JPH0510007U - 椅子脚用キヤスターヨーク - Google Patents
椅子脚用キヤスターヨークInfo
- Publication number
- JPH0510007U JPH0510007U JP5689791U JP5689791U JPH0510007U JP H0510007 U JPH0510007 U JP H0510007U JP 5689791 U JP5689791 U JP 5689791U JP 5689791 U JP5689791 U JP 5689791U JP H0510007 U JPH0510007 U JP H0510007U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support shaft
- leg
- yoke
- socket
- caster
- Prior art date
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- Pending
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- Legs For Furniture In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャスターヨークおよび支持軸自体の樹脂化
を図ると共に、その脚支持部にかかる荷重のために破損
するのを防止し、かつ軽量化できる椅子脚用ホイールキ
ャスターの提供。 【構成】 ホイール5の車軸4を支承する軸受部3C
と、脚10の先端部に設けられた支持孔10Aに一端が
支持される支持軸2と嵌合し、前記軸受部3Cを支持軸
2の周りに揺回動自在に保つためのソケット部3Aとを
有し、脚10を介して伝達される荷重をソケット部3A
の上面で担持するようにしたことを特徴とする椅子脚用
ホイールキャスターヨーク3。
を図ると共に、その脚支持部にかかる荷重のために破損
するのを防止し、かつ軽量化できる椅子脚用ホイールキ
ャスターの提供。 【構成】 ホイール5の車軸4を支承する軸受部3C
と、脚10の先端部に設けられた支持孔10Aに一端が
支持される支持軸2と嵌合し、前記軸受部3Cを支持軸
2の周りに揺回動自在に保つためのソケット部3Aとを
有し、脚10を介して伝達される荷重をソケット部3A
の上面で担持するようにしたことを特徴とする椅子脚用
ホイールキャスターヨーク3。
Description
【0001】
本考案は、椅子脚用キャスターヨークに関し、詳しくは、回転椅子等の脚部先
端に取付けられ、椅子移動用のホイールを移動ならびに回転自在に支持するキャ
スターヨークに関する。
【0002】
従来のこの種のキャスターヨークの一例を図3に示す。本例は、キャスターと
一般に称されているもののヨークで、ヨークに支承される回転軸の両側にホイー
ルが取付けられている。ここで、10は不図示の回転椅子に取付けられた複数の
脚部の1つであり、10Aは脚部先端に設けられたキャスター取付兼支持用の孔
(以下で支持孔という)である。また、11はキャスター、12はキャスター1
1を脚部10に回転自在に支持する支持軸、13はこの支持軸12に嵌め合わさ
れると共に、支持軸12の周りに回動自在に支持されるキャスターヨーク、14
はキャスターヨーク13に軸支されるホイール軸、15はホイール軸14の軸受
部13C両側に取付けられたホイールである。
【0003】
なお、支持軸12には本例の場合、フランジ12Aが設けられていて、このフ
ランジ12Aの上面が脚部10側の支持孔10A形成部の下面10Bに当接する
と共に、支持軸12の下端部12Bがキャスターヨーク13の支持軸12に嵌め
合わされるソケット部13Aの底部13Bに当接し、かくして着座する人体と共
に回転椅子全体の荷重が脚部10の数に相当する複数の支持軸12を介して、キ
ャスター11のヨークソケット底部13Bにそれぞれ支持されるようになってい
る。なお、ソケット部13Aとホイール軸14を軸支する軸受部13Cとはリブ
13Dを介して一体に形成されていて、ホイール15に紙面とは直角の方向から
作用するモーメントによりキャスター11全体を支持軸12の周りに揺回動させ
ることができる。また、このように回動自在とするために、支持軸12とソケッ
ト部13Aの内周面との間には幾分の遊びが保たれるようにしてある。
【0004】
なお、上記従来例では、支持軸12にフランジ12Aが設けられている場合に
ついて説明したが、フランジ12Aを有しないものでは支持軸12の上端が脚部
10の支持孔10A底部に直接当接するように構成されており、その他の構成に
ついては先に述べた例とほぼ同様であり、その説明を省略する。また、このよう
なキャスターヨーク13は一般にはスチール等の金属あるいはナイロン系の樹脂
等によって形成され、支持軸12にはこれまで主としてスチールなどの金属製の
ものが使用されてきた。
【0005】
そこで、このように構成されたキャスターヨークでは、支持軸12とソケット
部13Aの内周面との間にはすき間が保たれていて、キャスター11自体は支持
軸12の下端部12Bの中心をピボットとして回動自在に保たれるため、大きい
摩擦抵抗を伴うことなく、椅子の水平移動に従って自在にホイール15の向きを
変え、その移動を助成することができる。なお、従来は上記の摩擦抵抗軽減を図
るために、屡々支持軸下端部12Bに潤滑剤の塗布が行われてきた。
【0006】
ところで、近年は、回転椅子等にあってもその軽量化が図られる傾向にあり、
