JPH0492669A

JPH0492669A - 滅菌方法

Info

Publication number: JPH0492669A
Application number: JP2210036A
Authority: JP
Inventors: Noboru Yoshimura; 昇吉村; Shoichi Iwatani; 昭一岩谷
Original assignee: TDK Corp
Current assignee: TDK Corp
Priority date: 1990-08-07
Filing date: 1990-08-07
Publication date: 1992-03-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、各種雑菌類を死滅させるものに関し、より詳
しくは磁場を利用して固形物体、粉体。

液体等の媒質中若しくは表面に存在する各種雑菌類を、
その媒質に影響を及ぼすことなく、その各種滅菌類を死
滅させる滅菌方法に関する。

（従来の技術）従来、固形物体、粉体、液体等の媒質中若しくは表面に
存在する各種雑菌類を殺滅する方法として、加熱による
もの、化学薬品によるもの、紫外線、放射線等によるも
の等が知られている。

しかし、上記媒質中の各種雑菌類を上記従来技術によっ
て殺滅しようとすると、次のような問題点がある。

■　加熱する場合はその媒質を構成する成分の化学変化
、熱変性、熱変形等を生じる。

■　化学薬品を使用する場合は、異味、異臭の付加や公
害等の衛生上の問題の他、変色や腐食を生じるおそれか
ある。

■　紫外線を照射する場合は、媒質の変質、変色を生じ
るおそれがある他、媒質の照射面しか殺滅効果がない。

■　放射線は取扱い上の危険が大きい。

このように、上水道の殺菌、飲料品製造、酒造。

その他の分野において、従来の殺菌方法には限界がある
。

そこで、本発明者らは、被処理媒質を変質することな（
、常温で安全に各種雑菌類を殺滅させるための方法を特
開平２−３９８８７号公報にて開示している。この方法
は、磁場内に微生物を置き、この磁場内の磁場強度を変
動させることにより、磁場内の微生物の死活を制御する
ものである。またこの方法では、静磁場中に被処理媒質
を配置するか、あるいはこの媒質中に、アモルファス磁
性体の軟磁性フィルムを配置して、媒質を振動させるか
、磁石を動かすかして、媒質に印加される磁場強度を変
動させている。

（発明が解決しようとする課題）上記方法では、被処理媒質の変質は生じず、常温付近で
安全に微生物が死滅しているが、まだその滅菌効果は十
分でないという問題があった。

そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり
、滅菌効果向上を図りしかも媒質に影響を及ぼすことが
ない滅菌方法を提供することを目的とするものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために請求項１記載の発明は、媒質
中に存在する菌類に変動磁場を作用させ、前記菌類を滅
菌する方法において、前記媒質に前記変動磁場を毎分１
００乃至３０００回の周期で作用させることを特徴とす
るものである。

また請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明におい
て前記媒質に導線を付加して閉回路を形成し、この媒質
に前記変動磁場を作用させるものである。

（作　用）次に上記構成の方法の作用について説明する。

請求項１記載の方法においては、媒質中に存在する菌類
には、少なからず導電性を有している。

従って媒質に変動磁場を作用させると、フレミングの右
手の法則により菌類に微弱電流が流れ菌類は死滅する。

また菌類の導電性が高い場合は、菌類内に更に渦電流が
流れ、感電死させることができる。上記菌類の死滅にお
いて毎分１００乃至３０００回の周期で変動磁場を与え
ると滅菌効果が顕著となるものである。

また請求項２記戴の方法においては、変動磁場により導
線に流れる誘起電流も菌類に流れ、より滅菌効果が顕著
となる。

（実施例）以下に本発明の実施例を図面を参照して詳述する。

第１図は本発明の一実施例装置１の横断面図、第２図は
この装置１の縦断面図を示すものである。

この装置１は、プラスチック等の非磁性の円筒状容器２
と、この容器２の外周面に異なる磁極か対向するように
固着配置された６０００ガウスの磁場を発生する一対の
永久磁石３，３′　と、容器２の内側に同軸的に配置さ
れ非磁性材料から成る磁気遮蔽筒４と、この磁気遮蔽筒
４の内側に媒質５を載置する載置台６とを有するもので
ある。

前記磁気遮蔽筒４は、周方向に４等配分された開孔部４
ａを備えたもので、前記永久磁石３゜３′の磁束がこの
開孔部４ａを貫通するように永久磁石３，３′　は、容
器２の外周面に配置されている。

