JPH0473354B2 - - Google Patents
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- JPH0473354B2 JPH0473354B2 JP58111404A JP11140483A JPH0473354B2 JP H0473354 B2 JPH0473354 B2 JP H0473354B2 JP 58111404 A JP58111404 A JP 58111404A JP 11140483 A JP11140483 A JP 11140483A JP H0473354 B2 JPH0473354 B2 JP H0473354B2
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/80—Camera processing pipelines; Components thereof
- H04N23/84—Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
- H04N23/88—Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control
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- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Color Television Image Signal Generators (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Description
発明の属する技術
本発明は、カラーテレビジヨンカメラの色温度
補償装置に関するもので、撮影画面もしくは撮影
画面周辺の複数の領域の色温度を検出し、これら
各領域の色温度情報に従い色温度補償を行うカラ
ーテレビジヨンカメラの色温度補償装置に関す
る。 従来技術(第1図〜第6図) 第1図は従来のカラーテレビジヨンカメラの色
温度補償回路のブロツク図、第2図は色フイルタ
の構成図、第3図は従来の他のカラーテレビジヨ
ンカメラの色温度補償回路のブロツク図、第4図
は色温度による分光特性図、第5図は色温度によ
る赤、青信号の分光特性図、第6図は色温度によ
る赤、青信号の利得補正量を示す図を示す。 被写体を照明している光の色温度が変わるとカ
ラーテレビジヨンカメラの色温度が変わり、白い
被写体を撮影しても白として撮影しなくなるの
で、カラーテレビジヨンカメラの色温度を高く又
は低く調整し、色温度補償を行つてホワイトバラ
ンスをとる必要がある。 この種の色温度補償回路の従来の一般的な構成
を、第1図に示す。同図において、撮像管2の前
面にストライプ状の色フイルタ1を配置する。こ
の色フイルタ1は、第2図に示すように、Cy−
WフイルタとYE−Wフイルタとを交差させ、
Cy−Wフイルタは水平走査毎に同位相で、YE
−Wフイルタは水平走査毎に位相が反転するよ
うに配置されている。撮像管2の出力は前置増幅
器3で増幅され、輝度信号YH,YLを分離する低
域濾波器4と5、色変調信号を分離する帯域濾波
器6に加えられる。Cy−Wフイルタにより変
調された一水平走査毎の赤信号RとYE−Wフイ
ルタにより一水平走査毎に反転する青信号と
を、一水平期間遅延線7により遅延する。帯域濾
波器6からの出力信号と一水平期間遅延線7の出
力信号とを夫々加算器8と減算器9に加え、加算
器8と減算器9から夫々赤信号Rと青信号Bとを
出力させる。これらの出力信号を検波器10と1
1で検波し、低域の赤信号Rと青信号Bを出力す
る。次に、赤信号Rと青信号Bを色信号用低域信
号に基づいて得た色温度情報に従い利得合せする
ため、可変利得増幅器12と13により利得調整
し、減算器14と15から色差信号R−YL,B
−YLを得て、輝度信号YHと共にエンコーダ16
に加え標準テレビジヨン信号を得る。 このカラーテレビジヨンカメラにおける自動色
温度補償回路はブロツク17〜22により構成さ
れる。カラーテレビジヨンカメラを被写体に向け
て撮影する前に白い被写体を撮影し、この時に出
力される色差信号R−YL,B−YLが零となるよ
うに調整する。即ち、比較回路17と18で色差
信号R−YLとB−YLが零となるように設定され
た基準信号と、出力された色差信号R−YL,B
−YLの比較をするのである。白い被写体を撮影
しているときにスイツチ19と20を閉じ、この
とき得られた信号をホールド回路21と22で保
持する。この保持された信号を可変利得増幅器1
2と13の外部電圧制御端子に加えて利得を制御
する。スイツチ19と20を閉じたときに、可変
利得増幅器12と13、減算器14と15、比較
回路17と18、スイツチ19と20、ホールド
回路21と22で閉ループが形成されることとな
り、色差信号R−YL,B−YLが零となるように
作用する。色差信号が零となつたときにスイツチ
19と20を開き、ホールド回路21と22によ
り電圧を保持し、色温度が変わらないようにして
いる。 このカラーテレビジヨンカメラにおいては、被
写体を照明する色温度が変わる毎に色温度情報を
再設定(再検出)する必要があり、連続して使用
できない欠点があつた。 前記した欠点を取除き、常に色温度を自動調整
する色温度補償装置を備えたカラーテレビジヨン
カメラは、従来から知られている。その概略を第
3図に基づいて説明する。同図に示される参照数
字1〜16の付されたブロツクは第1図に示された
ブロツクと同じであるから、その説明は省略す
る。 31と32は光源の発する異なる色を検出する
色検出器、33は色検出器より検出された2つの
異なる色信号の比率から色温度情報を得る色温度
検出器である。34と35は色温度検出器33か
ら出力された信号を用いて赤信号及び青信号の可
変利得増幅器12と13の利得制御電圧を発生す
る色温度補償器である。 第4図に示される色温度による分光特性図に見
られるように、各波長において照明の色温度は変
化する。従つて、検波器10と11に加えられる
赤信号と青信号の値は色温度によつて変化する。
その理由は、第5図に示されるように、赤信号及
び青信号の分光特性が変わるからである。色温度
検出器33は、色温度が変化すると分光特性が変
化するという性質を利用して、2色の値の比率で
示される色温度を検出する。従つて、可変利得増
幅器12と13の出力比率は、第5図に示される
ように3200〓から6000〓に変化すると、赤信号で
約2分の1、青信号で約2倍となる。ここで、
4500〓のときの可変利得増幅器12と13の利得
は、色差信号を零にするために、赤信号の可変利
得増幅器12は約0.75倍、青信号の可変利得増幅
器13は1.5倍でなければならない。次に6000〓
のときに色差信号を零にするには、赤信号の可変
利得増幅器12を1.5倍、青信号の可変利得増幅
器13を0.75倍としなければならない。従つて、
第6図に示すように、色温度に対し赤信号と青信
号の可変利得増幅器12と13の利得を変えなけ
ればならない。この利得を変えるための制御電圧
を、色温度補償器34と35が発生する。この色
温度補償器34と35は、赤信号の可変利得増幅
器12と青信号の可変利得増幅器13に利得を変
える制御電圧を加えて色温度の補償を行う。 この従来の色温度補償装置を備えたカラーテレ
ビジヨンカメラにおいては適正な色温度補償を行
うためには、被写体を照明している光と同じ色温
度を持つ光が色検出器に入射されていることが前
提であり、この前提に反する条件の下では適正な
色温度補償をすることは困難になる。 例えば、夕陽の光をあびている人物を被写体と
する場合は、撮影者は夕陽に背を向けて撮影する
のであるが、色検出器に入射する光がまだ殆んど
色褪せていない青空からの光であるときに、青空
の持つ色温度を色検出器が検出するため、色温度
検出器の出力B/R(ここで、Bは青信号、Rは
赤信号である)は大となり、青信号の可変利得増
幅器の利得を下げ、赤信号の可変利得増幅器の利
得を上げるように作用する。従つて、青映像信号
は弱となり、赤映像信号を強とする色温度補償を
するため、被写体である人物は異常に赤味を帯び
てデイスプレイ装置等に表示される。また、室内
から屋外を撮影する場合に、カラーテレビジヨン
カメラの色検出器には被写体である屋外からの光
ではなく、室内の光が入射される可能性が大であ
る。従つて、色温度検出器からは室内の光の色温
度が出力され、被写体である屋外に対して色温度
の補償をせず、室内の光に対する色温度の補償を
するから、被写体が不自然な色を帯びた状態でデ
イスプレイ装置等に表示されてしまう欠点があ
る。 その理由は、色検出器をカメラのレンズ系以外
の筐体に配置する従来の外部センサ方式による
と、光の検出領域が底角度であるため、被写体の
反射光と同じ色温度を持つ光が色検出器に入射さ
れず、適正な色温度補償を行うことができなくな
つてしまうからである。 発明の目的 本発明は、従来のカラーテレビジヨンカメラの
色温度補償装置の持つ欠点を解消するもので、撮
影画面もしくは撮影画面周辺の複数の領域からの
入射光の色温度を検出する様になすと共に、更
に、一層適正な色温度補償をすることのできるカ
ラーテレビジヨンカメラの色温度補償装置を提供
することを目的とする。 発明の構成 本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温度補
償装置は、少なくとも合焦調整用フオーカスレン
ズを具える撮像レンズと、該撮影レンズを介した
被写体光をカラー画像信号に変換する撮像手段
と、前記カラー画像信号中の少なくとも2つ以上
の色信号の利得を色信号別制御信号で制御する利
得制御手段と、前記撮像手段による撮影画面もし
くは該撮影画面周辺の複数の領域からの入射光の
色温度を夫々検出する複数の色温度検出手段と、
前記フオーカスレンズの位置に従う合焦距離情報
を検出する合焦距離検出手段と、前記色信号の色
温度補償を行うために、前記複数の色温度検出手
段の出力を重み付け合成して前記色温度別制御信
号を発生し、前記利得制御手段に供給する色温度
補償手段とを具え、前記合焦距離情報に応じて、
前記複数の色温度検出手段の重み付けを変化せし
めることを特徴とする。 本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温度補
償装置は、3管(板)式、2管(板)式及び単管
(板)式カラーテレビジヨンカメラに適用するこ
とが可能であり、そして色温度を検出する複数対
の色検出器の対の数は必要に応じて適宜増減でき
るものであつて、前記した特許請求の範囲内にお
いてその実施態様を適宜変更できるものである。 実施例の説明 以下本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温
度補償装置の実施例について、第7図a〜e,第
8図a〜h及び第9図a〜gを参照しながら詳細
に説明する。 まず、第7図a〜eにおいて、本発明の実施例
に用いる色温度検出の手法について、その基本的
な考え方を説明する。 第7図aにおいて、51は被写体である花、5
2は撮像管の結像面、36は撮影レンズ、31と
32は色検出器である。この色検出器31と32
は夫々青と赤に対応する波長の光を検出するもの
であるが、それ以外の波長を持つ光を検出するも
のであつてもよい。第7図bは、被写体51、撮
影レンズ36と被写体1の近傍とその背景を含め
た斜視図で、これを撮像管側から見たものが第7
図cに示すものであり、37は撮像管の映像枠
(撮影画面)である。 色検出器31と32は、撮影レンズ36の後方
でかつその下方の周辺上に配置されている。この
ような配置であるため、従来のようなカメラのレ
ンズ系以外の筐体等に色検出器を配置する外部セ
