JPH0466791B2 - - Google Patents
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- JPH0466791B2 JPH0466791B2 JP4198683A JP4198683A JPH0466791B2 JP H0466791 B2 JPH0466791 B2 JP H0466791B2 JP 4198683 A JP4198683 A JP 4198683A JP 4198683 A JP4198683 A JP 4198683A JP H0466791 B2 JPH0466791 B2 JP H0466791B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- car
- holding part
- counterweight
- stopper
- rope
- Prior art date
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- 230000005856 abnormality Effects 0.000 claims description 2
- 230000009191 jumping Effects 0.000 description 4
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 4
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 3
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
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- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明はエレベータの乗かごとつり合いおも
りとのどちらか一方の異常急降下に伴う非常急停
止時に他方の慣性による跳ね上がりを防止するエ
レベータ用補償ロープ張り車装置のロツク解除装
置に関する。
りとのどちらか一方の異常急降下に伴う非常急停
止時に他方の慣性による跳ね上がりを防止するエ
レベータ用補償ロープ張り車装置のロツク解除装
置に関する。
近年建物の高層化に伴いエレベータは乗りかご
の走行速度が200m/min以上と云つた具合に高
速化の傾向にあり、これに伴い新たな各種安全装
置が必要となつて来た。その一つとしてエレベー
タ用補償ロープ張り車装置がある。
の走行速度が200m/min以上と云つた具合に高
速化の傾向にあり、これに伴い新たな各種安全装
置が必要となつて来た。その一つとしてエレベー
タ用補償ロープ張り車装置がある。
つまり第1図はエレベータ全体図で、建物の昇
降路1内を乗かご2とつり合いおもり3とがメイ
ンロープ4を介して巻上機5によりガイドレール
(図示せず)に沿つて相対的に昇降駆動されるよ
うに配され、その乗かご2及びつり合いおもり3
の各下部には何らかの故障により定常速度以上で
異常急降下したり最悪の事態で落下した場合に自
動的にガイドレールを固く抱き込む作動をなして
急停止せしめる非常止め装置6,7が設けられ、
更に昇降路1の下端には万一の落下に備えて油圧
緩衝器8,9がそれぞれ設けられて落下の衝撃を
緩和して被害を最小限に抑えるようにしている。
しかし、上述の安全装置だけでは、例えば乗かご
2が定常速度以上で急降下した場合、その乗かご
2は非常止め装置6が働いて急停止するが、逆に
急上昇するつり合いおもり3は乗かご2の急停止
にもかゝわらず慣性で一度跳ね上がり、そしてそ
の跳ね上がつた分だけ落下することになり、この
落下の衝撃でメインロープ4が破断してしまう危
険がある。この現象は上記と逆につり合いおもり
3が急停止して乗かご2が跳ね上がつて落下する
場合や、どちらかが油圧緩衝器8,9に衝突した
場合にも起こるのである。こうした跳ね上がり現
象を防止するために、両端を乗かご2とつり合い
おもり3とに連結してU字状に垂れ下げた補償ロ
ープ10と、昇降路1下端に配して上記補償ロー
プ10を巻装しておける補償ロープ張り車装置1
1とが設けられている。
降路1内を乗かご2とつり合いおもり3とがメイ
ンロープ4を介して巻上機5によりガイドレール
(図示せず)に沿つて相対的に昇降駆動されるよ
うに配され、その乗かご2及びつり合いおもり3
の各下部には何らかの故障により定常速度以上で
