JPH0481683B2 - - Google Patents

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JPH0481683B2
JPH0481683B2 JP62012550A JP1255087A JPH0481683B2 JP H0481683 B2 JPH0481683 B2 JP H0481683B2 JP 62012550 A JP62012550 A JP 62012550A JP 1255087 A JP1255087 A JP 1255087A JP H0481683 B2 JPH0481683 B2 JP H0481683B2
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JP
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mixing
cwm
atomizer
fuel
mixing chamber
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JP62012550A
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Yoshinobu Kobayashi
Shigeru Azuhata
Kyoshi Narato
Tooru Inada
Kenichi Soma
Norio Arashi
Hiroshi Myadera
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液体状の燃料を高圧の空気又は蒸気等
の噴霧媒体の運動エネルギーを用いて霧化する方
式のアトマイザに係り、特に、石炭、水スラリ
(Coal Water Mixture:以下「CWM」と記す。)
を霧化するのに適したアトマイザに関する。
〔従来の技術〕
石炭の流体化技術の一つにCWMがある。これ
は、微粉炭に代わる新しい石炭の利用形態であ
り、電力用又は産業用ボイラへの利用が進められ
ている。CWMは、石炭を従来の石油系燃料と同
様にポンプでバーナまで供給できるために、微粉
炭の空気搬送と比較して、流量制御の簡便さと燃
料供給管径の縮小などの輸送面の利点がある。ま
た、ボイラ用の燃料としてCWMを考えると、燃
料の発熱量を高くする必要性から、CWMに含ま
れる石炭の濃度を62〜70wt%にまで高くした高
濃度のCWMがボイラ用燃料として用いられてい
る。このような流体として取扱い可能なCWMを
燃焼させる際には、液体状のCWMを霧化するた
めのアトマイザが使用される。
アトマイザは、CWMのような固体粒子を含む
流体から成る液体燃料だけでなく、石油のような
液体のみから成る液体燃料を霧化するのにも使用
できるものである。また、アトマイザは、空気又
は蒸気等を噴霧媒体として使用し、気体の運動エ
ネルギで液体または液体状の燃料を微小粒子にま
で霧化するものである。
ところで、前記CWMは固体粒子を含む流体で
あるために、水や油等の固体粒子を含まない流体
とは異なる流動特性を示す。水や油等の流体は一
般にニユートン流体と呼ばれるのに対し、CWM
のような固体粒子を含む流体は非ニユートン流体
と呼ばれている。非ニユートン流体は、その粘度
が剪断速度の関数として示される流体であり、非
ニユートン流体の一つとして、剪断速度の増加と
ともに粘度も増加するダイラタントと、剪断速度
の増加とともに逆に粘度の減少する擬塑性があ
る。CWMの流動特性はその石炭粒子の粒径分布
や炭種、さらには、その製造方法の違い等によつ
て、ダイラタント又は擬塑性に分かれる。そし
て、CWMを使用するアトマイザは、いずれの流
動特性のCWMを使用しても、その使用した
CWMを良好に微粒化することが要求される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような要求に鑑み、従来種々のアトマイザ
が提案されている。たとえば、特開昭58−179714
号公報に記載されているアトマイザは、直線状に
延びたCWMの流路の内壁接線方向に開口する噴
霧媒体供給路を設けたアトマイザである。これは
旋回流として噴出された噴霧媒体がCWMと衝突
し、両者を良く混合させることによつて、噴霧媒
体の持つ旋回力と噴霧媒体流れの乱れによる剪断
力を用いてCWMを噴霧しようとするものであ
る。この種のアトマイザは、固体粒子を含まない
燃料を用いてかつ、アトマイザに投入される噴霧
媒体質量流量の燃料質量流量に対する比で定義さ
れる気液流量比を十分大きく取れる条件下では良
好に噴霧することができる。すなわち、固体を含
まない燃料は噴霧媒体の持つ旋回力によつて流路
内壁を液膜状に広がる結果、噴霧媒体と燃料は十
分に混合されるために、良好な噴霧を得ることが
できるのである。しかしながら、気液流量比が小
さくなつて、燃料の流量が増加し、また、燃料の
流路内を流れる速度が増加すると、燃料の持つ運
動量は飛躍的に増加する。このために、噴霧媒体
の持つ旋回力は相対的に減少し、その旋回力で
は、燃料を流路内壁へ液膜状に広がらせることが
できなくなる。この結果、液膜の厚さは、気液流
量比の増加とともに厚くなり、噴霧粒子径も急激
に増加してくる。CWMのような燃料を用いるア
トマイザの条件は、噴霧粒子径を変えずに、噴霧
媒体量をできる限り少なくして、気液流量比を小
さくした状態で噴霧粒子速度を低減し、着火性を
良くすることであることを考えると、前記の点は
使用上大きな問題となる。
また、燃料の持つ運動量が増加すると、噴霧媒
体は流路内壁の接線方向に噴出されたにもかかわ
らず、燃料の流れによつて流路の出口方向に向け
られてしまう。すなわち、噴霧媒体は燃料流路の
中心部にまで貫通することなく、アトマイザから
噴出されてしまう。その結果、流路内の局所的な
気液流量比を見ると、流路の内壁側ではアトマイ
ザへ投入した見掛けの気液流量比よりも高い条件
で噴霧されているのに対して、流路の中心部では
見掛けの気液流量比よりも低い条件で噴霧されて
いる。このため、円錐状に広がる噴霧の周辺部で
は微粒子として噴霧されているのに対して、噴霧
の中心部では非常に大きな粗粒子が存在する。噴
霧粗粒子が燃焼に要する時間は、火炉内の滞留時
間よりも長くなるために、燃焼率は極端に低下す
る問題が生ずる。さらに、前記特開昭58−179714
号公報に記載されたアトマイザにおいて、燃料と
してダイラタントの流動特性を有するCWMを使
用する場合には、次のような問題もある。すなわ
ち、CWMが流路を流れ、噴霧媒体と接触して微
粒化される際、CWMは噴霧媒体によつて供給さ
れた速度から急激に加速される。この時の剪断速
度は、103〜106S-1であるため、CWMの微粒化さ
れる時の粘度は、供給されている際の見掛の粘度
よりも極端に高くなり、CWMの流動性は低くな
る。この結果、噴霧媒体の旋回力で液膜を形成し
た後に微粒化し得なくなり、CWMの噴霧粒子の
粒径は増加する問題が生ずる。すなわち、CWM
を供給する際の見掛の粘度が等しくても、ダイラ
タントの流動特性を示すCWMの噴霧粒子の粒径
は、擬塑性の流動特性を示すCWMより大きくな
つてしまうという問題が生ずるのである。
また、噴霧媒体流路のある点に角度を持つて
CWM流路が接する構造のアトマイザが知られて
おり、一般にY−ジエツト型アトマイザと呼ばれ
ている。この種のアトマイザに関する従来技術は
実開昭59−186631号公報等数多く提案されてい
る。この実開昭59−186631号公報に記載されたア
トマイザは、CWM流路から供給されたCWMの
流れに衝突する噴霧媒体の運動量と乱れ等に起因
する噴霧媒体の剪断によつてCWMを噴霧しよう
とするものである。この種のアトマイザの微粒化
現象は、CWM流路から噴出するCWMの液注の
分裂する機構で3種類に大別される。それらは、
(1)CWM液柱は高速の噴霧媒体によつて急激に流
れ方向を曲げられて、噴霧媒体流路のCWM流路
側の壁面をぬらしてアトマイザの噴霧孔に向けて
進む場合、(2)CWM液柱は噴霧媒体流路内で噴霧
媒体と衝突して微粒化する場合であり、噴霧媒体
流路壁面はCWM液柱でぬれぬ場合、(3)CWM液
柱の持つ運動量が噴霧媒体の運動量より相対的に
大きい場合で、CWMの液柱はCWM流路と反対
側の噴霧媒体流路壁面をぬらす場合、の3種類で
ある。
現象(1)の際の噴霧媒体流路内の局所的な気液流
量比をみると、CWM流路側の噴霧媒体流路部で
気液流量比は相対的に低く、CWM流路と反対側
の噴霧媒体流路部で気液流量比は相対的に高い。
また、噴霧媒体流路内の噴霧媒体の流速を考える
と、噴霧媒体流路内壁近傍は速度境界層の影響に
よつて噴霧媒体流速は中心部に比べ低くなつてい
る。これらの要因で、噴霧粒子の粒径は、CWM
供給路側で粗粒を生成しやすいことがわかる。
現象(2)の際の噴霧粒子の微粒化は、噴霧媒体流
路内でCWMと噴霧媒体を良好に混合できるため
に、局所的な噴霧粒子の粒径のアンバランスは少
なくなつている。しかしながら、この種の微粒化
現象を保つ範囲は非常に狭く、操作性を考えると
実用上の問題となつている。
現象(3)は、実機で良く見られる現象である。と
いうのは、実機においては、動力の節約、アトマ
イザから噴出する噴霧速度の低減等を図るため
に、低い気液流量比で運転されているためであ
る。この場合の噴霧媒体流路内の局所的な気液流
量比をみると、CWM流路側の噴霧媒体流路部で
気液流量比は相対的に高く、CWM流路と反対側
の噴霧媒体流路部で気液流量比は相対的に低くな
つている。このために、噴霧媒体孔のCWM流路
と反対側の外端において、噴霧媒体孔内部で微粒
化完了できなかつたCWMが液膜状に延びる現象
が観察される。この液膜は、噴霧媒体の流速が噴
霧媒体孔内部より遅い条件で微粒化するために、
非常に大きな液滴を生成するのである。
以上の3種類の微粒化現象から、現象(3)の気液
流量比の条件下にありながら、現象(2)の微粒化を
得ようとする試みがなされている。その種の一例
として、特公昭58−195705号公報に記載されたア
トマイザがある。これは、CWM流路を噴霧媒体
孔内部まで延ばし、噴霧媒体孔の中心部から噴出
孔の方向へ向けてCWMを噴出し、そのCWMの
まわりから噴霧媒体を供給することによつて、い
かなる操作条件下においても常に現象(2)の微粒化
を得ようとするものである。この方法は、水や油
等のニユートン流体を微粒化するアトマイザとし
ては非常に秀れた方法である。しかしながら、上
記アトマイザは、CWMの流れに平行に噴霧媒体
を接触させている。この噴霧媒体の接触方法は、
CWMの粘度の影響を受け易く、粘度の高い
CWMほど噴霧粒子径は大きくなる。そして、前
述のように、アトマイザへ供給するCWM配管内
の見掛けの粘度が等しくとも、前記ダイラタンド
のCWMの噴霧粒子の平均粒径は擬塑性のCWM
よりも大きくなる。これは、CWMの流動特性に
かかわらずCWMの噴霧の平均粒径を等しくする
には、供給する際のCWMの粘度を流動特性に応
じて制御しなければならないことを意味する。す
なわち、前記特公昭58−195705号公報記載のアト
マイザはCWMの性状が制約されるという問題が
ある。
別種のアトマイザとして、アトマイザの内部に
CWMと噴霧媒体とを混合する混合室を設けて、
該混合室の壁に複数個の穴を開けて噴霧孔とする
アトマイザがある。この種のアトマイザの一例が
実開昭52−95145号公報に記載されている。この
実開昭52−95145号公報に記載されているアトマ
イザの特徴は、混合室で試料と噴霧媒体を始めて
