JPH049617B2 - - Google Patents

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JPH049617B2
JPH049617B2 JP21912482A JP21912482A JPH049617B2 JP H049617 B2 JPH049617 B2 JP H049617B2 JP 21912482 A JP21912482 A JP 21912482A JP 21912482 A JP21912482 A JP 21912482A JP H049617 B2 JPH049617 B2 JP H049617B2
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belt
metal
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【発明の詳細な説明】 本発明は、鋳造すべき金属にそつて移動する1
対の可撓性エンドレス鋳造ベルト間に形成された
鋳造領域中の溶融金属から、金属のインゴツト、
スラブ、バーを連続して鋳造する装置であつて、
しばしば双ベルト型鋳造装置もしくは双ベルト型
キヤスターと呼ばれる連続鋳造装置に関する。
本発明は1対の可撓性移動ベルトの対向両部分
に挟まれた鋳造領域の中に溶融金属が供給される
ような双ベルト型鋳造装置の構造及び操作の実施
態様として説明され記載する。これらの移動ベル
トは、溶融金属をベルト間に閉じ込めてベルトと
共に運びつつ、この金属を凝固させて以下に「鋳
造製品」、「鋳造すべき製品」など類似の語で呼ば
れるバー、ストリツプ、スラブ、インゴツトにす
る。バツクアツプ装置は、通常は狭い円周隆起、
すなわち円周フインを有するローラであつて、ベ
ルトが動く時、ベルトを正確な位置に整列させて
保持しつつ案内し、鋳造製品を製造する。
これらのバツクアツプローラは、鋳造ベルトが
溶融金属のヘツドの圧力及び/又は同金属の重量
を受けて前記ローラを擦過する時、各ローラが受
動的に回動するように鋳造装置のキヤリツジを横
断して配置される。これらのローラの円周フイン
は熱伝達を著しく防げることなしに夫々の鋳造ベ
ルトにそつて冷却液を通過させることができる。
フインはローラの軸とは分離してつくられること
がよくあるが、本鋳造装置の場合、フインと軸と
は1片の金属として一体につくられることが多
い。凝固する時溶融金属によつて放出された大量
の熱は、鋳造すべき金属に隣接している2本のベ
ルトの部分を通して排除される。ベルトの裏面に
そつて進む迅速に移動する液体冷却剤を利用して
前記ベルトの裏面を冷却することにより、大量の
熱が排除される。溶融鋳造製品のヘリは、溶融金
属の凝固時に、該溶融金属を収容するに適した1
対のエンドレス可撓性組立体を形成するために、
可撓性帯金の上に列設された複数個のブロツクの
形をした離れて対をなす側堰の間に収容される。
双ベルト型鋳造装置に関する予備知識は下記の
米国特許から得ることができる。
特許番号 発 明 者 2640235 ハズレツト(Hazelett) 2904860 ハズレツト(Hazelett) 3036348 ハズレツト(Hazelett)及び他 *3123874 米国特許第3036348号の分割特許 *3142873 米国特許第3036348号の分割特許 *3228072 米国特許第3036348号の分割特許 3041686 ハズレツト(Hazelett)及び他 3167830 ハズレツト(Hazelett)及び他 3310849 ハズレツト(Hazelett)及び他 3828841 ハズレツト(Hazelett)及び他 3848658 ハズレツト(Hazelett)及び他 3864973 ペトリ(Petry) *3921679 米国特許第3864973号の分割特許 3865176 ドムパ(Dompas)及び他 *3955615 米国特許第3865176号の分割特許 *4155396 米国特許第3865176号の分割特許 3878883 ハズレツト(Hazelett)及び他 *3949805 米国特許第3878883号の分割特許 *3963068 米国特許第3878883号の分割特許 3937270 ハズレツト(Hazelett)及び他 *4002192 米国特許第3937270号の分割特許 *4062235 米国特許第3937270号の分割特許 *4082101 米国特許第3937270号の分割特許 3937274 ドムパ(Dompas) 4092155 ドムパ(Dompas)及び他 4150711 ハズレツト(Hazelett)及び他 このタイプの鋳造装置においては、移動ベルト
は薄く、通常は腐食抑制剤を含む相当量の液体冷
却剤によつて冷却される。この冷却剤は鋳造ベル
トを通して熱を除去し、該冷却剤が鋳造装置の一
端に入るにつれて溶融状態の金属を冷却し、それ
が鋳造装置を通過するにつれて金属を凝固させる
役目を果たす。
溶融金属はそれ自身の重量によつてベルト上で
外側に押出す。溶融金属製品の凝固は外側から内
側に向かつて起きる。従つて、金属製品は、鋳造
装置を通過して、凝固殻を形成し、その内部は溶
融しておりその容積は連続して減少する。金属
は、冷却し凝固するにつれて収縮するということ
は理解されるであろう。この収縮は極めて僅かで
はあるが、それでも、溶融金属の表面領域を移動
ベルトまたは側堰から引き離すように充分な量で
ある。この分離が起きると、金属面の領域と冷却
面の領域との間で不均等冷却が生じ、その結果鋳
造領域の諸パラメータの不均等を招くと共に鋳造
製品の不均一性を招くことになる。
本発明は情況によつては幅が25インチ(635mm)
を超えるインゴツトやスラブを生産する鋳造装置
にも適用可能である。鋳造領域、すなわち鋳型空
隙を満たすため、かつそれによつて鋳造ベルトを
そのバツクアツプ支持体に対して確実に押つれる
ため、かかる双ベルト型鋳造装置は溶融金属のヘ
ツド、すなわち溶融金属の静圧を生じるように使
用中は一般に下方に傾斜している。その上、開放
押湯法または盲押油等を使用すれば、鋳造装置を
幾分下方に傾けて動作させることによつて、溶融
金属の鋳造装置への流入は容易になる。溶融金属
の前述のヘツドは、鋳造装置の傾斜角、鋳造すべ
き溶融金属の密度、及び溶融金属が鋳造装置中で
最終的に凝固する点までに移動する距離に依存す
る。
かかる溶融金属のヘツドの力は、まず鋳造ベル
トに、ついでベルトの案内装置すなわち鋳造バツ
クアツプに印加される。このバツクアツプ装置は
横断して配置されたフイン付きバツクアツプロー
ラから成る。正確な形状をもち、しかも管理され
た寸法を有するインゴツトやスラブが鋳造できる
ように、以前には、これらのローラ及びその支持
装置は堅固につくられた。液体溶媒を運ぶ通液管
は、この管がバツクアツプローラを支持する堅固
な支持体になるという追加の作用を果たすように
作ることができる。広幅型鋳造装置のなかには、
溶融金属が幅広の鋳造ベルト上で外方に張出す時
に及ぼされる溶融金属の力に抵抗するためバツク
アツプ装置の剛性を高めるための中央縦はり、す
なわち中央敷居を鋳造装置のキヤリツジの中に有
するものがある。
上述の従来のバツクアツプ装置のこの剛性は、
鋳造すべき製品の凝固、冷却に固有の収縮と結合
することが可能で、そうなると空隙が鋳造された
ばかりの表面と鋳造ベルトとの間に介入すること
になる。この侵入する空隙は熱伝達速度を大幅に
遅らせると共に、この速度を不均一にし、その結
果、製品の冷却・凝固の速度と均一性に影響を与
える。冷却の速度と冷却の均一性が減じると、生
産速度が制限されるか、さもなければもしそうで
なければ必要としなかつたような長い鋳造装置を
使用しなければならないことになる。
鋳造金属面と鋳造領域を形成する鋳型面との間
に生じる前述の空隙に関連する問題は、鋳造製品
の望ましい微細な急冷結晶構造が崩壊して、より
粗大な結晶になるということである。かかる空隙
は鋳造製品の局所的再溶融を許容し、その結果前
に鋳込んであつた殻それ自体から及び/又は殻の
内部の溶融金属からの溶融成分の湯漏れや汗かき
が起こり、鋳造製品の分離及び/又は多孔質巣を
生じることになる。鋳型が良好な接触状態に保た
れていたとすれば、この再加熱、すなわち再溶融
は起こるはずのなかつたものである。
部分的に凝固して過剰な厚みが生じると、堅い
鋳型では局所的過剰圧の問題が起きる。すなわ
ち、比較的薄い鋳造ベルトは局所的に過熱され、
この局所的過熱の領域は、部分的に凝固した鋳造
製品に対するベルトの高い局部的圧力に基因して
生じる熱伝導の増大した局所的区域に対応する。
厚みの過大な金属凝固片が不注意にも鋳造装置の
中に導入されたとすると、バツクアツプローラの
狭いフインによつてベルトが細長く切断された
り、あるいは精密で堅固な鋳型バツクアツプ機構
が損傷を受けることもありうる。
本発明の目的は高品質の鋳造金属製品を溶融金
属から直接に連続して鋳造する装置を提供するこ
とにあり、その特徴は鋳造領域の横断面の形状が
自在に制御さることにある。
凝固しつつある金属製品から均等な熱押出を確
実に行なうため鋳造ベルトと金属製品の間の接触
圧が金属の全長にわたつて制御され、かつ維持さ
れることを特徴とする有益な連続鋳造装置が提供
される。
バツクアツプ装置の作用によつて鋳造領域を形
成する好ましい方法の一つは、鋳造すべき製品が
その形状を保持するに充分な程凝固する前に上流
の鋳造領域において一定の平行な厚みを用意する
こと、そして大体において凝固した製品の熱喪失
によつて収縮するので、ばねで曲がるローラとバ