異常急降下したり最悪の事態で落下した場合に自
動的にガイドレールを固く抱き込む作動をなして
急停止せしめる非常止め装置6,7が設けられ、
更に昇降路1の下端には万一の落下に備えて油圧
緩衝器8,9がそれぞれ設けられて落下の衝撃を
緩和して被害を最小限に抑えるようにしている。
しかし、上述の安全装置だけでは、例えば乗かご
2が定常速度以上で急降下した場合、その乗かご
2は非常止め装置6が働いて急停止するが、逆に
急上昇するつり合いおもり3は乗かご2の急停止
にもかゝわらず慣性で一度跳ね上がり、そしてそ
の跳ね上がつた分だけ落下することになり、この
落下の衝撃でメインロープ4が破断してしまう危
険がある。この現象は上記と逆につり合いおもり
3が急停止して乗かご2が跳ね上がつて落下する
場合や、どちらかが油圧緩衝器8,9に衝突した
場合にも起こるのである。こうした跳ね上がり現
象を防止するために、両端を乗かご2とつり合い
おもり3とに連結してU字状に垂れ下げた補償ロ
ープ10と、昇降路1下端に配して上記補償ロー
プ10を巻装しておける補償ロープ張り車装置1
1とが設けられている。
ここで、その補償ロープ張り車装置11を第2
図及び第3図により簡単に述べると、昇降路下端
に立設固定した左右一対の張り車用ガイドレール
12の相互間にガイドシユー13Aを介して支持
枠14を上下摺動自在に設け、この支持枠14に
通常複数本用いられる補償ロープ10を巻装した
張り車15を回転自在に軸支し、また支持枠14
の天板14a上方に該枠14の上昇を押え付ける
ための枠押え付け部16をもち、この枠押え付け
部16は押え板16aを上記天板14a上方に複
数本のロツド17A,17Bにより適当範囲内で
上下動自在に取付け、この押え板16a状に左右
一対のウエート18の固着すると共に、その左右
ウエート18上にガイドレール12に摺接するガ
イドシユー13Bを設けて構成している。また上
記枠天板14aと押え板16aとの間にコンペン
ばね19及びタイダウンばね20を介在させてい
る。
図及び第3図により簡単に述べると、昇降路下端
に立設固定した左右一対の張り車用ガイドレール
12の相互間にガイドシユー13Aを介して支持
枠14を上下摺動自在に設け、この支持枠14に
通常複数本用いられる補償ロープ10を巻装した
張り車15を回転自在に軸支し、また支持枠14
の天板14a上方に該枠14の上昇を押え付ける
ための枠押え付け部16をもち、この枠押え付け
部16は押え板16aを上記天板14a上方に複
数本のロツド17A,17Bにより適当範囲内で
上下動自在に取付け、この押え板16a状に左右
一対のウエート18の固着すると共に、その左右
ウエート18上にガイドレール12に摺接するガ
イドシユー13Bを設けて構成している。また上
記枠天板14aと押え板16aとの間にコンペン
ばね19及びタイダウンばね20を介在させてい
る。
又上記枠押え付け部16の左右のウエート18
は第4図、第5図に示す如く平面コ字形状ブロツ
クからなり、その外側凹部18a内に上記ガイド
レール12が貫通しており、且つ外側凹部18a
の一側面18bがテーパー状に傾斜し、そのテー
パー状一側面18bとガイドレール12相互間に
喰い込みローラ21を配し、そのローラ21はウ
エート18の外側面に中間をピン22により枢着
したレバー23の一端で支持し、そのレバー23
の他端は上記ロツド17B上端に取付けたアング
ル24と枢支連結している構成である。
は第4図、第5図に示す如く平面コ字形状ブロツ
クからなり、その外側凹部18a内に上記ガイド
レール12が貫通しており、且つ外側凹部18a
の一側面18bがテーパー状に傾斜し、そのテー
パー状一側面18bとガイドレール12相互間に
喰い込みローラ21を配し、そのローラ21はウ
エート18の外側面に中間をピン22により枢着
したレバー23の一端で支持し、そのレバー23
の他端は上記ロツド17B上端に取付けたアング
ル24と枢支連結している構成である。
そして、通常のエレベータ昇降動作時は枠押え
付け部16のウエート18の荷重を押え板16a
からタイダウンばね20を介して枠14に押し下
げ力として伝えて、張り車15により補償ロープ
10に適度なテンシヨンを与えながらそのロープ
10の回動を自由にしている。ここで、何らかの
故障で乗かご2又はつり合いおもり3のどちらか
一方が急降下して非常止め装置6又は7が作動し
て急停止すると、その他方のものが慣性力で跳ね
上がろうとするが、この際、その跳ね上がり力が