混合するのではなく、あらかじめ、燃料の供給管
内部において噴霧媒体を混合すべく、噴霧媒体供
給孔が混合室方向へ傾斜されており、かつ、試料
供給路側面に設けられていることである。この結
果、噴霧媒体と燃料とは良く混合された状態で混
合室へ供給されるために、噴霧媒体を低減した状
態でも良好に噴霧できるのである。確かに、実開
昭52−95145号公報記載のアトマイザは、水や油
等の固体粒子を含まない燃料については、噴霧孔
の孔径を小さくして剪断力を効果的に燃料に与え
ることができれば、良好に噴霧することができ
る。しかしながら、固体粒子を含むCWMを良好
に微粒化するために、単純には噴霧孔の孔径を絞
れない。これは、一般に噴霧孔の孔径は固体粒子
径の約5倍以上でないと、固体粒子が噴霧孔を閉
塞する問題が生ずるためである。そのために、上
記例に示されるように、混合室へCWMと噴霧媒
体を供給する前に、予め両者を良く混合しようと
試みるわけである。しかし、CWMを噴霧する場
合は噴霧孔での微粒化を水や油と同程度にまでな
しえない為に、上記例で示された以上に、非常に
良好にCWMと噴霧媒体を混合した状態で混合室
へ供給することが必要となる。このためには、単
純にCWMと噴霧媒体をスラグ状(CWMの中に
噴霧媒体が気泡状に存在する状態)にして混合室
へ供給するのではなく、非常に微小な霧化粒子の
状態で混合室へ供給することが必要となる。
また、流動特性の異なるCWMに対しても、常
に均質な燃料微粒子を火炉へ噴霧するには、混合
室において、CWMと噴霧媒体をスラグ状にする
のではなく、霧化粒子の状態にして混合室へ供給
した後に、噴霧孔での剪断力を利用した微粒化を
行わしめることが必要となる。
そこで前記実開昭52−95145号公報記載のアト
マイザは、噴霧媒体のCWMへの混入速度を高速
にすることでCWMの霧化粒子を小さくすること
を試みているが、噴霧媒体とCWMが良好に混合
せぬことに起因する200μm以上の粗粒子の生成
は低減されていない。また、固体粒子を含むため
に、固体粒子による噴霧孔の閉塞を防止する制約
があり、噴霧孔の孔径は固体粒子の最大径の約5
倍以上にする必要がある。その結果、水や油等の
流体の場合のように噴霧孔の孔径を小さくするこ
とにより、噴霧粒子径を低減することはできず、
粗粒子の生成する問題が生ずる。上記二つの原因
によつて生成される霧化燃料の粗粒子は、他の微
粒子とともに約二百数十m/s程度の高速度で前
記噴霧孔から噴霧される。ところで、一般に粒子
の速度は、粒子径、粒子の初速度、粒子まわりの
噴霧媒体速度等で定まるが、高速で噴霧された粒
子の中で、粒径の大きな重い粗粒子ほど粒子速度
の減衰は小さいことが知られている。このため
に、前記噴霧孔から高速度で噴霧された粗粒子は
着火することなく、火炎の着火面を通過し、十分
に速度が低下した時はじめて着火するものであ
る。
また、固体粒子を含まない油等の噴霧において
は、粗粒子は火炎からの輻射伝熱、対流伝熱等に
より蒸発する。このため、粒子径は逐次減少する
結果、燃焼時に噴霧された燃料粒子の貫通距離
(粒子速度が終端速度に等しくなるまでの距離)
は非燃焼時に比べて短くなる。一方、CWMの噴
霧粒子は噴霧孔を約62〜70wt%含むために、火
炎からの輻射、対流伝熱を受けても、水が蒸発す
るにとどまる。よつて、CWMの噴霧粒子の燃焼
時の貫通距離は、前記油等のような液体(蒸発性
物質)のみからなる燃料を噴霧する場合に比べて
非常に長くなる。この貫通距離が長くなると、火
炎の長炎化、未然粒子の生成、火炎面がバーナよ
り離れる等の問題が生ずる。これら問題を解決す
るには、アトマイザの混合室内におけるCWMの
霧化粗粒子の生成を極力抑えることが必要にな
る。
本発明は、前述の事態に鑑み、固体燃料を含有
する燃料を供給する燃料供給路と、前記燃料と混
合される噴霧媒体を供給する噴霧媒体供給路と、
前記燃料供給路および噴霧媒体供給路と連通され
る混合室と、前記燃料および噴霧媒体を前記混合
室から噴霧する噴霧孔とを備えたアトマイザにお
いて、前記混合室へCWMのような固体粒子を含
んだ燃料を霧化微粒子状態で供給できるようにす
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本願の第1発明に
よるアトマイザは、固体粒子を含む燃料を供給す
る燃料供給路と、前記燃料と混合される噴霧媒体
を供給する噴霧媒体供給路と、前記燃料供給路お
よび噴霧媒体供給路と連通している混合前室と、
前記混合前室と連通し燃料および噴霧媒体の混合
流体を噴霧する噴霧孔を有する混合室を備えたア
トマイザにおいて、 前記混合前室は大径内周壁および小径内周壁に
よつて形成される断面環状の形状を有しており、
かつ、前記燃料供給路および噴霧媒体供給路のう
ちのいずれか一方の供給路は、前記大径内周壁お
よび小径内周壁によつて形成される断面環状の混
合前室と連通し、他方の供給路は前記断面環状の
混合前室と交叉する方向に前記周壁に開口した孔
を介して連通していることを特徴とする。
そして、前記第1発明によるアトマイザの好適
な実施態様によれば、前記一方の周壁に開口する
前記混合用流体供給孔は、この混合用流体供給孔
から前記混合前室へ噴出する混合用流体(燃料お
よび噴霧媒体のうちのいずれか一方の流体)の噴
出方向が混合用流体供給孔の開口する前記周壁の
接線方向に沿う成分を有する方向に向けて配設さ
れたことを特徴とする。
また、前記第1発明によるアトマイザの他の好
適な実施態様によれば、前記混合用流体供給孔
は、前記一方の周壁に形成された垂直なリング状
の凹溝の底部に開口していることを特徴とする。
さらに、本願の第2発明によるアトマイザによ
れば、固体燃料を含む燃料を供給する燃料供給路
と、前記燃料と混合される噴霧媒体を供給する噴
霧媒体供給路と、前記燃料供給路および噴霧媒体
供給路と連通している混合前室と、前記混合前室
と連通し燃料および噴霧媒体の混合流体を噴霧す
る噴霧孔を有する混合室を備えたアトマイザにお
いて、 前記混合前室は大径内周壁および小径内周壁に
よつて形成される断面環状の形状を有しており、
かつ、前記燃料供給路および噴霧媒体供給路のう
ちのいずれか一方の供給路は、前記大径内周壁お
よび小径内周壁によつて形成される断面環状の混
合前室と連通し、他方の供給路は前記断面環状の
混合前室と交叉する方向に前記周壁に開口した孔
を介して連通されており、さらに、別の噴霧媒体
供給路を設け、該別の噴霧媒体供給路を、前記混
合室から前記噴霧孔を介して噴霧された前記燃料
および噴霧媒体の混合流体に該別の噴霧媒体供給
路からの噴霧媒体が混合するように配設している
ことを特徴とする。
〔作用〕
前述の構成を備えた本願の第1発明によるアト
マイザにおいては、前記被混合用流体供給路から
断面環状の混合前室に流入する被混合用流体(す
なわち、燃料および噴霧媒体のうちの一方の流
体)は、混合前室内では断面環状の薄膜状の流れ
(以下、「環状薄膜流」という。)となつている。
そして、前記混合用流体供給孔から混合前室に流
入する混合用流体(すなわち、燃料および噴霧媒
体のうちの他方の流体)は、前記被混合用流体の
環状薄膜流をよぎる方向(すなわち被混合用流体
の流れる方向に垂直な成分を有する方向)に噴出
されるため、噴出される混合用流体の持つ乱流に
よる乱れの力及び運動量による力によつて、両流
体は効果的に混合され、燃料が細分されて燃料の
微粒化が行われるのである。ある種の従来公知の
技術のように、噴霧媒体を燃料流と平行に噴出す
る場合の微粒化は、主として乱れの力に基づいて
いるが、前記本発明のように、混合用流体が被混
合用流体の環状薄膜流をよぎる方向に噴出される
場合の燃料の微粒化は、乱れの力と運動量による
力との2つの力を用いているため、燃料の流動特
性の影響は受けにくくなつている。それによつ
て、燃料は、それがたとえ非ニユートン流体の流
動特性を有する燃料であつても、良好に噴霧媒体
と接触できるので、混合前室内における気液流量
比は局所的な差がなくなる。このため、部分的に
気液流量比が小さくなつた場合に生じる霧化燃料
の粗粒子の生成を防止することができる。
前述のように、本発明によれば、燃料は、霧化
された微粒子状態で混合室へ供給される。そして
霧化燃料粒子径が小さくなるにつれて霧化燃料粒
子の持つ表面張力は大きくなるので、粒径の小さ
な霧化燃料微粒子は、混合室内では合体して粗大
化することなく、混合室の噴霧孔から噴霧され
る。霧化燃料粒子の少量部分は、混合前室内で微
粒化できずに霧化燃料粗粒子として混合室へ供給
されることもある。この少量の霧化燃料粗粒子
は、混合室内で数個合体するが、噴霧孔から噴霧
されるときに、噴霧孔内壁からの剪断力を受けて
粒径の小さい微粒子となる。
さらに、次式で定義される環状流路幅を小さく
すると、混合前室の微粒化を促進することができ
る。
(環状流路幅)=
(大径内周壁径)−(小径内周壁径)/2 CWMの閉塞を防止できる最小の環状流路幅
は、円管状の流路の径の少なくとも3/5倍にする
ことができる。
すなわち、アトマイザの目的の一つは、前記の
ように石炭等の固体粒子を含む液体状燃料(スラ
リー)と噴霧媒体とを混合して固体粒子を微粒子
化することにあり、その目的を効果的に達成する
にはスラリーと噴霧媒体とを均等に混ぜることが
好ましく、そのためには混合前室の空〓が小さい
程効果がある。しかし、空〓を小さくするほどそ
の空〓は石炭粒子等の固体粒子によつて閉塞され
易くなることから、一般に偏平形状をなす固体粒
子の形状との関係から自ずとその空〓幅に制限が
あつた。
しかるに、本発明においては混合前室の形状を
前記のように特に断面環状の形状としたことによ
り、円管形状の場合と比較して同一のサイズ及び
形状の固体粒子に対して、流路の閉塞は生じにく
くなり、結果として実際の運転においては固体粒
子の微粒子化が一層促進される。
また、前記第1発明によるアトマイザの好適な
実施態様によれば、前記一方の周壁に開口する混
合用流体供給孔は、その混合用流体供給孔から前
記混合前室へ流入する混合用流体の流入方向が前
記一方の周壁の接線方向に沿う成分を有する方向
を向いているので、前記混合用流体供給孔から噴
出される混合用流体は前記混合前室へ旋回流とし
て供給されることになる。したがつて、前記被混
合用流体の環状薄膜流と混合用流体とが接触した
際に生じた霧化燃料粒子は、旋回流の作用によつ
て霧化燃料粒子を混合室内へ分散させることがで
きる。
また、前記第1発明によるアトマイザの他の好
適な実施態様によれば、前記混合用流体供給孔
は、前記断面環状の混合前室の周壁に形成された
リング状の凹溝から形成されている。したがつ
て、混合用流体供給孔は周壁の全周にわたつて開
口しているため、混合用流体を混合前室内に一様
に供給することができる。したがつて、混合前室
内の局所的気液流量比を気質化することができ
る。
また、前述の構成を備えた本願の第2発明によ
るアトマイザにおいては、前記混合室を形成する
スプレヤプレートに旋回流発生器が設けられてお
り、この旋回流発生器から噴出される噴霧媒体
は、前記混合室から前記噴霧孔を介して噴霧され
た前記燃料および噴霧媒体の混合流体の噴霧方向
に垂直な方向成分を有する方向に噴出される。し
たがつて、前記噴霧孔から噴霧された混合流体と
旋回流発生器から噴出された噴霧媒体とは合流し
て旋回流となる。このため前記噴霧された混合用
流体中の燃料の噴霧粒子の速度は急激に減速す
る。したがつて、前記噴霧粒子が前記スプレヤプ
レートの外表面から必要以上に遠方まで到達する
ことがなく、火炎の長さを適当な範囲に設定する