ツクアツプ支持体を鋳造領域の下流部分において
収束されることにある。
双ベルト型鋳造装置においては、冷却剤を鋳造
ベルトのすみからすみまで加えるノズルにこの冷
却液を運ぶ横方向の通液管の構造を使用するのが
便利である。鋳造ベルトのキヤリツジには横はり
を設けるためのスペースが欠けているからこの利
点は重要である。鋳造製品がすでにその凝固殻を
形成し終えているため少ない冷却剤しか必要とし
ないキヤリツジの下流区域においては、かかる特
別な横はりを設けるための余地が存在する。かか
る横はりと冷却剤用通液管の相対的曲がり性は、
バツクアツプローラの列状配置全体の有効曲がり
性の一部を構成する。
鋳造区域を形成する本発明の装置には種々の実
施態様が存在する。ある実施態様においては、溶
融金属の静圧すなわちヘツドは予め定められてい
て、このヘツドは一方のキヤリツジ、好ましくは
上方のキヤリツジだけに設けられているバツクア
ツプローラとその支持装置を曲げまたはたわませ
るための駆動力として利用される。他方のキヤリ
ツジのバツクアツプローラとその支持装置は堅
い。この同じ実施態様において、前記一方のキヤ
リツジのバツクアツプローラとその支持装置には
溶融金属ヘツドのこの力に応えるための予め定め
られた曲げ性が意図的に賦与されているが、他方
のキヤリツジのバツクアツプローラは堅く拘束さ
れている。ある別の実施態様においては、鋳造領
域を形成する目的で片方または両方のキヤリツジ
のバツクアツプローラの曲げを生じさせるため曲
げの力をバツクアツプローラ及び/又はその支持
装置に印加する機械的調節装置が設けられてい
る。さらに別の実施態様においては、鋳造領域を
形成する目的で片方または両方のキヤリツジのバ
ツクアツプローラに調節自在の曲げの力を及ぼす
遠隔制御可能な曲げ装置が使用される。
本発明のある実施態様によれば、2つの鋳造ベ
ルトのうちの第1のベルトは、種々の位置におい
て生じる溶融金属の予め定められた諸ヘツド値に
基因してこの第1のベルトが鋳造中心線から横断
方向に離れて曲がることができるようにするた
め、下方に傾斜した鋳造領域中の異なる諸位置で
生じる溶融金属の諸ヘツド値に対する予め定めら
れた関係に従つてたわみ自在に拘束されているの
に対し、第2の鋳造ベルトは堅く拘束されてい
て、前記たわみ自在に拘束された(第一の)ベル
トの種々の変位を補償する予め定められた内方に
凸の状態で鋳造中心線に向かつて横断方向に曲が
るので、その結果として諸鋳造パラメータが改善
されると共に鋳造製品の横断面が均等になる。
本発明から得られる諸利益の中に、ベルト支持
装置の形状、接触圧及びパラメータが手動調節に
よるか、それとも遠隔制御によるかして得られる
ことを特徴とする、溶融金属から直接に金属製品
を連続して鋳造することから生じるものがある。
本発明を図示の実施態様のうちのあるものに従
つて実施すれば、溶融金属から絶えず液体で冷却
されているベルトに至る、一定な熱伝達を促進す
るため溶融金属から直接に金属製品を鋳造する装
置が提供される。上部バツクアツプローラは手動
調節か遠隔制御かのどちらかによつて選択的に下
方に曲げられるのに、下部バツクアツプローラは
これに従つてたわむ。あるいは上部ローラと下部
ローラを逆にすることもできる。本明細書に開示
の装置には上部または下部バツクローラ、もしく
はそれを含む区画は意識的に堅くされるのに、他
の側のバツクアツプローラは予定の量だけ鋳造面
と共に曲げられるようなものが含まれる。かかる
方法と装置には、バツクアツプローラの上部と下
部の両方の組を内側か外側かのどちらかに曲げる
こと、ベルトの断面形状、鋳造製品との接触など
を制御するようにローラをたわませるため、ロー
ラを支持する関係にある構造用フレーム部材を曲
げることが含まれる。
鋳造ベルトと鋳造製品の間に維持されている接
触は手動調節か遠隔作動の何れかによつて制御さ
れる。上述のどの方法と装置においても、鋳型の
外型は連続鋳造装置の上流から下流端に向かつて
テーパを付されているが、これは凝固しつつある
金属の収縮を補償するため及び予定の鋳型接触圧
と熱伝達特性とを得るためにそうしてある。
本発明は、この発明の他の諸目的、実施態様、
利益および特徴とともに、以下の説明を添付図面
と併せて読めばいつそう明瞭に理解されよう。な
お図面において同一要素は同一参照符号で示す。
第1図について説明する。参照符号10で機械
全体を示す連続鋳造機は溶融金属を上部エンドレ
ス可撓性鋳造ベルト12と下部エンドレス可撓性
鋳造ベルトとの間から機械10の上流端すなわち
入口11に供給される。溶融金属は上部および下
部鋳造ベルト12,14の離隔した平行表面によ
り形成された鋳造領域C(第3図)中で凝固する。
第1図、第2図、第3図、第4図および第5図
は従来の構造体を示すことに留意されたい。本発
明の背景としてこれらの従来構造体を理解するこ
とは読者にとつて役立つことである。
鋳造ベルト12と14は第1図、第2図および
第3図においてそれぞれUとLで示す上部および
下部キヤリツジ組立体によつて支持され駆動され
る。第1図に示すように、キヤリツジ組立体はメ
インフレーム23からカンチレバー方式で支持さ
れている。ゆえに、各キヤリツジ組立体のこのメ
インフレーム23に近い側を「機内」または遠い
側を「機外」と呼ぶことにする。
上部キヤリツジUは2つのロール形メインプリ
ー16,18(第2図と第5図)を含み、これら
のプリーの回りに鋳造ベルト12が矢印で示すよ
うに回転する。鋳造機10の入口端近くのプリー
16は上流プリーもしくはニツプ(狭み)プリー
と呼ばれるのに、もう1つのプリー18は下流プ
リーもしくは張りプリーと呼ばれる。同様にし
て、下部キヤリツジLは上流(すなわちニツプ)
および下流のロール形プリー20と22をそれぞ
れ含み、これらのプリーの回りに下部鋳造ベルト
14が回転する。鋳造ベルト12と14を一致し
て駆動するためには、上部および下部キヤリツジ
の上流プリーすなわちニツププリー16および2
0が自在継手により連結された駆動軸24と25
を介して(図示していない)電気モータにより駆
動される機械的同期駆動装置26によつて共同し
て駆動されねばならない。
鋳造動作の行なわれている間、上部キヤリツジ
組立体Uのフレーム19(第1図)は鋳造領域の
両側で同領域の全長にわたつて配設された厚みス
ペーサ17を介して下部キヤリツジ組立体Lのフ
レーム21上に支持されている。これらの厚みス
ペーサが正確な厚みを有することから鋳造ベルト
12と14の対向する鋳造面間に挟まれた鋳型の
厚み寸法が定まり、これに応じて鋳造金属製品の
つくなれる寸法もまた定まる。2本のヘリ堰28
(第2図にはその一本だけを示す)が上部と下部
の両鋳造ベルトの対向する鋳造面間に挿入され同
ベルトにより案内される。各ヘリ堰は横方向に拘
束されていて、溶融金属の幅はヘリ堰案内組立体
30によつて鋳造機のニツプ端すなわち上流端に
おいて定められる。
これらの2本のヘリ堰は鋳造ベルト12および
14との摩擦接触により駆動される。これらのヘ
リ堰の対向する2つの鋳造内面は、上部および下
部鋳造ベルト12,14の対向する2つの鋳造面
と共に、第3図に示すような一般に矩形断面形状
を有する鋳造領域C中に移動する鋳型の4つの移
動鋳造面を形成する。第2図において角度「A」
を見れば分かるように、上部および下部キヤリツ
ジUとLは水平線に関して僅かばかり傾斜してい
るので鋳造領域Cは鋳造機10の上流端11から
下流端すなわち出口端31に向かつて僅かばかり
下方に傾斜している。通常、下方傾斜角「A」は
水平線から測つて20゜以下であり、この傾斜角は
ジヤツキ機構29によつて調節可能である。
鋳造ベルト12と14はバツクアツプ(補強)
支持体を必要とする。たとえば鋼のような、比較
的薄い金属ベルトであつて、鋳造領域C中の凝固
しつつある金属から放出された熱を処理できるよ
うにするため大量の冷却を必要とする。鋳造ベル
ト12と14は溶融金属が鋳造領域中で凝固する
時溶融金属と密に接触することが望ましいが、こ
れは本発明の背景を述べた本明細書の部分ですで
に論じた理由から凝固しつつある溶融金属の面と
鋳造ベルトの面との間に空気間隔が生じるのを回
避するためである。溶融金属が凝固するにつれて
収縮するのがとりわけ問題である。その上、かか
る収縮は鋳造領域Cの区域が異なると幾分か変化
する。最初、溶融金属は鋳造領域Cの上流端11
に配設されたタンデイツシユ(鋳型の上につけ
る、湯口のついた耐火物製の一種のじようご)3
2(第2図)から鋳造ベルト12と14の間に供
給される。溶融金属によつて及ぼされるヘツドす
なわち静圧に基因して、下方に傾斜した鋳造領域
中の溶融金属はベルトに対向して外方に、すなわ
ち上方および下方に向かつて張出す。溶融金属が
鋳造領域中を下流に向かつて流れ続けるにつれ
て、このヘツドすなわち静圧は増加する。溶融金
属の薄い殻が溶融芯のまわりに形成された後であ
つても、ヘツドは増し続け、この殻を外に向けて
強力に押圧する。ついで、殻が厚みを増し溶融芯
が凝固し始めると、ヘツドは外方に圧力を及ぼす
のを止め、その後鋳造領域の下流部分において凝
固しつつある製品の収縮が漸増する。
一般的に言えば、収縮は上部ベルト12から離
れた所で起きる傾向がある。これは鋳造製品の重
量が下部ベルト14の上に載つているからであ
る。それゆえに、鋳造領域の下流部分においては
凝固しつつある金属から下部ベルトに伝わる熱の
方が上部ベルトに伝わる熱よりもいつそう一定に
なるという傾向がある。上部ベルトが凝固しつつ
ある製品の上表面から局部的に離れている時はい
つでも、伝導による熱伝達はなくて放射性の、す
