JPH0489070A - 防煙、防火兼用逆流防止ダンパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 １０発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、空気流の流路を形成するダクトに介設して内
部の羽根体を空気流の一定方向のみに開放させると共に
逆方向の空気流に対しては自動的に空気流を遮断し、ま
た、火災発生時には羽根体を自動的に閉鎖、ロック保持
して防煙、防火をも兼用出来る防煙、防火兼用逆流防止
ダンパーに関するものである。

（２）従来の技術 従来、高層ビル、或は業務用居住用の建築物等において
は、空調用のダクトの所定位置に逆流防止ダンパーや防
煙、防火ダンパーを備え、外部の異臭気の室内への侵入
防止、暖、冷気の通風遮断や、火災発生時の高温気流遮
断等により防煙、防火を図っているものである。

例えば、逆流防止ダンパーにおいては、ケーシング内に
１個、又は複数個の羽根体を空気流の一方向に回動し得
る様に軸支させ、逆方向からの空気流に対しては羽根体
が回動不能となる様なストッパを設けてケーシング内を
閉鎖させているものであり、屋内の空気を外部や他の異
臭発生室方向へ排気させ、外部の空気が屋内へ逆流する
時には羽根体でケーシング内を閉鎖して異臭等の室内へ
の侵入を防止している。また、防煙、防火ダンパーにお
いては、ケーシング内の羽根体を常時開状態に保持しお
き、火災発生時に羽根体を強制的に閉状態へ回動させて
ケーシング内を閉鎖させ、火災現場から室内への煙や火
焔の侵入を防止して、安全に避難出来る様にしているも
のである。

（３）発明が解決しようとする問題点 従って、建物の内部のダクト系において、逆流防止と、
防煙、防火を図るためには例えば室内側に逆流防止ダン
パーを、その外側に防煙、防火ダンパを設置しなければ
ならず、前記２個のダンパーを設置するためのスペース
、施工作業及び設備コストも割高となる等の問題があっ
た。

本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は内部に一方向の空気流に対して全閉状態
から全開状態へと自由回転する羽根体を軸支した逆流防
止ダンパーに、火災発生時に羽根体を強制的に閉鎖ロッ
クさせるための開閉ロック盤を設けたものであって、−
個のダンパーに空気流の逆流防止機能と防煙、防火機能
を兼用して保持させ、従来の様な逆流防止ダンパーと防
煙、防火ダンパーの２個を設置する必要がなく、設備経
費も安価に施工が出来る防煙、防火兼用逆流防止ダンパ
ーを提供することにある。

■１発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は空気の流路を形成
するダクトに介設されるケーシング１２と、空気の一定
流方向のみに流路を開放すると共に空気流の逆流方向に
対して流路を閉鎖する様にケーシング１２内に偏芯軸支
された回転軸１４に固定された羽根体１６と、火災発生
時に流路内を流れる煙、火焔等を感知して羽根体１６を
強制的に動作させながら流路を閉鎖ロックさせるためケ
ーシング１２に設けられた開閉ロック盤２０と、を備え
、前記開閉ロック盤２０は、温度ヒユーズ２４と、この
温度ヒユーズ２４と連動し、かつ、常時一方向に回転付
勢される作動軸２６を備えた付勢機構２８と、この作動
軸２６の端部と前記羽根体１６の回転軸１４の端部とに
介設され常時羽根体１６を流路内で全閉状態から前開状
態までを自由回転させつつ前記温度ヒユーズ２４の溶融
動作と連動して前記羽根体１６の回転を流路全閉状態に
保持するロック機構３０とを有して成る防煙、防火兼用
逆流防止ダンパー１０から構成される。

また、前記ケーシング１２は、空気流で羽根体１６が回
動する時、羽根体１６の下端の回動軌跡に対し間隙を有
して沿う様に円弧状に設けられた導風板７８を備えて成
ることとしても良い。

また、前記羽根体１６は、空気流による羽根体１６の回
転をバランスさせるためのウェイト８０を備え、このウ
ェイト８０はケーシング１２内の羽根体１６の一端に調
整自在に付設されて成ることとしてもよい。

