JPH0510014Y2 - - Google Patents

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JPH0510014Y2
JPH0510014Y2 JP1986201406U JP20140686U JPH0510014Y2 JP H0510014 Y2 JPH0510014 Y2 JP H0510014Y2 JP 1986201406 U JP1986201406 U JP 1986201406U JP 20140686 U JP20140686 U JP 20140686U JP H0510014 Y2 JPH0510014 Y2 JP H0510014Y2
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wire ropes
pipe material
struts
wire rope
overhang
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は道路防護柵に関するものである。
〔従来の技術とその問題点〕
高速道路等の交通安全対策として道路防護柵
(ガードケーブル)が汎用されている。この道路
防護柵は、複数のワイヤロープを一定長延展し、
両端末を索端金具を介して端末支柱に繋止して張
力を与えると共に、端末支柱間に所定間隔で中間
支柱を設置し、これにワイヤロープ中間部をブラ
ケツト類により固定した構造となつている。
この道路防護柵に関し、特公昭48−39057号公
報が知られている。この先行技術は、支柱表面か
らのケーブルの張出し量を変化させ、上段側のワ
イヤロープより下段側のワイヤロープが車道側に
位置するように段違いに配置し、乗用車などの小
型車両衝突時には張出し量が大きい下段のワイヤ
ロープの張力で緩衝させ、トラツクなどの大型車
両の衝突時には張出し量の小さい上段のワイヤロ
ープで緩衝させるようにしたものである。
この発明によれば、車両の大きさに応じて衝突
エネルギーを吸収緩和することができ、小型車両
の窓を上段側のワイヤロープで破壊するような問
題も避けることができる点で優れた効果が得られ
る。
しかしながら、このような構造としてだけで
は、中間支柱の間隔が広い場合、大型車量の衝突
時に段違いに張設されているワイヤロープの間隔
を広げたり、踏みつぶしたりして防護柵を乗り越
え、結果として大事故を起こす危険がある。
これを防止するには、中間支柱の設置間隔を狭
めることが考えられるが、中間支柱は下半部を地
中に埋設する構造であるため、中間支柱の増設は
工事費の増加を招き、しかも既設の防護柵には適
用が困難である。そのうえ、中間支柱の増設によ
り防護柵の剛性が過大となり、小型車量の衝突時
に極端な反力が生じて乗員に与える負の加速度が
大となる問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は前記のような問題点を解消するために
研究して考案されたもので、その目的とするとこ
ろは、小型車両および大型車両のいずれに対して
も衝突エネルギーを緩和することができると共
に、中間支柱を増すことなくまた防護柵に過大な
剛性を与えることなく、ワイヤロープの上下拡開
を確実に防止し、各ロープを一体として作動させ
て車両の逸脱を防止でき、実施もきわめて容易、
安価に行える実用的な段違い式道路防護柵を提供
することにある。
この目的を達成するため本考案は、端末支柱お
よび中間支柱に複数本のワイヤロープを上段のも
のと下段のものとに分け、それら上段のものと下
段のもので張出し量に段差を設けて張設したもの
において、左右の支柱間に、上段のワイヤロープ
と下段のワイヤロープの張出し量の差と同等か適
度の大きな直径のパイプ材を縦方向に配し、その
パイプ材の円周180度対称位置に上段のワイヤロ
ープと下段のワイヤロープに対応する切欠きを形
成し、それら切欠きに上段のワイヤロープと下段
のワイヤロープをそれぞれ納め、パイプ材内面に
沿つて挿入した抜け止めピンで止めた構成を採用
したものである。
〔作用〕
本考案は支柱1,1間の段違いワイヤロープの
間隔保持手段が薄板などの平板なものでなく閉鎖
断面の強度の高いパイプ材であるため、上段のワ
イヤロープ2a,2bと下段のワイヤロープ2
c,2dの間隔がしつかりと保持され、大型車両
による強い衝撃が加わつてもロープ上下間隔が広
がらず、また間隔保持手段の変形も生じにくい。
また、パイプ材3が180度対称関係で平行なワイ
ヤロープで挟持され、パイプ材のため板に比べて
表面積が小さいから風圧による影響も少なく、強
風時にワイヤロープを前後に振らせてテンシヨン
に不測の変動を与えたり、疲労させたりする心配
がない。
また、パイプ材を所要長さずつ切断し、切欠き
15a,15b,15c,15dを加工するだけ
でよいため非常に安価であり、施工も切欠き15