なわち対流による熱伝達が起きることになる。鋳
造すべき溶融金属面の区域と冷却剤が施されるベ
ルトの区域との間に分離空隙があるとホツトスポ
ツトと不均一な熱伝達が発生し、これが上述の本
発明の背景を述べた部分で論じたように鋳造製品
に結晶の変質、偏析、多孔質巣などの欠陥を生じ
る。
第2図、第4図および第5図から分かるよう
に、上部ベルト12と下部ベルト14は鋳造領域
Cの上方と下方を横断して延びる複数個の上部バ
ツクアツプローラ33および下部バツクアツプロ
ーラ33および下部バツクアツプローラ34によ
つてそれぞれに支持されている。下部キヤリツジ
Lの下部フレーム21にはコア区画36が内設さ
れていて、このコア区画はこれを全体ユニツトと
して取外し可能につくることもできる。このコア
区画36は下部バツクアツプローラ34を支持す
る複数個の堅固な冷却液通液管38と1つのフレ
ーム部材40を含む。
第3図からよく分かるように、上記キヤリツジ
Uは類似のコア区画37が内設されている上部フ
レーム19を備え、このコア区画37は1つのフ
レーム部材44および上部バツクアツプローラ3
3を支持する複数個の堅固な冷却液通液管46を
含む。このコア区画37はこれを全体ユニツトと
して取外し可能につくることもできる。
これらの従来の冷却液通液管38と46はそれ
ぞれのフレーム部材40と44と共にできるだけ
堅固につくられてきたということを理解してほし
い。冷却液通液管38は大きなたわみに抵抗する
という箱形はりの特性にしたがつてどれも大きな
矩形断面形状に形成された。冷却液が液体供給用
管継手48と49を介して堅固な通液管38と4
6の中に供給される。下部および上部バツクアツ
プローラ34,33を堅固な通液管38と46の
上に固着するため、下部と上部のキヤリツジには
ブラケツト53(第4図)によつてそれぞれの通
液管に固着された下部L型部材50および上部L
形部材52の形状をした複数個の横方向に離れて
縦方向に延びる補強材が配設されている。第2
図、第3図、第4図および第5図に示す構造に関
してより詳細な情報を希望する読者は、本明細書
の背景を述べた部分に記載の米国特許第3828841
号を参照され度い。
バツクアツプローラ33と34はそれぞれに中
実の軸43と54を有するが、これらの軸は分割
されていてもよいし連続してもよい。これらの軸
が分割されているとき、軸をできるだけ堅固にす
るため軸の両端は補強部材50と52に堅固に支
持された軸受中に挿着された。軸43と軸54の
機内端と機外端とは、移動ベルト12と14がキ
ヤリツジ中で回転する時これらの移動ベルトによ
つて自由に回転可能となるように、それぞれに軸
受56と軸受58中に挿着された。バツクアツプ
ローラ33と34は上部および下部ベルト12と
14に接触させられる狭い円周ヘリすなわちフイ
ン55を備える。この冷却フイン55はバツクア
ツプローラ32と34が取囲んでこれらのローラ
に接近しているので通液管38と46から流出し
た冷却液ベルト12と14に施すことができこの
冷却液はこれらベルトの裏面にそつて迅速に流れ
続けることができる。通液管38と46はその全
長にわたつて配設された一連のノズル状開口60
(第5図)とアプリケータスコツプ61とを備え
ているので、冷却液はベルトに連続して施されこ
れらのベルトにそつて迅速に流れ続ける。ベルト
を冷却することによつて熱は伝導により鋳造領域
Cからベルトを通つて抽出されるが、この鋳造領
域Cは同領域中の溶融金属が冷却凝固する時莫大
な量の熱を放出する。
第5図において鋳造機は説明の便宜上水平位置
にあるように示してあるが、実際には鋳造機は動
作中第2図に示したように下方に傾斜しているも
のと理解すべきである。
ここまで第1図乃至第5図について行なつてき
た説明は、別のタイプの連続鋳造装置を超えた利
点を有する通常の構造体に関するものである。本
発明によれば熱伝達特性と製品の均質性を改善す
ると共に鋳造機の性能を向上させるために双ベル
ト式鋳造機の鋳造領域を形成するための種々の装
置が提供される。かかる鋳造領域形成の諸利点の
うちの1つは凝固しつつある溶融金属から予測可
能な(量の)熱を抽出して上部の両ベルトの中に
同等に熱が伝達されるようにするためベルトと鋳
造すべき製品との接触が中断されないようにする
目的でベルト鋳造領域中の鋳造すべき金属の面と
接触し続けさせるということである。
第6図、第7図および第8図に示すように、両
ベルトが凝固しつつある溶融金属と確実に接触し
続けるようにするために、上部バツクアツプロー
ラ133は鋳造領域Cを横断する方向に曲がるよ
うにたわみ可能につくられるのに対して、下部バ
ツクアツプローラ34は堅固に固着して配設され
る。それぞれのローラ軸63と64は共に中空で
ある。上部ローラ63は皆鋳造領域Cの全幅にわ
たつて連続で、中空で、しかも予定の曲がり性を
もつようにつくられている。下部ローラ軸64は
分割型であつて分割型内軸66(第7図および第
8図)を具備するが、これらの内軸はその各分節
の両端において支持部材50により支持されてい
る。
かかる鋳造機10を据付ける場合、通常、鋳造
しようとする金属または合金の密度と下向き傾斜
角は特定される。ゆえに、ヘツド、すなわち鋳造
領域Cの全長にそつた任意の所定位置にあるバツ
クアツプロールの所において溶融金属がベルトに
対して及ぼす圧力は予測可能である。また単位長
さについて均一の負荷を受けている一様な断面の
はり(すなをち、各中空ロール軸63)のたわみ
性はそのはりの自由長の4乗の関数である。この
ように単位長さ当たりの均一負荷が各バツクアツ
プローラに対して及ぼされるということが鋳造領
域C中の圧力すなわちヘツドの特性であるから、
第6図に示すような幅広型鋳造機の連続する、中
空上部ローラ133は中間支持体50を有する下
部ローラ34よりもずつとたわみやすい(曲がり
やすい)。
それゆえ、端だけ支持されている上部ローラ1
33は予定の曲がり性をもつていて、かかるロー
ラに対する荷重は予め定められる。したがつて、
鋳造領域の全長にわたつて取つた各位置において
各上部バツクアツプローラに生じる曲がりは予め
定められる。たとえば第6図に示す上部キヤリツ
ジUのようなある1つのキヤリツジの可撓性ベル
ト支持装置がつくり出した鋳造製品の一表面の呈
するふくらみすなわち張出しを補償(すなわち相
殺)するために、第6図に示すように、堅いベル
ト支持装置の凸状のバツクアツプ装置を対向する
キヤリツジ中に設ける。この対向するキヤリツ
ジ、たとえば下部キヤリツジL中の堅いベルト支
持装置の凸状配置は曲がり可能な(上部)支持装
置の予定の凹面曲率と略々釣合うことのできる凸
面曲率で予め定められる。それゆえ、鋳造製品は
一般にその全長にわたつて均一な厚みに鋳造され
て僅かばかりの横断面曲率を有することになる。
第6図に示す横断面曲率は説明のため誇長され
ていることに注意されたい。鋳造製品の厚みが概
ね均一だとすれば、この僅かばかりの横断面曲率
は後に圧延操作を行なうことによつて無害に除去
される。
要約すると、一方のキヤリツジのたわみやす
く、曲がりやすいベルト支持装置がつくり出すこ
とのできる張出しの補償機能は鋳造機中に完全に
組込まれているのである。所望のたわみ性および
これに応じた外形を示す堅さはどちらのキヤリツ
ジに組込むこともできるけれども、好ましくは上
部キヤリツジへのベルト支持装置の方を第6図に
示すようにたわみを可能にする。換言すれば、た
とえば上部キヤリツジのたわみ自在に拘束された
ベルト支持装置がつくり出す横方向の張出しを、
下部キヤリツジの固くされた、凸状の外形を有す
るベルト支持装置によつて相殺し補償することが
できる。この方法において、鋳型の可撓性と製品
の一定厚みとは共に保持される。張出しのかかる
補償は鋳造機中で鋳造の進む方向にそつて漸増す
るようにすることができるが、これはこの方向に
溶融金属のヘツドが増加するのに対応すると共に
たわみやすい支持装置のたわみが前記ヘツドの増
加の結果として漸増するのに対応する。
この支持装置のたわみ性は空隙、すなわち熱絶
縁性空隙の発生を阻止するばかりでなく、バツク
アツプ装置のたわみやすい部分によつて及ぼされ
る力はベルトの接触性と伝導による熱伝達性とを
有効かつ制御自在に維持し、その上かかる熱伝達
を比較的均一なものとし、そのため鋳造を進める
上で良好な結果が得られるようにする。
下部ベルトの予定の凸形配置をつくるために、
予定の厚みの堅いスペーサ62(第8図)が堅い
通液管38と分割型ローラ34を支える中間支持
部材50との間に配設される。第8図に示すよう
に、分割型内軸66の隣接区画の隣接端は支持部
材50によつて保持される。一方の軸端はソケツ
ト65を有し、このソケツトが内軸66の隣接区
画の縮小直径端を受入れている。ころがり軸受6
7が下部バツクアツプローラ34の中空軸64の
隣接区画の隣接端の内側に配設される。これらの
軸受67は止め輪71により固着されたスペーサ
スリーブ69によつて内部肩に当接して保持さ
れ、またグリーズを保持するための空隙を形成す
るより小さい直径のスリーブ73が設けられる。
支持部材50に設けられた切欠空隙76を利用し
て内軸66の区画のソケツト端を支持部材50か
ら取外すことができ、他の支持部材50において
も同様に行なうことができるので、必要に応じて
分割型内軸を個々にキヤリツジから取外し交換す
るのが可能である。
第6図と第7図で注意してこきたいことは、上
部フレーム19と下部フレーム21に配設された
ソケツトには固定短軸70が挿着されているこ
と、また上部バツクアツプローラ133と下部バ
