JPH0461113B2 - - Google Patents
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- JPH0461113B2 JPH0461113B2 JP653585A JP653585A JPH0461113B2 JP H0461113 B2 JPH0461113 B2 JP H0461113B2 JP 653585 A JP653585 A JP 653585A JP 653585 A JP653585 A JP 653585A JP H0461113 B2 JPH0461113 B2 JP H0461113B2
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Landscapes
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
本発明は靴底用素材に代表される皮革代替用ウ
レタン樹脂組成物に関するものである。
レタン樹脂組成物に関するものである。
（従来技術とその問題点）
近年、皮革代替用素材として軽量のウレタン樹
脂合成靴底、合成レザーが汎用されているが、靴
底については牛皮底に比べて上部本体との接着
性、吸湿性が悪く、また、雨天や凍結時の路上で
はスリツプし易い、製品の仕上がり外観性、耐油
性が今一歩である等の欠点がある。即ち、牛革の
天然素材が有する物性を備えないという欠点があ
り、発泡等の技術的工夫が行われている。
脂合成靴底、合成レザーが汎用されているが、靴
底については牛皮底に比べて上部本体との接着
性、吸湿性が悪く、また、雨天や凍結時の路上で
はスリツプし易い、製品の仕上がり外観性、耐油
性が今一歩である等の欠点がある。即ち、牛革の
天然素材が有する物性を備えないという欠点があ
り、発泡等の技術的工夫が行われている。
なお、包帯用などの合成樹脂シートの透湿性を
改良するため、熱可塑性ポリウレタン重合体に誘
導された可溶性蛋白誘導体（コラーゲン誘導体）
を添加する方法が提案されている（特開昭58−
87153号）が、皮革工業副生品として産出される
膠またはゼラチンと異なり、加水分解処理により
低分子としたオリゴペプチド形態をなしており、
水溶性であつて、高価で本発明の靴底用などの改
質目的には沿わず、透湿性を除いては天然皮革に
近い物性を付与することにはならない。
改良するため、熱可塑性ポリウレタン重合体に誘
導された可溶性蛋白誘導体（コラーゲン誘導体）
を添加する方法が提案されている（特開昭58−
87153号）が、皮革工業副生品として産出される
膠またはゼラチンと異なり、加水分解処理により
低分子としたオリゴペプチド形態をなしており、
水溶性であつて、高価で本発明の靴底用などの改
質目的には沿わず、透湿性を除いては天然皮革に
近い物性を付与することにはならない。
（発明の目的）
そこで、本発明は軽量なウレタン樹脂材を基本
素材として用い、牛皮に代わり得る物性を備えた
皮革代替用素材を提供することを目的とする。
素材として用い、牛皮に代わり得る物性を備えた
皮革代替用素材を提供することを目的とする。
（目的を達成するための手段）
本発明は皮革工業副生品として産出される膠ま
たはゼラチンをウレタン樹脂素材に添加して均質
混合すると、天然皮革に近いウレタン特有の物性
が阻害されず、しかも上記ウレタン樹脂の欠点が
解消されて天然皮革に近い物性が得られることに
着目してなされたもので、 ウレタン樹脂材100重量部に対し膠またはゼラ
チンを乾燥重量にして１〜10重量部均質混合して
なる皮革代替用ウレタン樹脂組成物にある。
たはゼラチンをウレタン樹脂素材に添加して均質
混合すると、天然皮革に近いウレタン特有の物性
が阻害されず、しかも上記ウレタン樹脂の欠点が
解消されて天然皮革に近い物性が得られることに
着目してなされたもので、 ウレタン樹脂材100重量部に対し膠またはゼラ
チンを乾燥重量にして１〜10重量部均質混合して
なる皮革代替用ウレタン樹脂組成物にある。
本発明におけるウレタン樹脂材としては一般に
靴底用および靴合成皮用として用いられるウレタ
ン樹脂組成物を使用可能で、溶剤型ウレタン樹脂
組成物および水溶性ウレタン樹脂エマルジヨン組
成物が使用できる。
靴底用および靴合成皮用として用いられるウレタ
ン樹脂組成物を使用可能で、溶剤型ウレタン樹脂
組成物および水溶性ウレタン樹脂エマルジヨン組
成物が使用できる。
本発明で使用される膠またはゼラチンは皮革工
業副生品として供出されている乾燥形態のチツ
プ、ペレツトまたはその粉末が使用され、また、
水分を含有するものとしてゼリー形態の工業用ゼ
ラチンを広く一般に市販されているものを使用す
ることができる。その配合量はウレタン樹脂材
100重量部に対し乾燥重量にして１重量部から改
質効果が顕れ、配合量が増加するにつれて靴底な
ど成形品の硬度を増大させる。ただ、混合、射出
成形、縫製等の工程作業性を考慮すると、10重量
部までが適当である。
業副生品として供出されている乾燥形態のチツ
プ、ペレツトまたはその粉末が使用され、また、
水分を含有するものとしてゼリー形態の工業用ゼ
ラチンを広く一般に市販されているものを使用す
ることができる。その配合量はウレタン樹脂材
100重量部に対し乾燥重量にして１重量部から改
質効果が顕れ、配合量が増加するにつれて靴底な
ど成形品の硬度を増大させる。ただ、混合、射出
成形、縫製等の工程作業性を考慮すると、10重量
部までが適当である。
実施例 １
靴底用ウレタン樹脂材（Ａ液：ポリオール系プ