補償ロープ10から張り車15を介して支持枠1
4に伝わり、これで支持枠14が枠押え付け部1
6のウエート18の荷重に抗して上昇し、これに
伴いロツド17Bがレバー23を押し上げて回動
させてローラ21を下降し、これにより該ローラ
21がテーパ状一側面18bとガイドレール12
との間に喰い込み、ウエート18,18及び押え
板16aを即ち、枠押え付け部16全体をガイド
レール12に対してロツクしてそれ以上の上昇を
阻止する。しかして更に上昇しようとする支持枠
14を上記押え板16a下面のコンペンばね19
により受けて上記跳ね上がり力を吸収し、こうし
て上記乗りかご2又はつり合いおもり3の他方の
ものゝ跳ね上がりを出来るだけ少なく抑え込むよ
うになる。
付け部16のウエート18の荷重を押え板16a
からタイダウンばね20を介して枠14に押し下
げ力として伝えて、張り車15により補償ロープ
10に適度なテンシヨンを与えながらそのロープ
10の回動を自由にしている。ここで、何らかの
故障で乗かご2又はつり合いおもり3のどちらか
一方が急降下して非常止め装置6又は7が作動し
て急停止すると、その他方のものが慣性力で跳ね
上がろうとするが、この際、その跳ね上がり力が
補償ロープ10から張り車15を介して支持枠1
4に伝わり、これで支持枠14が枠押え付け部1
6のウエート18の荷重に抗して上昇し、これに
伴いロツド17Bがレバー23を押し上げて回動
させてローラ21を下降し、これにより該ローラ
21がテーパ状一側面18bとガイドレール12
との間に喰い込み、ウエート18,18及び押え
板16aを即ち、枠押え付け部16全体をガイド
レール12に対してロツクしてそれ以上の上昇を
阻止する。しかして更に上昇しようとする支持枠
14を上記押え板16a下面のコンペンばね19
により受けて上記跳ね上がり力を吸収し、こうし
て上記乗りかご2又はつり合いおもり3の他方の
ものゝ跳ね上がりを出来るだけ少なく抑え込むよ
うになる。
ところで上述したエレベータ用補償ロープ張り
車装置11では、乗かご2又はつり合いおもり3
の跳ね上がり阻止のために一度動作してロツク状
態になると、そのロツク解除して元の平常な状態
に復帰させる作業が非常に大変であつた。つまり
強力に喰い込んだローラ21はなかなか外れず従
来では押え板16aにワイヤーロープを巻き付け
てチエーンブロツクにより引き下げてローラ21
を浮かせるようにしてロツク解除を行つていた。
このために昇降路1内の狭い場所に大仕掛けな装
置を搬入して行う作業となることから非常に面倒
で、且つ左右のローラ21の喰い込みを解除する
のに左右均等に引き下げ力をかけることが困難
で、多くの手間と時間がかゝる問題があつた。
車装置11では、乗かご2又はつり合いおもり3
の跳ね上がり阻止のために一度動作してロツク状
態になると、そのロツク解除して元の平常な状態
に復帰させる作業が非常に大変であつた。つまり
強力に喰い込んだローラ21はなかなか外れず従
来では押え板16aにワイヤーロープを巻き付け
てチエーンブロツクにより引き下げてローラ21
を浮かせるようにしてロツク解除を行つていた。
このために昇降路1内の狭い場所に大仕掛けな装
置を搬入して行う作業となることから非常に面倒
で、且つ左右のローラ21の喰い込みを解除する
のに左右均等に引き下げ力をかけることが困難
で、多くの手間と時間がかゝる問題があつた。
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、ロ
ーラの喰み込みによるロツク状態を簡単な仕掛け
でもつて非常に容易且つ確実に解除できて、復旧
作業を簡便に行い得るようになせるエレベータ用
補償ロープ張り車装置を提供することにある。
ーラの喰み込みによるロツク状態を簡単な仕掛け
でもつて非常に容易且つ確実に解除できて、復旧
作業を簡便に行い得るようになせるエレベータ用
補償ロープ張り車装置を提供することにある。
この発明はエレベータ用補償ロープ張り車装置
において、ガイドレール上部にストツパーを設け
ると共に、そのストツパーと張り車支持枠の枠押
え付け部との間に油圧ジヤツキを設けて、その油
圧ジヤツキの押圧力により該枠押え付け部を押し
下げてガイドレールに対して喰い込んだローラを
浮かせてロツク解除できるようにした構成のもの
である。
において、ガイドレール上部にストツパーを設け
ると共に、そのストツパーと張り車支持枠の枠押
え付け部との間に油圧ジヤツキを設けて、その油
圧ジヤツキの押圧力により該枠押え付け部を押し
