JPH046378B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、使い棄ておむつ、特に伸縮性形態
おむつに関する。

過去において、伸縮性形態おむつは米国特許第
3860003号明細書に記載されたような、伸縮帯を
おむつの股部に固定し、吸収パツドから少くとも
３／４インチ（1.9センチメートル）離して伸縮股部
シールを形成し、幼児の両脚にわたつて固定し、
幼児の脚に沿つておむつの内側から流体が逃逸す
るのを防ぐようにしたものが開発された。伸縮帯
は吸収パツドから1.9センチメートル（3/4イン
チ）以上離して、おむつの股領域の横方向にひだ
が形成されるのを防止する。

伸縮帯が吸収パツドから1.9センチメートル
（3/4インチ）以下で、おむつの股領域に横ひだを
形成し、おむつの股領域の吸収能力を増大しよう
とした他のおむつも現在作られている。このおむ
つは米国特許第4050462号明細書に記載されてい
る。然しながら、このひだはチヤンネル溝として
作用し、過度の漏れを引起すと共に、股領域のひ
だは座る特、特におむつがまだ濡れていない間幼
児のお尻を不快にすることがわかつた。

上記の米国特許に記載されたようなおむつの両
方共、伸縮構造はこれらの型のおむつを使用する
幼児の皮膚に痕跡の形成を引起す。

本発明は両方の先行技術のおむつの欠点を克服
するものである。伸縮部材は本発明により吸収パ
ツドの範囲内に又は吸収パツドと支持シートの間
に置かれ、伸縮作用を緩和し、幼児の皮膚に痕跡
が形成されるのを妨げると共に、脚保持縁を通る
過度の漏れを予期以上に防ぐ。すなわち、伸縮部
材を吸収パツドの内部に埋め込めば、吸収パツド
の有するクツシヨン性と相まつて、吸収パツドの
股領域に極めて快適な流体シールを提供すること
ができる。

本発明の概念は好ましい実施例において、砂時
計型の形態をなし、上方シートと支持シートの間
に吸収体を有し、伸縮部材を支持シートと吸収パ
ツドの間に固定した又は完全に吸収パツドの範囲
内に設けた使い棄ておむつを特徴とする。

添付の図を参照して、本発明の実施例を説明す
る各図を通じて、同様の符号が類似の部品を示し
ており、符号１０は総体的に本発明の概念に従つ
て構成された伸縮性形態使い棄ておむつを示して
いる。おむつは股領域１２と、四つの耳１４，１
６，１８，２０を形成するより大きい幅の部分を
有する砂時計型の形態をなしている。おむつはポ
リエチレン又はポリプロピレン膜のような不浸透
性材料の支持シート２２を含む。好ましくは体表
的非織結合した（例えば樹脂ラテツクスにより）
レーヨン又はレーヨン−ポリエステル繊維のシー
ト又はポリエチレン又はポリプロピレン繊維の紡
績結合シートの上方シート２４が好ましくは熱融
合ラインによりおむつの周縁に沿つて支持シート
に対し密閉される。吸収パツド２６が上方シート
２４と支持シート２２の間に設けられ、従来の木
毛（例えば化学的、半化学的又は熱機械的パルプ
から）その他の類似物又は米国再交付特許第
26151号明細書に示されたような多数のクレープ
シートからなる。上方パツキングシート２８と下
方パツキングシート３０が備えられ、パツドとパ
ツキングシートは砂時計型の形態にほぼ一致す
る。

少くともその下方端面に接着剤を備えた一対の
伸縮帯３４と３６が完全にパツド２６の木毛又は
クレープシート内に設けられ、第３図の３８のよ
うに端部で接着剤により下方パツキングシート３
０に対しパツド２６の両縁の内側に固定されるか
又はパツド２６がクレープシートの場合、帯３４
と３６は接着スポツトで一つ又はそれ以上のシー
トにパツド２６の内側領域で固定される。接着剤
は従来の熱融合又は感圧接着剤でよいが、好まし
くは大気温度で性質が伸縮自在且つ延長可能（即
ち、弾性の）なものである。帯３４と３６は好ま
しくは耳１４，１６，１８，２０の内側の全長に
わたつて延長し、伸縮した帯により備えられた引
張りによりパツド２６それ自身脚保持縁を緩和
し、幼児の皮膚に痕跡を形成しないで特に密な流
体シールを形成する。上方及び下方のパツキング
シートはこれまでの技術で用いられてきた紙又は
テイツシユ（即ちセルローズ繊維）でも、或いは
疎水繊維（例えばポリエステル、ポリエチレン又
はポリプロピレン）で形成されるか又は適当且つ
従来の処理（例えば樹脂）により疎水性を与えて
もよい。

第４図において、伸縮帯６０全体が下方パツキ
ングシートか又は支持シート或いはその両方に、
パツド２６の下に、パツド２６と支持シート２２
の間に結合し、従つて帯６０によりパツド２６が
脚保持縁を緩和するようにした変形例が示されて
いる。

伸縮帯３４と３６と６０の幅はまちまちだが、
概して約３mmから12mmであり、好ましくは約５mm
から12mmの範囲である。帯を結合するのに使用す
る接着剤の幅は伸縮帯の幅よりも多少大きいか小
さいかで、通例６mmの伸縮帯に対して約４mmから
12mmの幅をなしている。帯３４と３６の通例の厚
さは少数ミル（例えば１から５）から15又は20mm
の範囲であり、発泡材料にはより高い範囲がより
一般的である。

