JPH0486560A - 気相式蛋白質配列分析装置を用いたジスルフィド結合位置の分析方法 - Google Patents

気相式蛋白質配列分析装置を用いたジスルフィド結合位置の分析方法

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JPH0486560A
JPH0486560A JP19912290A JP19912290A JPH0486560A JP H0486560 A JPH0486560 A JP H0486560A JP 19912290 A JP19912290 A JP 19912290A JP 19912290 A JP19912290 A JP 19912290A JP H0486560 A JPH0486560 A JP H0486560A
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JP
Japan
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pth
amino acid
reducing agent
analysis
gaseous phase
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JP19912290A
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English (en)
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Manabu Kuwata
桑田 学
Kouichi Chitani
千谷 晃一
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Eisai Co Ltd
Original Assignee
Eisai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は気相式蛋白質配列分析装置(以下単に気相式シ
ークエンサーと称する)を用いたジスルフィド結合位置
の分析方法に関するもので、さらに詳しくは糖蛋白質、
蛋白質およびペプチドの構造解析の分野で利用される。
〔従来技術及び解決すべき課題〕
気相式シークエンサーは蛋白質やペプチドのアミノ酸配
列を分析する機器であるが、その高感度性、操作の容易
さにより現在巾広く普及しており蛋白質化学の分野にお
いて大きな技術的革新をもたらした。しかしながら蛋白
質またはペプチドの分子内に複数個のジスルフィド結合
を有する場合、その結合の位置を決めることは通常の方
法ではこの気相式シークエンサーを使用しても不可能で
ある。例えばトランスフォーミング増殖因子のようにア
ミノ酸として6個のシスティンを含み分子内ジスルフィ
ド結合を3個保有するペプチドの場合に、アミノ酸配列
を解析する時はジスルフィド結合を還元剤にて開裂させ
一5H基をアルキル化し、分子内結合を失くしてから気
相式シークエンサーにより一次構造の解析を行なうがジ
スルフィド結合の位置は決めることはできない。
これまで分子内に複数個のジスルフィド結合を有する場
合、その位置の決定のために大量の試料を用い酵素分解
や化学的分解を併用し、その分解物を、分離・精製・分
析など煩雑な操作を行なわねばならなかった。しかし最
近気相式シークエンサーを利用して蛋白質のジスルフィ
ド結合の分析が報告された(文献: T Marti、
 S、 J、 Rosselet。
K、 Titani and K、A、Walsh、 
Biochemistry、 26+8099 (19
87)、、 S、Burman+ D、Weller、
 B、Chait。
T、  Chaudhary  and  E、Bre
slow、  Proc、  Natl、  八cad
Sci、 USA、、86429 (1989)、)。
分子内ジスルフィド結合を7個有するノイロフィジンと
いう蛋白の構造を解析したニス・バーマンらの文献は気
相シークエンサー操作中、還元剤との接触を意識的に避
けている。また彼らの報告にあるように通常、ペプチド
の場合100〜500ピコモルの試料を使用すれば充分
であるが、ジスルフィド結合を有するペプチドの場合最
大 10ナノモルもの大量の試料を使用したと報告して
いる。
レベルの試料を構造解析に使用することは非常に困難で
ある。なぜなら必要量を得るためには膨大な原料と多大
な時間を要するからである。したがってこれら天然物化
学の分野では微量でジスルフィド結合の位置を解析する
方法の開発が望まれている。
〔課題を解決するための手段および効果〕気相式シーク
エンサーの解析原理はエドマンの報告(P、Edman
+ Acta chew、 5cand、+  4+ 
283(1950)、 )に基づ(もので、以下の反応
を自動的に行なわせるものである。
すなわちポリブレン処理したガラスファイバーディスク
に、溶解した試料例えばペプチドを添加吸着させた後、
気体トリメチルアミン条件下でフェニルイソチオシアネ
ートを反応させN末端にアミノ酸と結合したフェニルチ
オカルバミルペプチド(PTC−ペプチド)とする(カ
ップリング反応)。
次いで気体あるいは液体のトリフルオロ酢酸(以下TF
Aと略す)で処理し、ペプチドのN末端アミノ酸−つだ
けを切断し抽出操作により2−アニリノ−5−チアゾリ
ノンアミノ酸(ATZ−アミノ酸)を得る(切断反応)
このATZ−アミノ酸をTFA溶液で処理することによ
り安定な3−フェニル−2−チオヒダントインアミノ酸
(PTH−アミノ酸)に変換させる(変換反応)。さら
にこのPTH−アミノ酸をアセトニトリル溶液にて溶出
し直接高速液体クロマトグラフに注入しPTH−アミノ
酸を分離・検出する。溶出位置とピーク面積によりアミ
ノ酸の同定と定量を行なうものである。順次同じ操作を
