JPH0469282B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分厄） 本発明は極めて薄形のスライドシリンダー装置
に関する。

（従来技術） 従来のスライドシリンダーはピストンを使用し
ているためのシリンダーの巾を薄くするのにも限
度があり、極薄形にはできず、又ピストンの加工
精度も高いので高価になるという問題点があつ
た。

（目的） 本発明はピストンを使用せず、スライドプレー
トと変形自在のＯリングを用いて極薄形のスライ
ドシリンダー装置を高精度の加工を必要とせず安
価に提供することを目的としている。

（構成） 本発明は上記目的を達成するため、両側板を極
薄の間隙を存して平行に配設し、上下にガイドを
固定したシリンダー内にスライドプレートを摺動
自在に配設し、該スライドプレート中間を押圧部
で仕切り、該押圧部両側に変形自在のＯリングを
配設し、該Ｏリングの外側部にはシリンダー両側
板に固定したＯリング受体を当接し、エアポート
をＯリング内に配設したことを特徴とするもので
ある。

次に第１図乃至第８図に示した本発明の一実施
例に基づいて詳細に説明する。１は両側板１ａ，
１ｂを極薄の間隙２を存して平行に配設し、上下
にガイド３ａ，３ｂを固定したシリンダーであ
る。７は該シリンダー１内に摺動自在に配設した
内部に空間部を有するスライドプレートで、中間
を菱形の押圧部７ｃで仕切つている。

該押圧部７ｃの両側空間部には変形自在なＯリ
ング８，９を配設し、該Ｏリング８，９の外側部
にはシリンダー１の両側板にスライドプレートの
上下内面と僅な間隙６ａ，６ｂを存して固定した
Ｏリング受体４，５を固定してある。

該Ｏリング受体４，５の内側は半円孤状内面４
ａ，５ａが形成されている。１０，１１は夫々の
Ｏリング８，９の外方部内面に接して側板１ａに
設けたエアポートである。

次に作用について説明する。エアポート１０に
圧縮空気を入れ、エアポート１１を大気に開放す
ると、Ｏリング８は拡がり、Ｏリング９はつぶれ
るため、スライドプレート７は第７図の如く左方
に距離Ｉスライドする。次にエアポート１１に圧
縮空気を入れ、エアポート１０を大気に開放する
と、Ｏリング９は拡がり、Ｏリング８はつぶれる
ため、スライドプレート７は第８図の如く右方に
距離Ｉだけスライドする。

（効果） 本発明は、両側板を極薄の間隙を存して平行に
配設し、上下にガイドを固定したシリンダー内に
スライドプレートを摺動自在に配設し、該スライ
ドプレート中間を押圧部で仕切り、該押圧部両側
に変形自在のＯリングを配設し、該Ｏリングの外
側部にはシリンダー両側板に固定したＯリング受
体を当接し、エアポートをＯリング内に配設して
あるので、極薄形のスライドシリンダー装置を、
高精度の加工を必要とせず安価に提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例正断面図、第２図は
第１図の左側面図、第３図は第１図の右側面図、
第４図は第１図のＡ−Ａ平断面図、第５図は第４
図Ｂ部の拡大図、第６図乃至第８図は前記実施例
の作動を示す正断面図である。 １…シリンダー、２…間隙、３ａ，３ｂ…上下
のガイド、４，５…Ｏリング受体、４ａ，５ａ…
半円孤状内面、７…スライドプレート、７ａ，７
ｂ…横バー、７ｃ…菱形の押圧部、８，９…Ｏリ
ング、１０，１１…エアポート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側板を極薄の間隙を存して平行に配設し、
   上下にガイドを固定したシリンダー内にスライド
   プレートを摺動自在に配設し、該スライドプレー
   ト中間を押圧部で仕切り、該押圧部両側に変形自
   在のＯリングを配設し、該Ｏリングの外側部には
   シリンダー両側板に固定したＯリング受体を当接
   し、エアポートをＯリング内に配設してなる極薄
   形スライドシリンダー装置。