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明のアトマイザの実施例を図面によ
り説明する。なお、各実施例を示す図面におい
て、第1実施例の各構成要素に対応する第n(n
=2〜9)実施例の構成要素には、第1実施例で
使用した符号に100(n−1)を加えた符号を使用
することとし、重複する詳細な説明は省略する。
第1図は、本発明によるアトマイザの第1実施
例の断面図であり、第2図は、第1図の−線
矢視図である。アトマイザヘツド1は、円筒部2
と、この円筒部2の下流端側(第1図中、上側)
に一体的に形成された円柱部3とから構成されて
いる。そして円柱部3の直径は円筒部2の直径よ
りも大きく形成されている。円筒部2の内径は、
上流端側(第1図中、下側)の大径部2aと下流
端側の小径部2bとを有している。前記円柱部3
の中央部には、その下流端側に開口する雌ねじ部
3aが設けられ、雌ねじ部3aの外方には雌ねじ
部3aを中心に複数(たとえば12本)の円筒状の
被混合用流体流路3bが配設されている。この被
混合用流体流路3bはこの実施例ではCWMが流
れるCWM流路3bとして使用されている。この
CWM流路3bの上流端側は前記円筒部2内部の
小径部2bと連通しており、下流端側は円柱部3
の下流側端面に開口している。円柱部3の前記
CWM流路3b外方部分には前記雌ねじ部3aを
中心とする同心円上に等間隔で4本の混合用流体
流路3cが形成されている。この混合用流体流路
3cはこの第1実施例では水蒸気、酸素等の噴霧
媒体が流れる噴霧媒体流路3cとして使用されて
いる。この噴霧媒体流路3cは、前記円柱部3を
上流側端面から下流側端面まで貫通している。
前記円筒部2内の大径部2aには内管4の下流
端部が嵌合して連結されている。したがつて、内
管4の内部に形成されている被混合用流体供給路
5は、前記円筒部2の内部を介して前記複数の円
筒状のCWM流路3bに連通している。この実施
例では、前記被混合用流体供給路5はCWMを供
給するためのCWM供給路(すなわち燃料供給
路)5として使用されている。前記内管4の外方
には外管6が配設されている。この外管6の下流
側端面は、前記円柱部3の上流側端面の外周部に
当接しており、その外径は前記円柱部3の外径と
同一である。この外管6には、円柱部3と同一の
外径を有する部分に続いて、その上流側外周部に
は、雄ねじ6aが設けられている。また、この外
管6の内周面と前記内管4の外周面との間には、
円環状の混合用流体供給路7が形成されている。
前記混合用流体供給路7は、この第1実施例では
噴霧媒体を供給するための噴霧媒体供給路7とし
て使用されている。そして、この噴霧媒体供給路
7は前記噴霧媒体流路(混合用流体流路)3cと
連通している。前記円柱部3の下流側端面中央部
にはセラミツクス等の耐摩耗性の高い材料から成
る柱状ノズルチツプ8が結合される。この結合
は、柱状ノズルチツプ8を貫通するノズルチツプ
押さえ9の先端ねじ部を前記円柱部3の雌ねじ部
3aに螺合させることにより行われる。
前記円柱部3の下流側端面外周部には円筒状の
ノズルブロツク10が配設される。このノズルブ
ロツク10の外径は、前記円柱部3の外径と同一
である。この円筒状のノズルブロツク10の内周
壁10aと上流側端面(第1図中、下流端面)と
の間には、4本の混合用流体供給孔10bが設け
られている。前記混合用流体供給孔10bはこの
第1実施例では噴霧媒体が流れる噴霧媒体供給孔
10bとして使用されている。前記ノズルブロツ
ク10の下流側端面(第1図中、上端面)にはセ
ラミツクス等の耐摩耗性の高い材料から成るリン
グ状ノズルチツプ11が配設されている。このリ
ング状ノズルチツプ11の外径も、前記円柱部3
の外径と同一である。このリング状ノズルチツプ
11の内周壁11aと前記ノズルブロツク10の
内周壁10aとは、面一な円筒面に形成されてい
る。そして、これらの面一の内周壁10aおよび
11aと、前記柱状ノズルチツプ8の外周面8a
との間には、円環状の空間すなわち円環状の混合
前室12が形成される。したがつて、円環状の混
合前室12は、柱状ノズルチツプ8の外周面8a
により形成される小径内周壁12aと、前記面一
の内周壁10aおよび11aにより形成される大
径内周壁12bとにより形成されている。この混
合前室12は、前記CWM流路3bを経て前記
CWM供給路5に連通している。そして、前記噴
霧媒体供給孔10bは、混合前室12を上流側
(第1図中、下側)から下流側へ流れるCWMに
噴霧媒体を噴出した際、混合前室12へ噴出する
噴霧媒体の噴出方向がCWMの流れの方向に沿う
成分および垂直な成分を有するとともに前記大径
内周壁12bの接線に沿う成分を有する方向を向
いている(第1図および第2図参照)。さらに、
前記噴霧媒体供給孔10bは、前記小径内周壁1
2aの下流端側の部分すなわち下流端側小径内周
壁面12a1を狙う方向を向いている。
前記リング状ノズルチツプ11の下流端面には
スプレヤプレート13が配設されている。スプレ
ヤプレート13は、上流側端部のフランジ部13
a、中間部の円筒壁13bおよび略円錐状の膨出
部13cを備えている。前記フランジ部13aの
外径は、前記円柱部3の外径と同一である。前記
膨出部13cには複数(たとえば4個)の噴霧孔
13dが放射状に形成され、噴霧方向が互いに広
がるように配設されている。そして、このスプレ
ヤプレート13は、高速で流入するCWMの霧化
粒子による壁面の摩耗を防止する目的で、セラミ
ツクス等の耐摩耗性の高い材料で制作されてい
る。前記セラミツクスとしては、SiC、Al2O3
Si3N4、Si3N4−Al2O3等の焼結体が使用される。
また、このセラミツクス材料製のスプレヤプレー
ト13の外周部は、ステンレス鋼等の金属で多い
保護することが望ましい。
このスプレヤプレート13のフランジ部13
a、前記リング状ノズルチツプ11、ノズルブロ
ツク10、円柱部3、および外管6の下流側端部
は、前述のように同一の外径を有しており、この
外径の寸法はキヤツプナツト14の円筒壁14a
の内径に嵌合する大きさである。このキヤツプナ
ツト14は、円筒壁14aと、前記スプレヤプレ
ート13の円筒壁13bが貫通する貫通孔を有す
る端壁14bとを備えており、前記円筒壁14a
の開放側(上流側)端部の内周面には、前記外管
6の雄ねじ6aと螺合する雌ねじ14cが設けら
れている。そして、この雌ねじ14cを雄ねじ6
aに螺合させて、前記端壁14bを前記スプレヤ
プレート13のフランジ部13aに押圧すること
により、スプレヤプレート13、リング状ノズル
チツプ11、ノズルブロツク10、アトマイザヘ
ツド1および外管6等が一体的に結合されてい
る。
そして、前記スプレヤプレート13、リング状
ノズルチツプ11および柱状ノズルチツプ8によ
り、混合室15が形成されている。この混合室1
5は、前記混合前室12と連通されており、この
混合室15の断面は混合前室12の断面よりも大
きく形成されている。そして、前記混合室15
は、混合室15の容積を直径で割つた平均長さが
前記直径の大きさの0.3〜0.7の範囲に設定されて
いる。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第1実施例では、CWMが、CWM供給路5から
複数のCWM流路3bを通して断面円環状の混合
前室12に供給される。この断面円環状の混合前
室12を流れるCWMは、断面環状の液膜状の流
れ(すなわち薄い層の流れ)となつている。ま
た、噴霧媒体供給孔10bから高速で噴出される
噴霧媒体は、液膜状のCWMの流れをよぎる方向
(すなわちCWMの流れる方向に垂直な成分を有
する方向)を向いている。したがつて、高速で流
れる噴霧媒体の持つ乱流による乱れの力及び運動
量による力によつて、液膜状に流れるCWMを効
果的に分裂せしめることができる。このように噴
霧媒体が液膜状のCWMをよぎる方向に噴出され
る場合の微粒化は、乱れの力と運動量による力と
2つの力を用いているため、CWMの流動特性の
影響は受けにくくなつている。すなわち、液膜状
のCWMは、噴霧媒体と常に良好に接触できるの
で、混合前室12内における気液流量比は局所的
な差がなくなる。このため、部分的に気液流量比
が小さくなつた場合に生じる霧化燃料の粗粒子の
生成を防止することができる。
また、前記噴霧媒体供給孔10bが前記下流端
側小径内周壁面(すなわち、混合前室12を形成
する小径内周壁12aの下流端側の壁面)12a1
を向いて配設されているので、噴霧媒体供給孔1
0bから噴出される噴霧媒体は、前記下流端側小
径内周壁面12a1に激しく衝突する。このとき、
前記液膜状のCWMと噴霧媒体とが接触した際に
生じたCWMの霧化粒子は、噴霧媒体の流れに同
伴されて前記下流端側小径内周壁面12a1に激し
く衝突し、噴霧媒体の持つ運動量による力によつ
て再微粒化されるのである。すなわち、前記下流
端側小径内周壁面12a1を狙う方向に噴出した噴
霧媒体とCWMとの混合流体が下流端側小径内周
壁面12a1に衝突することによつて、CWMの霧
化粒子は、さらに微粒化を促進せしめられ、極め
て微細な霧化粒子として混合室内へ供給されるの
である。
さらに、前記噴霧媒体供給孔10bの方向は、
噴霧媒体供給孔10bから前記混合前室12へ噴
出する噴霧媒体の噴出方向が前記大径内周壁12
bの接線方向に沿う成分を有する方向を向いてい
るので、前記噴霧媒体供給孔10bから噴出され
る噴霧媒体は前記混合前室12へ旋回流として供
給されることになる。したがつて、前記液膜状の
CWMと噴霧媒体とが接触した際に生じたCWM
の霧化粒子は下流端側小径内周壁面12a1の全周
に均等に分散して衝突するとともに、旋回流の作
用によつてCWMの霧化粒子を混合室15内へ分
散させd供給することができる。
前述のようにして、CWMは、霧化された微粒
子状態で旋回流として混合室15へ供給される。
前記旋回流は混合室15内でも保存されるので、
CWMの霧化粒子は、混合室15内でも分散状態
を保持することができる。そして、CWMの霧化
粒子径が小さくなるにつれて霧化粒子の持つ表面
張力は大きくなるので、粒径の小さな霧化微粒子
は、混合室15内では合体して粗大化することな
く、混合室15を形成する前記スプレヤプレート
13の噴霧孔13dから噴霧される。なお、
CWMの霧化粒子の少量部分は、混合前室12内
で微粒化できずに霧化粗粒子として混合室15へ
供給されることもある。この少量の霧化粗粒子
は、混合室15内で数個合体する場合もあるが、
噴霧孔13dから噴霧されるときに、噴霧孔13
d内壁からの剪断力を受けて粒径の小さい微粒子
となる。
前述の本発明によるアトマイザの第1実施例は
噴霧媒体とCWMとを単に混合した状態で混合室
15へ供給するのではなく、混合前室12におい
て霧化した状態で混合室15へ供給する。このた
め、混合室15におけるCWMと噴霧媒体との混
合はきわめて良好になり、霧化粒子の平均粒径を
顕著に小さくすることができる。また、気液流量
比を一定に保ち、CWMの供給量を増減した場合
においても、混合前室12においてCWMと噴霧
媒体とを極めて良好に混合することができる。こ
のため、気液流量比一定の条件で霧化粒子の平均
粒径をある値以下に保つことができるCWMの最
低供給量と最大供給量の比(所謂、ターンダウン
比)を大きくすることができる。これは、火炉の
負荷変動幅を大きくとれる効果となる。
第3図は、本発明によるアトマイザの第2実施
例の断面図であり、この第2実施例のアトマイザ
は、前記第1実施例の柱状ノズルチツプ8に代え