ツクアツプローラ34の両端に固着された軸受5
9は各ローラの軸線がたわんので短軸70の中心
軸との一致しなくなつたとしても各ローラを自由
に回転させるようにする心合せ軸受であることで
ある。
また注意しておきたいことは、バツクアツプロ
ーラの曲がり性は同ローラの支持されてない区画
の長さの4乗の巾(へき)の関数であることを考
慮すると、第6図に示すような幅広型鋳造領域C
の場合、端だけで支持されている一部片型可撓ロ
ーラ133の曲がり性は望ましいとする所望のば
ね定数値よりも大きくなるはずであるが、特にこ
れは鋳造機の下流で溶融金属の「ヘツド」圧がよ
り大きくなつているような位置においてはそうで
ある。バツクアツプローラの中空軸63の直径を
適度な量を超えて大きくすることによつてバツク
アツプローラの曲がり性を減らす(すなわちバツ
クアツプローラのばね定数を増やす)ようにする
ことは実行不可能であるが、その理由はこれらの
バツクアツプローラは適当にベルトを支持するた
め鋳造領域にそつてその縦方向に接近した間隔で
配設しなければならないことによる。中空軸の直
径が大きすぎるとローラの間隔を接近させる条件
と低触する。
したがつて、幅広型鋳造領域Cの場合、有効曲
げ性を制限する(すなわちローラ133の有効ば
ね定数を増す)ためには外部に設けた装置98,
100(第9図)を使用しなければならない。ロ
ーラのたわみ性をこのように変える目的で、回転
する外設バツクアツプ軸受100を前記可撓性バ
ツクアツプローラ133のすべてに対してローラ
軸63に接近させ、しかもこの軸の外側に配設し
なければならない。前記軸受は1つの位置につき
1つ取付けられたローラ車のような様式で前記ロ
ーラ軸63と当接して回転することができる(第
9図参照)。
それでもなお外部からたわみ性を変えるこの手
法はバツクアツプローラの弾性曲げを意図して顕
著に制限するものではない。なぜならばバツクア
ツプ装置の何らかの絶対的堅さのために所定コー
スから外れた、所定時間よりも早く凝固する溶融
金属が装置を通過することによつて同装置が損傷
を被るからである。前記ローラ車形外設バツクア
ツプ軸受98がそれ自体で鋳造領域から離れてた
わむことができるようにするため前記軸受を弾性
的に取付けることにするのが好ましい。すなわ
ち、ローラ車98をブラケツト99に装着し、こ
んどはこのブラケツト99を堅い通液管46に固
着された弾性取付部材100の上に載置する。こ
の弾性取付部材100は所望量のコンプライアン
スが得られるようにリブ付き、すなわち段つきゴ
ムによつて形成される。かかる弾性取付部材10
0はバツクアツプローラ133のたわみによる偏
倚運動を予定の量にまで多少とも減らす、すなわ
ち止める。かかる取付部材100の弾性は溝つ
き、すなわち段つきゴムを接着してサンドイツチ
状にしたパツド、もしくはブラケツト99の取付
ボルトに取付けられたベレビル(Belleville)型
円錘コイルばねによつて得ることができる。この
ようにして取付けられた回転するバツクアツプ用
ロール車98は鋳造機に溶融金属が装填されてい
ない時それぞれのバツクアツプローラ133の軸
63に接触することもあるし、接触しないことも
あるが、これは特定の使用法および特定のバツク
アツプローラ133の取る下流の位置に応じて変
わる。
必要に応じて、凸形に曲がつた堅いバツクアツ
プローラ34の対向対の剛性を僅かばかり減らす
ために、僅かにコンプライアントなスペーサ10
1を支持部材50と堅い下部通液管38の間に挿
入する。凸形に曲がつた、堅いバツクアツプロー
ラ34の鋳造区域Cに対する相対位置を正確に予
定されたものに間違いなくするためには下部キヤ
リツジのフレーム21と下部通液管38と縦方向
の支持部材50とは実用的に可能な限り堅くつく
られる。
所望の曲がり性を予め定めることを包含する装
置についてこれまで記載してきた。こんどは、自
在に調節可能であり、鋳造機10が運転している
間でさえも調節可能な方法と装置について述べる
ことにする。
調節可能な力をまず鋳造ベルトについて鋳造領
域Cに加えるためたわみやすく、曲げやすいバツ
クアツプローラ133を弾性的に曲げる目的で第
10図乃至第15図と第17図乃至第19図に示
されているように、大きさが略等しく方向が相反
する力対すなわち偶力を曲げやすいバツクアツプ
ローラ133の回転しない、レバー状の短軸延長
部分68に加える。
第12A図に示すように、曲げやすいバツクア
ツプローラ133はこのローラの大きな端部分に
内設された軸受組立体77の中で軸方向に離して
配設された1対のころがり軸受67によつて短軸
延長部分68に連結されている。2つの軸受67
はスペーサスリーブ83により軸方向に離されて
短軸延長部分68を取囲む内スリーブ85に取付
けられている。これらのスリーブ83と85の間
の間隙は2つの軸受67用のグリースを保持する
のに使用される。
レバー状短軸68の有効転心(すなわち支点)
をつくるためそれぞれのキヤリツジのフレーム1
9(場合によつては21)のドリル穴に挿入さ
れ、止めねじ74で保持され、しかもレバー状短
軸68の支点として働く内部肩86を有する硬化
ステンレス鋼のカラー、すなわちハウジング72
が設けられる。それ故に、短軸レバー68の外端
を調節自在に動かすと偶力(すなわち曲げモーメ
ント)がたわみやすいバツクアツプローラ133
に加えられてこのローラを望み通りに曲げる。支
点は実際は68にあるが、有効転心は短軸レバー
の軸線上の86Aの位置にあるものと考えられ
る。
大きさが略等しく向きが反対の偶力(曲げモー
メント)がこのたわみやすいローラの反対側の端
にも加えられる。レバー68によつて曲げやすい
ローラ133の両端に加えられた偶力(曲げモー
メント)のおかげで、ローラの全長にわたつて一
定のモーメントが加えられる。すなわち、もしも
このローラ133が何の拘束も受けず自由であつ
たとすれば同ローラの中心軸は曲げられて円弧と
なるはずである。短軸は本例のようにしないで、
第10図と第11図に示すように、ロール軸の中
にまで延びてローラを貫通するようにしてもよ
い。
第10図に示すように、曲げやすい上部バツク
アツプローラ133用の短軸レバー68はその外
端に連結された作動レバー78を有する。かかる
作動レバー78はどちらも鋳造機のフレーム19
に内設されたソケツトに螺入する水平配置の締付
けねじとして示されている調節装置80によつて
駆動される。短軸レバー68はカラー、すなわち
ハウジング72により設けられた支点86を有す
る。
下部バツクアツプローラ134は曲げ可能で、
芯合せころ軸受59と固定短軸70とを有する。
鋳造領域C中の溶融金属のほとんど全てが凝固し
ている同領域の下流部分において、たわみやすい
バツクアツプローラ134は鋳造製品の厚みにな
らつている。それ故に、探調節装置80の調節は
鋳造領域Cの横断面曲率を有する弧を形成するよ
うにすると共に12と14の両ベルトに製品を抱
締めるようにさせて凝固しつつある製品の上と下
の両面上の区域にわたつて良好で一様な熱伝達が
達成されるようにする。
溶融金属の多くがなお溶融している、鋳造領域
Cの上流部分と中央部分において、溶融金属の
「ヘツド」はたわみやすい下部ローラ134の予
め定めることの可能な曲げを起させる。従つて、
バツクアツプローラの曲げ調節装置80は上部ロ
ーラに向かい合つた下部ローラ134の予定の予
期された曲げに相当する曲げを相次ぐそれぞれの
上部ローラ133につくるようにはじめは調節さ
れる。鋳造機の操作者はその動作中に調節可能な
それぞれのバツクアツプローラの位置において鋳
造領域Cの形状をさらに変更するため調節装置8
0の調節を必要に応応じてその上に行なうことが
できる。
鋳造領域Cの上流部分および中央部分におい
て、各へり堰28に近いへりの厚みに比して中央
部分の近くの厚みがごく僅かばかり厚いような鋳
造領域Cの横断形状を生じるようにするため、必
要に応じて、調節可能なローラ133の曲げを下
部ローラ134の予期された予定の曲がりよりも
僅かばかり小さくすることができる。このように
中央部分を僅かばかり厚くすれば鋳造製品の中央
部分の、後に起きるはずの収縮を補償することが
できる。鋳造製品は凝固してその凝固温度以下に
冷却されるからである。
第11図に示す、バツクアツプローラを曲げる
装置は第10図に示すものと類似していて、その
相違する点は短軸レバー68の円錘テーパを付さ
れた外区画とこのレバーの円筒状内区画との接合
線によつて支点86が形成されるということにあ
る。したがつて、硬化ステンレス鋼のハウジン
グ、すなわちカラー72は内部肩を有せず、この
ハウジング、すなわちカラーはフレーム19の側
壁を超えて外に延びている。調節装置81は垂直
に延びた機械ねじであつて、その軸部は円筒形カ
ラー、すなわちハウジング72の壁体に穿設され
た穴を貫通して下方に延びる。この調節ねじ81
は短軸レバー68の円錐形外区画の外端に穿設さ
れたねじ穴に螺入される。ゆえに、2本の調節ね
じ81を締付けることによつて、曲げやすいバツ
クアツプローラ133の中心軸は下に曲がり鋳造
領域Cに向かつて凸形になる。
第12図と第12A図に示す、バツクアツプロ
ーラを曲げる装置は第11図に示すものと類似し
ていて、その相違する点は調節装置82が(第1
1図)ねじ81よりも長いねじであり、従つてこ
の調節装置にはコンプライアンス装置84が含ま
れているということにある。このコンプライアン
ス装置84はねじの軸部を取囲む圧縮ばねによつ
てつくられ、このばねはねじ82の頭部の下にあ
る座金と円筒形ハウジング、すなわちカラーの壁
体に載置された座金との間で圧縮される。ねじの
