JPH0476452B2 - - Google Patents

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JPH0476452B2
JPH0476452B2 JP63153033A JP15303388A JPH0476452B2 JP H0476452 B2 JPH0476452 B2 JP H0476452B2 JP 63153033 A JP63153033 A JP 63153033A JP 15303388 A JP15303388 A JP 15303388A JP H0476452 B2 JPH0476452 B2 JP H0476452B2
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JP
Japan
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lens
power
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group lens
fluorite
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Naohisa Hayashi
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、紫外域、特には、波長300nm以下
の遠紫外域でも使用可能な顕微鏡用対物レンズに
関する。
<従来の技術> 従来の公知の顕微鏡用対物レンズは、その大半
のものが、可視域や赤外域で使用されるものであ
つた。
これは、ほとんどの光学ガラスが波長300nm
より短波長の紫外域や遠紫外域の光を透過できな
いためである。
ところで、同じ開口数(NA)であつても、波
長が短くなるほど解像限界が上昇して細部まで観
測できるとか、試料に紫外光を照射してその試料
から発せられた紫外光あるいは蛍光を観測できる
など、試料の光学的特性の変化に対応して多くの
情報を得る上で紫外域や遠紫外域でも使用できる
ことが望まれている。
従来の顕微鏡用対物レンズとしては、光透過構
成を採用せず、反射鏡による反射構成を採用して
いた。
第1従来例 第5図は、PUDOLF KINGSLAKE著
“LENS DESIGN FUNDAMENTALS”
(ACADEMIC PRESS 1978)P.333に示された
顕微鏡用対物レンズであり、上記反射構成が採用
されている。
即ち、開口01を有する第1の反射鏡02と、
開口01から入射される光を反射して第1の反射
鏡02に反射させる第2の反射鏡03とから構成
されている。
この第1従来例によれば、2枚の反射鏡02,
03を用いているだけであるから、色収差が無
く、反射鏡02,03の反射率さえ問題が無けれ
ば紫外域でも使用可能であり、性能も優秀なもの
である。
ところが、かかる構成の対物レンズでは、物体
側をテレセントリツクにできないために、視野周
辺での光量が低下したり、試料の凹凸に起因して
倍率が変化する欠点があり、また、中心の光束が
遮蔽されているために光量が低下するとともに、
回折によつて解像力が低下する欠点があり、更
に、ターレツト式に配置された複数の対物レンズ
を切換えて倍率を変えようとすると、複数の対物
レンズ間で瞳径と同焦点距離を同時に統一するこ
とができない欠点があるといつたように、設計上
の自由度が低い欠点があつた。
ところで、紫外域や遠紫外域の光を透過できる
光学材料として、螢石、石英、フツ化リチウム
(LiF)、フツ化バリウム(BaF2)、塩化ナトリウ
ム(NaCl)などが知られており、これらの材料
を用いて顕微鏡用対物レンズを構成したものとし
ては、次のようなものがある。
第2従来例 第6図は、KINGSLAKE監修“APPLIED
OPTICS AND OPTICAL ENGINEERING
”(ACADEMIC PRESS 1965)P.173に記載
されているカタデイオプトリツクタイプの顕微鏡
用対物レンズを示し、負のパワーの石英製の第1
レンズ04a、この第1レンズ04aに接合され
た正のパワーの螢石製の第2レンズ04b、およ
び第2レンズ04bに隣設された負のパワーの螢
石製の第3レンズ04cから成る屈折レンズ系0