（２）作用 本発明においては、ケーシングの外側面に設置した開閉
ロック盤は、端部をケーシング内の流路側に突出させた
温度ヒユーズと、この温度ヒユーズと連動し、常時一方
向に付勢される作動軸を備えた付勢機構を有し、更に、
作動軸の端部と回転軸の端部間にロック機構を介設させ
ている。通常は、付勢機構の回転付勢力に抗して作動軸
を約９０度回動させてストップ保持させ、羽根体を流路
内において一方向の空気流のみで全閉状態より全開状態
へと自由回転させながら逆流防止ダンパーとして機能さ
せる。

次に、流路内に火災による煙や火焔が流れ、その熱で開
閉ロック盤よりケーシング内へ突出している温度ヒユー
ズが溶融すると、作動軸のストップが解除されて作動軸
は付勢機構で瞬時に流路閉塞方向へ回動し、ロック機構
を介して羽根体の回転軸を共に強制的に回動させて羽根
体で流路を閉鎖ロックさせ、防煙、防火ダンパーとして
機能させる。

従って、防煙、防火と逆流防止とを１個のダンパで兼用
し得ることとなる。

また、ケーシングの内底面に羽根体の下端の回動軌跡に
沿った円弧状の導風板を設置しているため、羽根体の回
動時に空気流が導風板に沿って通流して空気流は遊びが
少なくなり、圧力損失を極減させて羽根体を効率的に回
動させ得る。

更に、羽根体は、上端部の回動方向となる位置にウェイ
トを備えたことにより、ケーシングの内部位置にウェイ
トがあるため、従来の様にアーム等を介して外部にバラ
ンスを取り付けた場合に対し非常時に周辺の損壊物や障
害物等による誤作動による羽根体の閉鎖不良を発生する
こともない。

（３）実施例 以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例
を説明する。

第１図乃至第４図には、本発明の実施例に係る防煙、防
火兼用逆流防止ダンパー１０が示されている。図におい
て、防煙、防火兼用逆流防止ダンパー１０は、断面矩形
状のケーシング１２と、このケーシング１２内の両側や
や上部位置に偏芯軸支された回転軸１４に固定された羽
根体１６とを備えている。

第１図に示す様に、前記回転軸１４より上方となるケー
シング１２の上部内面には、羽根体１６の上端背面並び
に両側端背面に当接する上部ストッパ１８ａが固定され
、回転軸１４より下方となるケーシング１２の下部内面
には、羽根体１６の下端正面並びに両側端正面に当接す
る下部ストッパ１８ｂが固定されて、羽根体１６は正面
からの空気流に対して下端部が背面方向へ自由回転しな
から流路が開放され、背面からの空気流に対しては羽根
体１６はストッパ１８ａ、１８ｂで回動が阻止されて流
路が閉鎖されることとなる。

更に、本実施例においてケーシング１２の右側面には、
火災発生時にケーシング１２内を流れる煙や火焔を感知
して羽根体１６を強制的に動作させながら流路を閉鎖ロ
ックさせるための開閉ロック盤２０が固定されている。

前記開閉ロック盤２０ば、第１図、第５図に示す様にケ
ーシング１２に固定された盤体２２内の側部下方に固定
されケーシング１２内へ一端を突出した温度ヒユーズ２
４と、この温度ヒユーズ２４と連動して一方向へ回転付
勢される様に盤体２２に軸支された作動軸２６を備えた
付勢機構２８と、第８図、第９図に示す様に前記付勢機
構２８の作動軸２６の端部と前記羽根体１６の回転軸１
４の端部とに介設され、常時羽根体１６を流路内で全閉
状態から全開状態まで自由回転させつつ前記温度ヒユー
ズ２４の溶融動作と連動して前記羽根体１６の回転を流
路全閉状態に保持するロック機構３０とを有している。

