JPH0473393B2 - - Google Patents

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JPH0473393B2
JPH0473393B2 JP60282394A JP28239485A JPH0473393B2 JP H0473393 B2 JPH0473393 B2 JP H0473393B2 JP 60282394 A JP60282394 A JP 60282394A JP 28239485 A JP28239485 A JP 28239485A JP H0473393 B2 JPH0473393 B2 JP H0473393B2
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JP
Japan
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aluminum alloy
aluminum
printing plate
lithographic printing
plate
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Juji Abe
Akira Tajiri
Mamoru Matsuo
Kazunari Takizawa
Hirokazu Sakaki
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N1/00Printing plates or foils; Materials therefor
    • B41N1/04Printing plates or foils; Materials therefor metallic
    • B41N1/08Printing plates or foils; Materials therefor metallic for lithographic printing

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は平版印刷版に使用されるアルミニウ
ム合金支持体に関し、特に電気化学的粗面化処理
に適し、かつ疲労強度と熱軟化特性と印刷適性に
優れしかも非画像部の汚れの生じにくいアルミニ
ウム合金平版印刷版用支持体に関するものであ
る。 従来の技術 従来、平版印刷版として広く用いられているも
のは、粗面化処理、陽極酸化処理などの表面処理
を施したアルミニウム板上に感光性物質を塗布
し、乾燥させた所謂PS版に画像露光、現像、ガ
ム引き等の製版処理を施して得られた印刷版であ
る。この現像処理により未溶解で残留した感光層
は画像部を形成し、感光層が除去されてその下の
アルミニウム表面が露出した部分は親水性のため
水受容部となり、非画像部を形成することはよく
知られている事実である。 かかる平版印刷版用支持体としては、一般に軽
量で表面所性、加工性、耐食性に優れたアルミニ
ウム板が使われている。この目的に供される従来
材としてはJIS A1050(純度99.5重量%以上のAl
合金)、JIS A1100(Al−0.05〜0.20重量%Cu合
金)、JIS A3003(Al−0.05〜0.20重量%Cu−1.5重
量%Mn合金)等の厚さ0.1〜0.5mmのアルミニウ
ム合金板があり、この表面を機械的方法、化学的
方法、電気化学的方法のいずれか一つあるいは二
つ以上を組み合わした工程により粗面化し、その
後陽極酸化処理を施して用いられている。 具体的には、特開昭48−49501号に記載されて
いる機械的粗面化処理、化学的エツチング処理、
陽極酸化皮膜処理を順に施したアルミニウム平版
印刷版、あるいは特開昭51−61304号に記載され
ている化学エツチング処理、陽極酸化皮膜処理を
順に施したアルミニウム平版印刷版、特開昭54−
146234号に記載されている電気化学的処理、後処
理、陽極酸化皮膜処理を施したアルミニウム平版
印刷版、特公昭48−28123号に記載されている電
気化学的処理、化学的エツチング処理、陽極酸化
皮膜処理を順に施したアルミニウム平版印刷版、
あるいは機械的粗面化処理後に特公昭48−28123
号に記載されている処理を施したアルミニウム平
版印刷版等が知られている。 このように支持体の上に適当な感光層を設ける
ことにより10万枚にも及び鮮明な印刷物を得るこ
とが可能である。しかし一枚の印刷版から更に多
数枚の印刷物を得たい(耐刷力の向上)という要
望がある。この目的を達成するためにはアルミニ
ウム合金板を支持体とするPS版を通常の方法で
露光、現像処理した後、高温で加熱処理(いわゆ
るバーニグ処理)することにより画像部を強化す