ンサ方式とは異なり、撮影レンズ36を通つて入
射される光は被写体自体からの反射光であるか
ら、色検出器31と32は被写体の反射光自体の
色温度を検出できるばかりではなく、更に撮影レ
ンズ36の後方周辺に色検出器31と32を配置
しているため、光の検出領域が拡大し、被写体周
辺光の持つ色温度をも検出できるのである。光検
出領域は、第7図aの斜線で示す部分38と第7
図cで示す部分38である。 このような色検出器31及び32を用いて色温
度補償を行う場合には、例えば第7図dに示すよ
うに構成できる。即ち、色検出器31と32で検
出された被写体の反射光及びその周辺光は電気信
号に変換され、色温度検出器33に加えられて色
温度信号を出力する。この色温度出力信号を色温
度補償器34と35に加え、赤信号の可変利得増
幅器12と青信号の可変利得増幅器13に加えて
利得調整し、適正な色温度補償をする。 第7図eには、上述の如き色検出器をズームレ
ンズ系に適用した例を示す。 第7図eにおいて、39はフオーカシングレン
ズ、40はバリエータレンズ、41はコンペンセ
ータレンズ、42はフオーカルレンズ、43はリ
レーレンズであり、これらのレンズでズームレン
ズ系を構成している。フオーカシングレンズ39
は焦点距離を合せる合焦調整機能を、バリエータ
レンズ40は焦点距離を変える機能を、コンペン
セータレンズ41は倍率変更に伴つて生じた像点
移動を補正する機能を、フオーカルレンズ42は
リレーレンズ43に対する絞り込みの機能を、リ
レーレンズ43はレンズ系を介して入つてくる最
終像を撮像管2の結像面に所定の大きさと明るさ
で結像させる機能を持つている。2は撮像管であ
る。また、31と32は色検出器で、フオーカシ
ングレンズ39とバリエータレンズ40との間で
あつて、かつフオーカシングレンズ39の後方周
辺上に配置されている。 このような配置において、合焦調整機能を持つ
フオーカシングレンズ39はピント合せをすると
きには僅かしか移動しないものであるから、ズー
ミングを行つて結像面から見た画角が変わつたと
しても、フオーカシングレンズ39を通してみた
色検出器31と32の光検出領域は変化しない。
従つて、ズームレンズ系においても、撮影レンズ
の後方でかつその周辺に色検出器31と32を配
置することにより、フオーカシングレンズ39を
通した被写体からの反射光及びその周辺光を検出
することができる。色検出器31と32により検
出した信号を用いて色温度補償をする回路装置に
ついては、第7図dに示されたものと全く同じも
のを使用すればよいから、その説明は省略する。 次に、このような色検出器を用いて複数の領域
の色温度検出を行う方法を第8図a〜hを参照し
ながら以下に説明する。 第8図aと第8図bにおいて、52は撮像管の
結像面、36は撮影レンズ、31aと32a、3
1bと32b、31cと32c、31dと32d
は4対の色検出器であり、図示の如く撮影レンズ
36の後方でかつ90゜づつ角度を異ならせて撮影
レンズ36の上下左右の周辺に配置する。第8図
Cにおいて、37は撮像管2の結像面の映像枠を
示し、撮影レンズ36を通しての色検出器31a
と32a,31bと32b,31cと32c,3
1dと32dの光検出領域は下方領域D(44a)、
上方領域U(44b)、左方領域L(44c)と右方領域
R(44d)で示される。これらの4つの光検出領
域により、被写体とその周辺全部はカバーされる
ことになる。従つて、被写体とその周辺全部をカ
バーする色検出領域における被写体及びその周辺
光が前記した4対の色検出器により検出され、そ
の出力信号は後述する第8図eに示される評価演
算回路45に入力される。 第8図dにおいて、例えばズームレンズ系に4
対の色検出器を配置した例について説明する。フ
オーカシングレンズ39、バリエータレンズ4
0、コンペンセータレンズ41、フオーカルレン
ズ42、リレーレンズ43の機能は、第7図eに
おいて説明してあるので、その説明は省略する。
フオーカシングレンズ39の後方でかつ90゜づつ
角度を異ならせて上下左右にフオーカシングレン
ズ39の周辺に、4対の色検出器31aと32
a,31bと32b,31cと32c,31dと
32dが配置される。 次に、これら4対の色検出器を用いて色温度補
償を行う際の評価判定の一例について第8図e〜
hを用いて説明する。 第8図eにおいて、4対の色検出器31aと3
2a,31bと32b,31cと32c,31d
と32dの出力信号は評価判定回路45のスイツ
チング回路46に入力され、AD変換器47によ
りデジタル信号に変換されてCPU48に入力さ
れ、後述する評価判定を行つた後にその評価判定
信号はDA変換器49によりアナログ量に変換さ
れ、色温度補償器34と35に出力される。この
出力信号は、第7図dにおける赤信号の可変利得
増幅器12と青信号の可変信号利得増幅器13に
加えられて、適正な色温度補償を行う。 第8図fから第8図hにおいて、下方領域D、
上方領域U、左方領域Lと右方領域Rにおける色
温度値Dc,Uc,Lc,Rcを4対の色検出器によ
り検出し、色温度補償信号を得る評価判定のフロ
ー図を説明する。 この評価判定フロー図においては、図示のよう
に電源が入つていれば、4対の色検出器からの色
温度信号Dc,Uc,Lc,Rcを入力し、これらの
色温度検出信号のうち2者同志の比較を順次行
い、その比較結果(全部で12通りの比較結果が得
られる)の出力信号Xを色温度補償器に加えるの
である。 この出力信号Xを求める評価判定の原理は、4
組の色検出器からの色温度信号を多数決の原理に
従つて決定するものであり、また4対の色検出器
の色温度出力がすべて異なつている場合には、出
力信号Xとしては、経験上上方領域Uの光が無彩
色となつている可能性が大であるから、色温度補
償器に加える信号は上方領域Uの色温度値Ucと
するものである。 再び第8図fから第8図hを参照すると、4対
の色検出器からの色温度出力信号Uc,Dc,Lc,
Rcを入力し、まずUcとDcがほぼ等しいか否かの
比較をし、YESであるなら、次にUcとLcがほぼ
等しいか否かの比較をし、YESであるならUcと
Rcがほぼ等しいか否かの比較をし、YESである
ならば(即ち、UcDcLcRc)、出力信号X
はX=(Uc+Dc+Lc+Rc)/4とする。Ucと
Lcの比較結果がNOであるなら、次にUcとRcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
(即ち、UcDc,Uc/Lc,UcRc)出力信号
XはX=(Uc+Dc+Rc)/3とするが、UcとRc
の比較結果がNOであるならば(即ち、UcDc,
Uc/Lc,Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+
Dc)/2とする。また、UcとRcの比較結果が
NOであるならば(即ち、UcDc,UcLc,
Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+Dc+Lc)/
3とする。 UcとDcがほぼ等しいか否かの比較をしてNO
となつた場合には(即ち、UcDc),UcとLcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
ば次にUcとRcがほぼ等しいか否かの比較をし
YESであるならば(即ち、Uc/Dc,UcLc,
LcRc)、出力信号XはX=(Uc+Lc+Rc)/
3とする。UcとRcの比較結果がNOであるなら
ば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc)、次にUcとRcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
ば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,UcRc)、出力
信号XはX=(Uc+Rc)/2とする。UcとRcの
比較結果がNOであるならば(即ち、Uc/Dc、
UcLc,Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+
Lc)/2とする。 次に、DcとLcがほぼ等しいか否かの比較をし
YESであるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,
Uc/Rc,DcLc)、次にDcとRcがほぼ等しい
か否かの比較をし、YESであるならば(即ち、
Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/Rc,DcLc,Dc
Rc)、出力信号XはX=(Dc+Lc+Rc)/3とす
る。DcとLcがほぼ等しいか否かの比較をしYES
であるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/
Rc,DcLc)、次にDcとRcがほぼ等しいか否か
の比較をしYESであるならば(即ち、Uc/Dc,
Uc/Lc,Uc/Rc,Dc/Lc,DcRc)、出力信
号XはX=(Dc+Rc)/2とする。DcとRcの比
較結果がNOであるならば(即ち、Uc/Dc,Uc
/Lc,Uc/Rc,DcLc,Dc/Rc)、出力信号
XはX=(Dc+Lc)/2とする。 LcとRcがほぼ等しいか否かの比較をしYESで
あるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/
Rc,Dc/Lc,Dc/Rc,LcRc)、出力信号X
はX=(Lc+Rc)/2とする。そしてLcとRcの
比較結果がNOである場合には(即ち、Uc/Dc,
Uc/Lc,Uc/Rc,Dc/Lc,Dc/Rc,Lc/
Rc)、出力信号XはX=Ucとする。 上述した評価判定例においては、撮影画面もし
くは撮影画面周辺からの入射光の色温度を、彩度
の高い被写体が存在してその影響を受けることな
く検出でき、適正な色温度補償をすることができ
る。 次に、第9図aからgにおいて、本発明の一実
施例を説明する。 第9図aにおいて、ズームレンズ系のフオーカ
シングレンズ39の後方で、90゜づつ角度を異な
らせかつそのレンズ39の周辺に4対の色検出器
31aと32a,31bと32b,31cと32
c,31dと32dを配置する。更に、カラーテ
レビジヨンカメラのレンズ系以外の筐体等に1対
の色検出器36aと36bを設け、これをレンズ
系を介して入射する光以外の光の色温度を検出す
る外付け検出器として用いる。前記した4対の色
検出器の出力から色温度情報と照度情報を得るこ
とができるのであり、これを第9図bにおいて説
明すると、1対の色検出器31aと32aで検出
された信号は夫々加算回路61と除算回路62に
入力され、加算回路61においては色検出器31
aと32aとからの検出信号が加算されて照度情
報が得られ、除算回路62においては色検出器3
1aと32aとからの検出信号の比から色温度情
報を得ることができる。なお、外付け検出器36
aと36bとからは照度情報を求めず、色温度情
報のみを求めているから、前記した4対の色検出
器の出力から4組の照度情報と4組の色温度情報
を得ているのである。再び第9図aを参照する
と、フオーカシングレンズ39は、無限大から近
傍位置に存在する被写体に対して合焦調整を行う
ものであるが、合焦されたときの合焦距離情報は
距離情報発生器58から発生される。短い焦点距
離であるワイド側又は長い焦点距離であるテレ側
で撮影する場合に、バリエーターレンズ40とコ
ンペンセータレンズ41とを調整することにより
焦点距離情報発生器59から焦点距離情報が発生
される。前記した4対の色検出器と外付け検出器
とからの出力信号と、距離情報発生器58からの
合焦距離情報と、焦点距離情報発生器59からの
焦点距離情報とは評価判定回路45に入力され