その各部の樹脂化が活発に行われつつある。従って、ホイールキャスターにあっ
てもそのヨーク自体ならびに支持軸の樹脂化が進められると共に、さらにその薄
肉化により、一層の軽量化とコスト低減の努力がなされつつある。
【0007】
しかしながら、図3に示したような従来例で、そのキャスターヨーク13を例
えば樹脂系材料で成形した場合、荷重全体を支持軸12を介してヨーク13のソ
ケット底部13Bで直接受けるように構成されている上、ソケット部13Aの内
周面と支持軸12の外周面との間にはすき間が保たれるようにしてあるため、ソ
ケット部13Aに大きい曲げモーメントが作用すると共に、着座時にソケット底
部13Bに大きい衝撃が加わり、ソケット部13A、殊にその底部13B近傍が
破損し易い。そこで、このような問題に対処するために、これらの周辺や近傍の
肉厚を十分に厚くしたり、リブ13Dで補強するなどの対策を必要とし、軽量化
,コスト低減の妨げとなっていた。
【0008】
本考案の目的は、キャスターヨークおよび支持軸自体の樹脂化を図ると共に、
その脚支持部にかかる荷重のための破損を防止し、しかも軽量化されて耐久性の
点でも信頼性の高い特に回転椅子に好適な椅子脚用キャスターを提供することに
ある。
【0009】
かかる目的を達成するために、本考案は、ホイールの車軸を支承する軸受部と
、脚の先端部に設けられた支持孔に一端が支持される支持軸と嵌合し、該支持軸
の周りに前記軸受部を揺動自在に保つためのソケット部とを有する椅子脚用キャ
スターヨークにおいて、前記脚を介して伝達される荷重を前記ソケット部の上面
で担持するようにしたことを特徴とする。
【0010】
本考案によれば、脚を介してキャスターヨークに伝達される荷重が、ヨークを
支持するソケット部の上面で担持されるようにしたので、従来のように支持軸の
下端からソケット部の底部に荷重が直接作用することによってソケット部に曲げ
モーメントの影響を与えたり、底部に衝撃を与えて、ソケット近傍を破損する虞
が無く、この部分の薄肉軽量化を図ることが可能となり、さらに、ヨーク本体お
よび支持軸をそれぞれ適切な特性を有する樹脂系材料で形成することにより一層
の軽量化と共に、相互間に潤滑性を保持させることができ、その間にことさらに
潤滑剤を装填したりする必要がなくなる。また、フランジを中間に有する支持軸
が使用される場合は、このフランジの下面をソケット部の上面に当接した形で、
脚を介してソケット部上面で担持させることが可能となり、より安定した形でソ
ケットを介して、脚部をキャスターヨークに支持させることができる。
【0011】
【実施例】
以下に、図面に基づいて本考案の実施例を具体的に説明する。
【0012】
図1は本考案の一実施例を示す。本例は支持軸にフランジ部を有し、このフラ
ンジ部を介してキャスターヨークが脚部の支持孔形成部の下面に支持されるよう
にしたものである。ここで、1はキャスター、2は支持軸、3はキャスターヨー
ク、4はホイール軸、5はヨーク3の軸受部3Cに軸支されるホイール軸4の両
側に取付けられたホイールである。なお、本例では、キャスターヨーク3には好
適例としてナイロン66のザイテル(商品名、デュポン社製)を用いて一体成形
し、支持軸2には耐疲労性、ならびに機械的性質においても優れているアセター
ル樹脂のデルリン(商品名、デュポン社製)を使用したが、これらは従来のよう
にスチール等の金属、あるいはナイロン6等のナイロン樹脂を使用するようにし
てもよい。また、脚部10はガラス強化ナイロン樹脂であるGRザイテル(商品
名、デュポン社製)を使用して一体成形した。
【0013】
ついで、本実施例によるホイールキャスターヨークの構成の特徴とする点につ
いてさらに詳述しておく。図1に示すように支持軸2の下端部2Bは本例の場合
、ソケット部3Aの底部3Bには当接せず、その間に空間6が保たれるようにし
てある。
【0014】
その組立について述べると、まずキャスターヨーク3の軸受部3Cにホイール
軸4を嵌め合わせた後、その軸4の両側にホイール5を圧入(不図示)等で装着
する。そして、そのソケット部3Aに支持軸2の枢軸部2Cを嵌め合わせ、フラ
ンジ部2Aの下面をソケット部3Aの上面に当接した状態でホイールキャスター
1の組立が完成する。よって、あとは支持軸2の脚への装着軸部2Dを支持孔1
0Aに嵌合し、支持軸2のフランジ部2A上面を脚部支持孔10A形成部の下面
10Bに当接させるだけでよい。
【0015】
このように構成した椅子脚用ホイールキャスターヨークでは、椅子にかかる荷
重が各脚部10において、支持軸2のフランジ部2Aを介してヨーク3のソケッ
ト部3A上面に直接かかる。かくして、このような構造とすることによって、ソ
ケット部3Aに椅子にかかる荷重が加えられることとなるが、ソケット部3Aが
その材質の持つ弾性によって荷重および衝撃を吸収することとなり、支持軸2自
体もしくはソケット部3Aに荷重が集中するのを防止することができ、これらの
破損を抑制することができる。
【0016】
図2は本考案の他の実施例を示す。本例はフランジ部を有しない支持軸2を用
いた場合であり、この場合は、脚部10の支持孔10A形成部下面10Bにキャ
スターヨーク3のソケット部3A上面を直接当接させるようにする。なお、支持
軸2の枢軸部2C下端部2Bをソケット部3Aの底部3Bから浮上がった状態に
保つようにすることは図1に示した実施例と変わらない。なお、その他の構成に
ついても同様で、作用,効果の点についても特に変わるところがないのでその説
明を省略する。
