JPH049784Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は樋用ドレーン、特に、角形軒樋に角
形竪樋を連接するために使用される樋用ドレーン
に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の樋用ドレーンとしては回動によ
り互いに螺着する螺条を周胴に形成してなる円筒
状内外排水筒体の上端部外周面に設けられた鍔部
にて取付けんとする軒樋の底面に開設された開口
部の周縁を挟着し得るようになしたものが一般に
使用されているが、内外排水筒体の回動により固
定する関係上、上記排水筒体が円筒状からなるた
めに角形竪樋を連接する場合には異形エルボ（角
丸エルボ）を必要とし、この結果連接部に段差が
生じるために美観性を著しく低下させていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、上記異形エルボを使用する
ことなく角形軒樋に角形竪樋を連接し得る樋用ド
レーンを提供せんとするものである。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記問題点を解決すべく考案された
ものであつて、角形排水筒の上端部に鍔部を形成
するとともに該鍔部上に連接筒を形成して該連接
筒の壁面に突片と排水口とを周方向に対し交互に
形成してなるドレーン本体と、上記鍔部と形状を
略同じくする枠板上に連接筒に嵌着する接続筒を
形成するとともに該接続筒の壁面に排水口に連通
する排水穴および突片に摩擦係合する突起を交互
に形成せしめてなる押え具とを使用することによ
り問題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の樋用ドレーンの一
実施例を示す分解斜視図で、図中Ａはドレーン本
体であつて、竪樋を連接すべき角形排水筒１の上
端部に鍔部２を形成するとともに該鍔部２上に円
筒状の連接筒３を形成して該連接筒３の外壁面に
上下方向に所定間隔をもつて三片突設してなる突
片４と排水口５とを周方向に対し交互に各四個形
成してなるものであり、Ｂは押え具であつて、上
記鍔部２と形状を略同じくする枠板６上に連接筒
３に嵌着する接続筒７を形成するとともに該接続
筒７の壁面に排水口５に連通する排水穴８および
突片４に摩擦係合する突起９を交互に形成してな
るものである。尚、連接筒３および接続筒７は角
筒状であつても差支えない。

〔考案の効果〕

この考案の樋用ドレーンは上記構成よりなるた
め、使用に際しては第２図に示すように、角形排
水筒１と大きさを略同じくするように開口された
角樋Ｃの開口部周縁の下面に接続筒Ａの鍔部２を
当接して上記開口部から連接筒３を上方に向けて
突出させ、次いで該連接筒３上に接続筒７を載置
して排水口５と排水穴８が合致した状態で上方よ
り押圧し、突片４に突起９を摩擦係合することに
よりドレーン本体Ａに押え具Ｂを連接し角樋Ｃの
開口部周縁を挟着固定し、次いで角形排水筒１に
竪樋を連接するものである。

而して、この考案の樋用ドレーンは角樋Ｃの開
口部から突出された連接筒３上に接続筒７を載置
して排水口５と排水穴８が合致した状態で上方よ
り押圧し、突片４と突起９とを摩擦係合すること
により鍔部２および枠板６にて角樋Ｃの開口部周
縁を挟着固定して該角樋Ｃの開口部周縁に角形排
水筒１が直接形成されるために施工が簡便化なら
しめられ、更には従来品にみられるような異形エ
ルボの使用に伴う段差が生じないために美観性が
一段と向上せしめられるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す分解斜視
図、第２図は同上使用状態を示す断面図である。 Ａ……ドレーン本体、Ｂ……押え具、１……角
形排水筒、２……鍔部、３……連接筒、４……突
片、５……排水口、６……枠板、７……接続筒、
８……排水穴、９……突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角形排水筒１の上端部に鍔部２を形成するとと
   もに該鍔部２上に連接筒３を形成して該連接筒３
   の壁面に突片４と排水口５とを周方向に対し交互
   に形成してなるドレーン本体Ａと、上記鍔部２と
   形状を略同じくする枠板６上に連接筒３に嵌着す
   る接続筒７を形成するとともに該接続筒７の壁面
   に排水口５に連通する排水穴８および突片４に摩
   擦係合する突起９を交互に形成せしめてなる押え
   具Ｂとからなる樋用ドレーン。