る。更に、カラーテレビジヨンカメラにおいて、
ストロボモードSで撮影する場合のストロボモー
ド情報と、カラーテレビジヨンカメラの筐体に設
けられた色温度設定用のつまみをセツトしてマニ
ユアルモードMで撮影する場合のマニユアルモー
ド情報と、カラーテレビジヨンカメラをストロボ
モードSで、マニユアルモードMで又は後で説明
するが複合モードCのいづれかのモードで撮影す
るかの情報とを、評価判定回路45に入力する。 前記した種々の情報が入力される評価判定回路
45のブロツク図を、第9図cに示す。 同図において、RとBは赤と青のフイルタであ
り、31bと32bは被写界の上方領域Uの光の
色温度を検出する色検出器、31dと32dは被
写界の右方領域Rの光の色温度を検出する色検出
器、31cと32cは被写界の左方領域Lの光の
色温度を検出する色検出器、31aと32aは被
写界の下方領域Dの光の色温度を検出する色検出
器である。36aと36bはカラーテレビジヨン
カメラのレンズ系以外の筐体等に設けられ、レン
ズ系を介して入射する光以外の光の色温度を検出
する外付け検出器であり、そしてこの外付け検出
器と4対の色検出器からの出力は前置増幅器を介
してスイツチング回路71に入力される。更に、
距離信号発生器58からの合焦距離情報と、焦点
距離信号発生器59からの焦点距離情報と、スト
ロボモード情報と、マニユアルモード情報と、モ
ード切換えスイツチにより得られるモード選択情
報M/S/Cとが、スイツチング回路71に入力
される。スイツチング回路71により順次検出さ
れた前記した情報はAD変換器72を介してデジ
タル量に変換され、演算回路73に入力され、後
述する判定評価を行い、得られた信号をDA変換
器74によりアナログ量に変換し、色温度補償信
号として出力する。 第9図dにおいて、前記した種々の情報が入力
される演算回路73を示す。演算回路73に入力
される情報について、以下に説明する。X1は外
付け検出器Gの出力値を、X2は上方領域Uの色
検出器の出力値を、X3は左方領域Lの色検出器
の出力値を、X4は右方領域の色検出器の出力値
を、X5は下方領域Dの色検出器の出力値である。
Aは距離情報発生器58から発生される焦点距離
情報で、その出力値はlで示し、そして被写体が
至近に位置する場合は0とし、無限大の位置にあ
る場合は1とすることにより、被写体までの距離
値を0から1までの値に圧縮して表わされる。F
は焦点距離情報発生器59から発生される焦点距
離情報で、その出力値はfで示し、ワイドの場合
は0とし、テレの場合は1とすることにより、そ
の間の焦点距離の値を0から1までの値に圧縮し
て表わされる。Bは4対の色検出器からの出力を
加算することにより得られた照度情報で、上方領
域Uの照度値はLU、左方領域の照度値はLL、右
方領域のRの照度値はLR、下方領域Dの照度値
はLDで示す。マニユアルモードM、ストロボモ
ードS又は複合モードCのいづれかに切換えられ
て入力されるM/S/Cモード情報はWにて示さ
れ、マニユアルモードMの場合はW=00で、スト
ロボモードSの場合はW=01で、複合モードCの
場合はW=10で表わす。Kはカラーテレビジヨン
カメラの筐体に設けられた色温度設定ダイヤルを
マニユアルで選択、設定した色温度情報であり、
その値をkで示す。 第9図eは、前記した種々の情報を入力して色
温度補償信号を得る動作の一具体例を示すフロー
図である。 同図において、電源がオンであれば、演算回路
内のスイツチを介して前記した種々の情報を順次
読み込む。読み込まれたM/S/Cモード情報W
がW=00、即ちマニユアルモードMであるか否か
の判別を行い、YESであれば後述するマニユア
ルモードMの演算を行う。次にWがW=01即ちス
トロボモードSであるか否かの判別を行い、
YESであれば後述するストロボモードSの演算
を行う。W=01の判別がNOであれば、Wは当然
にW=10で複合モードCであるから、後述する複
合モードCの演算を行う。 第9図dに示す演算回路は、以下に示す演算式
の演算を行うように構成されている。 その演算式は、X=××である。この式
を用いて各モードにおける色温度補償信号を演算
回路により求めることについて以下に説明する。 なお、Xは色温度補償信号を示し、は外付け
検出器Gと4対の色検出器との出力を統計的に配
慮した値を示し、はマニユアルモード用係数ベ
クトルと、焦点距離情報ベクトルと、焦点距
離情報ベクトルと、ストロボモード用係数ベク
トルと、照度情報ベクトルのベクトル積を示
し、は外付け検出器Gと4対の色検出器との瞬
時値をベクトル量で示す。なお、ベクトル量は文
字の上に(−)記号を付して表示することとす
る。 さて、前記したは、 =(1−g1,1−g2,1−g3,1−g4,1−
g5)で示す。 ただし、 である。 は、=x1 x2 x3 x4 x5と表わし、 または、 =××××で表わす。 本実施例における色温度補償信号Xを X=h1x1+h2x2+h3x3+h4x4+h5x5 (1) という線形結合で示す。なお、h1〜h5は係数であ
る。この係数h1〜h5を種々のパラメータに応じて
変化させることにより最終的に色温度補償信号X
を求めようとするものである。 そこで(1)式をマトリクス演算式で表現すると、 X=〔h1,h2,h3,h4,h5〕x1 x2 x3 x4 x5 (2) となる。 ここで、=〔h1,h2,h3,h4,h5〕 =x1 x2 x3 x4 x5 とおくと、 X=× (3) と表わせる。 さて、外付け検出器Gと4対の色検出器U,
L,R,Dとの出力値と、合焦距離情報ベクトル
A、焦点距離情報ベクトル、照度情報ベクトル
B等は相互に独立した関係にあるから、係数用マ
トリクスは、 =×××の演算から求めることがで
きる。ここで、,,,はそれぞれ各色検
出器の出力、被写体距離、焦点距離、照度に応じ
て形成される係数用ベクトルである。更に、スト
ロボモード用の係数ベクトルとマニユアルモー
ド時の係数ベクトルをも、ベクトル乗算する。 従つては、 =××××× (4) となる。 (4)式において、=××××とおく
と、 X=×× (5) と表わせる。 さて、 とすると、gi′は色検出器の出力xiの異常度を表
わすものである。 即ち、(xi−xj/xi+xj)2は0から1までの値にお
さま るもので、色検出器の出力値xiとその他の色検出
器の出力値とのレベル差が大きい程1に近づき、
両者のレベル差がなければ0となる。 従つて、色検出器の出力値xiを除くその他の色
検出器の出力値xjのすべての値についての
(xi−xj/xi+xj)2を求め、これを加算した値gi′は
0から (N−1)の間の色検出器の出力値xiの異常度を
表わしている。 よつて、 は0〜1の範囲内で色検出器の出力値xiの異常度
を示す。そこで、前記したベクトルは、 =(1−g1,1−g2,1−g3,1−g4,1−
g5)で示されるから、異常度の高い色検出器の出
力値xiの係数は0に近づくようになり、逆に外付
け検出器Gと4対の色検出器との出力値x1〜x5が
等しくなると、ベクトルは =〔1,1,1,1,1〕となる。 このように、ベクトルは外付け検出器Gと4
対の色検出器との出力値レベルを比較し、いわば
多数決の原理に基づいて異常な検出器の出力値レ
ベルの重みを落とすためのベクトルなのである。 次に、被写体までの合焦距離情報の値に応じて =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α とおくと(なお、αは0<α<1の範囲の適当な
数値であればよい) 被写体が至近距離に位置する場合には、前記し
たようにl=0であるから、これを代入すると、 =1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 α となり、また被写体までの距離が無限大である場
合は、l=1で示されるから、これを代入する
と、 =0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 α となる。 このことは、被写体までの距離が至近になる
程、外付け検出器Gと上方領域Uの色検出器との
出力との重みが大きくなり、被写体までの距離が
無限大になる程、左方領域Lと右方領域Rの色検
出器の出力値の重みが大きくなることを意味す
る。 Aは、このように被写体までの距離に応じた重
みづけを行うためのベクトルである。 次に、焦点距離情報の出力値がワイド側からテ
レ側に至る値fに応じて =1−f 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f 0 0 0 0 fとおくと、 ワイド側のときは前記したようにf=0であるか
ら、これを代入すると、 =1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 となり、 テレ側のときはf=1であるから、これを代入す
ると、 =0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 となる。 このことは、焦点距離情報ベクトルは、ワイ
ド側に近づく程、外付け検出器Gと上方領域Uの
色検出器の出力とを重視することになり、またテ
レ側に近づく程、外付け検出器Gの出力は0に近
づき、左方領域Lと、右方領域Rと、上方領域U
と、下方領域Dとの4対の色検出器出力の重みが
均一となり、平均化されることを意味する。この
ように焦点距離情報ベクトルは、焦点距離に応
じた重みづけを行うためのベクトルである。 次に、照度情報Bの出力値LU,LL,LR,LDか
ら、上方領域Uの明るさの比率を示す式を μ=3Lu/LL+LR+LDとし、このμを用いて
補償装置に関するもので、撮影画面もしくは撮影
画面周辺の複数の領域の色温度を検出し、これら
各領域の色温度情報に従い色温度補償を行うカラ
ーテレビジヨンカメラの色温度補償装置に関す
る。 従来技術(第1図〜第6図) 第1図は従来のカラーテレビジヨンカメラの色
温度補償回路のブロツク図、第2図は色フイルタ
の構成図、第3図は従来の他のカラーテレビジヨ
ンカメラの色温度補償回路のブロツク図、第4図
は色温度による分光特性図、第5図は色温度によ
る赤、青信号の分光特性図、第6図は色温度によ
る赤、青信号の利得補正量を示す図を示す。 被写体を照明している光の色温度が変わるとカ
ラーテレビジヨンカメラの色温度が変わり、白い
被写体を撮影しても白として撮影しなくなるの
で、カラーテレビジヨンカメラの色温度を高く又
は低く調整し、色温度補償を行つてホワイトバラ
ンスをとる必要がある。 この種の色温度補償回路の従来の一般的な構成
を、第1図に示す。同図において、撮像管2の前
面にストライプ状の色フイルタ1を配置する。こ
の色フイルタ1は、第2図に示すように、Cy−
WフイルタとYE−Wフイルタとを交差させ、
Cy−Wフイルタは水平走査毎に同位相で、YE
−Wフイルタは水平走査毎に位相が反転するよ
うに配置されている。撮像管2の出力は前置増幅
器3で増幅され、輝度信号YH,YLを分離する低
域濾波器4と5、色変調信号を分離する帯域濾波
器6に加えられる。Cy−Wフイルタにより変
調された一水平走査毎の赤信号RとYE−Wフイ
ルタにより一水平走査毎に反転する青信号と
を、一水平期間遅延線7により遅延する。帯域濾
波器6からの出力信号と一水平期間遅延線7の出
力信号とを夫々加算器8と減算器9に加え、加算
器8と減算器9から夫々赤信号Rと青信号Bとを
出力させる。これらの出力信号を検波器10と1
1で検波し、低域の赤信号Rと青信号Bを出力す
る。次に、赤信号Rと青信号Bを色信号用低域信
号に基づいて得た色温度情報に従い利得合せする
ため、可変利得増幅器12と13により利得調整
し、減算器14と15から色差信号R−YL,B
−YLを得て、輝度信号YHと共にエンコーダ16