下げてガイドレールに対して喰い込んだローラを
浮かせてロツク解除できるようにした構成のもの
である。
以下、この発明の一実施例を第6図乃至第8図
により説明する。なお、ここで示すエレベータ用
補償ロープ張り車装置11Aはその基本構成並び
に乗かご又はつり合いおもりの跳ね上がり時のロ
ツク抑え込み動作は前述の従来のものと全く同様
で変わりがないことから、図面の各部に上記第1
図乃至第5図のものと同じ符号を附して説明を簡
略すると共に、一部構成を図示省略する。
により説明する。なお、ここで示すエレベータ用
補償ロープ張り車装置11Aはその基本構成並び
に乗かご又はつり合いおもりの跳ね上がり時のロ
ツク抑え込み動作は前述の従来のものと全く同様
で変わりがないことから、図面の各部に上記第1
図乃至第5図のものと同じ符号を附して説明を簡
略すると共に、一部構成を図示省略する。
しかして第6図及び第7図に示す如く張り車用
左右ガイドレール12,12の上端寄り部にスト
ツパー25を水平に横架する状態で設けている。
このストツパー25は前後一対のコ字形板26,
27をこれで左右ガイドレール12,12のレー
ル部12a,12aを挟み込む状態に配してそれ
ぞれボルト・ナツト28により該ガイドレール1
2,12のフランジ部12b,12bに強固に固
定し、且つ前後コ字形板26,27の相互間にそ
の空間と略等しい大きさの平板29を介在させて
ボルト・ナツト30により強固に固定することで
構成されている。また上記ストツパー25とこの
下方に配する枠押え付け部16の左右ウエート1
8,18上面との間に左右一対の油圧ジヤツキ3
1,31をそれぞれ垂直に介在して設けている。
これら油圧ジヤツキ31,31はシリンダ31a
とこれに摺嵌して上方突出するラム31bとから
なり、このシリンダ31aは圧力配管32,32
を介して昇降路内底部などに設けた油圧ユニツト
33,33に連通されている。
左右ガイドレール12,12の上端寄り部にスト
ツパー25を水平に横架する状態で設けている。
このストツパー25は前後一対のコ字形板26,
27をこれで左右ガイドレール12,12のレー
ル部12a,12aを挟み込む状態に配してそれ
ぞれボルト・ナツト28により該ガイドレール1
2,12のフランジ部12b,12bに強固に固
定し、且つ前後コ字形板26,27の相互間にそ
の空間と略等しい大きさの平板29を介在させて
ボルト・ナツト30により強固に固定することで
構成されている。また上記ストツパー25とこの
下方に配する枠押え付け部16の左右ウエート1
8,18上面との間に左右一対の油圧ジヤツキ3
1,31をそれぞれ垂直に介在して設けている。
これら油圧ジヤツキ31,31はシリンダ31a
とこれに摺嵌して上方突出するラム31bとから
なり、このシリンダ31aは圧力配管32,32
を介して昇降路内底部などに設けた油圧ユニツト
33,33に連通されている。
ここで、その油圧ユニツト33について述べる
と、第8図に示す油圧回路34を用いて構成され
ており、図中35は油タンク、36,37は互に
連動する一対の手動ポンプでハンドル38の操作
でいずれも作動する。39は高圧用安全弁、40
は低圧用安全弁、41,42は逆止弁、43は止
め弁である。そして、通常は止め弁43を開いて
おくことでラム31bの下降をフリーにしてお
け、逆に止め弁43を閉じて、ハンドル38を操
作すれば、手動ポンプ36,37の作用で油タン
ク35内を油を吸い上げてそれぞれ吐出して逆止
弁41,42を介して圧油としてジヤツキ31の
シリンダ31a内へ圧送でき、この際シリンダ3
1aの内圧が低圧用安全弁40の設定値より低い
場合は、両方の手動ポンプ36,37から吐出さ
れて来る圧油が全て該シリンダ31a内に送ら
れ、シリンダ31aの内圧が低圧用安全弁40の
設定値を越えると手動ポンプ37から吐出される
圧油は該低圧用安全弁40を通過して油タンク3
5に環流し、片側の手動ポンプ36からの圧油の
みがシリンダ31a内へ送られるようになる。な
おシリンダ31aの内圧がジヤツキ31の耐圧許
容値以上になるとその破損防止のために手動ポン
プ36からの圧油も高圧用安全弁から油タンク3
5に環流するようになつて安全が図られている。
と、第8図に示す油圧回路34を用いて構成され
ており、図中35は油タンク、36,37は互に
連動する一対の手動ポンプでハンドル38の操作
でいずれも作動する。39は高圧用安全弁、40
は低圧用安全弁、41,42は逆止弁、43は止
め弁である。そして、通常は止め弁43を開いて
