JPH0499726A - 歯周組織再生促進用薬剤 - Google Patents

歯周組織再生促進用薬剤

Info

Publication number
JPH0499726A
JPH0499726A JP2216428A JP21642890A JPH0499726A JP H0499726 A JPH0499726 A JP H0499726A JP 2216428 A JP2216428 A JP 2216428A JP 21642890 A JP21642890 A JP 21642890A JP H0499726 A JPH0499726 A JP H0499726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
acid
drug
urethane prepolymer
promoting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2216428A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kita
一吉 喜多
Masayasu Matsuura
松浦 昌安
Shigeyuki Watanabe
渡辺 茂之
Yoshito Ikada
義人 筏
Jiyoukiyuu Gen
丞烋 玄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BIOMATERIAL UNIVERSE KK
Sunstar Inc
Original Assignee
BIOMATERIAL UNIVERSE KK
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BIOMATERIAL UNIVERSE KK, Sunstar Inc filed Critical BIOMATERIAL UNIVERSE KK
Priority to JP2216428A priority Critical patent/JPH0499726A/ja
Publication of JPH0499726A publication Critical patent/JPH0499726A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、歯周炎により破壊された歯根膜を再生し、正
常な歯根と結合組織間の付着を促進するために用いる薬
剤に関する。
従来の技術および課題 従来、歯科分野では、歯周外科処置後、歯肉上皮の床付
増殖(ダウングロース)が進行して歯根膜細胞の増殖が
抑制され、上皮付着が形成されたり、結合組織が直接根
面と結合して正常な組織構造か構築されないという問題
があった。
そのため、上皮の床付増殖や結合組織と根面の接触を排
除し、歯根膜細胞が増殖するための空間を確保する目的
で、根面と歯槽骨の上に膜を配置する、いわゆるGTR
法(組織再生誘導療法)が試みられている〔ナイマンら
、ジャーナル・オブ・クリニカル・ベリオドントロジー
(Nyman et al。
J、 Cl1n、Periodontol、)、9.2
90〜296頁(19B2)、ゴツトロウら(Gott
low et at、)ら、ジャーナル・オブ・クリニ
カル・ペリオドントロジー、11.494〜503頁(
1984)参照〕。
しかしながら、ここで使用された膜はテフロン製の膜(
商標名:Gore−Tex)やMillipore(商
標名)フィルターであり、生体内分解性を有しないため
、治療後に再手術して膜を取り出さねばならない。
そこで、このような再手術にかかる手間を省き、患者の
苦痛を軽減するための検討かなされ、例えば、生体内分
解性高分子であるポリ乳酸を膜として用いた動物実験例
が報告されている(ジャーナル・オプ・クリニカル・ベ
リオドントロジ−59(1)、1〜6頁(1988)参
照)。一方、生体内分解性素材としては、キチン、キト
サン、コラーゲン等の天然材料や、ポリ乳酸等のポリエ
ステル系材料、ポリウレタン系材料、ポリペプチド等の
合成材料が知られており、人口皮膚、手術用縫合糸、人
口血管等の医療材料の他、最近ではドラッグデリバリ−
システム(DDS)用材料として用いれている。しかし
ながら、これらの生体内分解性素材の膜を当該部位に挿
入し、的確に配置することは非常に難しく、高度の技術
を必要とする。
かかる事情に鑑み、本発明者らは、鋭意研究を重ねた。
その結果、ある種のペースト状ウレタンプレポリマーが
上皮のダウングロースを抑制し、すぐれた歯周組織再生
促進効果を有し、組織再生誘導療法にも簡単に応用でき
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
課題を解決するための手段 本発明は、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε−カ
プロラクトン、乳酸の比率が50%以下の乳酸−グリコ
ール酸共重合体および乳酸の比率が50%以下の乳酸−