4と、第1の反射鏡05と、開口06を有する第
2の反射鏡07と、開口06を通つた光を透過す
る石英製の第4レンズ08とから構成されてい
る。
第3従来例 第7図は、光技術コンタクト誌、Vol.25No.2
(1987年2月)のP.137に記載されている顕微鏡用
対物レンズを示し、螢石製の第1レンズ09と、
石英製の凹レンズ010aを螢石製の凸レンズ0
10b,010cで挟んで接合した第2レンズ0
10と、その第2レンズ010と同様に石英製の
凹レンズ011aを螢石製の凸レンズ011b,
011cで挟んで接合した第3レンズ011とか
ら構成されている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上述のような第2および第3従
来例の場合には、それぞれ次のような欠点があつ
た。
第2従来例の欠点 石英製の第1レンズ04aと螢石製の第2レン
ズ04bとを接合しているが、紫外域や遠紫外域
の波長の光を透過可能な接着剤が現状では無いた
め、接合面での反射が無いように接合面をオプチ
カルコンタクトにしなければならず、接合面の加
工に高い精度が要求されて高価になる欠点があつ
た。
また、中心の光束が遮蔽されているために、前
述第1従来例と同様に、解像力、光量のいずれも
が低下する欠点があつた。
第3従来例の欠点 第2レンズ010および第3レンズ011それ
ぞれを石英製の凹レンズ010a,011aと二
枚の螢石製の凸レンズ010b,010c,01
1b,011cとから構成し、石英製の凹レンズ
010a,011aのみではできない色収差の補
正を、螢石製の凸レンズ010b,010c,0
11b,011cとの組合わせによつて行うこと
ができるようにしているが、前述第2従来例と同
様に、石英製の凹レンズ010a,011aと二
枚の螢石製の凸レンズ010b,010c,01
1b,011cそれぞれ間の接合面をオプチカル
コンタクトにしなければならず、接合面の加工に
高い精度が要求されて高価になる欠点があつた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたも
のであつて、反射構成を採用せずに、石英製のレ
ンズと螢石製のレンズとの組み合わせにより色収
差を補正して紫外域や遠紫外域で使用できる顕微
鏡用対物レンズを安価にして提供できるようにす
ることを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明の顕微鏡用対物レンズは、このような目
的を達成するために、 石英製または螢石製で凹面側が物体側に向けら
れた正パワーのメニスカスレンズで構成した第1
群レンズと、 前記第1群レンズの物体画とは反対側に空気を
媒体とする空間を隔てて配置された石英製の両凹
レンズと、該両凹レンズの物体側とは反対側に空
気を媒体とする空間を隔てて配置された螢石製の
両凸レンズとから構成した第2群レンズとから構
成され、 かつ、 下記条件式 φ1>0、 φ2>0、 0.35φ<φ2<0.92φ、 1.05Lφ<(φ1+φ2)/φ<1.15Lφ 0.9<|φ2+/φ2-|<1.2 但し、 φ1:第1群レンズのパワー φ2:第2群レンズのパワー φ:全系のパワー L:物体面からレンズ系の像側焦点までの距離 φ2+:第2群レンズを構成する凸レンズのパワー φ2-:第2群レンズを構成する凹レンズのパワー を満足するように構成したことを特徴としてい
る。
第2群レンズのパワーφ2は、全系のパワーφ
の0.92倍未満で、かつ、0.35倍を越えるように設
定される。0.92倍以上になると、作動距離が小さ
くなり、逆に、0.35倍以下になると、レンズ系の
全長が焦点距離に比べて過大になるからである。
第1群レンズのパワーφ1と第2群レンズのパ
ワーφ2との和を全系のパワーφで除した値(φ1
+φ2)/φは、物体面からレンズ系の像側焦点
までの距離Lに全系のパワーφを乗じたものの
1.15倍未満で、かつ、1.05倍を越えるように設定
される。1.15倍以上になると、ペツツバール和が
大きくなつて像面の湾曲が大きくなりすぎるとと
もに、レンズ系の全長が焦点距離に比べて過大に
なり、逆に、1.05倍以下になると、テレセントリ
ツクな特性を持たせにくくなるからである。
第2群レンズを構成する螢石製の両凸レンズの