盤体２２は中受板３２によって中間を仕切られた箱体形
状で形成されている。

第５図、第６図において、前記付勢機構２８は、盤体２
２に固定された軸受板３４に軸支された作動軸２６を有
し、この作動軸の軸方向中間位置には円弧板形状のスト
ッパ３６が固定されるとともに、その端部は前記中受板
３２より突出している。ストッパ３６の両円弧端部には
切り満３６ａ、３６ｂが凹設されている。一方、同盤体
２２内には基端が枢着３８されると共に先端下面に前記
ストッパ３６の切り溝３６ａ、３６ｂと係合するローラ
４０が軸支されたＬ字状のロックアーム４２が設けられ
ている。

更に、ロックアーム４２の先端上方位置にはビン４４が
固定立設されており、このビン４４とロックアーム４２
の上端部とが２個のリンクレバー４６ａ、４６ｂにより
連係されている。第６図に示すように、両リンクレバー
４６ａ、４６ｂの各端部はそれぞれビン４４およびロッ
クアーム４２の上端部ビンに枢着されると共に、両リン
クレバー同士は共通軸４８により枢支連結されている。

また、第５図に示すように、同盤体２２内の左上方には
電磁石５０のバネ付プランジャー５２が設けられ、同プ
ランジャー５２の先端は前記共通軸４８に係着している
。そして、バネにより常時はプランジャー５２をバネ伸
長方向に付勢している。なお、電磁石５ｏは図示しない
流路側に設けた温度センサに連結されている。更に前記
ビン４４にはヒユーズレバー５４の一ヒ端が枢着されヒ
ユーズレバー５４の下端の切り溝５６が温度ヒユーズ２
４のビンに着脱自在に係着される。また、第５図に示す
ように、ヒユーズレバー５４のビン４４への枢着位置近
傍にはヒユーズレバー５４より図面上背面方向へ垂直に
作動ビン５８が立設されている。また、前記ヒユーズレ
バー５４の中間位置に盤体２２より引きスプリング６０
が張設されている。これにより、第７．８図に示すよう
に作動軸２６の端部に固定されたハンドル６２で作動軸
２６を反時計式に９０度回転させた時に、ストッパ３６
の切り溝３６ａにロックアーム４２のローラ４０が係着
され、バネ付プランジャー５２で直立状に押圧されたリ
ンクレバー４６ａ、４６ｂの作用でロックアーム４２の
ローラ４０がストッパ３６を係止保持することとなる。

一方、第５図、第９図に示す様に、中受板３２から突出
した作動軸２６の先端部外周には渦巻きバネ６４が設け
られ、この渦巻きバネ６４で第５図上時計方向に回転付
勢させている。したがって、作動軸２６はそのストッパ
３６の第８図位置に常時付勢され（後述の様に羽根体１
６は流路の閉止ロック時）ると共に、この渦巻きバネ６
４の回転付勢力に抗してハンドル６２により第７図位置
に作動軸を回動してストッパ３６により係止させ、羽根
体１６を流路全閉から全開状態までの自由回転状態にセ
ットさせることとなる。

このように、付勢機構２８は作動軸２６、ストッパ３６
、ロックアーム４２、リンクレバー４６ａ、４６ｂ、バ
ネ付きプランジャー５２、ヒユーズレバー５４、渦巻き
バネ６４等を含むものであるが、同付勢機構はこの構成
に限ることなく作動軸を常時一回転方向に付勢させつつ
その付勢作動を係止し、非常時にその係止を解除させて
作動軸を回転させる機構であれば良い。

前述のよう；二作動軸２６の端部と羽根体１６の回転軸
１４の端部間にはロック機構３０が介設されている。

第９図乃至第１４図において、ロック機構３０は作動軸
２６の端面に着脱自在に嵌着された間座６６と、回転軸
１４から突出固定された突起６８からなる。

第１３図において、ケーシング１２から突出した回転軸
１４の一端には板片７０が固定されており、この板片７
０かも２個の突起６８．６８が回転軸１４に対し対称な
位置に突設されている。更に、この突起６８．６８の突
出高さと路間−の高さに筒体７２が固定されており、回
転軸１４の先端は更にこの筒体７２かも突出して軸片１
４ａを形成している。