軸部のねじつき下端は短軸レバー68の円錐形外
部の外端に穿設されたねじ穴に螺入する。ねじ8
2の調節効果を変えるこのコンプライアンス装置
84を含むという利点のなかには、第10図と第
11図に示す直接(コンプライアンスをもたな
い)調節装置で得られるよりも小さい勾配の調節
が得られるという事実から生じる利点が含まれ
る。換言すれば、ねじ山のピツチが同じだとすれ
ば、ねじ82を所定量だけ回転すると、ねじ81
または80で得られるよりも小さい曲がりがロー
ラ133の中心軸に関して得られる。ばね84の
コンプライアンスはその範囲が短軸68を介して
それぞれのばね84に結合された(もたらされ
た)ローラ133の曲げのコンプライアンスと同
程度になるように定められる。鋳造領域にそつた
諸位置においてローラ133の曲がりをそれぞれ
に比例してより大きくすることが望まれるような
場合には、若干堅めのばね84が使用される。
これらのコンプライアンス装置84を使用する
ことの別の利点は、早めに凝固した金属塊がベル
ト12と14の間隔よりも大きい寸法を有する鋳
造領域を通過する場合に、コンプライアンス装置
は鋳造ベルト12がたわむ、すなわち屈するのを
許容して損傷が生じるのを回避することにある。
第12図において、支点86は短軸レバー68
上の円錐/円筒の接合線によつてつくられる。第
12A図においては、前述のように、この支点は
カラー、すなわちハウジング72中の内部肩によ
つてつくられる。そうするのが望ましければ、第
12A図に示すように、ねじ82の軸部のねじを
切つた下端はハウジング、すなわちカラー72の
壁体に穿設された第2の穴を貫通して下方に延び
る。従つてこの場合は調節ねじ82の調節された
位置の不注意による「ずれ動き」を阻止するため
調節可能な止めナツト88が使用される。
第13図に示すように、バツクアツプローラの
曲げ調節の遠隔制御を行なうため、流体圧作動式
ピストン形シリンダユニツト90が設けられてい
て、このシリンダユニツトのピストン桿91は短
軸レバー68のそれぞれの外端に枢着される。ピ
ストン形シリンダユニツトのピストンを作動させ
るためピストン形シリンダユニツト90の上端と
下端に接続された、流体供給用の1対のパイプラ
イン92が設けられる。これらのユニツト90は
油圧ユニツトであるのが好ましいが、そうするの
が望ましければ空気圧シリンダユニツト90も使
用できる。
空気圧作動ユニツトをを使用すればシリンダ9
0内の圧縮空気の圧縮性のおかげで同ユニツトに
固有の性質としてコンプライアンスが備わること
になる。作動流体として油圧油を使用するときに
は、遠隔制御装置にコンプライアンスをもたせる
ため、ピストン形シリンダユニツト90中の所望
の圧力−この圧力はバツクアツプローラの予め定
められた所望の曲げに相当する−に設定された圧
力調節弁から逆止め弁が省略される。
これらのシリンダユニツト90を作動させる
と、同ユニツト90はピストン桿91を上に引張
り、それによつてローラ133の軸を鋳造領域C
に向かつて下方に凸形に調節自在に曲げる。それ
ぞれの曲げやすいバツクアツプローラ用の制御ユ
ニツト90の圧力値を指示する指示計を含む制御
テーブル(図示せず)が操作者の近くに配置され
る。操作テーブルの指示計は各ローラ133の中
心軸の中点の直線からの制御された曲がりを指示
するため1/100インチまたは1/100mmの単位で較正
されている。換言すると、鋳造領域Cにそつて配
設された相次ぐそれぞれの曲がりやすいローラ1
33用の相次ぐそれぞれのユニツト90の対の圧
力は独立して制御することが可能であつて、それ
ぞれのローラの曲がりの量の全体は操作テーブル
の指示計で読取ることが可能である。
第14図に示すような、バツクアツプローラ1
33を調節自在に曲げる方法と装置はコンプライ
アンスばね84がたわみやすいバツクアツプロー
ラ133を曲げるための調節ねじ82と共同する
ようになつている、第12図と第12A図に示す
装置に類似している。下部バツクアツプローラ3
4は堅い横フレーム部材38に載設された縦補強
部材50を備えた堅い3分割形構造である。この
フレーム部材38はたとえば前に述べたように冷
却液用通液管であつてもよい。上部バツクアツプ
ローラ133は鋳造領域Cに向かつて凸状に曲げ
られている。
上部ベルト12に真直な横断面形状を有する、
堅く支持されたベルト14と対向する凝固しつつ
ある溶融金属を抱締めさせる目的で、曲げられた
ローラ133の軸に鋳造領域Cの中間部分に向い
たより平坦な(より長い曲率半径の)局形曲率を
もたせるため、中空の曲がりやすいロール軸の中
間部分96の直径はロール軸の端部分94よりも
大きくつくられる。この中空ローラ133の内孔
の大きさは一様でる。それ故、ローラ軸の中間部
分96の壁厚は端部分94の外径に対して中間部
分96の外径が相違する以上にその壁厚に比例し
てて増大せしめられる。(ある長さの中実円形軸
の曲げに対する剛性はこの円形軸の外径の4乗の
巾(へき)に比例して変化することに注意された
い。)従つて、中空の中間部分96の剛性は曲げ
に際して同部分の外形の4乗以上の高次の巾(へ
き)の関数として変化する。その結果として、こ
の中空軸の中間部分96はその外経が比較的小さ
く増したとしてもその端部分94に比して剛性の
比較的大きな増分を生じる。
94と96における直径の違いが説明のためこ
の第14図と第15図では誇長されていること、
またローラ133の曲がりも誇長されていること
に注意されたい。鋳造領域Cにおける凝固しつつ
ある製品はへり堰28の高さに対し僅かに収縮し
ているように第14図と第15図には示されてい
る。(鋳造製品が冷却し収縮しつつあるばかりで
なく、へり堰28における中実の金属ブロツクも
また加熱されつつあつて膨張しつつある。)膨張
するへり堰28に対する鋳造製品の収縮はそのへ
り97の上面において誇張して示してある。ロー
ル軸の、よりたわみやすい端部分94を備える目
的はへり堰28にできるだけ接近して上部ベルト
12に収縮しつつある鋳造製品を抱締めさせため
バツクアツプローラ133を下方に曲がるように
することである。
バツクアツプローラ133を曲げるための第1
5図に示す方法と装置は前に第14図で述べたも
のと類似しているが、相違している点は遠隔制御
可能な流体圧作動式ピストン型シリンダユニツト
90が使用されていて、それにより第13図に関
連して説明したようにそれと類似の動作および制
御上の利益が得られるということにある。
第16図において、鋳造領域は下流端、すなわ
ち出口端31に向かつて選択的にテーパを付され
たように示されている。鋳造領域は「C又はCB」
として標識を付されているが、これはこの鋳造領
域が第6図、第9図乃至第15図、第17図、第
20図乃至第24図に図示するように比較較的幅
広のものであるか、それとも第18図と第19図
に図示するように棒状製品を鋳造するため比較的
狭く、かつ高いものであるかを区別するためのも
のである。液状の溶融金属は点を打つて125に
示してあるが、凝固した溶融金属は斜めのハツチ
ングを施して135に示してある。鋳造製品Pは
適当な運搬装置(図示せず)により支持されて鋳
造機の出口31から排出され、また次の冷却装置
(図示せず)が鋳造製品Pを同製品が鋳造機から
出たらできるだけ早く冷却するために使用される
こともしばしばある。
凝固しつつある溶融金属135の溶融した内部
領域125は相当の距離を下流に向かつて流れ続
けて出口31に近づき、さらにこの出口を超えて
延びる。この内部溶融領域125は溶融芯、すな
わち「液芯」または「液溜り」と呼ばれることが
ある。一般的に言つて、鋳造製品Pの所定の厚み
に対して、鋳造機10が速く運転すればする程、
鋳造製品の内部の液溜り125はいつそう下流に
延びることになる。液溜り125が出口31を超
えて下流に延びるような場合には実際上必ず次の
冷却が行なわれる。
鋳造領域CまたはCBは縦方向に分割されて上
流部分すなわち上流帯域102、中央部分10
4、すなわち中央帯域104、および下流部分す
なわち下流帯域106を形成するように図示され
ている。この上流部分すなわち上流帯域102に
おいて、堅いバツクアツプローラ134とたわみ
やすいバツクアツプローラ133は鋳造ベルト1
2と14を一般に平行に保持する。この上流帯域
102においては、鋳造領域のへり部分に比して
(横断面で見て)ごく僅かに過剰な厚み(張出し
が)鋳造領域CまたはCBの横断面の主中央区域
に形成される(すなわち、鋳造領域CまたはCB
の横断面の形状は鋳造領域の主中央区域にわたつ
てごく僅かばかり厚めになつている)が、これは
へり堰に隣接した溶融金属135のへりはこの溶
融金属の主中央区域よりもより迅速に凝固、冷却
する傾向があつて、それ故これによつて後に起き
る、この(横断面で見ての)主中央区域の収縮を
補償するようにするためである。
鋳造領域CまたはCBの縦断面で見た中央部分
すなわち中央区域104は僅かばかり下に向かつ
て収束し始める、すなわち鋳型の間隙はたわみや
すい上部バツクアツプローラ133または107
(第8図)と対向し、かつこれと協働する堅い下
部バツクアツプローラ34またはたわみやすい下
部バツクアツプローラ134またはたわみやすい
下部バツクアツプローラ108(第8図)によつ
てテーパを付されている。
たわみやすいバツクアツプローラはこれまで記
載したような種々の装置、もしくはこれから記載
しようとする種々の装置のうちの1つまたは1つ
以上を使用することによつて曲げられ、調節さ
れ、そしてその(前記たわみやすいバツクアツプ