る方法が有効であり、その具体的方法は特公昭44
−27243号及び特公昭44−27244号に詳細に記載さ
れている。このようなバーニング処理の加熱温度
及び時間は画像を形成している樹脂の種類にもよ
るが、200〜280℃の範囲で3〜7分の範囲が通例
である。 発明が解決すべき問題点 近年、上述のバーニング処理に関しては、バー
ニング処理時間の短縮を図つて作業能率を向上さ
せるために、高い温度でかつ短時間のバーニング
処理を行なうことが望まれている。しかしながら
従来から使用されてきたアルミニウム合金板は、
280℃以上の高温で加熱した場合、アルミニウム
の再結晶現象を起して強度が極度に低下し、印刷
版の腰がなくなるため、その取扱いが非常にむず
かしくなり、印刷機への版のセツトが不能になつ
たり多色刷りにおける版の色の見当合わせができ
ないなどの欠点が生じる。従つて耐熱性に富む安
定なアルミニウム合金支持体が望まれている。 一方、印刷技術の進歩に伴ない印刷速度が上昇
した今日、印刷機の版胴の両端に機械的に固定さ
れる印刷版に加わる応力が増えたため、アルミニ
ウム印刷版の強度が不足する場合には、この固定
部分が変形または破損して印刷ずれ等の障害が発
生したり、印刷版の下り曲げ部に受ける繰返し応
力により版が着れ(くわえ切れ)、印刷不能とな
ることが度々ある。 ところが、従来のJIS A1050アルミニウム合金
板は電気化学的粗面下処理において均一な粗面や
適切な表面粗さを与えることができ、また印刷中
の非画像部の汚れが生じにくいが、耐疲労強度及
び耐熱軟化特性が劣る。他方、JIS A3003アルミ
ニウム合金板は充分な耐疲労強度及び耐熱軟化特
性を有するが、電気化学的粗面化処理によつて均
一な粗面や適切な表面粗さが得られず、かつまた
印刷中に非画像部の汚れも生じやすいという欠点
があつた。 この発明は以上の事情を背景としてなされたも
ので、印刷版として充分な耐疲労強度と耐熱軟化
特性を有すると同時に、粗面化処理特に電気化学
的粗面化処理により均一な粗面と適切な表面粗さ
が得られ、しかも印刷中に非画像部の汚れを生じ
にくいアルミニウム合金支持体を提供するもので
ある。 問題点を解決するための手段 この発明の平版印刷版用支持体は、重量%で
Ti0.05〜0.20%未満、Si0.20%以下、Fe0.05%以
下を含有し、残部がAlおよび不可避不純物より
なるアルミニウム合金で構成されたものである。 作 用 先ずこの発明の支持体に使用されるアルミニウ
ム合金の成分限定理由について説明する。 Tiは支持体の粗面化処理及び印刷適性に悪影
響を与えることなく強度及び耐熱軟化特性を向上
させかつ冷間圧延後にも伸びの低下を防ぐ目的で
アルミニウムに添加するものであるが、0.05%未
満では耐熱軟化特性が不足となり、かつ冷間圧延
後の伸びが低い。一方Ti0.20%以上では電気化学
的粗面化法で均一粗面が得られず、TiAl3なる粗
大化合物を作りこれが印刷時の汚れ等の原因とな
るので好ましくない。したがつてTiは0.05%以
上、0.20%未満とした。 Feは耐疲労強度を向上させる効果がある。し
かしFeは0.50%を、Siは0.20%を各々越えると、
これらの成分はAl−Fe−Si化合物およびAl−Fe
化合物を形成して印刷時の汚れを生じ易くするの
で好ましくない。したがつてFeは0.50%以下、Si
は0.20%以下とした。 なお、アルミニウム合金中に含まれるその他の
不純物としては、通常市販されるAl地金中に含
まれている不純物程度であればこの発明の目的を
損うことはない。 この発明のアルミニウム合金を製造するにあた
つては、鋳型を用いる連続鋳造法あるいは冷却さ
れた1対のロールまたは冷却板の間において凝固
させられたのち、熱間圧延と冷間圧延および必要
に応じて中間焼鈍を加えた方法によつて薄板とさ
れる。この中間焼鈍は、コイルを定置式に焼鈍す
るバツチ焼鈍でも、コイルを連続的に巻き戻しな
がら焼鈍するいわゆる連続焼鈍によつても、いず
れでもよい。 ところで、この発明によるアルミニウム合金支
持体において、その耐疲労強度および耐熱軟化特
性をさらに向上させるために、支持体に蓄積され
ている残留応力を減少させることが有効であると
の知見を得た。そこで仕上冷間圧延量と仕上焼鈍
温度を変えて材料強度と伸びを変化させて疲労寿
命との相関を調べた結果、伸び5%以上であれば
疲労寿命は充分であることが判つた。また平版印
刷版支持体としての剛性は耐力10Kg/mm2以上であ
れば実用上問題ない。望ましい耐力は15Kg/mm2
上である。 これらの材料特性を得るための具体的方法とし
て、一般的には熱間圧延後もしくは中間焼鈍後の
冷間圧延を圧延率10〜50%とすれば良いが、圧延
