JPH0510125U - エアバツグ装置用インフレータ - Google Patents

エアバツグ装置用インフレータ

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JPH0510125U
JPH0510125U JP059043U JP5904391U JPH0510125U JP H0510125 U JPH0510125 U JP H0510125U JP 059043 U JP059043 U JP 059043U JP 5904391 U JP5904391 U JP 5904391U JP H0510125 U JPH0510125 U JP H0510125U
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JP
Japan
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gas generating
generating agent
agent
inflator
gas
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Pending
Application number
JP059043U
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English (en)
Inventor
光彦 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両急減速時に袋体を速く膨出させかつ膨出
後の袋体の展開時間を長くすることができるエアバッグ
装置用インフレータを得る。 【構成】 インフレータ32内には、伝爆剤52に近接
する位置に極小径の第1ガス発生材60が、伝爆剤52
から離間する位置に極大径の第5ガス発生材68が充填
されている。これらの間には、徐々に大径化された第
2、3、4ガス発生剤62〜66が充填されている。従
って、車両急減速時に雷管50が発火すると、伝爆剤5
2を介して第1ガス発生剤60〜第5ガス発生剤68が
順次燃焼する。ここで、第1ガス発生剤60は燃焼速度
が速く第5ガス発生剤68は燃焼速度が遅いので、袋体
の膨出動作を速くし、かつ膨出後の展開時間を長くする
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両急減速時に発生したガスにより乗員側へ向けて袋体を膨出させ るエアバッグ装置に用いられるエアバッグ装置用インフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置は、車両急減速時に急減速状態を感知して作動するセンサと、 このセンサが作動することにより大量のガスを発生させ袋体を乗員側へ向けて膨 出させるインフレータと、を備えている。このインフレータ内には、雷管が発火 することにより燃焼する伝爆剤が配設されていると共に伝爆剤が燃焼することに より燃焼して大量のガスを発生する粒状のガス発生剤が充填されている。
【0003】 ここで、ガス発生剤は粒径が小さい方が速く燃焼して瞬時にガスを発生するの で、従来では、比較的小径のガス発生剤を多数インフレータ内に充填することに より袋体の膨出動作を速めていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のガス発生剤では、袋体の膨出動作を速くすることができ るものの、粒径が均一でありしかも比較的小径であったため、個々のガス発生剤 の燃焼時間も均一でかつ比較的短った。このため、膨出後の袋体の展開時間を長 くするという要請は満足できなかった。
【0005】 本考案は上記事実を考慮し、車両急減速時に袋体を速く膨出させかつ膨出後の 袋体の展開時間を長くすることができるエアバッグ装置用インフレータを得るこ とが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車両急減速時に発火する雷管と、この雷管の発火力により燃焼する 伝爆剤と、この伝爆剤の燃焼力により燃焼してガスを発生する多数のガス発生剤 と、を備え、前記ガスにより乗員側へ向けて袋体を膨出するエアバッグ装置に用 いられるエアバッグ装置用インフレータであって、前記伝爆剤から離間する位置 にある前記ガス発生剤の粒径を前記伝爆剤と近接する位置にある前記ガス発生剤 の粒径よりも大径としたことを特徴としている。
【0007】
【作用】
本考案によれば、車両急減速時になると雷管が発火して伝爆剤が燃焼する。 伝爆剤が燃焼すると、この燃焼力により多数のガス発生剤が燃焼してガスが発生 する。
【0008】 ここで、本考案では、伝爆剤から離間する位置にあるガス発生剤の粒径を伝爆 剤と近接する位置にあるガス発生剤の粒径よりも大径としたので、前者の方のガ ス発生剤は速く燃焼し、後者の方のガス発生剤はゆっくりと燃焼する。従って、 前者のガス発生剤に起因して袋体の膨出動作は速く、かつ、後者のガス発生剤に 起因して膨出後の袋体の展開時間が長くなる。
【0009】
【実施例】
図2には、本考案に係るエアバッグ装置用インフレータを備えた助手席用エア バッグ装置10が示されている。なお、図1及び図2に適宜示される矢印FRは 車両前方側、矢印UPは車両上方側、矢印INは車両室内側をそれぞれ示してい る。
【0010】 フロントガラス12の車両下方側には、インストゥルメントパネル14が配設 されており、インストゥルメントパネル14には開口部16が設けられている。 この開口部16内に助手席用エアバッグ装置10が収容されている。
【0011】 助手席用エアバッグ装置10はエアバッグケース18及びエアバッグカバー2 0を備えている。エアバッグケース18は反乗員側端面(車両前方側の面)が閉 止曲面とされた箱体形状とされており、その車両略上下方向側の面には長手直角 断面がL字形状のフランジ22が固着されている。エアバッグケース18は、フ ランジ22を介してボルト24及びナット26により、インストゥルメントパネ ル14に設けられたインパネ・リインホースメント28に取り付けられている。 また、エアバッグケース18の車両略上方側の面には、エアバッグカバー20が 図示しない締結手段によって展開可能に取り付けられている。エアバッグカバー 20は、通常はエアバッグケース18の開口端部を閉塞すると共にインストゥル メントパネル14の開口部16を閉塞し、助手席と対向している。車両急減速時 になると、エアバッグケース18内に折り畳まれた状態で格納された袋体30が 膨張してエアバッグカバー20が押圧され、図2の矢印A方向へ展開するように なっている。
【0012】 エアバッグケース18内には図1に示される円筒形状のインフレータ32が配 設されている。インフレータ32の周壁には複数のガス孔34が上下に形成され ている。インフレータ32の軸方向の一方の端部は閉止端とされ、また軸方向の 他方の端部は開口端とされている。このインフレータ32の開口端へは、センサ ブラケット36及びサポートリング38を介して円柱形状のセンサ40がインフ レータ32と同軸上に固着されている。