ε−カプロラクトン共重合体よりなる群から選択される
脂肪族ポリエステルと、ジイソシアネート化合物とから
形成される、分子量5000以下のウレタンプレポリマ
ーを必須成分としてなるペースト状歯周組織再生促進用
薬剤、およびそれをシリジンに充填してなる歯周組織再
生促進用薬剤を提供するものである。
これらのウレタンプレポリマーの一部は特開昭6127
8924号にて口腔内で使用できる生体内分解吸収性の
プレポリマーとして開示されているか、それが上皮のダ
ウングロースを抑制し、すぐれた歯周組織再生促進効果
を有することは全く知られていない。
本発明のウレタンプレポリマーに用いる脂肪族ポリエス
テルとしては、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε
−カプロラクトン、乳酸の比率が50%以下の乳酸−ク
リコール酸共重合体および乳酸の比率か50%以下の乳
酸−ε−カプロラクトン共重合体が挙げられる。特に、
乳酸を含む共重合体の場合、共重合体分子中に占める乳
酸の比率か50%を越えると、得られるウレタンプレポ
リマーか固体となり、好ましくない。
これらの脂肪族ポリエステルは、触媒の存在下、常法に
よって所望のモノマー、例えば、乳酸(ラクチド)、グ
リコール酸(グリコリド)、ラクトンを反応させること
により製造できる。用いる触媒としては、オクチル酸ス
ズ、塩化スズ等のスズ化合物、酸化アンチモン、フッ化
アンチモン等のアンチモン化合物が好適に使用でき、重
合開始剤としては、ポリエチレングリコール、エチレン
グリコール等のアルコール類が好適に使用できる。この
ようにして合成したポリエステルに、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、水素化ジフェニルジイソシ
アネート等のジイソシアネート化合物を反応させること
により、高分子鎖内にエステル結合をqするウレタンプ
レポリマーを得ることができる。該ウレタンプしポリマ
ーの分子量は、5000以下、好ましくは1000〜4
000である。ウレタンプレポリマーの分子量が500
0を超えると固体となる1こめに投与が不可能となる。
かくして、本発明の歯周組織再生促進用薬剤は、このウ
レタンプレポリマーそのものでもよく、また、これに加
えて、高分子電解質錯体、N−アセチルアミノ糖等およ
びこれらのポリマーである細胞賦活剤、必要により、抗
菌剤または消炎剤等を適宜配合したもので6よい。用い
る高分子電解質錯体の成分高分子物質は合成のもの、天
然のものあるいは生体由来のものいずれてもよく、陽イ
オン高分子物質としては、逐次メツニドキン反応により
合成されるポリC(ジメチルイミニオ)エチレン(ジメ
チルイミニオ)メチレン−14−フェニレン−メチレン
ジクロリド](2X)なとの主鎖荷電型強塩基性合成陽
イオン性高分子物質またはボリ(ビニルベンジルトリメ
チルアンモニウムクロリド)(PVBMA)などの側鎖
荷電型強塩基性合成陽イオン性高分子物質、さらに生体
由来の陽イオン性高分子物質として脱アセチル化N−ア
セチル−D−グルコサミンポリマーであるキトサンおよ
びその誘導体等が挙げられる。陰イオン性高分子物質と
しては、アクリル酸エステルとアクリル酸のラノカル共
重合により調製される異なる疎水性側鎖を有する合成陰
イオン性高分子物質や、ポリアクリル酸などの疎水鎖を
有さない合成陰イオン性高分子物質、さらにヒアルロン
酸、コンドロイチン硫酸、アルギン酸、セルロースおよ
びその誘導体や、N−アセチル−D−グルコサミンポリ
マーであるキチンのカルボキシメチル化誘導体等の生体
由来の陰イオン性高分子物質が挙げられる。
とりわけ、生体由来のN−アセチル−D−グルコサミン
ポリマーのごとき陰イオン性高分子物質を併用すること
が好ましい。また、N−アセチル化アミノ糖としては、
N−アセチル−D−グルコサミン、N−アセチル−D−
ガラクトサミン、N−アセチルーD−マンノサミンおよ
びこれらのアミノ糖がα−またはβ−1,4結合したオ
リゴ糖が挙げられ、また、これらのポリマーとしてキチ
ン等が挙げられる。
本発明の歯周組織再生促進用薬剤は、前記生体内分解性
ウレタンプレポリマーを、ガラス転移温度を僅かに超え
、かつ、配合する他の成分の安定性を損なわない程度の
温度に加熱することによってこれらを溶解または分散さ
せるか、あるいは該ウレタンプレポリマーを塩化メチレ
ン、クロロホルム、アセトン等の溶媒に溶解し、他の成
分を溶解または分散させてペースト状の外用剤とするこ
とができる。本発明においては、かかる外用剤を、例え
ば、シリンジに充填した形態とすることが好ましく、こ
れにより患部への適用が簡単に行える。
このようなシリンジとしては、例えば、添付の第1図に
示すようなシリンジが挙げられ、微細な歯周部位に簡単
に投与できる医療用剤(例えば、歯周ポケット注入剤)
を得ることができる。該シリンジは、ノズル8、先端部
7、充填部3、拡径部4、段部5および起部6から構成
される注入筒lと、ガスケット11、ピストン棒lOお
よび段部9から構成されるプランジャー2とからなり、
