JPH05101082A - 受注データによる複数在庫場所引当装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】在庫引当の実行指示を行う入力手段１と、受注
情報を管理している受注ファイル６と、在庫場所から引
取場所までの商品の輸送日数と引当順位を管理している
引当情報ファイル８と、在庫場所の稼働日を管理してい
るカレンダファイル９と、商品の在庫引当を行う場所を
決定する在庫引当場所決定手段３とを備える。また、商
品の在庫を在庫場所別に管理している在庫ファイル７
と、在庫引当を行う在庫引当手段４と、引当できなかっ
た場合の引当結果を出力する出力手段１０とを備える。 【効果】受注データによる在庫の引当を納期と商品輸送
日数により複数の在庫場所から自動的に引当するため、
在庫の適正化を図る事ができる。また、営業担当者は本
来の業務と異質な在庫問題、商品の輸送問題から解放さ
れるため、営業力を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は受注データによる複数在
庫場所引当装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、同一商品の在庫が、例えば本社と
各営業所というように複数に存在する場合、これらの在
庫管理システムは、主となる在庫場所のみを管理するか
あるいは一括で管理していた。そのため、例えば営業所
内の在庫管理は各営業所の担当者が行うというように、
各在庫場所の在庫管理はその在庫場所の担当者が行って
いた。得意先から受けた受注が納期に間に合うように、
営業担当者が在庫の引当を行う場合、各在庫場所にある
在庫数を確認し、在庫場所から在庫場所への商品の輸送
日数を考慮し、それぞれの在庫場所からの引当数を決定
し受注データを作成していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述のように担当者が
一人一人の判断で在庫の引当場所と引当数を決定してい
くと、ある特定の在庫場所のみに引当が集中して欠品に
なったり逆に常に多量の在庫数を確保しておかなければ
ならないなど、全体をとらえた在庫の適正化が図れない
という問題がある。また、営業担当者のように本来在庫
管理とは異質な業務を主体としている人達の負担を増や
すという問題もある。

【０００４】本発明はこのような営業担当者の判断によ
る在庫引当における問題点を解決し、受注データの納期
と商品の輸送日数を考慮して複数の在庫場所にある商品
の在庫引当を自動的に行われることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の受注データによ
る複数在庫場所引当装置は、在庫引当の実行指示を行う
入力手段と、受注情報を管理している受注ファイルと、
在庫場所から引取場所までの商品の輸送日数と引当順位
を管理している引当情報ファイルと、在庫場所の稼働日
を管理しているカレンダファイルと、前記受注ファイル
と前記引当情報ファイルと前記カレンダファイルより商
品の在庫引当を行う場所を決定する在庫引当場所決定手
段と、商品の在庫を在庫場所別に管理している在庫ファ
イルと、前記在庫引当場所より引き渡された引当場所と
前記在庫ファイルより在庫引当を行う在庫引当手段と、
引当できなかった場合の引当結果を出力する出力手段
と、前記受注ファイル、前記在庫ファイル、前記引当情
報ファイル、および前記カレンダファイルを格納するフ
ァイル部と、前記在庫引当場所決定手段および前記在庫
引当手段を有する制御部とを備える。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００７】図１は本発明の受注データによる複数在庫
場所引当装置の一実施例を示すブロック図である。

【０００８】本実施例の受注データによる複数在庫場所
引当装置は、図１に示すように、引当指示を行う入力手
段１と、在庫引当場所を決定する在庫引当場所決定手段
３と決定された在庫場所より引当を行う在庫引当手段４
とを有する制御部２と、受注ファイル６と在庫ファイル
７と引当情報ファイル８とカレンダファイル９を保持す
るファイル部５と、引当できなかった結果を知らせる出
力手段１０とから構成されている。

【０００９】次に図２により本実施例の動作について説
明する。

【００１０】ここで図２は本発明の一実施例における動
作を示すフローチャートであり、図３、図４、図５、図
６はそれぞれ本発明の一実施例の在庫引当前の、受注フ
ァイル、在庫ファイル、引当情報ファイル、カレンダフ
ァイルの一例を示す図あり、図７、図８は本発明の一実
施例により更新された、受注ファイル、在庫ファイルの
一例を示す図である。