パワーφ2+と第2群レンズを構成する石英製の両
凹レンズのパワーφ2-との比の絶対値|φ2+/φ2-
|は、1.2未満で、かつ、0.9を越えるように設定
される。この範囲から外れると、色収差の補正が
困難になり、そして、1.2以上になると、球面収
差の補正が不足し、逆に、0.9以下になると、補
正過剰になるとともに像面の湾曲が大きくなるか
らである。
<作用> 上記構成によれば、第1群レンズおよび第2群
レンズのいずれをも、石英製か螢石製あるいは両
者の組み合わせとし、かつ、第1群レンズと第2
群レンズ、および、第2群レンズにおける石英製
の両凹レンズと螢石製の両凸レンズそれぞれの間
に接着剤を用いないようにすることによつて、紫
外域や遠紫外域の光を透過でき、そして、第2群
レンズを、負のパワーを有する石英製の両凹レン
ズと正のパワーを有する螢石製の両凸レンズとの
組み合わせとすることによつて、球面収差および
色収差を補正できる。
<実施例> 次に、本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
以下の第1および第2実施例いずれの顕微鏡用
対物レンズとも、開口数(NA)が0.083、像サイ
ズφが10.6、そして、結像倍率が−10倍の仕様で
ある。
また、顕微鏡を構成する場合にあつては、対物
レンズを通して試料を照明する落射照明で使用す
ることを考え、いわゆる無限遠補正系としてお
り、対物レンズ単独では結像させないで、例え
ば、下記の結像レンズと組み合わせて使用する場
合を想定している。
〔結像レンズの構成〕
結像レンズは、第1レンズ、第2レンズおよび
第3レンズの3枚で構成され、それぞれの材質、
第1レンズの第2レンズとは反対側を向いた面の
曲率半径r1、第2レンズ側を向いた面の曲率半径
r2、第2レンズの第1レンズ側を向いた面の曲率
半径r3、第3レンズ側を向いた面の曲率半径r4
第3レンズの第2レンズ側を向いた面の曲率半径
r5、および、第2レンズとは反対側を向いた面の
曲率半径r6それぞれ、ならびに、第1レンズの中
心厚d1、第1レンズと第2レンズとの光軸上での
面間隔d12、第2レンズの中心厚d2、第2レンズ
と第3レンズとの光軸上での面間隔d23、および、
第3レンズの中心厚d3それぞれが下記のように設
定されている。
〔曲率半径、レンズ中心厚、レンズ面間隔、材質〕
r1=23.000 d1=7.00 螢石製 r2=−31.540 d12=2.75 r3=−23.180 d2=7.00 石英製 r4=33.710 d23=86.40 r5=−10.530 d3=7.00 石英製 r6=−13.488 この結像レンズにおいても、石英製と螢石製の
レンズのみの組み合わせとし、かつ、第1レンズ
と第2レンズ、および第2レンズと第3レンズそ
れぞれは、空気を媒体とする空間を隔てて配置さ
れている。
第1実施例 第1図は、第1実施例の対物レンズの配置図で
あり、螢石製で凹面側が物体側に向けられた正パ
ワーのメニカスレンズで構成した第1群レンズ1
と、その第1群レンズ1の物体側とは反対側に空
気を媒体とする空間を隔てて配置された第2群レ
ンズ2とから顕微鏡用対物レンズが構成され、か
つ、その第2群レンズ2が、石英製の両凹レンズ
3と、その両凹レンズ3の物体側とは反対側に空
気を媒体とする空間を隔てて配置された螢石製の
両凸レンズ4とから構成されている。
そして、第1群レンズ1の、第2群レンズ2と
は反対側を向いた面の曲率半径R1、第2群レン
ズ2側を向いた面の曲率半径R2、第2群レンズ
2を構成する両凹レンズ3の、第1群レンズ1側
を向いた面の曲率半径R3、第2群レンズ2を構
成する両凸レンズ4側を向いた面の曲率半径R4
第2群レンズ2を構成する両凸レンズ4の、前記
両凹レンズ3側を向いた面の曲率半径R5、およ
び、両凹レンズ3とは反対側を向いた面の曲率半
径R6それぞれ、ならびに、第1群レンズ1の中
心厚D1、第1群レンズ1と第2群レンズ2を構
成する両凹レンズ3との光軸上での面間隔D12
両凹レンズ3の中心厚D2、両凹レンズ3と第2
群レンズ2を構成する両凸レンズ4との光軸上で
の面間隔D23、および、両凸レンズ4の中心厚D3
それぞれが下記のように設定されている。
〔曲率半径、レンズ中心厚、レンズ面間隔、材質〕
