JPH0471533A - 生体表面部の力学特性の測定方法と装置並びにそのためのセンサ内蔵形加振器の構造 - Google Patents

生体表面部の力学特性の測定方法と装置並びにそのためのセンサ内蔵形加振器の構造

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JPH0471533A
JPH0471533A JP2180546A JP18054690A JPH0471533A JP H0471533 A JPH0471533 A JP H0471533A JP 2180546 A JP2180546 A JP 2180546A JP 18054690 A JP18054690 A JP 18054690A JP H0471533 A JPH0471533 A JP H0471533A
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Hisao Oka
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2203/00Investigating strength properties of solid materials by application of mechanical stress
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    • G01N2203/0089Biorheological properties

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  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔目 次] 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 笠!夏撓底(第3図、第4図) 1    の   を  いた A、モデルを特徴とする特許 (1)実験方法(第5図) (2)構造依存性の評価(第6図) (3)補正関数の決定(第7図) (4)媒質定数が異なる場合(第8図、第9図、第10
図) (5)測定条件が異なる場合(第11図、第12図、第
13図) (6)補正関数の適用(第14図、第15図、第16図
、第17図) B、眼瞼周囲の力学特性の測定とその解析(1)眼瞼周
囲の力学特性の測定(第18図、第19図、第20図) (2)補正関数の適用(第21図) (3)考察(第22図、第23図、第24図)告   
    Aむ A、生体機械インピーダンスの測定と硬さの指標(第2
5図) (1)硬さの指標(第26図、第27図)(2)機械イ
ンピーダンスと硬さの指標(第28図、第29図) B1機械インピーダンスによる硬さのマツピング (1)バーモデル(第14図、第15図、第30図)(
2)ブロックモデル(第31図、第32図、第33図) C,生体機械インピーダンスのSIマツピング(1)手
背部(第34図、第35図、第36図)(2)胸部(第
37図、第38図、第39図)D、硬さの指標と触診 (1)実験方法および結果(第40図、第41図、第4
2図) 発明の効果 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体の表面部の力学特性、特に、生体の皮膚
組織自身の弾性係数と粘性係数並びに触診によって経験
的に得られる生体表面の力学特性を客観的に評価するこ
とのできる評価指数を測定するための方法および装置、
並びにそれらに使用するセンサ内蔵形加振器の構造に関
する。
〔従来の技術〕
生体の皮膚組織そのものの力学特性を表わすパラメータ
を測定することができれば、いわゆる“肌の張りと潤い
”の程度を客観的に表わす指標が得られ、基礎化粧品等
の開発および評価において貴重な手段となり得る。その
場合において、測定対象は生体であるので、無侵襲でか
つ迅速に測定できなければならない。
H,E、von Gierke、 et al、、 P
hysics of Vibra−tions in 
Living Ti5sues+ J、Applied
 Physiology。
4、886/900(1952)”には、皮膚に接触さ
せた振動子を加振し、その応答から機械インピーダンス
を算出し、予め導出した機械インピーダンスの理論式を
解くことによって皮膚の弾性係数μ、および粘性係数μ
2を算出する方法が記載されている。
この方法において、振動子は正弦波で加振され、その代
表的な有限個の周波数について機械インピーダンスの測
定が行なわれ、その結果を簡略化された機械インピーダ
ンスの理論式に代入して得られた方程式を解くことによ
って、前述のμヨ、μ2が算出される。したがってこの
方法では、1つの測定点についての測定が複数回行なわ
れ、その間の測定対象の物理的状態が安定していなけれ
ばならないという条件が要求されるので、生体を対象と
する測定に適した方法とは言えない。
”I(、Oka、 et al、+ Measurem
ent of bio−mechanical pro
porties using rondom vibr
ation、 Theな周波数分布を持つ振動で加振す
ることによって短時間で機械インピーダンスの測定を行
なう方法および装置が開示されている。
一方、臨床医学においては、触診は欠かすことのできな
い簡便な診断法である。触診では手指による加圧や移動
によって生体の力学特性を検出しており、極めて敏感な
計測が可能であるが、経験を主とした計測法であるので
、これまで触診の定性、定量化が待ち望まれてきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述の方法および装置で生体組織の機械インピーダンス
を測定する場合には、測定部位によってはその下層に骨
などが存在することが多(、振動が骨などにより反射さ
れることによる構造依存性の影響で測定結果がその生体
組織そのものの真の値よりも著しく異なって得られる傾
向がある。このことが無侵襲で生体組織の力学特性を得
る大きな障害となっている。
逆に、この構造依存性を含んだ力学特性は生体表面を指
で押した時の硬さ感覚に対応するものと考えられる。し
たがって、前述の方法で測定した機械インピーダンスの
値に基づいて、触診によって経験的に得られる生体表面
の力学特性を客観的に評価する指標が得られるのではな
いかとの期待が持たれる。
したがって本発明の第1の目的は、このような構造依存
性の影響を除き、生体組織の真の力学特性を得ることの
できる方法および装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、逆に構造依存性の効果を
含んだ機械インピーダンスの測定値から触診により生体
表面から感じられる硬さ感覚を客観的に評価する指標を
得ることのできる方法および装置を提供することにある
また、本発明の第3の目的は、前述の方法および装置に
おいて生体組織を加振するアクチュエータとなり、かつ
その応答を検知するセンサともなるセンサ内蔵形加振器
の新規な構造を提案することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の第1の目的を達成する本発明の生体表面部の力学