【００１１】最初に、複数在庫場所引当指示を入力手段
１から行うことで本装置は動作する。

【００１２】受注ファイル６から受注データを在庫引当
場所決定手段３へ引き渡す（ステップ２０１）。

【００１３】次に在庫引当場所決定手段３の動作につい
て説明する。

【００１４】まず最初に、受注ファイル６の商品３０１
と引取場所３０３と同じ商品３１３と引取場所３１４で
引当情報ファイル８を検索する。検索された引当情報フ
ァイル８の引当情報テーブルは、その商品３１３と引取
場所３１４から引当可能な在庫場所３１５と、その在庫
場所３１５から引取場所３１４までの商品輸送日数３１
６と引当の優先順位３１７を管理している。この引当情
報テーブルの情報を受注ファイル６の情報とともにステ
ップ２０３に引き渡す。例えば、図３の受注ファイル６
のデータ１の場合、商品３０１は "商品Ａ”、引取場所
３０３は "営業所１”で図５の引当情報ファイル８のデ
ータ１が検索される。引当情報ファイル８のデータ１の
引当情報テーブルの１番目は、在庫場所３１５は "第１
優先場所" 、引当場所までの商品輸送日数３１６は "３
日”、引当の優先順位は "１番”である。また、引当情
報ファイル８のデータ１の引当情報テーブルの２番目
は、在庫場所３１５は "第２優先場所" 、引当場所まで
の商品輸送日数３１６は "１日”、引当の優先順位は "
最終”である。また、図３の受注ファイル６のデータ
２、データ３、データ４、データ５の場合、商品３１３
はそれぞれ "商品Ｂ”、"商品Ｃ” "商品Ｄ”、 "商品
Ｅ”で、引取場所３０３は "営業所１”で図５の引当情
報ファイル８を検索すると、それぞれ引当情報ファイル
８のデ−タ２、データ３、データ４、データ５が検索さ
れる。これらの引当情報テーブルをステップ２０３に引
き渡す（ステップ２０２）。

【００１５】次に受注ファイル６の引取場所３０３と納
期３０４と前記で得られた引当情報ファイル８の引当情
報テーブルとカレンダファイル９より以下のようにして
在庫場所からの商品出庫日を算出する。まず、引当情報
ファイル８の引当情報テーブルの引当の優先順位３１７
より仮に引当する在庫場所を決定する。受注ファイル６
の納期３０４の年月と決定した在庫場所３１５と同じ年
月３１８と在庫場所３１９でカレンダファイル９を検索
する。検索できた場合、カレンダファイル９の日別稼働
テーブル３２０から受注ファイル６の納期３０４の日と
同じ日を検索し、その日を起点として引取場所までの商
品輸送日数３１６分前にさかのぼる。さかのぼった日付
稼働テーブル３２０が稼働日の場合、その日付を在庫場
所からの商品出庫日とし、稼働日で無かった場合、稼働
日になるまで日付稼働テーブル３２０をさかのぼり、最
初に稼働日になった日別稼働テーブル３２０を在庫場所
からの商品出庫日とする。例えば、図３の受注ファイル
６のデータ１、デーータ２、データ３、データ４、デー
タ５の場合、検索された引当情報ファイル８の引当情報
テーブルの引当の優先順位３１７の優先順位が高い在庫
場所３１５は "第１優先場所”である。この "第１優先
場所”をまず仮の引当の在庫場所とする。また、この "
第１優先場所”から引取場所３１４の”営業所１”まで
の商品輸送日数３１６は "３日" である。図３の受注フ
ァイル６のデータ１とデータ３とデータ４とデータ５の
場合、納期３０４は "１９９０年１０月８日”、在庫場
所３１５は "第１優先場所”で図６のカレンダファイル
９のデータ１が検索される。納期３０４の日 "８日”を
起点として、前記で求めた "第１優先場所”から "営業
所１”までの商品輸送日数３１６の "３日”分前に日別
稼働テーブル３２０をさかのぼると、 "１９９０年１０
月５日”となり、その日は稼働日なので在庫場所からの
商品出庫日は "１９９０年１０月５日”となる。また、
図３の受注ファイル６のデータ２の場合、納期３０４は
"１９９０年１０月５日”、在庫場所３１５は "第１優
先場所”で図６のカレンダファイル９のデータ１が検索
される。納期３０４の日 "５日”を起点として、前記で
求めた "第１優先場所”から "営業所１”までの商品輸
送日数３１６の "３日”分前に日別稼働テーブル３２０
をさかのぼると "１９９０年１０月２日”となるが、そ
の日は休日なのでさらにさかのぼり、在庫場所場所から
の商品出庫日は "１９９０年１０月１日”となる（ステ
ップ２０３）。

