JPH048813B2 - - Google Patents

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JPH048813B2
JPH048813B2 JP59241820A JP24182084A JPH048813B2 JP H048813 B2 JPH048813 B2 JP H048813B2 JP 59241820 A JP59241820 A JP 59241820A JP 24182084 A JP24182084 A JP 24182084A JP H048813 B2 JPH048813 B2 JP H048813B2
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writing shaft
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は筆記式データ入力装置に関するもの
である。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
筆記式データ入力装置は、筆記動作にともなう
筆記軸の変位を検出して筆記字形(数字、記号
等)を識別し、そのデータを情報処理部に入力す
るもので、この筆記式データ入力装置としては、
従来、ペン形のケース内に、筆記軸をその先端部
がケース先端から突出する状態に設けるととも
に、前記ケース内に、筆記軸先端を筆記面に押付
けて行なわれる筆記動作にともなつて先端側が筆
記方向と逆方向に変位する筆記軸の変位を検出す
るセンサとして複数個(一般には4個〜8個)の
圧電素子を筆記軸の外周を取囲むように配置した
構成のものがある。
しかしながら、上記従来の筆記式データ入力装
置は、筆記軸の変位を直接圧電素子で検出するよ
うにしたものであるために、筆記軸のわずかな変
位も確実に検出するには、圧電素子を、筆記軸の
外周面とケース内面との間に隙間なく挟持させた
状態でケース内に組込まなければならず、そのた
めに、センサの組込みが面倒で組立て性が悪い
し、また、圧電素子が直接筆記軸に接触している
ために、筆記軸に衝撃がかかると、この衝撃で圧
電素子が破壊してしまうおそれがあるという問題
もあつた。
〔発明の目的〕
この発明は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、セ
ンサの組込みが容易で、しかも衝撃によるセンサ
の破壊の心配もない筆記式データ入力装置を提供
することにある。
〔発明の概要〕
すなわち、この発明は、ケース内に先端部が突
出する状態で設けられ筆記動作にともなつて先端
側が筆記方向と逆方向に変位する筆記軸の外側
に、筆記軸周方向に位置をずらして配置され基端
を前記ケース内に固定されるとともに、先端を筆
記軸側に折曲してこの折曲された先端部に前記筆
記軸が摺動可能に挿通される孔を設け、この孔に
挿通された筆記軸の変位にともない筆記軸径方向
にたわみ変形する少なくとも2つの可撓性部材を
設け、この各可撓性部材に、前記筆記軸の変位に
ともなう可撓性部材のたわみ変形により引張りま
たは圧縮ひずみを生じてこのひずみ変形量を電気
的変化量に変換する少なくとも2個のひずみゲー
ジを取付けたものであり、この発明では、筆記軸
の変位を検出するセンサとしてひずみゲージを用
い、このひずみゲージを、筆記軸の変位にともな
い筆記軸径方向にたわみ変形する可撓性部材に取
付けているから、圧電素子をセンサとする従来の
筆記式データ入力装置のようにセンサを筆記軸の
外周面とケース内面との間に隙間なく挟持させる
必要はなく、従つてセンサの組込みは容易である
し、また、前記ひずみゲージは筆記軸には直接接
触していないから、筆記軸に衝撃がかかつても、
この衝撃でひずみゲージからなるセンサが破壊し
てしまうことはない。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を筆記入力式小型電
子式計算機を例にとつて図面を参照し説明する。
この実施例の筆記入力式小型電子式計算機は、
長さが150〜200mmのペン形のもので、その中央部
から基端側は計算機本体部とされ、先端側は筆記
式入力部とされている。
この筆記入力式小型電子式計算機の構成を説明
すると、第1図〜第4図において、10は筆記入
力式小型電子式計算機のケースであり、このケー
ス10は、計算機本体部のケース(以下本体部ケ
ースという)10aと、筆記式入力部のケース
(以下入力部ケースという)10bとからなつて
いる。この本体部ケース10aと入力部ケース1
0bは、いずれも円筒状のもので、本体部ケース
10aは直径12〜15mmの太さとされ、入力部ケー
ス10bは直径10〜12mmの太さとされている。
前記本体部ケース10aは、合成樹脂製軸筒1
1の外周を、その先端部を除いて金属外筒12で
被覆したもので、前記軸筒11の一側面にはケー
ス軸方向に沿う横長の開口11aが設けられ、金
属外筒12には、軸筒11の開口11aと対応さ
せて、この開口11aより長さおよび巾が若干小