特性の測定方法は、生体表面に振動子を圧接し、該振動
子を所定の周波数分布において加振し、該圧接され加振
された振動子における駆動力と加速度とを時間領域にお
いて測定し、該時間領域において測定された駆動力と加
速度とをフーリエ変換して周波数領域に変換し、該周波
数領域における駆動力と加速度とから該生体表面におけ
る機械インピーダンスの周波数特性を算出し、有効振動
半径a、弾性係数μ8、および粘性係数μ2をパラメー
タとする機械インピーダンスの理論式から算出される機
械インピーダンスの周波数特性曲線が該駆動力と加速度
とから算出された機械インピーダンスの周波数特性曲線
を最適に近似する有効振動半径a、弾性係数μ1、およ
び粘性係数μ2の値を決定し、有効振動係数aの関数と
しての弾性係数μmおよび粘性係数μ2の補正率を予め
記憶し、該決定された有効振動半径aの値から定められ
る該記憶された補正率により、該決定された弾性係数μ
mまたは粘性係数μ2の値を補正する各段階を具備する
ことを特徴とするものである。
前述の第2の目的を達成する本発明の生体表面部の力学
特性の測定方法は、生体表面に振動子を圧接し、該振動
子を所定の周波数分布において加振し、該圧接され加振
された振動子における駆動力と加速度とを時間領域にお
いて測定し、該時間領域において測定された駆動力と加
速度とをフーリエ変換して周波数領域に変換し、該周波
数領域における駆動力と加速度とから該生体表面におけ
る機械インピーダンスの周波数特性を算出し、該算出さ
れた機械インピーダンスの虚部の周波数特性曲線におけ
る共振周波数以下の領域の積分値を算出して生体表面部
の硬さの評価指数とする各段階を具備することを特徴と
するものである。
第1図は前述の第1の目的を達成する装置の原理構成図
である。図において、本発明の生体表面部の力学特性の
測定装置は、生体表面10に圧接される振動子12と、
該振動子12を所定の周波数分布において加振する加振
手段14と、圧接され該加振手段14により加振される
該振動子12における駆動力と加速度とを検知する検知
手段16と、該検知手段16において検知された時間領
域における駆動力と加速度とをフーリエ変換するフーリ
エ変換手段18と、該フーリエ変換手段18が出力する
周波数領域の駆動力と加速度とから該生体表面10にお
ける機械インピーダンスの周波数特性を算出する機械イ
ンピーダンス算出手段20と、有効振動半径a、弾性係
数μ1、および粘性係数μ2をパラメータとする機械イ
ンピーダンスの理論式から算出される機械インピーダン
スの周波数特性曲線が該駆動力と加速度とから算出され
た機械インピーダンスの周波数特性曲線を最適に近似す
る有効振動半径a、弾性係数μ8、および粘性係数μ2
の値を決定する曲線適合手段22と、有効振動半径aの
関数としての弾性係数μmおよび粘性係数μ2の補正率
を記憶する補正値記憶手段24と、該曲線適合手段22
により決定された有効振動半径aの値から定められる該
補正値記憶手段24に記憶された補正率により、該曲線
適合手段22により決定された弾性係数μmまたは粘性
係数μ2の値を補正する補正手段26とを具備すること
を特徴とするものである。
第2図は前述の第2の目的を達成する装置の原理構成図
である。図において、本発明の生体表面部の力学特性の
測定装置は、生体表面10に圧接される振動子12と、
該振動子12を所定の周波数分布において加振する加振
手段14と、圧接され該加振手段14により加振される
該振動子12における駆動力と加速度とを検知する検知
手段16と、該検知手段16において検知された時間領
域における駆動力と加速度とをフーリエ変換するフーリ
エ変換手段18と、該フーリエ変換手段18が出力する
周波数領域の駆動力と加速度とから該生体表面10にお
ける機械インピーダンスの周波数特性を算出する機械イ
ンピーダンス算出手段20と、該機械インピーダンス算
出手段20が算出した機械インピーダンス、の虚部の周
波数特性曲線における共振周波数以下の領域の積分値を
算出して生体表面部の硬さの評価指数とする評価指数算
出手段30とを具備することを特徴とするものである。
前述の第3の目的を達成する本発明のセンサ内蔵形加振
器構造は、振動すべき方向に伸びる振動軸と、弾性体を
介して該振動軸に釣支された永久磁石と、該永久磁石に
対向し、該振動軸に拘持された駆動コイルと、軸方向の
応力と加速度にそれぞれ比例した2つの電気信号を出力
するインピーダンスヘッドと、該インピーダンスヘッド
を介して該振動軸に固着された円盤状振動子とを具備す
ることを特徴とするものである。
〔作 用〕
後の実施例において詳述するように、本発明者の実験結
果によれば、機械インピーダンスの理論式による周波数
特性曲線と測定値に基づく周波数特性曲線とを曲線適合
(curve fitting)することにより決定さ
れた有効振動半径a、弾性係数μmおよび粘性曲線μ2
の値は、いずれも構造依存性に相当する変化を示し、し
かも、有効振動半径aと他のパラメータとの間には一定
の関係が認められる。したがって有効振動半径aの関数
としてμ1、μ2の補正率を記憶し、曲線適合で決定さ
れたaの値から定められるμ1、μ2の補正率により補
正することによって構造依存性の影響が除去されたμ8
.μ2の値が得られる。
一方、測定値から算出された機械インピーダンスの虚部
の周波数特性曲線における共振点の周波数は測定対象の
触診による硬さと密接な関係がある。さらに、共振点の
周波数とそれ以下の領域の積分値との間には一定の関係
が認められる。したがって、触診による硬さの評価指数
として共振点の周波数ではなくそれ以下の領域の積分値
を採用すれば、周波数特性がノイズに乱されても安定し
た指標が得られる。
〔実施例〕
装置■檎戚 生体表面のある点に作用する力f (t)と、力の方向
に速度v(t)で振動するときの駆動点機械インピーダ
ンスは、f  (t)、V (t)のフーリエ変換をそ
れぞれF (f)、V (f)として、により定義され
る。ここでA(f)は速度v (t)の微分である加速
度a (t)のフーリエ変換であり、ωは加える振動の
角周波数である。
第3図はこのf (t)とv(t)を測定し、それらの
フーリエ変換から(1)式に基づいて機械インピーダン
スZ (f)を算出し、それからさらに生体表面の力学
特性を評価するパラメータを算出するための本発明に係
る測定および演算装置のハードウェア構成の一例を表わ
す図である。
ランダム波発生回路144はランダムな周波数分布を有
する正弦波を出力する。ランダム波発生回路144の出
力は低域フィルタ145において30Hz以上I KH
z以下の周波数成分のみが通過され、電力増幅器146
において増幅され、センサ内蔵形加振器150の加振器
140ヘコネクタ162を経て印加される。
加振器140において電気信号が軸方向の機械的振動に
変換され、ロードセル161およびインピーダンスヘッ
ド160を介して振動子121へ伝達される。ロードセ
ル161は測定対象10を押下する振動子121の静圧
を測定するためのものである。インピーダンスヘッド1
60には圧電素子が内蔵され、振動子121の動的な圧
力および加速度を検知する。
ロードセル161において検知された静圧はひずみ増幅