おくことでラム31bの下降をフリーにしてお
け、逆に止め弁43を閉じて、ハンドル38を操
作すれば、手動ポンプ36,37の作用で油タン
ク35内を油を吸い上げてそれぞれ吐出して逆止
弁41,42を介して圧油としてジヤツキ31の
シリンダ31a内へ圧送でき、この際シリンダ3
1aの内圧が低圧用安全弁40の設定値より低い
場合は、両方の手動ポンプ36,37から吐出さ
れて来る圧油が全て該シリンダ31a内に送ら
れ、シリンダ31aの内圧が低圧用安全弁40の
設定値を越えると手動ポンプ37から吐出される
圧油は該低圧用安全弁40を通過して油タンク3
5に環流し、片側の手動ポンプ36からの圧油の
みがシリンダ31a内へ送られるようになる。な
おシリンダ31aの内圧がジヤツキ31の耐圧許
容値以上になるとその破損防止のために手動ポン
プ36からの圧油も高圧用安全弁から油タンク3
5に環流するようになつて安全が図られている。
而して、上述した構成のエレベータ用補償ロー
プ張り装置11Aにおいては、乗りかごとつり合
いおもりとの相対的な昇降動に支障をきたさない
ように補償ロープ10の回動をフリーにしておけ
る。ここで何らかの故障で乗りかご又はつり合い
おもりのどちらか一方が急降下してその非常止め
装置の働きで急停止した場合、他方のものが慣性
により跳ね上がろうとすることから、その跳ね上
がりを補償ロープ10を介して少量に抑え込むべ
く、張り車支持枠14上部の枠押え付き部16の
押え板16aが左右ウエート18と共に左右ガイ
ドレール12,12に対してローラ21,21の
喰い込みで強く固定されて該張り車支持枠14の
上昇を押え付けるロツク状態となる。
プ張り装置11Aにおいては、乗りかごとつり合
いおもりとの相対的な昇降動に支障をきたさない
ように補償ロープ10の回動をフリーにしておけ
る。ここで何らかの故障で乗りかご又はつり合い
おもりのどちらか一方が急降下してその非常止め
装置の働きで急停止した場合、他方のものが慣性
により跳ね上がろうとすることから、その跳ね上
がりを補償ロープ10を介して少量に抑え込むべ
く、張り車支持枠14上部の枠押え付き部16の
押え板16aが左右ウエート18と共に左右ガイ
ドレール12,12に対してローラ21,21の
喰い込みで強く固定されて該張り車支持枠14の
上昇を押え付けるロツク状態となる。
こうして従来同様ローラ21,21の喰い込み
でロツク状態となつた後、そのロツクを解除して
復旧する場合は、左右油圧ユニツト33の油圧回
路34の止め弁43を閉じてハンドル38を操作
して手動ポンプ36,37を動作させ、これにて
油タンク35内の油を吸い上げて圧油とし逆止弁
41,42を介してジヤツキ31のシリンダ31
a内に圧送し、その油圧でラム31bを上方に突
出移動させ、これで上側のストツパー25に対し
て突張る状態で下側の枠押え付け部16のウエー
ト18に下方への押し下げ力を与える。この際そ
の押し下げ力がある程度強くなつてシリンダ31
a内の油圧が低圧用安全弁40の設定値以上に高
くなると、一方の手動ポンプ37から吐出されて
来る圧油が該低圧用安全弁40を通過して油タン
ク35内に環流するようになり、従つて片側の手
動ポンプ36のみから吐出される圧油だけがシリ
ンダ31a内に送り込まれるようになる。つまり
初期段階に比しラム31bがゆつくりと上昇する
ようになる。こうして左右ジヤツキ31,31を
同時に作動させて、枠押え付け部16の押え板1
6aが傾斜しないように左右ラム31b,31b
の上昇を左右バランスをとりながらゆつくりと行
つて、左右ウエート18,18部を強力に押し下
げて行く、これにて左右のガイドレール12,1
2に喰い込んでいたローラ21,21が浮き上が
るようになつてロツクが解除される。こうした後
は補償ロープ10の張力により再び張り車支持枠
14が上昇してローラ21,21が喰い込まない
ように、ピン22を抜いてローラ21,21をレ
バー23,23ごと取り外し、そして乗りかご又
はつり合いおもりを正常に修復した後に、止め弁
43を開いて左右ジヤツキ31,31のシリンダ
31a,31a内の油を戻して左右バランスをと
りながらゆつくり押し下げ力を解除する。これで
各部が元の正常な位置に戻つたら、再び上記ロー
ラ21,21をレバー23,23を介してピン2
2で取付けて復旧作業を終了する。
でロツク状態となつた後、そのロツクを解除して
復旧する場合は、左右油圧ユニツト33の油圧回
路34の止め弁43を閉じてハンドル38を操作
して手動ポンプ36,37を動作させ、これにて
