JPH047175B2 - - Google Patents

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JPH047175B2
JPH047175B2 JP59144189A JP14418984A JPH047175B2 JP H047175 B2 JPH047175 B2 JP H047175B2 JP 59144189 A JP59144189 A JP 59144189A JP 14418984 A JP14418984 A JP 14418984A JP H047175 B2 JPH047175 B2 JP H047175B2
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JP
Japan
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water retention
sphagnum moss
water
artificial
less
Prior art date
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JP59144189A
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English (en)
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JPS6125421A (ja
Inventor
Ryoichi Sakata
Yukio Fujino
Masami Kubo
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は人工水苔に関するものであり、特に鉢
植花弁類の植込材料として使用するための人工水
苔に関するものである。 〔従来技術〕 園芸用として、蘭や観葉植物などの鉢植栽培に
使用される天然水苔の需要は、最近とみに高ま
り、国内生産だけでは、需要に追い付かず、価格
の高騰に伴い、供給量の増大を各方面から強く要
望されているのが実状である。 しかし何分、天然に産するものであり、今後の
供給量の増大はほとんど期待できない。 このような状況から、最近各種の人工水苔が発
表され、市販されるようになつたが、水苔として
要求される優れた嵩高性、吸・保水性、通気性な
どを、バランスよく具備したものは、まだ得られ
ていないのが実状である。 鉢植用植込材料として、要求される基本的性能
は、優れた吸・保水性はもとより、特に鉢植用と
しては、鉢内の上・下層間における保有水分量の
均一性と通気性、特に鉢の下層部における通気性
が極めて重要である。 この点、現在一般に使用されている天然水苔と
いえども、植込み後の期間経過に伴い、漸次、鉢
下層部での通気性が低下するという欠点を有し、
2年ないし3年で植替えを必要とする。 鉢の上部から潅水した場合、水は上層から下層
へ順次流化するため、通常、鉢上層部の保有水は
少なく、下層部が多くなる。この上層と下層の保
有水分量の比(以下保水比と略称)は植込材料に
よつて異なる。普通、潅水の要否は、鉢の表面に
おける乾き状態によつて判断するため、保水比の
小さい植込材料の場合は、鉢の下層部には水が十
分存在するにもかかわらず、さらに上から潅水す
るため、下層部は常時、水が滞留した状態とな
り、細菌が繁殖し易く、下層部の根は腐敗する反
面、上層部の根は水分不足により枯死する。一
方、保水比が大き過ぎても常時水が滞留した状態
となり、細菌が繁殖し易く、下層部の根は腐敗す
る。保水比は適当な範囲とする必要がある。 さらに下層部での通気性が必要であり、上・下
層間の保水差が少なくとも、通気性が不十分であ
れば、根への酸素供給が阻害され、植物に悪影響
を及ぼす。 したがつて、植込材料としては、適当な通気性
が必要であり、これがあまりに過大な場合は、水
苔と根の接触部が少なくなるとともに、潅水頻度
も多くなる必要がある。 一方通気性が少ない場合は、酸素量の不足が発
生する。 以上述べた通り、鉢植栽培用植込材料として要
求される性能を要約すれば、 (1) 適当な保水性を有すること、 (2) 鉢内の上・下層間の保水比が適当な範囲にあ
ること、 (3) 通気性、特に鉢下層部での通気性が適当な範
囲にあること。 が必要である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上の要求性能はいずれも定量的に測定可能で
あり、本発明者らは、以下に述べる測定方法によ
つてこれらを数値化し、実際の植物栽培によつて