a,15b,15c,15dにワイヤロープ2
a,2b,2c,2dを嵌め、抜け止めピン1
6,16を差し込むだけでよいため、きわめて簡
単で、能率的である。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明す
る。
第1図ないし第3図は本考案を中央分離帯用に
適用した実施例を示している。勿論、路端の柵に
も適用されることは言うまでもない。
1,1は金属管製の中間支柱であり、下半部が
土中又はコンクリート中に建込まれており、地表
14から突出する上部には、横断面がU形ないし
その類似形状をなす上段ブラケツト10と、同様
な横断面形状をなす下段ブラケツト11が基端部
(開口端部)をもつて嵌合され、ボルト・ナツト
12により固定されている。前記上段ブラケツト
10の支柱面からの張出し量L1と下段ブラケツ
ト11の張出し量L2は、L1<L2となつている。
2a,2b,2c,2dはワイヤロープ(ガー
ドケーブル)であり、上段のワイヤロープ2a,
2bは前記上段ブラケツト10の先端部に、下段
のワイヤロープ2c,2dは下段ブラケツト11
の先端部にそれぞれクリツプ13により支持固定
されている。
3は本考案で特徴とするロープ間隔保持用の連
結金具であり、鋼などの鉄系材料あるいはアルミ
ニウム系材料又は合成樹脂系材料などで作られた
パイプ材8と、抜け止めピン16,16とからな
つている。
前記パイプ材8は左右の中間支柱1,1および
図示しない端末支柱と中間支柱間に前記ワイヤロ
ープ2a,2b,2c,2dの長手方向と直交す
る関係で配され、これに各ワイヤロープ2a,2
b,2c,2dを取付けることで上下間隔を規制
する一方、それ自体はロープ張力により浮設され
る。
ここで「浮設」とは地中に埋込まれず、一般的
には下端が地表14から適度に距離を有すること
ことを指すが、場合によつては下端が地表14に
接していてもよい。
連結金具3は第4図と第5図に詳細を示してお
り、パイプ材8は上段張出し量L2と下段張出し
量L1との差に対応する直径Dを有していて、円
周の180度対称位置に、上段のワイヤロープ2a,
2bと下段のワイヤロープ2c,2dに対応す上
下間隔で切欠き(穴)15a,15b,15c,
15dがそれぞれ形成されている。
上段のワイヤロープ2a,2bと下段のワイヤ
ロープ2c,2dは前記180度対称位置の15a,
15b,15c,15dにそれぞれ納められ、抜
け止めピン16,16をパイプ材8の内面に沿つ
て差し込むことにより止められている。
〔実施例の作用〕
本考案は上記のような構成からなるので、既存
の道路防護柵に適用する場合には、中間支柱1,
1間に張設されている上段のワイヤロープ2a,
2bにパイプ材8の上段側の切欠き15a,15
bを嵌め、下段のワイヤロープ2c,2dに下段
側の切欠き15c,15dを嵌め、ピン16,1
6をパイプ内面に沿つて挿入するだけでよい。
したがつて作業が極めて簡単であり、ボルト締
め等の煩雑な作業がいらないため能率的である。
これにより張出し量L1、L2に位相のある上下段
のワイヤロープ2a,2b,2c,2dは適正な
位相状態が保たれながら同時に上下間隔が一定に
保たれ。一方連結金具3は180度対称位置で張ら
れているワイヤロープ2a,2b,2c,2dに
挟持され、ワイヤロープの張力により中空状に保
持される。
この状態で小型車両が衝突した場合には、張出
し量L2の大きな下段ワイヤロープ2c,2dの
張力により緩衝させることができ、大型車両が衝
突した場合には下段と上段の両ワイヤロープ2
a,2b,2c,2dで緩衝させることができ
る。
しかも、上段と下段のワイヤロープ2a,2
b,2c,2dの上下間隔が閉鎖断面のパイプ材
8により保持されているため、大型車両による強
い衝撃が加わつてもロープ上下間隔が広がらず、
パイプ材自体も強度が高いため変形しにくく、こ
れらにより全ロープを一体として働かせることが
でき、車輪が広がつたロープ間に踏み込んだまま
突走つたり、ワイヤロープを踏み付けるような事
態が生じない。
しかもパイプ材8のため風圧による影響が小さ
く、強風でも風圧によつてワイヤロープを必要以
上に大きく振れさせることがなく、したがつて間
隔保持手段を設けてもワイヤロープの曲げ疲労を
増すことがほとんどない。また、連結金具3は地
中に埋込まれていないため、柵剛性を過度に増す
ことがなく、衝突車両に極端な反力を与えること
もない。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によるときには、端末支柱
および中間支柱に複数本のワイヤロープを上段の
ものと下段のものとに分け、それら上段のものと
下段のもので張出し量に段差を設けて張設したも
のにおいて、左右の支柱11,11間に、上段の
ワイヤロープ2a,2bと下段のワイヤロープ2
c,2dの張出し量の差と同等か適度に大きな直