て柱状ノズルチツプ108を用いた前記第1実施
例と相違する。そして、柱状ノズルチツプ108
は、その下流端側の一部を下流に行くにしたがつ
て外径が大きくなるような円錐台の形状とされて
いる。したがつて、この柱状ノズルチツプ108
の外周面108aの下流端側は末広がりの円錐面
である。この柱状ノズルチツプ108の外周面1
08aは、前記第1実施例と同様に環状の混合前
室112の小径内周壁112aを形成している。
また、外周面108aの下流端側の円錐面が、混
合前室112の下流端側小径内周壁面112a1
形成している。そして、この第2実施例の混合前
室112は、柱状ノズルチツプ108の外周面1
08aの形状が前記第1実施例の柱状ノズルチツ
プ8の外周面8aの形状と相違する分だけ、前記
第1実施例の混合前室12と相違している。ま
た、前記柱状ノズルチツプ108の下流側端部の
円錐台部分は、わずかに混合室115内に突出し
ている。この第2実施例のアトマイザの構成は、
その他の構成では、第1実施例の構成と同一であ
る。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第2実施例では、柱状ノズルチツプ108の下流
側端面での噴霧媒体の流速が最大となるように、
柱状ノズルチツプ108の下流端側の円錐台部分
の幾何学的寸法を適切に決定すれば、噴霧媒体の
乱れの力、柱状ノズルチツプ108表面近傍での
噴霧媒体の圧縮膨張の振動力、および噴霧媒体の
衝突力を、CWMの霧化粒子の再微粒化のために
有効に用いることができる。また、前記下流端側
小径内周壁面112a1(すなわち、柱状ノズルチ
ツプ108の下流端部の円錐状の外周面108
a)によつて、CWMの霧化粒子は、混合前室1
12の中心軸から広がる方向の速度成分を持つて
混合室115内へ流入する。このため、混合室1
15内では、CWMの霧化粒子および噴霧媒体の
好ましい循環流が形成される。この結果、噴霧孔
113dから噴霧されるCWMの霧化粒子の粒径
は顕著に小さくなる。
第4図は、本発明によるアトマイザの第3実施
例の断面図であり、この第3実施例のアトマイザ
は、前記第1実施例の柱状ノズルチツプ8に代え
て錐体状ノズルチツプ208を用いた点で前記第
1実施例と相違する。そして、錐体状ノズルチツ
プ208は、その外径が下流側へ行くにしたがつ
て、しだいに拡大するような円錐台の形状とされ
ている。したがつて、この錐体状ノズルチツプ2
08の外周面208aの側面は末広がりの円錐面
である。また、この第3実施例のアトマイザは、
前記第1実施例のノズルブロツク10に代えてノ
ズルブロツク210を用いた点、リング状ノズル
チツプ11に代えてリング状ノズルチツプ211
を用いた点およびスプレヤプレート13に代えて
スプレヤプレート213を用いた点でも相違して
いる。ノズルブロツク210は、その内周壁21
0aが下流側へ行くにしたがつて末広がりの円錐
面に形成されている。そしてリング状ノズルチツ
プ211もその内周壁211aが下流端側へ行く
にしたがつて末広がりの円錐面を形成するように
なつている。これらの内周壁210aおよび内周
壁211aは面一な円錐面に形成されている。そ
して、これらの面一の内周壁210aおよび21
1aと、前記錐体状ノズルチツプ208の外周面
208aとの間には、末広がりの円環状の空間す
なわち混合前室212が形成される。したがつ
て、この末広がりの円環状の混合前室212は、
錐体状ノズルチツプ208の外周面208aによ
り形成される小径内周壁212aと、前記面一の
内周壁210aおよび211aにより形成される
大径内周壁212bとにより形成されている。そ
して、円錐状の外周面208aの下流端側の表面
が、混合前室212の下流端側小径内周壁212
a1を形成している。前記ノズルブロツク210に
設けられた噴霧媒体供給孔210bは、前記下流
端側小径内周壁面212a1を狙う方向を向いてい
る。また、前記スプレヤプレート213と前記錐
体状ノズルチツプ208の下流側端面とによつて
混合室215が形成されている。前記スプレヤプ
レート213の内壁には、円環状の衝突壁すなわ
ちターゲツト213tが形成されている。このタ
ーゲツト213tは、前記混合前室212から混
合室215に流入するCWMの霧化粒子および噴
霧媒体の混合流体がスプレヤプレート213の内
壁と衝突する位置に形成されている。この第3実
施例のアトマイザの構成は、その他の構成では、
第1実施例の構成と同一である。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第3実施例では、前記第1実施例の作用と同様の
作用により、CWMは混合前室212で霧化され
る。このCWMの霧化粒子と噴霧媒体とは、混合
室215に流入して前記ターゲツト113tに衝
突する。この衝突の結果、CWMの霧化粒子はさ
らに微粒化されることになる。
第5図は、本発明によるアトマイザの第4実施
例の断面図であり、この第4実施例のアトマイザ
は、前記第1実施例のスプレヤプレート13に代
えてスプレヤプレート313を用いた点で前記第
1実施例と相違する。スプレヤプレート313
は、第1実施例のスプレヤプレート13に円板状
の衝突壁すなわちターゲツト313tを付加した
点で相違している。このターゲツト313tは、
スプレヤプレート313の膨出部313c中央部
の内壁から上流側に突出する棒状部材の上流側の
端部に一体的に設けられている。この第4実施例
は、スプレヤプレート313が前述のように構成
されているため、混合室315の形状も前記第1
実施例の混合室15と相違している。しかしなが
ら、その他の構成においては、この第4実施例
は、前記第1実施例と全く同様である。したがつ
て、第4実施例の混合前室312も第1実施例の
混合前室12と同様に構成されている。そして、
前記スプレヤプレート313のターゲツト313
tは、混合前室312の下流側端面から少し離れ
た位置に、混合前室312の下流側端面と対向す
るように配置される。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第4実施例では、前記第1実施例の作用と同様の
作用により、CWMは混合前室312で霧化され
る。このCWMの霧化粒子は噴霧媒体と共に、混
合室315に流入して前記円板状のターゲツト3
13tに衝突する。この衝突の結果、CWMの霧
化粒子はさらに微粒化されることになる。そし
て、ターゲツト313tに衝突したCWMの霧化
粒子は、混合室315の半径方向に広がる。この
結果、スプレヤプレート313の噴霧孔313d
を直接めがけて進入する霧化粒子はなくなる。し
たがつて、複数の噴霧孔313dへ、CWMの霧
化微粒子および噴霧媒体を均等に配分できるた
め、噴霧孔313dに供給されるCWMの霧化微
粒子の不均衡に起因する噴霧の偏りを無くすここ
とができる。これは、バーナの中心軸上に均等に
噴霧粒子を配分することができるので、バーナ近
傍の低空気比領域の空気比を局所的に偏りもな
く、均質にできる。このため、バーナ近傍の低空
気燃焼域を確実に作ることができるので、バーナ
から排出されるNOxを低減することができる。
第6図、第7図イおよび第8図イは、本発明に
よるアトマイザの第5実施例の説明図であり、第
7図ロおよびハはそれぞれ前記第7図イの変更
例、第8図ロは前記第8図イの変更例を示す。次
に、まず、第6図、第7図イおよび第8図イに示
した本発明によるアトマイザの第5実施例を説明
する。
この第5実施例のアトマイザは、前記第1実施
例のノズルブロツク10およびリング状ノズルチ
ツプ11に代えて、耐摩耗性のセラミツク材料か
ら形成された厚さの大きなリング状ノズルチツプ
410を用いた点、およびアトマイザヘツド1の
円柱部3に形成された複数のCWM流路3bに代
えて、アトマイザヘツド401の円柱部403に
複数のCWM流路403bが形成された点で前記
第1実施例と相違する。前記CWM流路403b
は、その下流端側の部分の直径が円錐状に拡大し
ている点で、前記第1実施例のCWM流路3bと
相違している。そして、この第5実施例の混合前
室412は、前記リング状ノズルチツプ410の
内周壁410aと柱状ノズルチツプ408の外周
面408aとにより、形成されている。したがつ
て、この第5実施例では、混合前室412の小径
内周壁412aは前記外周面408aにより形成
され、大径内周壁412bは前記リング状ノズル
チツプ410の内周壁410aにより形成されて
いる。前記リング状ノズルチツプ410の上流側
端面にはリング状の凹部が形成されており、この
リング状の凹部はアトマイザヘツド401の円柱
部403の下流側端面との間に混合用流体供給孔
410bを形成するようになつている。このリン
グ状の混合用流体供給孔410bは、第1実施例
と同様に噴霧媒体が流れる噴霧媒体供給孔410
bとして使用されている。そして、リング状に形
成された噴霧媒体供給孔410bの外周部には、
前記円柱部403に形成された複数(たとえば、
8本)の噴霧媒体流路403cが連通している。
この第5実施例のアトマイザの構成は、その他
の構成では、第1実施例の構成と同一である。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第5実施例では、噴霧媒体供給路407から供給
された噴霧媒体は、複数の噴霧媒体供給路403
cを流れて前記リング状の噴霧媒体供給孔410
bで合流する。そして、混合前室412を流れる
CWMの流れの方向に垂直な方向の速度成分を有
するように流れの方向を変更された後、混合前室
412へ噴出される。この第5実施例では、噴霧
媒体供給孔410bの形状がリング状に形成され
ているため、噴霧媒体を混合前室412へ一様に
供給することができるので、混合前室412内の
局所的気液流量比を均質化することができる。
第7図ロは、前記第5実施例における噴霧媒体
供給孔410bの第1変更例を示す。この第1変
更例は、噴霧媒体供給孔が、円環状の混合前室4
12の半径方向に延設された4本の噴霧媒体供給
孔410b′から形成されている。そして、アトマ
イザヘツド401の円柱部403に形成された4
本の噴霧媒体流路403cの下流側端部が、前記
噴霧媒体供給孔410b′の半径方向外端部に接続
している。
第7図ハは、前記第5実施例における噴霧媒体
供給孔410bの第2変更例を示す。この第2変
更例の噴霧媒体供給孔は、円環状の混合前室41
2に半径方向の成分と接線方向の成分を有する方
向に延設された4本の噴霧媒体供給孔410b″か
ら形成されている。そして、アトマイザヘツド4
01の円柱部403に形成された4本の噴霧媒体
供給路403cの下流側端部が、前記噴霧媒体供
給孔410b″の半径方向外端部に接続している。
この第5実施例における噴霧媒体供給孔410
bの第2変更例では、噴霧媒体供給孔410b″か
ら噴出される噴霧媒体は、前記混合前室412へ
旋回流として供給される。したがつて、その旋回
流により、混合前室412内でのCWMと噴霧媒
体との混合が良好に行われるとともに、CWMの
微粒化が促進される。
第8図ロは、前記第5実施例における混合前室
412の変更例を示す。この変更例の混合前室4
12′の小径内周壁412a′を形成する柱状ノズ
ルチツプ408′の外周面408a′には、複数の
間隔規制用の突起408b′が形成されている。前
記突起408b′の突出高さは混合前室412′の
流路幅に等しく設定されている。したがつて、こ
の変更例では、柱状ノズルチツプ108′とリン
グ状ノズルチツプ410との心ずれを防止するこ
