JPH0475486B2

JPH0475486B2 -

Info

Publication number: JPH0475486B2
Application number: JP58131387A
Authority: JP
Inventors: Tomoji Fujisawa; Yasuo Koyanagi; Yasuharu Oosawa
Original assignee: Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1983-07-19
Filing date: 1983-07-19
Publication date: 1992-12-01
Also published as: JPS6023819A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は長距離管内を効率よく撮影できるよ
うにした撮影装置に関するものである。

従来、管内検査装置として、管内テレビがある
が、映像をケーブル電送しているため長距離管の
検査ができない。また移動しつつあるピグに搭載
されたテレビカメラによる映像であるため解像度
（鮮明度）が悪く詳細判別ができない等の問題が
あつた。一方カメラピグも用いられていたが、側
面撮影であること及びフイルム収容量が小さいこ
とから、情報量が少なく数千ｍの全ラインの状況
を把握するためには数回対象ラインを通す必要が
あつた。

この発明は上記のような実情に鑑みてなされた
ものであつて、直面視による全周撮影を数メート
ル単位で行なうことにより管内の状況を全長に亘
り把握できるようにした長距離管内撮影装置を提
供することを目的とするものである。

この発明の長距離管内撮影装置は、前後にシー
ルカツプを備えると共に、ストロボ装置を備えた
後方窓を有する圧送カプセル本体と；この圧送カ
プセル本体に取付けられた移送距離測定器及びこ
のカプセル本体の進行方向先端部に設けられた溶
接検知器と；上記圧送カプセル本体内に設けられ
た長尺フイルムケースを備えたカメラと；上記ス
トロボ装置の発光及びカメラのフイルム巻取の制
御を行うカメラコントロール基盤と；上記カプセ
ル本体内に設けられた、上記移送距離測定器及び
溶接部検知器からの信号により、上記カメラコン
トロール基盤への信号を出す総合コントロール基
盤と；から構成され、上記総合コントロール基盤
は、上記溶接部検知器が溶接部を検知してから、
上記移送距離測定器により上記圧送カプセル本体
の移動距離を測定し、その移動距離が所定の値に
なつた時点で、上記カメラコントロール基盤へ上
記ストロボ装置の発光信号を出すようになつてい
るものである。

以下、この発明装置の１実施例を図面により説
明する。図中１は、前後にシールカツプ２，２ａ
を備えた円筒状の圧送カプセル本体で、アルミニ
ウム合金等の軽量材で作られている。このカプセ
ル本体１の後部には、管内直視撮影用の後方窓２
１が設けられている。窓材料は硬質で光の吸収率
の低いガラス（石英ガラス）が用いられている。
このカプセル本体１の前面には、配管端部に到着
時の衝撃を緩和するためにバンパ３が設けられて
いる。このカプセル本体１の外周面にカプセルの
移送距離測定器５が設けられている。この距離測
定器５は、タツチローラ６と、このローラ６に同
期して回転される非接触のリードスイツチ７とか
ら構成され、１回転に数パルスの出力を出すよう
になつている。またカプセル本体１の外周部に溶
接部検知器８としての渦流センサが取付けられて
いる。また後方窓２１の周りにはフード２２が設
けられている。また後方窓２１にはモータ２４に
よつて駆動されるワイパ２３が設けられている。
更に、フイルタを介して取入れた空気を小型圧縮
器で加圧して、エアカーテンを形成するようにし
てもよい。１０はカプセル本体１内に緩衝用Ｏリ
ング１１を介して取付けられたカメラケースであ
る。３０は、カメラケース１０内に設けられたシ
ステム台で、このシステム台３０にはカメラ３
１、フイルムケース３２及びフイルム巻取用モー
タ３３が取付けられている。システム台３０は、
前面に防振材を取付けてあり、固定治具により簡
単に着脱できるようになつている。フイルムはフ
イルムケースタイプにしてフイルムの装填、取外
しが容易にできるようにしてある。カメラ３１に
は距離測定器５と連動したデータバツク３６が取
付けられており、映像と同時に撮影ナンバをフイ
ルムに撮影するようになつている。そして撮影ご
とに信号が入力され積算されるようになつてい
る。フイルムケース３２は、多数の撮影ができる
ように例えば150フイート程度のフイルムが収め
られる容量の大きなものにしてある。カメラ３１
と後方窓２１との間にはリングストロボ３４が設
けられている。３５はストロボ用のコンデンサ、
４０は各機器用の電池である。そしてフイルムの
巻き取り、ストロボの発光等は、システム台３０
に設けられたカメラコントロール基盤３９によつ
て制御されるようになつている。また距離測定器
５、溶接部検知器８からの信号による上記コント
ロール基盤３９への信号伝達は総合コントロール
基盤５０によつてなされるようになつている。