一方、前記間座６６は、第１０図、第１４図にも示す様
に前記軸片１４ａが嵌合する孔７４を備えたリング状の
間座体７６と、この間座体７６から一方向へ突設された
一対の係合突起７８．７８を有している。そして、この
間座体７６の他方側へは突起８０が突設されており、こ
の突起８０が作動軸２６の端面に開溝された溝８２と嵌
着して同間座６６は作動軸２６と共に回動することとな
る。したがって、この間座６６は係合突起７８．７８を
回転軸１４側へ向けてセットされる。

前記一対の係合突起７８．７８ば、第１３図に示す様に
、前記作動軸２６の付勢回転時に回転軸側に固定された
突起６８．６８に相互に係着するものである。これによ
って、後述するように作動軸２６を回転軸１４の羽根体
全閉状態から全開状態までの約９０度の範囲内に係合突
起７８．７８が位置するように付勢機構をセット保持し
て同範囲において回転軸１４を自由回転とさせるもので
ある。

他方、第４図に示す様に前記ケーシング１２は、正面か
らの空気流で羽根体１６が回動する時、羽根体１６の下
端の回動軌跡に対し間隙を有して沿う様に円弧状に形成
された導風板８４が内底面に固定されている。これによ
り、羽根体の自由回転時、即ち逆流防止ダンパーとして
機能する際に空気流が羽根体１６の回転軌跡と一定間隙
を導風板に沿って通流するので空気流は遊びが少なくな
り、圧力損失を極減させて羽根体を効率的に回動させ得
る。即ち、順流方向からの空気流に対し円滑に自由回動
するものである。

更に、第１図において前記羽根体１６の上端部の回動力
向となる正面にウェイト８６が設けられている。ウェイ
ト８６は羽根体１６に固定されたコ型杆８８内に軸９０
で上下調整自在に装着されている。

このウェイト８６は空気流による羽根体１６の回転をバ
ランスさせるものであり、これによって羽根体１６は回
動がバランスされてスムーズに回動することとなる。同
ウェイト８６は流路内即ち羽根体１６に装着されている
ので、外部に突出された従来例に比べ非常時に周辺の損
壊物や障害物等による誤作動による羽根体の閉鎖不良を
発生することがない。

なお、図中９２は、下端部を前記リンクレバー４６ａ、
４６ｂの中間の共通軸４８に近接させビン４４の近傍に
略中間位置を枢着された復帰用レバーであり、常時同下
端部を共通軸４８から離間方向に付勢されて回転軸１４
の復帰回動時に共通軸４８部に押接してリンクを折り、
同回転軸を復帰回動させるものである。

次に本実施例の防煙、防火兼用逆流防止ダンパーの作用
について説明すると５先ず、温度ヒユーズ２４のヒユー
ズロッドとヒユーズレバー５４の切り満５６の係合を外
した状態において、第８図のストッパ３６の実線水位置
状態では回転軸１４に固定された流路内の羽根体１６は
第４図のように流路内を全閉して閉塞ロック状態になっ
ている。このとき作動軸２６に固定した渦巻きバネ６４
により強力に時計方向に作動軸を付勢し、かつロックア
ーム４２の先端下部位置のローラ４０がストッパ３６の
切り満３６ｂ内に嵌着されてロック状態を保持している
。このとき、作動軸２６の端部に嵌着されたロック機構
３０の間座６６の係合突起７８．７８は例えば第１３図
実線示位置に保持され、このため回転軸１４の端部側に
固定された突起６８．６８は羽根体１６の回動方向即ち
図上反時計方向の回動を規制されて羽根体の流路閉塞状
態をロック保持する。この場合、温度ヒユーズ２４とヒ
ユーズレバー５４の係合がヒユーズの溶融によって解除
された場合には火災等の発生により流路内に高温気流が
通流し防煙、防火ダンパーとして機能した状態である。

次に、復帰用レバー９２を第５図上時計方向に回動させ
その下端部を共通軸４８近縁に押動させてリンクを折り
ながらハンドル６２を回転させるとロックアーム４２の
端部は上方へ押し上げられローラ４０はストッパ３６の
切り満３６ｂから脱滑する。ストッパ３６の円弧部に沿
わせてローラ４０を転動させてゆき、第７図に示すよう
にロックアーム４２の端部ローラ４０をストッパ３６の
切り溝３６ａ内に嵌着させる。この後ヒユーズレバー５
４の切溝５６を温度ヒユーズ２４のヒユーズロッドに係
着させることにより付勢機構２８による作動軸２６の一
回転方向付勢状態を得ることとなる。