【００１６】次にステップ２０３で得られた在庫場所か
らの商品出庫日と当日を比較し、次のようにデータを引
き渡す。まず、在庫場所からの商品出庫日が当日以降の
場合、前記で求めた仮の在庫場所を決定とし、在庫引当
手段４に引き渡す。そうでない場合、引当場所が確定で
きなかったとして在庫引当手段４のステップ２０７を行
う。例えば、当日が "１９９０年１０月３日”の時、図
３の受注ファイル６のデータ１とデータ３とデータ４と
データ５の場合、在庫場所からの商品出庫日は"１９９
０年１０月５日”なので引当場所は "第１優先場所”と
して在庫引当手段４に引き渡す。また、図３の受注ファ
イル６のデータ２の場合、在庫場所からの商品出庫日は
"１９９０年１０月１日”なので引当場所が確定できな
かったとして在庫引当手段４のステップ２０７に引き渡
す（ステップ２０４）。

【００１７】次に在庫引当手段４の動作について説明す
る。

【００１８】在庫引当場所決定手段３で引き渡された引
当場所に従い在庫引当手段４は動作する。

【００１９】まず、在庫の引当について説明する。受注
ファイル６の商品３０１と前記で決定された引当場所と
同じ商品３０９と在庫場所３１０で在庫ファイル７を検
索する。検索できた場合、受注ファイル６の受注数３０
２から既に引き当たった数を減算した数を今回の引当必
要数とし、在庫ファイル７の引当可能数３１１から引当
し、引当できたものは、在庫ファイル７の引当可能数３
１１を引当数で減算し、引当済数３１２を引当数で加算
する。例えば、図３の受注ファイル６のデータ１の場
合、商品３０１は "商品Ａ”引当場所は前記で得られた
"第１優先場所”で在庫ファイル７の図４のデータ１が
検索される。図７の引当可能数３１１は "５０”、図３
の受注ファイル６のデータ１の受注数３０２は "１０
０”、既に引き当たった数は "０”なので今回の引当必
要数は "１００”で "５０”引き当たり、引当数 "５
０”として、図４の在庫ファイル７のデータ１の引当可
能数３１１を "５０”から "０”に更新し、引当済数３
１２を "０”から "５０”に更新する。図３の受注ファ
イル６のデータ３の場合、商品３０１は "商品Ｃ”、引
当場所は前記で得られた "第１優先場所”で在庫ファイ
ル７の図４のデータ４が検索される。図４の引当可能数
３１１は "２００”、図３の受注ファイル６のデータ３
の受注数３０２は "１００”、既に引き当たった数は "
０”なので今回の引当必要数は "１００”で全て引き当
たる。引当数を "１００”として図４の在庫ファイル７
のデータ４の引当可能数３１１を "１００”から "０”
に更新し、引当済数３１２を "０”から "１００”に更
新する。図３の受注ファイル６のデータ４の場合、商品
３０１は "商品Ｄ”、引当場所は前記で得られた"第１
優先場所”で在庫ファイル７の図４のデータ５が検索さ
れる。図４の引当可能数３１１は "０”、図３のデ−タ
３の受注数３０２は "１００”既に引き当たった数は "
０”なので今回の引当必要数は "１００”で引当できな
いため在庫ファイル７は更新しない（ステップ２０
５）。

【００２０】ステップ２０５で全て引当できた場合、ス
テップ２０９を行う。ステップ２０５で全て引き当たら
なかった場合、ステップ２０７を行う。例えば、図３の
受注ファイル６のデータ３の場合、全て引き当たったの
でステップ２０９を行う。図３の受注ファイル６のデー
タ１とデータ４の場合、全て引き当たらなかったので、
ステップ２０７を行う（ステップ２０６）。