得られた結果と対応することによつて、これら諸
性能の最適範囲を求めることができ、現在公知の
人工水苔については、いずれも不満足なものであ
ることがわかつた。 本発明はかかる従来技術の諸欠点を解消し、鉢
用植込み材料として保水量、保水比、通気性のい
ずれもバランスよく具備した人工水苔を提供する
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 かかる本発明の問題点は、平均粒径が6mm以下
の粒状繊維集合体とフレーク状発泡樹脂体とを含
む人工水苔であつて、前記フレーク状発泡樹脂体
を10重量%以上含むとともに、全保水量が450g
以上、保水比が40%以上、85%以下、含気率が25
%以上、65%以下であることを特徴とする人工水
苔によつて達成される。 本発明において全保水量、保水比および含気率
とはそれぞれ以下の方法で測定したものをいう。 第2図および第3図は本発明で規定した各特性
を定量的に測定するための器具を図示したもので
ある。 すなわち第2図Aは高さ40mm、内径115mmの透
明プラスチツク製円筒1とその底面に張られた合
成繊維製ネツト2(網目9mm)からなる円筒容器
であり、これを4個積み重ねたものを、第2図B
に示すような同じ透明プラスチツクで構成された
高さ30mm、内径115mmの底付円筒容器3の上に配
置したものが第3図である。この場合、底付円筒
容器3の底面には余分の水を容易に排出するため
の排水孔4が設けてある。 測定方法は予め、供試水苔を24時間水中に浸淡
しておき、しかる後4個の円筒容器1中に15g/
cm2の圧力で各4個に等量詰め込み、これを4段に
積み重ねた状態でさらに円筒容器3の上に配置す
る。 円筒容器3には予め直径10ないし15mmの軽石を
適当量詰めて排水を容易ならしめておくととも
に、供試水苔についても浸水前に予め供試量を4
等分し、それぞれの絶対乾燥状態の重量を測定し
ておく。 かく準備された円筒容器を積み重ねたまま、そ
の最上部が完全に水没する状態で、10分間、水槽
中に浸漬した後、水槽から取出し、そのままの状
態で24時間室内に放置し、余分の水を円筒容器3
の排水口から排出せしめる。しかる後、円筒容器
1内の内容物重量を、最上部から順次正確に測定
し、w1′、w2′、w3′、w4′を求め次式により各層の
保水量を算出する。 W1=W1′−w(最上層) W2=W2′−w(第2層) W3=W3′−w(第3層) W4=W4′−w(最下層) ここに W1…W4は各層の保水量(g) wは1層当りの供試水苔の絶対乾燥重量(g) であり4層全体の全保水量W(g)は W=W1+W2+W3+W4 となる。 保水比は最下層の保水量を100とし、これに対
する最上層の保水量を%で表示したものであり、
次式により算出する。 D=W1/W4×100 ここにDは保水比(%)である。 従つて、Dの数値が高いほど、鉢内上・下間の
水分差は少なく良い方向であることを意味する。 さらに通気性は最下層容器の容積を100とした
場合の最下層容積の含有空気の体積を%で表示し
たものであり、含気率として次式によつて算出す
る。 C=(1−W4/d・V4−w/dm・V4)×100 ここに cは含気率(%) dは水の比重で1とする。 dmは水苔の真比重 V4は最下層容器の容積(cm2) である。 本発明者らは各種の人工水苔を試作し、これら
について上記諸特性を測定するとともに、植物に
よる実栽培テストを実施し、各特性値の成育最適
範囲を求めた結果、第1図に示すごとく、 全保水量W=450g以上 保水比D=40%以上、85%以下 含気率C=25%以上、65%以下 が適当な範囲であることを見出したものである。
すなわち、本発明になる人工水苔は前記測定方法
によつて、得られる諸特性値が、同時に最適範囲
を満足することを特徴とするものであり、全保水
量Wが450g以上、好ましくは500g以上であり、
かつ保水比が40%以上、85%以下、さらに含気率
Cが25%以上、65%以下、好ましくは30%以上、
60%以下の性能をすべて具備した人工水苔であ
る。 ここに云う人工水苔とは、天然繊維、再生繊
維、合成繊維からなる短繊維を第4図に示すよう
に平均粒径が6mm以下の粒状に絡合形成せしめて
なる粒状繊維集合体を少なくとも、20重量%以
上、好ましくは25重量%以上含んだものであり、
また、前記粒状繊維集合体に加えて、フレーク状
発泡脂体を10重量%以上含むことが必要である。
粒状繊維集合体だけからなる人工水苔では、全保
水量、保水比とも大きくなり過ぎて、人工水苔と
しては不適である。本発明においては、前記粒状