に加え標準テレビジヨン信号を得る。 このカラーテレビジヨンカメラにおける自動色
温度補償回路はブロツク17〜22により構成さ
れる。カラーテレビジヨンカメラを被写体に向け
て撮影する前に白い被写体を撮影し、この時に出
力される色差信号R−YL,B−YLが零となるよ
うに調整する。即ち、比較回路17と18で色差
信号R−YLとB−YLが零となるように設定され
た基準信号と、出力された色差信号R−YL,B
−YLの比較をするのである。白い被写体を撮影
しているときにスイツチ19と20を閉じ、この
とき得られた信号をホールド回路21と22で保
持する。この保持された信号を可変利得増幅器1
2と13の外部電圧制御端子に加えて利得を制御
する。スイツチ19と20を閉じたときに、可変
利得増幅器12と13、減算器14と15、比較
回路17と18、スイツチ19と20、ホールド
回路21と22で閉ループが形成されることとな
り、色差信号R−YL,B−YLが零となるように
作用する。色差信号が零となつたときにスイツチ
19と20を開き、ホールド回路21と22によ
り電圧を保持し、色温度が変わらないようにして
いる。 このカラーテレビジヨンカメラにおいては、被
写体を照明する色温度が変わる毎に色温度情報を
再設定(再検出)する必要があり、連続して使用
できない欠点があつた。 前記した欠点を取除き、常に色温度を自動調整
する色温度補償装置を備えたカラーテレビジヨン
カメラは、従来から知られている。その概略を第
3図に基づいて説明する。同図に示される参照数
字1〜16の付されたブロツクは第1図に示された
ブロツクと同じであるから、その説明は省略す
る。 31と32は光源の発する異なる色を検出する
色検出器、33は色検出器より検出された2つの
異なる色信号の比率から色温度情報を得る色温度
検出器である。34と35は色温度検出器33か
ら出力された信号を用いて赤信号及び青信号の可
変利得増幅器12と13の利得制御電圧を発生す
る色温度補償器である。 第4図に示される色温度による分光特性図に見
られるように、各波長において照明の色温度は変
化する。従つて、検波器10と11に加えられる
赤信号と青信号の値は色温度によつて変化する。
その理由は、第5図に示されるように、赤信号及
び青信号の分光特性が変わるからである。色温度
検出器33は、色温度が変化すると分光特性が変
化するという性質を利用して、2色の値の比率で
示される色温度を検出する。従つて、可変利得増
幅器12と13の出力比率は、第5図に示される
ように3200〓から6000〓に変化すると、赤信号で
約2分の1、青信号で約2倍となる。ここで、
4500〓のときの可変利得増幅器12と13の利得
は、色差信号を零にするために、赤信号の可変利
得増幅器12は約0.75倍、青信号の可変利得増幅
器13は1.5倍でなければならない。次に6000〓
のときに色差信号を零にするには、赤信号の可変
利得増幅器12を1.5倍、青信号の可変利得増幅
器13を0.75倍としなければならない。従つて、
第6図に示すように、色温度に対し赤信号と青信
号の可変利得増幅器12と13の利得を変えなけ
ればならない。この利得を変えるための制御電圧
を、色温度補償器34と35が発生する。この色
温度補償器34と35は、赤信号の可変利得増幅
器12と青信号の可変利得増幅器13に利得を変
える制御電圧を加えて色温度の補償を行う。 この従来の色温度補償装置を備えたカラーテレ
ビジヨンカメラにおいては適正な色温度補償を行
うためには、被写体を照明している光と同じ色温
度を持つ光が色検出器に入射されていることが前
提であり、この前提に反する条件の下では適正な
色温度補償をすることは困難になる。 例えば、夕陽の光をあびている人物を被写体と
する場合は、撮影者は夕陽に背を向けて撮影する
のであるが、色検出器に入射する光がまだ殆んど
色褪せていない青空からの光であるときに、青空
の持つ色温度を色検出器が検出するため、色温度
検出器の出力B/R(ここで、Bは青信号、Rは
赤信号である)は大となり、青信号の可変利得増
幅器の利得を下げ、赤信号の可変利得増幅器の利
得を上げるように作用する。従つて、青映像信号
は弱となり、赤映像信号を強とする色温度補償を
するため、被写体である人物は異常に赤味を帯び
てデイスプレイ装置等に表示される。また、室内
から屋外を撮影する場合に、カラーテレビジヨン
カメラの色検出器には被写体である屋外からの光
ではなく、室内の光が入射される可能性が大であ
る。従つて、色温度検出器からは室内の光の色温
度が出力され、被写体である屋外に対して色温度
の補償をせず、室内の光に対する色温度の補償を
するから、被写体が不自然な色を帯びた状態でデ
イスプレイ装置等に表示されてしまう欠点があ
る。 その理由は、色検出器をカメラのレンズ系以外
の筐体に配置する従来の外部センサ方式による
と、光の検出領域が底角度であるため、被写体の
反射光と同じ色温度を持つ光が色検出器に入射さ
れず、適正な色温度補償を行うことができなくな
つてしまうからである。 発明の目的 本発明は、従来のカラーテレビジヨンカメラの
色温度補償装置の持つ欠点を解消するもので、撮
影画面もしくは撮影画面周辺の複数の領域からの
入射光の色温度を検出する様になすと共に、更
に、一層適正な色温度補償をすることのできるカ
ラーテレビジヨンカメラの色温度補償装置を提供
することを目的とする。 発明の構成 本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温度補
償装置は、少なくとも合焦調整用フオーカスレン
ズを具える撮像レンズと、該撮影レンズを介した
被写体光をカラー画像信号に変換する撮像手段
と、前記カラー画像信号中の少なくとも2つ以上
の色信号の利得を色信号別制御信号で制御する利
得制御手段と、前記撮像手段による撮影画面もし
くは該撮影画面周辺の複数の領域からの入射光の
色温度を夫々検出する複数の色温度検出手段と、
前記フオーカスレンズの位置に従う合焦距離情報
を検出する合焦距離検出手段と、前記色信号の色
温度補償を行うために、前記複数の色温度検出手
段の出力を重み付け合成して前記色温度別制御信
号を発生し、前記利得制御手段に供給する色温度
補償手段とを具え、前記合焦距離情報に応じて、
前記複数の色温度検出手段の重み付けを変化せし
めることを特徴とする。 本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温度補
償装置は、3管(板)式、2管(板)式及び単管
(板)式カラーテレビジヨンカメラに適用するこ
とが可能であり、そして色温度を検出する複数対
の色検出器の対の数は必要に応じて適宜増減でき
るものであつて、前記した特許請求の範囲内にお
いてその実施態様を適宜変更できるものである。 実施例の説明 以下本発明のカラーテレビジヨンカメラの色温
度補償装置の実施例について、第7図a〜e,第
8図a〜h及び第9図a〜gを参照しながら詳細
に説明する。 まず、第7図a〜eにおいて、本発明の実施例
に用いる色温度検出の手法について、その基本的
な考え方を説明する。 第7図aにおいて、51は被写体である花、5
2は撮像管の結像面、36は撮影レンズ、31と
32は色検出器である。この色検出器31と32
は夫々青と赤に対応する波長の光を検出するもの
であるが、それ以外の波長を持つ光を検出するも
のであつてもよい。第7図bは、被写体51、撮
影レンズ36と被写体1の近傍とその背景を含め
た斜視図で、これを撮像管側から見たものが第7
図cに示すものであり、37は撮像管の映像枠
(撮影画面)である。 色検出器31と32は、撮影レンズ36の後方
でかつその下方の周辺上に配置されている。この
ような配置であるため、従来のようなカメラのレ
ンズ系以外の筐体等に色検出器を配置する外部セ
ンサ方式とは異なり、撮影レンズ36を通つて入
射される光は被写体自体からの反射光であるか
ら、色検出器31と32は被写体の反射光自体の
色温度を検出できるばかりではなく、更に撮影レ
ンズ36の後方周辺に色検出器31と32を配置
しているため、光の検出領域が拡大し、被写体周
辺光の持つ色温度をも検出できるのである。光検
出領域は、第7図aの斜線で示す部分38と第7
図cで示す部分38である。 このような色検出器31及び32を用いて色温
度補償を行う場合には、例えば第7図dに示すよ
うに構成できる。即ち、色検出器31と32で検
出された被写体の反射光及びその周辺光は電気信
号に変換され、色温度検出器33に加えられて色
温度信号を出力する。この色温度出力信号を色温
度補償器34と35に加え、赤信号の可変利得増
幅器12と青信号の可変利得増幅器13に加えて
利得調整し、適正な色温度補償をする。 第7図eには、上述の如き色検出器をズームレ
ンズ系に適用した例を示す。 第7図eにおいて、39はフオーカシングレン
ズ、40はバリエータレンズ、41はコンペンセ
ータレンズ、42はフオーカルレンズ、43はリ
レーレンズであり、これらのレンズでズームレン
ズ系を構成している。フオーカシングレンズ39
は焦点距離を合せる合焦調整機能を、バリエータ
レンズ40は焦点距離を変える機能を、コンペン
セータレンズ41は倍率変更に伴つて生じた像点
移動を補正する機能を、フオーカルレンズ42は
リレーレンズ43に対する絞り込みの機能を、リ
レーレンズ43はレンズ系を介して入つてくる最
終像を撮像管2の結像面に所定の大きさと明るさ
で結像させる機能を持つている。2は撮像管であ
る。また、31と32は色検出器で、フオーカシ
ングレンズ39とバリエータレンズ40との間で
あつて、かつフオーカシングレンズ39の後方周
辺上に配置されている。 このような配置において、合焦調整機能を持つ
フオーカシングレンズ39はピント合せをすると
きには僅かしか移動しないものであるから、ズー
ミングを行つて結像面から見た画角が変わつたと
しても、フオーカシングレンズ39を通してみた
色検出器31と32の光検出領域は変化しない。
従つて、ズームレンズ系においても、撮影レンズ
の後方でかつその周辺に色検出器31と32を配
置することにより、フオーカシングレンズ39を
通した被写体からの反射光及びその周辺光を検出
することができる。色検出器31と32により検
出した信号を用いて色温度補償をする回路装置に
ついては、第7図dに示されたものと全く同じも
のを使用すればよいから、その説明は省略する。 次に、このような色検出器を用いて複数の領域
の色温度検出を行う方法を第8図a〜hを参照し
ながら以下に説明する。 第8図aと第8図bにおいて、52は撮像管の
結像面、36は撮影レンズ、31aと32a、3
1bと32b、31cと32c、31dと32d
は4対の色検出器であり、図示の如く撮影レンズ
36の後方でかつ90゜づつ角度を異ならせて撮影
レンズ36の上下左右の周辺に配置する。第8図
Cにおいて、37は撮像管2の結像面の映像枠を
示し、撮影レンズ36を通しての色検出器31a
と32a,31bと32b,31cと32c,3
1dと32dの光検出領域は下方領域D(44a)、
上方領域U(44b)、左方領域L(44c)と右方領域
R(44d)で示される。これらの4つの光検出領
域により、被写体とその周辺全部はカバーされる
ことになる。従つて、被写体とその周辺全部をカ
バーする色検出領域における被写体及びその周辺
光が前記した4対の色検出器により検出され、そ
の出力信号は後述する第8図eに示される評価演
算回路45に入力される。 第8図dにおいて、例えばズームレンズ系に4
対の色検出器を配置した例について説明する。フ
オーカシングレンズ39、バリエータレンズ4
0、コンペンセータレンズ41、フオーカルレン
ズ42、リレーレンズ43の機能は、第7図eに
おいて説明してあるので、その説明は省略する。
フオーカシングレンズ39の後方でかつ90゜づつ
角度を異ならせて上下左右にフオーカシングレン
