上記開口面内にあって、この開口面の中心
    からオフセットするように上記一次放射器及び副反射鏡
    を配置すると共に、上記副反射鏡及びこれを保持する支
    持柱は、上記主反射鏡の開口の周辺部付近にそれらの写
    像が配置される構成としたことを特徴とする反射鏡アン
    テナ。
JP63096109A 1988-04-19 1988-04-19 反射鏡アンテナ Expired - Fee Related JP2687412B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5967009U (ja) * 1982-10-27 1984-05-07 三菱電機株式会社 アンテナ装置
JPH06101646B2 (ja) * 1985-10-09 1994-12-12 富士通株式会社 無線通信装置

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