率50%以上の冷間圧延を施す場合には仕上げ冷間
圧延の後150〜320℃で軟化処理すれば良い。しか
るにこの発明の組成を有するアルミニウム合金で
は、冷間圧延の圧延率が高い場合でも充分な伸び
を有するという優れた特徴を有する。すなわち、
Tiを添加含有せしめることにより、冷間圧延を
続けても伸びの低下が少なく、例えば99%冷間圧
延後でも、伸び5%以上が保持できるから、50%
を越える圧延率の冷間圧延を施した場合でもその
後の軟化処理を省略することができる。但し、そ
の場合でも冷間圧延後に150〜320℃で軟化処理を
施しても良いことは勿論である。 次にこの発明における平版印刷版用アルミニウ
ム合金支持体の表面処理方法につい詳細に説明す
る。 この発明のアルミニウム合金支持体に適用され
る砂目立て方法としては、塩酸又は硝酸電解液中
で電気化学的に砂目立てする電気化学的砂目立て
方法や、アルミニウム表面を金属ワイヤーでひつ
かくワイヤーブラシグレイン法、研摩球と研摩剤
でアルミニウム表面を砂目立てするボールグレイ
ン法、ナイロンブラシと研摩剤で表面を砂目立て
するブラシグレイン法のような機械的砂目立て方
法を用いることができ、上記のいずれの砂目立て
方法を単独あるいは組合せて用いることもでき
る。電気化学的砂目立て方法は、均一な粗面や適
切な表面粗さが得られると共に印刷中の非画像部
の汚れが生じにくいという利点がある。 このように砂目立て処理したアルミニウムは、
酸又はアルカリにより化学的にエツチングされ
る。酸をエツチング剤として用いた場合は、微細
構造を破壊するのに時間がかかりすぎるから、通
常はアルカリをエツチング剤として用いることが
望ましい。 この発明において好適に用いられるアルカリ剤
としては、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、アルミン酸
ソーダ、メタ珪酸ソーダ、燐酸ソーダ、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム等があり、濃度と温度の
好ましい範囲はそれぞれ1〜50%、20〜100℃で
あり、それらの条件はアルミニウムの溶解量が5
〜20g/m2となるように定めることが好ましい。 エツチングの後に表面に残留する汚れ(スマツ
ト)を除去するために酸洗いが行なわれる。用い
られる酸としては硝酸、硫酸、りん酸、クロム
酸、ふつ酸、ほうふつ化水素酸等がある。特に電
気化学的粗面化処理後のスマツト除去処理には特
開昭33−12739号に記載されているような50〜90
℃の温度で15〜65重量%の硫酸と接触させる方法
及び特公昭48−28123号に記載されているような
アルカリエツチングする方法が好ましい。 以上のようにして処理されたアルミニウム板は
平版印刷版用支持体として使用することができる
が、必要に応じて更に陽極酸化皮膜処理、化成処
理などの処理を施すことが好ましい。 陽極酸化処理はこの分野で従来より行なわれて
いる方法で行なうことができる。具体的には硫
酸、リン酸、クロム酸、シユウ酸、スルフアミン
酸、ベンゼンスルホン酸などあるいはこれらの二
種類以上を組み合わせた水溶液又は非水溶液中で
アルミニウム板に直流または交流の電流を流すこ
とによりアルミニウム支持体表面に陽極酸化皮膜
を形成することができる。 陽極酸化処理の条件は使用される電解液によつ
て種々変化するので一概にはいえないが、一般的
には電解液の濃度が1〜80%、液温5〜70℃、電
流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜100V、
電解時間10〜100秒の範囲が適当である。 これらの陽極酸化皮膜処理の内でも特に英国特
許第1412768号に記載されている硫酸中で高電流
密度で陽極酸化する方法および米国特許第
3511661号に記載されているリン酸を電解浴とし
て陽極酸化する方法が好ましい。 陽極酸化されたアルミニウム板は更に米国特許
第2714066号及び同第3181461号に記されているよ
うにアルカリ金属シリケート、例えば珪酸ナトリ
ウムの水溶液に浸漬するなどの方法により処理し
たり、米国特許第3860426号に記載されているよ
うに水溶性金属塩(冷えば、酢酸亜鉛など)を含
む親水性セルロース(例えば、カルボキシメチル
ロースなど)の下塗り層を設けることもできる。 この発明による平版印刷版用アルミニウム合金
支持体の上には、PS版の感光層として従来より
知られている感光層を設けて感光性平版印刷版を
得ることができ、これらを製版処理して得た平版
印刷版はすぐれた性能を有している。 上記感光層の組成物としては次のようなものが