ローラの)ベルトの断面形状の配置を制御するよ
うにされる。種々の帯域102,104,106
にわたつて付された縦断面で見たテーパは両ベル
トに凝固しつつある溶融金属134を抱締めさせ
るため及び所望の寸法と所望の均一な治金学的性
質をもつた鋳造製品Pを生産するために望ましい
種々の横断面形状を得る目的で変えることができ
またその目的に使用することができる。
鋳造領域CまたはCBの縦断面で見た下流部分、
すなわち下流帯域106において、ベルト12と
ベルト14は中央帯104に比して増したテーパ
で収束するが、このテーパはたわみやすい上部ロ
ーラ133または107(第8図)と対向してこ
れと協働する堅い下部ローラ34またはたわみや
すい下部ローラ134またはたわみやすい下部ロ
ーラ108(第8図によつて得られるものであ
る。
ベルトに対する「ヘツド」圧の効果は凝固した
(溶融)金属135の分量が(内部溶融領域であ
つて「液芯」とも呼ばれる)液溜り125の分量
に比べてどれ位かということ、鋳造機10の運転
速度、溶誘金属125の密度(単位体積の重量)、
製品Pの全体としての厚みといつた諸因子に応じ
て帯域104で最大になるようにすることもでき
るし、また帯域106で最大になるようにするこ
とでもできる。
必要に応じて、帯域104と帯域106の縦断
面で見て下流に向かつて付けられたテーパは上部
キヤリツジUをキヤリツジLに向かつて僅かばか
り下流方向に収束させることによつてこのテーパ
の一部を付けることができるが、そうするには弾
性的な厚みスペーサ(第26図)または128
(第27図)を堅い厚みスペーサ17(第1図)
に代えて出口端31の近くで上部キヤリツジフレ
ーム19と下部キヤリツジフレーム21のそれぞ
れの側面部材の間に挿入する。ゆえに、堅い厚み
スペーサ17は上流端11の近くで使用されるの
に、弾性的なスペーサ121(第26図)または
127(第27図)は下流端31の近くで使用さ
れる。従つて、上部キヤリツジUの下流端は上部
ベルトの区域に対して作用を及ぼす液溜り125
の「ヘツド」圧の上に「浮く」ようにされている
と或い意味で言うことができる。
第17図において、遠隔制御可能な流体圧作動
式ピストン型シリンダ90Aが本質的には大きさ
が等しく向きが反対の偶力(曲げモーメント)を
それぞれの曲げやすい下部ローラ134と上部ロ
ーラ133に加えるためそれぞれの短軸レバー6
8の間に連結されている。ピストン桿91がそれ
ぞれの下部短軸レバー68に着脱自在に枢着され
ている。
円周隆起すなわちフイン55が鋳造領域Cのへ
りの近くの55A(第17図)ではより接近した
間隔で配置されているように図示されているが、
それによつて操作者はへり堰28をフインに密接
させて配置することが随意にできる。フイン55
Aはへり堰の配置されている場所でそれぞれのベ
ルトを堅固に支持するため比較的密接しているの
が望ましい。
第17A図に示す変形実施態様において、へり
堰28に対向した密接間隔のフイン55Bは同じ
バツクアツプローラの、鋳造領域Cに対向した他
のフイン55に比べて縮小した直径を有する。こ
れらの縮小直径のフイン55Bはより直径の大き
いフイン55にそれぞれのベルト12と14を内
に向かつて押圧させ、その結果としてこれらのベ
ルトに凝固しつつある溶融金属をへり堰にできる
だけ接近したへり97において抱締めさせるよう
にする。
縮小直径のフインを備えた、第17A図に示す
この実施態様は帯域106(第16図)において
有利できるが、必であれば帯域104(第16
図)においても使用できる。縮小直径のフインを
備えた、この実施態様はたわみやすさを増した、
ローラ軸の端部分94(第14図とと第15図)
と共に有利に使用することがでできる。
第18図と第19図は棒状製品の鋳造を示す。
それ故鋳造領域は「CB」で標識されている。凝
固し(溶融)金属135の内部液溜り125が図
示されているが、この液溜りが第19図でより小
さく示されているのは、第19図は第18図より
もさらに下流で見た断面図だからである。比較的
厚い棒状製品が鋳造されるので、へり堰28は前
に説明した諸図面の場合よりもその高さを高くし
てある。
凝固した(溶融)金属(第19図)の収縮間隙
97を補償するため、上部および下部の曲げやす
いバツクアツプローラ107と108の大きな端
部分79A(第19図)はその直径が通常の寸法
のフイン55よりも小さくしてある。(これらの
大きな端部分79Aには冷却液をベルトにそつて
流してやるための1本以上の溝123が含まれ
る)。こうしてへり堰の所に生じたベルトの間隙
による空所はフイン55にベルトトを僅かばかり
たわませ、こうしてこのベルトにへり堰28に隣
接した(溶融)金属135のへりにおいて収縮間
97が最小になるように収縮しつつある製品を非
常に有効に抱縮めさせる。事実、レリーフをつく
るために縮小直径を用いるこの技術によつてロー
ラの曲げ、すなわちテーパ付与を下流で有効に使
用することが可能になる。
第18図において、大きな端部分97はフイン
55と同じ直径を有するように図示されている。
支点86を設けるため、ローラ軸のハウジング
72はそれぞれのキヤリツジのフリーム19およ
び21の側面部分から内方に突出し、このローラ
軸のハウジングは硬化ステンレス鋼の率ングイン
サート形成された内部肩を含む。
ローラ107と108を曲げるための遠隔制御
可能な流体圧作動式ピストン型シリンダユニツト
90Bは下部短軸レバー68の両側に配設された
シリンダ対である。換言すると、このシリンダ対
はレバー68の上にまたがつている。シリンダの
これらの対は下部短軸レバー68の外側ピボツト
支点を形成する硬化ステンレス鋼のリングインサ
ート129を備えたヨーク構造体127によつて
連結されている。ピストン桿91の対もまた上部
短軸レバー68の外側ピボツト支点を形成する同
様のリングインサートを有するヨーク構造体13
7によつて連結されている。短軸レバー68の上
にまたがつて乗ることの利点はより長いシリンダ
ユニツト90Bを使用できるということにあり、
これは鋳造厚さの範囲を拡げるためにより好都合
である。大きなてこを持ち、より重い部品を使用
するようにして変更した設計の利点は狭い鋳造製
品に対して有効なローラの曲げを行なうことが可
能なことにある。大きさが等しく向きが本質的に
反対の力対すなわち偶力(曲げのモーメント)が
上部および下部の両ローラ107と108に対し
好都合に加えられて上部および下部ベルトの対称
な断面形状が得られる。
これまで述べてきた諸実施態様においては、ベ
ルトの形状およびベルトの接触の制御はたわみや
すいバツクアツプローラ133,134,10
7,108を種々の方法で直接に曲げることによ
つて主として行なわれてきた。第20図に示す別
の装置は比較的堅い構造用フレーム部材112の
弾性曲げの利点を含むものであつて、このフレー
ム部材112は側桁部材52によつて前記フレー
ム部材に取付けられた比較的堅いバツクアツプロ
ーラ33を備える。したがつてこれらの分割型ロ
ーラ33もまた全体として弓形の形状をとるよう
にすることができる。
第20図において、横フレーム部材112、こ
れはたとえば通液管などのフレーム部材であつ
て、堅く曲がることが可能である。横フレーム部
材112はその両端に直立腕116を有する。ね
じを切つた両端に締付けナツト115を備えた横
棒120が上部キヤリツジUのフレーム19に内
設されている。この実施態様において、ナツト1
15を締付けることによつてフレーム材112は
曲げられ、しかもバツクアツプローラ33はこの
フレーム部材112に結合されていることから、
バツクアツプローラ33もまたフレーム部材の曲
げに相当する量だけ曲がることになる。下部バツ
クアツプローラ134は溶融金属の「ヘツド」の
圧力を受けて曲がることができる。
第21図において、同図は第20図と類似して
いる、横部材が堅くたわむことのできるフレーム
部材112と一般に平行に配設されている。この
第2の部材110は第1の部材112よりもより
たわみやすく、たとえばこの部材110は曲がり
やすい板ばね部材である。この第2の部材110
はセンタスペーサ、すなわちセンタブロツク14
を中間に有する第1の部材112の両端にボルト
19によつて取付けられる。ボルト119を曲が
りやすい板ばね部材110の両端で締付けること
によつて、(第20図において)側桁部材52に
よりフレーム部材112に堅く取付けられている
分割型バツクアツプローラ33がそうするよう
に、第1の部材112が曲げられる。この第2の
部材、第2の部材は第1の部材112よりも大き
いかわみ性を有する、を利用することによつて、
横フレーム部材112の、より精密で、しかもよ
り確定的な、曲げの微細調節を、したがつてまた
バツクアツプローラ33の配列のより決定的な曲
げを行なうことが可能になる。
第22図において、遠隔制御可能な流体圧作動
式ピストン型シリンダユニツト117が下部の堅
くたわむことのできる横フレーム112の中心に
取付けられたブラケツト109に139において
枢着されているが、この横フレーム部材112は
たとえば冷却液通液管であつてもよいし、あるい
はそうでなくともよい。それ故に、両端が113
におけるフランジとサイドフレーム21にボルト
締めされた保持装置41とによつて補捉されてい
る、この横フレーム部材112を曲げるための遠
隔制御可能な曲げモーメントが加えられることに
なる。従つて、部材112が曲がると、それに応
じて分割型の、堅く取付けられたバツクアツプロ
ーラ34が曲げられて、それらのローラが下部ベ
ルト14を溶融金属に対して押付けることにな