【0017】
また、以上に述べた実施例ではソケット部3Aを有底の形状としたが、無底で
あっても同様な効果が得られることはいうまでもない。さらにまた、好適例とし
て回転椅子に適用した場合について述べてきたが、複数の脚によって支えられる
形態の椅子、あるいはこれに準ずるものにも広く適用できるものである。
【0018】
以上説明してきたように、本考案によれば、ホイールの車軸を支承する軸受部
と、脚の先端部に設けられた支持孔に一端が支持される支持軸と嵌合し、該支持
軸の周りに前記軸受部を揺動自在に保つためのソケット部とを有する椅子脚用ホ
イールキャスターヨークにおいて、前記脚を介して伝達される荷重を前記ソケッ
ト部の上面で担持するようにしたので、脚部から支持軸を介してキャスターヨー
クのソケット底部に衝撃荷重が直接伝達されることがなくなり、また、ホイール
を介して支持軸および支持軸を支承するソケット部に伝達される曲げモーメント
の影響が抑制されるので、ヨークのソケット部殊にその底部近傍や軸受部とソケ
ット部とを結合しているリブ等を従来のように破損から防止するために厚くした
り補強する必要がなくなり、薄肉軽量に形成することができる。また、ヨーク自
体をナイロン系樹脂材でさらにまた、支持軸をアセタール樹脂で成形することで
、軽量化と共に、ソケット部と支持軸との間の潤滑性を高めることができ、潤滑
剤を使用する必要がなくなる。
【図1】本考案の一実施例を脚方向の支持軸中心を含む
断面で示す構成図である。
断面で示す構成図である。
【図2】本考案の他の実施例を断面で示す構成図であ
る。
る。
【図3】従来例の構成を示す断面図である。
1 キャスター
2 支持軸
2A フランジ部
2B 下端部
2C 枢軸部
2D 装着軸部
3 キャスターヨーク
3A ソケット部
3B 底部
3C 軸受部
3D リブ
4 ホイール軸
5 ホイール
6 空間
10 脚部
10A 支持孔
Claims (3)
- 【請求項1】 ホイールの車軸を支承する軸受部と、脚
の先端部に設けられた支持孔に一端が支持される支持軸
と嵌合し、該支持軸の周りに前記軸受部を揺動自在に保
つためのソケット部とを有する椅子脚用キャスターヨー
クにおいて、前記脚を介して伝達される荷重を前記ソケ
ット部の上面で担持するようにしたことを特徴とする椅
子脚用キャスターヨーク。 - 【請求項2】 前記支持軸はフランジ部を有し、前記脚
を介して伝達される荷重を前記フランジ部を介して前記
ソケット部の上面で担持するようにした請求項1に記載
の椅子脚用キャスターヨーク。 - 【請求項3】 前記軸受部および前記ソケット部は本体
と共に樹脂系材料で一体に形成され、前記支持軸もまた
樹脂系材料で成形されることを特徴とする請求項1また
は2に記載の椅子脚用キャスターヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5689791U JPH0510007U (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 椅子脚用キヤスターヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5689791U JPH0510007U (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 椅子脚用キヤスターヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510007U true JPH0510007U (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=13040240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5689791U Pending JPH0510007U (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 椅子脚用キヤスターヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510007U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5153344A (ja) * | 1974-11-06 | 1976-05-11 | Shuichiro Iiyoshi | Kyasuta |
JPS522938A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-11 | Maruwa Eko:Kk | Caster bearing and yoke support shaft |
-
1991
- 1991-07-22 JP JP5689791U patent/JPH0510007U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5153344A (ja) * | 1974-11-06 | 1976-05-11 | Shuichiro Iiyoshi | Kyasuta |
JPS522938A (en) * | 1975-06-24 | 1977-01-11 | Maruwa Eko:Kk | Caster bearing and yoke support shaft |
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