さな開口12aが設けられている。
13は前記軸筒11の開口11aに嵌着された
平板状の表示部パネルであり、この表示部パネル
13の周囲は、金属外筒12の開口12aの周縁
部で被覆されている。この表示部パネル13の一
端側には透明板14aを嵌着した表示窓14が設
けられており、他端側には、スキツプ(SK)キ
ー15と、サブシークエンス(SB)キー16と、
クリア(C)キー17とが一列に配設されてい
る。
また、軸筒11内には、前記表示窓14と対向
させて液晶表示素子18が配置されており、この
液晶表示素子18の背後には、前記表示部パネル
13のほぼ全長にわたる長さの配線基板19が設
けられている。この配線基板19は、その背面
に、筆記式入力部からの入力に基づいて筆記字形
(数字、記号等)を認識する筆記字形認識回路と
この認識回路からの入力データに基づいて計算処
理を行なう情報処理回路および表示駆動回路を形
成したLSIチツプ20や、その他の回路部品(図
示せず)を取付けたもので、この配線基板19は
軸筒11内に形成した基板支持部21,21にビ
ス止め等によつて固定されている。
なお、第1図および第4図において、22は液
晶表示素子18の各端子と配線基板19の表面に
配列されている液晶表示素子接続端子(図示せ
ず)とを接続するインタコネクタ、23は液晶表
示素子18の裏面と配線基板19との間に介在さ
れたスペーサであり、液晶表示素子18は、前記
インタコネクタ22とスペーサ23とを介して配
線基板19と表示窓14の透明板14aとの間に
挟持されている。
また、第1図において、24,24は配線基板
19の表面に前記各キー15,16,17とそれ
ぞれ対応させて形成された固定接点、25は配線
基板19の固定接点形成部の上に重ねられたゴム
シートである。このゴムシート25は、前記各固
定接点24,24と対応する部分に前記各キー1
5,16,17の裏面に接触する膨出部を形成し
たもので、各膨出部の内面には、キー15,1
6,17の押圧操作による前記膨出部の変形で固
定接点24,24に接触される可動接点26,2
6が設けられており、この可動接点26,26と
前記固定接点24,24とによつて、前記キー1
5,16,17の押圧操作によりONされるキー
スイツチが形成されている。
さらに、前記軸筒11の基端部内には、電源ス
イツチを兼ねるモード切換スイツチ27が設けら
れている。このモード切換スイツチ27は、つま
み27aの回動で切換られるロータリースイツチ
からなつており、このモード切換スイツチ27は
リード線28によつて配線基板19と接続されて
いる。
29は前記軸筒11の基端部に螺合された着脱
可能なキヤツプであり、モード切換スイツチ27
はこのキヤツプ29を取外して操作されるように
なつている。このキヤツプ29の端面には放音孔
30,30が開口されており、このキヤツプ29
内には圧電ブザー31が設けられている。この圧
電ブザー31は、筆記式入力部からの入力信号に
基づいてLSIチツプ20の筆記字形識別回路が1
字分の筆記字形を識別する度にLSIチツプ20か
らの報音信号によつて駆動されるもので、この圧
電ブザー31は、その外面側電極を兼ねる振動板
31aをキヤツプ29の端面部内面に接着してキ
ヤツプ29内に取付けられている。32a,32
bは前記軸筒11の基端部に設けられた圧電ブザ
ー接続用バネ端子であり、その一方のバネ端子3
2aは圧電ブザー31の内面側電極面に接触さ
れ、他方のバネ端子32bは圧電ブザー31の振
動板31aに接触されている。なお、この各バネ
端子32a,32bは、リード線33によつて配
線基板19と接続されている。
また、前記軸筒11の金属外筒12で被覆され
ていない先端部には、その一側面に開放する電池
収納部34が形成されており、この電池収納部3
4内には、2個のボタン形小型電池35,35が
直列に重ねて収納されている。この電池35,3
5は、コイルバネからなる負極側電池接触バネ3
6と、板バネからなる正極側電池接触バネ37と
によつて挟持されており、負極側電池接触バネ3
6の他端は、配線基板19に固定されて配線基板
19面の負極側電池接続端子と接続されている。
一方、前記正極側電池接触バネ37は、電池収
納部34内に着脱可能に装着されている。この正
極側電池接触バネ37には、電池収納部34の開
放部に延出する延出片37aが一体に形成されて
おり、この正極側電池接触バネ37は、その延出
片37aの先端に接続したリード線38によつて
配線基板19面の正極側電池接触端子と接続され
ている。
39は前記電池35,35を押えるクツシヨン
材であり、このクツシヨン材39は、これに正極
側電池接触バネ37の延出片37aを挿通するこ
とによつて正極側電池接触バネ37と一体化され
ている。
また、40は前記電池収納部34の開放部を覆
う金属製の電池カバーであり、この電池カバー4
0は、前記軸筒11の先端部全周を覆う円筒状の
ものとされている。この電池カバー40は、軸筒
11の外周にスライドおよび回動可能に嵌合され
るとともに、その基端部において軸筒11の外周