る。上部バツクアツプローラ133は曲がり可能
であり、そのため上部ベルト12は溶融金属の上
面と接触したままでいる。
第23図に示す実施態様においては、第21図
と第22図にそれぞれに使用の横フランジを曲げ
る装置の組合わせが利用される。従つて、上部バ
ツクアツプローラ113は曲がることが可能であ
る。下部フレーム部材112に堅く取付けられた
下部分割型バツクアツプローラ34は中心配置の
シリンダユニツト117の作動によつてこれまた
曲がることが可能である。このシリンダユニツト
117はたとえばボルトのような取付装置143
によつてたてえば板ばね部材のような、第2の、
一般に平行で、よりたわみやすい横部材110に
固着されている。なお、前記板ばね部材の両端は
また補捉装置141によつて補捉されている。実
際的には、この遠隔制御可能な装置117は、比
較的によりたわみやすい第2の部材110を引下
げつつ堅く、たわみ可能な部材112を押上げる
ことによつて曲げを引出しているのである。それ
故に、第23図の遠隔制御可能なユニツト117
は第1のフレーム部材112に堅く結合されたロ
ーラ34の配置を精密に制御するために、このフ
レーム部材112の正確に制御可能な曲げを生じ
る。
第24図は一般に第23図に類似した、制御自
在にローラ34を曲げるための装置を示すが、相
違する点は下部のキヤリツジフレーム21に取付
けられた1対の遠隔制御可能な流体圧作動式ユニ
ツト118が111において第2の部材110の
両端に枢着されていることにある。スペーサブロ
ツク114が第1の中心領域と第2の部材の中心
領域との間に配設されている。
第25図において、複数個の横フレーム部材、
たとえば、通液管を同時に曲げようとするため
に、揺れ腕136を縦方向に配設して、その上流
端を上部キヤリツジUのフレーム19に設けられ
た支点142に有効に枢着する。遠隔制御可能な
流体圧作動式ピストン型シリンダユニツト138
をこの揺れ腕136の下流端の近傍においてフレ
ーム19に固着する。揺れ腕136とシリンダユ
ニツト138は上部キヤリツジUの機内側と機外
側の中間に配設される。シリンダユニツトのピス
トン桿91はこの揺れ腕136の下流端を押圧し
て横フレーム諸部材を鋳造領域に対して下方に凸
状に曲げ、それによつてそれぞれの横フレーム部
材140に結合された上部バツクアツプ諸ローラ
33の下方に凸の対応する配置をつくる。前記上
部バツクアツプローラに向かい合つた下部バツク
アツプローラ134は曲がることが可能である。
それぞれの横フレーム部材140はその上流の
部材よりも僅かばかり余計に曲げられるが、これ
はそれぞれの相次ぐフレーム部材140が揺れ腕
136によつてそのピボツト支点からさらに下流
の位置においてその作用を受けることによる。ゆ
えに、揺れ腕136を介して作用を及ぼすシリン
ダユニツト138を作動させることによつて鋳造
領域Cの、遠隔制御可能なテーパが好都合に得ら
れることになる。
弾性的な厚みスペーサ(第26図)はヘツド1
22、下部キヤリツジ21のサイドフレームに内
設されたソケツト144と係合する位置決めピン
124を含む。この位置決めピン124は複数個
のベレビレ座金(円錐コイルばね座金)126を
このピンの軸部に載せてヘツド122に螺入され
る。これらのばね座金は位置決めピン124の肩
146によつて捕捉される。ヘツド122の下面
はばね座金126が無荷重(応力を緩和された)
条件にあるときの、そのピツチすなわちスロープ
よりもより浅いピツチすなわちスロープをもつた
凹円錐形148を有する。従つて、間隙が形成さ
れることになり、これらの座金はこの間隙が閉ざ
されるようになる限界まで同間隙内で弾性的にた
わむことが可能である。それ故、凹面148のス
ロープはこれらのばね座金のたわみを予定の限界
まで制限するストツプとして作用する。
弾性的な厚みスペーサ128(第27図)はヘ
ツド122とソケツト144に挿入された位置決
めピン124を有する。位置決めピン124は小
直径の穴150に貫入された小直径の植込ボルト
130によつて固定される。堅くたわみ可能な板
ばね152はそれによつて植込ボルト130の上
に捕捉される。この板ばね152のたわみは13
2の所にある隙間によつて制限される。サイドフ
レーム21に設けられたソケツトに着座する保持
ピン154はノツチ156と係合してこの板ばね
をこのサイドフレームと縦方向で一致させる。
軸受組立体77(第12A図)は中空円錐状短
軸を使用してこの短軸が軸受67を取囲み、こん
どはこの軸受がローラ軸63の端部を取り囲むよ
うにすることによつて反転する(裏返しにする)
ことができる点に注意されたい。
また、第6図、第8図および第9図において、
横部材38と46は通液管以外の部材にすること
も可能である点に注意されたい。
特定の動作、鋳造上の要求および環境に適合さ
せるため変えられた他の変更および修正は当業者
によつて理解されるはずであるから、本発明は説
明の目的で選ばれた実施態様に限定されるものと
考えるべきでなく、したがつて本発明の範囲は以
下の特許請求の範囲に記載されているような、本
発明の真の精神と範囲から外れることのないすべ
ての変更と修正および特許請求の範囲に記載の諸
段階と諸要素の均等物を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施した連続鋳造機の入口端
すなわち上流端の斜視図である。同図は双ベルト
型キヤリツジの前方であつて同キヤリツジの機外
側を超えた外側の位置から本発明の鋳造機をなが
めたものである。第2図は従来の鋳造機の部分切
欠、部分断面立面図であつて、その双ベルト型キ
ヤリツジの機外側に向つて眺めたものであり、予
定の傾斜角で下方に傾斜する鋳造領域を示す。第
3図は冷却液用通液管、バツクアツプローラ、鋳
造ベルトおよび側堰を含む従来の鋳造機の双ベル
ト型キヤリツジの部分断面図であつて、かかるバ
ツクアツプ装置、これに連結されたベルトおよび
鋳造区域を堅固に形成する側堰を示す。第4図は
この従来機の下部キヤリツジの平面図であつて、
ベルトおよび他の要素の諸部分は構造を明らかに
するため切欠してある。第5図はこの機械の部分
側面図であつて第2図に比べて拡大してある。説
明の便宜上鋳造領域は水平に示してあるが、第2
図に示すようにこの鋳造領域は下方に傾斜してい
るものと解すべきである。第6図は鋳造領域の横
断面図であつて、浅い、上方に凸状の弧にそつて
配列された分節を備え、上部ベルトの上の可撓性
のバツクアツプローラと対向する、下部鋳造ベル
トの下の分節型バツクアツプローラを同ローラが
前記両ベルト間の鋳造区域の内部から力を及ぼし
ている溶融金属の圧力の下でとるはずの形で示
す。第7A図、第7B図および第7C図は一体の
円周フインを備えた3分節型バツクアツプローラ
の拡大立面図である。第8図は分節型バツクアツ
プローラの2つの分節の隣接端を連結する装置を
示す、第6図の部分をさらに拡大した部分断面図
である。第9図は可撓性バツクアツプローラのた
わみ度の予め定められた制御を行なうための、可
撓性バツクアツプローラ用、中間配置、可撓性、
たわみ抑止式軸受支持装置を示す第6図同様の図
である。第10図はベルトの形状と接触の制御を
上部バツクアツプローラを横方向下方に曲げるこ
と、機械的調節を行なうこと、および下部バツク
アツプローラを曲がるにまかせることによつて行
なうような双ベルト型鋳造機の横断面図である。
第11図は別の機械的調節装置を示す、第10図
に図示したような双ベルト型鋳造機の横断面図で
ある。第12図はバツクアツプローラの機械的調
節装置が弾性部材を含んでいるような、第11図
に類似の横断面図である。第12A図は拡大図で
ある。第13図は流体圧シリンダを使用してバツ
クアツプローラの曲げを行なう遠隔制御装置を図
示する、第10図、第11図および第12図に類
似の双ベルト型鋳造機の横断面図である。第14
図は鋳造すべき製品とのベルトの接触を制御する
ため曲げられた上部バツクアツプローラの堅い中
央区画と共に堅く支持された下部バツクアツプロ
ーラを使用することを示す双ベルト型鋳造機の縦
断面図である。第15図はベルト接触圧調節装置
の遠隔制御装置の使用を図示する第14図の鋳造
機の横断面図である。第16図は鋳造領域にそつ
て選択的にテーパを付された鋳型の配置の使用を
図示する、鋳造領域の縦断立面図である。第17
図は流体圧シリンダを作動させる遠隔制御によつ
て内向きの対称性曲げを上部と下部の両バツクア
ツプローラに行なわせる双ベルト型鋳造機の横断
面図である。第17A図は第17図の方法と装置
の変形態様である。第18図は鋳造すべき製品の
収縮前の鋳造領域を図示する棒型双ベルト式鋳造
機の横断面図である。第19図は鋳造領域の下流
部分におけるベルトの接触圧を維持するためバツ
クアツプローラの曲げを生じさせるピストン桿の
作動を図示する、収縮が起きてしまつてから後の
第18図に示す棒型鋳造機の横断面図である。第
20図は構造用フレーム部分の曲げを図示する幅
広型鋳造機の横断面図であるが、このフレーム部
材はかかる部材により支持されたバツクアツプロ
ーラの曲げを行なわせるためのものである。第2
1図はより堅いフレーム部材を曲げるためいつそ
う曲げやすい部材を利用する、第20図に類似の
幅広型鋳造機の横断面図であるが、この曲げやす
い部材はかかるフレーム部材の曲げのより微細な
(いつそう精密な)調節を行なわせるためのもの
である。第22図は下部フレーム部材の中心に連
結された遠隔作動可能な流体圧シリンダによるか
かるフレーム部材の曲げを図示する幅広型鋳造機