とができるので、混合前室412′の流路幅を均
一に設定することができる。なお、前記突起40
8b′を螺旋状に配設することにより、混合前室4
12′内のCWMと噴霧媒体との混合流体の流れ
を旋回させることができる。
第9図は、本発明によるアトマイザの第6実施
例の断面図であり、第10図は、第9図の−
線矢視図、第11図は同図のXI−XI線矢視図であ
る。アトマイザヘツド501は、円筒部502
と、この円筒部502の下流端側(第1図中、上
側)に一体的に形成された円柱部503とから構
成されている。そして円柱部503の直径は円筒
部50の直径よりも大きく形成されている。円筒
部502の内径は、上流端側(第1図中、下側)
の大径部502aと下流端側の小径部502bと
を有している。前記円柱部503の下流側端面の
中央部には断面円形の凹部が形成されている。し
たがつて、円柱部503の下流側端面は、前記断
面円形の凹部の底面から形成された小径の下流側
円形端面503aと、前記凹部の外側部に形成さ
れた大径の下流側環状端面503bとを有してい
る。また、前記円柱部503の上流側端面は、前
記円筒部502の外側に形成された小径の上流側
小径環状端面503cと、その外側に形成された
上流側大径環状端面503dとを有している。そ
して、前記下流側円形端面503aの中央部に
は、その下流端側に開口する雌ねり部503eが
設けられ、雌ねじ部503eの外方には雌ねじ部
503eを中心とする同心円上にに複数(たとえ
ば8本)の円筒状の被混合用流体流路503fが
配設されている。この被混合用流体流路503f
はこの第6実施例ではCWMが流れるCWM流路
503fとして使用されている。このCWM流路
503fの上流端側は前記円筒部502内部の小
径部502b連通しており、下流端側は円柱部5
03の下流側円形端面503aに開口している。
円柱部503の前記CWM流路503f外方部分
には、前記雌ねじ部503eを中心とする同心円
上に等間隔で複数(たとえば、16本)の内側混合
用流体流路503gが形成されている。この内側
混合用流体流路503gはこの実施例では水蒸気
等の噴霧媒体が流れる内側噴霧媒体流路503g
として使用されている。この内側噴霧媒体流路5
03gは、前記円柱部503を上流側小径環状端
面503cから下流側円形端面503aまで貫通
している。前記内側噴霧媒体流路503gの外方
には前記雌ねじ部503eを中心とする同心円上
に等間隔で複数(たとえば、16本)の外側混合用
流体流路503hが配設されている。この外側混
合用流体流路503hはこの実施例では水蒸気の
噴霧媒体が流れる外側噴霧媒体流路503hとし
て使用されている。この外側噴霧媒体流路503
hは、前記円柱部503を上流側大径環状端面5
03dから下流側環状端面503bまで貫通して
いる。また、前記円柱部503の下流端側に形成
された前記断面円形の凹部の側壁には、前記下流
側円形端面503aから少し離れた位置に段部5
03iが形成されている。そしてまた、前記下流
側環状端面503bの外周部には、環状の突壁5
03jが形成されている。
前記円筒部502の大径部502aには内管5
04の下流端部が嵌合して連結されている。この
内管504の内部には、被混合用流体供給路50
5が形成されている。この被混合用流体供給路5
05は、前記円筒部502の内部を介して前記複
数の円筒状のCWM流路503fに連通してい
る。この実施例では、前記被混合用流体供給路5
05はCWMを供給するためのCWM供給路(す
なわち燃料供給部)505として使用されてい
る。前記内管504の外方には外管506が配設
されている。この外管506の下流側端面は、前
記円柱部3の上流側大径環状端面503dの外周
部に当接しており、その外径は前記円柱部503
の外径と同一である。この外管506には、円柱
部503と同一の外径を有する部分に続いて、そ
の上流側外周部には、雄ねじ506aが設けられ
ている。また、前記外管506と内管504との
間には、仕切管516が配設されている。この仕
切管516の下流側端面は、前記円柱部503の
上流側小径環状端面503cの外周部に固定され
ている。
前記内管504の外周面と前記仕切管516の
内周面との間には、円環状の内側混合用流体供給
路5071が形成されている。また、前記仕切管
516の外周面と前記外管506の内周面との間
には、円環状の外側混合用流体供給孔5072
形成されている。前記内側混合用流体流路507
および外側混合用流体流路5072は、この実施
例ではそれぞれ、噴霧媒体を供給するための内側
噴霧媒体供給路5071および外側噴霧媒体供給
路5072として使用されている。そして、前記
内側噴霧媒体供給路5071は前記内側噴霧媒体
流路503gと連通し、前記外側噴霧媒体供給路
5072は前記外側噴霧媒体流路503hと連通
している。
前記円柱部503の下流側円形端面503a中
央部にはセラミツク等の耐摩耗性の高い材料から
成る段付柱状ノズルチツプ508が結合される。
前記段付柱状ノズルチツプ508は、上流側の大
径外周面508aと、下流側の小径外周面508
bとを有している。また、前記段付柱状ノズルチ
ツプ508は、この段付柱状ノズルチツプ508
を貫通するノズルチツプ押さえ509の先端ねじ
部を前記円柱部503の雌ねじ部503eに螺合
させることにより結合されている。
前記円柱部503の下流端側に形成された前記
凹部内には、小径リング状ノズルチツプ510が
配設される。この小径リング状ノズルチツプ51
0は前記凹部の側壁に形成された前記段部503
iに当接して支持されている。前記小径リング状
ノズルチツプ510は円筒状の内周面510aを
有しており、この内周面510aは前記段付柱状
ノズルチツプ508の大径外周面508aと対向
して配設されている。そして、前記小径リング状
ノズルチツプ510の内周面510aと前記段付
柱状ノズルチツプ508の大径外周面508aと
により、円環状の上流側混合前室512、が形成
されている。したがつて、円環状の上流側混合前
室5121は、段付柱状ノズルチツプ508の大
径外周面508aにより形成される上流側小径内
周壁512a1と、前記小径リング状ノズルチツプ
510の内周面510aにより形成される上流側
大径内周壁512b1とにより形成されている。こ
の上流側混合前室5121は、前記CWM流路5
03fを経て前記CWM供給路505に連通して
いる。また、前記小径リング状ノズルチツプ51
0の上流側端面(第9図中、下側端面)と前記円
柱部503の下流側円形端面503aとの間には
円環状の隙間すなわち上流側混合用流体供給孔5
10bが形成される。前記上流側混合用流体供給
孔510bはこの実施例では噴霧媒体が流れる上
流側噴霧媒体供給孔510bとして形成されてい
る。そして、この円環状の上流側噴霧媒体供給孔
510bの外周部に前記内側噴霧媒体流路503
gが連通している。また、前記小径リング状ノズ
ルチツプ510の下流側端面は、前記円柱部50
3の下流側環状端面503bと面一になつてい
る。
前記円柱部503の下流側環状端面503b外
周部に形成された環状の突壁503jには下流端
側から大径リング状ノズルチツプ511が当接す
るように配設されている。この大径リング状ノズ
ルチツプ511は円筒状の内周面511aを有し
ており、この内周面511aは前記段付柱状ノズ
ルチツプ508の小径外周面508bと対向して
配設されている。そして、前記大径リング状ノズ
ルチツプ511の内周面511aと前記段付柱状
ノズルチツプ508の小径外周面508bとによ
り、円環状の下流側混合前室5122が形成され
ている。したがつて、円環状の下流側混合前室5
122は、段付柱状ノズルチツプ508の小径外
周面508bにより形成される下流側小径内周壁
512a2と、前記大径リング状ノズルチツプ51
1の内周面511aにより形成される下流側大径
内周壁512b2とにより形成されている。そし
て、この下流側混合前室5122は、その流路幅
(下流側小径内周壁512a2と下流側大径内周壁
512b2との間の間隔)が、前記上流側混合前室
5121の流路幅よりも大きく形成されている。
前記下流側混合前室5122と前記上流側混合
前室5121とからこの実施例の混合前室512
が形成されている。また、前記大径リング状ノズ
ルチツプ511の上流側端面(第9図中、下側端
面)と前記円柱部503の下流側環状端面503
bとの間には円環状の隙間すなわち下流側混合用
流体供給孔511bが形成される。前記下流側混
合用流体供給孔511bはこの実施例では噴霧媒
体が流れる下流側噴霧媒体供給孔511bして形
成されている。そして、この円環状の下流側噴霧
媒体供給孔511bの外周部に前記外側噴霧媒体
流路503hが連通している。また、前記大径リ
ング状ノズルチツプ511の外径は前記円柱部5
03の外径と同一に形成されている。
前記大径リング状ノズルチツプ511の下流側
端面には前述の第1実施例と同様に構成されたス
プレヤプレート513が配設されている。スプレ
ヤプレート513は、後述の混合室を形成するも
のであつて、上流側端部のフランジ部513a、
円筒壁513bおよび略円錐状の膨出部513c
を備えている。前記フランジ部513aの外径
は、前記円柱部503の外径と同一である。前記
膨出部513cには複数(たとえば4個)の噴霧
孔513dが放射状に配設され、噴霧方向が互い
に広がるようになつている。そして、このスプレ
ヤプレート513は、後述の混合室内に高速で流
入するCWMの霧化粒子による壁面の摩耗を防止
する目的で、セラミツクス等の耐摩耗性の高い材
料で制作されている。
このスプレヤプレート513のフランジ部51
3a、前記大径リング状ノズルチツプ511、円
柱部503および外管506の下流側端部は、前
述のように同一の外径を有しており、この外径の
寸法は、前述の第1実施例と同様に構成されたキ
ヤツプナツト514の円筒壁514aの内径に嵌
合する大きさである。このキヤツプナツト514
は、円筒壁514aと、前記スプレヤプレート5
13の円筒壁513bが貫通する貫通孔を有する
端壁514bとを備えており、前記円筒壁514
aの開放側(上流側)端部の内周面には、前記外
管506の雄ねじ506aと螺合する雌ねじ51
4cが設けられている。そして、この雌ねじ51
4cを雄ねじ506aに螺合させて、前記端壁5
14bを前記スプレヤプレート513のフランジ
部513aに押圧することにより、スプレヤプレ
ート513、大径リング状ノズルチツプ511、
アトマイザヘツド501および外管506等が一
体的に結合されている。
そして、前記スプレヤプレート513、大径リ
ング状ノズルチツプ511および段付柱状ノズル
チツプ508により、混合室515が形成されて
いる。この混合室515は、前記混合前室512
と連通されており、この混合室515の断面は混
合前室512の断面よりも大きく形成されてい
る。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第6実施例では、CWMが、CWM供給路505
から複数のCWM流路503fを通して断面円環
状の上流側混合前室5121に供給される。この
断面円環状の上流側混合前室5121を流れる
CWMは、断面環状の液膜状の流れ(すなわち薄
い層の流れ)となる。また、前記上流側混合前室
5121に上流側噴霧媒体供給孔510bから高
速で噴出される噴霧媒体は、液膜状のCWMの流
れをよぎる方向(すなわちCWMの流れる方向に
垂直な成分を有する方向)を向いている。したが
つて、高速で流れる噴霧媒体の持つ乱流による乱
