JPH0485099A - 筆跡の拭き取り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ホワイトボード、カラーボード等の所謂筆記
板や、ガラス板、ホーロー板、プラスチック板などの非
吸収面に筆記した液体インキ内臓マーカー又は固形描画
材による筆跡を拭取具によって拭き取る方法に関する。

（従来の技術） 近年、カラフルな色彩が得られる理由から従来の黒板に
代わって、筆記板や、ガラス板、ホーロー板、プラスチ
ック板などの非吸収面に、剥離剤を含有させたインキを
内蔵するマーカーや、定着性の比較的弱い固形描画材を
用いて筆記することが増加している。

上記のインキや固形描画材による筆跡は、その消去に際
し、有機溶剤を用いて筆跡を溶かしたりすることなく、
単に拭取具を用いて筆跡上を擦過することにより筆跡を
拭き取ることができるという簡便性を有しているもので
ある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、前記インキや固形描画材による筆跡には
、筆跡に弱い定着性を付与し、筆跡を維持するための界
面活性剤、ワックス類、滑剤、可塑剤などや筆跡に剥離
性を付与する剥離剤などの添加剤が存在する。そのため
、筆跡を拭き取る型の拭取具で筆跡上を擦過した場合、
筆跡の着色部分は拭き取れても、上記添加剤が板面上に
残ってしまい、再筆記時に筆跡かにじんでしまったり、
ちぢんでしまったりすることがあった。更に、添加剤の
種類、添加量によっては、擦過によって筆跡が伸びて容
易に拭き取ることが困難であることがあった。本発明は
、筆跡を容易に拭き取れ、再筆記も良好である筆跡の拭
き取り方法を提供することを課題とした。

（課題を解決するための手段） 本発明は、非吸収面上の筆跡を拭き取るに当り、筆跡と
拭取具との間に粉体を介在させる筆跡の拭き取り方法を
要旨とするものである。

以下、本発明について詳細に説明する。

本発明に係る筆跡の拭き取り方法は、拭取具で筆跡上を
擦過するとき、筆記具と拭取具との間に粉体が介在して
いることがポイントである。粉体を筆記具と拭取具との
間に介在させるには、拭取具と別に用意しておいた粉体
を筆跡上に付着させ、その後、筆跡を拭取具で擦過して
拭き取っても良いが、拭取具に内蔵しておき、例えばそ
の拭取具で板面を叩くことによって粉体を拭取具の拭取
面に移行させ筆跡に付着させた後、筆跡を拭取具で擦過
して拭き取るほうがより取扱性が容易であり好ましい。

拭取具としては従来知られている筆記板用消し具のよう
な木製、合成樹脂製などの本体に布、フェルト、合成樹
脂製の不織布、合成紙などや、これらの材質の表面をパ
イル状にしたり、表面に毛足を植毛したり、モヘアタイ
プにした拭き取り部を取付けたものが挙げられるが、こ
のような専用の拭取具に限定されず１例えば、ティッシ
ュペーパー等の紙や布の端切といったものを用いてもか
まわない。

粉体は、筆跡を容易に拭き取れ、上記添加剤の残存を防
止する為に用いるものであって、使用に当っての限定は
特に無く、被筆記面の材質や筆跡の種類に介わせて適宜
選択できる。具体的に例示すれば、無機粉体としては、
カオリンクレー、焼成りレー、カオリン、カオリナイト
、ハロサイト、メタハロサイト、ゼオライト、セリサイ
ト、マイカ、ソジウムモンモリロナイト、ソジウムベン
トナイト、カルシウムベントナイト、本節粘土、蛙目粘
土、陶石、アロフェン、フッ石、タルク、胡粉、温石綿
、けい砂、ジルコン砂、超微粒子状無水シリカ、ホワイ
トカーボン、珪藻土、焼成珪藻土、融剤焼成珪藻土、ア
ルミナ、活性アルミナ、シリコンカーバイド、ドロマイ
ト粉末、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウム、チタン酸
バリウム、酸化ユーロピウム、酸化イツトリウム、酸化
マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、超微粒子状酸化チ
タン、酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム。

水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、
沈降性硫酸バリウム、ステアリン酸マグネシウム、リト
ポン、パライト、アッシュ等が、有機粉体としては、ナ
イロン、ポリエチレン、ポリメタクリル酸、ポリアクリ
ルアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂の
粉体や有機ベントナイト、でんぷん粉、小麦粉、脱脂粉
乳、グルコース、ラクトース、フルクトース等が挙げら
れる。