ズ39の周辺に、4対の色検出器31aと32
a,31bと32b,31cと32c,31dと
32dが配置される。 次に、これら4対の色検出器を用いて色温度補
償を行う際の評価判定の一例について第8図e〜
hを用いて説明する。 第8図eにおいて、4対の色検出器31aと3
2a,31bと32b,31cと32c,31d
と32dの出力信号は評価判定回路45のスイツ
チング回路46に入力され、AD変換器47によ
りデジタル信号に変換されてCPU48に入力さ
れ、後述する評価判定を行つた後にその評価判定
信号はDA変換器49によりアナログ量に変換さ
れ、色温度補償器34と35に出力される。この
出力信号は、第7図dにおける赤信号の可変利得
増幅器12と青信号の可変信号利得増幅器13に
加えられて、適正な色温度補償を行う。 第8図fから第8図hにおいて、下方領域D、
上方領域U、左方領域Lと右方領域Rにおける色
温度値Dc,Uc,Lc,Rcを4対の色検出器によ
り検出し、色温度補償信号を得る評価判定のフロ
ー図を説明する。 この評価判定フロー図においては、図示のよう
に電源が入つていれば、4対の色検出器からの色
温度信号Dc,Uc,Lc,Rcを入力し、これらの
色温度検出信号のうち2者同志の比較を順次行
い、その比較結果(全部で12通りの比較結果が得
られる)の出力信号Xを色温度補償器に加えるの
である。 この出力信号Xを求める評価判定の原理は、4
組の色検出器からの色温度信号を多数決の原理に
従つて決定するものであり、また4対の色検出器
の色温度出力がすべて異なつている場合には、出
力信号Xとしては、経験上上方領域Uの光が無彩
色となつている可能性が大であるから、色温度補
償器に加える信号は上方領域Uの色温度値Ucと
するものである。 再び第8図fから第8図hを参照すると、4対
の色検出器からの色温度出力信号Uc,Dc,Lc,
Rcを入力し、まずUcとDcがほぼ等しいか否かの
比較をし、YESであるなら、次にUcとLcがほぼ
等しいか否かの比較をし、YESであるならUcと
Rcがほぼ等しいか否かの比較をし、YESである
ならば(即ち、UcDcLcRc)、出力信号X
はX=(Uc+Dc+Lc+Rc)/4とする。Ucと
Lcの比較結果がNOであるなら、次にUcとRcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
(即ち、UcDc,Uc/Lc,UcRc)出力信号
XはX=(Uc+Dc+Rc)/3とするが、UcとRc
の比較結果がNOであるならば(即ち、UcDc,
Uc/Lc,Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+
Dc)/2とする。また、UcとRcの比較結果が
NOであるならば(即ち、UcDc,UcLc,
Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+Dc+Lc)/
3とする。 UcとDcがほぼ等しいか否かの比較をしてNO
となつた場合には(即ち、UcDc),UcとLcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
ば次にUcとRcがほぼ等しいか否かの比較をし
YESであるならば(即ち、Uc/Dc,UcLc,
LcRc)、出力信号XはX=(Uc+Lc+Rc)/
3とする。UcとRcの比較結果がNOであるなら
ば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc)、次にUcとRcが
ほぼ等しいか否かの比較をし、YESであるなら
ば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,UcRc)、出力
信号XはX=(Uc+Rc)/2とする。UcとRcの
比較結果がNOであるならば(即ち、Uc/Dc、
UcLc,Uc/Rc)、出力信号XはX=(Uc+
Lc)/2とする。 次に、DcとLcがほぼ等しいか否かの比較をし
YESであるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,
Uc/Rc,DcLc)、次にDcとRcがほぼ等しい
か否かの比較をし、YESであるならば(即ち、
Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/Rc,DcLc,Dc
Rc)、出力信号XはX=(Dc+Lc+Rc)/3とす
る。DcとLcがほぼ等しいか否かの比較をしYES
であるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/
Rc,DcLc)、次にDcとRcがほぼ等しいか否か
の比較をしYESであるならば(即ち、Uc/Dc,
Uc/Lc,Uc/Rc,Dc/Lc,DcRc)、出力信
号XはX=(Dc+Rc)/2とする。DcとRcの比
較結果がNOであるならば(即ち、Uc/Dc,Uc
/Lc,Uc/Rc,DcLc,Dc/Rc)、出力信号
XはX=(Dc+Lc)/2とする。 LcとRcがほぼ等しいか否かの比較をしYESで
あるならば(即ち、Uc/Dc,Uc/Lc,Uc/
Rc,Dc/Lc,Dc/Rc,LcRc)、出力信号X
はX=(Lc+Rc)/2とする。そしてLcとRcの
比較結果がNOである場合には(即ち、Uc/Dc,
Uc/Lc,Uc/Rc,Dc/Lc,Dc/Rc,Lc/
Rc)、出力信号XはX=Ucとする。 上述した評価判定例においては、撮影画面もし
くは撮影画面周辺からの入射光の色温度を、彩度
の高い被写体が存在してその影響を受けることな
く検出でき、適正な色温度補償をすることができ
る。 次に、第9図aからgにおいて、本発明の一実
施例を説明する。 第9図aにおいて、ズームレンズ系のフオーカ
シングレンズ39の後方で、90゜づつ角度を異な
らせかつそのレンズ39の周辺に4対の色検出器
31aと32a,31bと32b,31cと32
c,31dと32dを配置する。更に、カラーテ
レビジヨンカメラのレンズ系以外の筐体等に1対
の色検出器36aと36bを設け、これをレンズ
系を介して入射する光以外の光の色温度を検出す
る外付け検出器として用いる。前記した4対の色
検出器の出力から色温度情報と照度情報を得るこ
とができるのであり、これを第9図bにおいて説
明すると、1対の色検出器31aと32aで検出
された信号は夫々加算回路61と除算回路62に
入力され、加算回路61においては色検出器31
aと32aとからの検出信号が加算されて照度情
報が得られ、除算回路62においては色検出器3
1aと32aとからの検出信号の比から色温度情
報を得ることができる。なお、外付け検出器36
aと36bとからは照度情報を求めず、色温度情
報のみを求めているから、前記した4対の色検出
器の出力から4組の照度情報と4組の色温度情報
を得ているのである。再び第9図aを参照する
と、フオーカシングレンズ39は、無限大から近
傍位置に存在する被写体に対して合焦調整を行う
ものであるが、合焦されたときの合焦距離情報は
距離情報発生器58から発生される。短い焦点距
離であるワイド側又は長い焦点距離であるテレ側
で撮影する場合に、バリエーターレンズ40とコ
ンペンセータレンズ41とを調整することにより
焦点距離情報発生器59から焦点距離情報が発生
される。前記した4対の色検出器と外付け検出器
とからの出力信号と、距離情報発生器58からの
合焦距離情報と、焦点距離情報発生器59からの
焦点距離情報とは評価判定回路45に入力され
る。更に、カラーテレビジヨンカメラにおいて、
ストロボモードSで撮影する場合のストロボモー
ド情報と、カラーテレビジヨンカメラの筐体に設
けられた色温度設定用のつまみをセツトしてマニ
ユアルモードMで撮影する場合のマニユアルモー
ド情報と、カラーテレビジヨンカメラをストロボ
モードSで、マニユアルモードMで又は後で説明
するが複合モードCのいづれかのモードで撮影す
るかの情報とを、評価判定回路45に入力する。 前記した種々の情報が入力される評価判定回路
45のブロツク図を、第9図cに示す。 同図において、RとBは赤と青のフイルタであ
り、31bと32bは被写界の上方領域Uの光の
色温度を検出する色検出器、31dと32dは被
写界の右方領域Rの光の色温度を検出する色検出
器、31cと32cは被写界の左方領域Lの光の
色温度を検出する色検出器、31aと32aは被
写界の下方領域Dの光の色温度を検出する色検出
器である。36aと36bはカラーテレビジヨン
カメラのレンズ系以外の筐体等に設けられ、レン
ズ系を介して入射する光以外の光の色温度を検出
する外付け検出器であり、そしてこの外付け検出
器と4対の色検出器からの出力は前置増幅器を介
してスイツチング回路71に入力される。更に、
距離信号発生器58からの合焦距離情報と、焦点
距離信号発生器59からの焦点距離情報と、スト
ロボモード情報と、マニユアルモード情報と、モ
ード切換えスイツチにより得られるモード選択情
報M/S/Cとが、スイツチング回路71に入力
される。スイツチング回路71により順次検出さ
れた前記した情報はAD変換器72を介してデジ
タル量に変換され、演算回路73に入力され、後
述する判定評価を行い、得られた信号をDA変換
器74によりアナログ量に変換し、色温度補償信
号として出力する。 第9図dにおいて、前記した種々の情報が入力
される演算回路73を示す。演算回路73に入力
される情報について、以下に説明する。X1は外
付け検出器Gの出力値を、X2は上方領域Uの色
検出器の出力値を、X3は左方領域Lの色検出器
の出力値を、X4は右方領域の色検出器の出力値
を、X5は下方領域Dの色検出器の出力値である。
Aは距離情報発生器58から発生される焦点距離
情報で、その出力値はlで示し、そして被写体が
至近に位置する場合は0とし、無限大の位置にあ
る場合は1とすることにより、被写体までの距離
値を0から1までの値に圧縮して表わされる。F
は焦点距離情報発生器59から発生される焦点距
離情報で、その出力値はfで示し、ワイドの場合
は0とし、テレの場合は1とすることにより、そ
の間の焦点距離の値を0から1までの値に圧縮し
て表わされる。Bは4対の色検出器からの出力を
加算することにより得られた照度情報で、上方領
域Uの照度値はLU、左方領域の照度値はLL、右
方領域のRの照度値はLR、下方領域Dの照度値
はLDで示す。マニユアルモードM、ストロボモ
ードS又は複合モードCのいづれかに切換えられ
て入力されるM/S/Cモード情報はWにて示さ
れ、マニユアルモードMの場合はW=00で、スト
ロボモードSの場合はW=01で、複合モードCの
場合はW=10で表わす。Kはカラーテレビジヨン
カメラの筐体に設けられた色温度設定ダイヤルを
マニユアルで選択、設定した色温度情報であり、
その値をkで示す。 第9図eは、前記した種々の情報を入力して色
温度補償信号を得る動作の一具体例を示すフロー
図である。 同図において、電源がオンであれば、演算回路
内のスイツチを介して前記した種々の情報を順次
読み込む。読み込まれたM/S/Cモード情報W
がW=00、即ちマニユアルモードMであるか否か
の判別を行い、YESであれば後述するマニユア
ルモードMの演算を行う。次にWがW=01即ちス
トロボモードSであるか否かの判別を行い、
YESであれば後述するストロボモードSの演算
を行う。W=01の判別がNOであれば、Wは当然
にW=10で複合モードCであるから、後述する複
合モードCの演算を行う。 第9図dに示す演算回路は、以下に示す演算式
の演算を行うように構成されている。 その演算式は、X=××である。この式
を用いて各モードにおける色温度補償信号を演算
回路により求めることについて以下に説明する。 なお、Xは色温度補償信号を示し、は外付け
検出器Gと4対の色検出器との出力を統計的に配