このとき、第１３図においてロック機構３ｏの間座６６
はその係合突起７８．７８を実線水位置から略９０度反
時計方向に回動して鎖線示位置に変移させた状態を保持
している。したがって、この状態においては回転軸１４
側に固定された突起６８．６８は図上実線粗位置から鎖
線示位置まで反時計方向に自由回動することとなり、こ
れによって同回転軸１４に固定した羽根体１６は流路全
閉から全開状態まで開閉回動することとなる。ここにお
いて、羽根体１６は矢視風向においてのみ流路を開放さ
せ逆流防止ダンパーとして機能することとなる。

このとき、流路内に突出した温度ヒユーズ２４が火災時
等の高温気流により溶融すると、公知のヒユーズ機構か
ら成るヒユーズロッドが退出して同温度ヒユーズはヒユ
ーズレバー５４の切り溝５６から離脱し、これによって
第８図のように引きスプリング６０を介してヒユーズレ
バ−５４全体がビン４４回りに時計方向に回動する。す
ると、同方向に作動ビン５８も回動しリンクレバー４６
ａ、４６ｂをバネ付プランジャー５２の弾力に抗して押
圧して図上左方向に折曲させるためロックアーム４２が
上方に引張され、同ロックアームのローラ４０がストッ
パ３６の切り溝３６ａから離開し、前記作動軸２６を付
勢する渦巻きバネ６４により作動軸２６を瞬時に時計方
向に回動させ第７図の状態となる。

上記のように、付勢機構２８の付勢力が作用して作動軸
２６を時計方向に９０度回転し、前記ロック機構３０の
間座６６の係合突起７８．７８が回転軸１４例の突起６
８．６８に係着して羽根体１６を回転させながら、同羽
根体１６をケーシング１２内の上下部ストッパ１８ａ、
１８ｂに当接させ、羽根体１６は強制的に流路を閉鎖ロ
ックして防煙、防火ダンパーとして作動することとなる
。

なお、作動軸２６は温度ヒユーズ２４の溶融作用のみな
らず、図示しない流路側に設けた温度センサによっても
所定高温を感知して電磁石５０を作動させ、バネ付きプ
ランジャー５２のバネの付勢力に抗して電磁石のプラン
ジャーロッドを退縮させることによっても作動するもの
である。

なお、前記ロック機構３０の係合突起７８．７８と突起
６８．６８とは、実施例においてそれぞれ一対ずつ設け
ているが、これに限定されることなく１個ずつ突設して
係合させても良く、また、突起に限らず、第１５図に示
す様に回転軸１４側に円盤９４を固定し、この円盤９４
に円周溝９６を設け、作動軸２６の間座６６より突設し
た係合突起７８に相互に嵌合させることとしても良い。

本発明に係る防煙、防火兼用逆流防止ダンパーは、建物
の非常脱出階段等に至る壁面等に連通したダクト内等に
設置して火災発生時に安全な避難誘導をなし得ることも
可能である。

■０発明の詳細 な説明した様に、本発明の防煙、防火兼用逆流防止ダン
パーはケーシング内に一方向の空気流に対して回転して
流路を開放すると共に逆方向の空気流に対して流路を閉
鎖する様に羽根体の回転軸を軸支させ、火災発生時に羽
根体を強制的に閉鎖ロックさせるための作動軸を備えた
開閉ロック盤をケーシングに付設し、前記開閉ロック盤
の作動軸と羽根体の回転軸とを、羽根体を全閉状態より
全開状態まで自由回転させながら開閉ロック盤内の温度
ヒユーズの溶融により羽根体の回転を流路全閉状態に保
持するロック機構で連係させたものであって、１個のダ
ンパーに空気流の逆流防止機能と防煙、防火機能を兼用
して保持させ、従来の様な逆流防止ダンパーと防煙、防
火ダンパーの２個を設置する必要がなく、設備経費も安
価に施工が出来る。