れの力及び運動量による力によつて、液膜状に流
れるCWMを効果的に分裂せしめることができ
る。このように混合されたCWMと噴霧媒体との
混合流体は、円環状の下流側混合前室5122
薄膜状の流れとなつて流入する。そして、前記下
流側混合前室5122に下流側噴霧媒体供給孔5
11bから高速で噴出される噴霧媒体は、薄膜状
のCWMと噴霧媒体との混合流体の流れをよぎる
方向を向いている。したがつて、下流側噴霧媒体
供給孔511bから高速で流入する噴霧媒体の持
つ乱流による乱れの力及び運動量による力によつ
て、薄膜状に流れる前記混合流体をさらに効果的
に分裂せしめることができる。したがつて、上流
側噴霧媒体供給孔510bおよび下流側噴霧媒体
供給孔511bから上流側混合前室5121およ
び下流混合前室5122にそれぞれ流入する噴霧
媒体の種類または流量等を最適制御することによ
り、CWMの微粒化に必要な噴霧媒体重量を低減
することが可能である。
第12図は、本発明によるアトマイザの第7実
施例の断面図であり、第13図は第12図の
−線矢視図である。この第7実施例のアトマ
イザは、前記第6図に示した第5実施例のアトマ
イザと略同様に構成されているが、内管604内
に形成された被混合用流体供給路605を噴霧媒
体供給用の噴霧媒体供給路605として使用し、
内管604と外管606との間に形成された混合
用流体供給路607をCWM供給路607として
使用する点で第5実施例と相違している。また、
アトマイザヘツド601の円柱部603に形成さ
れた被混合用流体流路603bが16本形成されて
いる点、および混合用流体流路603cが16本形
成されている点で、それぞれ8本ずつ形成された
前記第5実施例と相違している。そして、前記被
混合用流体流路603bが噴霧媒体流路として使
用される点、および前記混合用流体流路603c
がCWM流路として使用される点で前記第5実施
例と相違している。また、リング状ノズルチツプ
610の上流側端面にはリング状の凹部が形成さ
れており、このリング状の凹部はアトマイザヘツ
ド601の円柱部603の下流側端面との間に混
合用流体供給孔610bを形成するようになつて
いる。このリング状の混合用流体供給孔610b
は、CWMを流すのに使用される点で、前記噴霧
媒体を流すのに使用される第5実施例と相違して
いる。その他の点では、前記第5実施例と同様に
構成されている。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第7実施例では、被混合用流体供給路605から
は噴霧媒体が供給される。この噴霧媒体は被混合
用流体供給路603bを通つて混合前室612を
流れる。そして、前記混合用流体供給路607か
ら供給されたCWMは、複数の混合用流体流路6
03cに分かれて流れ、前記リング状の混合用流
体供給孔610bで合流する。そして、合流した
CWMは、混合前室612を流れる噴霧媒体の流
れの方向に垂直な方向の速度成分を有するように
流れの方向を変更された後、混合前室612へ噴
出される。この第7実施例でも、混合用流体供給
孔610bの形状がリング状に形成されているた
め、前記第5実施例と同様に、混合用流体(この
第7実施例ではCWM)を混合用流体供給孔61
0bから混合前室612へ一様に供給することが
できるので、混合前室612内の局所的気液流量
比を均質化することができる。そして、混合前室
612内ではCWMと噴霧媒体との混合流体が環
状薄膜の乱流となつて流れる。このため、CWM
は噴霧媒体と良好に混合され、霧化される。
第14図は、本発明によるアトマイザの第8実
施例の断面図であり、第15図は、第14図の
−線矢視図である。アトマイザヘツド70
1は、円筒部702と、この円筒部702の下流
側端(第1図中、上側)に一体的に形成された円
柱部703とから構成されている。そして円柱部
703の直径は円筒部702の直径よりも大きく
形成されている。円筒部702の内径は、上流端
側(第14図中、下側)の大径部702aと下流
端側の小径部702bとを有している。前記円柱
部703の下流側端面の中央部には断面円形の下
流側円形突出部703aが形成されている。した
がつて、円柱部703の下流側端面は、前記断面
円形の下流側円形突出部703aとその周囲に形
成された下流側環状端面703bとを有してい
る。また、前記円柱部703の上流側端面は、前
記円筒部702の内側に形成された上流側小径環
状端面703cと、円筒部702の外側に形成さ
れた上流側大径環状端面703dとを有してい
る。前記上流側小径環状端面703cの中央部に
は開口部703c1が形成されている。そして、前
記下流側円形突出部703aの中央部には、その
下流端側に開口する雌ねじ部703eが設けられ
ている。円柱部703の雌ねじ部703e外方部
分には雌ねじ部703eを中心とする同心円上に
に複数(たとえば8本)の円筒状の内側混合用流
体流路703fが形成されている。この内側混合
用流体流路703fはこの実施例ではCWMが流
れる内側CWM流路703fとして使用されてい
る。この内側CWM流路703fの上流端側は前
記開口部703c1と連通しており、下流端側は円
柱部703の下流側環状端面703bに開口して
いる。円柱部703の前記CWM流路703f外
方部分には雌ねじ部703eを中心とする同心円
上に等間隔で複数(たとえば、16本)の被混合用
流体流路703gが形成されている。この被混合
用流体流路703gはこの第8実施例では水蒸気
等の噴霧媒体が流れる噴霧媒体流路703gとし
て使用されている。この噴霧媒体流路703g
は、前記円柱部703を上流側小径環状端面70
3cから下流側環状端面703bまで貫通してい
る。円柱部703の前記噴霧媒体流路703g外
方部分には雌ねじ部703eを中心とする同心円
上に等間隔で複数(たとえば、16本)の外側混合
用流体流路703hが形成されている。この外側
混合用流体流路703hはこの実施例ではCWM
が流れる外側CWM流路703hとして使用され
ている。この外側CWM流路703hは、前記円
柱部703を上流大径側環状端面703dから下
流側環状端面703bまで貫通している。
前記前記円筒部702の大径部702aには内
管704の下流側端部が嵌合して連結されてい
る。前記内管704の外方には外管706が配設
されている。この外管706の下流側端面は、前
記円柱部703の上流側大径環状端面703dの
外周部に当接しており、その外径は前記円柱部7
03の外径と同一である。この外管706には、
円柱部703と同一の外径を有する部分に続い
て、その上流側外周部には、雄ねじ706aが設
けられている。また、前記内管704の内方には
仕切管716が配設されている。この仕切管71
6の下流側端部は、前記上流側小径環状端面70
3c中央部の開口部703c1に嵌合して連結され
ている。この仕切管716と前記内管704との
間には、被混合用流体供給路705が形成されて
いる。この被混合用流体供給路705は、前記複
数の円筒状の噴霧媒体流路703gに連通してい
る。この第8実施例では、前記被混合用流体供給
路705は噴霧媒体を供給するための噴霧媒体供
給路705として使用されている。前記仕切管7
16の内部には、内側混合用流体供給路7071
が形成されている。この内側混合用流体供給路7
071は、前記開口部703c1の内部を介して前
記複数の円筒状の内側CWM流路703fに連通
している。この第8実施例では、前記内側混合用
流体供給路7071はCWMを供給するための内
側CWM供給路(すなわち内側燃料供給路)70
1として使用されている。また、前記内管70
4と外管706との間には、円環状の外側混合用
流体供給路7072が形成されている。前記外側
混合用流体供給路7072は、この第8実施例で
はそれぞれ、噴霧媒体を供給するための外側噴霧
媒体供給路7072として使用されている。そし
て、前記外側噴霧媒体供給路7072は前記外側
噴霧媒体流路703hと連通している。
前記円柱部703の下流側円形突出部703a
には、セラミツクス等の耐摩耗性の高い材料から
成る柱状ノズルチツプ708が結合される。前記
柱状ノズルチツプ708は、この柱状ノズルチツ
プ708を貫通するノズルチツプ押さえ709の
先端ねじ部を前記円柱部703の雌ねじ部703
eに螺合させることにより結合されている。この
柱状ノズルチツプ708の外径は前記円柱部70
3の下流側円形突出部703aの外径よりも大き
く形成されている。したがつて、前記下流側円形
突出部703aの外方に張り出した柱状ノズルチ
ツプ708の上流側端面と、前記円柱部703の
下流側環状端面703bとの間には、リング状の
隙間すなわち内側混合用流体供給孔710b1が形
成されている。この第8実施例では、前記リング
状の内側混合用流体供給孔710b1は、CWMが
流れる内側CWM供給孔710b1として使用され
ている。前記柱状ノズルチツプ708の外側に
は、リング状ノズルチツプ710が配設されてい
る。前記リング状ノズルチツプ710の上流側端
面にはリング状の凹部が形成されており、このリ
ング状の凹部は円柱部703の下流側環状端面7
03bとの間に外側混合用流体供給孔710b2
形成するようになつている。この第8実施例で
は、前記リング状の外側混合用流体供給孔710
b2は、CWMを供給する外側CWM供給孔710
b2として使用されている。
この第8実施例の混合前室712は、前記リン
グ状ノズルチツプ710の内周壁710aと柱状
ノズルチツプ708の外周面708aとにより、
円環状に形成されている。したがつて、この第8
実施例では、混合前室712の小径内周壁712
aは前記外周面708aにより形成され、大径内
周壁712bは前記リング状ノズルチツプ710
の内周壁710aにより形成されている。そし
て、前記円環状の混合前室712の上流端には、
前記複数の噴霧媒体流路703gの下流端が接続
されている。したがつて、前記噴霧媒体供給路7
05は、噴霧媒体流路703gを介して混合前室
712に連通している。また、リング状に形成さ
れた前記内側CWM供給孔710b1の内周部に
は、前記円柱部703に形成された複数の内側
CWM流路703fが連通している。したがつ
て、前記内側CWM供給路7071は複数の内側
CWM流路703fを介して内側CWM供給孔7
10b1に連通している。また、前記リング状に形
成された外側CWM供給孔710b2の外周部に
は、前記円柱部703に形成された複数の外側
CWM流路703hが連通している。したがつ
て、前記外側CWM供給流路7072は複数の外
側CWM流路703hを介して外側CWM供給孔
710b2に連通している。
また、前記大径リング状ノズルチツプ710の
外径は前記円柱部703の外径と同一に形成され
ている。
前記リング状ノズルチツプ710の下流側端面
には前述の第1実施例と同様に構成されたスプレ
ヤプレート713が配設されている。スプレヤプ
レート713のフランジ部713aの外径は、前
記円柱部703の外径と同一である。このスプレ
ヤプレート713のフランジ部713a、前記リ
ング状ノズルチツプ710、円柱部703、およ
び外管706の下流側端部は、同一の外径を有し
ており、この外径の寸法は、前述の第1実施例と
同様に構成されたキヤツプナツト714の円筒壁
714aの内径に嵌合する大きさである。そし
て、前述の第1実施例と同様に前記キヤツプナツ
ト714の雌ねじ714cを前記外管706の雄
ねじ706aと螺合させることにより、スプレヤ
プレート713、リング状ノズルチツプ710、
アトマイザヘツド701および外管706等を一