慮した値を示し、はマニユアルモード用係数ベ
クトルと、焦点距離情報ベクトルと、焦点距
離情報ベクトルと、ストロボモード用係数ベク
トルと、照度情報ベクトルのベクトル積を示
し、は外付け検出器Gと4対の色検出器との瞬
時値をベクトル量で示す。なお、ベクトル量は文
字の上に(−)記号を付して表示することとす
る。 さて、前記したは、 =(1−g1,1−g2,1−g3,1−g4,1−
g5)で示す。 ただし、 である。 は、=x1 x2 x3 x4 x5と表わし、 または、 =××××で表わす。 本実施例における色温度補償信号Xを X=h1x1+h2x2+h3x3+h4x4+h5x5 (1) という線形結合で示す。なお、h1〜h5は係数であ
る。この係数h1〜h5を種々のパラメータに応じて
変化させることにより最終的に色温度補償信号X
を求めようとするものである。 そこで(1)式をマトリクス演算式で表現すると、 X=〔h1,h2,h3,h4,h5〕x1 x2 x3 x4 x5 (2) となる。 ここで、=〔h1,h2,h3,h4,h5〕 =x1 x2 x3 x4 x5 とおくと、 X=× (3) と表わせる。 さて、外付け検出器Gと4対の色検出器U,
L,R,Dとの出力値と、合焦距離情報ベクトル
A、焦点距離情報ベクトル、照度情報ベクトル
B等は相互に独立した関係にあるから、係数用マ
トリクスは、 =×××の演算から求めることがで
きる。ここで、,,,はそれぞれ各色検
出器の出力、被写体距離、焦点距離、照度に応じ
て形成される係数用ベクトルである。更に、スト
ロボモード用の係数ベクトルとマニユアルモー
ド時の係数ベクトルをも、ベクトル乗算する。 従つては、 =××××× (4) となる。 (4)式において、=××××とおく
と、 X=×× (5) と表わせる。 さて、 とすると、gi′は色検出器の出力xiの異常度を表
わすものである。 即ち、(xi−xj/xi+xj)2は0から1までの値にお
さま るもので、色検出器の出力値xiとその他の色検出
器の出力値とのレベル差が大きい程1に近づき、
両者のレベル差がなければ0となる。 従つて、色検出器の出力値xiを除くその他の色
検出器の出力値xjのすべての値についての
(xi−xj/xi+xj)2を求め、これを加算した値gi′は
0から (N−1)の間の色検出器の出力値xiの異常度を
表わしている。 よつて、 は0〜1の範囲内で色検出器の出力値xiの異常度
を示す。そこで、前記したベクトルは、 =(1−g1,1−g2,1−g3,1−g4,1−
g5)で示されるから、異常度の高い色検出器の出
力値xiの係数は0に近づくようになり、逆に外付
け検出器Gと4対の色検出器との出力値x1〜x5が
等しくなると、ベクトルは =〔1,1,1,1,1〕となる。 このように、ベクトルは外付け検出器Gと4
対の色検出器との出力値レベルを比較し、いわば
多数決の原理に基づいて異常な検出器の出力値レ
ベルの重みを落とすためのベクトルなのである。 次に、被写体までの合焦距離情報の値に応じて =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α とおくと(なお、αは0<α<1の範囲の適当な
数値であればよい) 被写体が至近距離に位置する場合には、前記し
たようにl=0であるから、これを代入すると、 =1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 α となり、また被写体までの距離が無限大である場
合は、l=1で示されるから、これを代入する
と、 =0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 α となる。 このことは、被写体までの距離が至近になる
程、外付け検出器Gと上方領域Uの色検出器との
出力との重みが大きくなり、被写体までの距離が
無限大になる程、左方領域Lと右方領域Rの色検
出器の出力値の重みが大きくなることを意味す
る。 Aは、このように被写体までの距離に応じた重
みづけを行うためのベクトルである。 次に、焦点距離情報の出力値がワイド側からテ
レ側に至る値fに応じて =1−f 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f 0 0 0 0 fとおくと、 ワイド側のときは前記したようにf=0であるか
ら、これを代入すると、 =1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 となり、 テレ側のときはf=1であるから、これを代入す
ると、 =0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 となる。 このことは、焦点距離情報ベクトルは、ワイ
ド側に近づく程、外付け検出器Gと上方領域Uの
色検出器の出力とを重視することになり、またテ
レ側に近づく程、外付け検出器Gの出力は0に近
づき、左方領域Lと、右方領域Rと、上方領域U
と、下方領域Dとの4対の色検出器出力の重みが
均一となり、平均化されることを意味する。この
ように焦点距離情報ベクトルは、焦点距離に応
じた重みづけを行うためのベクトルである。 次に、照度情報Bの出力値LU,LL,LR,LDか
ら、上方領域Uの明るさの比率を示す式を μ=3Lu/LL+LR+LDとし、このμを用いて
【式】とおく。
このベクトルは、上方領域Uの照度値Luが大
きくなると、外付け検出器Gと、左方領域Lと右
方領域Rの色検出器の出力値を重視し、照度値
Luが中間レベルの場合は左方領域Lと右方領域
Rの色検出器の出力値を重視し、照度値Luが小
さくなると上方領域U、左方領域L、右方領域
R、下方領域Dの色検出器の出力値を重視する重
みづけを行うもので被写界からの照度に応じた重
みづけを行うためのベクトルである。 次に、マニユアルモードM、ストロボモード
S、複合モードCにおける色温度補償信号Xを得
る演算過程について説明する。 マニユアルモードMの演算について。 カラーテレビジヨンカメラの筐体に設けられた
色温度設定用ダイヤルにより設定された値をkと
する。そして、色温度補償信号を求める式は、前
記した(3)式により、X=××で示される。
ここで、は=××××で示される
から、前記(3)式に代入すると、X=×××
F×××となる。マニユアルでセツトされ
た色温度の値はkであるから、マニユアルモード
用ベクトルの対角行列を形成すると、 =k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k となる 次に、ベクトルとベクトルを a=〔1,1,1,1,1〕、=1 1 1 1 1 のように形成する。次に、合焦距離情報ベクトル
A、焦点距離情報ベクトル、ストロボモード用
ベクトル、照度情報ベクトルのマトリクス ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 を形成し、,,,,,,のマトリ
クス乗算を行つて、X=kを求め、これを色温度
補償信号として出力する。 ストロボモードSの演算について マニユアルモードMの場合と同様に、X=×
M×××××のベクトル乗算を行うの
であるが、ストロボモードにおいてセツトされた
値Cを用いて、ストロボモード用ベクトルSの対
角行列を形成すると、 =C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C となる。 次に、ベクトルとベクトルを =〔1,1,1,1,1〕、=1 1 1 1 1 のように形成する。合焦距離情報ベクトル、焦
点距離情報ベクトル、マニユアルモード用ベク
トル、照度情報ベクトルのマトリクスを ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 と形成する。そして、,,,,,,
Bのマトリクス乗算を行つてX=Cを求め、これ
を色温度補償信号として出力する。 複合モードCの演算について 焦点距離情報Aの距離値lを用いて =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α の対角マトリクスを形成する。 また、焦点距離情報Fの焦点距離値fを用いて =1−f 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f の対角マトリクスを形成する。 そして、照度情報Bの値LU,LL,LR,LDを、 μ=3Lu/LR+LL+LDに代入してμを演算して求 め、このμの値から、
きくなると、外付け検出器Gと、左方領域Lと右
方領域Rの色検出器の出力値を重視し、照度値
Luが中間レベルの場合は左方領域Lと右方領域
Rの色検出器の出力値を重視し、照度値Luが小
さくなると上方領域U、左方領域L、右方領域
R、下方領域Dの色検出器の出力値を重視する重
みづけを行うもので被写界からの照度に応じた重
みづけを行うためのベクトルである。 次に、マニユアルモードM、ストロボモード
S、複合モードCにおける色温度補償信号Xを得
る演算過程について説明する。 マニユアルモードMの演算について。 カラーテレビジヨンカメラの筐体に設けられた
色温度設定用ダイヤルにより設定された値をkと
する。そして、色温度補償信号を求める式は、前
記した(3)式により、X=××で示される。
ここで、は=××××で示される
から、前記(3)式に代入すると、X=×××
F×××となる。マニユアルでセツトされ
た色温度の値はkであるから、マニユアルモード
用ベクトルの対角行列を形成すると、 =k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k 0 0 0 0 0 k となる 次に、ベクトルとベクトルを a=〔1,1,1,1,1〕、=1 1 1 1 1 のように形成する。次に、合焦距離情報ベクトル
A、焦点距離情報ベクトル、ストロボモード用
ベクトル、照度情報ベクトルのマトリクス ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 を形成し、,,,,,,のマトリ
クス乗算を行つて、X=kを求め、これを色温度
補償信号として出力する。 ストロボモードSの演算について マニユアルモードMの場合と同様に、X=×
M×××××のベクトル乗算を行うの
であるが、ストロボモードにおいてセツトされた
値Cを用いて、ストロボモード用ベクトルSの対
角行列を形成すると、 =C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C 0 0 0 0 0 C となる。 次に、ベクトルとベクトルを =〔1,1,1,1,1〕、=1 1 1 1 1 のように形成する。合焦距離情報ベクトル、焦
点距離情報ベクトル、マニユアルモード用ベク
トル、照度情報ベクトルのマトリクスを ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 と形成する。そして、,,,,,,
Bのマトリクス乗算を行つてX=Cを求め、これ
を色温度補償信号として出力する。 複合モードCの演算について 焦点距離情報Aの距離値lを用いて =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α の対角マトリクスを形成する。 また、焦点距離情報Fの焦点距離値fを用いて =1−f 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f 0 0 0 0 f の対角マトリクスを形成する。 そして、照度情報Bの値LU,LL,LR,LDを、 μ=3Lu/LR+LL+LDに代入してμを演算して求 め、このμの値から、
【式】
の対角マトリクスを形成する。
ストロボモードSとマニユアルモードMとは使