に形成したネジ部に螺合されている。
この前記電池カバー40は、電池35,35の
交換時に、この電池カバー40を回して軸筒11
との螺合を解除してから第1図に鎖線で示すよう
に筆記式入力側にスライドされるもので、電池3
5,35の交換は、電池カバー40を筆記式入力
部側にスライドさせることにより電池収納部34
を開放してクツシヨン材39と一緒に正極側電池
接触バネ37を取外し、電池収納部34内から電
池35,35を取出して新しい電池35,35を
収納した後に、再びクツシヨン材39と正極側電
池接触バネ37を装着して電池カバー40を元に
戻すことによつて行われるようになつている。
なお、第2図において、41は前記本体部ケー
ス10aの基端側外側に設けられたクリツプであ
り、このクリツプ41は、前記表示部パネル13
の位置から本体部ケース10aの周方向にほぼ90
度ずらした位置に設けられている。
次に、筆記式入力部の構成を説明すると、この
筆記式入力部のケース10bは、第1図および第
3図に示すように、中心に筆記軸46より若干大
径な筆記軸挿通孔42aを通設した合成樹脂製の
軸筒42と、この軸筒42の外周に嵌合された金
属外筒43とからなつている。前記金属外筒43
は、軸筒42よりもある程度長くなつており、そ
の先端部は、先端に向かつて細くなるテーパー状
に形成されている。
そして、筆記軸46は、その基端部が軸筒42
の基端から突出する状態で軸筒42筆記軸挿通孔
42aに挿通されており、この筆記軸46の先端
部は、金属外筒43の先端から突出されている。
この筆記軸46は、インク筒の先端に筆記用ボ
ールを有する筆記チツプ46aを取付けたボール
ペンレフイール(ボールペンの中芯)と同様のも
ので、この実施例では、筆記軸46としてインク
筒を金属製としたものを用いている。
47は筆記軸45の基端に嵌合固定された通気
孔を有する球体、48は軸筒42の基端面にビス
止めされた円筒状の球体受けであり、前記球体4
7は、コイルバネ49により球体受け48の内奥
部に押付けられて、この球体受け48内に回動可
能に保持されている。
この球体受け48は、筆記軸46の基端を前記
球体47を介して支持するもので、筆記軸46
は、その基端を支点としていずれの方向にも傾動
し得るように球体受け48に支持されており、こ
れにより筆記軸46は、その先端の筆記チツプ4
6aを筆記面に押付けて筆記面に数字や記号等を
筆記する筆記動作にともなつて、先端側が金属外
筒43の先端の開口とのクリアランス分だけ筆記
方向と逆方向に変位するようになつている。
また、前記球体受け48は板バネからなつてお
り、その外側面には、筆記軸46に軸方向(Z軸
方向)の力がかかつたときにこれを検出するセン
サとして、シリコン半導体を用いた半導体ひずみ
ゲージ50zが接着固定されている。このひずみ
ゲージ50zは、筆記軸46の先端(筆記チツプ
46a)を筆記面に押付けたときに筆記軸46の
軸方向にかかる力で軸方向に弾性変形する球体受
け48の変形により引張りひずみを生じてこのひ
ずみ変形量を電気的変化量に変換するもので、こ
のひずみゲージ50zが引張りひずみを生じると
その抵抗値が増加するようになつている。このZ
軸方向のひずみゲージ50zは、リード線51に
よつて前記計算機本体部の配線基板19に接続さ
れている。
また、前記入力部ケース10b内には、その軸
筒42の先端側に延びている金属外筒43内のス
ペースに、筆記軸長さ方向に沿う2枚の横長板バ
ネ52,52が筆記軸46の周方向にほぼ90度位
置をずらして配置されており、この板バネ52,
52は、筆記入力式小型電子式計算機をそのクリ
ツプ41が上側にくるようにして斜めに把持した
ときに、一方の板バネ52が筆記軸46の真上に
位置し、他方の板バネ52が筆記軸46の真横に
位置するように配置されている。なお、この実施
例では、上記把持状態で筆記軸46の真横に位置
する板バネ52を、筆記入力式小型電子式計算機
の基端側から見て筆記軸46の左側に設けてい
る。
この各板バネ52,52は、その基端を、前記
基端側軸筒42の先端に突設した円筒状突出部4
2bの外周にビス止めして入力部ケース10b内
に片持ち状態で固定されており、この固定部から
先端側の部分において筆記軸46の径方向にたわ
み変形するようになつている。
また、この各板バネ52,52の先端部は、第
3図および第5図に示すように筆記軸46側に折
曲されており、この折曲部には、各板バネ52,
52の巾方向に沿う長孔52a,52aが設けら
れている。
この長孔52a,52aは、筆記軸46の外径
とほぼ同巾のもので、筆記軸46は、この各長孔
52a,52aにその長さ方向にスライド移動可
能に挿通されている。これにより筆記入力式小型
電子式計算機をクリツプ41が上側にくるように
して斜めに持つたときに筆記軸46の上側に位置
する板バネ(以下上側板バネという)52の先端
は、筆記軸46の横方向(X軸方向)の変位に対
してはフリーに、筆記軸46の縦方向(Y軸方
向)の変位に対しては筆記軸46の変位にともな