器163において増幅され、インピーダンスヘッド16
0において検知される動的な圧力および加速度は電荷増
幅器166において増幅され、いずれもA/D変換器1
64でデジタル信号に変換されて、コンピュータ180
へ入力される。フットスイッチ165はコンピュータ1
80へ測定開始および終了の指示を与えるためのもので
ある。
第4図はセンサ内蔵形加振器150の詳細な構造を説明
するための図である。
永久磁石141は板バネ142により、振動軸120に
釣支されている。1対の駆動コイル143は永久磁石1
41の磁極に対向する位置に、振動軸120に拘持され
ている。駆動コイル143に振動電流が供給されると、
永久磁石141と駆動コイル143間に作用する電磁力
が電流に応じて変化し、永久磁石141の慣性により、
振動軸120がその軸方向に振動する。円盤状の振動子
121はロードセル161およびインピーダンスヘッド
160を介して振動軸120に固着され、振動軸120
の振動に伴って、ロードセル161、インピーダンスヘ
ッド160および振動子121が1体となって振動軸1
20の軸方向に振動する。162は駆動コイル143へ
のケーブル、ロードセル161およびインピーダンスヘ
ッド160からの信号ケーブルを接続するためのコネク
タである。
このセンサ内蔵形加振器は加振器およびインピーダンス
ヘッドと共に、静圧を測定するためのロードセルを一体
に組み込んだことをその特徴の1つとしており、測定の
際に接触力を同時に測定することができる。また、一体
化することにより、測定精度、信頼性、操作性が飛躍的
に向上する。
また全体の形状は直径20■長さ110閣と細長い形状
に設計されており、皮膚表面を対象とした計測における
操作性が良好である。
このセンサ内蔵形加振器150が測定対象の表面に所定
の静圧で圧接しつつ加振され、その応答がインピーダン
スヘッド160において動的な圧力および加速度として
検知され、電荷増幅器166において増幅されてA/D
変換器164においてデジタル信号に変換されてコンピ
ュータ180へ入力される。時間領域において測定され
た圧力および加速度は高速フーリエ変換アルゴリズムに
従って周波数領域に変換され(1)式により機械インピ
ーダンスの周波数特性Z (f)が算出される。
以下、この機械インピーダンスの周波数特性Z (f)
を基にして、構造依存性の影響を除いた生体表面組織自
身の力学的特性の算出過程および構造依存性を含んだ形
での生体表面の力学特性すなわち触診により経験的に得
られる生体表面の力学特性を客観的に評価する指標の算
出過程についてそれぞれ説明する。
の   を  いた Gierke等による前述の文献によれば、無限な均質
媒質中で振動する球の放射インピーダンスZの理論式は
、振動の周波数が充分に低い(例えばIKHz以下)で
あるとき媒質は圧縮できない媒体であることを仮定する
ことができ、 と表わせる。ただし、ρは媒体の密度、hz=ρω2/
(μ++jωμ2)、μmは媒体のせん断弾性係数、μ
2は媒体のせん断粘性係数である。なおこの文献におい
てaは振動法の半径とされているが、後述するように本
発明者はこれと異なる解釈を採用する。
(2)式の分母を有理化すると、 が得られる。
T、Yama麟oto  &  H,Oka :  ”
Experimental  modelingof 
bomechanical impedance ch
aracteristicsMed、 & Biol、
Eng、 & Comput、、 24.493/49
B(1986)によれば、生体表面において測定された
機械インピーダンスの周波数特性はその測定部位によっ
て、軟部特性、中間部特性、硬部特性の3種類に分けら
れるが、(3)式に示した理論解の周波数特性は軟部特
性の特徴(実部が単調増加)を持っているので、ここで
はこの軟部特性の特徴を示す部位のみを対象とする。
本発明においては、生体表面からのみ加振するので半無
限媒質と考え、式(3)に172を乗じた理論式を用い
る。そして、aについては振動法の半径でなく振動子の
有効振動半径であるとの解釈に基づいて、a、μ8.μ
、をパラメータとして算出される機械インピーダンスの
周波数特性が、測定で得られた機械インピーダンスの周
波数特性曲線に最も適合するようなパラメータa、μ8
.μ2の値を曲線適合(curve fitting)
法により算出する。この方法を構造依存性のみを任意に
変更することの可能なモデルに適用してaの関数として
のμ1、μ2の補正率、すなわち補正関数を決定する。
生体を対象とする測定においても同じ方法でa。
μ1、μ2を算出し、aの値によって定まるμ0.μ2
の補正率を補正関数から決定し、μ8.μ2を補正する
A、モデルを対象とする実験 この手法の妥当性を示すためおよび補正関数の決定のた
めの実験結果を以下に説明する。
(1)実験方法 触感が皮膚に似た材料を生体のシミュレータとして用い
、粘弾性係数の検討を行った。このシミュレータは白色
の粉末であり、これに水を加えると数分間で凝固し、生
体組織に位た力学特性をもった粘弾性媒質となる。シミ
ュレータと水の混合比(重量)を変えることによって異
なる密度、粘弾性係数の試料を作ることができるが、今
回は試料A (ρ=1083) 、試料B (9=10
38.5) (7) 2種類とした。
第5図は実験に用いたモデルの外観を表わす図である。
鉄板104上にプラスチックフィルムを用いて作った円
柱状の輪102を乗せ、水を加えてかき混ぜた後、まだ
ゾル状のシミュレータ100をその中にそそぎ込む。凝
固後も表面部分から水分が蒸散するので、凝固後すぐに
測定を開始すると測定中の力学特性変化が大きい。そこ
で、シミュレータ凝固後1時間の間隔をおいて水分の蒸
散がほとんどなくなってから測定を行う。測定は一つの
測定点に対して3回行い、解析後その平均をとる。振動
子の直径(2a、)は5ffIIIlφと10mmφを
用い、接触力pは15±1.5および50±2.5gf
とした。
(2)構造依存性の評価 試料Aの厚さを変えて実験を行った。プラスチックフィ
ルムの輪の直径は92閣φで、厚さを50[1から4m
ICまで変えて、振動子の大きさ5菖φ、接触力15±
1.5gfの条件で測定した。第6図に実験結果を示す
。横軸は材料の厚さを対数目盛りで表している。同図の
マークは、○が弾性係数μ1、Δが粘性係数μ2、口が
有効振動半径aである。
ここでいう有効振動半径とはカーブフィンティングから
得られるパラメータであるが、加振している振動子の半
径a0とは異なるもので、媒質中の振動子によって加振
されている実質的な振動範囲に比例する係数と定義する
。すなわち、十分に大きい試料と比較して垂直および水
平方向に振動を反射するような物質が存在する場合には
、実質的な振動範囲が小さ(なり、aの値が減少すると
考える。
厚さが20■から50閣まではμ1.μz、aは平坦で
あり、鉄板による振動の反射(構造依存性)の影響は受
けていないものと考えられる。しかし、厚さが15論以
下になると振動反射の影響すなわち構造依存性がみられ
、表面からみた見かけの力学特性が変化する。厚さが薄
くなるにしたがって、μ1.μ2は共に増加し、aは減
少する傾向がみられる。したがって、測定結果から得ら
れるμ7.μ。