レミツクス（商品名Isonate 0225）100部、Ｂ
液：イソシアネート（EA／BA共重合体100部、
１，4BD 16部、水0.3部、DABCO33LY 0.7部、
MarkureUL−１ 0.06部、Ｌ−5303 1.0部の混
合物））100重量部に対し市販ゼラチン粉末を乾燥
重量にして2.5重量部配合し、工業ミキサーにて
加熱均質混合して金型に注入し、５〜６分後型か
ら取り出し、合成靴底を製造した。
レミツクス（商品名Isonate 0225）100部、Ｂ
液：イソシアネート（EA／BA共重合体100部、
１，4BD 16部、水0.3部、DABCO33LY 0.7部、
MarkureUL−１ 0.06部、Ｌ−5303 1.0部の混
合物））100重量部に対し市販ゼラチン粉末を乾燥
重量にして2.5重量部配合し、工業ミキサーにて
加熱均質混合して金型に注入し、５〜６分後型か
ら取り出し、合成靴底を製造した。
その物性は比重0.640、硬さ（シヨア硬度67）、
引張強さ75.5Kg／cm2、伸び430％、引き裂き強さ
16.4Kg／cmと通常のウレタン樹脂底の物性を有し
ながら、保湿性、反発弾性に優れていた。
引張強さ75.5Kg／cm2、伸び430％、引き裂き強さ
16.4Kg／cmと通常のウレタン樹脂底の物性を有し
ながら、保湿性、反発弾性に優れていた。
実施例 ２
実施例１に示す靴底用ウレタン樹脂材100重量
部に上記ゼラチン粉末５重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
部に上記ゼラチン粉末５重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
実施例 ３
実施例１に示す靴底用ウレタン樹脂材100重量
部に上記ゼラチン粉末7.5重量部を配合する以外
は実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
部に上記ゼラチン粉末7.5重量部を配合する以外
は実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
実施例 ４
実施例１に示す靴底用ウレタン樹脂材100重量
部に上記ゼラチン粉末10重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
部に上記ゼラチン粉末10重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
実施例 ５
実施例１に示す靴底用ウレタン樹脂材100重量
部に上記ゼラチン粉末１重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
部に上記ゼラチン粉末１重量部を配合する以外は
実施例１と同様にして合成靴底を製造した。
実施例 ６〜10
靴甲皮用ウレタン樹脂材（ポリウレタン樹脂
（セイコー化成(株)製ラツクスキンUD220）100部、
溶剤DMF40部、架橋剤（同化成(株)製コロネート
Ｌ）８部、架橋促進剤（同化成(株)製アクセルＳ）
３部からなる）100重量部に市販固形膠チツプま
たはゼラチン分１、2.5、５、7.5、10重量部を添
加して均質混合し、これを適当な基布上に層状形
成する。他方、表皮用ウレタン樹脂材（ポリウレ
タン樹脂（セイコー化成(株)製ラツクスキン
U2216）100部、溶剤MEK40部、顔料20部からな
る）100重量部に固形膠チツプまたはゼラチン粉
末１、2.5、５、7.5、10重量部を添加して均質混
合し、上記層状形成したウレタンシートに塗布し
て合成甲皮材を製造した。
（セイコー化成(株)製ラツクスキンUD220）100部、
溶剤DMF40部、架橋剤（同化成(株)製コロネート
Ｌ）８部、架橋促進剤（同化成(株)製アクセルＳ）
３部からなる）100重量部に市販固形膠チツプま
たはゼラチン分１、2.5、５、7.5、10重量部を添
加して均質混合し、これを適当な基布上に層状形
成する。他方、表皮用ウレタン樹脂材（ポリウレ
タン樹脂（セイコー化成(株)製ラツクスキン
U2216）100部、溶剤MEK40部、顔料20部からな
る）100重量部に固形膠チツプまたはゼラチン粉
末１、2.5、５、7.5、10重量部を添加して均質混
合し、上記層状形成したウレタンシートに塗布し
て合成甲皮材を製造した。
上記合成甲皮材（ゼラチン添加量2.5重量部）
の通気性（c.c.／cm2／sec）をJIS−Ｌ−1096A法に
より測定すると、0.46であり、透水性（ｇ／m2／
24hrs）をJIS−Ｚ−0208により測定すると、2114
であり、耐水性（mm）をJIS−Ｌ−1092A法で測
定すると、250であつた。
の通気性（c.c.／cm2／sec）をJIS−Ｌ−1096A法に
より測定すると、0.46であり、透水性（ｇ／m2／
24hrs）をJIS−Ｚ−0208により測定すると、2114
であり、耐水性（mm）をJIS−Ｌ−1092A法で測
定すると、250であつた。
これはゼラチンを添加しない合成甲皮材が通気
性が０、透水性が200であることとかかる物性が
向上していることがわかる。
性が０、透水性が200であることとかかる物性が
向上していることがわかる。
なお、上記実施例は乾式合成皮革の製造に適用
した場合であるが、基布を湿式ベースとすれば、
靴内装皮として使用することができる。
した場合であるが、基布を湿式ベースとすれば、
靴内装皮として使用することができる。
（発明の作用効果）
実施例１〜５で製造した合成靴底を用いて、靴