含まれる。 ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光層 米国特許第2063631号及び同第1667415号に開
示されているジアゾニウム塩とアルドールやア
セタールのような反応性カルボニル基を含有す
る有機縮合剤との反応生成物であるジフエニル
アミン−P−ジアゾニウム塩とフオルムアルデ
ヒドとの縮合生成物(所謂感光性ジアゾ樹脂)
が好適に用いられる。この他の有用な縮合ジア
ゾ化合物は特公昭49−48001号、同49−45322
号、同49−45323号等に開示されている。 これらの類の感光性ジアゾ化合物は通常水溶
性無機塩の型で得られ、従つて水溶液から塗布
することができる。又はこれらの水溶性ジアゾ
化合物を特公昭47−1167号に開示された方法に
より1個またはそれ以上のフエノール性水酸
基、スルホン酸基又はその両者を有する芳香族
又は脂肪族化合物と反応させ、その反応生成物
である実質的に水不溶性の感光性ジアゾ樹脂を
使用することもできる。また、特開昭56−
121031号に記載されているようにヘキサフルオ
ロ燐酸塩またはテトラフルオロ硼酸塩との反応
生成物として使用することもできる。そのほか
英国特許第1312925号に記載されているジアゾ
樹脂も好ましい。 O−キノンジアジド化合物からなる感光層 特に好ましいO−キノンジアジド化合物はO
−ナフトキノンジアジド化合物であり例えば米
国特許第2766118号、同第2767092号、同第
2772972号、同第2859112号、同第2907665号、
同第3046110号、同第3046111号、同第3046115
号、同第3046118号、同第3046119号、同第
3046120号、同第3046121号、同第3046122号、
同第3046123号、同第3061430号、同第3102809
号、同第3106465号、同第3635709号、同第
3647443号をはじめ多数の刊行物に記されてお
り、これらは好適に使用することができる。 アジド化合物とバインダー(高分子化合物か
らなる感光層 例えば英国特許第1235281号、同第1495861
号、特開昭51−32331号、同51−36128号に記載
されているアジド化合物と水溶性またはアルカ
リ可溶性高分子化合物からなる組成物の他、特
開昭50−5102号、同50−84302号、同50−84303
号、同53−12984号に記載されているアジド基
を含むポリマーとバインダとしての高分子化合
物からなる組成物が含まれる。 その他の感光性樹脂層 例えば特開昭52−96696号に開示されている
ポリエステル化合物、英国特許第112277号、同
第1313309号、同第1341004号、同第1377747号
等に記載のポリビニルシンナメート系樹脂、米
国特許第4072528号、同第4072527号等に記載さ
れている光重合型フオトポリマー組成物が含ま
れる。支持体上に設けられる感光層の量は、約
0.1〜7g/m2、好ましくは0.5〜4g/m2の範
囲である。 PS版は画像露出されたのち、常法により現像
を含む処理によつて樹脂画像が形成される。例え
ばジアゾ樹脂とバインダーとからなる前記感光層
を有するPS版の場合には画像露出後、未露光
部分の感光層が現像により除去されて平版印刷版
が得られる。また感光層を有するPS版の場合
には画像露光後、アルカリ水溶液で現像すること
により露光部分が除去されて平版印刷版が得られ
る。 実施例 以下、実施例に基いて更に詳細に説明する。 実施例 1 第1表に示す本発明合金Aおよび比較合金Bを
通常の方法により鋳造し、両面を面削して厚さ
500mm、幅1000mm、長さ3500mmの鋳塊とし、必要
に応じて均質化処理を施し、熱間圧延および冷間
圧延にて1.5mm厚とし、ここで360℃×1時間中間
焼鈍してから、冷間圧下率80%で仕上冷間圧延
し、必要に応じ仕上焼鈍して、第2表の実験番号
No.1〜4に示す0.30mm厚の板とした。これらのア
ルミニウム合金板について、次の方法によつて電
解エツチング性、耐疲労強度、耐熱軟化特性、非
画像部の汚れにくさを評価した。結果を第2表に
示す。 (1) 電解エツチング性 表面状態を走査型電子顕微鏡にて観察してピ
ツトの均一性を評価し、優れているものを○
印、良好なものを△印、劣るものを×印で表わ
した。 (2) 耐疲労強度 2mmRのコーナーにて90°に曲げた試片の一
端に5Kg/mm2の引張荷重を25Hzで繰り返し負荷
して、破断までの負荷繰り返し数を測定した。
実用上、8万回以上が望ましい。 (3) 耐熱軟化特性 バーニングプロセツサー1300[12kwの熱源を
有する富士写真フイルム(株)製バーニングプロセ
ツサー]中で試料を300℃、7分間加熱した。 冷却後、鈍り具合を手で官能評価した。 (4) 非画像部の汚れにくさ 下記の方法で処理した印刷版をオフセツト印