は見かけの粘弾性係数と考えることができる。
(3)補正関数の決定 この実験結果からμ1、μ2.aの間に強い相関性が認
められ、有効振動半径aを用いて弾性係数μ1、粘性係
数μ2に対する補正関数を定義する。
第6図のμ1、μ2の平坦な部分(厚さ20mから50
m)の値をそれぞれμl++tμ27とおく。第7図(
a)の○は横軸にp(=a/a6、補正係数と呼ぶ)、
縦軸に補正率μI/μm7をとって書き直したものであ
る。同図(b)も同様に横軸は補正係数p、縦軸は補正
率μ2/μ、である。この結果に対して次に示す補正間
数f t(p)、 f g(p )を、の形で定義し、
最小自乗法によりgo+g++gz+g3を求めて補正
曲線を決定する。同図の実線はそれぞれ近似された補正
曲線である。補正曲線は、厚さが20m以上の場合には
fl(p)=f=(p)=1に固定した(このときのP
の値をp、、とする)。
p>Pnとなるような結果が得られた測定点では構造依
存性の影響を受けておらず、媒質の真の粘弾性係数μm
□、μ2、が得られていると考えられ、補正を行う必要
がないからである。
弾性係数μmに対する補正関数f+(p)はまた、粘性
係数μ2に対する補正関数fz(p)はfz(p)= 
 2.997  + 3.880   −0.499  −0.166十  
      + p       p2     p” となった。ただし、この補正関数はP<p、、で定義さ
れており、P≧P、の場合はfl(p)=fz(p)=
1とする。この実験ではp、 =0.745であった。
(4)媒質定数が異なる場合 媒質定数の異なる試料Bを用いて前述と同様な実験を行
った結果を第8図に示す。この試料Bは水とシミュレー
タとの混合比を変えた(水の割合を多くした)もので、
手でされった感じも試料Aに比べて柔らかく、μ3.μ
2の値も小さくなっている。試料Aの場合は厚さが15
1以下で振動反射の影響を受けていたが、試料Bの場合
も同様に厚さが20閣以上ではa、μ8.μ2の値がほ
ぼ一定であり、15−以下になると振動反射の影響を受
け、見かけの粘弾性が得られている。試料Aの場合はp
、、=0.745であったが、ρが小さく柔らかい試料
Bはp、、=0.866と大きくなった。これは柔らか
い(機械インピーダンスの値が小さい)試料の方が、有
効振動範囲が大きくなることを示している。
第9図(a)中のOは横軸に補正係数P、縦軸に補正率
μl/μI7をとったもので、(b)の○も同様に横軸
に補正係数p、縦軸にμ2/μ2、をとったものである
。それぞれの図の実線は式(4)を最小自乗法で近似し
て得た補正曲線である。
この場合の、弾性係数μmに対する補正関数f+(p)
は また、粘性係数μ2に対する補正関数f 2(P )は
と得られた。ただし、この補正関数はp<p、。
(=0.866)で定義されており、p≧p、、の場合
はfl(P)=fz(p)=iとする。
試料の力学特性が違った場合の補正関数の変化を検討す
るために、試料Aから求められた補正関数(実線)と、
試料Bから求められた補正関数(点線)を第10図(a
)(b)に示す。(a)は弾性係数μmについて、(b
)は粘性係数μ2について比較したものである。(a)
(b)ともに、同じ補正係数pに対して試料Bの補正率
の値が、試料Aの補正率の値よりも大きくなっている。
これは、前述のように試料Bが試料Aに比べて柔らがい
(粘弾性係数で約半分)ため有効振動範囲が広く振動反
射の影響を受は易いためと思われる。
(5)測定条件が異なる場合 試料Aを用いて、振動子の大きさ1o閣φ、接触力50
±2.5gfの条件で厚さを変えて実験を行った。
その結果を第11図に示す。厚さが40閣以上ではa。
μ8.μ2はほぼ一定となっているが、それ以下では振
動反射の影響を受は見かけの粘弾性が得られている。
第12図(a)(b)の○は弾性係数、粘性係数それぞ
れについて補正係数pと補正率の関係を示したもので、
実線は補正曲線である。この場合の、弾性係数μmに対
する補正間数f +(p )は次のように求められる。
また、粘性係数μ2に対する補正間数fz(p)はとな
った。ただし、この補正関数はp<Pカ(=0.923
)で定義されており、p≧P1.の場合はf+(p)=
fz(p)=1とする。
振動子の接触子の測定条件が変わった場合に補正関数が
どのように変化するがを調べるために、第13図(a)
(b)にここで得られた補正関数(点線)と前に振動子
の大きさ5閤φ、接触力15±1.58fの条件下で得
られた補正関数(実線)とを示す。(a)は弾性係数μ
mについて、(b)は粘性係数μ2について比較したも
のである。両図ともに、同じ補正関数pに対して10+
a+++φ、 50gfでの補正率が大きくなっている
(6)補正関数の通用 次に、このようにして算出された補正関数を使用して、
構造依存性が一様でないモデルについて本発明の方法を
適用することによって本方法の妥当性を示す実験につい
て説明する。
第14図に示すような長さ120m1、直径4mφの銅
棒106を4本組合せたバーモデルを、厚さ50m。
直径150mφの試料Aに埋没させ、鉄板104の上に
置いて測定を行った。バーモデルにはアルミ製の足11
0を付は試料100の表面から深さ10moの位置に固
定した。測定条件は振動子の大きさ10mmφ、接触力
50±2.5gfで測定を行った。測定点は第15図に
示すように72個所で、1点につき2回ずつ測定し、得
られた粘弾性係数を平均してもとめた。
第16図(a)(b)は得られた粘弾性係数の解析結果
を3次元画面で表したものである。ここではインピーダ
ンスマツピングと呼ぶことにする。2次元的測定結果に
対して双スプライン関数によって全体の形状を補関しで
ある。同図(a)は弾性係数μl、(b)は粘性係数μ
2をZ軸にした場合のマツピング画面である。銅棒10
6を格子状に組んだバーモデルの形状が表面によく表現
されている。これは試料表面からみて浅い部分の形状が
表現されている。浅い部分では振動反射の影響を受けて
、測定された見かけのμ1、μ2は他の測定点に比べて
大きくなり、aは小さ(なったためである。左下方から
右上方に延びている2本の隆起の方が左上方から右下方
に延びている2本の隆起よりも高くなっているが、これ
は、組み合わされた銅棒が交差しているためで、図に表
されているように、左下方から右上方に延びている2本
が上になっており、このような僅かな深さの影響も表現
できている。また、格子点の部分が最も高く隆起してい
るが、これは第14図にも示されているように、格子状
に固定するために針金108によって銅棒を格子点で結
び合わせているためである。
この測定結果に対して前述した測定試料、測定条件の等
しい条件下(試料A、振動子の大きさ1゜閣φ、接触力
50±2.5gf)で得られた補正関数を適用する。第
17図(a)(b)は、補正後のμ。
μ2のマツピングである。補正前の隆起している部分が
なくなり、はぼ平坦になっている様子がわかる。したが
って、ここで用いた補正関数は構造依存性の影響を除く
のに有効であることが証明された。
B、眼瞼周囲の力学特性の測定とその解析(1)眼瞼周
囲の力学特性の測定 4才女児を被験者として、第18図に示す左眼瞼周囲2
0点において測定を行った。測定条件は振動子の大きさ
5鵬φ、接触力15±1.5gfとした。これは眼瞼周