而して、カプセルを走行させつつ、距離測定器
５からの信号により数メートル単位で、後方窓２
１からの直面視により全周撮影を行なうことによ
り管内の状況を全長に亘り把握することができ
る。

また渦流センサ８により溶接部を検知し、距離
測定器５で測距しながらカプセルを溶接部を撮影
できる最適な位置まで移動させ、ストロボ装置を
発光させて撮影することにより溶接部の撮影をす
ることができる。

次にカプセルの移送方法を第２図により説明す
る。ランチヤ５１内にカプセルを挿入し、蓋５２
を閉める。次に弁５５を開き、予め被検査管５３
内の空気の圧力を上げる（例５〜10Kg／cm²）。そ
して、弁５６を開きカプセルを走行させる。カプ
セルの走行速度は送給空気の流量によつて制御す
る。この場合管内圧力はレシーバ５４に取付けた
精度の良いリリーフ弁５８を予め所定圧に設定し
ておくことにより、常に一定圧に保たれる。これ
によりカプセルの急激な走行、静止運動を軽減す
ることができる。そして、カプセル走行中でも、
瞬間発光型のリングストロボを使用することによ
り均一な光量で、何ら問題のない映像を得ること
ができる。

ライザ管に対してはシールカツプ２，２ａを管
径よりも大きめに製作し抵抗を大きくして自重落
下のないようにしてある。曲管部に対し、カプセ
ルのシールカツプは管径よりも大きめに作られて
いるため曲管部でもシールでき、空気の供給によ
り、カプセルの前後に差圧がでて、曲管部を走行
できる。材質は耐摩耗を有し適度の硬さ（管とカ
プセルのシール性を良くし走行に支障をきたさな
いもの）のものである（例ウレタン等）。またパ
イプラインの偏平等による障害で走行不可能にな
つた場合はレシーバ５４から空気を送り込み、シ
ールカツプ２，２ａを反転させカプセルを逆走さ
せる。

この発明装置は上記のようなものであるから、
長距離配管の内面を能率よく検査することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の１実施例を示す縦断面
図、第２図はカプセルの移送方法の説明図であ
る。１……圧送カプセル本体、５……移送距離測定
器、８……溶接部検知器、１０……カメラケー
ス、３１……カメラ、３２……フイルムケース、
３４……ストロボ装置。

Claims

【特許請求の範囲】１前後にシールカツプを備えると共に、ストロ
ボ装置を備えた後方窓を有する圧送カプセル本体
と；この圧送カプセル本体に取付けられた移送距離
測定器及びこのカプセル本体の進行方向先端部に
設けられた溶接検知器と；上記圧送カプセル本体内に設けられた長尺フイ
ルムケースを備えたカメラと；上記カプセル本体内に設けられた、上記ストロ
ボ装置の発光及びカメラのフイルム巻取の制御を
行うカメラコントロール基盤と；上記カプセル本体内に設けられた、上記移送距
離測定器及び溶接部検知器からの信号により、上
記カメラコントロール基盤への信号を出す総合コ
ントロール基盤と；から構成され、上記総合コントロール基盤は、上記溶接部検知
器が溶接部を検知してから、上記移送距離測定器
により上記圧送カプセル本体の移動距離を測定
し、その移動距離が所定の値になつた時点で、上
記カメラコントロール基盤へ上記ストロボ装置の
発光信号を出すようになつている長距離管内撮影
装置。