体的に結合している。
そして、前記スプレヤプレート713、柱状ノ
ズルチツプ708およびリング状ノズルチツプ7
10により、混合室715が形成されている。こ
の混合室715は、前記混合前室712と連通さ
れており、この混合室715の断面は混合前室7
12の断面よりも大きく形成されている。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第8実施例では、噴霧媒体が、被混合用流体供給
路(噴霧媒体供給路)705から複数の噴霧媒体
流路703gを通つて断面円環状の混合前室71
2に供給される。この断面円環状の混合前室71
2を流れる噴霧媒体は、断面環状の薄膜状の流れ
(すなわち薄い層の流れ)となる。また、内側
CWM供給孔710b1および外側CWM供給孔7
10b2は互いに対向して配置されている。そし
て、両CWM供給孔710b1および710b2から
噴出されるCWMは、薄膜状の噴霧媒体の流れを
よぎる方向(すなわち噴霧媒体の流れる方向に垂
直な成分を有する方向)を向いている。このよう
に薄膜状の噴霧媒体の流れの中にその流れをよぎ
る方向に流入するCWMによつて、噴霧媒体と
CWMとは混合される。そして、このとき生じる
噴霧媒体とCWMとの混合流体は薄膜状の乱流と
なるので、噴霧媒体とCWMとは互いに良く混合
される。そして、CWMは効果的に分裂され、微
粒化される。しかも、内側CWM供給孔710b1
から混合前室712内に噴出されるCWMと外側
CWM供給孔710b2から混合前室712内に噴
出されるCWMとは互いに衝突するようになつて
いる。このように、CWMを互いに衝突させる
と、衝突したCWMは互いに分裂するので、
CWMの微粒化に都合がよい。
仮に、CWMを小径内周壁712aおよび大径
外周壁712bから成る混合前室712の一方の
周壁のみから噴出させると、次のような不都合が
生じる場合もある。すなわち、一方の周壁から噴
出したCWMの噴出速度が大きくなると、CWM
の一部は噴霧媒体と混合しきれず、他方の周壁に
衝突し、その壁面に沿つて流れながら微粒化する
ことになる。この場合、壁面近傍の噴霧媒体の流
速は相対的に遅く、また、CWMは壁面からの摩
擦抵抗を受けるために、非常に微粒化し難くな
る。この結果CWMの粗粒子を生じるようにな
る。このような不都合を、この第8実施例では、
内側噴霧媒体供給孔710b1と外側噴霧媒体供給
孔710b2とを対向きさせて配置したことによ
り、避けることができる。
また、仮に、CWMの供給量を減少させた際
に、混合室715から噴霧するCWM噴霧粒子を
着火に至らせる火炎の輻射量が減少し、着火性能
および火炎の安定性が劣化する場合がある。この
ような状態の際には、前記内側CWM供給孔71
0b1および外側CWM供給孔710b2のいずれか
一方の供給孔から重油等の燃焼助剤を供給するこ
ともできる。このとき、CWMと重油等の燃焼助
剤は非常に均質に混合されるため、CWM用のア
トマイザと燃焼助剤用のアトマイザとを組み合わ
せて劣化対策を行う方法に比較して重油等の燃焼
助剤の量を少なくすることができる。
さらにまた、前記内側CWM供給孔710b1
よび外側CWM供給孔710b2のうちのいずれか
一方のCWM供給孔から供給する流体は、重油等
の燃焼助剤に限らず、水、CWMの温度および粘
度等を調整するCWM性状調整剤等の任意の流体
をその目的に応じて供給することができる。
第16図は、本発明によるアトマイザの第9実
施例の断面図である。アトマイザヘツド801
は、円筒部802と、この円筒部802の下流端
側(第1図中、上側)に一体的に形成された円柱
部803とから構成されている。そして円柱部8
03の直径は円筒部802の直径よりも大きく形
成されている。円筒部802の内径は、上流端側
(第1図中、下側)の大径部802aと下流端側
の小径部802bとを有している。前記円柱部8
03の下流側端面803aの中央部にはその下流
端側に開口する雌ねじ部803bが設けられてい
る。また、前記円柱部803の上部側端面は、前
記円筒部802の外側に形成された小径の上流側
小径環状端面803cと、その外側に形成された
上流側大径環状端面803dとを有している。円
柱部803の前記雌ねじ部803b外方部には雌
ねじ部803bを中心とする同心円上に複数(た
とえば8本)の円筒状の被混合用流体流路803
eが配設されている。この被混合用流体流路80
3eはこの実施例ではCWMが流れるCWM流路
803eとして使用されている。このCWM流路
803eの上流端側は前記円筒部802内部の小
径部802bと連通しており、下流端側は円柱部
803の下流側端面803aに開口している。前
記CWM流路803eの外方には雌ねじ部803
bを中心とする同心円上に等間隔で複数(たとえ
ば、16本))の内側混合用流体流路803fが配
設されている。この内側混合用流体流路803f
はこの実施例では水蒸気等の噴霧媒体が流れる内
側噴霧媒体流路803fとして使用されている。
この内側噴霧媒体流路803fは、前記円柱部8
03を上流側小径環状端面803cから下流側端
面803aまで貫通している。円柱部803の前
記内側噴霧媒体流路803f外方部には雌ねじ部
803bを中心とする同心円上に等間隔で複数
(たとえば、16本)の外側混合用流体流路803
gが形成されている。この外側混合用流体流路8
03gはこの第9実施例では空気、酸素等の酸化
剤を含む噴霧媒体が流れる外側噴霧媒体流路80
3gとして使用されている。この外側噴霧媒体流
路803gは、前記円柱部803を上流側大径環
状端面803dから下流側端面803aまで貫通
している。
前記円筒部802の大径部802aには内管8
04の下流端部が嵌合して連結されている。この
内管804の内部には、被混合用流体供給路80
5が形成されている。この被混合用流体供給路8
05は、前記円筒部802の内部を介して前記複
数の円筒状のCWM流路803eに連通してい
る。この第9実施例では、前記被混合用流体供給
路805はCWMを供給するためのCWM供給路
(すなわち燃料供給路)805として使用されて
いる。前記内管804の外方には外管806が配
設されている。この外管806の下流側端面は、
前記円柱部803の上流側大径環状端面803d
の外周部に当接しており、その外径は前記円柱部
803の外径と同一である。この外管806に
は、円柱部803と同一の外径を有する部分に続
いて、その上流側外周部には、雄ねじ806aが
設けられている。また、前記外管806と内管8
04との間には、仕切管816が配設されてい
る。この仕切管816の下流側端部は、前記円柱
部803の上流側小径環状端面803cの外周部
に固定されている。
前記内管804の外周面と前記仕切管816の
内周面との間には、円環状の内側混合用流体供給
路8071が形成されている。また、前記仕切管
816の外周面と前記外管806の内周面との間
には、円環状の外側混合用流体供給孔8072
形成されている。前記内側混合用流体供給路80
1および外側混合用流体供給路8072は、この
第9実施例ではそれぞれ、噴霧媒体を供給するた
めの内側噴霧媒体供給路8071および外側噴霧
媒体供給路8072として使用されている。そし
て、前記内側噴霧媒体供給路8071は前記内側
噴霧媒体流路803fと連通し、前記外側噴霧媒
体供給路8072は前記外側噴霧媒体流路803
gと連通している。
前記円柱部803の下流側端面803a中央部
にはセラミツクス等の耐摩耗性の高い材料から成
る柱状ノズルチツプ808が結合される。前記柱
状ノズルチツプ808は、この柱状ノズルチツプ
808を貫通するノズルチツプ押さえ809の先
端ねじ部を前記円柱部803の雌ねじ部803b
に螺合させることにより結合されている。
前記円柱部803の下流側端面803aの外周
部の下流側には、円柱部803の外径と同一の外
径を有する円筒状のノズルチツプホルダ810が
配設されている。このノズルチツプホルダ810
の内周面には、その上流側端部にリング状の凹部
810aが形成されている。前記円筒状のノズル
チツプホルダ810には、前記雌ねじ部3803
bを中心とする同心円上に複数の噴霧媒体流路8
10bが形成されている。この噴霧媒体流路81
0bは、ノズルチツプホルダ810の上流側端面
から下流側端面まで貫通している。そして、これ
らの複数の噴霧媒体流路810bは、それぞれ前
記噴霧媒体流路803gと連通している。また、
前記ノズルチツプホルダ810の内周面にはセラ
ミツクス製のリング状ノズルチツプ811が固設
されている。このリング状ノズルチツプ811は
円筒状の内周面811aを有しており、この内周
面811aは前記柱状ノズルチツプ808の外周
面808aと対向して配設されている。そして、
前記リング状ノズルチツプ811の内周面811
aと前記柱状ノズルチツプ808の外周面808
aとにより、円環状の混合前室812が形成され
ている。したがつて、円環状の混合前室812
は、柱状ノズルチツプ808の外周面808aに
より形成される小径内周壁812aと、前記リン
グ状ノズルチツプ811の内周面811aにより
形成される大径内周壁812bとにより形成され
ている。この混合前室812は、前記CWM流路
803eを経て前記CWM供給路805に連通し
ている。また、前記リング状ノズルチツプ811
の上流側端面(第9図中、下側端面)811bと
前記円柱部803の下流側端面803aとの間に
は円環状の隙間が形成されている。この隙間と前
記ノズルチツプホルダ810に形成された凹部8
10aとから円環状の内側混合用流体供給孔81
1cが形成される。前記内側混合用流体供給孔8
11cはこの実施例では噴霧媒体が流れる内側噴
霧媒体供給孔811cとして形成されている。そ
して、この円環状の内側噴霧媒体供給孔811c
の外周部に前記内側噴霧媒体流路803fが連通
している。
前記ノズルチツプホルダ810、リング状ノズ
ルチツプ811および柱状ノズルチツプ808の
下流側端面は、同一平面上に在るように配設され
ている。そして、これらの下流側端面の下流側に
は、スプレヤプレート813が配設されている。
スプレヤプレート813は、上流側端部のフラン
ジ部813a、円筒壁813bおよび略円錐状の
膨出部813cを備えている。前記フランジ部8
13aの外径は、前記円柱部813の外径と同一
である。前記膨出部813cには複数(たとえば
4個)の噴霧孔813dが放射状に配設され、噴
霧方向が互いに広がるようになつている。また、
前記スプレヤプレート813の円筒壁813b内
には、複数の噴霧媒体ノズル813eが設けられ
ている。この噴霧媒体ノズル813eの上流側は
前記ノズルチツプホルダ810の噴霧媒体流路8
10bに連通しており、下流側はスプレヤプレー
ト813の外面に配設された旋回流発生器813
fに接続されている。旋回流発生器813fは、
噴霧媒体ノズル813eに供給された噴霧媒体を
スプレヤプレート813の膨出部813cの外面
に沿つて噴出するように構成されている。したが
つて、旋回流発生器813fから噴出された噴霧
媒体は、膨出部813cの噴霧孔813dから外
方に噴霧される流体(CWMと噴霧媒体との混合
流体)を旋回流とするように作用する。
そして、このスプレヤプレート813は、高速
で流入するCWMの霧化粒子による壁面の摩耗を
防止する目的で、セラミツクス等の耐摩耗性の高
い材料で制作されている。
このスプレヤプレート813のフランジ部81
3a、前記ノズルチツプホルダ810、アトマイ
ザヘツド801の円柱部803、および外管80