径のパイプ材8を縦方向に配し、そのパイプ材8
の円周180度対称位置に上段のワイヤロープ2a,
2bと下段のワイヤロープ2c,2dに対応する
切欠きを形成し、それら切欠きに上段のワイヤロ
ープと下段のワイヤロープを納め、パイプ材内面
に沿つて挿入した抜け止めピンで止めたので、強
度の強いパイプ材8を180度対称で挟むかたちで
上段のワイヤロープ2a,2bと下段のワイヤロ
ープ2c,2dの間隔が安定的に保持される。こ
のため、上段のワイヤロープと下段のワイヤロー
プの張出し量に段差を設けたメリツトを生かしつ
つ、車両衝突時におけるワイヤロープの上下拡開
とこれによる車両の逸脱を確実に防止することが
でき、間隔保持材自体の変形も少なくすることが
できる。
また、風圧が作用したときにも、強度の強いパ
イプ材8を180度対称で挟むかたちで上段のワイ
ヤロープ2a,2bと下段のワイヤロープ2c,
2dが張られ、風圧受圧面積も小さいため、ワイ
ヤロープの振れを大きくせず、疲労も増加させな
いですむ。
しかも構造がきわめて簡単で、安価にかつ能率
良く施工することができるなどのすぐれた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による道路防護柵の一実施例を
示す正面図、第2図は同じくその平面図、第3図
は同じくその拡大側面図、第4図は本考案におけ
る連結金具を示す部分切欠側面図、第5図は同じ
くその平面図である。 1……中間支柱、2a,2b……上段のワイヤ
ロープ、2c,2d……下段のワイヤロープ、3
……連結金具、8……パイプ材、15a,15
b,15c,15d……切欠き、16……抜け止
めピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 端末支柱および中間支柱に複数本のワイヤロー
    プを上段のものと下段のものとに分け、それら上
    段のものと下段のもので張出し量に段差を設けて
    張設したものにおいて、左右の支柱1,1間に、
    上段のワイヤロープ2a,2bと下段のワイヤロ
    ープ2c,2dの張出し量の差と同等か適度に大
    きな直径のパイプ材8を縦方向に配し、そのパイ
    プ材8の円周180度対称位置に上段のワイヤロー
    プ2a,2bと下段のワイヤロープ2c,2dに
    対応する切欠き15a,15b,15c,15d
    を形成し、それら切欠きに上段のワイヤロープ2
    a,2bと下段のワイヤロープ2c,2dをそれ
    ぞれ納め、パイプ材内面に沿つて挿入した抜け止
    めピン16,16で止めたことを特徴とする道路
    防護柵。
JP1986201406U 1986-09-30 1986-12-29 Expired - Lifetime JPH0510014Y2 (ja)

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JP1986201406U JPH0510014Y2 (ja) 1986-09-30 1986-12-29

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JP14864086 1986-09-30
JP1986201406U JPH0510014Y2 (ja) 1986-09-30 1986-12-29

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JPS63130518U JPS63130518U (ja) 1988-08-26
JPH0510014Y2 true JPH0510014Y2 (ja) 1993-03-11

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ID=33100205

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JP1986201406U Expired - Lifetime JPH0510014Y2 (ja) 1986-09-30 1986-12-29

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4839057A (ja) * 1971-09-18 1973-06-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4839057A (ja) * 1971-09-18 1973-06-08

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JPS63130518U (ja) 1988-08-26

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