囲のような狭い測定範囲において多数の測定点で測定を
行うには、小さな振動子を用いる必要があるが、振動子
を小さくすると圧力が大きくなるため接触力を小さくし
なければならないからである。この測定は、一つの部位
に対して1回の測定を行っている。その解析結果を第1
9図に示す。測定部位の5番、6番、16番、20番は
機械インピーダンスの周波数特性が中間部特性の傾向を
示したので前述した理由で本発明の方法が適用されない
ので、削除している。・は弾性係数μ1、△は粘性係数
μ2である。μmとμ2は測定部位に対しほぼ同じ様な
値の変化をしているが、違っている部位もいくつかある
。一つの部位に対して1回の測定しか行っていないこと
も原因の一つであると考えられる。
折れ線グラフでは測定点と部位との対応が分かりにくい
ので、第20図(a)(b)に解析結果を3次元のマツ
ピングで示す。(a)は弾性係数μ1、(b)は粘性係
数μ2マツピング画面である。この画面は第18図に示
しているような左眼瞼周囲におけるマツピングである。
このマツピングは格子点が45点であるが、実際の測定
結果は16点のデータしかないので、不規則データによ
る平面の平滑化を行っている。μmのマツピング画面が
そのほかの図と対称になっているが、これは凹凸を観察
しやすくするために画面を回転しているためであり、(
a)では左下が眼瞼上部であり、そのほかの図では左上
が眼瞼上部となっている。
(2)補正関数の適用 この解析結果に対して補正関数の適用を試みる。
眼瞼周囲の測定の結果、弾性係数μmの最も小さい値は
4000から5000程度であるのに対して試料A。
Bの測定結果では構造依存性を受けていない媒質自身の
真の弾性係数μ、。がそれぞれ約17000.9500
であるので適当とは云い難いが試料Bの測定結果から求
めた補正関数を用いることにする。第21図(a)(b
)は、補正関数f +(p)、 f z(p )による
μ8.μ2の補正後のマツピング画面である。μm。
μ2の目尻の部分が少し高くなっている。また、瞼に当
たる部分(図の左下)が膨らんでいるが、これは瞼の下
の眼球の影響と考えられる。この補正関数は生体におけ
る骨などを想定して、極めてインピーダンスの大きな鉄
板に対する構造依存性を考えたものであるので、眼球の
ようにあまりインピーダンスの大きくない場合には、補
正が十分でないと考えられる。この補正では、マツピン
グ画面を平坦にすることが目的ではなく、構造依存性の
影響を相殺することが目的である。したがって、補正後
に得られた画面の起伏は生体組織本来のμ3.μ2の値
であると考えられるが、その点については以下にさらに
検討を加える。
(3)考察 眼瞼周囲を第22図に示すように下眼瞼部、下眼瞼部、
外販角部の三つに分けて、これまでに述べた測定結果に
ついて考察する。測定部位でみると、1から4は内側上
眼瞼部、8,9は下眼瞼部、10から13は外側上眼瞼
部、14 、15は内側外販角(いわゆる目尻)、18
.19は外側外販角である。なお、7.17の部位は省
略した。第23図は弾性係数μ。
について、上述の三つの部位の結果で、(a)は補正前
、(b)は補正後である。○の中の数字は測定部位を、
また実線は内側を、点線は外側の部位を示している。
補正を行う前の測定結果について考察する。手指などの
触診によれば、皮膚自身の粘弾性に骨などの組織構造依
存性が加わるため、表面がら感じる硬さは皮膚自身の硬
さとは異なる。同図(a)に示すように、下眼瞼部では
内側から外側へ、また外販角部へいくに従って弾性係数
は大きくなることがわかる。外販角部においても同様に
、内側から外側に向かって弾性係数は大きくなっている
ことがわかる。実際に手指の触診でもこのように感する
。またこれらの三つの部位の中では、触診で最も軟らか
いと感する下眼瞼部では弾性係数が最も小さいことがわ
かる。
実験では得られた弾性係数に対し、補正を行うと同図(
b)に示すような皮膚自身の弾性係数が得られるが、下
眼瞼部についてみれば、弾性係数は補正前とは逆で、外
側の方が小さく内側の方が大きくなっている。上眼瞼部
では補正前と同じ様な大きさとなっている。外販角部で
は補正前と同じように、皮膚自身の弾性係数も内側の方
が外側に比べて大きく、つまり硬化しやすくなっている
と考えられる。これは皮膚の老化により、外側外販角部
に比べて内側の方に皺、いわゆる“鳥の足跡”ができや
すいことを考えると、合理的である。
一方、粘性係数μ2について示したのが第24図である
。第23図と同様に(a)は補正前、(b)は補正後で
ある。まず補正前について考察すると、下眼瞼部では、
内側と外側は部位番号の列に沿って、同じような傾向を
示しており、2.3.4および11 、12の粘性係数
が大きくなっている。また弾性係数と同様に、内側より
外側の方が大きくなっている。外販角部では外側の方が
大きく眉に近づくほど粘性係数も大きくなる。これは弾
性係数と異なった傾向である。上眼瞼部は眼瞼周囲の中
では、粘性係数が一番小さい。
同図(b)の補正後の粘性係数では、下眼瞼部の傾向は
、補正前とほぼ同じであるが、粘性係数の値もほぼ同じ
になっていることがわかる。上眼瞼部では、補正前後で
ほとんど変化していない。
また外販角部においてもほぼ同じ値に補正されているが
、眉に近づくにつれ、大きくなっていることがわかる。
補正された皮膚自身の弾性係数では、内側外販角部が大
きな値となっていたが、粘性係数では逆で、内側の方が
外側に比べて小さくなっている。
以上のように本発明で用いた補正関数の考え方は眼瞼周
囲などの構造依存性の影響を受ける部位での測定・解析
に有効であると結論される。
の     A ・ A、生体機械インピーダンスの測定と硬さの指標前述し
たように、第3図で説明した装置で測定された生体表面
の機械インピーダンスの周波数特性は第25図に示すよ
うに、およそ軟部特性(a)、中間部特性(b)、硬部
特性(c)の三つに大別できる。軟部特性では、実部が
周波数の増加に伴って単調増加関数に、硬部特性では実
部が単調減少関数に、中間部特性では実部が減少増加関
数になっている。虚部は、どの特性も増加関数になって
いるが、一般に硬部特性では、I KHzまでに共振周
波数はない、また、まれに第25図(d)(e)のよう
に、典型的なパターンとは異なる周波数特性を示すもの
がある。
(1)硬さの指標 第26図に軟部特性を示す機械インピーダンスの周波数
特性を示す。虚部(リアクタンス)は負から始まって周
波数と共に増加し、共振周波数で0となりさらに増加し
ていく。しかし、生体表面での測定では、生体の不随意
な動きなどにより誤差が含まれるので、周波数特性に3
点の移動平均を3回かけて平滑化を行った。同図の実線
は移動平均をかける前、破線はかけた後の周波数特性で
ある。第27図に手背部の軟部特性(実線)、中間部特
性(破線)、硬部特性(−点鎖線)の周波数特性を示す
。この図より、対象が硬くなるほど共振周波数が高くな
り、また低周波数域ではりアクタンスの絶対値も大きく
なることがわかる。したがって、対象が硬くなるほど第
26図の斜線部の面積が大きくなる。低周波数域のりア
クタンスは被測定物の弾性を強く反映し、また粘性も反
映していることが、これまでの解析かられかってきた。
したがって、この面積を以下のように生体表面からみた