【0013】 センサ40は、車両急減速時に図1の紙面手前側から奥側へ向けて慣性移動す るボール42を備えている。ボール42は、真直棒状のシャフト44A及びこの シャフト44Aの軸方向中間部に軸直角方向を長手方向として固着された略直方 体形状の係止部44Bを備えたドライブシャフト44のシャフト44Aの一端に 当接している。ドライブシャフト44の係止部44Bには、その長手方向両端部 に図示しない支軸が固着されており、このためドライブシャフト44は所定量揺 動可能である。また、ドライブシャフト44のシャフト44Aの他端には、図示 しないバイアススプリングによってボール42の慣性移動方向と同方向へ押圧付 勢されたバイアスピン46が当接している。従って、通常の車両走行状態では、 ボール42はドライブシャフト44のシャフト44Aを介してバイアスピン46 に押圧されて慣性移動量が制限されている。ドライブシャフト44の係止部44 Bは、真直棒状の軸部48A及び軸部48Aの中間部に設けられたつば部48B から成る着火ピン48のつば部48Bに係止されている。着火ピン48の軸部4 8Aには図示しない圧縮コイルばねが巻装されており、着火ピン48を後述する 雷管50方向へ押圧している。
【0014】 着火ピン48の軸方向上には各々雷管50が配設されており、着火ピン48が 衝突することにより発火する。これらの雷管50のセンサ40と反対側には円柱 形状の伝爆剤52が配設されており、連通路54を介して雷管50と連通されて いる。伝爆剤52はリテーナ56によってインフレータ32内の所定位置に保持 されている。
【0015】 リテーナ56によって区画されたインフレータ32内の外周部にはフィルタ5 8が配設されており、後述する第1ガス発生剤60等の燃焼により発生した高温 のガスの冷却及び砕片の除去等を行っている。
【0016】 さて、フィルタ58内、即ちインフレータ32の軸芯部には、伝爆剤52側か ら順に第1ガス発生剤60、第2ガス発生剤62、第3ガス発生剤64、第4ガ ス発生剤66、第5ガス発生剤68が充填配置されている。伝爆剤52に近接す る位置にある第1ガス発生剤60の粒径は極小径とされ、従来用いられていたガ ス発生剤の粒径よりも小さくされている。また、伝爆剤52から離間した位置に ある第5ガス発生剤68の粒径は極大径とされている。そして、第1ガス発生剤 60と第5ガス発生剤68との間に位置している第2ガス発生剤62、第3ガス 発生剤64、第4ガス発生剤66は、この順に徐々に大径化されている。各ガス 発生剤の燃焼速度は、第1ガス発生剤60が一番速く、第5ガス発生剤68が最 もゆっくりと燃焼する。なお、図1では、便宜上第2ガス発生剤62乃至第5ガ ス発生剤68を各一粒のみ図示し、他は図示を省略している。
【0017】 以下に本実施例の作用を説明する。 通常の車両走行状態では、ボール42が慣性移動することはないので、助手席 用エアバッグ装置10は非作動状態にある。
【0018】 この状態から車両急減速時になると、ボール42が慣性移動するので、ドライ ブシャフト44が所定量揺動する。これにより、ドライブシャフト44の係止部 44Bと着火ピン48のつば部48Bとの係止状態が解除され、着火ピン48は 圧縮コイルばねの付勢力で雷管50に衝突する。このため、雷管50が発火し、 その火花が連通路54を介して伝爆剤52へと案内される。従って、伝爆剤52 が燃焼し、伝爆剤52に近接する位置にある第1ガス発生剤60が最初に燃焼す る。第1ガス発生剤60の燃焼後、順次第2ガス発生剤62、第3ガス発生剤6 4、第4ガス発生剤66、第5ガス発生剤68が燃焼していく。この一連の第1 ガス発生剤60乃至第5ガス発生剤68が燃焼することにより、ガスが発生して ガス孔34から袋体30内へと流入していく。この結果、袋体30がエアバッグ カバー20を図2の矢印A方向へ展開させながら乗員側へ向けて膨出する。
【0019】 ここで、第1ガス発生剤60の粒径は極小径であり、第2ガス発生剤62から 第5ガス発生剤68へとその粒径が順次大径化されているため、燃焼速度は第1 ガス発生剤60が最も速く第5ガス発生剤68が最も遅くなる。従って、燃焼速 度の速い主として第1ガス発生剤60に起因して、袋体30の膨出動作が速くな る。さらに、燃焼速度の遅い主として第5発生剤68に起因して、膨出後の袋体 30の展開時間を長くすることができる。なお、第1ガス発生剤60が最初に燃 焼し、順次第2ガス発生剤62乃至第5ガス発生剤68へと燃焼が始まることも 、膨出後の袋体30の展開時間を長くさせる効果に寄与している。
【0020】 このように本実施例では、インフレータ32内に充填される第1ガス発生剤6 0乃至第5ガス発生剤68の粒径を伝爆剤52側から順次極小径から極大径へと 変化させ、燃焼速度を徐々に減少させることにより燃焼時間を長くしているので 、袋体30の膨出動作を速くするのみならず、膨出後の袋体30の展開時間を長 くすることができる。
【0021】 なお、本実施例では、助手席用エアバッグ装置10を例にして説明したが、こ れに限らず、運転席用のエアバッグ装置や後部座席用のエアバッグ装置等の他の エアバッグ装置に本考案を適用してもよい。
【0022】 また、本実施例では、機械着火式の助手席用エアバッグ装置10を用いて説明 したが、これに限らず、電気着火式のエアバッグ装置に本考案を適用してもよい 。
【0023】 さらに、本実施例では、5段階に粒径の異なる第1ガス発生剤60乃至第5ガ ス発生剤68を示したが、これに限らず、燃焼速度の速い小径のガス発生剤を伝 爆剤52に近接する位置に充填させ、燃焼速度の遅い大径のガス発生剤を伝爆剤 52から離間する位置に充填する構成であれば、本考案の効果は得られる。
【0024】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係るエアバッグ装置用インフレータは、車両急減 速時に袋体を速く膨出させかつ膨出後の袋体の展開時間を長くすることができる という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るインフレータの軸線を含む平面
で切断した断面図である。
【図2】図1のインフレータを備えた助手席用エアバッ
グ装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 助手席用エアバッグ装置(エアバッグ装置) 30 袋体 32 インフレータ(エアバッグ装置用インフレー
タ) 50 雷管 52 伝爆剤 60 第1ガス発生剤(ガス発生剤) 62 第2ガス発生剤(ガス発生剤) 64 第3ガス発生剤(ガス発生剤) 66 第4ガス発生剤(ガス発生剤) 68 第5ガス発生剤(ガス発生剤)

