JPH0482207A

JPH0482207A - 箔巻変圧器

Info

Publication number: JPH0482207A
Application number: JP19504990A
Authority: JP
Inventors: Masamitsu Echigo; 越後　正光
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-07-25
Filing date: 1990-07-25
Publication date: 1992-03-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明は、金属シートと絶縁シートを重ねて鉄心に巻回
し、絶縁媒体が封入されたタンク内に収納した箔巻変圧
器に関する。

（従来の技術）従来より箔巻変圧器に用いられているシート状巻線は、
巻線占積率が優れていること、電位分布が良好なこと、
製造が簡単゛なことなどにより数多く用いられてきてい
るが、比較的小容量の変圧器に限られていた。

しかし、より高電圧・大容量の変圧器を実現させるため
には、巻線に対する冷却能率を更に向上させ、且つ高い
絶縁能力を巻線に持たせることが不可欠となっており、
このため巻線内に冷媒の流通する冷却パネルを内蔵させ
、巻線から発生する熱を直接的に冷却するように構成す
ることが考えられている。

この種の変圧器としては、例えば特開昭５４−１６８６
１３号が知られている。この変圧器は、例えば第２図に
示すように、鉄心脚１の周囲に金属シート２と絶縁シー
ト３とを重ねて巻回して巻線を構成し、この巻線を一般
に軟鋼等の構造材用金属で構成されたタンクの内に収納
したものである。巻線は、内側巻線４と外側巻線５とか
ら成り、これらの各巻線内には環状の冷却パネル６が内
蔵されている。この冷却パネル６は、冷媒を送り込む導
入ノズル及び冷媒を送り出す導出ノズルと、導入された
冷媒の流通路である冷却パネル本体とから構成されてい
る。

冷却パネル６は、冷媒が流れるための狭い隙間を取って
重ねた２枚の金属板の周辺を溶接等で封じたものである
。この冷却パネル６の隙間に、フロンＲ−１１３やフロ
リナートＦＣ−７５等の冷媒をポンプ７で常時流し込み
、冷媒に箔巻巻線内で発生した熱を奪い取らせることで
冷却を行なっている。熱を吸収した冷媒は導出ノズルよ
り巻線外部へ送り出され、タンク９外部に設けた冷却器
１３内で冷却され、再度冷却パネル６内へ送り込まれる
。なお、冷媒は冷却パネル６に送り込まれる前に一旦集
液管１０に集められるが、この集液管１０はタンク９等
と同電位のアース電位を保持しているため、金属シート
２と同電位を有する冷却パネル６との接続は、絶縁パイ
プ］１を介して行なわれている。

冷却パネル６は、金属ンート２を熱伝導により冷却する
ため、金属シート２あるいは絶縁シート３に接触してお
り、更に冷却パネル６が巻線内に巻き込まれている関係
上、冷却パネル６にもほぼ同電位が印加され、この金属
ンート２や冷却パネル６と外部との絶縁はタンク９内に
封入された絶縁用の例えば六フッ化イオウ（ＳＦ６）等
の絶縁ガスによってなされる。

以上説明した箔巻変圧器は、従来の平角線状の導体を用
いた変圧器に比較し、大幅な小形・軽量化が可能で、絶
縁信頼性が高い等の利点を有している。

（発明が解決しようとする課題）上記構成を有する箔巻変圧器番とおいては、変圧器の容
量が大きくなると通電騒音が大きくなるため、タンク９
全体を防音タンク１４て囲み、更に冷却器１３の下部に
取付けられているポンプ７の騒音も押えるため、防音カ
バー１５．１６でポンプを囲んで騒音低減を図っている
。

ところが、ポンプ７からタンク９内に冷媒を送り込む冷
却配管８及びタンク９から冷却器１３に冷媒を引込む回
収側の冷却配管１２は、共に変圧器の下部側に配置され
ているため、変圧器点検時あるいは組立時に人間が防音
タンク１４内に入って変圧器周囲を歩こうとした場合、
障害になるばかりでなく、安全上も大きな問題となる。