用しないから、 ==1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 の対角マトリクスを形成する。そして、X=×
M×××××のマトリクス乗算を行つ
て、色温度補償信号を出力する。 なお、複合モードCにおいて、合焦距離情報A
の距離値lを焦点距離情報Fと照度情報Bを入力
しない場合の演算回路に入力し、色温度補償信号
Xを得る演算過程について説明すると、まず合焦
距離情報Aの距離値lを用いて、 =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α の対角マトリクスを形成する。 次に、焦点距離情報F、照度情報B、マニユア
ルモードとストロボモードは使用しないから、 ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 の対角マトリクスを形成する。 そして、X=××××××のマ
トリクス乗算を行つて、色温度補償信号Xを出力
する。 このようにしてマニユアルモードM、ストロボ
モードSと複合モードCとについて得られた出力
Xは色温度補償信号であるが、出力Xは、不図示
の調整回路により所定の範囲におさまるように増
幅制御系のゲイン調整及びオフセツト調整を受け
た後、使用されるものである。 第9図fは、色温度補償信号を求める動作の他
の具体例を示すフローチヤートであり、本例では
外付け検出器Gを除き、4対の色検出器と、焦点
距離情報A、焦点距離情報F、上方領域Uにおけ
る色検出器から求めた照度値Lu等のその他のパ
ラメータとを用いて、色温度補償信号を求めてい
る。 ステツプにおいて、電源が入つていると判別
されると、ステツプにおいて入力情報をスイツ
チの走査により読み込む。ステツプにおいてマ
ニユアルモードMであると判別されると、ステツ
プにおいてカラーテレビジヨンカメラの筐体に
設けられた色温度設定ダイヤルの色温度設定値が
出力される。マニユアルモードMでないと判別さ
れると、ステツプにおいてストロボモードSで
あるか否かを判別し、ストロボモードSであると
きはステツプにおいて使用するストロボの色温
度値が出力される。ステツプにおいて、上方領
域Uの1対の色検出器からの出力を加算して求め
た上方領域の照度値Luがあらかじめ設定した値
LMよりも大きいか否かの判別をし、Lu>LMであ
る場合には、ステツプにおいて左方領域Lと右
方領域Rとの色検出器の出力LcとRcの出力を重
視し、X=(Lc+Rc)/2を出力する。Lu>LM
でないときには、ステツプにおいて被写体まで
の距離を知り、その距離lがあらかじめ設定され
た距離lMより大きいと判別されるときには、左方
領域Lと右方領域Rとの色検出器の出力を重視
し、X=(Lc+Rc)/2を出力する。その後ステ
ツプにおいて、被写体までの距離lがあらかじ
め設定した距離lmより小さいか否かの判別をし、
l<lmのときは上方領域Uの色検出器の出力を
重視し、ステツプにおいてX=Ucを出力する。 なお、前記したあらかじめ設定した値lMとlm
の大小関係は、lM>lmとなつている。 l<lmでない場合には、ステツプにおいて、
焦点距離情報Fの値fがあらかじめ設定した値fM
より大きいか否かの判別をし、f>fMの場合には
ステツプにおいて4対の色検出器の出力の平均
値X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。f
>fMでない場合には、ステツプにおいてあらか
じめ設定した焦点距離値fmより小さいか否かの
判別を行い、f<fmの場合には上方領域Uの色
検出器の出力をX=Ucとして出力する。f<fm
でない場合には、ステツプにおいて、上方領域
U、右方領域R、左方領域L、下方領域Dの色検
出器の出力値はほぼ等しいか否かの判別をし、ほ
ぼ等しい場合にはX=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4
を出力する。そしてほぼ等しくない場合に、即ち
ステツプにおいて、上方領域U、右方領域R、
左方領域L、下方領域Dの色検出器のそれぞれの
出力値が相互に等しくない場合には、上方領域U
の色検出器の出力をX=Ucとして出力し、そう
でないときには4対の色検出器の出力の平均値、
X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。 このようにして色温度補償信号として出力され
るXの値が演算された後は、再びステツプに戻
り、このループを繰り返す。 第9図gは色温度補償信号を求める動作の更に
他の具体例を示すフローチヤートであり、本例で
は距離情報A、焦点距離情報Fと上方領域Uにお
ける色検出器から求めた照度値Luとのうち、焦
点距離情報Aを主たるパラメータとしてその他の
パラメータと共に用いて色温度補償信号を求めて
いる。 ステツプにおいて電源が入つていると判別さ
れると、ステツプにおいて入力情報をスイツチ
の走査により読み込む。ステツプにおいてマニ
ユアルモードMであると判別されると、ステツプ
においてカラーテレビジヨンカメラの筐体に設
けられた色温度設定ダイヤルの色温度設定値が出
力される。マニユアルモードMでないと判別され
ると、ステツプにおいてストロボモードSであ
るか否かの判別し、ストロボモードSであるとき
はステツプにおいて、使用するストロボの色温
度値が出力される。ステツプにおいて、被写体
までの距離を知り、その距離lがあらかじめ設定
された距離lMより大きいと判別されるときは、ス
テツプにおいて左方領域Lと右方領域Rとの色
検出器の出力を重視し、X=(Lc+Rc)/2を出
力する。その後、ステツプにおいて被写体まで
の距離lがあらかじめ設定した距離lmより小さ
いか否かの判別をし、l<lmのときには上方領
域Uの色検出器の出力を重視し、ステツプにお
いてX=Ucを出力する。なお、前記したあらか
じめ設定した値lMとlMの大小関係は、lM>lmと
なつている。 l<lmでない場合には、ステツプにおいて、
上方領域U、右方領域R、左方領域L、下方領域
Dの色検出器の出力値がほぼ等しいか否かの判別
をし、ほぼ等しい場合はステツプにおいてX=
(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。ほぼ等し
くない場合にはステツプにおいて、上方領域U
の色検出器の出力値をX=Ucとして出力し、そ
うでない場合にはステツプにおいて4対の色検
出器の出力の平均値X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/
4を出力する。 このようにして色温度補償信号として出力され
るXの値が演算された後は、再びステツプに戻
り、このループを繰り返す。 なお、ホワイトバランスを連続的かつ自動的に
調整して自動追尾モードで撮影する場合には、被
写体を照明している光の色温度を検出し、迅速的
確に色温度制御をしなければなない。このためカ
ラーテレビジヨンカメラの使用条件や撮影対象に
応じて、複数対の色検出器より検出された値以外
に、距離設定値、焦点距離設定値、照度値、外付
け検出器により検出された色温度等のパラメータ
値のウエート付けを適宜行つて評価基準を設定す
ることが必要となる。 また、制御パラメータ数の少ない簡易型カラー
テレビジヨンカメラにおいては、被写体を撮影す
る際の最も使用頻度の高い状態に合わせたウエー
ト付けをし、評価基準を設定することが必要であ
る。 発明の効果 以上説明したように本発明によると、撮影画面
中もしくは撮影画面周辺の複数領域からの入射光
の色温度を検出するので、彩度の高い被写体の影
響を受けずに適正な色温度補償を行える。また、
フオーカスレンズの位置に従う合焦距離情報を参
照することにより撮影画面全体に対する背景と主
たる被写体の占有率等の撮影画面の状態を予測す
ることができ、この合焦距離情報に応じて各領域
の色温度情報の重み付けを決定することにより、
一層適正な色温度補償を行うことができる。
用しないから、 ==1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 の対角マトリクスを形成する。そして、X=×
M×××××のマトリクス乗算を行つ
て、色温度補償信号を出力する。 なお、複合モードCにおいて、合焦距離情報A
の距離値lを焦点距離情報Fと照度情報Bを入力
しない場合の演算回路に入力し、色温度補償信号
Xを得る演算過程について説明すると、まず合焦
距離情報Aの距離値lを用いて、 =1−l 0 0 0 0 0 1−l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 l 0 0 0 0 0 α の対角マトリクスを形成する。 次に、焦点距離情報F、照度情報B、マニユア
ルモードとストロボモードは使用しないから、 ====1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 の対角マトリクスを形成する。 そして、X=××××××のマ
トリクス乗算を行つて、色温度補償信号Xを出力
する。 このようにしてマニユアルモードM、ストロボ
モードSと複合モードCとについて得られた出力
Xは色温度補償信号であるが、出力Xは、不図示
の調整回路により所定の範囲におさまるように増
幅制御系のゲイン調整及びオフセツト調整を受け
た後、使用されるものである。 第9図fは、色温度補償信号を求める動作の他
の具体例を示すフローチヤートであり、本例では
外付け検出器Gを除き、4対の色検出器と、焦点
距離情報A、焦点距離情報F、上方領域Uにおけ
る色検出器から求めた照度値Lu等のその他のパ
ラメータとを用いて、色温度補償信号を求めてい
る。 ステツプにおいて、電源が入つていると判別
されると、ステツプにおいて入力情報をスイツ
チの走査により読み込む。ステツプにおいてマ
ニユアルモードMであると判別されると、ステツ
プにおいてカラーテレビジヨンカメラの筐体に
設けられた色温度設定ダイヤルの色温度設定値が
出力される。マニユアルモードMでないと判別さ
れると、ステツプにおいてストロボモードSで
あるか否かを判別し、ストロボモードSであると
きはステツプにおいて使用するストロボの色温
度値が出力される。ステツプにおいて、上方領
域Uの1対の色検出器からの出力を加算して求め
た上方領域の照度値Luがあらかじめ設定した値
LMよりも大きいか否かの判別をし、Lu>LMであ
る場合には、ステツプにおいて左方領域Lと右
方領域Rとの色検出器の出力LcとRcの出力を重
視し、X=(Lc+Rc)/2を出力する。Lu>LM
でないときには、ステツプにおいて被写体まで
の距離を知り、その距離lがあらかじめ設定され
た距離lMより大きいと判別されるときには、左方
領域Lと右方領域Rとの色検出器の出力を重視
し、X=(Lc+Rc)/2を出力する。その後ステ
ツプにおいて、被写体までの距離lがあらかじ
め設定した距離lmより小さいか否かの判別をし、
l<lmのときは上方領域Uの色検出器の出力を
重視し、ステツプにおいてX=Ucを出力する。 なお、前記したあらかじめ設定した値lMとlm
の大小関係は、lM>lmとなつている。 l<lmでない場合には、ステツプにおいて、
焦点距離情報Fの値fがあらかじめ設定した値fM
より大きいか否かの判別をし、f>fMの場合には
ステツプにおいて4対の色検出器の出力の平均
値X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。f
>fMでない場合には、ステツプにおいてあらか
じめ設定した焦点距離値fmより小さいか否かの
判別を行い、f<fmの場合には上方領域Uの色
検出器の出力をX=Ucとして出力する。f<fm
でない場合には、ステツプにおいて、上方領域
U、右方領域R、左方領域L、下方領域Dの色検
出器の出力値はほぼ等しいか否かの判別をし、ほ