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 車両急減速時に発火する雷管と、 この雷管の発火力により燃焼する伝爆剤と、 この伝爆剤の燃焼力により燃焼してガスを発生する多数
    のガス発生剤と、 を備え、 前記ガスにより乗員側へ向けて袋体を膨出するエアバッ
    グ装置に用いられるエアバッグ装置用インフレータであ
    って、 前記伝爆剤から離間する位置にある前記ガス発生剤の粒
    径を前記伝爆剤と近接する位置にある前記ガス発生剤の
    粒径よりも大径としたことを特徴とするエアバッグ装置
    用インフレータ。
JP059043U 1991-07-26 1991-07-26 エアバツグ装置用インフレータ Pending JPH0510125U (ja)

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JP059043U JPH0510125U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 エアバツグ装置用インフレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP059043U JPH0510125U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 エアバツグ装置用インフレータ

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JPH0510125U true JPH0510125U (ja) 1993-02-09

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ID=13101890

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JP059043U Pending JPH0510125U (ja) 1991-07-26 1991-07-26 エアバツグ装置用インフレータ

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JP (1) JPH0510125U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538887A (ja) * 2002-09-13 2005-12-22 オートモーティブ システムズ ラボラトリー インコーポレーテッド インフレータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538887A (ja) * 2002-09-13 2005-12-22 オートモーティブ システムズ ラボラトリー インコーポレーテッド インフレータ

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