ペースト状の薬剤の注入に際し、拡径部4とピストン棒
10の間に間隙が形成され、ピストン棒の挿入につれて
ペーストか注入筒外へあふれるのを防ぎ、ペースト状薬
剤の患部への注入を容易にしている。
本発明の歯周組織再生促進用薬剤は歯周外科処置、ある
いは根面滑沢処理後の歯周ポケットに直接投与すること
により使用できる。投与量は治療すべき症状、部位によ
り適宜増減できるか、通常、当該部位に充満する量を塗
布ないし、注入する。
本発明によれば、塗布ないし、注入された促進用薬剤は
治癒後に自然消失するので、再手術により患部から除去
する必要がない。
実施例 つぎに実施例および比較例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明する。
実施例1 乳酸ラクチド(以下、LAと略記することらある)とε
−カプロラクトン(以下、CLと略記することもある)
の混合物309(混合重量比は、■LA:CL=IO:
90、■LA:CL=50・50の2種類とした)に、
各々、重合開始剤としてエチレングリコール400を4
g、触媒としてオクチル酸スズを10u添加した。脱気
し、真空封管した後、138℃で5時間反応させ、幹ポ
リマーを得た。さらに、ジフェニルメタンノイソシアネ
ートを該幹ポリマーに対して2.2当量加え、  60
℃で12時間反応させてウレタンプレポリマー(分子量
・約3400)を得た。このウレタンプレポリマーを6
0℃で加温した後、第1図に示すシリンジに充填して、
所望の歯周組織再生促進用薬剤を得た。
実施例2 乳酸ラクチドとε−カプロラクトンの混合物309(L
A:CL=50:50)を用い、ポリエチレングリコー
ルを2.79添加した以外は実施例1と同様にしてウレ
タンプレポリマーを得、第1図に示すシリンジに充填し
て、所望の歯周組織再生促進用薬剤を得た。
実施例3 実施例1で製造したウレタンプレポリマー(LA:CL
= l O:90)を約60’C1,−加熱し、これに
、細かく粉砕したN−アセチル−D−マンノサミンを全
量に対して0.01重量%分散させた後、第1図に示す
ノリンジに充填して、所望の歯周組織再生促進用薬剤を
得た。
実施例4 実施例3で得たウレタンプレポリマーをンリンノに充填
せず、そのまま歯周組織再生促進用薬剤として用いた。
比較例1 乳酸ラクチドとε−カプロラクトンの混合比を60:4
0にする以外は実施例1と同様にしてウレタンプレポリ
マーを得た。
比較例2 ポリエチレングリコール400を15g添加した以外は
実施例2と同様Iこしてウレタンプレポリマーを得た。
以下の実験により本発明の歯周組織再生促進用薬剤の歯
周組織再生作用を示す。
(実験) ブラッシング等により健常なイヌの歯周組織を確立した
上下顎小臼歯部に、常法に従って歯肉剥離掻爬手術を施
した。この際、人為的に歯槽骨の削除も行い、後の病理
組織学的定量化の基準とするため、歯槽骨頂部位置の根
面にノツチと呼ばれる基準点を付与した。検体は実施例
に示したつし・タンプレポリマーを左側上下顎の被験部
位に適用した。また、従来技術であるミリポアフィルタ
−を用いた組織再生誘導療法(GTR法)を対照とした
。手術後は歯肉弁を復位し、縫合とパックにより1週間
保護した。評価は、術後3ケ月後に被験部位を採取し、
常法により組織標本を作成した後、顕微鏡下で接眼マイ
クロメーターを用いて以下に示す各部位間の距離を測定
し、っぎの式7こより上皮の除行増殖抑制率および新生
セメント質の形成率を測定した。
1 上皮の除行増殖抑制率(%) 下縁までの距離 2、新生セメント質の形成率(%) 下縁までの距離 結果を第1表に示す。
■ ・、l   ひ 撃  慾 モ モ モ く 七べ 扛 械 恍 第1表に示すごとく、本発明によるウレタンプレポリマ
ーは従来技術のGTR法によるものに比べて上皮床付増
殖抑制率および新生セメント質の形成率がすぐれていた
。また、実施例3のようにウレタンプレポリマーに細胞
賦活剤を配合した場合には歯周組織の再生に対して、さ
らにすぐれた効果を示した。これに対して、比較例1の
ようにLA比率が50%を越える場合や、比較例2のよ
うに分子量が5000を越える場合は、固体となるため
に投与が不可能であった。
発明の効果 本発明によれば、上皮のダウングロースを抑制し、すぐ
れた歯周組織再生促進効果を発揮する、組織再生誘導療
法に簡単に応用できる歯周組織再生促進用薬剤が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いるンリンノの1具体例の断面図で
ある。 図面中の主な符号はつぎのらのを意味する。 1・・・注入筒、2・・プランジャー、8・ノズル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−ε−カプロ
    ラクトン、乳酸の比率が50%以下の乳酸−グリコール
    酸共重合体および乳酸の比率が50%以下の乳酸−ε−
    カプロラクトン共重合体よりなる群から選択される脂肪
    族ポリエステルと、ジイソシアネート化合物とから形成