ぼ等しい場合にはX=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4
を出力する。そしてほぼ等しくない場合に、即ち
ステツプにおいて、上方領域U、右方領域R、
左方領域L、下方領域Dの色検出器のそれぞれの
出力値が相互に等しくない場合には、上方領域U
の色検出器の出力をX=Ucとして出力し、そう
でないときには4対の色検出器の出力の平均値、
X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。 このようにして色温度補償信号として出力され
るXの値が演算された後は、再びステツプに戻
り、このループを繰り返す。 第9図gは色温度補償信号を求める動作の更に
他の具体例を示すフローチヤートであり、本例で
は距離情報A、焦点距離情報Fと上方領域Uにお
ける色検出器から求めた照度値Luとのうち、焦
点距離情報Aを主たるパラメータとしてその他の
パラメータと共に用いて色温度補償信号を求めて
いる。 ステツプにおいて電源が入つていると判別さ
れると、ステツプにおいて入力情報をスイツチ
の走査により読み込む。ステツプにおいてマニ
ユアルモードMであると判別されると、ステツプ
においてカラーテレビジヨンカメラの筐体に設
けられた色温度設定ダイヤルの色温度設定値が出
力される。マニユアルモードMでないと判別され
ると、ステツプにおいてストロボモードSであ
るか否かの判別し、ストロボモードSであるとき
はステツプにおいて、使用するストロボの色温
度値が出力される。ステツプにおいて、被写体
までの距離を知り、その距離lがあらかじめ設定
された距離lMより大きいと判別されるときは、ス
テツプにおいて左方領域Lと右方領域Rとの色
検出器の出力を重視し、X=(Lc+Rc)/2を出
力する。その後、ステツプにおいて被写体まで
の距離lがあらかじめ設定した距離lmより小さ
いか否かの判別をし、l<lmのときには上方領
域Uの色検出器の出力を重視し、ステツプにお
いてX=Ucを出力する。なお、前記したあらか
じめ設定した値lMとlMの大小関係は、lM>lmと
なつている。 l<lmでない場合には、ステツプにおいて、
上方領域U、右方領域R、左方領域L、下方領域
Dの色検出器の出力値がほぼ等しいか否かの判別
をし、ほぼ等しい場合はステツプにおいてX=
(Dc+Uc+Lc+Rc)/4を出力する。ほぼ等し
くない場合にはステツプにおいて、上方領域U
の色検出器の出力値をX=Ucとして出力し、そ
うでない場合にはステツプにおいて4対の色検
出器の出力の平均値X=(Dc+Uc+Lc+Rc)/
4を出力する。 このようにして色温度補償信号として出力され
るXの値が演算された後は、再びステツプに戻
り、このループを繰り返す。 なお、ホワイトバランスを連続的かつ自動的に
調整して自動追尾モードで撮影する場合には、被
写体を照明している光の色温度を検出し、迅速的
確に色温度制御をしなければなない。このためカ
ラーテレビジヨンカメラの使用条件や撮影対象に
応じて、複数対の色検出器より検出された値以外
に、距離設定値、焦点距離設定値、照度値、外付
け検出器により検出された色温度等のパラメータ
値のウエート付けを適宜行つて評価基準を設定す
ることが必要となる。 また、制御パラメータ数の少ない簡易型カラー
テレビジヨンカメラにおいては、被写体を撮影す
る際の最も使用頻度の高い状態に合わせたウエー
ト付けをし、評価基準を設定することが必要であ
る。 発明の効果 以上説明したように本発明によると、撮影画面
中もしくは撮影画面周辺の複数領域からの入射光
の色温度を検出するので、彩度の高い被写体の影
響を受けずに適正な色温度補償を行える。また、
フオーカスレンズの位置に従う合焦距離情報を参
照することにより撮影画面全体に対する背景と主
たる被写体の占有率等の撮影画面の状態を予測す
ることができ、この合焦距離情報に応じて各領域
の色温度情報の重み付けを決定することにより、
一層適正な色温度補償を行うことができる。
第1図は従来のカラーテレビジヨンカメラの色
温度補正器のブロツク図、第2図は色フイルタの
構成図、第3図は従来の別のカラーテレビジヨン
カメラの色温度補正器のブロツク図、第4図は分
光エネルギー分布曲線図、第5図は色温度信号に
よる赤、青信号の分光特性図、第6図は色温度に
よる赤、青信号の利得補正量を示す図、第7図a
から第7図eは本発明の実施例に用いる色温度検
出の基本的な考え方を説明するもので、第7図a
は被写体とカラーテレビジヨンカメラの要部との
側断面図を、第7図bは第7図aに示されるもの
の斜視図、第7図cは被写体とその周辺部を撮影
管側から見た図、第7図dは色温度補償回路のブ
ロツク図、第7図eはズームレンズ系に色検出器
を配置したものの断面図を示し、第8図aから第
8図fは複数の領域の色温度検出を行う手法を説
明するもので、第8図aは被写体とカラーテレビ
ジヨンカメラの要部との側断面図を、第8図bは
第8図aに示されるものの斜視図を、第8図cは
被写体とその周辺部を撮像管側から見た図、第8
図dはズームレンズ系に4対の色検出器を配置し
たものの断面図を、第8図eは評価判定回路を含
む色温度信号検出回路のブロツク図を、第8図f
から第8図hは色温度補償信号を得るための評価
判定フロー図を示し、第9図aから第9図fは本
発明の一実施例を示すもので、第9図aはズーム
レンズ系に4対の色検出器を配置した実施例の側
面図、第9図bは色検出器からの出力から色温度
と照度を求める回路ブロツク図、第9図cは第9
図aに示された実施例の回路ブロツク図、第9図
dは種々のパラメータの入力される回路図、第9
図eはマニユアルモードM、ストロボモードSと
複合モードcとの演算を示すフロー図、第9図f
は色温度補償信号を出力する動作の他の具体例に
係るフロー図、第9図gは合焦距離情報を主たる
パラメータとした場合の色温度補償信号を出力す
る動作の更に他の具体例に係るフロー図を示す。
第9図cにおいて、31aと31b,31bと3
2b,31cと32c,31dと32dは4対の
色検出器、36aと36bは外付けされた色検出
器、71はスイツチング回路、72はAD変換回
路、73は演算回路、74はDA変換回路、45
は評価判定回路、58は距離信号(合焦距離情
報)発生器、59は焦点距離信号発生器、Sはス
トロボモード、Mはマニユアルモードを示す。
温度補正器のブロツク図、第2図は色フイルタの
構成図、第3図は従来の別のカラーテレビジヨン
カメラの色温度補正器のブロツク図、第4図は分
光エネルギー分布曲線図、第5図は色温度信号に
よる赤、青信号の分光特性図、第6図は色温度に
よる赤、青信号の利得補正量を示す図、第7図a
から第7図eは本発明の実施例に用いる色温度検
出の基本的な考え方を説明するもので、第7図a
は被写体とカラーテレビジヨンカメラの要部との
側断面図を、第7図bは第7図aに示されるもの
の斜視図、第7図cは被写体とその周辺部を撮影
管側から見た図、第7図dは色温度補償回路のブ
ロツク図、第7図eはズームレンズ系に色検出器
を配置したものの断面図を示し、第8図aから第
8図fは複数の領域の色温度検出を行う手法を説
明するもので、第8図aは被写体とカラーテレビ
ジヨンカメラの要部との側断面図を、第8図bは
第8図aに示されるものの斜視図を、第8図cは
被写体とその周辺部を撮像管側から見た図、第8
図dはズームレンズ系に4対の色検出器を配置し
たものの断面図を、第8図eは評価判定回路を含
む色温度信号検出回路のブロツク図を、第8図f
から第8図hは色温度補償信号を得るための評価
判定フロー図を示し、第9図aから第9図fは本
発明の一実施例を示すもので、第9図aはズーム
レンズ系に4対の色検出器を配置した実施例の側
面図、第9図bは色検出器からの出力から色温度
と照度を求める回路ブロツク図、第9図cは第9
図aに示された実施例の回路ブロツク図、第9図
dは種々のパラメータの入力される回路図、第9
図eはマニユアルモードM、ストロボモードSと
複合モードcとの演算を示すフロー図、第9図f
は色温度補償信号を出力する動作の他の具体例に
係るフロー図、第9図gは合焦距離情報を主たる
パラメータとした場合の色温度補償信号を出力す
る動作の更に他の具体例に係るフロー図を示す。
第9図cにおいて、31aと31b,31bと3
2b,31cと32c,31dと32dは4対の
色検出器、36aと36bは外付けされた色検出
器、71はスイツチング回路、72はAD変換回
路、73は演算回路、74はDA変換回路、45
は評価判定回路、58は距離信号(合焦距離情
報)発生器、59は焦点距離信号発生器、Sはス
トロボモード、Mはマニユアルモードを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも合焦調整用フオーカスレンズを具
える撮影レンズと、 該撮影レンズを介した被写体光をカラー画像信
号に変換する撮像手段と、 前記カラー画像信号中の少なくとも2つ以上の
色信号の利得を色信号別制御信号で制御する利得
制御手段と、 前記撮像手段による撮影画面もしくは該撮影画
面周辺の複数の領域からの入射光の色温度を夫々
検出する複数の色温度検出手段と、 前記フオーカスレンズの位置に従う合焦距離情
報を検出する合焦距離検出手段と、 前記色信号の色温度補償を行うために、前記複
数の色温度検出手段の出力を重み付け合成して前
記色温度別制御信号を発生し、前記利得制御手段
に供給する色温度補償手段とを具え、 前記合焦距離情報に応じて、前記複数の色温度
検出手段の重み付けを変化せしめることを特徴と
するカラーテレビジヨンカメラの色温度補償装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58111404A JPS603288A (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | カラ−テレビジヨンカメラの色温度補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58111404A JPS603288A (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | カラ−テレビジヨンカメラの色温度補償装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS603288A JPS603288A (ja) | 1985-01-09 |
JPH0473354B2 true JPH0473354B2 (ja) | 1992-11-20 |
Family
ID=14560289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58111404A Granted JPS603288A (ja) | 1983-06-21 | 1983-06-21 | カラ−テレビジヨンカメラの色温度補償装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS603288A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2594913B2 (ja) * | 1985-12-04 | 1997-03-26 | 株式会社日立製作所 | カラービデオカメラ |
-
1983
- 1983-06-21 JP JP58111404A patent/JPS603288A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS603288A (ja) | 1985-01-09 |
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