従って、従来では、冷却配管を安全に乗り越えるために
、点検用タラップあるいは作業用タラップの搬出入が必
要となり、大巾なコストアップにつながる等の欠点があ
った。

本発明は、上記のような欠点を解削するためになされた
もので、その目的は、ポンプの防音カバーを不要とする
と共に通路を確保し、点検用及び組立用タラップの搬出
入をなくした安全性の高い箔巻変圧器を提供することに
ある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明の箔巻変圧器は、ポンプを防音タンク内に高い位
置に配置すると共に、送り込み側と回収側の冷却配管を
すべて防音タンクの上部側に配置するように構成したも
のである。

（作用）以上のような構成による本発明によれば、ポンプを防音
タンク内に収納したため、ポンプ専用の防音カバーが不
要となる。又、このポンプ及び冷却配管が防音タンクの
高い位置にあるため、変圧器下部には通路が確保でき、
点検用及び組立用タラップの搬出入をなくすことかでき
る。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図に基づいて具体的に説
明する。なお、第２図に示した従来技術と同一部分につ
いては同一記号を付し、説明は省略する。

本実施例において、ポンプ７は防音タンク１４内部に設
けられた背の高い架台１８上に配設されている。又、こ
のポンプ７と変圧器タンク９内部の冷却パネル６を接続
している冷媒送り込み側の冷却配管８は、ポンプ７から
防音タンク１４の上部に延長され、変圧器タンク９内に
おいて巻線下方に配管され、巻線底部に露出している冷
却パネル６の絶縁パイプ１１に接続されている。一方、
冷却パネル６の上部から延長された冷媒回収側の冷却配
管１２は、防音タンク１４の上部から防音タンク外部に
延長され、防音タンク外部に設けられた冷却器１３に接
続されている。又、この冷却器１３で冷却された冷媒を
ポンプ７に送り込む冷却配管１７は、防音タンク１４外
部でポンプ７の高さにまで配管された後、防音タンク内
部のポンプ７に接続されている。従って、本実施例では
、ポンプ７及び各冷却配管８．１２．１７がいずれも防
音タンク１４の高い位置に配設され、変圧器タンク９の
周囲には点検時あるいは組立時に邪魔になる部材が存在
せず、通路スペースが十分確保されている。

なお、本実施例においては、第１図に示すごとく冷却器
１３からタンク９内に送り込まれる冷媒は、冷却配管１
７を通りタンク中央付近の高い位置に取付けたポンプ７
に入り、更に冷却配管８を通りタンク上部からタンク９
内に入り、変圧器中身を冷却する。冷却後の冷媒は、タ
ンク上部から出て冷却配管１２を通り冷却器１３に戻る
。

［発明の効果コ以上述べたように本発明によれは、ポンプを冷却配管と
共に防音タンク内の高い位置に配置することにより、ポ
ンプの防音カバーが不要となり、点検用及び組立用タラ
ップの搬出入もなくし、安全性の高い経済的な箔巻変圧
器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の箔巻変圧器の一実施例を示す断面図、
第２図は従来の箔巻変圧器の構造を示す断面図である。１・・・鉄心脚、２・・・金属シート、３・・・絶縁シ
ート、４・・・内側巻線、５・・・外側巻線、６・・・
冷却パネル、７・・・ポンプ、８・・・冷却配管、９・
・・タンク、１０・・・集液管、１１・・・絶縁パイプ
、１２・・・冷却配管、１３・・・冷却器、１４・・・
防音タンク、１５・・・防音カバ１６・・・防音カバー
　１７・・・冷却配管、１８・・・架台。第２図第１図

Claims

【特許請求の範囲】　鉄心に金属シートと絶縁シートとを重ねて巻回して巻
線を構成し、この巻線を絶縁媒体が封入されたタンク内
に収納し、この巻線内には巻線を冷却する冷却パネルを
挿入し、この冷却パネルにはタンク外部に設けられたポ
ンプから送込み側と回収側の冷却配管を介して冷媒を循
環させ、更に前記タンクを防音タンク内に収納して成る
箔巻変圧器において、前記ポンプ及び各冷却配管を防音タンク内部の高い位置
に収納したことを特徴とする箔巻変圧器。