油タンク35内の油を吸い上げて圧油とし逆止弁
41,42を介してジヤツキ31のシリンダ31
a内に圧送し、その油圧でラム31bを上方に突
出移動させ、これで上側のストツパー25に対し
て突張る状態で下側の枠押え付け部16のウエー
ト18に下方への押し下げ力を与える。この際そ
の押し下げ力がある程度強くなつてシリンダ31
a内の油圧が低圧用安全弁40の設定値以上に高
くなると、一方の手動ポンプ37から吐出されて
来る圧油が該低圧用安全弁40を通過して油タン
ク35内に環流するようになり、従つて片側の手
動ポンプ36のみから吐出される圧油だけがシリ
ンダ31a内に送り込まれるようになる。つまり
初期段階に比しラム31bがゆつくりと上昇する
ようになる。こうして左右ジヤツキ31,31を
同時に作動させて、枠押え付け部16の押え板1
6aが傾斜しないように左右ラム31b,31b
の上昇を左右バランスをとりながらゆつくりと行
つて、左右ウエート18,18部を強力に押し下
げて行く、これにて左右のガイドレール12,1
2に喰い込んでいたローラ21,21が浮き上が
るようになつてロツクが解除される。こうした後
は補償ロープ10の張力により再び張り車支持枠
14が上昇してローラ21,21が喰い込まない
ように、ピン22を抜いてローラ21,21をレ
バー23,23ごと取り外し、そして乗りかご又
はつり合いおもりを正常に修復した後に、止め弁
43を開いて左右ジヤツキ31,31のシリンダ
31a,31a内の油を戻して左右バランスをと
りながらゆつくり押し下げ力を解除する。これで
各部が元の正常な位置に戻つたら、再び上記ロー
ラ21,21をレバー23,23を介してピン2
2で取付けて復旧作業を終了する。
なお、上記ストツパー25及び左右のジヤツキ
31,31は、通常では使用しないので、それぞ
れ取り外して適宜個所に保管しておき、そして上
記エレベータ異常による跳ね上がり防止のための
ロツク動作を起こした時のみ該ストツパー25及
びジヤツキ31,31を上記同様に取付けてロツ
ク解除するようにしてもよい。又左右ジヤツキ3
1,31のシリンダ31a下端はウエート18上
面以外に押え板16a上面に当接させてもよく、
いずれにしても枠押え付け部16を押し下げら
れゝばよい。
31,31は、通常では使用しないので、それぞ
れ取り外して適宜個所に保管しておき、そして上
記エレベータ異常による跳ね上がり防止のための
ロツク動作を起こした時のみ該ストツパー25及
びジヤツキ31,31を上記同様に取付けてロツ
ク解除するようにしてもよい。又左右ジヤツキ3
1,31のシリンダ31a下端はウエート18上
面以外に押え板16a上面に当接させてもよく、
いずれにしても枠押え付け部16を押し下げら
れゝばよい。
この発明は上述した如くなしたから、ローラ喰
い込みによるロツク状態を簡単なストツパーと油
圧ジヤツキにより容易確実に解除できて、従来の
ように大がかりな設備を必要とせず、場所もとら
ず簡便且つ短時間で安全に復旧作業を完了させる
ことができるようになる。
い込みによるロツク状態を簡単なストツパーと油
圧ジヤツキにより容易確実に解除できて、従来の
ように大がかりな設備を必要とせず、場所もとら
ず簡便且つ短時間で安全に復旧作業を完了させる
ことができるようになる。
第1図はエレベータの概略構成図、第2図は従
来のエレベータ用補償ロープ張り車装置の一部省
略した正面図、第3図は同側面図、第4図は同部
分拡大正面図、第5図は第4図のウエート部の平
面図、第6図乃至第8図はこの発明の一実施例を
示すもので、第6図は一部省略した正面図、第7
図はストツパー部の平面図、第8図は油圧ジヤツ
キの油圧ユニツトの油圧回路図である。 1……昇降路、2……乗かご、3……つり合い
おもり、4……メインロープ、5……巻上機、6
7……非常止め装置、8,9……油圧緩衝器、1
0……補償ロープ、11,11A……補償ロープ
張り車装置、12……ガイドレール、13A,1
3B……ガイドシユー、14……支持枠、14a
……天板、15……張り車、16……枠押え付け
部、16a……押え板、17A,17B……ロツ
ド、18……ウエート、18a……凹部、18b
……テーパー状一側面、19……コンペンばね、
20……タイダウンばね、21……ローラ、22
……ピン、23……レバー、24……アングル、
25……ストツパー、26,27……コ字形板、
28,30……ボルト・ナツト、29……平板、
31……ジヤツキ、31a……シリンダ、31b