【００２１】在庫場所から商品出庫日が当日以前の場合
で引当場所が確定できなかった場合と引当場所は確定し
たが在庫が無く全て引当できなかった場合にステップ２
０７が起動される。引当しようとした在庫場所３１５の
優先順位３１７が最後でもう次に引当する在庫場所が無
い場合、ステップ２０８を行う。引当しようとした在庫
場所の優先順位３１７が最後では無く、次に引当出でき
る在庫場所３１５がある場合は、再度、在庫引当場所決
定手段３のステップ２０３に引渡し、その在庫場所３１
５からの商品出庫日を算出し、在庫引当手段４を起動す
る。これは、引当が完了するか、もう引き当てる在庫場
所が無くなるまで繰り返す。例えば、図３の受注ファイ
ル６のデータ４の場合、引当の優先順位３１７は "最
終" なのでもう引当できる在庫場所が無いのでステップ
２０８を行う。図３の受注ファイル６のデータ１とデー
タ４とデータ５の場合、引当した在庫場場所３１５は "
第１優先場所”で引当の優先順位３１７は "１”なの
で、次に引当できる在庫場所３１５は "第２優先場所”
が有り、再度ステップ２０３を行い在庫引当場所を確定
し、在庫引当を行う（ステップ２０７）。

【００２２】受注数３０２が全て在庫ファイル７から引
当できなかった場合、出力手段１０により未引当リスト
を出力する（ステップ２０８）。

【００２３】最終的に引当結果を受注ファイル６の引当
結果３０５と引当場所３０６と引当数３０７と引当場所
から商品出庫日３０８に更新する。例えば、図３の受注
ファイル６のデータ１は、図７の受注フイル６のデータ
１に示すように引当結果３０５は "ＯＫ”、引当場所３
０６は２箇所あり "第１優先場所”と "第２優先場所”
で、それぞれの引当数３０７と引当場所からの商品出庫
日３０８はともに "５０”と "１９９０年１０月５日”
に更新される。また、図３の受注ファイル６のデータ４
は図７のデータ４に示すように、引当結果３０５は "Ｎ
Ｇ”、引当場所３０５は "無し”、引当数３０７は "
０”商品出庫日３０８は "無し”に更新される（ステッ
プ２０９）。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の受注デー
タによる複数在庫場所引当装置は、受注データによる在
庫の引当を納期と商品輸送日数により複数の在庫場所か
ら自動的に引当するため、在庫の適正化を図る事ができ
る。また、営業担当者は本来の業務と異質な在庫問題、
商品の輸送問題から解放されるため、営業力を高めるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の受注データによる複数在庫場所引当装
置の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における動作の一例を示すフローチャートである。

【図３】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における在庫引当前の受注ファイルの一例を示す図
である。

【図４】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における在庫引当前の在庫ファイルの一例を示す図
である。

【図５】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における在庫引当前の引当情報ファイルの一例を示
す図である。

【図６】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における在庫引当前のカレンダファイルの一例を示
す図である。

【図７】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における更新された受注ファイルの一例を示す図で
ある。

【図８】本実施例の受注データによる複数在庫場所引当
装置における更新された在庫ファイルの一例を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ 入力手段 ２ 制御部 ３ 在庫引当場所決定手段 ４ 在庫引当手段 ５ ファイル部 ６ 受注ファイル ７ 在庫ファイル ８ 引当情報ファイル ９ カレンダファイル １０ 出力手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 在庫引当の実行指示を行う入力手段と、
   受注情報を管理している受注ファイルと、在庫場所から
   引取場所までの商品の輸送日数と引当順位を管理してい
   る引当情報ファイルと、在庫場所の稼働日を管理してい
   るカレンダファイルと、前記受注ファイルと前記引当情
   報ファイルと前記カレンダファイルより商品の在庫引当
   を行う場所を決定する在庫引当場所決定手段と、商品の
   在庫を在庫場所別に管理している在庫ファイルと、前記
   在庫引当場所より引き渡された引当場所と前記在庫ファ
   イルより在庫引当を行う在庫引当手段と、引当できなか
   った場合の引当結果を出力する出力手段と、前記受注フ
   ァイル、前記在庫ファイル、前記引当情報ファイル、お
   よび前記カレンダファイルを格納するファイル部と、前
   記在庫引当場所決定手段および前記在庫引当手段を有す
   る制御部とを備えることを特徴とする受注データによる
   複数在庫場所引当装置。