硬さの指標S I (Stiffness Index
)と定義する。
ここで、foは共振周波数であり、積分範囲を40七か
らとしたのは、測定センサーの測定可能な周波数範囲に
よる制限からである。指標Slは次元的に[N/m)と
なり、粘性や慣性を含んで弾性を表現していると考えら
れる。また硬部特性では、一般に共振周波数はI KH
zまでにはないので、共振周波数をI KH2と仮定し
て面積を求めることにする。末法によれば、多少周波数
特性が良くなくても、平均的で安定した結果が得られる
。また第25図(d)(e)のような典型的なパターン
とは異なる周波数特性の場合でも、十分に結果を得るこ
とができる。
指標を求める際に、インピーダンスの実部を用いない理
由は、軟部特性と中間部特性を比較した場合、低周波数
域で中間部特性の実部が軟部特性のそれより小さくなる
ことがあり、触診の硬さ感覚と一致していないためであ
る。また機械インピーダンスの絶対値を硬さの指標にす
ることも考えられるが、あまり対応は良くない。さらに
、部位によっては同一の共振周波数が得られるが、低周
波数域のりアクタンスが大きく異なっている場合がある
ので、共振周波数を硬さの指標とする場合には注意を要
する。そこで本発明者はりアクタンスの共振周波数まで
の面積をもって硬さの指標とすることを新たに提案する
(2)機械インピーダンスと硬さ指標 生体表面を指で軽く触れてみると、その硬さが違うよう
に感じる部位がある(例えば手背部の骨のある部位とな
い部位)。これは生体表面下の組織構造、すなわち骨な
どの硬さを含んだ形で硬さを感じているためで、生体表
面の皮膚の硬さそのものが違うわけではない。ここでは
これを見かけの硬さと呼ぶことにする。本発明者はこれ
まで力学特性の構造依存性について研究を進めてきたが
、この機械インピーダンスの構造依存性と硬さ指標との
関係について述べる。
第28図には、第5図で説明したモデルについて、振動
子直径51、接触力15gf (測定条件A)の条件下
で測定を行った場合の周波数特性を示す。同図の実線は
シミュレータの厚さが50m1、破線は7閣、−点鎖線
は4mmのものであり、厚さが薄くなるほど、低周波数
域においてはりアクタンスの絶対値が大きくなっている
ことがわかる。また、実部では軟部特性から中間部特性
への変化が低周波数域でみられる。第29図にシミュレ
ータの厚さと見かけの硬さSIの関係を示す。同図にお
いて△は条件Aで、○は条件B(振動子の直径10mn
、接触力50gf )での結果である。シミュレータの
厚さが薄くなるほど、見かけの硬さは硬くなっているが
、これは鉄板による構造依存性を徐々に受けてくるため
である。しかし厚さが同じでも、測定条件(振動子直径
や接触力の大きさ)が異なれば、31も異なっている。
これはインピーダンスの周波数特性自体が、測定条件に
よって異なるためである。例えば、指で皮膚を軽く押さ
えた場合と強く押さえた場合で、硬さが違って感じるの
と同じである。したがって、同じ測定条件でのSlを比
較することはできるが、異なる測定条件でのSlを比較
することは難しいことがわかる。また、同図において条
件Bでは、約20腸以上から、条件Aでは、約15■以
上の厚さから、Slがほぼ一定となっているが、これは
その厚さ以上では、見かけのSlが組織構造の影響を受
けなくなる。すなわち構造依存性を受けていない厚さに
おいて示されているSIはシミュレータ自身の硬さであ
るということができる。
シミュレータの厚さが蒲(なれば、見かけの硬さも硬く
なることは述べたが、シミュレータ自身の硬さが硬くな
れば、当然見かけの硬さも硬くなる。さらにシミュレー
タ下部の鉄板の硬さが変化すれば、表面からの見かけの
硬さも変化する。本測定法はシミュレータを表面から励
振させることによって機械インピーダンスを測定してい
るが、その厚さが薄くなると下部の構造物がらの振動反
射によって得られる機械インピーダンスが変化する。す
なわちシミュレータと下部の構造物の機械インピーダン
スの大小が影響しているのであり、反射は構造物が硬い
すなわち構造物の機械インピーダンスが大きいほどよく
起こる。したがって、構造物の硬さが硬くなるほど反射
の影響も強く受けるようになるので、見かけの硬さも硬
(なってくると考えられる。
B1機械インピーダンスによる硬さのマツピング前述の
シミュレータの中に、第14図で説明したように格子状
に組み合わせた銅棒を埋め込んだ場合(パーモデルと呼
ぶ)、および鉄製のMブロックを埋め込んだ場合(ブロ
ックモデルと呼ぶ)の二つについて実験を行った。測定
は1つの測定点に対して2回ずつ行い、振動子直径は1
0■、接触力は50gfとし、前述のSIを求めた。ま
た、硬さの分布が視覚的、直観的にとらえることができ
るよう、測定結果を双3次スプライン補間を用いて3次
元画像(Slマツピングと呼ぶ)で表現した。
(1)バーモデル 前述のシミュレータ(厚さ501、直径150閣)の中
に、長さ1201、直径4mの銅棒4本を図8(a)の
ように組み合せて埋め込み、表面から10閣の位置に固
定してバーモデルを作製し、実験を行った。バーモデル
は対称であるため、測定は同図(b)に示すように、片
側だけ72 (12X 6 )点。
で行った。第30図に硬さのSlマツピングを示す。
同図には銅棒を格子状に組み合わせた様子がよく表現さ
れている。左下方から右上方に延びている2本の隆起が
、右下方から左上方に延びている2本の隆起よりも高く
なっているが、これは組み合わせた銅棒の上になってい
る側と、下になっている側の差である。また、銅棒が交
差している部分が他よりも高(なっているが、これは、
第14図にも示すように、銅棒を格子状に固定するため
に用いたワイヤーによるものである。
(2)ブロックモデル 前述のシミュレータ(厚さ65閣、直径200腫)の中
に、高さ55mのMブロックを第31図に示すように埋
め込み、ブロックの最も高い部分が表面から10閣とな
るようにしてブロックモデルを作製し、実験を行った。
第32図には測定点を示すが、図では半分だけ示してお
り、実際には105点の測定を行った。第33図は硬さ
のSlマツピングで、図には隆起した山のようなものが
二つ現れている。これはブロックの山の部分に相当し、
ブロックの谷の部分もうま(表現されている。Slマツ
ピングの4隅が大きくなっているのは、振動子の大きさ
に比べてシミュレータの大きさが十分でなかったため、
フィルムの側壁の影響を受けているからと考えられる。
C0生体機械インピーダンスのSlマツピング今回提案
した硬さの指標が、生体表面においても適用できること
を確認するために、手置部と胸部において測定を行った
。これらの部位は生体表面下の骨などの影響を受けてお
り、Slマツピングで示されている硬さは、見かけの硬
さである。
(1)手置部 手置部では、皮膚下部の構造が複雑であり、皮膚も薄い
ので振動子直径を51、接触力を15gfとし、手置部
を上にして自然な状態で台の上に置き、2回ずつ測定を
行った。第34図に、左手背部の測定点(8X5:格子
点上)40点を示す。また、第35図に手置部からみた
骨格の様子を(金子二日本人体解剖学1(管掌、靭帯学
、勧学) 、71 (昭57)両山堂)、第36図にS
lマツピングを示す。中手指関節上で一番硬くなり、ま