刷機KORに装てんし、非画像部の汚れの程度
を評価した。 印刷版は以下のようにして用意した。 アルミニウム合金板をバミストンと水の懸濁液
中で、回転ナイロンブラシで砂目立て処理したの
ち、苛性ソーダ20%水溶液を用いてアルミニウム
の溶解量が8g/m2となるようにエツチングし
た。流水で充分に洗つたのち、25%硝酸水溶液で
酸洗し、水洗した。この基板を特開昭54−146234
号に記載されているように、硝酸0.5〜2.5%を含
む電解浴中で、電流密度20A/dm2以上で交流電
解した。ひきつづき15%硫酸の50℃水溶液中に3
分間浸漬して表面を洗浄化したのち、20%の硫酸
を主成分とする電解液中で浴温30℃で3g/m2
酸化皮膜を設けた。 このように作成したサンプルに下記の感光層を
乾燥時の塗布量が2.5g/m2となるように設けた。 ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニ
ルクロライドとピロガロールアセトン樹脂とのエ
ステル化合物(米国特許第3635709号の実施例1
に記載されているもの) 0.75g クレゾールノボラツク樹脂 2.00g オイルブルー#603(オリエント化学製) 0.04g エチレンジクロライド 16g 2−メトキシエチルアセテート 12g かくして得られた感光性平版印刷版を3kwのメ
タルハライドランプで1mの距離から60秒間画像
露光し、SiO2/Na2Oのモル比が1.2でSiO2含有量
が1.5%の珪酸ナトリウム水溶液で現像し、水洗
乾燥後、ガム引きした。
【表】
【表】 第2表から明らかなように、本発明合金Aによ
り実験番号No.1、No.2の支持体においては、高い
疲労強度と優れた耐熱軟化特性を有すると同時
に、良好な電解エツチング性を有し、しかも非画
像部の汚れにくさの点でも優れていた。これに対
し比較合金Bは従来から用いられているAl合金
であり、この場合は仕上焼鈍を行なわないNo.3で
は伸びが少なく、疲労強度および耐熱軟化特性に
劣ることが明らかである。また比較合金Bに対し
て疲労寿命を改善するために仕上焼鈍を施したNo.
4では、材料強度が低過ぎ、印刷時に非画像部の
汚れを生じて実用的でないことが判る。 実施例 2 第2表に示す本発明合金Cおよび比較合金D〜
Gを通常の方法により鋳造し、各合金鋳塊に対し
て常法に従つて熱間圧延および冷間圧延を施して
板厚3.0mmとし、次いで360℃×2時間の中間焼鈍
を施し、引続いて圧下率90%で仕上冷間圧延を施
して0.30mm厚のアルミニウム合金薄板を得た。各
合金薄板について、実施例1と同様な性能評価を
行なつた。
【表】
【表】 第4表から明らかなように、Si量およびFe量
を適量に抑制しかつ適当量のTiを添加して強度
と伸びを調整した本発明合金Cは、Ti量が過剰
な比較合金D、Fe量が過剰な比較合金E、Si量
が過剰な比較合金F、Ti添加量が不足する比較
合金Gと異なり、電解エツチング性、耐疲労強
度、耐熱軟化特性、および非画像部の汚れにくさ
のすべての点において優れた性能を有しているこ
とが判る。 発明の効果 前記実施例からも明らかなようにこの発明の平
版印刷用アルミニウム合金支持体は印刷版として
充分な体疲労強度と耐熱軟化特性を有すると同時
に、電解エツチング性が優れていて電気化学的粗
面化処理により均一な粗面と適切な表面粗さを得
ることができ、しかも印刷中に非画像部が汚れに
くいという優れた性能をも併せ持つものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Ti0.05〜0.20%未満(重量%、以下同じ)、
    Si0.20%以下、Fe0.50%以下を含有し、残部がAl
    および不可避不純物よりなる平版印刷版用アルミ
    ニウム合金支持体。 2 アルミニウム合金支持体の耐力が10Kg/mm2
    上、破断伸びが5%以上てあることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版用アルミ
    ニウム合金支持体。 3 アルミニウム合金支持体の表面が粗面化され
    かつ陽極酸化されていることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項記載の平版印刷版用
    アルミニウム合金支持体。
JP28239485A 1985-12-16 1985-12-16 平版印刷版用アルミニウム合金支持体 Granted JPS62140894A (ja)

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