また、ケーシングの内底面に導風板を固定したことによ
り、羽根体の自由回転時、即ち逆流防止ダンパーとして
機能する際に空気流が羽根体の回転軌跡と一定間隙を導
風板に沿って通流するので空気流は遊びが少なくなり、
圧力損失を極減させて羽根体を円滑に自由回動させ得る
。

更に、羽根体の上端部の回動方向となる位置に、ウェイ
トを固定したことにより、同ウェイト８０は流路内に装
着されているので、外部に突出された従来例に比べ非常
時に周辺の損壊物や障害物等による誤作動による羽根体
の閉鎖不良を発生することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は５本発明の実施例に係る防煙、防火兼用逆流防
止ダンパーの正面図、 第２図は、その右側面図、 第３図は、その平面図、 第４図は、羽根体で流路が閉鎖された状態を示した縦断
面図、 第５図は、開閉ロック盤の内部を示した拡大正面図、 第６図は、リンクレバ一部分を示した第５図ＡＡ線矢視
図、 第７図、第８図は、開閉ロック盤内の付勢機構の作動説
明図、 第９図は、羽根体の回転軸端部と開閉ロック盤の作動軸
端部とに連係されたロック機構の拡大断面図第１０図は
、ロック機構を分離させた状態の拡大断面図、 第１１図は、第１０図Ｂ−Ｂ線矢視図、第１２図は、同
じ＜Ｃ−Ｃ線矢視図、 第１３図は、同じ＜Ｄ−Ｄｉｓ矢視図、第１４図はロッ
ク機構の分解斜視図、 第１５図は、他の実施例のロック機構を示した拡大斜視
図である。 １０、、、防煙、防火兼用逆流防止ダンパー、１２１９
．ケーシング、１４．、、回転軸、１６．。 、羽根体、２０．、、開閉ロック盤、２４．、、温度ヒ
ユーズ、２６．、、作動軸、２８．、、付勢機構、３０
．、、ロック機構、３２．、、中受板、３４０１．軸受
板、３６．、、ストッパ、４２．、。 ロックアーム、４６ａ、４６ｂ、、、　　リンクレバー
、４８．、、共通軸、５４．、、ヒユーズレバー５８、
、、作動ビン、６４．、、渦巻きバネ、６６９０間座、
６８．、、突起、７６、、、間座体、７８、、、係合突
起、８４．、、導風板、８６．。 、ウェイト、９２．、、復帰レバー Ｖノ ／へ 弔

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、空気の流路を形成するダクトに介設されるケーシン
   グと、空気の一定流方向のみに流路を開放すると共に空
   気流の逆流方向に対して流路を閉鎖する様にケーシング
   内に偏芯軸支された回転軸に固定された羽根体と、火災
   発生時に流路内を流れる煙、火焔等を感知して羽根体を
   強制的に動作させながら流路を閉鎖ロックさせるためケ
   ーシングに設けられた開閉ロック盤と、を備え、 前記開閉ロック盤は、温度ヒューズと、この温度ヒュー
   ズと連動し、かつ、常時一方向に回転付勢される作動軸
   を備えた付勢機構と、この作動軸の端部と前記羽根体の
   回転軸の端部とに介設され、常時羽根体を流路内で全閉
   状態から前開状態まで自由回転させつつ前記温度ヒュー
   ズの溶融動作と連動して前記羽根体の回転を流路全閉状
   態に保持するロック機構と、を有して成る防煙、防火兼
   用逆流防止ダンパー。 ２、前記ケーシングは、空気流で羽根体が回動する時、
   羽根体の下端の回動軌跡に対し間隙を有して沿う様に円
   弧状に設けられた導風板を備えて成る特許請求の範囲第
   １項記載の防煙、防火兼用逆流防止ダンパー。 ３、前記羽根体は、空気流による羽根体の回転をバラン
   スさせるためのウェイトを備え、このウェイトはケーシ
   ング内の羽根体の一端に調整自在に付設されて成る特許
   請求の範囲第１項又は第２項記載の防煙、防火兼用逆流
   防止ダンパー。