R1=−45.000 D1=4.00 螢石製 R2=−11.500 D12=20.60 R3=−17.850 D2=1.00 石英製 R4=5.000 D23=0.20 R5=5.360 D3=5.00 螢石製 R6=−8.350 また、上記対物レンズにおいて、第1群レンズ
1のパワーφ1、第2群レンズ2のパワーφ2、第
2群レンズ2を構成する両凹レンズ3のパワー
φ2-、第2群レンズ2を構成する両凸レンズ4の
パワーφ2+、全系のパワーφ、および、物体面か
らレンズ系の像側焦点までの距離Lそれぞれは次
の通りである。
φ1=0.030513 φ2=0.025630 φ2-=−0.126829 φ2+=0.123336 φ=0.033333 L=45 上記各値に基づけば、 0.35φ=0.011667 0.92φ=0.030667 となり、0.35φ<φ2<0.92φを満足していることが
明らかである。
また、 (φ1+φ2)/φ=1.684290 1.05Lφ=1.575000 1.15Lφ=1.725000 となり、1.05Lφ<(φ1+φ2)/φ<1.15Lφを満足
していることが明らかである。
また、 |φ2+/φ2-|=0.972456 となり、0.9<|φ2+/φ2-|<1.2を満足している
ことが明らかである。
上記対物レンズの球面収差につき、波長
298.06nm(符号1で示す)、202.54nm(符号2
で示す)、398.84nm(符号3で示す)、253.70nm
(符号4で示す)の光に対して求めたところ、第
2図のaに示す図を得た。
また、上記対物レンズの正弦条件につき、前述
と同じ符号1〜4で示した波長の光に対して求め
たところ、第2図のbに示す図を得た。
また、上記対物レンズの非点収差につき、サジ
ツタル像面(符号Sで示す)およびメチジオナル
像面(符号Mで示す)それぞれを求めたところ、
第2図のcに示す図を得た。
また、上記対物レンズの歪曲収差について求め
たところ、第2図のdに示す図を得た。
これらの結果、球面収差および正弦条件それぞ
れから、紫外域および遠紫外域の光のいずれに対
しても収差を少なくでき、しかも、300nmより
短波長の遠紫外域の光(符号1,2および4)に
対して、300nmより長い波長の紫外域の光(符
号3)に対するよりも全体として収差を少なくで
きており、遠紫外域において良好に使用できるこ
とが明らかであり、また、非点収差および歪曲収
差それぞれにおいても収差を少なくできているこ
とが明らかである。
第2実施例 第3図は、第2実施例の対物レンズの配置図で
あり、石英製で凹面側が物体側に向けられた正パ
ワーのメニスカスレンズで構成した第1群レンズ
11と、その第1群レンズ11の、物体側とは反
対側に空気を媒体とする空間を隔てて配置された
第2群レンズ12とから構成され、かつ、その第
2群レンズ12が、石英製の両凹レンズ13と、
その両凹レンズ13の、物体側とは反対側に空気
を媒体とする空間を隔てて配置された螢石製の両
凸レンズ14とから構成されている。
そして、第1群レンズ11の、第2群レンズ1
2とは反対側を向いた面の曲率半径R1、第2群
レンズ12側を向いた面の曲率半径R2、第2群
レンズ12を構成する両凹レンズ13の、第1群
レンズ11側を向いた面の曲率半径R3、第2群
レンズ12を構成する両凸レンズ14側を向いた
面の曲率半径R4、第2群レンズ12を構成する
両凸レンズ14の、前記両凹レンズ13側を向い
た面の曲率半径R5、および、両凹レンズ13と
は反対側を向いた面の曲率半径R6それぞれ、な
らびに、第1群レンズ11の中心厚D1、第1群
レンズ11と第2群レンズ12を構成する両凹レ
ンズ13との光軸上での面間隔D12、両凹レンズ
13の中心厚D2、両凹レンズ13と第2群レン
ズ12を構成する両凸レンズ14との光軸上での
面間隔D23、および、両凸レンズ14の中心厚D3
それぞれが下記のように設定されている。
〔曲率半径、レンズ中心厚、レンズ面間隔、材質〕
R1=−44.300 D1=1.00 石英製 R2=−13.830 D12=21.40 R3=−44.710 D2=3.75 石英製 R4=5.400 D23=0.16 R5=5.613 D3=3.80 螢石製 R6=−10.060 また、上記対物レンズにおいて、第1群レンズ
11のパワーφ1、第2群レンズ12のパワーφ2