    される、分子量5000以下のウレタンプレポリマーを
    必須成分とすることを特徴とするペースト状歯周組織再
    生促進用薬剤。
  2. (2)シリンジに充填されている請求項(1)記載の歯
    周組織再生促進用薬剤。
JP2216428A 1990-08-15 1990-08-15 歯周組織再生促進用薬剤 Pending JPH0499726A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2216428A JPH0499726A (ja) 1990-08-15 1990-08-15 歯周組織再生促進用薬剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2216428A JPH0499726A (ja) 1990-08-15 1990-08-15 歯周組織再生促進用薬剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0499726A true JPH0499726A (ja) 1992-03-31

Family

ID=16688407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2216428A Pending JPH0499726A (ja) 1990-08-15 1990-08-15 歯周組織再生促進用薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0499726A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0737703B1 (en) Hydrogel-forming , self-solvating absorbable polyester copolymers, and methods for use therefor
US20190125872A1 (en) Periodontal regeneration composition and method of using same
JP3483753B2 (ja) 生体内分解吸収性可塑性粘着物
EP0711548B1 (en) Injectable microdispersions for soft tissue repair and augmentation
US5324520A (en) Intragingival delivery systems for treatment of periodontal disease
US5783205A (en) Injectable drug delivery system and method
KR101773989B1 (ko) 가교된 히알루론산 및 수산화 인회석 기재의 에스테틱 용도로 주입가능한 멸균 수계 제형
JPH05507930A (ja) 骨誘導医薬製剤
CN1126948A (zh) 帮助牙周组织再生的方法和组合物
WO2008097581A1 (en) Polymerization with precipitation of proteins for elution in physiological solution
CN101478997A (zh) 含有可降解性稳定化聚合物的生物材料
AU2004210451B2 (en) Ceramic-based injectable implants which are used to fill soft tissues
CN114344172A (zh) 填料组合物及包括其的注射剂、以及注入其的方法
WO1992000718A1 (en) Intragingival delivery systems for treatment of periodontal disease
EP0722312B1 (en) Pharmaceutical composition to enhance tissue healing and regeneration and application kit comprising it
WO1986001113A1 (en) Bone-replacing material
US20120294827A1 (en) Polymer gel formulation
EP1464345B1 (en) Bone growth and adjacent tissue regeneration composition
JPH0499726A (ja) 歯周組織再生促進用薬剤
WO2004105825A1 (ja) 骨形成用生体材料、該材料を含む注入用製剤、及び該材料を調製するためのキット、並びにこれらを用いる骨形成方法
JPH0499725A (ja) 歯周組織再生促進用薬剤
JP2023508917A (ja) 生体適合性材料
KR102215165B1 (ko) 일산화질소 복합체를 포함하는 골형성 촉진용 조성물
JP3037793B2 (ja) 歯周病治療用素材
JP3217861B2 (ja) 歯周病治療用素材