を製造し、ウレタン底（従来品）とのスリツプ
性、外観性、耐油性、磨耗性等の靴底特性につい
て比較した。結果は次の通りである。
を製造し、ウレタン底（従来品）とのスリツプ
性、外観性、耐油性、磨耗性等の靴底特性につい
て比較した。結果は次の通りである。
(1) スリツプ性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より雨
天時の路面または寒冷時の凍結路面に対しスリ
ツプしないことが確認された。
天時の路面または寒冷時の凍結路面に対しスリ
ツプしないことが確認された。
(2) 外観性および着色性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より外
観肌がきめ細かく上級品質感を呈していた。ま
た、顔料の発色性に優れ、着色感が良好であつ
た。したがつて、表面後処理（塗装等）を施さ
ずとも光沢ある色彩を有している。
観肌がきめ細かく上級品質感を呈していた。ま
た、顔料の発色性に優れ、着色感が良好であつ
た。したがつて、表面後処理（塗装等）を施さ
ずとも光沢ある色彩を有している。
(3) 耐油性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より工
業油に対し耐久性があることが確認された。
業油に対し耐久性があることが確認された。
(4) 磨耗性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より磨
耗しやすいが、これは天然比較底に似た使用感
を与え、むしろ靴底として適当であることが確
認された。
耗しやすいが、これは天然比較底に似た使用感
を与え、むしろ靴底として適当であることが確
認された。
(5) 吸湿性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より吸
湿しやすいが、これは天然皮革底に似た材質感
を与え、むしろ靴底として適当であることが確
認された。
湿しやすいが、これは天然皮革底に似た材質感
を与え、むしろ靴底として適当であることが確
認された。
(6) 接着性
本発明に係る靴底は従来のウレタン底より牛
皮との接着性に優れ、特に縫製仕上げを施さず
とも通常の使用期間中では接着が剥離しないこ
とが確認された。
皮との接着性に優れ、特に縫製仕上げを施さず
とも通常の使用期間中では接着が剥離しないこ
とが確認された。
以上の結果から明らかなように、本発明に係る
素材は軽量なウレタン素材を更に改質し、量産可
能な合成樹脂を用いて天然皮革に匹敵する靴用素
材を提供することができるので、画期的である。
素材は軽量なウレタン素材を更に改質し、量産可
能な合成樹脂を用いて天然皮革に匹敵する靴用素
材を提供することができるので、画期的である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ ウレタン樹脂材100重量部に対し膠またはゼ
ラチンを乾燥重量にして１〜10重量部均質混合し
てなることを特徴とする皮革代替用ウレタン樹脂
組成物。 ２ ウレタン樹脂材が靴底用ウレタン樹脂組成物
である請求項１記載の皮革代替用ウレタン樹脂組
成物。 ３ ウレタン樹脂材が靴合成皮用ウレタン樹脂組
成物である請求項１記載の皮革代替用ウレタン樹
脂組成物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP653585A JPS61164502A (ja) | 1985-01-16 | 1985-01-16 | 皮革代替用ウレタン樹脂組成物 |
| KR1019850009907A KR900000909B1 (ko) | 1984-12-31 | 1985-12-28 | 합성수지용 개질(改質)의 조성물 |
| CN85109529.1A CN1003860B (zh) | 1984-12-31 | 1985-12-31 | 合成树脂改性剂及其用途组成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP653585A JPS61164502A (ja) | 1985-01-16 | 1985-01-16 | 皮革代替用ウレタン樹脂組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61164502A JPS61164502A (ja) | 1986-07-25 |
| JPH0461113B2 true JPH0461113B2 (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=11641043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP653585A Granted JPS61164502A (ja) | 1984-12-31 | 1985-01-16 | 皮革代替用ウレタン樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61164502A (ja) |
-
1985
- 1985-01-16 JP JP653585A patent/JPS61164502A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61164502A (ja) | 1986-07-25 |
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