繊維集合体中にフレーク状発泡樹脂体を混合させ
ることにより、全保水量、保水比を適当な範囲に
することができるものである。 粒状繊維集合体は、その内部に微細な空隙を無
数に包含しており、水分は毛細管現象によつて、
この微細空間に入り、かつ十分保持されるため、
水苔として要求される優れた保水性、保水比、含
気率を具備せしめることができるのである。 したがつて、これを構成する繊維素材として
は、比較的水との親和性の良い、木綿繊維、レー
ヨン、親水性合成繊維などが好ましく、これを粒
状に形成する場合はできるだけ緻密に構成するこ
とによつて、極力微細な空間を形成せしめる方
が、保水比などの水苔性能の面からは、望まし
く、平均粒径は6mm以下が必要であり、構成繊維
の太さもできるだけ細く、5デニール以下が適当
である。 かくの如き、本発明人工水苔は、良好な保水性
能を有し、鉢内の上・下層間の保水差も少なく、
かつ適当な通気性をゆうしており、蘭、その他観
葉植物などの鉢植栽培用として最適のものであ
る。 〔実施例〕 以下実施例により、本発明の効果を説明する。 実施例 1 ポリエステル短繊維を粒状に絡合してなる平均
粒径25mmの繊維粒状体と吸水性アクリル短繊維を
粒状に絡合してなる平均粒径2mmの繊維粒状体を
それぞれ50重量%の割合で均一に混合した混合物
A、およびポリエチレン発泡体を破砕してなる平
均粒径5mmの発泡体フレークBを作成し、A:B
の重量比が、それぞれ、10:90、15:85、30:
70、45:55、60:40、90:10となるように均一に
混合し、6種類の人工水苔を作成した。 以上6種類の人工水苔と粒状繊維集合体100%
からなる人工水苔、および市販の天然水苔を合
せ、計8種類について、前記測定方法により、そ
れぞれの水苔特性を評価した結果を第1表に示
す。
〔発明の効果〕
本発明に係る人工水苔は上述のごとく構成した
ので良好な保水性能を有し、鉢内の上・下層間の
保水差も適当な範囲を有し、かつ適当な通気性を
有しており、欄、その他観葉植物などの鉢植栽培
用として最適のものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の人工水苔の性能を説明する
図、第2図及び第3図は本発明の実施に用いる測
定器具を示した概要図であり、第4図は粒状繊維
集合体のモデル図である。 1:容器単体、2:ネツト、3:底付容器、
4:排水孔、5:短繊維。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒径が6mm以下の粒状繊維集合体とフレ
    ーク状発泡樹脂体とを含む人工水苔であつて、前
    記フレーク状発泡樹脂体を10重量%以上含むとと
    もに、全保水量が450g以上、保水比が40%以上、
    85%以下、含気率が25%以上、65%以下であるこ
    とを特徴とする人工水苔。 2 粒状繊維集合体を少なくとも20重量%以上含
    有していることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の人工水苔。
JP14418984A 1984-07-13 1984-07-13 人工水苔 Granted JPS6125421A (ja)

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JP14418984A JPS6125421A (ja) 1984-07-13 1984-07-13 人工水苔

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6379529A (ja) * 1986-09-22 1988-04-09 東レ株式会社 人工水苔
JPS63263018A (ja) * 1987-04-21 1988-10-31 東レ株式会社 人工水苔

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51145737A (en) * 1975-06-05 1976-12-14 Sakai Textile Mfg Co Ltd Admixture agent to soil

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JPS51145737A (en) * 1975-06-05 1976-12-14 Sakai Textile Mfg Co Ltd Admixture agent to soil

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