第2群レンズ12を構成する両凹レンズ13のパ
ワーφ2-、第2群レンズ12を構成する両凸レン
ズ14のパワーφ2+、全系のパワーφ、および、
物体面からレンズ系の像側焦点までの距離Lそれ
ぞれは次の通りである。
φ1=0.024550 φ2=0.030121 φ2-=−0.103851 φ2+=0.116571 φ=0.033333 L=45 上記値に基づけば、 0.35φ=0.011667 0.92φ=0.030667 となり、0.35φ<φ2<0.92φを満足していることが
明らかである。
また、 (φ1+φ2)/φ=1.640123 1.05Lφ=1.575000 1.15Lφ=1.725000 となり、1.05Lφ<(φ1+φ2)/φ<1.15Lφを満足
していることが明らかである。
また、 |φ2+/φ2-|=1.122481 となり、0.9<|φ2+/φ2-|<1.2を満足している
ことが明らかである。
上記対物レンズの球面収差につき、波長
298.06nm(符号1で示す)、202.54nm(符号2
で示す)、398.84nm(符号3で示す)、253.70nm
(符号4で示す)の光に対して求めたところ、第
4図のaに示す図を得た。
また、上記対物レンズの正弦条件につき、前述
と同じ符号1〜4で示した波長の光に対して求め
たところ、第4図のbに示す図を得た。
また、上記対物レンズの非点収差につき、サジ
ツタル像面(符号Sで示す)およびメリジオナル
像面(符号Mで示す)それぞれ求めたところ、第
4図のcに示す図を得た。
また、上記対物レンズの歪曲収差について求め
たところ、第4図のdに示す図を得た。
これらの結果、球面収差および正弦条件それぞ
れから、紫外域および遠紫外域の光のいずれに対
しても収差を少なくでき、しかも、300nmより
短波長の遠紫外域の光(符号1,2および4)に
対して、300nmより長い波長の紫外域の光(符
号3)に対するよりも全体として収差を少なくで
きており、遠紫外域において良好に使用できるこ
とが明らかであり、また、非点収差および歪曲収
差それぞれにおいても収差を少なくできているこ
とが明らかである。
そして、石英製または螢石製で形成する第1群
レンズのパワーφ1、第2群レンズのパワーφ2
第2群レンズを構成する石英製の両凹レンズのパ
ワーφ2-、第2群レンズを構成する螢石製の両凸
レンズのパワーφ2+、全系のパワーφ、および、
物体面からレンズ系の像側焦点までの距離Lに対
して、下記条件式 φ1>0、 φ2>0、 0.35φ<φ2<0.92φ 1.05Lφ<(φ1+φ2)/φ<1.15Lφ 0.9<|φ2+/φ2-|<1.2 を満足する場合に、球面収差、正弦条件、非点収
差および歪曲収差のいずれにおいても収差を少な
くでき、紫外域や遠紫外域において良好に使用で
きる顕微鏡用対物レンズを構成できることが推測
された。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明の顕微鏡用対物レ
ンズによれば、紫外域や遠紫外域の光を透過でき
る石英または螢石のみを材料として第1群レンズ
および第2群レンズのいずれをも構成し、かつ、
第1群レンズと第2群レンズ、および、第2群レ
ンズにおける石英製の両凹レンズと螢石製の両凸
レンズそれぞれの間を空気を媒体とする空間とし
て、接着剤を用いない構成にするから、紫外域や
遠紫外域で良好に使用可能な顕微鏡対物レンズを
提供できる。
しかも、接着剤を使用しないばかりか、接合面
をオプチカルコンタクトにする必要がないから、
接合面の加工に精度が要求されず、安価に構成で
きる。
そのうえ、第2群レンズを、物体側に負のパワ
ーを有する石英製の両凹レンズと像側に正のパワ
ーを有する螢石製の両凸レンズとで構成するか
ら、色収差および球面収差のいずれをも補正して
良好な像を得ることができる。
また、反射構成を採用せず、中心の光束を遮蔽
しないから、視野中央の光を良好に取込み、解像
力および光量のいずれをも高くでき、鮮明な像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係る顕微鏡用対物レンズの実
施例を示し、第1図は、第1実施例のレンズの配
置図、第2図のa,b,cおよびdは、第1実施
例の球面収差図、正弦条件図、非点収差図および