繰り返すことにより逐次N末端より構成アミノ酸が一残
基ずつ切断されその配列を決定するものである。
市販の機器としては例えば高滓製作新製PSQI型、米
国アプライドバイオシステム社製477A型。
473八型などがある。
前述の如く分子内に複数個のジスルフィド結合を有する
蛋白質またはペプチドを分析し、ジスルフィド結合の位
置を決定することは気相式シークエンサーを用いても通
常の方法では不可能である。
本発明者らはPTH−シスチンの検出を改善しより微量
の蛋白質およびペプチドに適用できる方法を見い出すべ
く長年にわたって鋭意検討を重ねた結果、気相式シーク
エンサーを用いて分析する工程において使用する試薬中
に還元剤例えばジチオスレイトール(以下DTTと称す
る)を使用することによってジスルフィド結合の位置を
決定することが可能であることを見い出し本発明を完成
した。
使用する試薬とは気相式シークエンサーを用いて分析す
る工程において、ATZ−アミノ酸をPT)Iアミノ酸
に転換させる際に用いるトリフルオロ酢酸溶液あるいは
PTH−アミノ酸を溶解させ高速液体クロマトグラフに
輸送するアセトニトリル溶液のことである。
ニス・バーマンらの報告にもあるように還元剤を使用す
ることは、シスチンのジスルフィド結合の切断をもたら
すものと考えられており意識的に識とは逆に還元剤を添
加した試薬を使用することによって意外にももとの試料
のジスルフィド結合には何ら悪い影響を与えずPTH化
後のPTH−システィンを収率よ(検出できる。さらに
これまでは高速液体クロマトグラフでの検出ピークの物
質はPTH−シスチンと考えられていたがそれはPTH
システィンであることを確認し、この確認により還元剤
の利用が可能であることが判明したものである。すなわ
ちシスチンとシスティンを気相式シークエンサーで各々
解析した時、いずれも高速液体クロマトグラムで同一ピ
ークが検出されること、さらに上述の気相式シークエン
サーで調製したPTH−シスチンにDTTを加えて加熱
し還元処理しても同一ピークが検出されることから、こ
れまで文献ではPTH−シスチンと考えられていたが本
当はPTH−システィンであることが判明した。この事
実から適当量の還元剤を加えることによってPTH−シ
スティンの収率を向上させたものである。
また本発明において還元剤としてはメルカプトエタノー
ル、DTTなどのチオール化合物、またはトリブチルホ
スフィンなどが使用できるが、臭気性、取り扱い易さか
ら考慮するとDTTが好ましい。
添加する濃度は好ましくは0.01〜1■/dの範囲で
あり、更に好ましくは0.1■/d前後が適当である。
(実施例〕 以下に本発明の詳細な説明する。しかし本発明はこれら
実施例のみに限定されるものではない。
なお、実施例に先立って、従来方法による分析方法を比
較例として記載した。
比較例 試料としてウシインシュリン300ピコモルを用いて、
高滓PSQ−1型気相式シークエンサーにて解析した。
使用した試薬・溶媒は以下の通りである。
(1)  カップリング試薬 (2)切断試薬 トリフルオロ酢酸 (4)溶媒 n−へブタン、酢酸エチル、塩化n−ブチル40%アセ
トニトリル水溶液 通常の方法、すなわちDTTを加えない標準解析を実施
した。
ウシインシュリンのアミノ酸配列から11サイクル目に
PTH−システィンが検出されることになるので11サ
イクル目の高速液体クロマトグラムを図IAに示した。
実施例 高滓PSCI−1型気相式シークエンサーを用いて、P
TH−アミノ酸を溶解させる40%アセトニトリル溶液
に0.1■/d DTTを添加した以外は、比較例と同
一の試薬、同一の試料を用い、同一の条件で解析した。
11サイクル目の高速液体クロマトグラムを図IBに示
した。図IA、BともPTH−システィンのピークは矢
印で示した。
図1から明らかのように、Aの場合はPTH−システィ
ンのピークは小さく、他のピークと区別するのは難かし
いがBに示すごと<、DTT添加によって、PTH−シ
スティンのピークは、はっきりと確認できAに比較して
Bの場合約50%のピーク面積の増加が認められPTt
l−システィンの同定が容易になる。
さらに各サイクルにおけるシスティン以外の他のアミノ
酸の回収率を、DTT添加、非添加時について表1に示
したが、両者全く差がなく、他のアミノ酸に対し、全く
悪い影響を及ぼさないことも確認された。
以上、本発明は気相式シークエンサーに使用る試薬中に
単にDTTを添加するだけで、PTHスティンの回収率
を上げ、微量の試料で蛋白質ペプチドのジスルフィド結
合の位置を確認でき有用な方法であり本発明の価値は高
い。
【図面の簡単な説明】
図1は、11サイクル目の高速液体クロマトラムでAは
通常の方法、BはDTTを添加した時矢印はPTH−シ
スティンのピークを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)気相式蛋白質配列分析装置を用い蛋白質あるいはペ
    プチドの一次構造を分析するにあたり、PTH−アミノ
    酸への転換反応に用いるトリフルオロ酢酸溶液中に還元
    剤を添加しておくことを特徴とするジスルフィド結合位
    置の分析方法。 2)気相式蛋白質配列分析装置を用い蛋白質あるいはペ
    プチドの一次構造を分析するにあたり、PTH−アミノ
    酸の溶解、並びに高速液体クロマトグラフへの輸送に用
    いるアセトニトリル溶液中に還元剤を添加しておくこと
    を特徴とするジスルフィド結合位置の分析方法。 3)還元剤がジチオスレイトールである請求項1または
    2記載の分析方法。
JP19912290A 1990-07-30 1990-07-30 気相式蛋白質配列分析装置を用いたジスルフィド結合位置の分析方法 Pending JPH0486560A (ja)

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