伸縮帯３４と３６はいかなる適当な構造で、従
来のゴム（又は他のエラストマー）繊維のような
適当な材料でよく、或いは単なるエラストマー樹
脂又は発泡樹脂の帯で、これに接着剤を備えても
備えなくともよい。このような帯は二側移送テー
プとして一般に手に入る（例えば、米国ミネソタ
州、セントポールの3M社のテープNo.465のハイタ
ツク感圧テープ）。

支持シート２２及び／又は上方シート２４は十
分収縮し、所望ならばウエストバンドを備える。
適当な伸縮支持シート材料が米国特許第4166464
号明細書に記載されている。このような孔を備え
たシートは受入れ可能の上方シートを備える。こ
のような孔は直径が約0.1mmから約10mmに変動し、
特に流体接触領域において、上方シートの上面の
５％から約80％を含む。

第５図において、吸収パツド４０はパツキング
テイツシユ又はシート又は非織りシート４６によ
り分離した二つの分離パツド４２と４４を含み、
伸縮帯４８と５０は図示の如く、その上面に結合
される。所望ならば、帯４８と５０はシート４６
の下面に結合される。結合は接着剤の適当な連続
ライン又はスポツトによる。

第６図及び第７図を参照し、ここには不浸透性
材料の支持シート１２２を有するボツクスひだ型
おむつが示されている。通常非織繊維の上方シー
ト１２４が支持シートに対し、おむつの周縁に沿
つて密閉されている。吸収パツド１２６が上方シ
ート１２４と支持シート１２２の間に設けられ
る。一対の伸縮帯１３４と１３６が支持シート１
２２とパツド１２６の間に設けられ、接着剤によ
りその両端でおむつの縁に保持される。おむつは
中央部分１４０、二つの内側延長パネル１４２と
１４４、及び二つの外側延長パネル１４６と１４
８を有するボツクスひだ型形態に折り込まれる。

第８図において、吸収パツド１２６の代りに、
二つのパツド１５４と１５８を使用し、パツドの
間の摩擦で伸縮帯１３４と１３６を保持した別の
実施例が示されている。帯は相対する周縁で上方
シート又は支持シート又はその間に対し密閉し得
る。上方シートを支持シートに密閉する同じ手段
を伸縮帯１３４と１３６の端部を支持シート１２
２に対し固定し且つ密閉するのに使用でき且つ接
着剤又は熱融合ラインでよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の概念により構成されたおむつ
の平面図、第２図は第１図の２−２線の面に沿つ
て切断したおむつの股部分の横断面図、第３図は
第１図の３−３線の面に沿つて切断した詳細図、
第４図は第２図と同様の部分図で本発明の変形例
を示す図、第５図は本発明の他の変形例を示す
図、第６図はボツクスひだ型の本発明の実施例を
示す縦断面図、第７図は折りたたまれていない状
態のボツクスひだ型おむつの縦断面図、第８図は
二つのパツドを使用する本発明によるボツクスひ
だ型おむつの縦断面である。 １０：おむつ、１２：股領域、１４，１６，１
８，２０：耳、２２：支持シート、２４：上方シ
ート、２６：吸収パツド、２８，３０：パツキン
グシート、３４，３６：伸縮帯、４２，４４：一
対の吸収パツド、４６：パツキングシート、４
８，５０：伸縮帯、６０：伸縮帯、１２２：支持
シート、１２４：上方シート、１２６：吸収パツ
ド、１３４，１３６：伸縮帯。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 支持シートと、前記支持シート上に配置され
   た吸収パツドと、前記吸収パツド上に重ねられた
   上方シートと、前記吸収パツドを前記支持シート
   と前記上方シートの間に配置した状態で前記上方
   シートを前記支持シートに固着する手段とを有す
   る、使い棄ておむつにおいて、複数の伸縮部材が
   その全体を前記吸収パツドの内部に位置するよう
   に配置され、前記伸縮部材は前記吸収パツドの両
   側の縁に近接して配置されると共に、前記伸縮部
   材は前記吸収パツドの厚さの中央部に配置されて
   いることを特徴とする、使い棄ておむつ。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記吸収パツド下方テイツシユパツ
   キングシートを含み、前記伸縮部材の両端が前記
   下方テイツシユパツキングシートに固定されてい
   る、おむつ。 ３ 特許請求の範囲第２項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記上方シートと前記支持シートと
   がその周縁に沿つて結合されている、おむつ。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記上方シートが前記支持シートに
   対して熱融合又は加熱密閉技術により結合されて
   いる、おむつ。 ５ 特許請求の範囲第１項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記吸収パツドが砂時計型をなして
   いる、おむつ。 ６ 特許請求の範囲第１項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記おむつがボツクスプリーツの形
   態をなしている、おむつ。 ７ 支持シートと、前記支持シート上に配置され
   た一対の吸収パツドと、前記吸収パツド上を覆う
   ように配置された上方シートと、前記吸収パツド
   を前記支持シートと前記上方シートとの間に配置
   した状態で前記上方シートを前記支持シートに固
   着する手段とを有する、使い棄でおむつにおい
   て、複数の伸縮帯が前記一対の吸収パツドの間に
   配置され、前記伸縮帯は前記吸収パツドの近接す
   る縁から内側方向に間隔をおいて配置されている
   ことを特徴とする、使い棄ておむつ。 ８ 特許請求の範囲第７項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記上方シートを前記支持シートに
   固着する手段によつて前記伸縮帯の端部を前記支
   持シートに固着した、おむつ。 ９ 特許請求の範囲第８項に記載の使い棄ておむ
   つにおいて、前記おむつがボツクスプリーツの形
   態をなす、おむつ。 １０ 特許請求の範囲第９項に記載の使い棄てお
   むつにおいて、前記おむつが砂時計型をなす、お
   むつ。