歪曲収差図、第3図は、第2実施例のレンズの配
置図、第4図のa,b,cおよびdは、第2実施
例の球面収差図、正弦条件図、非点収差図および
歪曲収差図、第5図は、第1従来例の反射鏡の配
置図、第6図は、第2従来例のレンズおよび反射
鏡の配置図、第7図は、第3従来例のレンズの配
置図である。 1,11……第1群レンズ、2,12……第2
群レンズ、3,13……両凹レンズ、4,14…
…両凸レンズ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石英製または螢石製で凹面側が物体側に向け
    られた正パワーのメニスカスレンズで構成した第
    1群レンズと、 前記第1群レンズの物体側とは反対側に空気を
    媒体とする空間を隔てて配置された石英製の両凹
    レンズと、前記両凹レンズの物体側とは反対側に
    空気を媒体とする空間を隔てて配置された螢石製
    の両凸レンズとから構成した第2群レンズとから
    構成され、 かつ、 下記条件式 φ1>0、 φ2>0、 0.35φ<φ2<0.92φ、 1.05Lφ<(φ1+φ2)/φ<1.15Lφ 0.9<|φ2+/φ2-|<1.2 但し、 φ1:第1群レンズのパワー φ2:第2群レンズのパワー φ:全系のパワー L:物体面からレンズ系の像側焦点までの距離 φ2+:第2群レンズを構成する凸レンズパワー φ2-:第2群レンズを構成する凹レンズパワー を満足するように構成したことを特徴とする顕微
    鏡用対物レンズ。
JP63153033A 1988-06-21 1988-06-21 顕微鏡用対物レンズ Granted JPH01319719A (ja)

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JP63153033A JPH01319719A (ja) 1988-06-21 1988-06-21 顕微鏡用対物レンズ
US07/367,726 US5121255A (en) 1988-06-21 1989-06-19 Objective lens system for microscope
EP19890111205 EP0347838A3 (en) 1988-06-21 1989-06-20 Objective lens system for microscope

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JP63153033A JPH01319719A (ja) 1988-06-21 1988-06-21 顕微鏡用対物レンズ

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JPH01319719A JPH01319719A (ja) 1989-12-26
JPH0476452B2 true JPH0476452B2 (ja) 1992-12-03

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ID=15553501

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JP63153033A Granted JPH01319719A (ja) 1988-06-21 1988-06-21 顕微鏡用対物レンズ

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US5469299A (en) * 1990-05-15 1995-11-21 Olympus Optical Co., Ltd. Objective lens system

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5745512A (en) * 1980-09-02 1982-03-15 Olympus Optical Co Ltd Lens for video disk
JPS61275808A (ja) * 1985-05-31 1986-12-05 Asahi Optical Co Ltd 光デイスク用レンズ

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