更に、でんぷん粉などの戻水化物や炭酸カルシウムの表
面を無機物や有機物でコーティングしたＡＳ−１００，
ＡＳ−１０Ｏ８，ＡＳ−１００Ｅにツカ■製）やアミノ
樹脂を無機物でコーティングしたエポスターＳ、エポス
ター８１２、エポスタ−Ｍ３０、エポスターＭＳ　（日
本触媒化学工業■製）のような表面処理を施した粉体や
、複数の種類の粉体を機械的な衝撃力を加えることによ
って複合化した加工粉体を用いても良い。上記粉体の形
状は、無定形状、球状、針状など種々のものが使用でき
るが２球状のものが特に好ましく、粒子径は１０〜５０
μｍのものが好ましい。

拭取具に粉体を内蔵させるには、拭取具として筆記板用
消し具を用いた場合、本体と拭き取り部との間に粉体の
層を配置するなどの方法が採用され、ティシュペーパー
、布などを用いる場合、例えば、ティシュペーパー、布
などをバレンのような形態となして芯材の代わりに粉体
を用いるなどの方法が用いられる。

（作用） 本発明は、筆跡と拭取具との間に粉体を介在させて筆跡
を拭き取っているので、粉体が筆跡中の添加剤を取り込
んでしまい、筆跡を容易に拭き取れ、添加剤が残らない
。

（実施例） 以下１本発明を更に詳細に説明する。

来夏孤上 粉体としてＰＣ（炭酸カルシウム、白石工業■製）約２
ｇを、市販のティッシュペーパー（大王製紙■製）に半
径約２ｃｍの円の大きさに拡げ、バレンを作成する要領
で粉体を包込み、拭き取り部表面に粉体を移行し得る拭
取具を作成した。

失凰剪に旦 第１実施例の粉体ｐｃをそれぞれＣＤ−１０（でんぷん
粉、二ツカ■製）、ラジオライトＦ（珪藻土、昭和化学
工業■製）、エポスターＭＳ（表面処理アミノ樹脂粉末
、日本触媒化学工業■製）、Ａ−１１（マイカ、−山ロ
雲母工業所製）、ＡＳ−１００（表面処理でんぷん粉、
ニツカ■製）、ＭＣクレー（クレー、山場クレーエ業■
製）とした以外は実施例１と同様になして拭取具を作成
した。

去】１１Ｌ：」一 実施例１の粉体ＰＣをそれぞれＰＣとＣＤ−１０の混合
物（１：１重量比）、ｐｃとＡＳ−１００（１：１重量
比）、ｐｃとＭＣクレー（１：１重量比）とした以外は
実施例１と同様になして拭取具を作成した。

比較例 実施例１で使用した市販のティッシュペーパを用いた。

（効果） 上記実施例１〜９で作成した拭取具及び比較例としたテ
ィッシュペーパーを用いて筆跡の拭き取り試験及び再筆
記試験を行なった。結果を表−１、表−２に示す。

表−１拭き取り試験結果（消去回数） 表−２再筆記性試験結果 〔拭き取り試験〕 市販のホワイトボード（ＷＢ５−Ｗ、ぺんてる禰製）に
、一般クレヨン（固形（１）、ぺんてる■製）１表面を
コーティングした顔料を用いたクレヨン（固形（２）、
ぺんてる■製）、ホワイトボードマーカー（マーカー、
ぺんてる■製）を用いて文字を筆記した。この筆記面の
筆跡上を上記実施例の拭取具で軽く叩き、拭取具内部の
粉体を拭き取り面に移行すると共に筆跡上に付着させ、
その後、拭取具で筆跡上をＩＫｇ荷重で擦過する。

比較例の場合は、叩くことなく　ＩＫｇで擦過した。

筆跡が消えるまでの回数を測定した。

〔再筆記性試験〕

上記拭き取り試験で用いたホワイトボードの文字を拭き
取った場所に、同じクレヨン又はマーカーで文字を筆記
する。筆跡の状態（にじみ、ちぢみ等）を観察した。

０：良好 △：やや不良 ×：不良 以上詳゛細に説明したように、本発明に係る筆跡の拭き
取り方法は、ホワイトボード・カラーボード等の所謂筆
記板や、ガラス板、ホーロー板、プラスチック板などの
非吸収面に筆記した筆跡を容易に拭き取れ、且つ、再筆
記も良好である優れた方法である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　非吸収面上の筆跡を拭き取るに当り、筆跡と拭取具と
   の間に粉体を介在させる筆跡の拭き取り方法。