た中手指のある部位とない部位の硬さの差がはっきり現
れていることがわかる。また中手骨上でも手根骨側はS
Iが小さいので、皮膚表面の粘弾性が同じであるとすれ
ば、骨などの構造依存性の影響が少ない、すなわち中手
骨側に比べて皮膚が厚いと考えられる。
(2)胸部 胸部では、手置部に比べて胸壁の面積が大きく比較的構
造が簡単なので、振動子直径を10閣、接触力を50g
fとし、被験者を仰向けに寝かせて2回ずつ測定を行っ
た。左胸部上は心拍の影響を受けて正確に測定を行えな
いため、第37図に示すように右胸部において105点
(15X7:格子点上)で測定した。第38図に胸部の
骨格を(同)、第39図にSlマツピングを示す。鎖骨
上と胸骨柄から胸骨体にかけて、見かけの硬さは硬くな
っており、肋骨のある部位とない部位の差がよく表現さ
れている。なお、マツピングは鎖骨上、胸骨体上のSI
が極めて大きかったので、高さを対数で表した。
D、硬さの指標と触診 (1)実験方法および結果 右下腿外側部において振動子直径を101、接触力を5
0gfとし、−点につき2回測定を行ってSlの平均値
を得た。測定部位は第40図に示すように、下腿外側の
前脛骨筋、腓骨筋、下腿二頭筋上にまたがる8C111
X16C1+の範囲で、測定点は2CIl−おきに40
点とした。測定部位が下腿外側であるので足関節のわず
かな変化によって筋の働きが異なり、筋緊張層が変化す
ると考えられるので、足関節はほぼ直角にしてテーピン
グを行い固定した。機械インピーダンス測定と並行して
、まず鍼灸師、次にマツサージ師が全体にわたって触診
を行い、1つの点に対して5段階(硬さの程度は略均等
)の点数で硬さを表現したマツプを作製した。次に脛骨
側の20点について機械インピーダンスの測定を行い、
次に述べる方法で硬さ指標のマツプを作製した。さらに
鍼灸師とマツサージ師が触診を行って、2回目の触診の
マツプを作製し、次に残りの足首側の20点について機
械インピーダンスを測定した。
もう−度鍼灸師とマツサージ師が3回目の触診を行って
、マツプを作製した。3回の触診を行ったのは、測定全
体が約2時間にも及ぶため、測定中に足関節角度の変化
による筋緊張層の変化を考慮するためである。同様な理
由で機械インピーダンスの測定も2回に分けて行った。
24才の男性の下腿において、触診と機械インピーダン
ス測定を行ってマツピングしたのが第41図および第4
2図である。鍼灸師は被験者の下腿の筋が全体的に薄(
、三つの筋が区別しにくいと報告している。また触診の
際の加圧力は100〜500 g程度である。測定の開
始時には足関節が少し動き、鍼灸師とマツサージ師の触
診結果が異なった。また測定終了時の足関節角度は開始
時に比べるとかなり変化しており、測定中に徐々に角度
が変化していたと考えられる。また被験者は測定の後半
には足関節の麻痺(しびれ)を訴えた。従って、触診の
マツピングは脛骨側(前半)の20点について、1回目
のマツサージ師(鍼灸師の触診は足関節角度が違うので
除外する)、2回目の鍼灸師、マツサージ師の触診結果
から平均値を求めて、20点の値とした。足首側(後半
)の20点についても2回目の鍼灸師、マツサージ師と
3回目の鍼灸師、マツサージ師の触診結果の平均値を求
めて、残りの20点の値としてマツピングを行った。
第41図および第42図の触診とSlマツピングを比べ
ると、どちらも前脛骨筋、足首に向かって硬くなってい
く様子がわかる。しかし、SIでは腓脛骨筋上のいくつ
かの山が特徴的なのに対し:触診はそれほど明確ではな
く、前脛骨筋中央部でかなり硬い部分があることが示さ
れている。Srでは三つの筋の特徴が判別できるようで
あるが、触診ではその区別がはっきりとわからない。今
回の結果では測定中に足関節角度が変化したこともあり
、また1例の結果でもあるので細かい部分の比較では明
確な結果を得ることができなかったが、全体の傾向(前
脛骨筋および足首に向かって硬くなっていく)は一致し
ていると考えてよいであろう。第43図に示すように触
診とSIの相関係数は0.797であり強い相関が認め
られるので、Slは触診に対応する硬さ指標として十分
であると考える。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように本発明によれば生体内部の構造依
存性の影響を除いた生体表面組織そのものの力学特性の
測定が可能となり、また一方では、構造依存性を含んだ
形で触診により経験的に得られる生体表面の力学特性を
客観的に評価する指標が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る第1の装置の原理構成図、第2図
は本発明に係る第2の装置の原理構成図、第3図は本発
明に係る測定装置の一実施例を表わす図、 第4図は本発明に係るセンサ内藏形加振基の詳細図、 第5図は実験に用いたモデルの外観を表わす図、第6図
はモデルについての弾性係数μ1、粘性係数μ2、およ
び有効振動半径aの算出結果とモデルの厚みdとの関係
を表わす図、 第7図はμ1、μ2と補正係数Pとの関係を表わす図、 第8図は異なる媒質定数における第6図と同様な図、 第9図は異なる媒質定数における第7図と同様な図、 第10図は異なる媒質定数における補正関数の比較を表
わす図、 第11図は異なる測定条件における第6図と同様な図、 第12図は異なる測定条件における第7図と同様な図、 第13図は異なる測定条件における補正関数の比較を表
わす図、 第14図はバーモデルの外観を表わす図、第15図はバ
ーモデルの測定点を表わす図、第16図はバーモデルに
おける補正前のμ1、μ2のマツピングを表わす図、 第17図はバーモデルにおける補正後のμ1、μ2のマ
ツピングを表わす図、 第18図は眼瞼周囲の測定点と補間点を表わす図、第1
9図は眼瞼周囲の測定結果を表わす図、第20図は補正
前の眼瞼周囲のμ3.μ2のマツピングを表わす図、 第21図は補正後の眼瞼周囲のμ3.μ2のマツピング
を表わす図、 第22図は眼瞼周囲の上眼瞼、下眼瞼、外販角部を表わ
す図、 第23図は補正前後の部位別のμmを表わす図、第24
図は補正前後の部位別のμ2を表わす図、第25図はい
くつかの特徴的な生体機械インピーダンスの周波数特性
を表わす図、 第26図は硬さの評価法を表わす図、 第27図は生体の硬さに応じた共振周波数の変化を表わ
す図、 第28図はモデルの厚さに応じた周波数特性の変化を表
わす図、 第29図はモデルの厚さとSlとの関係を表わす図、 第30図はバーモデルにおけるSI値のマツピングを表
わす図、 第31図はMブロックモデルを表わす図、第32図はM
ブロックモデルにおける測定点を表わす図、 第33図はMブロンクモデルにおけるSl値のマツピン
グを表わす図、 第34図は手甲部の測定点を表わす図、第35図は手置
部からみた骨格図、 第36図は手置部の31値のマツピングを表わす図、 第37図は胸部の測定点を表わす図、 第38図は胸部の骨格図、 第39図は胸部のSI値のマツピングを表わす図、第4
0図は右下腿外側部の測定点を表わす図、第41図は触
診によって得られた右下腿外側部の硬さのマツピングを
表わす図、 第42図は右下腿外側部のSlマツピングを表わす図、 第43図は触診の結果とSlマツピングとの相関を表わ