つてその変位方向にたわみ変形するように筆記軸
46に係合され、また、筆記軸46の横側に位置
する板バネ(以下横側板バネという)52の先端
は、筆記軸46の縦方向(Y軸方向)の変位に対
してはフリーに、筆記軸46の横方向(X軸方
向)の変位に対しては筆記軸46の変位にともな
つてその変位方向にたわみ変形するように筆記軸
46に係合されている。
また、前記各板バネ52,52は、筆記軸46
に外力が作用していない状態(筆記軸先端が筆記
面に押付けられていないとき)ではそのバネ力で
内外いずれの側にもたわみ変形しない状態に復元
するようになつており、これによつて筆記軸46
は、上記2枚の板バネでほぼ直交する2方向の変
位を拘束されて中立状態に保持されるようになつ
ている。
この板バネ52,52は、ステンレス鋼からな
る板厚約0.5mm、幅約4mm、たわみ部分の長さ約
10mmのもので、この板バネ52,52は、筆記軸
46に1Kgの筆記圧(筆記軸46を周方向に変位
させる圧力)がかかつたときに板バネ先端が約
0.4mm変位するバネ力をもつている。なお、筆記
圧には個人差があるが、この筆記圧は約0.5〜1.5
Kg(通常は0.7Kg程度)であるから、板バネ52,
52のバネ力を上記の値に選定しておけば、筆記
圧に個人差があつても板バネ52,52を筆記圧
で十分たわみ変形させることができる。ただし、
筆記圧が1.5Kgを越える場合は、板バネ52,5
2のたわみ量が大きくなりすぎて板バネがたわみ
変形の繰返しで疲労するから、この実施例では、
板バネ52,52のたわみ量がある程度以上とな
つたときに板バネ52,52が金属外筒43の先
端の孔縁に当つてそれ以上の変形を阻止されるよ
うに金属外筒先端の孔径を選んで、板バネ52,
52の耐久性を保証している。
50xは前記2枚の板バネ52,52のうちの
横側板バネ52の外面に接着固定されたX軸方向
ひずみゲージ、50yは上側板バネ52の外面に
接着固定されたY軸方向ひずみゲージであり、こ
のX軸方向およびY軸方向のひずみゲージ50
x,50yは、筆記動作にともなう筆記軸46の
変位を検出するセンサとして設けられている。
このひずみゲージ50x,50yは、前記Z軸
方向のひずみゲージ50zと同様なシリコン半導
体を用いた半導体ひずみゲージとされている。な
お、この半導体ひずみゲージ50x,50yは、
第5図に示すように、板バネ52,52に接着さ
れる可撓性基板aの外面にシリコン半導体膜bを
被着させた構造となつている。
このひずみゲージ50x,50yは、筆記軸4
6の変位による板バネ52,52のたわみ変形に
より引張りまたは圧縮ひずみを生じてこのひずみ
変形量を電気的変化量に変換するもので、このひ
ずみゲージ50x,50yも、引張りひずみによ
りその電気抵抗値が増大し、圧縮力ひずみにより
抗値が減少する第6図に示すような特性をもつて
いる。この各ひずみゲージ50z,50yは、第
1図に示すようにリード線53,53によつて前
記計算機本体部の配線基板19に接続されてい
る。なお、前記リード線53,53は軸筒42に
通設したリード線挿通孔(図示せず)を通して本
体部ケース10a内に導かれている。
上記筆記式入力部は、ひずみゲージ50x,5
0yを取付けた板バネ52,52の基端を軸筒4
2の先端に固定するとともに、この軸筒42内に
筆記軸46を挿通して軸筒42の球体受け48を
取付けた後、金属外筒43をその先端の孔に筆記
軸46を通して軸筒42の外側に嵌合し、この金
属外筒43を、その基端部を軸筒42の基端から
突出させた状態で軸筒42にかしめ止めすること
によつて組立てられたもので、この筆記式入力部
は、前記金属外筒43の基端を、本体部ケース1
0aの軸筒11の先端部に嵌合してこの軸筒11
にかしめ止めすることにより、計算機本体部と一
体化されている。
前記筆記式入力部は、筆記面に筆記軸46の先
端を接触させて行われる筆記動作にともなう筆記
軸46の変位を、板バネ52,52を介してひず
みゲージ50x,50yで検出するもので、この
筆記式入力部と、前記計算機本体部のLSI20に
形成されている筆記字形認識回路とによつて、筆
記式データ入力装置が構成されている。
前記筆記入力部の動作を説明すると、筆記軸4
6に外力が作用していない状態では、両方の板バ
ネ52,52は内側にも外側にも変形せずに筆記
軸46を中立状態に保持する初期姿勢を保つてお
り、この状態では、両方の板バネ52,52に取
付けられているX軸方向ひずみゲージ50xとY
軸方向ひずみゲージ50yはいずれもひずみ変形
を生じていない状態にある。
一方、第5図において+Y軸方向に筆記軸46
が変位すると、このときは、上側板バネ52がそ
の先端を筆記軸46で押されて外側にたわみ変形
するから、この上側板バネ52の外面に取付けら
れているY軸方向ひずみゲージ50yが圧縮ひず
みを生じてその抵抗値が減少する。なお、このと
きは筆記軸46が横側板バネ52の長孔52a内
をその長さ方向にスライド移動するために、横側
板バネ52はたわみ変形せず、従つてこの横側板
バネ52に取付けられているX軸方向ひずみゲー