……ラム、32……油圧配管、33……油圧ユニ
ツト、34……油圧回路、35……油タンク、3
6,37……手動ポンプ、38……ハンドル、3
9……高圧用安全弁、40……低圧用安全弁、4
1,42……逆止弁、43……止め弁。
来のエレベータ用補償ロープ張り車装置の一部省
略した正面図、第3図は同側面図、第4図は同部
分拡大正面図、第5図は第4図のウエート部の平
面図、第6図乃至第8図はこの発明の一実施例を
示すもので、第6図は一部省略した正面図、第7
図はストツパー部の平面図、第8図は油圧ジヤツ
キの油圧ユニツトの油圧回路図である。 1……昇降路、2……乗かご、3……つり合い
おもり、4……メインロープ、5……巻上機、6
7……非常止め装置、8,9……油圧緩衝器、1
0……補償ロープ、11,11A……補償ロープ
張り車装置、12……ガイドレール、13A,1
3B……ガイドシユー、14……支持枠、14a
……天板、15……張り車、16……枠押え付け
部、16a……押え板、17A,17B……ロツ
ド、18……ウエート、18a……凹部、18b
……テーパー状一側面、19……コンペンばね、
20……タイダウンばね、21……ローラ、22
……ピン、23……レバー、24……アングル、
25……ストツパー、26,27……コ字形板、
28,30……ボルト・ナツト、29……平板、
31……ジヤツキ、31a……シリンダ、31b
……ラム、32……油圧配管、33……油圧ユニ
ツト、34……油圧回路、35……油タンク、3
6,37……手動ポンプ、38……ハンドル、3
9……高圧用安全弁、40……低圧用安全弁、4
1,42……逆止弁、43……止め弁。
Claims (1)
- 1 エレベータ昇降路内下端に設置され、乗かご
とつり合いおもりとに上端を連結して垂れ下げた
補償ロープを巻装しておくことで、異常発生によ
る乗かご又はつり合いおもりのどちらか一方の急
降下に伴う非常停止時に他方の慣性による跳ね上
がりにより、枠押え付け部がガイドレールに対し
てローラの喰い込みでロツクされて、張り車の支
持枠の上昇を止めて前記跳ね上がりを少量に抑え
込むエレベータ用補償ロープ張り車装置におい
て、上記ガイドレールの上部にストツパーを設け
ると共に、そのストツパーと上記枠押え付け部と
の間にその枠押え付け部を押し下げてローラの喰
い込みを解除せしめる油圧ジヤツキを設けたこと
を特徴とするエレベータ用補償ロープ張り車装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4198683A JPS59167470A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | エレベ−タ用補償ロ−プ張り車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4198683A JPS59167470A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | エレベ−タ用補償ロ−プ張り車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59167470A JPS59167470A (ja) | 1984-09-20 |
JPH0466791B2 true JPH0466791B2 (ja) | 1992-10-26 |
Family
ID=12623516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4198683A Granted JPS59167470A (ja) | 1983-03-14 | 1983-03-14 | エレベ−タ用補償ロ−プ張り車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59167470A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0245265Y2 (ja) * | 1985-08-30 | 1990-11-30 |
-
1983
- 1983-03-14 JP JP4198683A patent/JPS59167470A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59167470A (ja) | 1984-09-20 |
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