前記円筒状容器２．永久磁石３．３′及び磁気遮蔽筒４
は、図示しない回転駆動部により一体となって高速連続
回転可能に構成されている。この回転駆動部は、１０ａ
乃至３Ｑ［ｌＱｒｐｍの範囲中の任意の一定回転数で回
転できるものである。

前記載置台６は、磁気遮蔽筒４の内側に静止状態で保持
されている。媒質５としては、固体、粉体、液体等のも
のがあるため、載置台６の形状としては、媒質５の形態
に応じた形状のものとすればよい。

次に上記装置１を用いた場合の本発明の第１の実施例法
の作用、効果を第３図乃至第５図をも参照して説明する
。

まず媒質５を載置台６に載置する。

次に回転駆動部により第１図に示す如く円筒状容器２．
永久磁石３，３′及び磁気遮蔽筒４を矢印Ａ方向に１０
０乃至３０００ｒｐｍの範囲中の任意の一定回転数で、
連続回転させる。

すると永久磁石３，３′間に形成される磁束が回転する
ことにより、媒質５に１００乃至３０００ｒｐｍの変動
磁場Ｂか作用する。この変動磁場Ｂが媒質５に周速度Ｖ
で作用すると、第４図に示すフレミングの法則により、
第３図に示す媒質５中の菌類５ａに微弱電流■１がルー
プ状に流れる。菌類５ａが寄生虫等の如く導電性が高い
場合には、第３図に示すように更に渦電流■２が発生し
、両型流Ｉ、、Ｉ２によりその菌類を感電死させること
ができる。

第５図は本発明者が上記装置１の基礎実験を行った装置
を示すものである。

同図に示すように試験管中に生理食塩水６０ｃｃ入れ、
この食塩水中に（２乃至３）×１０３個／　ｃ　ｃの酵
母菌と１０個のリング状の長さ約１０ｃｍの金属ワイヤ
１１とを入れ、６０００ガウスの磁場中でこの試験管を
上下方向に３０乃至１２０ｒｐｍで振動させる実験を行
った。その結果１１００ｒｐ以上で効果が現れ、５００
ｒｐｍ乃至３０００　ｒｐｍで効果が顕著となり、４０
乃至５５％の酵母菌が死滅した。

本実験結果が示すように、媒質に影響を及ぼさず滅菌効
果向上を図った滅菌方法を提供することができる。

第６図は本発明の第２の実施例法を示す図である。

第１図に示す実施例装置１の磁気遮蔽筒４の内側に媒質
５に導線７を接続したものを配置し、第１の実施例法と
同様に媒質５に変動磁場を与える。

すると次式（１）％式％（１）の関係から導線７に作用する単位時間ｄｔ当たりの変動
磁場ｄφにより、誘起電流■３が誘起され、媒質５内の
各所をこの誘起電流■３も流れる。これにより導電性の
高い微生物、寄生虫を感電死させ、菌類も確実に死滅さ
せることができる。

このように構成された上記実施例法によれば、一般家庭
における生鮮食料品やハム１チーズ等の加工食料品類の
殺菌用、保存用に適用できる。

尚本発明は上記実施例に限定されず、その要旨を変更し
ない範囲で種々に変形実施できる。

例えば、磁場を変動させる手段としては、電磁石の電流
を変化させる方法でもよい。この方法には、交番電流を
用いる方法、電流の断続による方法等がある。

［発明の効果］以上詳述したように請求項１記載の発明によれば、滅菌
効果向上を図りしかも媒質に影響を及ぼすことがない滅
菌方法を提供することができる。

また、請求項２記載の発明によれば、より滅菌効果向上
を図った滅菌方法を提供することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例装置の横断面図、第２図はこ
の装置の縦断面図、第３図及び第４図はこの装置の作用
を示す図、第５図は基礎実験用装置の要部を示す側面図
、第６図は第１図に示す装置の他の作用を示す図である
。１・・・滅菌装置、４・・・磁気遮蔽筒、３．３′　・
・・永久磁石、４ａ・・・開孔、　５・・・媒質、　５ａ・・・菌類、
６・・・載置台、　７・・・導線。第　　１　　図第２図第図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）媒質中に存在する菌類に変動磁場を作用させ、前
記菌類を滅菌する方法において、前記媒質に前記変動磁
場を毎分１００乃至３０００回の周期で作用させること
を特徴とする滅菌方法。
（２）前記媒質に導線を付加して閉回路を形成し、この
媒質に前記変動磁場を作用させる請求項１記載の滅菌方
法。