ジ50xはひずみ変形しないから、このX軸方向
ひずみゲージ50xの抵抗値は変化しない。
これは、筆記軸46が−Y方向に変位したとき
も同様であり、この場合は、上側板バネ52がそ
の先端を筆記軸46で引かれて内側にたわみ変形
するから、Y軸方向ひずみゲージ50yが引張り
ひずみを生じてその抵抗値が増加する。
また、筆記軸46がX軸方向に変位すると、こ
のときは上側板バネ52はたわみ変形せず、横側
板バネ52だけがたわみ変形する。そして、この
実施例では横側板バネ52を筆記入力式小型電子
式計算機の基端側から見て筆記軸46の左側(第
5図では右側)に設けているために、筆記軸46
が+X方向に変位すると、横側板バネ52がその
先端を筆記軸46で引かれて内側にたわみ変形
し、この横側板バネ52の外面に取付けられてい
るX軸方向ひずみゲージ50xが引張りひずみを
生じてその抵抗値が増加する。また、筆記軸46
が−x方向に変位すると、横側板バネ52がその
先端を筆記軸46で押されて外側にたわみ変形
し、X軸方向ひずみゲージ50xが圧縮ひずみを
生じてその抵抗値が減少する。
また、筆記軸46が斜め方向に変位した場合
は、この筆記軸46の変位方向に対するX軸方向
の分力とY軸方向の分力とに応じて横側板バネ5
2と上側板バネ52とが共にたわみ変形する。
つまり、例えば筆記軸46が+S方向に変位す
ると、そのX軸方向の分力とY軸方向の分力とに
よつて横側板バネ52と上側板バネ52とがいず
れも筆記軸46で押されて外側にたわみ変形し、
X軸方向ひずみゲージ50xとY軸方向ひずみゲ
ージ50yとが圧縮ひずみを生じてその抵抗値が
共に減少する。また、筆記軸46が−S方向に変
位すると、横側板バネ52と上側板バネ52とが
いずれも筆記軸46で引かれて内側にたわみ変形
し、X軸方向ひずみゲージ50xとY軸方向ひず
みゲージ50yとが引張りひずみを生じてその抵
抗値が共に増加する。
また、筆記軸46が+T方向に変位すると、横
側板バネ52は筆記軸46で引かれて内側にたわ
み変形し、X軸方向ひずみゲージ50xが引張り
ひずみを生じてその抵抗値が減少するが、上側板
バネ52は筆記軸46で押されて外側にたわみ変
形し、Y軸方向ひずみゲージ50yが圧縮ひずみ
を生じてその抵抗値が減少する。これと逆に、筆
記軸46が−T方向に変位した場合は、横側板バ
ネ52はその先端を筆記軸46で押されて外側に
たわみ変形し、X軸方向ひずみゲージ50xが圧
縮ひずみを生じてその抵抗値が減少するが、上側
板バネ52は筆記軸46で引かれて内側にたわみ
変形し、Y軸方向ひずみゲージ50yが引張りひ
ずみを生じてその抵抗値が増加する。
次に、筆記字形認識回路について説明すると、
第7図は前記筆記入力式小型電子式計算機の回路
を示したもので、筆記字形認識回路は、データメ
モリ部60と、登録標準パターン部61と、認識
演算部62とからなつている。
また、前記X軸方向ひずみゲージ50xと、Y
軸方向ひずみゲージ50yと、Z軸方向ひずみゲ
ージ50zとは、それぞれ固定抵抗64a,64
b,64cと直列に接続されており、各ひずみゲ
ージ50x,50y,50zと固定抵抗64a,
64b,64cとの接続点にはそれぞれX軸信号
出力アンプ63xと、Y軸信号出力アンプ63y
と、Z軸信号出力アンプ63zが接続されるとと
もに、各ひずみゲージ50x,50y,50zは
それぞれ低電位VDD(−3V)側に接続され、各固
定抵抗64a,64b,64cは高電位VSS(0V)
側に接続されている。
前記各アンプ63x,63y,63zの出力
は、それぞれA/Dコンバータ65x,65y,
65zを介して前記データメモリ部60に入力さ
れるようになつている。
この筆記字形認識回路の動作を説明すると、こ
の回路は、筆記入力式小型電子式計算機の使用時
に電源スイツチ兼用モード切換スイツチ27を計
算機モードに切換えて計算機用電源回路66を
ONさせることにより作動状態となる。
そして、筆記入力式小型電子式計算機を一般の
筆記具のようにクリツプ41を上にして通常の筆
記状態つまり第8図に示すように傾けた状態で持
ち、筆記軸46の先端を筆記面(例えば紙面)P
に押付けると、筆記軸46にかかる軸方向の圧力
により球体受け48が伸び変形し、これによりZ
軸方向ひずみゲージ50zが引張りひずみを生じ
てその抵抗値Rzが増加する。
このようにZ軸方向ひずみゲージ50zの抵抗
値Rzが増加すると、このひずみゲージ50zと
固定抵抗64cとの間の分圧電圧が変化し、Z軸
信号出力アンプ63zから高電位VSS側に寄つた
電圧が出力される。このアンプ63zの出力(以
下Z軸出力という)は、A/Dコンバータ65z
によりデジタル信号に変換されてデータメモリ部
60に入力されるともに、このデータメモリ部6
0からCPU(中央情報処理装置)67にも入力さ
れるようになつており、このZ軸出力がCPU6
7に入力されると、CPU67はそのリセツト端
子Rからタイマ68にリセツト信号を与えてタイ
マ68をリセツトする。
また、前記データメモリ部60は、これに前記
Z軸出力が入力されているときにのみ、X軸信号