の横断面図である。第23図はコンプライアンス
のより大きな部材とかかる部材の中心に連結され
た遠隔作動可能な流体圧シリンダとを使用して下
部キヤリツジに内設された構造用フレーム部材の
曲げを行なわせることを図示する幅広型鋳造機の
横断面図である。第24図は堅い部材を曲げるた
めの、よりコンプライアントな部材の使用を示
し、このコンプライアントな部材の両端には2つ
の流体圧作動型シリンダが配設されている。第2
5図は複数個の横フレーム部材を同時に曲げて各
フレーム部材がその前の部材よりも僅かばかり大
きく曲がるようにさせるため流体圧作動シリンダ
により駆動される支点つきレバーを利用して鋳造
領域の下流部分が漸次テーパを付されるところを
示す。第26図と第27図は上部キヤリツジのサ
イドフレームと下部キヤリシジのサイドフレーム
との間に配設された弾性厚みスペーサの2つの異
なる実施態様を示す。 12……上部ベルト、14……下部ベルト、2
8……側堰、34……ローラ、98……止めロー
ラ、100……弾性取付装置、104……中間帯
域、106……下流帯域、107,108,13
3,134……バツクアツプローラ、112,1
40……横枠部材、121,128……弾性厚み
スペーサ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 冷却されるエンドレスで可撓性である上下可
    動鋳造ベルトによつて上下を決められた鋳造領域
    で溶融金属が閉じ込められ該鋳造領域を通過しな
    がら累進的に凝固され、該鋳造ベルトは各上下ベ
    ルトキヤリツジにある複数の上部バツクアツプロ
    ーラと複数の下部バツクアツプローラによつて支
    持され、また鋳造ベルトの間を移動する第1及び
    第2側堰によつて横側を制限してなる溶融金属か
    ら直接金属製品を連続鋳造する装置において、 バツクアツプローラが上部ベルト12と下部ベ
    ルト14を任意に曲げて上部ベルト12と下部ベ
    ルト14と累進的に凝固した溶融金属125との
    接触を維持するため、少なくとも1個のキヤリツ
    ジの少なくとも一部の上記バツクアツプローラ1
    33,107,134,108が可撓性を有する
    ことを特徴とする金属製品を連続鋳造する装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の溶融金属から直
    接金属製品を連続鋳造する装置において、 上記キヤリツジ内の上記可撓性バツクアツプロ
    ーラ133,144が、鋳造領域と対面した上記
    一方のキヤリツジ内で上記鋳造ベルトが横方向に
    おいて凹むように構成されていることを特徴とす
    る装置。 3 特許請求の範囲第2項記載の溶融金属から直
    接金属製品を連続鋳造する装置において、 上記凹状に曲つたローラ133が上方キヤリツ
    ジU内にあり、横方向において凹んだベルト12
    の形が鋳造領域Cの下方を向いていることを特徴
    とする装置。 4 特許請求の範囲第2項又は第3項に記載の溶
    融金属から直接金属製品を連続鋳造する装置にお
    いて、 上記ローラの曲げを変更し制御するために、少
    なくとも1個の止めローラ98が、少なくとも1
    個の曲げ可能なバツクアツプローラ133の曲げ
    部近くのキヤリツジ内に装着されていることを特
    徴とする装置。 5 特許請求の範囲第4項記載の溶融金属から直
    接金続製品を連続鋳造する装置において、 上記ローラの曲げをさらに変更するために、上
    記止めローラ98を装着する弾性取付装置100
    をさらに有することを特徴とする装置。 6 特許請求の範囲第2ないし5項のいずれか一
    項に記載の溶融金属から直接金属製品を連続鋳造
    する装置において、 横方向のわずかな曲りとその幅にわたつて一定
    の厚さを有する鋳造製品Pを製造するために、対
    向するバツクアツプローラ(第6図、第9図)
    が、対向するそれぞれのローラの凹状の曲げに対
    応して凸状に曲げられた他方のキヤリツジ内に設
    けられたことを特徴とする装置。 7 特許請求の範囲第6項記載の溶融金属から直
    接金属製品を連続鋳造する装置において、 凸状に曲つたローラ34を装着するための弾性
    装着装置101、第9図を設けたことを特徴とす
    る装置。 8 特許請求の範囲第1項に記載の溶融金属から
    直接金属製品を連続鋳造する装置において、 曲げ可能なバツクアツプローラ133又は13
    4の中間部96は、鋳造ベルトと凝固金属との間
    の接触を増進するために、それらの端部94より
    も堅くなつていることも特徴とする装置。 9 特許請求の範囲第1項に記載の溶融金属から
    直接金属製品を連続鋳造する装置において、 曲げ可能なバツクアツプローラ133,10
    7,134,108;第10ないし17,17
    A,18,19図の相対する端部に対し、概ね等
    しい作用力の対(曲げモーメント)をかけるため
    の装置を有することを特徴とする装置。 10 特許請求の範囲第1項に記載の溶融金属を
    直接金属制品に連続鋳造する装置において 少なくとも1個の横枠部材112,140と、
    該枠部材に沿つて間隔いた位置50,52に装着
    されたバツクアツプローラ33又は34と、上記
    バツクアツプローラを曲げられた形状とするため
    に上記枠部材を曲げる装置第20ないし25図と
    を有することを特徴とする装置。 特許請求の範囲第10項記載の溶融金属を直接
    金属製品に連続鋳造する装置において、 第1枠部材112よりも大きな伸縮をもつて曲
    げ可能な第2横枠部材110と、上記バツクアツ
    プローラ33又は34を曲げ形状に形成するため
    に上記第1枠部材を曲げるための上記第2枠部材
    の曲げを起こさせる装置第20ないし24図とを
    有することを特徴とする装置。 12 特許請求の範囲第1ないし11項のうちい
    ずれか一項に記載の溶融金属から直接金属製品を
    連続製造する装置において、 バツクアツプローラ33,133,107,3
    4,134,108が、鋳造ベルトと凝固金属1
    35との間の接触を維持するために、鋳造ベルト
    を下流で互に近づくように集束させて鋳造領域C
    又はCBを任意に先細型にするように任意に曲げ
    られることを特徴とする装置。 13 特許請求の範囲第12項記載の溶融金属か
    ら直接金属製品を連続製造する装置において、 鋳造ベルト12,14が、鋳造領域C又はCB
    の1つの帯域102、第16図に沿つて概ね互に
    平行であり、次の帯域104又は106の下流で
    近づく方向に集束していることを特徴とする装
    置。 14 特許請求の範囲第12又は13項に記載の
    溶融金属を直接金属製品に連続鋳造する装置にお
    いて、 鋳造ベルトが中間帯域104、第16図で下流
    で近づく方向に集束し、また下流帯域106で互
    に近づく方向に急激に集束していることを特徴と
    する装置。 15 特許請求の範囲第12ないし14項のいず
    れか一項に記載の溶融金属を直接金属製品に連続
    鋳造する装置において、 下流バツクアツプローラの少なくともいくつか
    のものの有効直径55B、79A;第17A、1
    9図は、鋳造ベルト12,14が側堰近くの集中
    領域97、第17A、19図における鋳造ベルト
    と凝固金属との接触を維持するために、側堰28
    に接触していることを特徴とする装置。 16 特許請求の範囲第1項ないし第15項のい
    ずれか一項に記載の溶融金属を直接金属製品に連
    続鋳造する装置において、 弾性厚みスペーサ121又は128が鋳造領域
    C又はCBの下流端近くの上下キヤリツジ枠19
    及び21の両側部材の間に配置され、また堅い厚
    みスペーサ17が、鋳造領域の下流の弾性集束尖
    錐を提供するために、鋳造領域の上流近くのキヤ
    リツジの内側部材の間に配置されていることを特
    徴とする装置。
JP21912482A 1981-12-14 1982-12-14 金属製品を連続鋳造する装置 Granted JPS58154443A (ja)

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JPS58154443A JPS58154443A (ja) 1983-09-13
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JP21912482A Granted JPS58154443A (ja) 1981-12-14 1982-12-14 金属製品を連続鋳造する装置

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KR101195650B1 (ko) * 2007-11-29 2012-10-30 니폰게이긴조쿠가부시키가이샤 쌍벨트식 주조기 및 연속 슬래브 주조 방법

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JPS58154443A (ja) 1983-09-13

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