す図、 図において、 10・・・生体表面、    12.121・・・振動
子、140・・・加振器、 150・・・センサ内蔵形加振器、 160・・・インピーダンスヘッド、 161・・・ロードセル、  162・・・コネクタ。 ]○○ シミュレータ実験モデル 第5図 d(mm) 構造依存性の影響 第6図 0・  pl Δ・・・pl 0・・・O 弾性係数、L+ (a) 粘性係数P2 (b”1 補正関数の決定 補正関数の比較(媒質定数が異なる場合)媒質定数が異
なる場合の補正関数 測定条件が異なる場合の補正関数 第12図 補正関数の比較(測定条件が異なる場合)第13図 バーモデル バーモデルの測定点 第15図 (b) 補正後のマツピング(バ 第17図 モデル) 弾性係数μm (a) 粘性係数μ2 (b) 眼瞼周囲の測定点と補間点 第18図 眼瞼周囲の測定結果 第19図 補正後の粘性係数μ2 (b) 補正後のマツピング(眼瞼周囲) 第21図 測定結果のマツピング(眼瞼周囲) 眼瞼周囲の上眼瞼、下眼瞼、外眼角部 第22図 部位別の弾性検数P1 茅23図 部位別C 瞳部 角部 補正後 (b) 硬さの評価法 第26図 共振周波数の変化 第27図 厚さを変えたときの 周波数特性の変化 厚さ(mm) 厚さを変えたときの 見かけの硬さの変化 第29図 バーモデルのSIマツピング 第30図 MブロックモデルのSlマツピング gA33図 プラスチック Mブロックモデル 第31図 測定点 第32図 第34図 第35図 手甲部のS17・ンビング 第36図 胸部のS]マツピング 第39図 測定点 第37図 胸部の骨格 測定点 第40図 触診とSIの相関 第43図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、生体表面(10)に振動子(12)を圧接し、該振
    動子(12)を所定の周波数分布において加振し、 該圧接され加振された振動子(12)における駆動力と
    加速度とを時間領域において測定し、該時間領域におい
    て測定された駆動力と加速度とをフーリエ変換して周波
    数領域に変換し、該周波数領域における駆動力と加速度
    とから該生体表面における機械インピーダンスの周波数
    特性を算出し、 有効振動半径a、弾性係数μ_1、および粘性係数μ_
    2をパラメータとする機械インピーダンスの理論式から
    算出される機械インピーダンスの周波数特性曲線が該駆
    動力と加速度とから算出された機械インピーダンスの周
    波数特性曲線を最適に近似する有効振動半径a、弾性係
    数μ_1、および粘性係数μ_2の値を決定し、 有効振動半径aの関数としての弾性係数μ_1および粘
    性係数μ_2の補正率を予め記憶し、該決定された有効
    振動半径aの値から定められる該記憶された補正率によ
    り、該決定された弾性係数μ_1または粘性係数μ_2
    の値を補正する各段階を具備することを特徴とする生体
    表面部の力学特性の測定方法。 2、生体表面(10)に振動子(12)を圧接し、該振
    動子(12)を所定の周波数分布において加振し、 該圧接され加振された振動子(12)における駆動力と
    加速度とを時間領域において測定し、該時間領域におい
    て測定された駆動力と加速度とをフーリエ変換して周波
    数領域に変換し、該周波数領域における駆動力と加速度
    とから該生体表面における機械インピーダンスの周波数
    特性を算出し、 該算出された機械インピーダンスの虚部の周波数特性曲
    線における共振周波数以下の部分の領域の積分値を算出
    して生体表面部の硬さの評価指数とする各段階を具備す
    ることを特徴とする生体表面部の力学特性の測定方法。 3、生体表面(10)に圧接される振動子(12)と、 該振動子(12)を所定の周波数分布において加振する
    加振手段(14)と、 圧接され該加振手段(14)により加振される該振動子
    (12)における駆動力と加速度とを検知する検知手段
    (16)と、 該検知手段(16)において検知された時間領域におけ
    る駆動力と加速度とをフーリエ変換するフーリエ変換手
    段(18)と、 該フーリエ変換手段(18)が出力する周波数領域の駆
    動力と加速度とから該生体表面(10)における機械イ
    ンピーダンスの周波数特性を算出する機械インピーダン
    ス算出手段(20)と、 有効振動半径a、弾性係数μ_1、および粘性係数μ_
    2をパラメータとする機械インピーダンスの理論式から
    算出される機械インピーダンスの周波数特性曲線が該駆
    動力と加速度とから算出された機械インピーダンスの周
    波数特性曲線を最適に近似する有効振動半径a、弾性係
    数μ_1、および粘性係数μ_2の値を決定する曲線適
    合手段(22)と、有効振動半径aの関数としての弾性
    係数μ_1および粘性係数μ_2の補正率を記憶する補
    正値記憶手段(24)と、 該曲線適合手段(22)により決定された有効振動半径
    aの値から定められる該補正値記憶手段(24)に記憶
    された補正率により、該曲線適合手段(22)により決
    定された弾性係数μ_1または粘性係数μ_2の値を補
    正する補正手段(26)とを具備することを特徴とする
    生体表面部の力学特性の測定装置。 4、生体表面(10)に圧接される振動子(12)と、 該振動子(12)を所定の周波数分布において加振する
    加振手段(14)と、 圧接され該加振手段(14)により加振される該振動子
    (12)における駆動力と加速度とを検知する検知手段
    (16)と、 該検知手段(16)において検知された時間領域におけ
    る駆動力と加速度とをフーリエ変換するフーリエ変換手
    段(18)と、 該フーリエ変換手段(18)が出力する周波数領域の駆
    動力と加速度とから該生体表面(10)における機械イ
    ンピーダンスの周波数特性を算出する機械インピーダン
    ス算出手段(20)と、 該機械インピーダンス算出手段(20)が算出した機械
    インピーダンスの虚部の周波数特性曲線における共振周
    波数以下の領域の積分値を算出して生体表面部の硬さの
    評価指数とする評価指数算出手段(30)とを具備する
    ことを特徴とする生体表面部の力学特性の測定装置。 5、請求項1または2記載の方法に使用するセンサ内蔵
    形加振器であって、 振動すべき方向に伸びる振動軸(120)と、弾性体(
    142)を介して該振動軸(120)に釣支された永久
    磁石(141)と、 該永久磁石(141)の磁極に対向し、該振動軸(12
    0)に拘持された駆動コイル(143)と、軸方向の応
    力と加速度にそれぞれ比例した2つの電気信号を出力す
    るインピーダンスヘッド(160)と、 該インピーダンスヘッド(160)を介して該振動軸(
    120)に固着された円盤状振動子(121)とを具備
    することを特徴とするセンサ内蔵形加振器の構造。
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