出力アンプ63xおよびY軸信号出力アンプ63
yの出力を受入れるようになつており、従つて、
筆記軸46の軸方向に筆記圧力がかかつていない
き(筆記軸先端が筆記面に押付けられていないと
き)は、X軸信号出力アンプ63xおよびY軸信
号出力アンプ63yの出力はデータメモリ部60
に入力されないようになつている。
しかして、今、筆記入力式小型電子式計算機
を、第8図に示すようにクリツプ41を上にした
状態つまりY軸方向ひずみゲージ50yを取付け
た上側板バネ52が筆記軸46の真上にくる状態
で斜めに持つて筆記軸46の先端を筆記面Pに押
付けると、筆記軸46が上方向(第5図において
+Y方向)に変位するから、上側板バネ52に取
付けられているY軸方向ひずみゲージ50yが圧
縮ひずみを生じてその抵抗値Ryが減少する。従
つて、この状態では、Y軸信号出力アンプ63y
の出力が低電位VDD側に寄るから、このY軸信号
出力アンプ63yの出力(以下Y軸出力という)
が第9図a,bのY軸欄に示したV1点のレベル
になる。
そして、この状態で数字“1”を筆記入力した
とすると、数字“1”は、通常、右上から左下に
向けて第9図aに示すような斜めの線状に筆記さ
れるから、このときは筆記軸46が筆記圧によつ
て上記初期状態からさらに斜め右上方向(第5図
において+Y方向から+T方向に若干寄つた方
向)に変位する。
従つて、数字“1”の筆記入力時は、さらに外
側にたわみ変形する上側板バネ52に取付けられ
ているY軸方向ひずみゲージ50yがさらに圧縮
ひずみを生じてその抵抗値Ryが減少することに
なり、従つて、Y軸信号出力アンプ63yの出力
がさらに低電位VDD側に寄るから、このY軸信号
出力アンプ63yのY軸出力は第9図aのY軸欄
に示すような波形となる。
また、この数字“1”の筆記入力時は、上記の
ように筆記軸46が斜め右上方向に変位するため
に、横側板バネ52に取付けられているX軸方向
ひずみゲージ50yが若干引張りひずみを生じて
その抵抗値Rxが増加し、X軸信号出力アンプ6
3xの出力が高電位VSS側に寄るが、数字“1”
の筆記入力時におけるX軸方向ひずみゲージ50
xの抵抗値Rxの変化は小さいから、このX軸信
号出力アンプ63xの出力(以下X軸出力とい
う)は第9図aのX軸欄に示すような波形とな
る。
次に、減算信号“−”を筆記入力したとする
と、減算記号“−”は、左から右に向けてほぼ水
平に筆記されるから、このときは筆記軸46が左
方向(第5図において−X方向)に変位する。
従つて、減算記号“−”の筆記入力時は、筆記
軸46の左側(第5図では右側)に設けられてい
る横側板バネ52が筆記軸46で押されて外側に
大きくたわみ変形し、この横側板バネ52に取付
けられているX軸方向ひずみゲージ50xが大き
な圧縮ひずみを生じてその抵抗値Rxが減少する
から、X軸信号出力アンプ63xのX軸出力は第
9図bのX軸欄に示すような波形となる。
また、減算記号“−”の筆記入力時も、筆記面
Pに対して斜めに押付けられている筆記軸46に
対してこれを上方向に変位させる筆記圧がかかる
から、減算記号“−”の筆記入力時も、Y軸方向
ひずみゲージ50yはある程度の圧縮ひずみを生
じた状態になり、従つて、Y軸信号出力アンプ6
3yのY軸出力波形は、第9図bのY軸欄に示し
た波形となる。
上記X軸信号出力アンプ63xのX軸出力と、
Y軸信号出力アンプ63yのY軸出力とは、それ
ぞれA/Dコンバータ65x,65yによりデジ
タル信号に変換されてデータメモリ部60に入力
され、このデータメモリ部60から認識演算部6
2に入力される。
また、登録標準パターン部61には、前記X軸
出力とY軸出力との組合せに対応する数字、演算
記号等の標準字形パターンが登録されており、認
識演算部62は、データメモリ部60からの入力
データと登録標準パターン部61からの標準字形
パターンとを比較して最も相関関係の高い字形パ
ターンを選択し、その字形パターン番号をCPU
67に入力する。
また、一つの数字または記号の筆記入力が終わ
つて筆記軸46の先端が紙面から離されると、Z
軸方向ひずみゲージ50zが引張りひずみ状態か
ら元に戻つてZ軸信号出力アンプ63zからのZ
軸出力が下がる。このZ軸出力が下がると、
CPU67のセツト端子Sからタイマ68にスタ
ート信号が送られ、タイマ68がクロツクパルス
φのカウントを開始する。
そして、タイマ68のカウント値があらかじめ
設定されたクロツクパルス数に達すると、タイマ
68からCPU67の端子にキヤリー信号が送ら
れ、これに基づいてCPU67は、そのB端子か
ら圧電ブザー31にタイミングパルスを出力して
圧電ブザー31を報音駆動する。
このタイマ68の設定時間は、複数回の筆記動
作で筆記入力される数字や記号等の筆記入力時に
おける筆記動作中の休止時間より十分長く設定さ
れている。すなわち、例えば数字“5”は、“5”
の筆記と、“−”の筆記との2回の筆記動作で筆
記入力されるが、前記タイマ68の設定時間を上
記のようにしておけば、“5”の筆記後、“−”の