6の下流側端部は、前述のように同一の外径を有
しており、この外径の寸法はキヤツプナツト81
4の円筒壁814aの内径に嵌合する大きさであ
る。このキヤツプナツト814は、円筒壁814
aと、前記スプレヤプレート813の円筒壁81
3bが貫通する貫通孔を有する端壁814bとを
備えており、前記円筒壁814aの開放側(上流
側)端部の内周面には雌ねじ814cが形成され
ている。そして、前述の第1実施例と同様に前記
キヤツプナツト814の雌ねじ814cを前記外
管806に雄ねじ806aと螺合させることによ
り、スプレヤプレート813、ノズルチツプ81
0、アトマイザヘツド801および外管806等
を一体的に結合している。
そして、前記スプレヤプレート813、柱状ノ
ズルチツプ808およびリング状ノズルチツプ8
11により、混合室815が形成されている。こ
の混合室815は、前記混合前室812と連通さ
れており、この混合室815の断面は混合前室8
12の断面よりも大きく形成されている。
前述の構成を備えた本発明によるアトマイザの
第9実施例では、CWMと噴霧媒体とが混合前室
812内において、前述の第5実施例と同様に混
合される。そして、混合前室812内で微粒化さ
れ、混合室815に供給されたCWMと噴霧媒体
との混合流体は、前記噴霧孔813dから第5実
施例と同様に噴霧される。
ところで、たとえば、CWMのガス化炉等にお
いて、CWMを高圧燃焼させる場合、反応容器内
の圧力は数10気圧であり、反応容器の内径は常圧
の電力用ボイラに比較して(1/3)〜(1/10)と
なる。このため、噴霧孔813dから噴霧される
噴霧粒子の対壁への衝突を防止することおよび
CWMと酸化剤との混合を促進することが必要不
可欠である。このためには、スプレヤプレート8
13の噴霧孔813dから噴霧する混合流体の速
度すなわち噴霧粒子の速度を極力低くしなければ
ならない。このことは、CWMの反応率(すなわ
ちガス化率)を向上する上でも必要である。
このような要求に対して、この第9実施例のア
トマイザは、微粒化に必要な気液流量比に相当す
る酸化剤を内側噴霧媒体供給路8071から供給
し、残りの酸化剤を外側噴霧媒体供給路8072
から供給することができる。外側噴霧媒体供給路
8072から供給され、噴霧媒体ノズル813e
を通り、旋回流発生器813fからスプレヤプレ
ート813の外面に沿つて噴出された酸化剤(噴
霧媒体)は、噴霧孔813dから噴霧された噴霧
粒子の流れを旋回流とする。これにより、噴霧粒
子の速度は急激に減速する。しかも、CWMはガ
ス化に必要な酸化剤と良好に混合される。
いずれの実施例においても噴霧媒体供給孔と混
合前室への接触位置は、その位置から混合室まで
の距離が良好な混合を得るのに重要な要件である
ので、前述の接触位置から混合室までを混合に必
要な長さとすることが必要である。いずれの実施
例でも混合前室の厚さを1.5mmとし、その接触位
置からの長さを6mmとして実験を行つた結果良好
な混合が得られることが確認された。更に、この
接触位置からの長さは混合前室の厚さに対して2
倍以上とすることが好ましく、より好ましくは3
〜8倍が好ましい。
以上本発明によるアトマイザの実施例を詳説し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸
脱することなく、種々の設計変更を行うことが可
能である。
〔発明の効果〕
前述のように、本発明のアトマイザによれば、
断面環状の混合前室を薄膜状に流れる燃料または
噴霧媒体のうちのいずれか一方の流体に対して、
他方の流体を噴出するようにしたので、燃料と噴
霧媒体との混合流体が混合前室内を薄膜状の乱流
となつて流れる。したがつて、燃料と噴霧媒体と
が良好に混合されるので、燃料の流動特性にあま
り影響を受けることなく、燃料を良好に霧化する
ことができる。したがつて、CWMのような固体
粒子を含む燃料を霧化粒子状態で混合室に供給す
ることができる。そして、混合室の噴霧孔から噴
霧される霧化された燃料粒子を、噴霧孔の内壁か
ら受ける剪断力でさらに微粒化することができ
る。
特に、本発明のアトマイザにあつては混合前室
が断面環状であることから例えば同じサイズ、形
状の石炭粒子のような固体粒子を用いた場合に、
CWMの閉塞を防止できる環状流路の幅を管状の
流路の場合と比較して小さいものとすることが可
能となり、固形粒子の微粒子化が一層促進され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるアトマイザの第1実施
例の断面図、第2図は、第1図の−線矢視
図、第3図は本発明によるアトマイザの第2実施
例の断面図、第4図は本発明によるアトマイザの
第3実施例の断面図、第5図は本発明によるアト
マイザの第4実施例の断面図、第6図、第7図お
よび第8図は本発明によるアトマイザの第5実施
例の説明図で、第6図はその断面図、第7図は第
6図の−線矢視図で、イは第5実施例、ロお
よびハはイの変更例、第8図は第6図の−線
矢視図で、イは第5実施例、ロはイの変更例、第
9図、第10図および第11図は本発明によるア
トマイザの第6実施例で、第9図は同実施例の断
面図、第10図は第9図の−線矢視図、第1
1図は第9図のXI−XI線矢視図、第12図および
第13図は本発明によるアトマイザの第7実施例
の説明図で、第12図はそのの断面図、第13図
は第12図の−線矢視図、第14図およ
び第15図は本発明によるアトマイザの第8実施
例の説明図で、第14図はそのの断面図、第15
図は第14図の−線矢視図、第16図は
本発明によるアトマイザの第9実施例の断面図、
である。 5,105,205,305,405,50
5,605,705,805……被混合用流体供
給路、7,107,207,307,407,5
071,5072,607,7071,7072……
混合用流体流路、807……噴霧媒体供給路、1
0b,110b,210b,310b,410
b,410b′,401b″,510b,511b,
610b,710b1,710b2,811b……混
合用流体供給孔、12,112,212,31
2,412,512,612,712,812…
…混合前室、12a,112a,212a,31
2a,412a,512a,612a,712
a,812a……小径内周壁、12b,112
b,212b,312b,412b,512b,
612b,712b,812b……大径内周壁、
13,113,213,313,413,51
3,613,713,813……スプレヤブレー
ト、13d,113d,213d,313d,4
13d,513d,613d,713d,813
d……噴霧孔、15,115,215,315,
415,515,615,715,815……混
合室、213t,313t……ターゲツト(衝突
壁)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 固体粒子を含む燃料を供給する燃料供給路
    と、前記燃料と混合される噴霧媒体を供給する噴
    霧媒体供給路と、前記燃料供給路および噴霧媒体
    供給路と連通している混合前室と、前記混合前室
    と連通し燃料および噴霧媒体の混合流体を噴霧す
    る噴霧孔を有する混合室を備えたアトマイザにお
    いて、 前記混合前室は大径内周壁および小径内周壁に
    よつて形成される断面環状の形状を有しており、
    かつ、前記燃料供給路および噴霧媒体供給路のう
    ちのいずれか一方の供給路は、前記大径内周壁お
    よび小径内周壁によつて形成される断面環状の混
    合前室と連通し、他方の供給路は前記断面環状の
    混合前室と交叉する方向に前記周壁に開口した孔
    を介して連通していることを特徴とするアトマイ
    ザ。 2 前記他方の供給路は、前記断面環状の混合前
    室の大径内周壁又は小径内周壁の接線方向に開口
    する複数の孔と連通していることを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項に記載のアトマイザ。 3 前記周壁に開口する孔は、前記周壁に形成さ
    れたリング状の凹溝から形成されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のアトマイ
    ザ。 4 前記周壁に開口する孔は、前記周壁に垂直な
    方向を向いて配設されたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載のア
    トマイザ。 5 前記周壁に開口する孔は、他方の周壁の下流
    端側の部分を向いて配設されたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかに記
    載のアトマイザ。 6 前記混合前室は、断面円環状であることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のアトマイ
    ザ。 7 前記混合前室は、その大径内周壁又は小径内
    周壁の双方の半径が下流にいくに従つて順次拡大
    する円環状の断面を有することを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載のアトマイザ。 8 前記混合前室を形成する前記大径内周壁およ
    び小径内周壁の間に大径内周壁と小径内周壁との
    間隔を所定値に保持する間隔保持部材が配設され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第7項のいずれかに記載のアトマイザ。 9 前記混合前室に、前記混合前室から流入する
    燃料および噴霧媒体の混合流体が衝突する部材を
    配設したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    乃至第8項のいずれかに記載のアトマイザ。 10 前記混合室は混合室の空間の体積を直径で
    割つた平均長さが前記直径の大きさの0.3〜0.7で
    あり、前記噴霧孔は放射状に複数配設されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第9
    項のいずれかに記載のアトマイザ。 11 固体燃料を含む燃料を供給する燃料供給部
    と、前記燃料と混合される噴霧媒体を供給する噴
    霧媒体供給路と、前記燃料供給路および噴霧媒体
    供給路と連通している混合前室と、前記混合前室
    と連通し燃料および噴霧媒体の混合流体を噴霧す
    る噴霧孔を有する混合室を備えたアトマイザにお
    いて、 前記混合前室は大径内周壁および小径内周壁に
    よつて形成される断面環状の形状を有しており、
    かつ、前記燃料供給路および噴霧媒体供給路のう
    ちのいずれか一方の供給路は、前記大径内周壁お
    よび小径内周壁によつて形成される断面環状の混
    合前室と連通し、他方の供給路は前記断面環状の
    混合前室と交叉する方向に前記周壁に開口した孔
    を介して連通されており、さらに、別の噴霧媒体
    供給路を設け、該別の噴霧媒体供給路を、前記混
    合室から前記噴霧孔を介して噴霧された前記燃料
    および噴霧媒体の混合流体に該別の噴霧媒体供給
    路からの噴霧媒体が混合するように配設されてい
    ることを特徴とするアトマイザ。
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