筆記を開始するまでの僅かな時間では圧電ブザー
31は報音動作せず、“5”が完全に筆記入力さ
れてから適切な時間後に報音動作する。
つまり、この圧電ブザー31は、一つの数字や
記号等が筆記入力される毎にその入力終了を報知
するもので、圧電ブザー31により入力終了が報
知されるのを待つて次の数字や記号等を筆記入力
すれば、1回の筆記動作で筆記入力される数字や
記号等も、複数回の筆記動作で筆記入力される数
字や記号等も、1字分の入力情報として混同を生
じることなく入力することができる。
一方、前記CPU67は、認識演算部62CPU
67から入力される字形パターン番号に基づいて
数値情報および演算指令情報を演算メモリ部69
に送るようになつており、演算メモリ部69に送
られた数値情報は表示部70に送られて液晶表示
素子18によに表示される。
また、演算メモリ部69は、CPU67からの
数値情報を記憶し、演算指令情報に応じて演算数
と被演算数との演算を実行するもので、その演算
結果は表示部70に送られて表示される。
次に、計算機本体部の外側面に設けられてい
る、スキツプ(SK)キー15と、サブシークエ
ンス(SB)キー16と、クリア(C)キー17
の作用について説明する。
スキツプキー15は、前記登録標準パターン部
61に標準字形パターンを登録する際に操作され
るもので、電源スイツチ兼用モード切換えスイツ
チ27を標準字形パターン登録モードに切換えた
状態でスキツプキー15を押すと、スキツプキー
15を1回押す度に表示部0,1,2,……9,
+,−,×,÷,=,……等の数字および演算記号等
が順次表示される。
そして、例えば表示部に“1”を表示させた状
態で数字“1”を筆記すると、X軸信号出力アン
プ53xおよびY軸信号出力アンプ53yのX軸
出力およびY軸出力がデータメモリ部60から登
録標準パターン部61に送られ、このときのX軸
出力とY軸出力との組合せが、次にスキツプキー
15を押したときに数字“1”の標準字形パター
ンとして登録される。
従つて、スキツプキー15を押して数字および
演算記号等を順次表示させながらその数字および
記号等を筆記すれば、使用者の癖に合せた筆記字
形を登録標準パターン部61に標準字形パターン
として登録することができる。
また、サブシークエンスキー16は、筆記字形
が誤認識されて表示部に別の数字や記号が表示さ
れたときに押されるもので、このサブシークエン
スキー16を押すと、認識演算部62が、最初に
選択した字形パターンの次に相関関係の高い字形
パターンを選択する。この字形パターンの選択
は、サブシークエンスキー16と押す度に相関関
係の高い順に繰り下がり、これにともなつて、認
識演算部62からCPU67に入力される字形パ
ターン番号が入力し直される。
従つて、筆記字形が誤認識されて誤つた入力情
報がCPU67から演算メモリ部69に入力され
ても、筆記入力したものと同じ数字または記号等
が表示部に表示されるまでサブシークエンスキー
16を押せば、演算メモリ部69への入力情報を
訂正することができる。
また、クリアキー17は、前の演算結果のクリ
ア時や、数字や記号等を間違えて筆記したときの
入力クリア時に押されるもので、数字や記号等を
間違えて筆記したときは、このクリアキー17を
押してから数字や記号等を筆記入力し直せばよ
い。
なお、上記のように筆記字形が誤認識されて表
示部に別の数字や記号が表示された場合の誤認識
訂正は、その入力をクリアキー17により取消し
て再度筆記入力することによつて行なつてもよ
く、筆記字形や誤認識の訂正を前記サブシーエン
スキー16の操作で行なうか、クリアキー17に
より入力を取消して再入力することで行なうか
は、使用者が判断すればよい。
すなわち、この筆記入力式小型電子式計算機
は、筆記軸46の変位により筆記数字および演算
記号等を識別し、そのデータを情報処理部に入力
して演算を行なうもので、筆記面に数字および演
算記号等を筆記すると、自動的に演算が行われて
演算結果が表示される。
しかして、この筆記入力式小型電子式計算機に
おいては、筆記軸46の変位を検出するセンサと
してひずみゲージ50x,50yを用い、このひ
ずみゲージ50x,50yを、先端を筆記軸46
に係止されて筆記軸46の変位にともない筆記軸
径方向にたわみ変形する2枚の板バネ52,52
に取付けているから、圧電素子をセンサとする従
来の筆記式データ入力装置のようにセンサを筆記
軸の外周面とケース内面との間に隙間なく挟持さ
せる必要はなく、従つてひずみゲージ50x,5
0yの組込みは容易であるし、また、前記ひずみ
ゲージ50x,50yは筆記軸46には直接接触
していないから、筆記軸46に衝撃がかかつて
も、この衝撃でひずみゲージ50x,50yが破
壊してしまうことはない。
なお、上記実施例では、筆記軸46に対して2
方向に板バネ52,52を配置してこの2枚の板
バネ52,52にそれぞれひずみゲージ50x,
50yを取付けているが、筆記軸46の変位を検
出するひずみゲージは、筆記軸46を囲んで3方
向または5方向に板バネ52,52を設けてこの
各板バネにそれぞれ取付けてもよく、またひずみ
ゲージ50,50yは、この板バネ52,52の
内面側に取付けてもよいし、さらにひずみゲージ
は、半導体ひずみゲージに限らず、金属箔を用い
たものを使用してもよい。
また、上記実施例では、ひずみゲージ50x,
50yを取付ける可撓性部材として板バネを用い
ているが、この板バネに代えてポリカーボネート
等の樹脂板を用いてもよく、さらに、筆記軸46
の中立状態への保持も、ひずみゲージ50x,5
0yを取付けた板バネ52,52によらずに前記
板バネ52,52とは別の弾性部材によつてもよ
い。また筆記軸46は、ボールペンレフイールの
ようなものに限らず、単なる軸棒としてもよい。
さらに、上記実施例では、筆記軸46に軸方向
の筆記圧がかかつたときにこれを検出するZ軸方
向ひずみゲージ50zを備えているが、このZ軸
方向ひずみゲージ50zはなくてもよい。また、
上記実施例では、筆記軸46をその基端において
先端側が周方向に変位できるように支持している
が、筆記軸46に可撓性をもたせれば、筆記軸の
基端はケース内に固定してもよい。
なお、上記実施例では筆記入力式小型電子式計
算機に組込まれる筆記式データ入力装置を例にと
つて説明したが、この発明は、筆記式入力部だけ
を備えた、例えばパーソナルコンピユータに接続
されてパーソナルコンピユータにデータを入力す
る筆記式データ入力装置等にも適用することがで
きる。
〔発明の効果〕
この発明は、ケース内に先端部が突出する状態
で設けられ筆記動作にともなつて先端側が筆記方
向と逆方向に変位する筆記軸の外側に、筆記軸周
方向に位置をずらして配置され基端を前記ケース
内に固定されるとともに、先端を筆記軸側に折曲
してこの折曲された先端部に前記筆記軸が摺動可
能に挿通される孔を設け、この孔に挿通された筆
記軸の変位にともない筆記軸径方向にたわみ変形
する少なくとも2つの可撓性部材を設け、この各
可撓性部材に、前記筆記軸の変位にともなう可撓
性部材のたわみ変形により引張りまたは圧縮ひず
みを生じてこのひずみ変形量を電気的変化量に変
換する少なくとも2個のひずみゲージを取付けた
ものであり、この発明では、筆記軸の変位を検出
するセンサとしてひずみゲージを用い、このひず
みゲージを、筆記軸の変位にともない筆記軸径方
向にたわみ変形する可撓性部材に取付けているか
ら、圧電素子をセンサとする従来の筆記式データ
入力装置のようにセンサを筆記軸の外周面とケー
ス内面との間に隙間なく挟持させる必要はなく、
従つてセンサの組込みは容易であるし、また、前
記ひずみゲージは筆記軸には直接接触していない
から、筆記軸に衝撃がかかつても、この衝撃でひ
ずみゲージからなるセンサが破壊してしまうこと
はない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第9図はこの発明の一実施例を示した
もので、第1図は第2図のA−A線に沿う拡大断
面図、第2図は筆記入力式小型電子式計算機の外
観斜視図、第3図および第4図は第1図のB−B
線およびC−C線に沿う拡大断面図、第5図は筆
記軸の外側に配置された板バネの拡大斜視図、第
6図はひずみゲージの抵抗変化特性図、第7図は
筆記入力式小型電子式計算機の回路図、第8図は
筆記入力式小型電子式計算機の使用状態図、第9
図は数字“1”および減算記号“−”を筆記した
ときの出力波形図である。 10……ケース、46……筆記軸、50x,5
0y……ひずみゲージ、52……板バネ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ケース内に先端部が突出する状態で設けられ
    筆記動作にともなつて先端側が筆記方向と逆方向
    に変位する筆記軸と、この筆記軸の外側に筆記軸
    周方向に位置をずらして配置され基端を前記ケー
    ス内に固定されるとともに、先端を筆記軸側に折
    曲してこの折曲された先端部に前記筆記軸が摺動
    可能に挿通される孔を設け、この孔に挿通された
    筆記軸の変位にともない筆記軸径方向にたわみ変
    形する少なくとも2つの可撓性部材と、この各可
    撓性部材に取付けられ前記筆記軸の変位にともな
    う可撓性部材のたわみ変形により引張りまたは圧
    縮ひずみを生じてこのひずみ量を電気的変化量に
    変換する少なくとも2個のひずみゲージと、この
    各ひずみゲージの電気的変化量に基づいて筆記字
    形を認識しそのデータを情報処理部に入力する手
    段とを具備したことを特徴とする筆記式データ入
    力装置。
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JPS50126281A (ja) * 1974-03-18 1975-10-03
JPS54163084A (en) * 1978-06-12 1979-12-25 Ibm Pressureesensitive probe

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